c-馬場恵峰師の書・言葉 Feed

2022年1月28日 (金)

株で儲けるために 仏定歩合を上げる

 

 人生の究極の目的は、自分の株を上げることだ。自分の株価を上げれば、世間の評価が上がる。評価が上がれば儲かるのだ。評価を上げるためには、仏様からの信用度を上げればよい(仏定歩合を下げる)だけだ。

 一般に金を儲ける手段として、株、債券、外貨、土地、不動産、マンション、金、ビットコイン、絵画、ワイン、新興宗教等と多くの投資先と手段がある。その選択と己の才覚でいくらでも金が稼げる。下記の方程式に則とり実行すればよい。短期で見れば、需要と供給(市場の人気投票)に左右されて価値の乱高下があるが、長期で見れば、この方程式通りである。

 

 人の場合でも、上司の人事評価で職位が乱高下するが、長い目で見れば、相応の人は相応の評価をされる。長い人生だから、同じ能力でも抜擢人事もあれば、左遷人事もある。人事とは、鴨川の流れに浮かぶ泡沫と同じである。それは人間社会の好き嫌いから生まれた世界ある。宮仕えは所詮、上司のからの好き嫌いの評価が決まる世界である。究極の価値の査定方程式は、下記である。仏様からの人事評価こそが大事である。

 

国家の価値   =(税収÷公定歩合)   ×(需要÷供給)

会社の株価   =(安定配当÷公定歩合) ×(需要÷供給)

師の価値    =(師へ投資額÷仏定歩合)×(需要÷供給)

自分有限会社株価=(年収÷仏定歩合)   ×(需要÷供給)

 

 日本国は財政破綻する危険性が低いので、国債の金利がコンマ何%と低い。いくら日本国の借金が多くても金利が低いのは、世界が日本を信用しているからだ。それに対して、世界には、国債の金利が8%とか、10%と高い発展途上国がある。金利の高さは国の信用度の低さであり、国の財政破綻を危惧されているからだ。金を貸す相手に不安があれば、金利を高くするのは闇金融では当たり前。

 

 同じように、会社の価値(株価)は、安定配当と公定歩合から計算される。

 株価の乱高下とは、だれが美人かの人気投票のドタバタ劇である。鴨川の流れに浮かぶ泡沫と同じである。時代の流行で、だれもその行方は分からない。

 同じように、自分という有限会社の株価は、年収と仏定歩合から計算される。

 

 公定歩合とは、日本銀行が定めた金利である。

 「仏定歩合」とは、佛様から金を借りようとした場合の金利である。

 

 師の価値とは、師にどれだけの金を使って教えを受けたいかである。

 「仏定歩合」とは、目に見えない信用度である。要は、自分にどれだけ信用が世間的にあるかである。自分自身の信用度である。大企業に勤めて、手に技術があり、健康であり、前向きの生き方なれば、銀行は喜んで金を貸してくれる。無職の無気力な男に銀行は金を貸さない。貸すのは闇金融である。その金利はド高い。

 

人生最大の投資先 

 人生で最大の投資先は、自分自身である。それが一番儲かる投資先である。

 ドラッカーは、「人こそがものの価値を2倍にも10倍にもできる資源である」という。日本はその資源に対する投資を怠ってきたので、失われた30年が生まれた。誰のせいでもない、そういう政治家に投票した我々国民が悪いのだ。グローバル経済主義という流行り病にかかったのも、病状を悪化させた一因である。それを邁進させた政治家や経営者を追放するのが最大の投資術である。

 大垣市も、未来に投資をしない無能市長が無為無策で20年も居座って、大没落した。この20年間で、大垣の公示地価が半値以下に暴落した。今から再建である。

 

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 馬場恵峰書「百尺巻頭書作選集」久志能幾研究所刊より

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2022-01-28  久志能幾研究所通信 2287号  小田泰仙

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2022年1月26日 (水)

健康のため、人を食べよう。命をもらおう。

 

グルメ食品

 うな丼やノドグロ等の高級魚やステーキなどのグルメ食品は、栄養が偏っており、健康には悪い。それらの食材は脂分が多いため、その脂分が血管に蓄積して、万病のもとになる。

 

全身食

 一番のお勧めの食材は、人間をそのまま食うことである。しかし法律的、倫理的、物理的に課題が有るので、成分がほぼ同じで、丸ごと食べられる食材として、煮干し、小エビ、アサリ、等が勧められる。エビオスでも同じだが、錠剤より、粉末のエビオスのほうがお勧めである。

 これらの成分は、人間をすり潰して錠剤にしたのと、ほぼ同じ成分である。それには栄養素やミネラルが凝縮されており、必須成分がバランスよく構成されている。煮干しは、おかしら付で頭から尻尾まで食べられる。お勧めです。

 

 私は医師から指示された食事療法の一つとして、毎日、10グラムの煮干しを欠かさず食べている。私は、これを薬として食している。病院で出さる薬より価値があり、毒ではない。病院で処方される薬は、ある意味で、毒である。薬は患部を殺すが、同時に健康な部位をも害する。

 

人を喰う

 吉田茂元首相も「人を喰う」のが一番の健康の秘訣だと言う。人生を勝ち取るために、人に喰われてはいけません。そのためには胆力と見識がなければならぬ。そのためには人より多くの勉強をすること。経験をたくさん積む事。多くの人と会うことだ。混迷の時代は、多くの人と出会って、見識を広め、多くの縁をえることだ。会う人が元気と智慧をくれる。来る人が福の神なのだ。

 また煮ても焼いても食えぬ人になってはなりません。顔も見たくない人間に成り下がってはいけません。人を偏食をすると、人間性がおかしくなる。そのために、多くの人と交わって、人格を上げねばなりません。

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 馬場恵峰書

 この板は東日本大震災で倒壊した神社を再興した時に出た桧の端材で作られた。

 

2022-01-26  久志能幾研究所通信 2285号  小田泰仙

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2022年1月25日 (火)

法要とは、魂の人間ドック・自分の葬儀

法要の意味

 仏教では、故人の為に一周忌、三回忌、七回忌、13回忌、17回忌、23回忌、27回忌、33回忌、50回忌まで法要を行う。その意味を理解せず、最近は七回忌くらいで止めてしまう風潮のようである。情けない話だ。

 私は欠かさず年忌法要を執り行っている。私は昨年、祖父の100回忌を執り行うことが出来て良かったと思う。

 

成長の確認

 法要とは、親の教えに対する自分の成長具合の確認の機会である。親は自分のために、無償で多くの支援と教育を自分のために施してくれた。親は自分が幸せになることを望んでいた。

 多くの人は、日頃の忙しさにかまけて、自分の成長具合の確認はしにくいもの。法要とは、その成長具合を、仏前に手を合わせ、振り返り、1年、3年、7年、13年、等々と要所要所で確認していく儀式である。年を追うごとに親が亡くなった歳に、自分も近づいていく。その親を超えられたのかと自身に問う機会が年忌法要である。最低でも、親の歳までは健康で生きたい。それが親孝行。

 

 人が成人すれば、師が親代わりである。師の死後、何時、自分は師を超えることができたのか。師を追い抜いてこそ恩返しである。その確認時期が法要の時である。

 

魂の人間ドック

 親が死んで33年、自分は親と同じ歳となったが、親より幸福になり、豊かになり、長寿(健康に)に過ごせたのか。それを確認するために、静かに手を合わせて、霊前に報告する行事が法要である。

 またその法要をできる幸せを感じよう。健康でお金に余裕がなければ、その法要もできない。法要とは、魂の人間ドックである。

 

自分の葬儀

 親や師の法要とは、過去の未熟な自分を見送る葬儀である。親や師の教えに対して、過去の未熟な自分に別れを告げ、新たな決意の元、新しく生まれた自分が、今後の生き方を霊前で誓う儀式である。親や師の教えに報恩感謝する厳かな儀式である。

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 馬場恵峰書

2022-01-25  久志能幾研究所通信 2284号  小田泰仙

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2022年1月24日 (月)

朝起きて、生きていることを喜ぶ

 

朝起きて、生きているとは、何と素晴らしいことか。

     2006年5月28日 明徳塾で 馬場恵峰師談

 

 朝、目が覚めて息をしていれば、この世でまだやることがあるとの仏様からのメッセージである。それに喜びを感じなければ認知症である。そうなっては生きている価値がない。

 朝になり、息をしていない場合が一生に一回だけ訪れる。それが死。

 

 元気で現役であった馬場恵峰先生も94歳の直前に倒れられ、ベッドから起きられなくなり、1ケ月ほど寝込まれて、2021年1月1日に亡くなられた。

 昨日(2022年1月23日)に先生宅で、一回忌と三根子先生の三回忌が執り行われた。40名ほどのお弟子さんが参列された。別途10名ほどがお参りに来られたようだ。新型コロナウイルス蔓延の関係で、規模を縮小して行われ、その後の会食も中止になったとのこと。

 私の腰痛の持病再発のためと長崎県と岐阜県が新型コロナウイルスの蔓延防止県指定となり、今回は長崎に行けなかった。

 

 この1年間で、恵峰先生が遺された多くの書や資料を振り返り、先生から学んだことを思いだしている。その教えから、多くの実践ができたことを喜びたい。それだけ成長したのだ。一回忌の法要とは、師の教えに対して、一年後の自分の成長を確認するための機会である。

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 馬場恵峰書

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 49日の法要 2021年2月27日 日中文化資料館にて

2022-01-24  久志能幾研究所通信 2283号  小田泰仙

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2022年1月23日 (日)

水を治める者は国を治める(改定)

 国の治水

 水を治める者は国を治める。昔から政治を預かるものの務めとして、河川の整備が最大の仕事である。それができなければ、国は洪水に悩まされ、干ばつに苦しめられ、飢饉になり、年貢は徴収できず、民衆が領土から逃げ出し、国が亡びる。

 現代の国の殿様(市長)にも、水を納める仕事が最大の責務である。市民が安心して暮らすためにも、現代の経済の血である道路を守るためにも治水は絶対に必要な仕事である。治水こそ、市長としての政治家に必要な最大の危機管理項目である。大垣市の前市長はそれを疎かにしたから怒りが沸き起こる。それは2017年10月の台風時にその怠慢が露見した。

 もっと恐ろしいことは、当時は大騒ぎしたが、あれから時が経っても何も対策を打っていないことだ。自分達の居場所(新・大垣市庁舎)だけ、豪華に防災対策をして、市民のための防災はなおざりにしていること。治水を放棄する政治家は無能無策である。だから大垣市はこの20年間で没落した。

 

人生の流れ

 人生は水の中を流れている泡沫のようなもの。その水は縁の流れである。その流れを治めないと、悪縁にまみれて地獄の谷に墜ちる。その流れを制するのが魂の清らかさである。魂が汚れていると、流れてくるご縁も見えなくなる。人生がうまく行かないのは、ご縁の流れという治水をしていないためだ。

 

人体の治水

 人は自分の体内の水の道(血管)を管理しないと、自分の人生を治められない。血管には、動脈、静脈、毛細血管3種類があり、これらの血管の全長は約10万km(地球2周半)の長さにも及ぶ。血液が全身を一巡りする時間は、およそ1分で、地球を2周半している。心臓から送られた血液が、体全身を巡り、血液は、酸素、栄養、水分などを細胞に運ぶ。

 その大事な水路が己の食の貪りで、存亡の危機に瀕している。体に悪い食品を多量に取ることで、水路の壁に汚染物(コレステロールの糟、プラーク)が付着し、その血管の内径が細くなり、血流の流れを阻害する。その結果が、血を流すために血圧を上げる自己防衛機能が働くが、血管が詰まってしまっては、それも限度がある。酸素、栄養や免疫酵素が末端まで届かないと、ガンや痛風、認知症、脳梗塞、心筋梗塞、各種の障害が発生する。

 

 現代医学は、対処療法で、その部分だけを治療する方策をとるが、根本原因の対応はしないので、治療はしても病気は治らない。結果として患部は治りました、患者は死にました、となるのが現代西洋医学である。

 いわば圧政(薬)で不満分子(患部)を押さえつけるだけである。まるで独裁共産国家のやり方と同じである。インフラの道路(血管)が細くなって、必要な生活資材(栄養素、免疫酵素)が回って来ないので、暴動(病気)という形で、民衆(体)は警告を発しているだけである。

 

人生の治水

 己は、自身の体の政治を取り仕切る殿様として、名君と呼ばれてその一生を過ごしたい。その土台が自分という王国の治水(治血)である。飽食・淫食では、その国が乱れ、国家存亡の危機となる。

 自制心を無くして、食を貪ると、人生第4コーナでフェンスの激突である。

 

楽其生 保其寿  その生を楽しみ その寿を保つ   『忠経』

淫其食 乱其命  その食を淫し その命を乱す     百舌鳥

 

 人生最大の目的は、生を楽しみ、幸せになり、天寿を全うすること。己の生業に励む事こと。生業に勤しめば、世の中に貢献できる。食におぼれては、命が危ない。足るを知り、血の道を大事にすれば、長生きができる。親から頂いた命の天寿を全うすべし。

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  馬場恵峰書 日中文化資料館蔵

2022-01-23  久志能幾研究所通信 2282号  小田泰仙

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2022年1月22日 (土)

人生の見直し、超ミニ内観

 

 私は過去の雑誌の記事、新聞記事、パンフレット、等をボックスにファイルして、何度も見直している。過去のイベントの記録ファイルを見直しもしている。その資料や雑誌等は50年分が在庫としてあり、書棚にファイルしている。大体、一日に1時間ほど内容を見直して、新しい発想を得ている。

 

 その記事は、過去の50年分の日経ビジネス、週刊ダイヤモンド、東洋経済、文芸春秋、週刊誌等から抜き出した記事である。どんな雑誌でも、読むべきか所は精々数ページである。残りは廃棄である。僅か数百円の雑誌で、隅から隅まで価値ある情報が掲載されているわけがない。ゴミのような記事を読んでいては、時間ロス、人生ロスである。時間という強敵は、待ってはくれない。

 一度読んだ雑誌等を、大事な分だけ取り出してファイルしている。

 昔の記事を今の目で見直すと、その都度、新しい発想が生まれている。それを新たな知見としている。

 

後ろ向きの人生

 人生は小さなボートの櫂をこいでいるようなものだ。うしろ向きに座っているので、進む方向の視野は見えない。見えるのは、今まで進んできた過去の航路だけである。

 人生では、その航路(過去)を振り返って、新たな発見があれば、こぐ方向を変えればよい。当時思ったことと、今思う事の差を見れば、自分の成長が分かる。人の成長とは、ものを見る視点を上げること。そうすれば今まで見えていなかった点が見えてくる。たんなる肉体の成長なら犬畜生でも成長する。人間だから魂の成長が求められる。

 

日日好日

 日々新たに、人生は無常、昨日の自分と今日の自分が同じであるはずがない。日々成長しなければ、霊長類として恥ずかしい。魂の成長がなけなければ、犬畜生と同じである。

 エアレースパイロット室屋義秀さんは、それと同じような手法をとっていた。その記事を最近読み、感銘を受けた。これは内観の手法である。それと比較すると、私の手法は超ミニ内観である。小さな内観の継続である。

 

人生に思いを巡らせて

 高校野球の夏の甲子園大会をはじめ、全国規模のスポーツ大会や音楽コンクールが中止となり、多くの人たちがモチベーションの維持に苦しんでいるでしょう。

(中略)

 実は大会中止より、つらかったのはスランプに陥り、人生の方向が分からなくなったことです。

 そんなとき自分に課したのは毎日16時間、8日間部屋にこもって自分の人生に思いを巡らせることでした。自分のことは自分で分かっているようでいて、実は親や社会など外部からのイメージや期待と混同し、見えにくくなっている場合もあります。(エアレースパイロット室屋義秀さん)

           2020年6月4日 岐阜新聞

 

 

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2022-01-22  久志能幾研究所通信 2281号  小田泰仙

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2022年1月19日 (水)

何を信じるか、誰を信じるか、何処を信じるか?

 

「ビジネスは壊れやすい花瓶に似ている。無傷であればこそ美しいが、一度割れると二度と元の形には戻らない。」

    Business is like a fragile vase - beautiful in one piece, but once broken,    damn hard to put back together again to its original form.

        “Letters of a businessman to his son" by G.KINGSLEY WARD

 

 この「ビジネス」という言葉は、「信用」置き直すことができる。その報道は信用できますか? 

 インターネットの情報は玉石混合である。耳を洗い、目を拭わないと騙される。そのニュースを信じるの? それは現地現物で、自分の目でデータを確認して、完全に状況を理解するしかない。

 インターネットの情報は地上波では決して報道されない情報も多数あり、私はネット上の情報をチェックしている。だだし慎重に内容を見極めてからである。例えば、KK問題など、地上波は完全に報道規制されており、大事なニュースが流れてこない。

 現在の日本では、YouTubeで、KKやC国と言わず、本名で言うと動画が無条件に削除される。なんでもその判別をAIでしているとか。AI利用の本末転倒である。それで動画作成者が苦労している。それは共産独裁国家が反体制派の摘発に、AI技術をフル活用していると同じである。何時から日本は、恐怖政治の国家となったのだ。

 

報道の自由度

 報道管制のある国は、共産独裁国家の体質である。これでは日本が衰退するはずである。

 日本の報道の自由度は、世界180カ国中で67位である(2021年度)。韓国の42位よりもはるかに悪い。だだし米国も44位だから、米国もあまり自慢にはできまい。米英独伊仏に比べれば、日本は別世界の発展途上国である。ドイツ13位、フランスでも33位、イギリス34位である。

 

内容は?

 その記事は論理的に納得できるの? その情報源や、裏付けデータは有るの? そのデータは客観的に正しいと言えるのか?

 ウソでも100万回言えば、本当になる。それはプロパガンダではないのか?

 ヒトラーは演説での宣伝効果を最大限に利用して、ドイツ国民を嘘情報で騙して第二次世界大戦に巻き込んだ。ヒトラーを信じたドイツ人が愚かであった。

 ドイツ国民は、ユダヤ人ジェノサイドの余りのおぞましさに怖れをなし、全ての責任をヒトラーに押し付けている。そのヒトラーを選挙で選んだのは、ドイツ国民である。ヒトラーの政策に熱狂したのはドイツ国民であった。黙ってヒトラーの政策を見ていたのはドイツ国民であった。ヒトラー一人では、あの組織的で大規模なユダヤ虐殺を実行できない。国民にユダヤ人への反感が潜在意識としてあったから実行できた。ドイツはその体質が変わっていないから、C国のウイグル族の人権侵害問題があっても、見て見ぬふりをしてC国に肩入れするのだ。

 

 我々は、自国政府のやることに黙認してはならない。声を上げねばドイツ国民と同じになってしまう。大垣市の狂った政策でも同じである。声を上げねば殺される。声を上げなかったから、この20年間も大垣市は衰退の一途であった。公示地価は半値以下に暴落した。都市の顔である大垣駅前商店街がシャッター通りになってしまった。顔が潰れれば、死があるのみである。

 

金の出どころ?

 その報道では、どこから金がでているのか? 民放の番組はスポンサーの広告料で成り立っている。だから、そのスポンサーのご機嫌を損なう番組は作れない。奥歯にモノが挟まったことしか言えない。

 

拝金主義の報道、ご都合主義の報道 

 真実を報道するには金がかかる。コロナでも、安く番組制作費を作るため、恐怖心を煽れば、視聴率は上がる。放送局は濡れ手に粟で儲かるのだ。頭の悪そうなタレントに恐怖を叫ばせればよいのだ。

 2022年1月19日現在、1千万人人口の東京都でも一日に2名の死亡者、重傷者も10名である。そんな状況下でも、マスコミは稼ぐために、新型コロナウイルスの恐怖心を煽るために大報道、大絶叫である。

 現状を見て、機を見るに敏で、イケイケどんどん無節操な小池知事でさえ新型コロナを1類から5類の引き下げを示唆する弱気ぶりである。自然界の法則で、感染力が強まれば、死亡率は激減するのだ。それがデータに現れている。しかしそれはマスコミには都合が悪いから、数の多い感染者数のみを「強調して」公表する。そんなマスコミを信用しますか。

 

戦前の報道

 戦前の朝日、毎日を筆頭に大新聞は、戦争をイケイケどんどんの報道である。戦争を美化したほうが、新聞が売れるのだ。軍縮など景気が悪い話には、批判の嵐の報道を優先する。終戦になって、都合の悪い戦前の報道資料は、反省もせず隠蔽した。反省していないから、堕落したままで現在に至っている。

 戦争中の神風特攻隊の記事でも、玉砕の記事でも、天王山と言われたミッドウェー海戦でも、冷静にその報道表現を考えれば、負け戦に突入したのだ。それでも戦意高揚で新聞は嘘ばかりを報道してきた。

 戦前は「満州に日本の未来がある」、戦後は「北朝鮮に理想の社会がある」と報道したのは朝日新聞であった。慰安婦報道を捏造したのも朝日である。

 現在のウイグル族の人権侵害問題は、日本では殆ど報道されない。

 そんな歴史ある捏造報道と現状の媚び報道をするマスコミを信用しますか。

 

都合の悪いニュースはスルー

 消費税増税でも、新聞社は優遇処置を受けたので、その反対キャンペーンは尻つぼみであった。そんな新聞など信用できるはずがない。

 民放のマスコミは、決してスポンサーの都合の悪い情報が流さない。放送局の認可に関することで役所の逆鱗に触れないように、その方面の報道は控えるもの。

 

その人は信用できる?

 その人は信用できるの? その人は、何処かからか金を貰っていないの? 利害関係があって、そういう発言をしているのでは?

 小泉ファミリーも河野ファミリーもC国との太陽光発電の利権にずぶずぶであったことが、総裁選挙でその事実を暴露された。それまでは、太陽光発電にイケイケどんどんの報道であった。お抱えマスコミは大ブレーク報道であった。

 太陽光発電パネルの8割がC国で生産され、そのうちの6割がウイグル族の強制労働で作られていることは、マスコミは知っていても報道しない。米国でそれに関与した企業が輸入制裁を受けていることも、日本のマスコミは小さくしか報道しない。そんなマスコミは信用できるか。

 

冬季オリンピック賛成?

 あれだけ東京オリンピックに反対をしていたマスコミが、C国の冬季オリンピックには箝口令を引いたようだ。あれだけウイグル族の人権侵害問題が顕著化しているのに、どのマスコミも反対しない。それは新聞の多くのスポンサーがC国にのめり込み過ぎているで、反対できないのだ。新聞はスポンサーの太鼓持ちである。これこそ偏向報道の最たるものである。

 

近未来の報道

 現在、マスコミは脱炭素報道の大行進である。しかし1000年に一度のトンガ大噴火で、地球の広い範囲で大気中に塵埃が漂い、気候が激変しそうである。太陽光発電が滞り、風も吹かず風力発電が頓挫し、再生エネルギーが頓挫しそうである。寒冷化が地球を襲うとどうなるのか。

 バイデンが人気取りの為、温暖化対策で石油生産の投資を凍結した。その米国がどうするか、見ものである。再生エネルギーが駄目になったら、マスコミは、どういう報道に「変態」するか、見ものである。EUは早々に原子力発電をクリーンエネルギーに認定すると豹変した。なんと身勝手な、である。

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 馬場恵峰書

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 佛の目で、真実を賢く判断しよう。

 松本明慶大仏師作 普賢菩薩

 

2022-01-19  久志能幾研究所通信 2275号  小田泰仙

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2022年1月18日 (火)

がん発生の真因と対策

 

 がん発症の真因は、タバコ、酒、赤肉、加工肉、添加物・防腐剤、過剰な糖質、生活の乱れのストレスである。つまりがんになるのは、狂った食生活、狂った生活の結果である。

 自分に発症したがんをしっかり見つめて、何故なぜを5回繰り返して、ガン発症の真因を見付け、再発防止をせねば、殺される。がんの再発防止を医師任せにせず、現地現物で、自分の目で確かめ、その真因を完全に理解しないと負ける。

 

 日本ではガンで年間約37万人が亡くなっている。新型コロナウイルス騒動どころの話ではない。それなのに、マスコミは新型コロナウイルス報道ばかりで、ガン死報道は知らんぷりである。なにせ、マスコミががん発症の責任の一端を負っているからだ。

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マッチポンプ

 ガンで年間37万人余が亡くなっても、マスコミは新型コロナウイルス騒動で恐怖心を煽るだけである。マッチポンプで恐怖心を煽ったほうが報道企業として、報道経費もかからず、儲かるからだ。この2年間でコロナの死亡者数は18,446人である(1月18日現在)。年間で約9千人である。例年のインフルエンザでも年間1万人が亡くなっている。それなのに、なぜ年間約37万人が亡くなっているがん死の問題提起をマスコミはしないのか。

 マスコミはコロナ報道をする合間に、ガンの原因となる飲食物の宣伝に余念がない。畜生のやることである。

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 日本のがんの現状

年に新たに診断されたがんは980,856例(男性558,874例、女性421,964例)*

 著者注記:

   1年間の出生者数、死亡者数は約100万人。それと同じだけの人が癌になる。

   これは国家の一大事である。日本経済の大損害である。 

2019年にがんで死亡した人は376,425人(男性220,339人、女性156,086人)

2009~2011年にがんと診断された人の5年相対生存率は男女計で64.1 %

 (男性62.0 %、女性66.9 %)

日本人が一生のうちにがんと診断される確率は(2018年データに基づく)

 男性65.0%(2人に1人)、女性50.2%(2人に1人)

日本人ががんで死亡する確率は(2019年のデータに基づく)

 男性26.7%(4人に1人)、女性17.8%(6人に1人)

  c) 国立研究開発法人国立がん研究センター

  https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

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 タバコ、酒、肉類、加工肉が、がんの原因であることは明白なのだが、資本主義・拝金主義に染まったマスコミ、テレビ業界では、ガン無視である。なにせ、それを生産販売する相手が、広告の大スポンサーであるので、マスコミ、テレビ業界がそれに逆らうことなどできるはずがない。マスコミはTVや新聞で、嗜好品の大宣伝攻勢である。それに陥落して美味しいものを嗜むと、ガンが待っている。美味しいものには毒があるは、世の鉄則である。マスコミ、テレビ業界は社会の癌細胞である。

 

 医療業界も癌患者は、金を生む鶏扱いである。癌患者に過剰医療を施し、手術最優先で治療が行われる。欧米の2倍の手術数である。医療行為はするが、治療するわけではない。治るのは、治す意思がある患者だけである。医師の言うままでは癌は治らない。

 

 日本で許可された食品添加物の種類は欧米の10倍以上である。それは官僚の根性の癌化、劣化の証である。役人も天下り先への気兼ねで、食品添加物の認可が緩いのだ。現代の役人は、国民の命より自分達の利権が大事なのだ。社会の癌細胞である。

 

 ストレスはグローバル経済主義が遠因となっている。成果主義で社内がギスギスして、それがストレスの原因である。中間管理職は、社内生存競争と闘いながら、社内の敵(上と下からの突き上げ)と戦うのだ。しかし後ろから癌が忍び寄って襲ってきた。私はそれの不意打ちを喰らって癌になった。がんは目に見える大きさになるのに、10年もかかる。がんの種は10 年以上前に植えられた。

 

ガン予防

 ガンの治療よりも、がんにならない生活をした方が、合理的である。危機管理は、予防で防いだ方が費用も安い。また、対処療法では癌が再発する。がんになった真因を見付けないとダメである。私も船戸クリニックで術後の再発防止の治療を受けた。船戸クリニックの院長先生が、『がんが消えていく生き方』を出版された。今は、これに則って生活している。

 船戸先生は、13年前に先生自身も癌になり、その体験から生み出した「がんが消えていく生き方」である。

 私も3年前にガンの手術を受け、それから50冊ほどの書を読み漁り、がんにならない方法を見付けた。その結論とほぼ同じ内容であった。人間として、当たり前の生活を当たり前に生活するが、ガン予防の結論である。

 頭脳明晰な大病院の先生は、患者のガン治療に専念しており、その予防までは頭が回らないようだ。

 

がんが消えていく生き方

良眠生活 良質な睡眠こそ傷んだ組織を修復する手段である。 

良食生活 ガンになる真因は、がんになる食事や生活スタイル、つまり狂った食生活、狂った生活である。

加温生活 がんは低温体質で起こりやすい。

     体温が1℃上がると、免疫力が40%も向上する。

運動生活 ガンが嫌う酸素を積極的に体内に取り込む。

微笑生活 笑いは、がんを殺すNK細胞を活性化する。

 

  船戸祟史著『がんが消えていく生き方』株式会社ユサブル(1400円)より

  我を滅ぼすのは我である。美味しいものの誘惑に負ければ、ガンになり死ぬのだ。誰の責任でもない。自分が誘惑に負けたのだ。

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日本社会の癌細胞

 現代の組織のガンは、発癌性物質(汚職)、酒(モラル麻痺物質)、肉(美味しい利権)、加工肉(利権まみれの長年の事業)、添加物(利権付法律)、ストレス(上目遣いの平目の職場)等である。

 癌細胞は糖質が好物である。組織の癌細胞も甘い汁が大好物である。

 長期独裁政治が続けば、癌細胞が繁殖する。がん細胞が増えれば、都市が衰退して当然である。長期政権(長期独裁の不健康政治)が続けば、病気になって当たり前。だから大垣市はこの20年間で、衰退した。公示地価は半値以下に暴落した。

 同じように、日本も官僚の癌細胞が暴走して、衰退モードが消えない。日本は、不景気なのに増税して、景気の腰を折った。税収は減った。アメリカは減税して、景気が良くなり税収が増えた。日本のその政策一つとっても、狂っているのが明白である。それは官僚ファーストである。特に財務省官僚ファーストである。

  我国を滅ぼす敵は、我国に巣くうがん細胞である。癌細胞の増長を許せば、ガンに侵され国が亡ぶのだ。誰の責任でもない。そんながん細胞の繁殖を許した国民の責任だ。

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 馬場恵峰書 「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」久志能幾研究所刊
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2022-01-18  久志能幾研究所通信 2277号  小田泰仙

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2022年1月17日 (月)

知恵の真実を求めて  智慧の方程式

 

 松下幸之助翁は知恵を下記に定義した。彼はその思想で、一代で大松下電器を作り上げた。

  知恵=知識×熱意+経験

 経験は感受性の強さにより、大の経験にも小の経験にもなるという。松下幸之助翁は誰よりもその感受性が高かった。目に見えない宇宙の根源様を祀り、祈っていた。

 私の知恵の解釈は

  智慧=慈悲×知識×熱意+経験×感受性

 人が有名大学で学び、どんなに多くの知識を得ても、かつ熱意があってもそれを世のために使おうという慈悲の心が無ければ罪人である。それどころか、悪智慧を使って稼いだ金が己を傷つける刃にもなる。

 いくら熱意があっても、オウム真理教のように間違った方向に使えば、悪智慧の極みとなってしまう。

 いくら頭が良くて知識が有っても、ホリエモン商売をすれば、社会悪である。刑務所行きである。

 いくら高学歴で官僚になっても、その知識で保身と利己の政治をすれば、日本衰退の政治となる。それが今の失われた30年の日本である。失われた大垣の20年である。今の官僚や政治屋は知識や学歴はあっても、頭が悪いのだ。智慧がないのだ。教科書の前例のある政治しかできない。創造性がないのだ。政治は結果が総てである。結果が悪ければ、頭が悪いという証明である。

 バカと知識はハサミ次第である。茶筒を横に切れば真円、縦に切れば長方形である。バカと知識は賢く切らねば、使い物にならない。

 失敗は誰でもする。失敗を経験智まで昇華せねばサーカスの調教された犬畜生と同じである。失敗を智慧にするには、感受性が高くなければならぬ。感受性を高めるには、感動することだ。涙を流すことだ。人との熱い交際をすることだ。芸術を愛し、芸術に接することだ。

 いくら知識が無限に有ってもその中から、最適な解を選択する賢さが無ければ、その多くの知恵はゴミである。またその智慧に利他の心が無ければ毒となる。

虚空蔵菩薩

 「虚空蔵」はアーカーシャガルバ(「虚空の母胎」の意)の漢訳で、虚空蔵菩薩とは「広大な宇宙のような無限の智恵と慈悲を持った菩薩」という意味である。寅年生まれの守り佛である。33年目の閻魔様の最後の審判の時、己の生前の善行を弁護して頂ける仏さまである。菩薩の中では一番位が高い仏様である。

十三仏信仰

 「十三仏信仰」は江戸時代から始まったとされる。冥界の審理に関わる13の仏(仏陀と菩薩)が、初七日(不動明王)、二七日(釈迦如来)、三七日(文殊菩薩)、四七日(普賢菩薩)、五七日(地蔵菩薩)、六七日(弥勒菩薩)、七七日(薬師如来)、百か日(観音菩薩)、一周忌(勢至菩薩)、三回忌(阿弥陀如来)、七回忌(阿閦如来)、十三回忌(大日如来)、三十三回忌(虚空蔵菩薩)が仏の国に旅立った故人が極楽浄土に行けるように、追善(故人に善業を積んで送る)法要を営むとされている。

 俗世間的に言えば、各法要で、その担当佛様が、故人が極楽に行けるように弁護士の役割をされる。最後の法要が三十三回忌で、その担当弁護士が、虚空蔵菩薩である。

 

宗教

 宗教を信じるか信じないかは、人の価値観の違いである。「宗」とは自分の祖先のことである。宗教とは、自分の家の教えである。

 その真実は死んでみないと分からないのだから、信じて生きていた方が心の安らぎが得られ、メリットが大きいと思う。そんな安らぎは不要という強い人が羨ましい。人間は見えないものに畏敬の念をもって手を合わす。そんな弱い人のほうが信用が置ける。

 人は強くなければ生きていけない。弱さが無くなれば人間味と感受性が無くなる。

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  馬場恵峰書

039a01111s 松本明慶大仏師作 虚空蔵菩薩像

2022-01-17  久志能幾研究所通信 2276号  小田泰仙

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2022年1月14日 (金)

石油ストーブで人間を温める、感動と理動

 

 先日、注文してあった石油ストーブが2022年1月13日に入荷した。これで大震災が起きても、凍死や低体温で死ぬ恐れは無くなった。大震災が起きた場合、危機管理として、まず命を守るのが鉄則である。

 今の統計的予想では、南海トラフ巨大地震の発生時期は2035年±5年である。過去の震災を見ていると、冬に大災害に襲われるケースが多いようだ。阪神淡路大震災、東日本大震災も共に冬であった。大震災時、停電が6日間、ガスが84日間も止ると想定して、石油ストーブが必要と判断して石油ストーブを購入した。

 

体感

 購入した石油ストーブに火を入れて感じたことは、やはり直接の火は暖かい!である。また炎を見ていると何か癒される。

 今まで使っていた暖房機は、ガスストーブや石油ファンヒーターから空気を汚さないエアコンだけに変更をしてきた。しかし危機管理上で、少しその方針を見直しである。

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危機管理

 トヨタ生産方式では、部品の調達で一社発注はやらない。必ず2社発注である。一つだけでは、何かあったら全滅であるからだ。だからトヨタは、納品メーカが品質問題を起こすと発注量の比率を減らす。たとえば、2社で今まで50対50であったのを、30対70と変更になり、不具合を出した会社にペナルティが与えられる。だから自動車部品メーカーは品質維持に必死なのだ。なにせ自動車部品の品質は命に係わることだから。

 その危機管理体制として、現在は朝の1時間だけ、石油ストーブに火を入れることにした。いつも使っていないと、いざという場合に使えない。石油を扱うのは面倒だが、危機管理として、石油ストーブを使うことにした。ロスナイも設置してあるから酸欠、二酸化炭素中毒の心配もない。ロスナイは、熱交換器付の換気装置である。

 

新しい知見

 冬の外気温1℃の朝、自宅玄関の室温は8℃である。居間の室温は13度である。ところが、玄関の横にあるピアノ室兼書庫の室温は20℃である。

 何故かと考えたら、断熱と蓄熱がその理由であった。ピアノ室として防音対策をしているので、断熱にも効果があるようだ。

 また書籍重量が総計で約4トンもあるので、本が空気を含んで昼間の暖房で蓄熱され、その熱が就寝してから8時間後でも、その温かさを維持してくれるようだ。

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人間の温かさ

 本は温かいのだ。文学作品、哲学書、歴史書で人生を学べば温かくなる。読書で蓄積した蘊蓄が、ほのぼのとした人間味を醸し出してくれる。

 

感動と感謝、理動の人生?

 どんなに極貧の寒い時代、劣悪な環境の時期でも、心だけは大事にしよう。心を動かす「感動」があれば、その熱情で極寒の人生を明るく開拓できる。感動があるから人に対して「感謝」が出来る。

 

 しかしどんなに理性で働いても、「理動」では、社会も人も何も動かせない。「理動」で人生を開拓した人など、聞いたことがない。なにせ「理動」という言葉がない。当然、恩恵を受けても「感謝」の念など起きない。高学歴の人は理性的で冷たいのだ。小学校しか出ていない松下幸之助翁は、苦労をしたから人の機微が分かるのだ。だから大松下電器を作れた。

 ところが、テストで良い点を取るためだけに学んで、有名大学に入ったから、権力の座に就いてもエリート達は冷たいのだ。人間味がないのだ。その理由がわかる気がする。そんなエリートが地方都市の市長になると、その市は没落する。大垣市のように。

 日本の首相も東大卒の場合に、冷酷無比の決断をした例が多い。例えば宮沢喜一は天安門事件を容認した。彼は人民の痛みが分からなかった。そこからC国の暴走が加速した。

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   馬場恵峰書

 

2022-01-14  久志能幾研究所通信 2272号  小田泰仙

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