c-馬場恵峰師の書・言葉 Feed

2022年1月13日 (木)

賽の河原の石積み、大垣市街地再開発が進まない真因

 

 前市長の小川敏は、大垣市中心市街地を再開発する、する、と言ってこの20年間、全く進展させなかった。今でも大垣駅前商店街には、50年前以前に作られた古びたビルが立ち並ぶ。その空手形を発行するやり方を現市長の石田仁は踏襲しているようだ。

 再開発の計画を立てて、推進しようとすると、賽の河原の鬼(大垣市役人)が来てその石積を壊していく。なにせ計画を立てた本人(大垣市役人)の計画を、自分で壊していくのだから、できるわけがない。お笑いである。

 進展しない真因は、行政の佛性のなさである。大垣市の役人どもは、市民や街の発展のことなど知ったことではない。市民の為にやり切ろう、できるまでやろうという意思がないのだ。腐ったお役人根性なのだ。いくら言い訳をしても、現状が全てを表している。政治かは結果が全てなのだ。20年経ってできないことは、100年経ってもできるはずがない。できる人に変えるしかない。単純明快である。

 

開発

 開発(かいほつ)とは、元々は仏教用語で、仏性を開き発(ほっ)せしめる尊い奉仕活動である。それに対して開発(かいはつ、英: development)上記の仏教用語からの転用で、自然や知識を利用してより人間に有用なものを生み出す行為である。

 

自分の開発

 自分が生まれれた目的、および両親が自分を育てた目的は、幸せになること。そのためには自分の佛性を目覚めさせて、佛をめざすことだ。佛とは利他の心で、他の人に幸せを与える事。奪うより、与えるほうが幸せなのだ。

 その佛性が、小川敏、石田仁にはない。この20年間の行動を見ればわかる。それが大垣の再開発が進まない真因である。

 

佛性の有無

 前・現大垣市長には、この佛性がなく、市民のために働こうという意思がない。あるのは、権力への執着心、名誉欲、金儲け欲しかない。だからこの20年間、大垣市は衰退の一途であった。国は一将によって興り、一将によって滅ぶ。それの実証を大垣市の歴史が示した。

 その結果、大垣市の地価がこの20年間で半値以下に暴落した。大垣駅前商店街は、お店の閉店率が20%から80%になってしまった。つまりこの20年間で6割の店がシャッターを下ろしたのだ。残ったのは2割。それで完全なシャッター通りになった。だから土地価格が暴落である。

 土地の値段は、為政者の行政の出来栄えの通信簿である。リニア景気で、近隣都市の地価は上昇しているのだ。要は市長が無能である証である。

 

石田政権は再開発放棄

  市長が小川敏から石田仁に変わったが、体質が全く変わらないので都市再開発が頓挫している。新政権後、すぐ再開発をやるかに見えたが、それを放棄したことが最近、明らかになった。

 市街地再開発は国、地方自治体、地元商店街が三分の一ずつ負担して投資をする事業である。地方自治体が音頭を取って推進しないとうまく行かない。

  その音頭を大垣市は放棄して、「商店街で勝手にやってくれ」と丸投げしている。それでは再開発が進展するはずがない。商店街にはそんな人材がいない。金もない。権力もない。行政が動かないと再開発事業の進展などしない。今からでは少し遅いが、次に選挙で他の候補に投票するしかない。それが唯一の解決策だ。

 

 要は、役人達は立派すぎる御殿(新大垣市庁舎)でふんぞり返ることが出来たので、駅前商店街の再開発などに興味がないのである。やらなくても、役人たちは安泰である。役人は、景気の影響などは受けない。新型コロナウイルス騒動があっても給与は変わらない。前市長も20年間、無為無策で過ごして、市長としては安泰であった。しかし大垣市は没落した。現市長の石田仁は、その政策方針を踏襲している。とんでもない市長達である。

 

市街地再開発とは

  市街地再開発は、市街地の土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新とを図るため、都市計画法及び都市再開発法で定めるところに従って行われる建築物及び建築敷地の整備並びに公共施設の整備に関する事業並びにこれに附帯する事業をいう。鉄道駅の周辺で駅前広場を造るとともに商業ビル等を建設する駅前再開発や、都市部で狭い道路に面して低層の建物が密集している地域などで共同化ビルを建設する事業が典型的なものである。

この項、wikipedia より

 

Img_64091s 馬場恵峰書 

2022-01-13  久志能幾研究所通信 2271号  小田泰仙

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2022年1月11日 (火)

寝室で浮気はダメよ

 

 寝室は眠る場所である。頭と体を休める場所である。そこはテレビを見たり、スマホをいじったり、横になって考え事をする場所ではない。そんなことをすれば、寝室のご本尊である観眠菩薩様に対して浮気をすると同じ。毎日の眠りにつく儀式は、永眠のための事前練習なのだ。

 

 よく働いた一日は、穏やかな睡眠を誘う。

 良く仕事をした人生は、安らかな永眠を賜まう。

 若くして死ぬと、生木を裂かれるような苦痛を味わう。

 やるべき仕事ができず死ぬから、未練が残る。

 やることをやり切って、枯れるように倒れると、苦しみはない。

 

仕事とは

 「仕事」とは、「事に仕えること」で、世の中に付加価値を生み出す奉仕活動である。カネや土地、企業を転がして金儲けをしても、世に付加価値を生み出せない。その存在は、あぶくと同じで、世の中に必要が無くなれば、消滅する存在である。

 

日本衰退の原因

 今の日本の停滞は、日本人が単に前ほど働かなくなった(仕事をしなくなった?)のも一因である。日本が高度成長していた時代は、日本人はモーレツに働いている。それに賛否両論ではあるが、その事実は明らかである。欧米が日本を働き過ぎだと攻撃したのは、欧米の陰謀である。欧米が付いていけないからだ。

 また脇が甘く、世界は魑魅魍魎のすむ世界なのに、性善説を信じたが故、開発した企業機密をダダ洩れになり、競争相手がその情報で急成長したのを許したのが、日本が衰退した原因である。そもそも技術者というお宝を大事にしなかった咎である。

日本再生のため、「よく死ぬために」も、我々は危機管理を厳密にして、頭を使って、もっと働こう。知恵を使って、働きかたに変えよう。

 

生涯現役

 馬場恵峰先生は94歳まで現役として、ばりばりと仕事をされ、後世によきお手本を多く遺された。一昨年末、一ケ月ほど寝込まれて、2021年1月1日に安らかに永眠された。よき人生のお手本であった。

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 仕事中の恵峰先生。私の撮影ではこれが最後の仕事姿。 2020年2月14日

 その後、コロナ禍で長崎に行けなくなり、仕事中の写真はこれが最後となった。

 

 漢字学者の白川静先生も、89歳の時から(1999年3月から2004年1月まで)地元京都で「文字講話」を2時間年4回ペースで全20回行われた。その講演内容は『白川静 文字講話』(全4巻)にまとめられた。

 私もそれのツメの垢でも味わおうと、その講演ビデオと著書を入手して研究した。

 その続編の希望が相次いだので新たに講話を4回行ない、2006年10月初頭にその続編の著作校正を済ませて入院された。同年10月30日、内臓疾患(多臓器不全)により逝去された。96歳没。翌年に(結果として遺著となった)『白川静 続文字講話』が刊行、生涯現役を通された。

 両先生共、90歳を超えて、生涯現役を通された。お二人とも枯れるように倒れられた。後進に背中で指導をされた。

 

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 「文字講話」ビデオと著書

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睡眠の意味

 睡眠とは、日中の仕事でカオスになった脳内情報を整理・整頓・清掃・統合して脳内のゴミの情報を捨てる作業である。

 同じように、睡眠中に体内の細胞が新陳代謝で、老廃物を捨て、成長ホルモンで新しい細胞に命を与える作業を行う。

 

寝室の安眠対策

 だから私の寝室には、テレビもラジオもスマホも家具もない。ベッドがあるだけである。非常用の固定電話だけは置いてある。

 家具がないのは、地震対策である。安眠中に地震で家具が倒れ、それで圧死で永眠してはシャレにならない。

 ベッド際の時計も音声時計で、暗闇でも手探りでボタンを押せば、音声で時刻を教えてくれる。真夜中に電灯をつけたため、覚醒してしまうこともない。

 窓も夏の早い朝日で目が覚めないように、窓は特注のベニヤ板で封鎖して、真っ暗な部屋にしている。それで朝の4時に朝日の明るさで目が覚めることはない。

 それで良く熟睡できる。お陰で体調を整えて寝ると、夜にトイレのために起きることもない。

 永眠の練習?のため、毎日、死んだように眠りについている。残念だが、翌朝、6時間経つと、自然と目が覚めてしまう。理想的にはもう少し寝ていたいが、加齢現象のせいか、寝られない。

 

今にして後悔の山、睡眠の失敗

 昔の会社勤めの時代は、劣悪な睡眠状態であった。往々に仕事で行き詰まると、敢えて電灯をつけたまま床に入り、その問題点と解決策を堂々巡りで考えていた。

 悩みの多い時は、深夜ラジオを聞いてうとうとしていた。

 そんな状態では熟睡できるはずがない。体に良いわけがない。

 

 その昔、ある研修でゼロ泊3日の地獄の研修を受けたことがある。朦朧とした頭で考えて、プレゼンをさせられる。しかしそれが本当に良かったのか疑問である。講師の言い分では、受講生を睡眠不足の状態に置き、理性ではなく脳の深層から出た本音で語らせるのが目的だという。しかし今でもそのやり方に疑問を覚える。

 

 人間は幸せになるために生きている。それが仕事の為、金儲けのために睡眠を削り、結果として頭も十分に働かず、健康も害するなら、幸せになれない。それでは、本末転倒である。寝室では死んだように眠るのが正しいお作法である。観眠菩薩様に見守られて安眠しよう。

039a34521s 松本明慶大仏師作 聖観音菩薩像

2022-01-11  久志能幾研究所通信 2269号  小田泰仙

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2022年1月 7日 (金)

営業マン失格 ある保険屋の失態

 

 ある保険営業マンから受けたトラブルである。彼とは、G経営研究会を通じで知り合い、白アリ駆除の紹介をしてもらった仲で、かなり親密な交際をしていた。

 3年前、私が癌の手術で入院中に、彼が自宅を訪ねてきて、「近くを寄りました。また来ます」と追記された名刺が自宅のドアに挟んであった。

 私の入院中、危機管理として留守が分からないように、新聞も郵便や定期購読雑誌も町内回覧板も停止していたのに、それをぶち壊す所行である。その名刺が2~3週間も、玄関に晒されている状態になった。それでは長期の留守が露見してしまう。泥棒に入られることはなかったが、危ないところであった。

 退院後、この名刺を見付け、すぐ電話をして苦情を言った。1か月の入院の件、名刺の露見の件で苦情を言い。二度と来るな!と電話を切った。その後、彼から、全く音信不通となった。

 

保険の営業マンなら、

なぜ、彼は相手の留守が露見するような営業スタイルをするのか。

  この件が彼の営業スタイルの総てを表している。

他でもそういう振る舞いをしているとしか思えない。

積極的に名刺をバラまいて、商売邁進のようだ。

なぜ名刺を郵便ポストに入れないのか。

相手のことなど知ったことではないのだ。

 なぜすぐ謝りに来ないのか。

 私が1ヶ月も入院して、退院直後なのが苦情電話で分かったはずだ。

それなら、なぜお見舞いに来ないのか。

来るのが躊躇されるなら、なぜ詫びと見舞いの手紙を寄こさないのか。

今までさんざん、ご馳走になったのに、そんな冷たい仲であったのか。

どういう経営姿勢をG経営研究会で学んだのか。

経営スタイル以前の人間性の問題である。

 

予兆

 私は以前から彼の気配りなさの前兆は薄々感じていた。それで以前から少しずつ彼とは距離を置いてきた矢先である。私のカンは正しかった。

 彼はその気配さえ感じなかったようだ。そういう人間間の機微を検知しないと営業マン失格である。営業マンではなく、人間としても問題だ。一事が万事である。

 

セールスマン 6つの心得

 商売、営業で成功は簡単である。相手の立場で物事を考えることができるかどうかだけである。相手への気配りがあるかどうかである。

 松下幸之助社長(昭和30年当時)は、「セールスマン 6つの心得」の第一として「まず人間としての良識を養うこと」と言う。商売ではモノを売る前に、まず自分の人格を売れというのだ。

 

経営者である前に人間であること

 かの保険セールスマンは一般人とは違い、経営者として、経営道も学んでいたはずだ。だから私の怒りが収まらない。人間は誰でも過ちを犯す。私も人間だから、今まで多くの間違いをした。だから人の間違いを非難はしない。しかし間違えれば適正な事後処理をすればよいだけだ。今回、私なら、何らかのお詫びを示す。

そのお詫びの誠意さで、トラブルは解決する。しかし、彼はそれから逃げたから、怒れるのだ。それでは商売道がうまく行かない。そこに人格が現れる。営業マンである以前に、人間でありたい。私はそういうレベルの人からモノを買いたい。

 人の基本は、仁義礼智信である。

 

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 馬場恵峰書

2022-01-07  久志能幾研究所通信 2265号  小田泰仙

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2022年1月 6日 (木)

「脱炭素、再生エネ」は、偏食・大食いと同じ

「温暖化の危機」は大嘘?

 

 現在、流行り病のように「脱炭素病」、「再生エネルギー化病」が蔓延している。それを人間に当てはめれば、偏食、大食いと同じである。糖質制限ダイエットも流行っているが、それは偏食生活である。それでは宇宙根源の理に反していて、病気になる。人間には糖質も脂質もバランスよく摂ることが必要である。そもそも偏食や大食いをするから、肥満になり、病気になるのだ。それを、対処療法である糖質制限では健康を害する。

 

 多くの論者の話を総合的に判断すると、私は、「温暖化は大嘘」であると思う。NHKは特集番組で、温暖化の危機感を煽る脅迫じみた番組を流している。私は、温暖化の一部の事例を扇情して歪めて報道している番組だと判断した。都合のいいことばかりをつなげた洗脳番組である。

 その根拠は、杉山大志著『「脱炭素」は嘘だらけ』産経新聞出版に詳しい。

 

姦計

 「欧州発のEV化は、欧州勢が日本車のすり合わせ技術に太刀打ちできないので、日本を陥れるための戦略として、EV化を進めている」という論者に同意である。欧州勢は、日本の地道な積み上げ努力が出来なので、一発逆転の姦計でEV化を進めているとしか思えない。私も自動車産業で開発部隊に身を置いて、欧米製品を比較して開発してきた経験から、この説を信じる。

 

詐欺

 「脱炭素、再生エネルギー化」は一部の政治利権者が仕掛けたおとぎ話しで、詐欺である。地球には多くの資源があるのに、一部の資源に特化して消費すれば、歪が生じるのは自然の理である。

 太陽光発電は、C国と利権を共通化する小泉ファミリー、河野ファミリーの謀略である。彼らの利権のために政府が後押した。それが先の総裁選挙で明るみに出て、真実が露見した。

 

安全保障

 世界は、太陽光発電の素材の8割をC国に依存している。それが可能なのは、C国が少数民族を奴隷労働で生産して、公害を垂れ流すから採算があうのだ。先進国では、生産時に費用がかかる公害対策が必要で、価格的にペイしない。太陽光パネルはカドニウム等の有害物質で、10年後の大量廃棄時に大問題となる。だから先進国では、工業的に採算が合わないから生産に制限がある。

 またその生産がC国一国に握られると、日本の安全保障上の問題となる。国の生命線が一部の敵国に握られるのだ。以前に、C国はレアメタルを日本への輸出制限で、日本に圧力をかけてきた現実がある。レアメタルの供給が、日本の生産活動を左右する武器になるのだ。

 

いびつなエネルギー

 再生可能エネルギーは必要な時、必要なだけの発電ができない。そのためバックアップ用の蓄電器に二重の投資が必要である。雨が降ったからといって、電気を止めるわけにはいかない。だからバックアップ用電池が必要になる。

 太陽光パネルの材料は、公害物質で廃棄に多大のエネルギーが必要だ。そのエネルギーの費用を子孫に先送りする罪となる。かのイタイイタイ病の原因となったカドニウム等が原材料である。

 

日本のEV化

 EV化と言っても、全部電気自動車になれば、電気が足りなくなる。それで電気代が高騰する。今でも、太陽光発電の補助金が、国民に気付かれないように一般家庭の電気代に上乗せされている。その額、年間2万円ほどである。だから少しも省エネ、脱炭素にならない。

 日本でEV車である日産リーフの月間販売台数は、2021年8月で1282台である。全体に占める割合は0.7%である。日本でテスラ車は推定500台ほどの販売で、噂にもならない。さらに異常なのは、テスラは販売台数をマル秘として公表しないのだ。

 EV車の経年経過のバッテリーの交換は必須である。その金額は約80万円と言われる。その廃バッテリーを処理するのに、大量のエネルギーが必要で、大量の二酸化炭素が発生する。お金もかかる。将来、もしEV車が大普及すると仮定すると、その後、大量の廃バッテリー処理が問題になるはずだ。その金額も高騰するだろう。何が省エネ・脱炭素なのだ。詐欺である。

 

ドイツのDNA

 だから今、ドイツが困っている。ドイツの今は、脱原発、脱炭素を盲進している。しかし実態は、ドイツは電気をフランスの原発に頼り、化石化エネルギーをロシアからの天然ガスパイプに頼っている。それで「脱原発、脱炭素でございます」と論理を通している。

 まるでヒトラーのようにユダヤ人種差別をして、ベルリンオリンピックで人類平和を叫ぶようなもの。ドイツ国民はユダヤ虐殺の罪をヒトラー一人に押し付けているが、だれがヒトラーに投票したのだ。もともとユダヤ人を排除する風潮がドイツ国内にあった。ヒトラーの政策をドイツ国民は支持したのだ。これはドイツ人の民族問題である。

 

 EUの欧州委員会は、原子力と天然ガスを脱炭素に貢献するエネルギーと位置付ける方針を発表した。それにドイツやスペインが反発している。EU内でも、各国で脱炭素化に温度差がある。(2022年1月6日 日経記事)

 要は、脱炭素政策は利害関係が複雑で、EU内でも方針が右往左往しているのだ。

 [フランクフルト 4日 ロイター] – ドイツの約420万世帯の電気料金が今年、平均63.7%上昇し、360万世帯が使うガスの料金は62.3%値上がりする見通しであることが、4日公表のデータで分かった。

 

メルケル叔母さんの迷走

 現在のように大雪が降り、太陽光発電が出来ないと、ドイツは干上がってしまう。風が吹かなければ、風力発電もできない。ドイツの原発は、短絡思考のメルケルおバカさんの人気取りで廃止されたので、電気が十分に生み出せない状況になった。

 彼女は東ドイツ出身で、思想が共産主義に少し染まっているようだ。理想に走り過ぎである。緻密なドイツ国民が、理想に燃え、極端に走り過ぎて、愚かとしか言いようがない状況を生み出したのは歴史の教える所である。ドイツでは、第二次世界大戦中に、理想に燃えてドイツ純血主義が行き過ぎて、ユダヤ人のジェノサイドが発生した。

 

誰の責任? 暴走するDNA

 ドイツは、ユダヤ人へのジェノサイドが余りにおぞましい犯罪であるので、思考停止状態でその罪をヒトラー一人に押つけて戦後のドイツ政治がある。しかしナチス党を選挙で選んだのはドイツ国民である。「当時のドイツ国民は、ナチスに熱狂したのだ。

 ドイツは、どいつもこいつもこれが正論だと信じると、盲目的に突っ走って行く国民性がある。日本人は走りながら考えるが、ドイツ人は走り終えてから考えるようだ。恐ろしいDNAである。

 ヒトラーの崇拝、ユダヤ虐殺、VW排ガス不正、脱炭素、C国への極端な肩入れ、原発廃止への盲進、再生エネルギーまっしぐら、の愚行である。

 C国とドイツとは、その性格が似ているようだ。C国では文化大革命で1,000万人以上の自国民が死傷したと推定される。それと同じである。

 C国共産国家は、今まで自国民を6000万人以上も殺戮したと推定されている。ステファヌ クルトワ (著), ニコラ ヴェルト (著)『共産主義黒書』1977年刊、ちくま学芸文庫より

 

トヨタ生産方式

 何ごともほどほど、静かに少しずつ体制の移行が望ましい。少し試して、少し前進である。それはトヨタ生産方式である。それなら途中で間違いに気が付けば、修正が出来る。ドイツは極端の終わりまで行きつかないと、間違いに気が付かないようだ。頭がよすぎるのだろう。それは滅びの道である。

 私は頭が悪いので、一歩前進、結果を確認して更に一歩前進の亀の方針である。私には、ウサギのドイツ方式は、真似ができない。

 

歴史の失敗例

 第二次世界大戦前夜の1930年代、ヒトラーのドイツの戦争進捗の良さに騙されて、日本政府はドイツに肩入れして失敗した。その過ちを繰り返してはならない。現在、同じようにドイツは脱炭素戦争の宣戦布告をしている。日本は二度と騙されてはならない。

 今まで欧州は、脱炭素、脱原子力と叫んでいたのに、最近の石油の高騰事情で、エネルギーが枯渇しだすと「天然ガスと原子力はクリーンだ」と言い始めた。なんと身勝手な!である。

 欧米の支配階級は、今まで大排気量の贅沢な車に乗り、贅沢な肉食にふけり、移民を低賃金で雇い、使い捨て文化の贅沢な暮らしをしてきた。それが急に脱炭素オンリーでは呆れる。このストーリは陰謀である。騙されてはならない。

 

宇宙根源の理

 日本は今まで地道に省エネに取り組んできたではないか。私も技術者の一人として、その開発に汗水たらして取り組んできた。それを今更、脱炭素一辺倒など、お笑いである。地球が与えてくれた資源を、満遍なく、無駄遣いせず、偏食せず、大事に使うのが地球人の義務である。それが宇宙根源の理である。

 

エピソード

 松下幸之助翁は、技術者が自信をもって持ち込んだ新製品を持ち上げて、「これ、重いで」とつぶやいた。つまり「この設計には無駄があるから重いのだ。だから設計を直せ」と間接的に指摘した。もう50年以上も昔の話である。昔から日本では省エネなのだ。松下幸之助翁の信仰先は、「宇宙の根源様」である。宇宙の根源の理に合っているかが判断基準である。

 

花鳥風月

 人間とは、地球という家の小さな居候なのだ。日本人ならもともと、「起きて半畳、寝て一畳、飯を食べても二合半、所詮人間そんなもの」という省エネ思想がある。日本人は「花鳥風月」の思考で、自然を楽しんでいる。

 欧米人は「自然を征服」との思考があるが、日本人は「自然と融合」との思考である。欧米は「強欲・全部取り」の思想があり、グローバル経済主義の根幹である。しかし日本は「利他少欲」の思想である。その欧米との差の軋轢が、今回の脱炭素騒動が発生した原因と思う。

 私は、自然と融合が人としての生き方だと信じる。

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  馬場恵峰書

2022-01-06  久志能幾研究所通信 2264号  小田泰仙

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2022年1月 5日 (水)

準備と行動(2)南海トラフ巨大地震、2035年±5年

自宅の耐震対策

 二階にある重量物を一階におろす。

 私の家の屋根の瓦の下の土を無くして、サン葺きにした。

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上図: 屋根の瓦を入れ替え。瓦の下の土を取り除く。

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 上図 瓦をサンふきにする。サンに直接、瓦を載せていく。

家具の移動

 自宅では、2階の書籍を一階に下ろした。本は重いのだ。

 幅80cm、高さ180cmの本箱は、約150Kgである。

 本箱を4つ、一階に降ろした。これで600Kgである。屋根の土を含めて1トンほどの重量物を下したことになる。つまり普通自動車一台分の重量を2階から下したことになる。

 2階の家具も無くした。

 寝室にある家具を無くするか、固定する。地震で倒れてきた家具に押しつぶされて亡くなられた事例が、阪神淡路大震災の地震であった。

 食器棚の中の不要な食器を整理する。激震が襲うと、食器棚の中の食器が飛び散り凶器となる。

 そのため、自宅では飾りの食器をかなり処分した。食器棚がすっきりして良かった。

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耐震の壁を作る

 耐震性を上げるため、耐震壁を追加した。今までドア(90㎝×180㎝)であった場所を埋めて、壁にした。従来は、自宅内に3つのドアがあったが、それを全て壁にした。

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 以前はここに90×180cmのドアがあった。それを壁に改築した。

 「生涯自己挑戦」の書は馬場恵峰先生の作

 衝立はカリンの木。母が50年前に「金は借りん」との願いを込めて買った衝立である。
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窓の下に、金づちを置く。

 地震が来て、家がゆがんでドアや窓が開かなくなる恐れがある。それで火事になれば、焼け死んでしまう。その時に窓ガラスを割って、外に脱出するために金づちが必要である。

 

家の診断

 長期的対策として、自宅の耐震診断が必要である。

 それに基づき、耐震補強工事を行う。

 時間があれば、市の補助金で行えばよい。

 

白アリ対策

 同時に白アリ診断もしておくこと。白アリに柱を喰われていたら、耐震強度が極端の下がっている恐れがあるからだ。

 

 私の家も5部屋の床下を白アリに喰われて、2012年からのリフォーム工事で大修理と対策をした。

 

 

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白蟻に喰われた台所の床部

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 白蟻に喰われたネタ材の詳細部。スカスカの状態になっている

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耐震工事

 それで補強できればよいが、不可能なら新築を考えるべきだ。まだ地震が来るまでに10年近くあるから、今からなら対応の検討ができるはずだ。震度7に耐える家を造れば、親子孫まで三代で使える。経済的である。

 現在の住まいが、静岡から四国までの間の海岸沿いの場所なら、今から新居を内陸部に建てることを検討したほうがよい。

 今が働き盛りでも、10年後なら定年かそれに近い年齢になっているはずで、転居を検討する価値があるだろう。いくら頑張っても、32m高の巨大津波が5分で海岸に到達するので、逃げようがない。住居を海岸から遠い場所に建てるしか対策がない。

 

地盤改良

 大垣市の場合、巨大地震になった場合、液状化現象が懸念されるので、土地の地盤改良を同時にするべきである。一坪に一本の割合で深さ8mの杭を打つ。費用は一本8万円ほど。40坪の土地で約360万円ほどである。

 

非常連絡網

 地震の際の家族の連絡方法を決めておく。大地震の際、携帯はつながらないと覚悟しておくこと。また電話線の混雑を増長させるので、皆さんのために電話はかけないほうがよい。

 家族間で、その連絡をどうするか決めておく。

 固定黒電話なら、停電でも使えるが、今はそんな電話を持っていないので、辛い。

 

災害用伝言板

 ドコモでは、大規模な災害時に携帯電話やスマートフォンで安否確認ができる「災害用伝言板」を提供しています。

 「災害用伝言板」とは震度6弱以上の地震など、大きな災害が発生した時に、被災地域にお住まいまたはご滞在中の方が、ドコモの携帯電話やスマートフォン※1からご自身の状況を登録していただくことができ、登録された安否情報はインターネットなどを通じて、全世界から確認※2していただける災害時専用のサービスです。

        ドコモのHPより

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 これを読んで、一人でも自宅の耐震補強工事の参考にしていただければ幸いです。

022-01-05  久志能幾研究所通信 2262号  小田泰仙

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2022年1月 4日 (火)

準備と行動(3)南海トラフ巨大地震、2035年±5年

自分の心の地盤改良

 どんな状況になっても、生きていくたくましい生命力を付けるのが、最大の地震対策である。我々の先人は、焼け野原からも、また津波で荒れ野原になっても、そこからたくましく復興してきた。そのDNAを大事にしよう。命さえあれば、また立ち直ればよい。

 一番大事な心構えは、地震が来る前提で生活することだ。予期せぬ事態になるからパニックになる。50㎝の段差でも、意識して下りるのと、突然足を踏み外すのとでは、怪我の有無が生じる。常に危機意識を持って、慌てず対処する心構えである。

 その時、頼りになるのが隣近所との付き合いである。熊本地震でも近所付き合いのない人が、心の病に罹り、多く亡くなっている。

 

 

行政への声

 危機管理に無能な行政には、市会議員を通して、市民の声を上げることが必要だ。黙っていれば、行政は何もしてくれない。

 

 自分の城は自分で守れ。

 

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 馬場恵峰書 

2022-01-04  久志能幾研究所通信 2261号  小田泰仙

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2022年1月 3日 (月)

愛癌千日回峰行 感謝して歩む(改)

 

お見送り

 目の前の自分のガンと自分の死を考えていたら、この5年間で、師を7人も失っていたことに気が付いて、愕然とした。同じ世代の上司や元仲間が数多く旅立って行った。自分も人生劇場から退場する歳になったのだと思い知らされた。

 生かされている有難さと、日暮れて道遠し、を改めて感じた。

 いつかは、自分も見送られる身となる。だからこそ、一日一日を大事にしたい。何を遺すのか、それを考える日々である。昨年と今年ほど、それを痛感した年はない。その中で日々好日との生き方を貫きたい。

 

 3年前の2018年12月25日に河村義子先生が亡くなられて、それで胸騒ぎを覚えてガン検診を受けたら、私にもガンが見つかり、2019年2月に手術であった。

 

伊與田覺先生 (2016年没、101歳)、百歳の論語を学んだ

渡部昇一先生 (2017年没、86歳)、知的活動を学んだ

河村義子先生 (2018年12月25日没、61歳)、私のピアノの先生

私のガンの手術 2019年2月12日 

今川順夫先生 (2019年6月24日没、95歳)、

             丸順の創業者、父がダモイの会のご縁 

後藤悦夫先生  (2020年没、76歳)、私の英語の師

馬場三根子先生 (2020年3月3日没、88歳)

馬場恵峰先生  (2021年1月1日没、94歳)

元上司のMさん (2021年没、73歳)

元上司のS元副社長(2021年没、84歳)

仕事仲間のM課長 (2021年没、76歳)

隣部署のH部長  (2021年没、71歳)

 

定期的ガン検診

 先日(2021年11月1日)、愛知県がんセンター(愛癌山)で癌の定期検診を受けた。その結果で前立腺癌と肺がんが疑われ、再検査でMRIと血液検査を受けさせられた。今日(2021年11月8日)、その結果を聞きに、愛知県がんセンターに行ってきた。結果は、異常なしでほっとした。検査機械は疑わしき場所に過剰反応をするようだ。それで再検査となる。

 私はガンの手術後、3ヶ月ごとに血液検査、半年ごとのCT検査、1年毎に胃カメラとCT検査であった。この3年間は、毎回その結果に左右される不安の日々であった。私は、それを払拭するために、前向きの取り組みをして全力で生きている。そうでないとガンに押し潰さるだろう。

 

 

手術前に葬儀の段取り

 2019年2月12日、私は愛知県がんセンターで癌の手術をした。私のがんはステージⅢで、5年後の生存率51%であった。つまり5年後には同じ病気の人の半分が死ぬ。私は覚悟を決め、葬儀の段取りのお願いをして、その費用を払い、戒名の手配、死後50年間の法要の費用を払ってから手術を受けた。

 退院後後、馬場恵峰先生に戒名を揮毫してもらい、それを墓誌に刻んだ。まだ生きているので、戒名の刻字に朱の墨を塗った。

 ご丁寧に死を焦った?せいか、墓誌の字に手違いがあり、墓誌をつくり直す失態を犯した。それも3回も、である。墓誌は石であるので、間違えれば造り直しである。半端な金額ではない。軽自動車が買えてしまう金額である。情けない話であるが、まだ死ななくても良いとのお告げと解釈した。

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    墓誌の写真(個人情報につき省略)

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 司法書士に死後の財産の贈り先の遺言状を作成してもらった。

 大峯千日回峰行では、行に入る前に生前葬儀が行われる。回峰行では死に装束で大峯山を歩く。

 私の場合も、それを意識した準備でもあった。

 

私の行

 今日(2021年11月8日)で、手術後丁度1,000日が経過した。今、その計算して、数値が千日ピッタリであったのでビックリである。私にとってこの1,000日間は、毎日が癌再発防止との闘いで、それは千日回峰行と同じ修行であった。毎日、目が覚めると愛癌山に登り、誘惑の多い怠惰な生活を断つ修行の日々を送り、修行の愛癌山から下りて眠りにつく。この千日間は、それとの闘いの繰り返しであった。

 

 大峯千日回峰行では、毎朝、滝行として滝で水を打たれてから出発する。

 私は、ナグモクリニックの南雲吉則先生から助言を受けて、毎朝、毎夜、お風呂で水を浴びることを再開した。これは皮膚に刺激を与えて、自律神経の活性化を図る意味がある。自律神経の活性化は、免疫力の向上につながる。現在で2年くらい、水浴びを継続している。

 大峯千日回峰行では、その修行を途中でやめるには、持っている短刀で切腹するか紐で首を吊って、皆さまに死をもってお詫びをするしか、その行を終えことができない。

 癌患者は、癌再発防止の生活の掟を破ると、切腹(開腹手術)である。毎日が死との闘いである。すこし油断をすると癌が再発する。

 この千日間、愛癌山への長い坂(地下鉄自由が丘駅から愛知県がんセンターまでは長い坂道)を何度も上って、下りてきた。幸い、神仏のご加護で現在まで生き延びさせていただいた。同じ病の河村義子先生は、その途中で亡くなられてしまった。それを思うと自分の幸せを感じる。

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晴れた朝、がんセンターまでの長い坂を上る。 2021年10月19日、9時

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 愛癌山からの帰路で、午後は雨となった。

 時には涙(雨)に濡れて長い坂を下ることもある。

 回峰行では、途中で挫折(死)もあるだろう。2021年10月19日、13時

 

癌との闘いに負けなかった理由

 私が癌を再発させず、3年間を生き延びられた最大の要因は、がんと闘わなかったためだと思う。医師の余命宣告を信じなかったためである。

 塩沼亮潤大阿闍梨が著書『人生生涯 小僧のこころ』(致知出版社)言われているように、「大峯山を征服して千日回峰行を達成するのだ」と、山を征服するつもりで、山道を蹴って闘うが如く歩くのでは、千日回峰行を達成できなかったという。それでは山からしっぺ返しを受ける。そうでなく、一歩一歩を「感謝、感謝」と念じながら歩いたから達成できたという。

 

 それと同じで、我々凡人も毎日の歩みを感謝で生きることだ。癌になったのも感謝である。癌になった運命を恨んだり、嘆くだけではガンは治らない。対処療法だけでも治らない。この世は因果応報である。癌になったのには原因がある。また私が癌にならなければ、狂った生活を続け、早晩に心筋梗塞、脳梗塞等で死んでいただろう。私は癌になった原因の狂った生活を見直し、健全な生き方に変えた。

 がんは外からきたウイルス等ではない。自分の内なる細胞が、自分の狂った生活でガン化しただけである。今までなんと間違った生活をしてきたかを、がんになって気が付かされた。毎日を正しい生き方で、日々の出来事に感謝して生きれば、がんは再発しないと確信した。

 

残り人生、生老病死

 そうは言っても、後50年も生きられる訳ではない。生あるものに、死は必然である。此の世は生老病死、輪廻転生である。今生きていることを喜び、感謝して与えられた使命を全うしたいと思う。後世の残す仕事をして旅立ちたいと、毎回、愛知がんセンターのロビーに展示されている「生生流転」の像を見る度に思う。自分は何のために生れたのか、自分の使命は何か、と。自分は生きているのではない、生かされているのだ、と。

 この像は、私が愛知県がんセンターに入院中、何度も何度も見続けた像である。この像をみて生老病死、輪廻転生を考え続けた。

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2019年1月28日 撮影 愛知県がんセンター ロビーにて

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2021‎年‎11‎月‎1‎日、‏‎10:20    撮影

がんセンターの入り口に、3年前はなかった「入口専用」「出口専用」の表示ができた。新型コロナ対策の一環である。

人生でも生を受ければ、何時かは死をもってこの世を出ていかねばならぬ。その表示に人生を感じた。

 

 

大峯千日回峰行

 千日回峰行 (大峯)は、奈良県大峰山において金峯山修験本宗で行われる、回峰行の1つ。吉野山金峯山寺蔵王堂から大峯山山上ヶ岳頂上までの片道24kmを往復(48km、標高差1,355m)する。それを千日続ける。雨が降ろうが、台風が来ようが、24km先の大峰山に行かねばならぬ。行かなければ、その時点で終わる。

 

 金峯山修験本宗の1400年間で、大峯千日回峰行を満行したのは、2人のみ。その一人が1991年に大峯千日回峰行を満行した塩沼亮潤大阿闍梨である。

 比叡山での千日回峰行では、51人の満行者がおられる。

 

 1日で一往復する。往復する期間は、戸開けの5月3日から9月23日の戸閉めまでの山開きの間で行う。決して途中で止めることはできない。止める場合は死出 紐や短刀で自害する。

 

毎日の行動

 蔵王堂の地獄谷の宿坊に寝起きする

 前日の午後11時25分に起床し、滝行を行う。

 参籠所で死出装束を整える

 0時半頃出発し、山中118箇所の祠で般若心経を称える

 金峯神社、新茶屋跡、百丁茶屋跡、五番関、泥辻茶屋を経て8時半頃に大峰山頂に到着

 

参考文献

塩沼亮潤・板橋興宗著『大峯山千日回峰行』春秋社

塩沼亮潤著『執らわれない心』PHP

塩沼亮潤著『人生生涯小僧のこころ』致知出版社

塩沼亮潤著『毎日が小さな修行』致知出版社

塩沼亮潤著『人生の歩き方』致知出版社

 

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2021-11-08  久志能幾研究所通信 2202号  小田泰仙

2022-01-03  久志能幾研究所通信 改定 2260号

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2022年1月 1日 (土)

寅年、年初の決意

 

 私は毎年、年初に人生方針を見直している。その決意を再確認した。守るべきは、自分の人生である。自分の人生を幸せにすることが親孝行である。親は自分が幸せになるために、最大の支援をしてくれた。自分が幸せになることが、最大の恩返しである。

 

 

過ぎ去る時間は命の刻み

一刻の値は血の一滴

人生の大事を急げ

 

未来への道なき道は、常に泥濘で赤信号。

報恩感謝と希望を持ち、志を高くして、

一歩又一歩、勇気を出して赤信号を前進する。

歩んだ後が道となる。

 

仕事とは祈り。祈りが未来を創る。

人生の最大の仕事は自分創り。

志を天命と信じ、人事を尽くす。

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 馬場恵峰書

2022-01-01  久志能幾研究所通信 2256号  小田泰仙

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2021年12月30日 (木)

死への準備

 

 下記は私が前職で、2005年頃に新入社員と中堅社員に「修身」の講座で話した内容である。それからの人生で、私が得た新たな知見を追加する。

 

定年と言う死

 30年後、新入社員の皆さんは必然的に定年という「会社生活」の「死」を迎える。

 トヨタでは昇格時、別の部署に異動しなくてはならない。それはその部署での「死」である。次の部署ではゼロからの再スタートである。それでやって行ける能力があるかを、会社は試している。

 もっと大きな死が定年である。

 

老後の終わり(定年・死)

 その前提で、人事異動で次の世界(定年後の20年)で生きていくために蓄える財産は何か?

 その時までに、貴方はどんな資産作り(財産目録)をするのか?

 実際に会社を離れて生きていくために、財産(金ではなく)は何か?

 何の報酬を当てに生きていくのか?

 

人生のバランスシート

有形の資産  お金、株、土地・家、保険、美術品、モノ

        価値は不安定

        モノは減価償却でどんどん価値が下がる

 

無形の資産  肩書、地位

          退職すれば価値はゼロ

        経験・能力・資格、広い交遊関係、信用

        健康、自分というブランド、自由時間

          無形の資産が次の資産を生む

 

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生涯現役

 その一つの理想回答が生涯現役である。生涯現役であれば、老後という期間は存在しない。今年の1月1日に亡くなられた馬場恵峰先生は、その模範解答を背中で示されて旅立たれた。理想は、福沢諭吉翁が言うように「一生涯を貫く仕事を持つことである」

 

 「生きるという人生」があるわけではない。「仕事という人生」や「余生と言う人生」があるわけではない。人生で一番大事な時期、体力も充実している時期で、1日の大半の時間を過ごす「仕事」という時間を有意義にすごさないと、人生そのものが無に帰する。どんなモノにも終りは有る。だからこそその死を意識して仕事を全うせよ。

 

慈愛に満ちた眼

 恵峰先生は、今は雲の上から観音様のように慈愛に満ちた眼で、お弟子さんたちを見守っている。

 師の戒名は「慈眼院孤雲禅筆居士」である。「慈眼」とは、観音経に出てくる言葉である。「禅」という漢字は、お寺さんに関係した人の贈られる尊い漢字である。孤雲とは、日本書道界とは隔別して、書道の神髄を求めた禅師であることを表している。雲の上からお弟子さんたちを見守っているとの意味である。

 馬場恵峰師は、今の書道界が金で、段や師範格や書道展の入選が決まることを嘆かれて、拝金主義に染まった日本の書道界とは距離を置いておられた。

 

死後の評価

 死んだ後に評価されるのは、どれだけ集めたかではなく、どれだけ与えたかである。

 大金を死後に残しても、ウジみたいに金に群がる輩が発生する。下手に金を残しても、遺族間で醜い財産争いが発生するし、税金でも吸い取られて、役人どもが無駄遣いをしてしまう。そうならないような財産の残し方が望ましい。

その時に、何のために生きてきたかが問われる。

 

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 馬場恵峰書 

 

2021-12-30  久志能幾研究所通信 2254号  小田泰仙

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2021年12月29日 (水)

働かないIT音痴オジサン、本当に2万日も生きてきたの? 

 

 成人になって社会人として80歳まで生きると、21,900日間である。成人から還暦まで会社に勤めて、14,600日間である。

 入社後、毎日一回、40年間、成長の努力を継続すれば定年までに14,600回の繰り返し訓練で、能力が高まったはずだ。生まれてからなら18,250日も時間があったのだ。なぜ、それで成果が出ないのか。なぜ定年近くになると「働かないIT音痴オジサン」に落ちぶれてしまうのか。それは、成果を出すための方程式を知らないからだ。

 

成果の方程式

 成果の値は、掛け算である。足し算ではない。ゼロをいくら2万回かけても成果はゼロである。マイナスの思考なら、結果はマイナスである。

 麻原尊師を信じて、死に物狂いの努力をして教団の最高位の上り詰めても、絞首台に上ったオウム真理教信者もいたではないか。彼らは将来を嘱望された優秀な青年達であった。私より優秀な青年達であった。全ては考え方が間違っていたからだ。下記の「α」(佛の力)を間違って解釈したのだ。

 

松下電器教

 成功の方式を正しく解釈して、己の力を万倍にしたのが、松下幸之助翁であった。松下幸之助翁の学歴は小学校卒で、体が弱く、身よりもない身であった。彼は、その条件下で、松下電器(現パナソニック)を世界の電器会社に育てた。松下幸之助翁は、自分は運がいいと信じていた。彼は宇宙根源の理(根源様?)を信じて経営を行った。それが持てる力を万倍にしたと推定される。

 松下幸之助翁は、会社の迎賓館である「真々庵」の庭に「松下真々庵根源社」を建て、悩みがあると、その前で一人長時間祈っていたという。

 それと同じ「松下真々庵根源社」のミニ版が、京都PHP本社の最上階に作られている。私も、松下幸之助経営塾で学んだ折、松下幸之助翁の成功にあやかろうと、お参りさせていただいた。

【経営セミナー】松下幸之助経営塾|PHP研究所

https://www.php.co.jp/seminar/m-keieijuku

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熱意

 松下幸之助翁が京都の財界人を集めて講演をしたとき、「成功の秘訣はなんですか?」との質問があり、その答えが「強く熱望することです」で、あまりの予想外の返答で、会場は笑いの渦となった。しかし、一人だけ笑わず、感銘を受けた人がいた。それが、京セラの稲盛和夫氏であった。稲盛氏はこの熱意で、小さな京都のベンチャー企業を世界規模の会社に成長させた。

 

オダブツ教の成功方程式

【成果】=【α】×【考え方】×【熱意】×【能力】×【環境】×【IT】

      

 α: 神仏のバックアップ力

   (鰯の頭も信心から。オダブツ教を信じよう?)

 考え方: 価値観、教育レベル  

 熱意: 情熱の高さ

 能力; 運命・宿命、自分の強み

 環境: 環境は自分で作り出すもの、変えるもの

 IT: IT化、意図×方法

     インテリジェンステクノロジーは智力でもある。

     ITは単なる道具であるが、智力は人格である。

                   

稲盛和夫氏の考えた成功方程式

 【成果】=【考え方】×【熱意】×【能力】

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 馬場恵峰書、東山魁夷作の「道」のポスター

2021-12-29  久志能幾研究所通信 2253号  小田泰仙

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