準備と行動(2)南海トラフ巨大地震、2035年±5年
自宅の耐震対策
二階にある重量物を一階におろす。
私の家の屋根の瓦の下の土を無くして、サン葺きにした。
上図: 屋根の瓦を入れ替え。瓦の下の土を取り除く。
上図 瓦をサンふきにする。サンに直接、瓦を載せていく。
家具の移動
自宅では、2階の書籍を一階に下ろした。本は重いのだ。
幅80cm、高さ180cmの本箱は、約150Kgである。
本箱を4つ、一階に降ろした。これで600Kgである。屋根の土を含めて1トンほどの重量物を下したことになる。つまり普通自動車一台分の重量を2階から下したことになる。
2階の家具も無くした。
寝室にある家具を無くするか、固定する。地震で倒れてきた家具に押しつぶされて亡くなられた事例が、阪神淡路大震災の地震であった。
食器棚の中の不要な食器を整理する。激震が襲うと、食器棚の中の食器が飛び散り凶器となる。
そのため、自宅では飾りの食器をかなり処分した。食器棚がすっきりして良かった。
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耐震の壁を作る
耐震性を上げるため、耐震壁を追加した。今までドア(90㎝×180㎝)であった場所を埋めて、壁にした。従来は、自宅内に3つのドアがあったが、それを全て壁にした。
以前はここに90×180cmのドアがあった。それを壁に改築した。
「生涯自己挑戦」の書は馬場恵峰先生の作
衝立はカリンの木。母が50年前に「金は借りん」との願いを込めて買った衝立である。
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窓の下に、金づちを置く。
地震が来て、家がゆがんでドアや窓が開かなくなる恐れがある。それで火事になれば、焼け死んでしまう。その時に窓ガラスを割って、外に脱出するために金づちが必要である。
家の診断
長期的対策として、自宅の耐震診断が必要である。
それに基づき、耐震補強工事を行う。
時間があれば、市の補助金で行えばよい。
白アリ対策
同時に白アリ診断もしておくこと。白アリに柱を喰われていたら、耐震強度が極端の下がっている恐れがあるからだ。
私の家も5部屋の床下を白アリに喰われて、2012年からのリフォーム工事で大修理と対策をした。
白蟻に喰われた台所の床部
白蟻に喰われたネタ材の詳細部。スカスカの状態になっている。
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耐震工事
それで補強できればよいが、不可能なら新築を考えるべきだ。まだ地震が来るまでに10年近くあるから、今からなら対応の検討ができるはずだ。震度7に耐える家を造れば、親子孫まで三代で使える。経済的である。
現在の住まいが、静岡から四国までの間の海岸沿いの場所なら、今から新居を内陸部に建てることを検討したほうがよい。
今が働き盛りでも、10年後なら定年かそれに近い年齢になっているはずで、転居を検討する価値があるだろう。いくら頑張っても、32m高の巨大津波が5分で海岸に到達するので、逃げようがない。住居を海岸から遠い場所に建てるしか対策がない。
地盤改良
大垣市の場合、巨大地震になった場合、液状化現象が懸念されるので、土地の地盤改良を同時にするべきである。一坪に一本の割合で深さ8mの杭を打つ。費用は一本8万円ほど。40坪の土地で約360万円ほどである。
非常連絡網
地震の際の家族の連絡方法を決めておく。大地震の際、携帯はつながらないと覚悟しておくこと。また電話線の混雑を増長させるので、皆さんのために電話はかけないほうがよい。
家族間で、その連絡をどうするか決めておく。
固定黒電話なら、停電でも使えるが、今はそんな電話を持っていないので、辛い。
災害用伝言板
ドコモでは、大規模な災害時に携帯電話やスマートフォンで安否確認ができる「災害用伝言板」を提供しています。
「災害用伝言板」とは震度6弱以上の地震など、大きな災害が発生した時に、被災地域にお住まいまたはご滞在中の方が、ドコモの携帯電話やスマートフォン※1からご自身の状況を登録していただくことができ、登録された安否情報はインターネットなどを通じて、全世界から確認※2していただける災害時専用のサービスです。
ドコモのHPより
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これを読んで、一人でも自宅の耐震補強工事の参考にしていただければ幸いです。
022-01-05 久志能幾研究所通信 2262号 小田泰仙
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