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2022年1月16日 (日)

薫習 ミリオネアの6つの習慣

 

1)   余分に払う

2)   金持ちと付き合う

3)   ベストを求める

4)   義務と役割をこなしながらも、好きなこと、楽しいことをする

5)   長期的なビジョンを持つ

6)   自分でなくてもできることは人に任せる

本田健著『スイス人銀行家の教え』大和書房  2005.08.13読破

 

 これは2005年に本書を読んで感銘を受け、京大カードに書き留めた言葉である。それ以来、この方針に沿って生きている。

 

 必ず実行しているが、第一項の「余分に払う」である。職人さんに良い仕事をしてもらったら、お礼をする。

 私はモノを買う場合、「まけろ」とは絶対に言わない。行きつけの店でしか買わないで、相手が勝手に最大限の値引きしてくれる。

 お互いに利益があるように仕事をするのが商取引である。近江商人の「三方よし」の精神である。私は近江地方の出身であり、納得できる思想であるからだ。「三方よし」プラスαの精神が気に入った。

 

 第二の「金持ちと付き合う」とは、朱に交われば赤くなるということだ。薫習の教えである。良き人と付き合うと、良いことがある。金儲けの良いヒントを得る。

 逆も真なり。不誠実な人と付き合うとストレスが溜まる。健康に良くない。それではお金が貯まらない。

 

 未だに実行できないのが第6項の「自分でなくてもできることは人に任せる」である。まだミリオネアでないし、金もない。自分でやらないと金が貯まらない。全てを人に任せたら、いくら金があっても足りない。また貧乏性のためもあり、認知症防止のため、自分で出来ることは自分でしている。だからミリオネアになれないのかも・・・😿 これは努力目標である。

 

2022-01-16  久志能幾研究所通信 2275号  小田泰仙

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2022年1月11日 (火)

寝室で浮気はダメよ

 

 寝室は眠る場所である。頭と体を休める場所である。そこはテレビを見たり、スマホをいじったり、横になって考え事をする場所ではない。そんなことをすれば、寝室のご本尊である観眠菩薩様に対して浮気をすると同じ。毎日の眠りにつく儀式は、永眠のための事前練習なのだ。

 

 よく働いた一日は、穏やかな睡眠を誘う。

 良く仕事をした人生は、安らかな永眠を賜まう。

 若くして死ぬと、生木を裂かれるような苦痛を味わう。

 やるべき仕事ができず死ぬから、未練が残る。

 やることをやり切って、枯れるように倒れると、苦しみはない。

 

仕事とは

 「仕事」とは、「事に仕えること」で、世の中に付加価値を生み出す奉仕活動である。カネや土地、企業を転がして金儲けをしても、世に付加価値を生み出せない。その存在は、あぶくと同じで、世の中に必要が無くなれば、消滅する存在である。

 

日本衰退の原因

 今の日本の停滞は、日本人が単に前ほど働かなくなった(仕事をしなくなった?)のも一因である。日本が高度成長していた時代は、日本人はモーレツに働いている。それに賛否両論ではあるが、その事実は明らかである。欧米が日本を働き過ぎだと攻撃したのは、欧米の陰謀である。欧米が付いていけないからだ。

 また脇が甘く、世界は魑魅魍魎のすむ世界なのに、性善説を信じたが故、開発した企業機密をダダ洩れになり、競争相手がその情報で急成長したのを許したのが、日本が衰退した原因である。そもそも技術者というお宝を大事にしなかった咎である。

日本再生のため、「よく死ぬために」も、我々は危機管理を厳密にして、頭を使って、もっと働こう。知恵を使って、働きかたに変えよう。

 

生涯現役

 馬場恵峰先生は94歳まで現役として、ばりばりと仕事をされ、後世によきお手本を多く遺された。一昨年末、一ケ月ほど寝込まれて、2021年1月1日に安らかに永眠された。よき人生のお手本であった。

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 仕事中の恵峰先生。私の撮影ではこれが最後の仕事姿。 2020年2月14日

 その後、コロナ禍で長崎に行けなくなり、仕事中の写真はこれが最後となった。

 

 漢字学者の白川静先生も、89歳の時から(1999年3月から2004年1月まで)地元京都で「文字講話」を2時間年4回ペースで全20回行われた。その講演内容は『白川静 文字講話』(全4巻)にまとめられた。

 私もそれのツメの垢でも味わおうと、その講演ビデオと著書を入手して研究した。

 その続編の希望が相次いだので新たに講話を4回行ない、2006年10月初頭にその続編の著作校正を済ませて入院された。同年10月30日、内臓疾患(多臓器不全)により逝去された。96歳没。翌年に(結果として遺著となった)『白川静 続文字講話』が刊行、生涯現役を通された。

 両先生共、90歳を超えて、生涯現役を通された。お二人とも枯れるように倒れられた。後進に背中で指導をされた。

 

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 「文字講話」ビデオと著書

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睡眠の意味

 睡眠とは、日中の仕事でカオスになった脳内情報を整理・整頓・清掃・統合して脳内のゴミの情報を捨てる作業である。

 同じように、睡眠中に体内の細胞が新陳代謝で、老廃物を捨て、成長ホルモンで新しい細胞に命を与える作業を行う。

 

寝室の安眠対策

 だから私の寝室には、テレビもラジオもスマホも家具もない。ベッドがあるだけである。非常用の固定電話だけは置いてある。

 家具がないのは、地震対策である。安眠中に地震で家具が倒れ、それで圧死で永眠してはシャレにならない。

 ベッド際の時計も音声時計で、暗闇でも手探りでボタンを押せば、音声で時刻を教えてくれる。真夜中に電灯をつけたため、覚醒してしまうこともない。

 窓も夏の早い朝日で目が覚めないように、窓は特注のベニヤ板で封鎖して、真っ暗な部屋にしている。それで朝の4時に朝日の明るさで目が覚めることはない。

 それで良く熟睡できる。お陰で体調を整えて寝ると、夜にトイレのために起きることもない。

 永眠の練習?のため、毎日、死んだように眠りについている。残念だが、翌朝、6時間経つと、自然と目が覚めてしまう。理想的にはもう少し寝ていたいが、加齢現象のせいか、寝られない。

 

今にして後悔の山、睡眠の失敗

 昔の会社勤めの時代は、劣悪な睡眠状態であった。往々に仕事で行き詰まると、敢えて電灯をつけたまま床に入り、その問題点と解決策を堂々巡りで考えていた。

 悩みの多い時は、深夜ラジオを聞いてうとうとしていた。

 そんな状態では熟睡できるはずがない。体に良いわけがない。

 

 その昔、ある研修でゼロ泊3日の地獄の研修を受けたことがある。朦朧とした頭で考えて、プレゼンをさせられる。しかしそれが本当に良かったのか疑問である。講師の言い分では、受講生を睡眠不足の状態に置き、理性ではなく脳の深層から出た本音で語らせるのが目的だという。しかし今でもそのやり方に疑問を覚える。

 

 人間は幸せになるために生きている。それが仕事の為、金儲けのために睡眠を削り、結果として頭も十分に働かず、健康も害するなら、幸せになれない。それでは、本末転倒である。寝室では死んだように眠るのが正しいお作法である。観眠菩薩様に見守られて安眠しよう。

039a34521s 松本明慶大仏師作 聖観音菩薩像

2022-01-11  久志能幾研究所通信 2269号  小田泰仙

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2022年1月 7日 (金)

営業マン失格 ある保険屋の失態

 

 ある保険営業マンから受けたトラブルである。彼とは、G経営研究会を通じで知り合い、白アリ駆除の紹介をしてもらった仲で、かなり親密な交際をしていた。

 3年前、私が癌の手術で入院中に、彼が自宅を訪ねてきて、「近くを寄りました。また来ます」と追記された名刺が自宅のドアに挟んであった。

 私の入院中、危機管理として留守が分からないように、新聞も郵便や定期購読雑誌も町内回覧板も停止していたのに、それをぶち壊す所行である。その名刺が2~3週間も、玄関に晒されている状態になった。それでは長期の留守が露見してしまう。泥棒に入られることはなかったが、危ないところであった。

 退院後、この名刺を見付け、すぐ電話をして苦情を言った。1か月の入院の件、名刺の露見の件で苦情を言い。二度と来るな!と電話を切った。その後、彼から、全く音信不通となった。

 

保険の営業マンなら、

なぜ、彼は相手の留守が露見するような営業スタイルをするのか。

  この件が彼の営業スタイルの総てを表している。

他でもそういう振る舞いをしているとしか思えない。

積極的に名刺をバラまいて、商売邁進のようだ。

なぜ名刺を郵便ポストに入れないのか。

相手のことなど知ったことではないのだ。

 なぜすぐ謝りに来ないのか。

 私が1ヶ月も入院して、退院直後なのが苦情電話で分かったはずだ。

それなら、なぜお見舞いに来ないのか。

来るのが躊躇されるなら、なぜ詫びと見舞いの手紙を寄こさないのか。

今までさんざん、ご馳走になったのに、そんな冷たい仲であったのか。

どういう経営姿勢をG経営研究会で学んだのか。

経営スタイル以前の人間性の問題である。

 

予兆

 私は以前から彼の気配りなさの前兆は薄々感じていた。それで以前から少しずつ彼とは距離を置いてきた矢先である。私のカンは正しかった。

 彼はその気配さえ感じなかったようだ。そういう人間間の機微を検知しないと営業マン失格である。営業マンではなく、人間としても問題だ。一事が万事である。

 

セールスマン 6つの心得

 商売、営業で成功は簡単である。相手の立場で物事を考えることができるかどうかだけである。相手への気配りがあるかどうかである。

 松下幸之助社長(昭和30年当時)は、「セールスマン 6つの心得」の第一として「まず人間としての良識を養うこと」と言う。商売ではモノを売る前に、まず自分の人格を売れというのだ。

 

経営者である前に人間であること

 かの保険セールスマンは一般人とは違い、経営者として、経営道も学んでいたはずだ。だから私の怒りが収まらない。人間は誰でも過ちを犯す。私も人間だから、今まで多くの間違いをした。だから人の間違いを非難はしない。しかし間違えれば適正な事後処理をすればよいだけだ。今回、私なら、何らかのお詫びを示す。

そのお詫びの誠意さで、トラブルは解決する。しかし、彼はそれから逃げたから、怒れるのだ。それでは商売道がうまく行かない。そこに人格が現れる。営業マンである以前に、人間でありたい。私はそういうレベルの人からモノを買いたい。

 人の基本は、仁義礼智信である。

 

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 馬場恵峰書

2022-01-07  久志能幾研究所通信 2265号  小田泰仙

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2022年1月 6日 (木)

「脱炭素、再生エネ」は、偏食・大食いと同じ

「温暖化の危機」は大嘘?

 

 現在、流行り病のように「脱炭素病」、「再生エネルギー化病」が蔓延している。それを人間に当てはめれば、偏食、大食いと同じである。糖質制限ダイエットも流行っているが、それは偏食生活である。それでは宇宙根源の理に反していて、病気になる。人間には糖質も脂質もバランスよく摂ることが必要である。そもそも偏食や大食いをするから、肥満になり、病気になるのだ。それを、対処療法である糖質制限では健康を害する。

 

 多くの論者の話を総合的に判断すると、私は、「温暖化は大嘘」であると思う。NHKは特集番組で、温暖化の危機感を煽る脅迫じみた番組を流している。私は、温暖化の一部の事例を扇情して歪めて報道している番組だと判断した。都合のいいことばかりをつなげた洗脳番組である。

 その根拠は、杉山大志著『「脱炭素」は嘘だらけ』産経新聞出版に詳しい。

 

姦計

 「欧州発のEV化は、欧州勢が日本車のすり合わせ技術に太刀打ちできないので、日本を陥れるための戦略として、EV化を進めている」という論者に同意である。欧州勢は、日本の地道な積み上げ努力が出来なので、一発逆転の姦計でEV化を進めているとしか思えない。私も自動車産業で開発部隊に身を置いて、欧米製品を比較して開発してきた経験から、この説を信じる。

 

詐欺

 「脱炭素、再生エネルギー化」は一部の政治利権者が仕掛けたおとぎ話しで、詐欺である。地球には多くの資源があるのに、一部の資源に特化して消費すれば、歪が生じるのは自然の理である。

 太陽光発電は、C国と利権を共通化する小泉ファミリー、河野ファミリーの謀略である。彼らの利権のために政府が後押した。それが先の総裁選挙で明るみに出て、真実が露見した。

 

安全保障

 世界は、太陽光発電の素材の8割をC国に依存している。それが可能なのは、C国が少数民族を奴隷労働で生産して、公害を垂れ流すから採算があうのだ。先進国では、生産時に費用がかかる公害対策が必要で、価格的にペイしない。太陽光パネルはカドニウム等の有害物質で、10年後の大量廃棄時に大問題となる。だから先進国では、工業的に採算が合わないから生産に制限がある。

 またその生産がC国一国に握られると、日本の安全保障上の問題となる。国の生命線が一部の敵国に握られるのだ。以前に、C国はレアメタルを日本への輸出制限で、日本に圧力をかけてきた現実がある。レアメタルの供給が、日本の生産活動を左右する武器になるのだ。

 

いびつなエネルギー

 再生可能エネルギーは必要な時、必要なだけの発電ができない。そのためバックアップ用の蓄電器に二重の投資が必要である。雨が降ったからといって、電気を止めるわけにはいかない。だからバックアップ用電池が必要になる。

 太陽光パネルの材料は、公害物質で廃棄に多大のエネルギーが必要だ。そのエネルギーの費用を子孫に先送りする罪となる。かのイタイイタイ病の原因となったカドニウム等が原材料である。

 

日本のEV化

 EV化と言っても、全部電気自動車になれば、電気が足りなくなる。それで電気代が高騰する。今でも、太陽光発電の補助金が、国民に気付かれないように一般家庭の電気代に上乗せされている。その額、年間2万円ほどである。だから少しも省エネ、脱炭素にならない。

 日本でEV車である日産リーフの月間販売台数は、2021年8月で1282台である。全体に占める割合は0.7%である。日本でテスラ車は推定500台ほどの販売で、噂にもならない。さらに異常なのは、テスラは販売台数をマル秘として公表しないのだ。

 EV車の経年経過のバッテリーの交換は必須である。その金額は約80万円と言われる。その廃バッテリーを処理するのに、大量のエネルギーが必要で、大量の二酸化炭素が発生する。お金もかかる。将来、もしEV車が大普及すると仮定すると、その後、大量の廃バッテリー処理が問題になるはずだ。その金額も高騰するだろう。何が省エネ・脱炭素なのだ。詐欺である。

 

ドイツのDNA

 だから今、ドイツが困っている。ドイツの今は、脱原発、脱炭素を盲進している。しかし実態は、ドイツは電気をフランスの原発に頼り、化石化エネルギーをロシアからの天然ガスパイプに頼っている。それで「脱原発、脱炭素でございます」と論理を通している。

 まるでヒトラーのようにユダヤ人種差別をして、ベルリンオリンピックで人類平和を叫ぶようなもの。ドイツ国民はユダヤ虐殺の罪をヒトラー一人に押し付けているが、だれがヒトラーに投票したのだ。もともとユダヤ人を排除する風潮がドイツ国内にあった。ヒトラーの政策をドイツ国民は支持したのだ。これはドイツ人の民族問題である。

 

 EUの欧州委員会は、原子力と天然ガスを脱炭素に貢献するエネルギーと位置付ける方針を発表した。それにドイツやスペインが反発している。EU内でも、各国で脱炭素化に温度差がある。(2022年1月6日 日経記事)

 要は、脱炭素政策は利害関係が複雑で、EU内でも方針が右往左往しているのだ。

 [フランクフルト 4日 ロイター] – ドイツの約420万世帯の電気料金が今年、平均63.7%上昇し、360万世帯が使うガスの料金は62.3%値上がりする見通しであることが、4日公表のデータで分かった。

 

メルケル叔母さんの迷走

 現在のように大雪が降り、太陽光発電が出来ないと、ドイツは干上がってしまう。風が吹かなければ、風力発電もできない。ドイツの原発は、短絡思考のメルケルおバカさんの人気取りで廃止されたので、電気が十分に生み出せない状況になった。

 彼女は東ドイツ出身で、思想が共産主義に少し染まっているようだ。理想に走り過ぎである。緻密なドイツ国民が、理想に燃え、極端に走り過ぎて、愚かとしか言いようがない状況を生み出したのは歴史の教える所である。ドイツでは、第二次世界大戦中に、理想に燃えてドイツ純血主義が行き過ぎて、ユダヤ人のジェノサイドが発生した。

 

誰の責任? 暴走するDNA

 ドイツは、ユダヤ人へのジェノサイドが余りにおぞましい犯罪であるので、思考停止状態でその罪をヒトラー一人に押つけて戦後のドイツ政治がある。しかしナチス党を選挙で選んだのはドイツ国民である。「当時のドイツ国民は、ナチスに熱狂したのだ。

 ドイツは、どいつもこいつもこれが正論だと信じると、盲目的に突っ走って行く国民性がある。日本人は走りながら考えるが、ドイツ人は走り終えてから考えるようだ。恐ろしいDNAである。

 ヒトラーの崇拝、ユダヤ虐殺、VW排ガス不正、脱炭素、C国への極端な肩入れ、原発廃止への盲進、再生エネルギーまっしぐら、の愚行である。

 C国とドイツとは、その性格が似ているようだ。C国では文化大革命で1,000万人以上の自国民が死傷したと推定される。それと同じである。

 C国共産国家は、今まで自国民を6000万人以上も殺戮したと推定されている。ステファヌ クルトワ (著), ニコラ ヴェルト (著)『共産主義黒書』1977年刊、ちくま学芸文庫より

 

トヨタ生産方式

 何ごともほどほど、静かに少しずつ体制の移行が望ましい。少し試して、少し前進である。それはトヨタ生産方式である。それなら途中で間違いに気が付けば、修正が出来る。ドイツは極端の終わりまで行きつかないと、間違いに気が付かないようだ。頭がよすぎるのだろう。それは滅びの道である。

 私は頭が悪いので、一歩前進、結果を確認して更に一歩前進の亀の方針である。私には、ウサギのドイツ方式は、真似ができない。

 

歴史の失敗例

 第二次世界大戦前夜の1930年代、ヒトラーのドイツの戦争進捗の良さに騙されて、日本政府はドイツに肩入れして失敗した。その過ちを繰り返してはならない。現在、同じようにドイツは脱炭素戦争の宣戦布告をしている。日本は二度と騙されてはならない。

 今まで欧州は、脱炭素、脱原子力と叫んでいたのに、最近の石油の高騰事情で、エネルギーが枯渇しだすと「天然ガスと原子力はクリーンだ」と言い始めた。なんと身勝手な!である。

 欧米の支配階級は、今まで大排気量の贅沢な車に乗り、贅沢な肉食にふけり、移民を低賃金で雇い、使い捨て文化の贅沢な暮らしをしてきた。それが急に脱炭素オンリーでは呆れる。このストーリは陰謀である。騙されてはならない。

 

宇宙根源の理

 日本は今まで地道に省エネに取り組んできたではないか。私も技術者の一人として、その開発に汗水たらして取り組んできた。それを今更、脱炭素一辺倒など、お笑いである。地球が与えてくれた資源を、満遍なく、無駄遣いせず、偏食せず、大事に使うのが地球人の義務である。それが宇宙根源の理である。

 

エピソード

 松下幸之助翁は、技術者が自信をもって持ち込んだ新製品を持ち上げて、「これ、重いで」とつぶやいた。つまり「この設計には無駄があるから重いのだ。だから設計を直せ」と間接的に指摘した。もう50年以上も昔の話である。昔から日本では省エネなのだ。松下幸之助翁の信仰先は、「宇宙の根源様」である。宇宙の根源の理に合っているかが判断基準である。

 

花鳥風月

 人間とは、地球という家の小さな居候なのだ。日本人ならもともと、「起きて半畳、寝て一畳、飯を食べても二合半、所詮人間そんなもの」という省エネ思想がある。日本人は「花鳥風月」の思考で、自然を楽しんでいる。

 欧米人は「自然を征服」との思考があるが、日本人は「自然と融合」との思考である。欧米は「強欲・全部取り」の思想があり、グローバル経済主義の根幹である。しかし日本は「利他少欲」の思想である。その欧米との差の軋轢が、今回の脱炭素騒動が発生した原因と思う。

 私は、自然と融合が人としての生き方だと信じる。

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  馬場恵峰書

2022-01-06  久志能幾研究所通信 2264号  小田泰仙

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2022年1月 3日 (月)

愛癌千日回峰行 感謝して歩む(改)

 

お見送り

 目の前の自分のガンと自分の死を考えていたら、この5年間で、師を7人も失っていたことに気が付いて、愕然とした。同じ世代の上司や元仲間が数多く旅立って行った。自分も人生劇場から退場する歳になったのだと思い知らされた。

 生かされている有難さと、日暮れて道遠し、を改めて感じた。

 いつかは、自分も見送られる身となる。だからこそ、一日一日を大事にしたい。何を遺すのか、それを考える日々である。昨年と今年ほど、それを痛感した年はない。その中で日々好日との生き方を貫きたい。

 

 3年前の2018年12月25日に河村義子先生が亡くなられて、それで胸騒ぎを覚えてガン検診を受けたら、私にもガンが見つかり、2019年2月に手術であった。

 

伊與田覺先生 (2016年没、101歳)、百歳の論語を学んだ

渡部昇一先生 (2017年没、86歳)、知的活動を学んだ

河村義子先生 (2018年12月25日没、61歳)、私のピアノの先生

私のガンの手術 2019年2月12日 

今川順夫先生 (2019年6月24日没、95歳)、

             丸順の創業者、父がダモイの会のご縁 

後藤悦夫先生  (2020年没、76歳)、私の英語の師

馬場三根子先生 (2020年3月3日没、88歳)

馬場恵峰先生  (2021年1月1日没、94歳)

元上司のMさん (2021年没、73歳)

元上司のS元副社長(2021年没、84歳)

仕事仲間のM課長 (2021年没、76歳)

隣部署のH部長  (2021年没、71歳)

 

定期的ガン検診

 先日(2021年11月1日)、愛知県がんセンター(愛癌山)で癌の定期検診を受けた。その結果で前立腺癌と肺がんが疑われ、再検査でMRIと血液検査を受けさせられた。今日(2021年11月8日)、その結果を聞きに、愛知県がんセンターに行ってきた。結果は、異常なしでほっとした。検査機械は疑わしき場所に過剰反応をするようだ。それで再検査となる。

 私はガンの手術後、3ヶ月ごとに血液検査、半年ごとのCT検査、1年毎に胃カメラとCT検査であった。この3年間は、毎回その結果に左右される不安の日々であった。私は、それを払拭するために、前向きの取り組みをして全力で生きている。そうでないとガンに押し潰さるだろう。

 

 

手術前に葬儀の段取り

 2019年2月12日、私は愛知県がんセンターで癌の手術をした。私のがんはステージⅢで、5年後の生存率51%であった。つまり5年後には同じ病気の人の半分が死ぬ。私は覚悟を決め、葬儀の段取りのお願いをして、その費用を払い、戒名の手配、死後50年間の法要の費用を払ってから手術を受けた。

 退院後後、馬場恵峰先生に戒名を揮毫してもらい、それを墓誌に刻んだ。まだ生きているので、戒名の刻字に朱の墨を塗った。

 ご丁寧に死を焦った?せいか、墓誌の字に手違いがあり、墓誌をつくり直す失態を犯した。それも3回も、である。墓誌は石であるので、間違えれば造り直しである。半端な金額ではない。軽自動車が買えてしまう金額である。情けない話であるが、まだ死ななくても良いとのお告げと解釈した。

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    墓誌の写真(個人情報につき省略)

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 司法書士に死後の財産の贈り先の遺言状を作成してもらった。

 大峯千日回峰行では、行に入る前に生前葬儀が行われる。回峰行では死に装束で大峯山を歩く。

 私の場合も、それを意識した準備でもあった。

 

私の行

 今日(2021年11月8日)で、手術後丁度1,000日が経過した。今、その計算して、数値が千日ピッタリであったのでビックリである。私にとってこの1,000日間は、毎日が癌再発防止との闘いで、それは千日回峰行と同じ修行であった。毎日、目が覚めると愛癌山に登り、誘惑の多い怠惰な生活を断つ修行の日々を送り、修行の愛癌山から下りて眠りにつく。この千日間は、それとの闘いの繰り返しであった。

 

 大峯千日回峰行では、毎朝、滝行として滝で水を打たれてから出発する。

 私は、ナグモクリニックの南雲吉則先生から助言を受けて、毎朝、毎夜、お風呂で水を浴びることを再開した。これは皮膚に刺激を与えて、自律神経の活性化を図る意味がある。自律神経の活性化は、免疫力の向上につながる。現在で2年くらい、水浴びを継続している。

 大峯千日回峰行では、その修行を途中でやめるには、持っている短刀で切腹するか紐で首を吊って、皆さまに死をもってお詫びをするしか、その行を終えことができない。

 癌患者は、癌再発防止の生活の掟を破ると、切腹(開腹手術)である。毎日が死との闘いである。すこし油断をすると癌が再発する。

 この千日間、愛癌山への長い坂(地下鉄自由が丘駅から愛知県がんセンターまでは長い坂道)を何度も上って、下りてきた。幸い、神仏のご加護で現在まで生き延びさせていただいた。同じ病の河村義子先生は、その途中で亡くなられてしまった。それを思うと自分の幸せを感じる。

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晴れた朝、がんセンターまでの長い坂を上る。 2021年10月19日、9時

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 愛癌山からの帰路で、午後は雨となった。

 時には涙(雨)に濡れて長い坂を下ることもある。

 回峰行では、途中で挫折(死)もあるだろう。2021年10月19日、13時

 

癌との闘いに負けなかった理由

 私が癌を再発させず、3年間を生き延びられた最大の要因は、がんと闘わなかったためだと思う。医師の余命宣告を信じなかったためである。

 塩沼亮潤大阿闍梨が著書『人生生涯 小僧のこころ』(致知出版社)言われているように、「大峯山を征服して千日回峰行を達成するのだ」と、山を征服するつもりで、山道を蹴って闘うが如く歩くのでは、千日回峰行を達成できなかったという。それでは山からしっぺ返しを受ける。そうでなく、一歩一歩を「感謝、感謝」と念じながら歩いたから達成できたという。

 

 それと同じで、我々凡人も毎日の歩みを感謝で生きることだ。癌になったのも感謝である。癌になった運命を恨んだり、嘆くだけではガンは治らない。対処療法だけでも治らない。この世は因果応報である。癌になったのには原因がある。また私が癌にならなければ、狂った生活を続け、早晩に心筋梗塞、脳梗塞等で死んでいただろう。私は癌になった原因の狂った生活を見直し、健全な生き方に変えた。

 がんは外からきたウイルス等ではない。自分の内なる細胞が、自分の狂った生活でガン化しただけである。今までなんと間違った生活をしてきたかを、がんになって気が付かされた。毎日を正しい生き方で、日々の出来事に感謝して生きれば、がんは再発しないと確信した。

 

残り人生、生老病死

 そうは言っても、後50年も生きられる訳ではない。生あるものに、死は必然である。此の世は生老病死、輪廻転生である。今生きていることを喜び、感謝して与えられた使命を全うしたいと思う。後世の残す仕事をして旅立ちたいと、毎回、愛知がんセンターのロビーに展示されている「生生流転」の像を見る度に思う。自分は何のために生れたのか、自分の使命は何か、と。自分は生きているのではない、生かされているのだ、と。

 この像は、私が愛知県がんセンターに入院中、何度も何度も見続けた像である。この像をみて生老病死、輪廻転生を考え続けた。

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2019年1月28日 撮影 愛知県がんセンター ロビーにて

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2021‎年‎11‎月‎1‎日、‏‎10:20    撮影

がんセンターの入り口に、3年前はなかった「入口専用」「出口専用」の表示ができた。新型コロナ対策の一環である。

人生でも生を受ければ、何時かは死をもってこの世を出ていかねばならぬ。その表示に人生を感じた。

 

 

大峯千日回峰行

 千日回峰行 (大峯)は、奈良県大峰山において金峯山修験本宗で行われる、回峰行の1つ。吉野山金峯山寺蔵王堂から大峯山山上ヶ岳頂上までの片道24kmを往復(48km、標高差1,355m)する。それを千日続ける。雨が降ろうが、台風が来ようが、24km先の大峰山に行かねばならぬ。行かなければ、その時点で終わる。

 

 金峯山修験本宗の1400年間で、大峯千日回峰行を満行したのは、2人のみ。その一人が1991年に大峯千日回峰行を満行した塩沼亮潤大阿闍梨である。

 比叡山での千日回峰行では、51人の満行者がおられる。

 

 1日で一往復する。往復する期間は、戸開けの5月3日から9月23日の戸閉めまでの山開きの間で行う。決して途中で止めることはできない。止める場合は死出 紐や短刀で自害する。

 

毎日の行動

 蔵王堂の地獄谷の宿坊に寝起きする

 前日の午後11時25分に起床し、滝行を行う。

 参籠所で死出装束を整える

 0時半頃出発し、山中118箇所の祠で般若心経を称える

 金峯神社、新茶屋跡、百丁茶屋跡、五番関、泥辻茶屋を経て8時半頃に大峰山頂に到着

 

参考文献

塩沼亮潤・板橋興宗著『大峯山千日回峰行』春秋社

塩沼亮潤著『執らわれない心』PHP

塩沼亮潤著『人生生涯小僧のこころ』致知出版社

塩沼亮潤著『毎日が小さな修行』致知出版社

塩沼亮潤著『人生の歩き方』致知出版社

 

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2021-11-08  久志能幾研究所通信 2202号  小田泰仙

2022-01-03  久志能幾研究所通信 改定 2260号

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2022年1月 1日 (土)

大晦日・元旦は山籠もり、心の断食

 

 今年の年末年始は、山籠りで頭と心の中を整理、整頓、清掃、清潔をして、心のゴミも捨てた。大晦日夜の一仕事が終わって眠り、目が覚めたら、日の出の時間であった。山荘(標高30m?)の窓から日の出を拝み、合掌して人生の決意を新たした。トヨタ生産方式の5Sをして人生を新たにした。その後、入浴して、ちめたい冷水シャワーで身を清めた。おせち料理も頂き、年初の決意と、静かな山荘の室内で今後10年間の目標も決めた。

 

 今後10年間で、小ホールの完成、コンサートピアノの購入、ミニホールの改造工事(拡張、防音工事、エアコン設置)、震度7に耐える家の新築、を目標に定めた。そのための最優先事項は、健康管理である。健康で生きていればこそである。死んでもいいから、健康であることだ。

 

お体お大事に

 大晦日の夜は、山荘で年越しそばも頂いたが、それに無料サービスで、缶ビールと缶オレンジジュースが付いていた。しかしそれは辞退である。私は完全禁酒である。缶ジュースは糖質が多く、血糖値を急上昇させるので、血管内部の細胞を傷める。それが病気や認知症の原因となるから、私は飲まない。山荘側ももう少し客の健康を考えて欲しい。

 

空の世界

 自宅にいると、家中に煩悩の塊のような品々が溢れているので、つい雑念が入り、精神が清らかにならない。山籠もりの山荘の部屋には、何もないので、落ち着いて考え事が出来る。

 山荘では、テレビは全く見なかった。番組表を見ても、毎年のドタバタ番組ばかりで、見る気にもならない。

 備え付けの冷蔵庫の中もからっぽである。家にいると、中に入っている食料に釣られて、つい冷蔵庫のドアを開けてしまう。それがないので平和である。

 電話がかかってくることも、来客が来ることもない。

 郵便物も新聞も、メールも山荘には来ない。

 そのお陰で静かな新年を迎えることが出来た。

 

 羯諦羯諦。波羅羯諦。波羅僧羯諦。菩提薩婆訶。般若心経(行きましょう、ゆきましょう、とらわれなき悟りの世界へ)、である。

 

新境地

 心も環境もからっぽで、何もないから新しい考えが浮かんでくる。空即是色、色即是空である。コップに一杯水が入っていれば、それ以上に水を入れることができないと同じである。水を新たに入れるには、入った水を出さねばならぬ。

 息を吐いて吐いて、さらに一息吐いて、肺をからっぽにすれば、新鮮な空気が肺に入ってくる。中途半端に息を吐くから、体の新陳代謝が活性化しない。それと同じである。

 

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2022-01-01  久志能幾研究所通信 2258号  小田泰仙

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寅年、年初の決意

 

 私は毎年、年初に人生方針を見直している。その決意を再確認した。守るべきは、自分の人生である。自分の人生を幸せにすることが親孝行である。親は自分が幸せになるために、最大の支援をしてくれた。自分が幸せになることが、最大の恩返しである。

 

 

過ぎ去る時間は命の刻み

一刻の値は血の一滴

人生の大事を急げ

 

未来への道なき道は、常に泥濘で赤信号。

報恩感謝と希望を持ち、志を高くして、

一歩又一歩、勇気を出して赤信号を前進する。

歩んだ後が道となる。

 

仕事とは祈り。祈りが未来を創る。

人生の最大の仕事は自分創り。

志を天命と信じ、人事を尽くす。

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 馬場恵峰書

2022-01-01  久志能幾研究所通信 2256号  小田泰仙

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2021年12月28日 (火)

清富になるための10の習慣

 

1 値切らない、余分に払う

2 安ものを避け、最高を求める

3 仁義礼智信を求める

4 義務を果たし、権利として人生を楽しむ

5 人生トレーダーを目指す。デイトレーダーはダメ

6 薄縁を避け、ご縁を大事にする

7 貧乏性を避け、合理的節約を選ぶ

8 時間は命とする人と付き合う 

9 情報の価値を認める 

10 浮利、腐利を追わず、根利を植える

 

 人生で豊かになる方法として、私は、下記を守っている。「大富豪」も「清貧」も目指さず、「清富」を目指す。先年亡くなられた渡部昇一先生のような生き方が私の理想である。

 

私の具体的な実践例 

1 値切らない、余分に払う

   そうすれば、相手が勝手に最大限の値引きをしてくれる。私は、行きつけの店と店員を決めているので、「まけろ」と言ったことはない。それでいつも最大限の割引を受けている。お店でも「一見さん」では、値引き率が違うのだ。

   私は、自分のために仕事をしてくれた職人さんには、少し多いお礼をする。気は心である。そうすると利子が付いて、後から返ってくる。

 

2 安ものを避け、最高を求める

   高いものを求め、長く使う。

 

3 仁義礼智信を求める

   日本人として、人生を全うしたい

 

4 義務を果たし、権利として人生を楽しむ

 社会人としての義務を120%果たす。そこまでやってくれるのか、と相手を感激させる。息抜きとして、自分の趣味を楽しむ。責務ばかりでは長続きしない。

 仕事のためなら過労死を厭わず。私にとって仕事こそ人生である。仕事で死ねるなら本望である。1985年、スウェーデンの自動車工場に出張中に、担当機械が故障して徹夜で機械の修理をしたら、スウェーデン人から You are crazy. と言われた。機械は壊れて当たりまえ。それを徹夜なんて、と。西洋人とは日本人の価値観が違うのだ。そこで新しい人生に目が覚めたが、日本に帰国して、すぐまた日本の価値観に戻ってしまった。やはり仕事こそわが命である。

 

5 人生トレーダーを目指す。デイトレーダーはダメ

   超短期にドンパチやっても、儲かるはずがない。儲かっても一時的で、最期はすってんてんとなる。それよりも、長期的な視点で人生投資である。

 

 遠きをはかる者は富み、近くをはかる者は貧す。 二宮尊徳

 

6 薄縁を避け、ご縁を大事にする

   大才は袖すり合う縁も大事にする。

   縁ありて花開き、恩有りて実を結ぶ。

 

7 貧乏性を避け、合理的節約を選ぶ

   貧乏性は伝染病のように感染する。「気」は空気感染をするのだ。豊かな波動を発する人と付き合うと、こちらの心も豊かになる。その逆は……

   無駄を省いて贅沢を。安ものを避け、最高を求める。最高のモノには職人の魂が籠っている。それが自分に乗り移る。だから私は、高いものを買って、長く使う。

 

8 「時間は命」を理解する人と付き合う 

   ある人と1時間面談するとは、その人の命を1時間頂くこと。

   殺時罪を犯してはならない。

 

9 情報の価値を認める 

   スパイには「情報は命」。スパイの刑罰は死刑である。モノやカネを盗んでも、死刑にはならない。それほどに情報は命に値する。それを多くの人は理解していない。情報をくれた人や人生の師にはお礼をしよう。

 

10 浮利、腐利を追わず、根利を植える

   天網恢恢疎にして漏らさず

   バクチの金、不正の金で財を成しても、何時かは露見する。それでは小金持ちにしかなれず、幸せには成れない。

 

   冬の日は、下へ下へと根を下ろせ  道元禅師

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 馬場恵峰書

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 加藤梅香先生書

   

 

2021-12-28  久志能幾研究所通信 2252号  小田泰仙

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2021年12月27日 (月)

感謝 閲覧総数30万回超え 

 

 本日、当ブログの累積閲覧総数が300,000回を超えました。皆様の閲覧にお礼を申し上げます。

 2017年5月26日からブログを初めて4.6年(通算1673日)、記事総数が2,250通になりました。一日当たり平均1.3通の記事を書いてきた計算です。

 

大垣を変える          

 閲覧総数が大垣市人口16万人と同じ数を超えれば、狂った大垣市政が変わると信じていました。実際、閲覧総数が16万回を超えてから、前市長は6選への出馬準備万端のはずが、急に6選出馬を取りやめました。これの原因の一つが当ブログ記事だと確信します。大垣市政批判をやってきてよかったと思います。それが、大垣市のためになったと信じています。

 今でも、皆さんがこのブログを読んで、大垣市政の問題点に目覚め、それに併せて人生で何らかの改善点が見つかれば幸いと思い、記述しています。

 

付加価値

 世のブログでは、日記みたいに軽い内容の記事が多いですが、私は50年経っても、皆さんが何らかの付加価値を見出し、かつ古さを感じない緻密な文章にすべく、何度も校正を経てから上げています。私も人間ですので、多少の誤字脱字の見落としはご勘弁ください。気が付いた時点で、その都度、内容を含めて更新しています。写真の入れ替えも多くあります。

 ですから今でも4年前の記事や過去の記事の多くがトップ10にランクインしているのは、その証かと思います。

 

アクセスランキング(トップ10) (2021年12月27日現在)

1  引き上げられた死体には手がなかった (2017年6月23日)

2  ブルーエンジェルズの初来日、天使の激怒 (2020年6月11日)

3 2035±5年 南海トラフ巨大地震プロジェクト

4 大垣市長と岐阜新聞の良識を疑う  (2018年5月30日)

5 回帰計算、南海トラフ巨大地震の発生時期予想 2035±5年

6 恐ろしい大垣都市伝説(1/7)歴代市長の死 (2018年5月30日)

7 河村義子先生の葬儀 (2019年1月19日)

8 ピアノ騒音殺人事件 1/3  (2017年7月 5日)

9 石田仁の公約 ショボいと見せかけ 増税をたくらむ?(2021年12月19日)

10 美人薄命、美人ご縁、美人の地震対策  (2021年12月12日)

 

 

 

祈り

 このブログは私の祈りである。大垣市を良くしたい、日本を良くしたい、人生を良くしたいと願う人を支援したい、との思いを込めて書いています。それは自分への自戒と祈りです。書くとは自分を見つめること。

 

こだわり

 私のブログ文章は、テクニカルライティングの手法に則り、論理構成、修辞、英文に翻訳できる文章を目指しています。自分の文章を読んでもらうとは、読者の時間(命)を頂くことだと肝に銘じています。だから無駄な一言でも、それは命の無駄遣いと肝に銘じています。

 その意図で、エッセイの模範文体となるように心がけています。また50年経っても色あせない内容と文体を目指しています。だらだらと書きなぐったブログが多いなか、それに流されない文章を心がけています

 今後ともこの方針を続けていきます。ご支援をよろしくお願いいたします。

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     馬場恵峰書

 

2021-12-27  久志能幾研究所通信 2251号  小田泰仙

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2021年12月24日 (金)

伝説「久志能幾 R&D語録」

失敗を経験智とする

主人公は黙って舌を噛む

アイデアを生む己を殺すことなかれ

猫に九生あり

異論があれば、代案を出す

ブルーオーシャンを目指す

カンバン方式で生産する

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 これは私が「3Mに伝わるR&D語録」に感銘して、自分用に変形させて作った語録である。このオリジナルの記事は、日経ビジネス誌(1993年5月31日号)に、3Mの会社の創造性について特集が掲載された。30年前、私はこのR&D語録をB6カードに書きとめ、時折眺めていた。特にスランプ時、この言葉で自分を励ましていた。人は言葉とも出会い、励まされるのだ。これは良き出会いであった。

 

久志能幾研究所R&D語録

失敗を経験智とする

 この世でやることが総てうまく行ったら神様だ。そんなことはありえない。やって失敗した方法は、正解ではないことが分かったのだ。それが大きな智慧である。

 

 エジソンも9998回のフィラメントの材料選定の失敗の後に電球を発明した。9998回で諦めれば、発明は成功しなかった。

 成功するまで続ければ、必ず成功する。途中でやめるから失敗となる。

    松下幸之助翁

 

主人公は黙って舌を噛む

 主人公とは自分有限会社の社長である。社長の仕事は、文殊の知恵から生まれた多くのアイデアの中から一つを賢く選択し、その実行を決断すること。プロジェクトを始めたら、「それを止めない」という決断をすること。そうすれば組織(体)が勝手に実行をはじめるので、それを黙って見ていること。自分の頭と自分の体は別なのだ。頭より体の方が偉いのだ。

 幸い私の舌は百枚あるので、噛む舌が不足?することはない。私の50年前の新聞紙上のペンネームは「百舌鳥」。

 

アイデアを生む己を殺すことなかれ

 自分こそ、創造の源である。自分があり、苦しみがあるからこそアイデアが生まれる。極楽状態に置かれなければ、アイデアなど出てこない。創造に携わる仕事をするなら、己を常に危機状態に置け。自分を殺す(自殺)ことなかれ。

 

猫に九生あり

 九生の前には八死があった。どんなプロジェクトでも、全てうまく育つわけではない。うまくいくプロジェクトはルーチンワークであったのだ。

 挑戦してうまく行かなければ、一度「死んだふり」をしてまた生き返ればよい。覚悟を決めずジタバタするから、敵から止めを刺される。熊に出会ったら、死んだふり。男は黙って死んだふり。

 

 日本経済が停滞している原因は、企業にグローバル経済主義が蔓延し、成果主義で社員を責めているからである。社員は成果主義で毎年、自己申告制度で挑戦テーマを選択させられる。だから賢い社員は簡単なテーマに造り出し、成果が出ましたと自己申告をするようになった。

 日本で最初に成果主義を導入した富士通は、導入後、その弊害に気が付いて、成果主義を止めてしまった。他の愚かな企業達は、成果主義を踏襲している。それが日本の経済停滞の大きな原因である。成果主義では、失敗の恐れのあるプロジェクトに誰も挑戦などしない。かのソニーも欧米式の成果主義経営に侵されて、失速した。かのロボットのアイボさえ、拝金主義のストリンガー社長が開発を中止させた。一事が万事である。

 

異論があれば、代案を出す

 その案に異論があればデータで間違いを指摘せよ。

 感情論ではなく、論理的に攻めよ。

 

ブルーオーシャンを目指す

 血まみれの競争をするのは愚か。非効率で無駄な戦いを省略する。それを戦略と言う。

  1960年代の後半、私は血みどろな地獄の受験戦争を一戦士として戦っていたら、安田講堂事件が起き、東大入試が無くなってしまった。その結果、東大に行く受験生が京大に、京大に行く受験生が東北大学にと、ドミノ倒し現象で、私はその大津波に巻き込まれてしまった。当初は国立大を目指していたが、父の定年の関係で浪人もできず、遠くの私立大に押し流されてしまった。

 落ち着いて周りを見渡せば、国立大学はレッドオーシャンだが、私立大学はブルーオーシャンであった。受験戦争から解放された学生は、私立大学ではゆったりと勉強していた。私は悔しさから、特待生になる作戦を立て、猛勉強を始めた。その成果で特待生の座を獲得し、卒業時は総代として卒業証書を受け取った。

 非力な凡人がレッドオーシャンで戦うのは愚かである。「無駄な戦いを無くして贅沢を」の知恵を獲得した。

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カンバン方式で生産する

 最小単位だけ作って生産・販売・資金回収。よければ、次のロットでもう少し増やす。これはトヨタ生産方式のカンバン方式である。

 

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 馬場恵峰書 

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3Mに伝わるR&D語録 

  「制度」ではなく、「研究風土」が創造性を生む

◆失敗しないのは前に進んでいないことだ

◆船長は血の出るほど舌を噛む 

  (支援はするが口をださずにいる)

◆窓から知恵まで一緒に捨てるな

◆アイデアに反対するなら材料を提出しろ

◆猫に九生ある

 (中止したプロジェクトもだれかが自由な時間を使って継続)

◆先住民のいない市場を狙え

◆少し作って、少し売り、またもう少し作る
   「日経ビジネス」1993年5月31日号

 

2021-12-24  久志能幾研究所通信 2248号  小田泰仙

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