ma_人生経営・会社経営 Feed

2022年1月 1日 (土)

大晦日・元旦は山籠もり、心の断食

 

 今年の年末年始は、山籠りで頭と心の中を整理、整頓、清掃、清潔をして、心のゴミも捨てた。大晦日夜の一仕事が終わって眠り、目が覚めたら、日の出の時間であった。山荘(標高30m?)の窓から日の出を拝み、合掌して人生の決意を新たした。トヨタ生産方式の5Sをして人生を新たにした。その後、入浴して、ちめたい冷水シャワーで身を清めた。おせち料理も頂き、年初の決意と、静かな山荘の室内で今後10年間の目標も決めた。

 

 今後10年間で、小ホールの完成、コンサートピアノの購入、ミニホールの改造工事(拡張、防音工事、エアコン設置)、震度7に耐える家の新築、を目標に定めた。そのための最優先事項は、健康管理である。健康で生きていればこそである。死んでもいいから、健康であることだ。

 

お体お大事に

 大晦日の夜は、山荘で年越しそばも頂いたが、それに無料サービスで、缶ビールと缶オレンジジュースが付いていた。しかしそれは辞退である。私は完全禁酒である。缶ジュースは糖質が多く、血糖値を急上昇させるので、血管内部の細胞を傷める。それが病気や認知症の原因となるから、私は飲まない。山荘側ももう少し客の健康を考えて欲しい。

 

空の世界

 自宅にいると、家中に煩悩の塊のような品々が溢れているので、つい雑念が入り、精神が清らかにならない。山籠もりの山荘の部屋には、何もないので、落ち着いて考え事が出来る。

 山荘では、テレビは全く見なかった。番組表を見ても、毎年のドタバタ番組ばかりで、見る気にもならない。

 備え付けの冷蔵庫の中もからっぽである。家にいると、中に入っている食料に釣られて、つい冷蔵庫のドアを開けてしまう。それがないので平和である。

 電話がかかってくることも、来客が来ることもない。

 郵便物も新聞も、メールも山荘には来ない。

 そのお陰で静かな新年を迎えることが出来た。

 

 羯諦羯諦。波羅羯諦。波羅僧羯諦。菩提薩婆訶。般若心経(行きましょう、ゆきましょう、とらわれなき悟りの世界へ)、である。

 

新境地

 心も環境もからっぽで、何もないから新しい考えが浮かんでくる。空即是色、色即是空である。コップに一杯水が入っていれば、それ以上に水を入れることができないと同じである。水を新たに入れるには、入った水を出さねばならぬ。

 息を吐いて吐いて、さらに一息吐いて、肺をからっぽにすれば、新鮮な空気が肺に入ってくる。中途半端に息を吐くから、体の新陳代謝が活性化しない。それと同じである。

 

P1080420s

 

2022-01-01  久志能幾研究所通信 2258号  小田泰仙

「久志能」 で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

寅年、年初の決意

 

 私は毎年、年初に人生方針を見直している。その決意を再確認した。守るべきは、自分の人生である。自分の人生を幸せにすることが親孝行である。親は自分が幸せになるために、最大の支援をしてくれた。自分が幸せになることが、最大の恩返しである。

 

 

過ぎ去る時間は命の刻み

一刻の値は血の一滴

人生の大事を急げ

 

未来への道なき道は、常に泥濘で赤信号。

報恩感謝と希望を持ち、志を高くして、

一歩又一歩、勇気を出して赤信号を前進する。

歩んだ後が道となる。

 

仕事とは祈り。祈りが未来を創る。

人生の最大の仕事は自分創り。

志を天命と信じ、人事を尽くす。

4k8a93701

 馬場恵峰書

2022-01-01  久志能幾研究所通信 2256号  小田泰仙

「久志能」 で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2021年12月28日 (火)

清富になるための10の習慣

 

1 値切らない、余分に払う

2 安ものを避け、最高を求める

3 仁義礼智信を求める

4 義務を果たし、権利として人生を楽しむ

5 人生トレーダーを目指す。デイトレーダーはダメ

6 薄縁を避け、ご縁を大事にする

7 貧乏性を避け、合理的節約を選ぶ

8 時間は命とする人と付き合う 

9 情報の価値を認める 

10 浮利、腐利を追わず、根利を植える

 

 人生で豊かになる方法として、私は、下記を守っている。「大富豪」も「清貧」も目指さず、「清富」を目指す。先年亡くなられた渡部昇一先生のような生き方が私の理想である。

 

私の具体的な実践例 

1 値切らない、余分に払う

   そうすれば、相手が勝手に最大限の値引きをしてくれる。私は、行きつけの店と店員を決めているので、「まけろ」と言ったことはない。それでいつも最大限の割引を受けている。お店でも「一見さん」では、値引き率が違うのだ。

   私は、自分のために仕事をしてくれた職人さんには、少し多いお礼をする。気は心である。そうすると利子が付いて、後から返ってくる。

 

2 安ものを避け、最高を求める

   高いものを求め、長く使う。

 

3 仁義礼智信を求める

   日本人として、人生を全うしたい

 

4 義務を果たし、権利として人生を楽しむ

 社会人としての義務を120%果たす。そこまでやってくれるのか、と相手を感激させる。息抜きとして、自分の趣味を楽しむ。責務ばかりでは長続きしない。

 仕事のためなら過労死を厭わず。私にとって仕事こそ人生である。仕事で死ねるなら本望である。1985年、スウェーデンの自動車工場に出張中に、担当機械が故障して徹夜で機械の修理をしたら、スウェーデン人から You are crazy. と言われた。機械は壊れて当たりまえ。それを徹夜なんて、と。西洋人とは日本人の価値観が違うのだ。そこで新しい人生に目が覚めたが、日本に帰国して、すぐまた日本の価値観に戻ってしまった。やはり仕事こそわが命である。

 

5 人生トレーダーを目指す。デイトレーダーはダメ

   超短期にドンパチやっても、儲かるはずがない。儲かっても一時的で、最期はすってんてんとなる。それよりも、長期的な視点で人生投資である。

 

 遠きをはかる者は富み、近くをはかる者は貧す。 二宮尊徳

 

6 薄縁を避け、ご縁を大事にする

   大才は袖すり合う縁も大事にする。

   縁ありて花開き、恩有りて実を結ぶ。

 

7 貧乏性を避け、合理的節約を選ぶ

   貧乏性は伝染病のように感染する。「気」は空気感染をするのだ。豊かな波動を発する人と付き合うと、こちらの心も豊かになる。その逆は……

   無駄を省いて贅沢を。安ものを避け、最高を求める。最高のモノには職人の魂が籠っている。それが自分に乗り移る。だから私は、高いものを買って、長く使う。

 

8 「時間は命」を理解する人と付き合う 

   ある人と1時間面談するとは、その人の命を1時間頂くこと。

   殺時罪を犯してはならない。

 

9 情報の価値を認める 

   スパイには「情報は命」。スパイの刑罰は死刑である。モノやカネを盗んでも、死刑にはならない。それほどに情報は命に値する。それを多くの人は理解していない。情報をくれた人や人生の師にはお礼をしよう。

 

10 浮利、腐利を追わず、根利を植える

   天網恢恢疎にして漏らさず

   バクチの金、不正の金で財を成しても、何時かは露見する。それでは小金持ちにしかなれず、幸せには成れない。

 

   冬の日は、下へ下へと根を下ろせ  道元禅師

Dsc002361s

 馬場恵峰書

Photo

 加藤梅香先生書

   

 

2021-12-28  久志能幾研究所通信 2252号  小田泰仙

「久志能」 で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2021年12月27日 (月)

感謝 閲覧総数30万回超え 

 

 本日、当ブログの累積閲覧総数が300,000回を超えました。皆様の閲覧にお礼を申し上げます。

 2017年5月26日からブログを初めて4.6年(通算1673日)、記事総数が2,250通になりました。一日当たり平均1.3通の記事を書いてきた計算です。

 

大垣を変える          

 閲覧総数が大垣市人口16万人と同じ数を超えれば、狂った大垣市政が変わると信じていました。実際、閲覧総数が16万回を超えてから、前市長は6選への出馬準備万端のはずが、急に6選出馬を取りやめました。これの原因の一つが当ブログ記事だと確信します。大垣市政批判をやってきてよかったと思います。それが、大垣市のためになったと信じています。

 今でも、皆さんがこのブログを読んで、大垣市政の問題点に目覚め、それに併せて人生で何らかの改善点が見つかれば幸いと思い、記述しています。

 

付加価値

 世のブログでは、日記みたいに軽い内容の記事が多いですが、私は50年経っても、皆さんが何らかの付加価値を見出し、かつ古さを感じない緻密な文章にすべく、何度も校正を経てから上げています。私も人間ですので、多少の誤字脱字の見落としはご勘弁ください。気が付いた時点で、その都度、内容を含めて更新しています。写真の入れ替えも多くあります。

 ですから今でも4年前の記事や過去の記事の多くがトップ10にランクインしているのは、その証かと思います。

 

アクセスランキング(トップ10) (2021年12月27日現在)

1  引き上げられた死体には手がなかった (2017年6月23日)

2  ブルーエンジェルズの初来日、天使の激怒 (2020年6月11日)

3 2035±5年 南海トラフ巨大地震プロジェクト

4 大垣市長と岐阜新聞の良識を疑う  (2018年5月30日)

5 回帰計算、南海トラフ巨大地震の発生時期予想 2035±5年

6 恐ろしい大垣都市伝説(1/7)歴代市長の死 (2018年5月30日)

7 河村義子先生の葬儀 (2019年1月19日)

8 ピアノ騒音殺人事件 1/3  (2017年7月 5日)

9 石田仁の公約 ショボいと見せかけ 増税をたくらむ?(2021年12月19日)

10 美人薄命、美人ご縁、美人の地震対策  (2021年12月12日)

 

 

 

祈り

 このブログは私の祈りである。大垣市を良くしたい、日本を良くしたい、人生を良くしたいと願う人を支援したい、との思いを込めて書いています。それは自分への自戒と祈りです。書くとは自分を見つめること。

 

こだわり

 私のブログ文章は、テクニカルライティングの手法に則り、論理構成、修辞、英文に翻訳できる文章を目指しています。自分の文章を読んでもらうとは、読者の時間(命)を頂くことだと肝に銘じています。だから無駄な一言でも、それは命の無駄遣いと肝に銘じています。

 その意図で、エッセイの模範文体となるように心がけています。また50年経っても色あせない内容と文体を目指しています。だらだらと書きなぐったブログが多いなか、それに流されない文章を心がけています

 今後ともこの方針を続けていきます。ご支援をよろしくお願いいたします。

Img_63871s

     馬場恵峰書

 

2021-12-27  久志能幾研究所通信 2251号  小田泰仙

「久志能」 で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2021年12月24日 (金)

伝説「久志能幾 R&D語録」

失敗を経験智とする

主人公は黙って舌を噛む

アイデアを生む己を殺すことなかれ

猫に九生あり

異論があれば、代案を出す

ブルーオーシャンを目指す

カンバン方式で生産する

.

 これは私が「3Mに伝わるR&D語録」に感銘して、自分用に変形させて作った語録である。このオリジナルの記事は、日経ビジネス誌(1993年5月31日号)に、3Mの会社の創造性について特集が掲載された。30年前、私はこのR&D語録をB6カードに書きとめ、時折眺めていた。特にスランプ時、この言葉で自分を励ましていた。人は言葉とも出会い、励まされるのだ。これは良き出会いであった。

 

久志能幾研究所R&D語録

失敗を経験智とする

 この世でやることが総てうまく行ったら神様だ。そんなことはありえない。やって失敗した方法は、正解ではないことが分かったのだ。それが大きな智慧である。

 

 エジソンも9998回のフィラメントの材料選定の失敗の後に電球を発明した。9998回で諦めれば、発明は成功しなかった。

 成功するまで続ければ、必ず成功する。途中でやめるから失敗となる。

    松下幸之助翁

 

主人公は黙って舌を噛む

 主人公とは自分有限会社の社長である。社長の仕事は、文殊の知恵から生まれた多くのアイデアの中から一つを賢く選択し、その実行を決断すること。プロジェクトを始めたら、「それを止めない」という決断をすること。そうすれば組織(体)が勝手に実行をはじめるので、それを黙って見ていること。自分の頭と自分の体は別なのだ。頭より体の方が偉いのだ。

 幸い私の舌は百枚あるので、噛む舌が不足?することはない。私の50年前の新聞紙上のペンネームは「百舌鳥」。

 

アイデアを生む己を殺すことなかれ

 自分こそ、創造の源である。自分があり、苦しみがあるからこそアイデアが生まれる。極楽状態に置かれなければ、アイデアなど出てこない。創造に携わる仕事をするなら、己を常に危機状態に置け。自分を殺す(自殺)ことなかれ。

 

猫に九生あり

 九生の前には八死があった。どんなプロジェクトでも、全てうまく育つわけではない。うまくいくプロジェクトはルーチンワークであったのだ。

 挑戦してうまく行かなければ、一度「死んだふり」をしてまた生き返ればよい。覚悟を決めずジタバタするから、敵から止めを刺される。熊に出会ったら、死んだふり。男は黙って死んだふり。

 

 日本経済が停滞している原因は、企業にグローバル経済主義が蔓延し、成果主義で社員を責めているからである。社員は成果主義で毎年、自己申告制度で挑戦テーマを選択させられる。だから賢い社員は簡単なテーマに造り出し、成果が出ましたと自己申告をするようになった。

 日本で最初に成果主義を導入した富士通は、導入後、その弊害に気が付いて、成果主義を止めてしまった。他の愚かな企業達は、成果主義を踏襲している。それが日本の経済停滞の大きな原因である。成果主義では、失敗の恐れのあるプロジェクトに誰も挑戦などしない。かのソニーも欧米式の成果主義経営に侵されて、失速した。かのロボットのアイボさえ、拝金主義のストリンガー社長が開発を中止させた。一事が万事である。

 

異論があれば、代案を出す

 その案に異論があればデータで間違いを指摘せよ。

 感情論ではなく、論理的に攻めよ。

 

ブルーオーシャンを目指す

 血まみれの競争をするのは愚か。非効率で無駄な戦いを省略する。それを戦略と言う。

  1960年代の後半、私は血みどろな地獄の受験戦争を一戦士として戦っていたら、安田講堂事件が起き、東大入試が無くなってしまった。その結果、東大に行く受験生が京大に、京大に行く受験生が東北大学にと、ドミノ倒し現象で、私はその大津波に巻き込まれてしまった。当初は国立大を目指していたが、父の定年の関係で浪人もできず、遠くの私立大に押し流されてしまった。

 落ち着いて周りを見渡せば、国立大学はレッドオーシャンだが、私立大学はブルーオーシャンであった。受験戦争から解放された学生は、私立大学ではゆったりと勉強していた。私は悔しさから、特待生になる作戦を立て、猛勉強を始めた。その成果で特待生の座を獲得し、卒業時は総代として卒業証書を受け取った。

 非力な凡人がレッドオーシャンで戦うのは愚かである。「無駄な戦いを無くして贅沢を」の知恵を獲得した。

.

カンバン方式で生産する

 最小単位だけ作って生産・販売・資金回収。よければ、次のロットでもう少し増やす。これはトヨタ生産方式のカンバン方式である。

 

024k8a10811s

 馬場恵峰書 

.

3Mに伝わるR&D語録 

  「制度」ではなく、「研究風土」が創造性を生む

◆失敗しないのは前に進んでいないことだ

◆船長は血の出るほど舌を噛む 

  (支援はするが口をださずにいる)

◆窓から知恵まで一緒に捨てるな

◆アイデアに反対するなら材料を提出しろ

◆猫に九生ある

 (中止したプロジェクトもだれかが自由な時間を使って継続)

◆先住民のいない市場を狙え

◆少し作って、少し売り、またもう少し作る
   「日経ビジネス」1993年5月31日号

 

2021-12-24  久志能幾研究所通信 2248号  小田泰仙

「久志能」 で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2021年12月23日 (木)

私のイッピン バリゴ社の温湿度気圧計

 

 この製品は1977年から発売されている。この製造元はバリゴ社で、ドイツの船舶機器の専用メーカである。現在、44年経っても現役の製品である。現在なら名古屋でなら高島屋の東急ハンズでも買える。1990年頃、私はカタログハウス社の通信販売で購入した。当時の価格15,000円。

 この製品はアンティーク調のシャンペンゴールド色の美しいデザインである。最近まで、部屋の片隅にほこりをかぶって忘れられていた。今回、別宅で写経室の整備の一環でこれを飾ることを思いついた。机の上に置いてみると、なかなか様になって気に入った。

 この製品は、ドイツのコール元首相も気に入って、執務室で愛用していたという。

 

 この製品は、私が前職で部内のI次長の定年送別会の幹事を担当したとき、定年退職の贈呈記念品の選定のお役を受け、探して見つけた製品である。実物を見て私も気に入り、後日、自分用にも購入した経緯があった。それが30年経って、ひのき舞台に再登場である。

 

環境保護に反する

 日本の製品は素晴らしいが、あまりにモデルチェンジが激しくて、製品寿命が短かすぎる。家電製品等は、故障しても、製造打ち切り後、5年で補修部品が無くなってしまう。故障しても、ある部品だけ交換すれば使えるのに、部品がなく、メーカの修理拒否で結局買い直しとなる。まだまだ使えるのにと、忸怩たる思いを何度もしてきた。そういう点で、半世紀弱も経ってもモデルチェンジせず、売られている製品には感動である。

 持続可能な社会づくりと政府も環境保護団体も喚いているのに、製品のモデルチェンジを頻繁に行い、補修部品も短期間に消滅させてしまうことには疑問を感じる。環境保護の前に、もっと製品を長く売り続ける姿勢を取るべきだと思う。

 

購入方針

 私の製品の購入方針は、高くても長く使える良いものを買い、大事に使う、である。安物買いの銭失いを避けている。例えば、現在乗っている愛車は、1999年に購入し、今も大事に使っている。

 大学生の時に買ったナショナル製のオープントースターは、結局40年間使用した。当時1万円ほどした製品である。当時の大卒の初任給が6万円ほどの時代である。自動ホップアップ機能もなく、タイマー機能もないシンプルベストの製品であった。

 このトースタを使わなくなった理由は、食の洋風化が進み、食パンのサイズが大きくなり、今まで2枚同時に焼けたが、それが一枚しか焼けなくなったためである。しぶしぶお役御免とした。製品が故障したわけではない。

 

モノを大事に

 モノには魂が籠っている。モノを大事にしよう。寿命を全うさせてあげないと、モノも悲しみます。同じように自分と言う「もの」も大事にしよう。それが親孝行の基本である。親は子供が体を大事にすることを願っている。暴飲暴食など、自分の体を乱暴に扱い、体を壊す暴力行為である。自殺など最大の親不孝である。

P1150116s

P1150117s

144k8a10931s

 馬場恵峰書

 

2021-12-212 久志能幾研究所通信 2246号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2021年12月14日 (火)

一日一怒

 

 寺山修司著『家出のすすめ』の中に「一日一怒」という言葉がある。私はこの言葉と出会い、目が覚めた。今日のことである。私は聖人君子ではない。佛のように、怒りを無くして過ごすことを目指してはいるが、現在はとてもそんなレベルではない。

 

俗人の知恵

 「一日一怒」は実社会で俗人が対処できる具体的な処世術である。事象が起こり、それに対して怒りで、具体的に動けば、具体的な回答が出る。それが感動である。その動きを理性で正しい方向に向ければよいだけである。理性では体は動かない。「感動」はあっても「理動」はない。感性を豊かにしないと、人生は豊かになれない。

 

無反応

 不合理に対して、なにも感じず、怒りもしなければ、何も起こらない。頭も回らなければ、運命の車も動かない。怒りこそ物事を転換させるエネルギーである。それを出し惜しみしてはならないと思う。たまには押さえつけている道徳をはねのけるのも良いだろう。平凡な日々には、たまには激震があってもよい。認知症予防にもよいだろう。

 

怒りの発生源

 正義観、倫理観、人生観が明確でないと、怒りは起きない。世の理不尽に怒り、人の不誠実な行動に怒り、自分の不甲斐なさに怒ろう。それでこそ血の通った人間である。思いっきり怒りに振れて、元に戻ればよい。元に戻す理性がないから問題である。

 

対処

 現地現物で、問題点を明らかにして、対処を考える。理不尽なら怒って当然である。怒らねば社会の廃人である。社会が良くならない。

 

 この数日、大垣市政の愚劣さに怒り、日本政府の迷走さに怒り、エコキュートメーカの対応に怒っている。泣き寝入りはしたくない。言うべきことを発信して啓蒙化活動の一助となればとブログを書いている。

 その具体的怒りの内容は、後日、順次公開します。

.

 お知らせ

記事「回帰計算、南海トラフ大地震の発生時期予想 2035±5年」を更新しました。

2021-12-14  久志能幾研究所通信 2238号  小田泰仙

「久志能」 で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2021年12月11日 (土)

人間の体の営みは、会社経営と同じ(2)

会社の存在意味、自分の存在意味

 会社は何のために存在するか。それを見失うから、経営が迷走する。会社を創立した創業者の心を忘れるから、拝金主義者の社長が会社を潰すのだ。

 今のソフトバンクは、創業当初の理念を忘れ、企業の売買やマネーゲームで金儲けをしているから、経営が迷走する。金が目的だけで、C国企業に肩入れするから、企業の存続さえ危うくなる事態に直面する。

 

 自分は何のために生きているかを考えないと、非常事態の時に判断を誤る。定年後、生きる目的がないと、認知症にまっしぐらである。生きる目的があれば、やることは無限にある。

 人生で最大の目的は、最低1人を幸せにする事だ。その一人が自分である。金に目が眩んで、人生を迷走すれば、幸せにはなれない。

 

経営とは

 持てる資源を最大限に活用して、世の中に付加価値を生み出すこと。

 自分の持つ資源、つまり人、モノ、金、情報を活用して、世の中に最大の付加価値を生み出すことである。

 自分の資源とは、カネや学歴だけではない。友人も親戚も、過去の失敗の経験も大事な資源である。持てる資源を最大限に使えば、何でも出来ると思おう。できなかったのではない。やらなかっただけである。

 

生存領域

 会社がどの方面で営業活動をするか、会社設立の時、決めたエリアを逸脱するから、経営方針が破綻してしまう。成功後、他分野に進出した場合に生存領域と違う場合に、経営破綻する例が多い。

 今のソフトバンクは、企業の売買やマネーゲームで金儲けをしている。創業時代の生存領域とはかけ離れた存在となっている。

 私は孫氏の経営方針に疑問を持ち、Tu-kaがソフトバンクに買収されたので、Tu-kaからauの携帯電話会社に変えた。

 会社創立の趣旨を思い出せば、今の状態が反省できる。その会社が当初と逸脱した会社に変貌したら、付き合いを止めるべきだ(その会社の製品を買わない)。

 

ソニーの悪事例

 その悪例の一つがソニーである。ソニーは今やゲームや金融で稼ぐ会社になってしまった。ソニー没落の原因は当初の会社設立の趣旨から外れてしまい、グローバル経済主義に汚染されたからだ。

 ソニーがおかしくなったのは、アメリカ流の経営方式と成果主義を取り入れ、グローバル経済主義にハマり始めてからである。東大出の役員が増えていくにつれ、メンタルで病む社員が増えていった。

 下記の会社創立の趣旨を見れば、近年のソニーが、会社設立の精神と今はかけ離れていることが明白である。だからソニーは没落した。

 

ソニー会社設立の目的

一、真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設

一、日本再建、文化向上に対する技術面、生産面よりの活発なる活動

一、戦時中、各方面に非常に進歩したる技術の国民生活内への即事応用

一、諸大学、研究所等の研究成果のうち、最も国民生活に応用価値を有する優秀なるものの迅速なる製品、商品化

一、無線通信機類の日常生活への浸透化、並びに家庭電化の促進

一、戦災通信網の復旧作業に対する積極的参加、並びに必要なる技術の提供

一、新時代にふさわしき優秀ラヂオセットの製作・普及、並びにラヂオサービスの徹底化

一、国民科学知識の実際的啓蒙活動

 

ソニー経営方針

一、不当なる儲け主義を廃し、あくまで内容の充実、実質的な活動に重点を置き、いたずらに規模の大を追わず

一、経営規模としては、むしろ小なるを望み、大経営企業の大経営なるがために進み得ざる分野に、技術の進路と経営活動を期する

一、極力製品の選択に努め、技術上の困難はむしろこれを歓迎、量の多少に関せず最も社会的に利用度の高い高級技術製品を対象とす。また、単に電気、機械等の形式的分類は避け、その両者を統合せるがごとき、他社の追随を絶対許さざる境地に独自なる製品化を行う

一、技術界・業界に多くの知己(ちき)関係と、絶大なる信用を有するわが社の特長を最高度に活用。以(もっ)て大資本に充分匹敵するに足る生産活動、販路の開拓、資材の獲得等を相互扶助的に行う

一、従来の下請工場を独立自主的経営の方向へ指導・育成し、相互扶助の陣営の拡大強化を図る

一、従業員は厳選されたる、かなり小員数をもって構成し、形式的職階制を避け、一切の秩序を実力本位、人格主義の上に置き個人の技能を最大限度に発揮せしむ

一、会社の余剰利益は、適切なる方法をもって全従業員に配分、また生活安定の道も実質的面より充分考慮・援助し、会社の仕事すなわち自己の仕事の観念を徹底せしむ。

 

会社の価値観、自分の価値観

 今の日本企業の低落ぶりを鑑み、自分の生存領域は何処なのか、自分を活かせる分野はどこなのか、それを考えて生きることが幸せにつながる。

 安さだけで、製品を世に提供することが世に付加価値を与えるのか。

 自分有限会社の経営方針として、安さだけが選択の優先となっていないか。安さだけの人生で終わりたいのか、を考えよう。

 安くするとは、ディスカウントである。心理学で、安売り、値引きする思想は、自分を安売りすることで、自分はダメだダメだと自己暗示することである。自分を過度に値下げすることである。安さ以外の価値を認めなくなる。そんな人生を送ってはならない。

 安いだけに価値を認めると、安い食品、安いもので構成された身の回りのもので取り囲まれて暮すことになる。それ以外の価値を認めないので、体に悪いものでも、手を出してしまう。それでは人生が終わってしまう。

P10400341s

 馬場恵峰書

2021-12-11  久志能幾研究所通信 2235号  小田泰仙

「久志能」 で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2021年12月 5日 (日)

人間の体の営みは、会社経営と同じ

自分の生き様を会社経営と対比する

 

本社

 自分の体は、自分の魂が住む家で、自分有限会社の本社である。自分の体形を見れば、人生が分かる。

 会社の本社は、会社の精神状態を表す。贅沢な本社と建てると、その会社は衰退に向かうとのジンクスがある。人間でも、贅沢し過ぎれば、贅肉が付き肥満・病気がちになるのは同じである。

 

人生の基礎

 本社建設の基礎は、最重要項目である。基礎がしっかりしていないと、大地震が襲ってきたら、ひとたまりもない。いくら上の建屋が立派でも、土台が崩れれば、全てが駄目になってしまう。

 熊本地震でも、某ハウスメーカが建てた家自体は一部損壊だけであったが、土台が損傷していた。そのハウスメーカの家は耐震強度3以上であった。しかしその1年後、その家は撤去された。土台が崩れて家全体が数度傾いてしまい、人が住むと三半規管が異常を検知して、生活ができない状態となる。そういう家は建築法の判定では、全壊扱いとなる。

 

 人生という建物を建てる時は、人生の基礎と言える人生観、死生観、職業観をまず確立することだ。そうすれば、どんな大きな災難が襲ってきても、傷は負うかもしれないが、倒壊(廃人、自殺)にはならず、立ち直ることが出来る。人生で失敗は恥ではない。立ち直れないのが恥なのだ。それが無機質の家と魂のある人間との差である。

 

経営理念

 自分の人生哲学がしっかりしていれば、堅実な人生を送る。会社の経営理念が明確な企業は、永遠に成長する。トヨタ、松下電器(現パナソニック)、等は世界に誇れる経営理念である。

 自分の人生哲学が明確なら、人生で迷うことはない。老いて醜態を晒すこともない。

 

太陽光発電は洗脳教育

 太陽光発電は、洗脳教育と同じである。家の耐震対策として大事なのは、上部に重いものを載せないことだ。例えば、土付きの瓦、太陽光パネル等である。上部に重たい質量があると、地震の時、家が大きくゆすられる。

 実家の耐震工事で、重たい土付きの瓦葺きをサン葺きの瓦に変更した。

 太陽光パネルも同じである。重たいパネルを屋根に載せれば、耐震対策で不利である。私が計画している家では、太陽光発電はするつもりがない。

 人間様も、頭でっかちになったら、危なっかしくて、人生道を歩むときに心配である。まるで太陽光発電に洗脳されたみたいである。太陽光発電は、環境にも優しくなく、共産国家とそれにぶら下った政治家が儲かるシステムである。太陽光発電が環境に良いとは、頭を重たくする洗脳教育である。

 

会社の寿命は60年

 現在、会社の寿命は30年となったようだ。それだけ社会が激変している。私の前職の会社も60年余でこの世から消えた。

 ダーウィンの説によれば、強い会社が生き延びるのではない、もっとも早く環境に適合した企業が生き延びる。残念だが、前職の会社はその変化ができず、市場から消えた。

 

 その昔、人の寿命は60年であった。だから定年が55歳であった。最近、日本人男性の寿命は80歳まで伸びてきたが、健康寿命は70歳ぐらいである。

 時代が変わったのだから、生態を変えて、定年後の生きざまを変えないと、定年後に健康を害するかボケで、人生が終わってしまう。私はそんな状態で死んでたまるかと、家を新築する計画を立てた。新しプロジェクトに取り組むと、人に生長のホルモンを与えてくれる。人の価値は、長生きで多く世に貢献してなんぼである。

 

5S

 会社はトイレの汚さ、綺麗さを見れば、経営状態が分かる。会社診断で、診断士が必ずチェックする項目である。

 会社の5S(整理整頓清潔清掃)がきちんとされているかどうかが、経営診断の基本である。トヨタは5Sの徹底で、三河の零細企業が、世界一の自動車メーカになれた。トヨタ生産方式は5Sの具体的な展開である。

 

 私は関西の某IT会社の社長から、「貴社の本社(前職の会社)のトイレは汚いし、工場内の整理整頓がされていない」と告げられた。会社の掛け声は立派であったが、実態が伴っていなかった。その酷評の15年後、市場からその名が消えた。

 

 自分の体も、5Sが出来ているかが、人生道を歩む基本である。頭の整理、身の回りの整頓、身の清潔、清掃であれば汚職などしまい。自宅のトイレがきれいだと、運気が向上する。

 

社長と専務

 社長は自分である。その奥さんはその家の大蔵大臣である。奥さんがしっかりしていれば、安泰である。会社も専務がしっかりしていれば、安泰である。ホンダも、社長はハチャメチャな天才技術者であって経営者ではなかった。しかし専務の藤沢武夫氏が、財布をしっかり握っていたから、ホンダは世界企業に成長できた。

 

2021-12-05  久志能幾研究所通信 2229号  小田泰仙

「久志能」↖ で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

国の宝、清富の世界

 

国の宝

 成長しなくても、長い間、世間に貢献することも、大きな価値である。泥まみれ真っ黒になって、社会の一隅で灯をともし、お役目が終われば、静かに去っていく。それこそが利他の生きかたである。それこそ国の宝である。

 健康を害して、社会のお世話になって生きるよりはるかに価値がある。認知症になって、恥をまき散らして生きるのは、国の負債である。

 

餓鬼の世界

 規模を追うから、図体ばかり大きくなり、精神は貧しくなる。餓鬼のように規模を追えば、グローバル経済主義となり、結果はジャパンファースト、自分ファーストになってしまう。それは利己主義の世界である。それで引き起こされたのが、格差の拡大、貧困層の拡大、非正規社員の増加、外人労働者の増加、である。

 成長(出世)ばかり追うから、人間性が劣化する。それは餓鬼の人生。どんな栄華を極めても、死の前には無力である。

 

最高の人生

 中国の運命学では、平穏無事な人生こそ、最高の人生である。波乱万丈の人生は最悪の人生である。平穏無事に、清らかにそこそこに豊かになる。それが人間の幸せである。

 

天中殺

 1979年ごろ、天中殺が流行った時のこと。私は、半年待ちの予約、30分2万円の鑑定を受けるため、東京まで出向いた。当時、私は迷える羊であった。今になって振り返ると、悩んでいた自分が恥ずかしい。あの騒ぎは何だったんだと。

究極の問題点は、占いに影響されて将来を不安に思った弱い自分であった。現実を直視せず、上と将来を見るから不安になるのだ。

 平穏無事に、今を全力で生きれば、それこそが最高の人生なのだ。欲を出すから、不安になる。まだ来ぬ未来を見るから不安になる。未来なぞ誰にも分らない。自分が現実に向き合わず、全力を出していなかっただけだ。

例えば、今回のコロナ騒動を誰が予想したか。数年前に週刊誌が発行した「2021年予想(占い?)特集号」でそれを予想した雑誌は皆無である。

 

不安定

 上がった評価、地位も何時かは落ちる。背伸びをして、不安定な位置に昇るから、不安定になり、不安で不幸になる。宇宙根源の理は、プラスマイナスゼロである。今のグローバル経済主義者の勝者は、餓鬼のように限りなく求めすぎて、その欲望の位置が、宇宙根源の理とかけ離れていることに気が付かない。

 

最高の占い師・松下幸之助翁

 松下幸之助は「雨が降ったら傘をさせ」と言った。雨とは不況の時、人なら不運な時のことである。一生の間、企業でも人でも晴れの日だけなどない。雨の日もあるのが人生だ。雨に日に、工夫をするから智慧が付いて成長できる。それが傘である。生物は、逆境の時、成長する。

 だから松下幸之助翁は、「不況克服の知恵10条」で第一条「不況またよし」と言ったのだ。

 

他山の石

 隣国の総帥のように人生で猪突猛進をして、挙句に果てに、数兆円の財産が出来た時、心筋梗塞で倒れ、6年間も植物人間で生き永らえる羽目になった。それが成果主義者の「上り」なのか。残った長男長女が財産争いの裁判沙汰では、哀しすぎる。隣国の総帥に、グローバル経済主義者の冥途をみた。

 

 私は清富を目指したい。真面目に精進すれば、そこそこに豊かになれる。

Img_43531s馬場恵峰書

2021-12-04  久志能幾研究所通信 2228号  小田泰仙

「久志能」 で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。