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2021年9月

2021年9月30日 (木)

日経新聞、偏向報道の例(続報)

 

 予想通り、日本の幸いとして、河野候補は決戦投票で2位となり、岸田氏が次期総裁に決まった。

 その前の国会議員の投票で、河野氏が第3位になった時、報道陣が驚きの声を上げた。私はその記事を読み、我が意を得たりと思った。

 要は、マスコミは河野氏を勝たせたいと、河野氏有利と偏向報道を繰り返してきて、現場の真の姿が見えなくなっていたのだ。要は利権偏向報道であったのだ。だから報道陣は驚嘆して、「うわあー」の声を上げたのだ。いかにマスコミがアテにならないか、情報操作ばかりの記事が多いかである。心してマスコミ情報に接しないと、我々は「殺される」。

 それはコロナ情報も同じである。過剰偏向報道に騙されて、国民は右往左往である。政府の愚かな政策の繰り返しで、中小企業、零細飲食店が左前になり、自殺者を生む状況に陥っている。自殺者数は、コロナ感染死よりも多くなると予想されている。これは人災である。

 

外資の操作

 今回の総裁選挙の噂では、某外資が河野氏を勝たせるため、裏でカネを動かしたという話まで出ている。それが外れて、投資が投げたので、株価が下がったという。

 中国から見た首相評価表は、河野氏は100点、岸田氏は50点、高市氏は0点だろうと産経の矢板明夫台北支局長は指摘している(週刊新潮より)。中国は、河野氏の親族が中国に工場を持ち、利権がらみで行動が制限される河野氏が首相になれば、弱みを突いて外交を有利に運べると思っているのだろう。

 

日刊スポーツ

【自民党総裁選】河野太郎氏が国会議員票3位「うわあ~」報道陣驚きの声

 9/29(水) 14:57配信

 自民党総裁選は29日、都内のホテルで投開票され、午後1時から所属国会議員による投票が行われた。 【表】総裁選の投票結果 国会議員票と、28日に締め切られた党員・党友票の合計で争われたが、第1回投票で岸田文雄前政調会長(64)がトップに立った。 事前の予想では河野太郎行革相(58)がトップになるとみられただけに、会場の様子を見守るホテル内のプレスルームでは、集まった100人以上の報道陣から「ええっ」と、驚きの声が上がり、騒然となった。 特に、国会議員票で高市早苗前総務相(60)が114票と、河野氏の86票を上回ったことが分かった際には、「うわあ~」などと特に大きな驚きの声が上がった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/08d6f17d6cbf792e129980167f1dc8232e04f0bd

 

 

2021-09-30  久志能幾研究所通信 2164   小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2021年9月29日 (水)

日経新聞、偏向報道の例

 

 総裁選挙のある今日、2021年9 月29日の日本経済新聞の第1面には、「総裁選、岸田・河野が軸」という見出しが躍っていた。

 記事を見ると、河野氏の件がぼやかして書かれている。今、ネット上では、河野氏の中国がらみの企業の件が暴露されて、大炎上している。しかし日経では、そんなことは全く触れずに淡々と記載されている。日経(中国に媚びている日本経済界)は、高市氏を嫌っているので、高市候補の情報は記事の片隅に追いやられ、おまけ程度の記載である。

 日経は日本経済界の大企業の声を代弁している。多くの企業が中国と関連があり、日経は経済界の太鼓持ちだから、その件はタブーなのだと推定した。

 だから日経の記事は偏向報道しているので、そういう目で読まないとひどい目に遭う。日経の記事は、嘘ではないが、本当のことは書かない。それだけを信じるのは、愚かである。戦前、日本は、正しく報道しないマスコミに扇動されて、戦争に突入して行った。

 今日の総裁選の結果が楽しみである。

 2021年9 月29日10:15 記述

 

Dsc005271s 2021年9 月29日の日本経済新聞の第1面

2021-09-29  久志能幾研究所通信 2164   小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2021年9月28日 (火)

おだ仏教団、新型コロナワクチンを開発

 

 開発したのは、「己の持つ免疫酵素こそが最高の新型コロナワクチンである」との考え方である。

 生活習慣(運動、睡眠、お風呂)と食生活を見直して自分の持つ免疫力を向上させる取り組みこそが、新型コロナワクチンである。それは同時に、がん対策、認知症対策、万病対策にもなる取り組みである。それが守銭奴生活、餓鬼生活、奴隷生活、洗脳生活からの脱却である。自分の内なる力を信じよう。それがおだ仏教の教義である。

 

調律

 人としてあるべき姿から逸脱するから、コロナ菌にスキを突かれて、感染と言う負けを喫する。生活を律して、正しい状態に戻せば、コロナに負けない身体になる。

 生れてから、親から躾けられ、学校の集団生活で学び、実社会で人間関係を鍛えられてきた。しかし何時しか、その正しい規律が乱れてしまった。ピアノでも、工場出荷時から時間がたつと音程が崩れてきて、調律が必要になる。乱れやすい心をもった人間は、世間の誘惑に負けて乱れた生活となる。だから自分を律し直す機会をもつべきだ。

 今日(2021年9月28日)、3年ぶりにピアノの調律をしてもらった。かなり音程が乱れていた。人間様も同じで、定期的に師から、自分の生きざまを修正してもらうべきだと感じた。

 

自律

 自律神経とは良く名付けられた名称である。体の自律神経が働き、体を正常に保っている。意識しなくても体が、体内に侵入した外敵に対して、異常を検知して免疫酵素が出撃して戦っている。その免疫力を弱めてしまう原因が、「狂った生活」、「狂った食事」である。誰のせいでもない。己の自堕落な生活が、コロナに負けてしまう体制を作ったのだ。自律した生活を維持する心掛けが、真のコロナ対策である。

 自律や規律を無視して、集団で長時間の宴会をすれば、感染して当然である。そんな異常事態の状態では、免疫酵素の戦力半減である。

 

自分教

 人生は、おだ仏教に帰依すれば救われる。おだ仏教でなくても、各人の正しい「自分教」に帰依すればよい。私は、おだ佛教で自分を律している。それだけである。そうすれば救われる。

 人として生まれた以上、最低一人は迷いから救い、幸せにする義務がある。その一人が自分である。己が教祖として、自分を導くべきだ。現代社会は、その自分と言う教祖が、マスコミや世間の狂祖から洗脳されて「狂った生活」の地獄道をさ迷っている。

 

 人間という輩は、自分の体内に免疫酵素があることを意識もせず、金儲けに熱中して、新型コロナワクチンを有難がり、体内の免疫酵素に感謝などサラサラしない。

124k8a10911s  馬場恵峰書「佐藤一斎著 言志四録」より

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 松本明慶大仏師作 虚空蔵菩薩坐像

 虚空蔵菩薩は、寅年の守り佛である。

 

2021-09-28  久志能幾研究所通信 2163   小田泰仙

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2021年9月27日 (月)

小さい不正を見逃すと「がん」になる

 

 高血圧症とは、己の健康に対する小さな「不正」行為が、長年蓄積されて高血圧になった現象である。それが「がん」の始まりでもある。

 高血圧とは、過剰糖質、過剰油分、脂肪分、添加物を「少しずつ」長年食べることで、血液中に悪性の脂分が流れる。その原因で、血管内部にプラークが溜まり、それが血流の流れを阻害して、血圧が上がる。血管内径が細くなれば、必要な血流を保つため、自律神経の作用で、血圧は上がる。

 汚れた液体を高速で水路に流すと、水路の曲がり角でその成分が壁にぶつかり、そこに汚れが堆積する。汚れの堆積は物理現象である。一度ついた汚れは簡単に落ちない。溜まる一方である。それと同じことが血管内部で起こっている。血は体内を1分間で一周するほど、高速で流れている。その速度は時速1800mである。最短の部位では23秒で体を一周する。

 

高血圧の原因、がんの原因

 高血圧症とは、要は食べてはいけないもの(不正)を少しずつ、長年食べてきた結果である。それが原因で、血管内径にプラークが溜まり、血管内径が細くなり、自律神経が必要を検知して血圧を上げないと、生命が維持できなくなる。

 それを降圧剤で血圧を下げれば、毛細血管の末端に必要な血が回らなくなる。血の成分には栄養素以外に、免疫酵素が含まれており、コロナ菌や癌細胞等の敵を防いでくれる。また毛細血管の末端の脳細胞に栄養がいかなくなると、認知症の原因となる。

 高血圧で、降圧剤を飲めばその免疫酵素も末端まで行かなくなり、免疫作用が機能しなくなる。その結果、がんにもなる。栄養が脳細胞に行かなくなれば、認知症である。

 がんと分かる大きさになるには、10年はかかる。私も高血圧で長年降圧剤を飲んできて、がんになった。父も降圧剤を長年飲んで、がんになった。父は睡眠薬まで常用していた。最悪である。

 

組織の「がん」細胞

 それは会社組織、各種の団体組織でも同じ現象である。だから小さい不正でも、見逃してはダメなのだ。私が組織の長として学んだ智慧である。問題を対処療法で処置すると、10年後、それはがん細胞に成長する。小さい不正を放置すると10年後に組織ががん化して会社倒産の原因となる。

 

パンアメリカン航空の破産の真因

 世界一のパンアメリカン航空が1991年に破産したのは、自社の組合員の悪あがきで高コストの経営体質を改善できなかったからだ。高コストの経営体質の原因は、パロットや乗務員が、客に出す高級アルコールや高級食材を、少しくらいいいだろうと、持ち帰っていた悪習が蔓延し、社員モラルが劣化していたのが隠れた原因であった。

 1980年代に入り急激に経営が悪化して、1985年にドル箱の日本を含む太平洋路線を売却し、立て直そうとしたが、1988年のパンアメリカン航空103便爆破事件と1990年の湾岸戦争が追い打ちとなり、1991年12月4日に会社破産し消滅した。世界一のパンアメリカン航空は、組織に「がん」細胞が蔓延して死んだのだ。

 

JALの倒産

 JALだって2009年に、驕りの経営と驕りの組合員の横着ブリが原因で倒産した。小さな驕りと言うガンの毒素が組合員に蔓延したのだ。そのとばっちりで、私はローマへの定年記念旅行が延期させられた。

 初期段階で、小さい不正をただすことが、賢者の勤めである。それを怠ると、組織のがんはすぐ増長して、東芝、日産、東電、三菱自動車、三菱電機等での不祥事のように不正に対して、感染爆発を起こす。

 

がんの成長プロセス

 会社や一般の組織の「がん」の成長プロセスは、人のがんの成長とは同じプロセスで増長する。

 文殊の知恵だとして、問題に対して小賢しい対処をすると、がん細胞になる。その対策で文殊の知恵が数多く集まり過ぎると、どれが正しいか判別できない。凡人の文殊の知恵には、正逆の知恵が氾濫している。玉石混合の知恵の中から賢い選択が必要となる。それを普賢菩薩は教えてくれる。

 

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 松本明慶大仏師作 普賢菩薩像
 

2021-09-27  久志能幾研究所通信 2162   小田泰仙

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2021年9月26日 (日)

「悪魔のささやき」との闘い

 

 確かに「そんな小さなこと」は黙っていた方が、波風が立たず、平穏無事に社会は流れていく。「あっしには関係ないことでござんす」と言えば済む話である。私も非難されず、傷つくこともない。「あの人はできた温厚な方だ」と褒め殺しをされ、なあなあで慕われた方が楽だし、平穏な老後が送れる。

 「そんな小さなことは黙っていなはれ」という「悪魔のささやき」が耳元で聞こえる。人生はそれとの闘いである。その闘いは、己の魂の叫びと悪魔のささやきの闘いである。

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  松本明慶大仏師作 「魂(オニ)」

 

 リーダーは嫌なこと(正しいこと)を指摘して、なんぼの世界である。そうしないと組織が崩壊する。黙っていれば、その病気は他のグループに伝染する。新型コロナのように。 

 蟻の穴から堤も崩れる。堤防が決壊するのは、小さな蟻の穴からだ。組織も自分も同じである。

 

前職の会社のモラル崩壊

 40年前、職制会の宴会の後、ある課長が「どうせ会社の金だ。タクシーで次の店に行こう」と言って仲間とタクシーで二次会の場へ去って行った。

 役員の経営がルーズになると、下の課長たちも金使いがルーズになる。それが原因のモラル崩壊の現実を目のあたりにした。

 その30年後、会社はコンペチターに吸収合併され、市場からその名が消えた。当時の私の力では何ともならなかったが、その前兆はひしひしと感じていた。

 私は自分の部下の範囲で、間違ったことを防ぐ抵抗を続けていた。だから部下の不正は見逃さなかった。そうしたら上司もそういう不正をやっていて、私は飛ばされた。宮仕えの厳しさである。会社では正論を通せば、それが正しい行動であるわけではない。なにせ社員には家族がある。黙っているしかない場合が多い。

 

会社の不正と崩壊

 三菱自動車、三菱電機の不正でも同じである。

 タカタでも、エアバック死亡事故の発生当初は、正論を言った社員は飛ばされた。タカタは米国でエアバッグのリコール問題を起こした原因で、その対応の失敗から倒産に至った。ささいな指摘を会社の社長が抹殺したのが原因である。

 

2021-09-26  久志能幾研究所通信 2161  小田泰仙

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黒コロナ菌と10年戦争を戦い、勝利する

50万円のゴミ箱を1万5千円で自作

 

 私はこの10年来、町内のゴミ置き場を荒らすカラス(黒いコロナ菌)と戦ってきた。黄色のネットがカラス除けによいと聞き、それに変えてみたが、効果はなかった。ネットでしっかりと防御しても、誰かが無造作にネットを被せると、カラスはそれを目ざとく見付け、ネットの隙間からゴミ袋を引っ張り出し、生ごみを喰い散らかしてしまう。この10年間、カラスといたちごっこであった。なにせ相手は生死の生活がかかっているので、必死である。

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カラスのゴミ荒らし     撮影:著者

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カラスのゴミ荒らし 涙ぐましいカラスの努力

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カラス被害の跡

  

 正式の金網付きのゴミ置き場を作れば解決するが、それでは一個で40~60万円の購入費用が必要となる。近くの新興高級住宅地では、この高価なゴミ置き場があちこちに設置されている。しかし予算の少ない町内ではそれの費用捻出は無理である。

 いろいろと試行錯誤をして、一台の費用1万5千円で、カラス対策のゴミ置き場を手作りした。結果は効果抜群である。

 長さ1.8m、高さ0.9mの金網が2個で10,000円、ネットが4000円で、取り付け金具が1000円、合計金額1.5万円で組み立て式ゴミ箱が完成した。価格50万円の鉄製のゴミ箱と同一機能である。ゴミ回収が終われば、畳んで片づけられる構造である。

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 自作したゴミ置き場 (1.5万円)

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 某高級住宅地のゴミ箱(数十万円?)

 

 皆さんの町内でカラス被害に困っておられるなら、参考にしてください。

 

カラスと共存

 カラスとの長い10年戦争が終わった。カラスだって、生き延びるのに必死である。生半可な対策でカラスが撃退できるわけがない。これからも、カラスと共存の生活である。カラスの撲滅などできない。自然界のコロナ菌の撲滅もできない。相手の害をなくすために、如何に智慧を使って共存するかである。自然界で人間さまが生きるには、智慧が必要だ。

 

コロナ対戦では、敗戦

 コロナ対策で、ワクチン一本やりの対策では、智慧がない。ワクチンを2度も打っても、「ブレークスルー感染」があちこちで起きている。政府の判断ミスで、コロナ菌との戦いで敗戦になったのに、それを「ブレークスルー感染」と名を変えて胡麻化すようでは、何時まで経ってもコロナ騒動は収まらない。それは人間様が自然界をなめたことの自然界からの反撃である。

 

黒い頭のカラスとの闘い

 今後の私の闘いは、行政と死商連の頭の黒いカラスとの闘いである。このカラスどもは利権を漁るので、生のカラスより質が悪い。カラスは生きるためにゴミを漁るが、頭の黒いカラスは己の欲望を満たすために利権を漁る。その欲望は満ちることはない。頭の黒いカラスは、本物のカラスより浅ましい。

 

 2021-09-25  久志能幾研究所通信 2160  小田泰仙

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2021年9月24日 (金)

人生を閉じる前の闘い、一生モノと異星人の選別

 

 私には人生の終わりがうっすらと見えてきた。そのため、身近で接するものを入手する時、残り人生を価値あるものにしてくれるか、そうでないかで峻別するようになった。ビデオ番組でも映画でも、それを見て自分の人格向上につながるか、情報が豊かになるかで判断して選択している。厳しく峻別すれば、その分、人生を閉じるまでの時間が豊かになる。

 

 だからくだらないビデオソフトやテレビ番組は、最初から除外している。ビデオソフトでも最初の5分間を見て、「見る価値無し」と判断したら、即削除である。続けて見れば、時間が勿体ない。残り時間がエイリアンに喰われてしまう。

 

 雑誌やネットの記事も同様である。最初の題名とトピックセンテンスを読んで、それで読む価値ありや無しを「審判」している。全部の記事を読んでいれば時間が足りなくなる。読んですぐ理解できなければ、著者に読者が理解できように書く能力がないのだ。要は著者の頭が悪い。そんな記事は読む価値がない。時間の無駄である。

 

 私はホテルに泊まっても、まずテレビの電源は入れない。先回、愛知県がんセンターの特別室(一泊3万2千円で高級ホテル並み)に1か月間、入院したときも、テレビの電源は一度も入れなかった。死との闘いの最前線に身を置かれると、軽薄なワイドショーばかりのテレビなど見る気も起きない。

 

 病院待合室のテレビで流しているワイドショーなどは、思考の穢れになるので、席を移動してテレビが見えない位置で考え事をしている。下手にそういう番組を見ると洗脳されてしまう。

 

「もの」という名のエイリアン

  私は新しい「もの」を入手する時、それを死ぬまで手元に置くに値するかを考えて入手している。「もの」には、品物だけでなく、人物もお店もソフト(映画等)、イベント、雑用、場、時間さえも含まれる。「もの」とは全て己の時間を侵略するエイリアンなのだ。その侵略が、お互いの価値を高めてくれれば良いが、そうでない場合が多い。だからこそ、選別が必要だ。

 気に入って長く使えば、買い直すための時間、新たに選択するための時間が節約できる。だから高くても良いものを買えば、結局お得なのだ。

 

エイリアンに喰われた人

 10年程前、店子の奥さんが亡くなり、契約更新のため店子の本宅を訪問した。その時、その家ではテレビがつけっぱなしになっていた。私は大事な話の最中なのにテレビの音が耳障りであったので、主人に苦情を呈した。そうしたら、「妻が亡くなり、一人で家にいると寂しくて仕方がないので、テレビをつけっぱなしにしている」という。結局、お客の私がいるのに、テレビの電源は切らなかった。

 要は、その老人はテレビに洗脳された状態である。テレビという「もの(エイリアン)」に取りつかれたのだ。それでは人生の暗転があるのみである。人生時間という「もの」が食いつぶされている。本人は気にならないので、幸せである。エイリアン(宣伝企業)の思うつぼである。まるで麻薬中毒で自殺していくようだ。そんな「もの」を取り込んではダメである。

 

名画・名品

 名画、名品と呼ばれる芸術品が美術館に展示されているが、私から見て名画に相当する作品は皆無に近い。私の「名画の基準」は、終生そばに置きたくなるような作品である。作品をみていると、心が癒され、励まされて、力となるのが名画である。棺に一緒に入れてもらい、火葬場で灰となって欲しくなる作品が名画・名品である。

 下世話的に言えば、捕まってもいいから盗みたくなる絵を名画と言う。幸いなことにそんな名画には美術館で巡り合わなかったので、今も逮捕されずに暮らしている。私は世界の美術館の80館以上を回ったが、そんな名画には出会えなかった。いくら名画で値段の付かないような「モナリザ」を家に飾ろうとは思わない。いくら名画の誉れが高くても、100号もあるバカでかい絵を我がウサギ小屋に飾るわけには物理的にできない。いくら高価で儲かると言われても、西洋古典の暗い絵は、和室には似合わないし、家の中が暗くなる。人生が暗くなる。

 

2021-09-24  久志能幾研究所通信 2159  小田泰仙

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2021年9月23日 (木)

学びの舎を整備

 

 先日(2021年9月21日)、別宅に100インチスクリーンの設置が終わって、学びの舎の仮設置が完了した。まだ内装が未整備で、机や椅子が仮設置で不統一であるが、形としては収納人員15人が集会できる場が完成した。その活用を模索している。

 

備品

  資金不足の関係で、机は寄せ集めである。2つの机は「やまじ工房」の山路先生が無償で提供してくれた。一つは某旅館で長年使われていたトチの一枚ものの机である。一つだけが新作の机である。クラッシックな椅子は高級飛騨製で中古である。6脚セットを1万円で分けていただいた。本来なら30万円はするはず。残りはパイプ椅子の借り物で済ませた。

 このトチの机を見た方は、みんな机の立派さに驚かれる。トチの木の一枚もので、オーダーメイドである。すこし鼻が高い。

 

スクリーン

 100インチスクリーンとプロジェクターは本宅で使っていたのを移設した。100インチは自宅8畳の居間では大きすぎたが、30畳のこのホールでは程よい大きさである。100インチスクリーンは、自宅居間で3メータ離れて見ても、長く見ていると船酔いのような気分になってくる。画面は大きければよいわけではないことを思い知った。

 

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  仮完成の学びの舎

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「学び」とは

 学びの要素として、場が必要である。「學」とは、「子」が学びの舎(ワ)の屋根の下で、喧々諤々の議論をしている様の象形文字である。舎の場の上で、互いに向き合い、議論として「××」は言葉が飛び交っている様である。

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 この部屋の状態を見て、20年前に、前職の新入社員教育で、「修身」の講義をしたことを思いだした。多分、修身の授業は会社でも会社創業以来はじめてのことのはず。当時、よく思い切ってやったと自分で自分を褒めたあげたい。その10年後に、定年の挨拶まわりで各部署に回った時、今は中堅社員に成長した女性から、そのお褒めの言葉を頂き、嬉しかった。

 

Img_0590s1  新入社員教育で「修身」の講義中の著者 2003年

 この舎からの生成物を楽しみにしている。まず道具の整備として一歩は前進した。それで満足である。あせらずボチボチとやっていく予定である。学びの場の提供は、世のためには少しは貢献するだろ。私のモットーは「千里の道も一歩から」。

 

2021-09-23  久志能幾研究所通信 2158  小田泰仙

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2021年9月22日 (水)

「人生の閉じ方」を決める 

 言葉にも出会い(2/2)

 

 人は、人とも出会うが、言葉にも出会いがある。それに啓発されて人生が変われば、それがご縁である。

 

 「終りが来ることはわかっています。しかし、目の前の音楽に、決して終りがありません。極限というものがまったくないのです。ベートーヴェンやシューベルトの声が聞こえてくる限り、私はきっと、感激続けるでしょうし、発見し続けるでしょう。そして私は変わらず弛まず、ピアノ前に座り、鍵盤の上に手を置くのです。」 室井麻耶子氏談『サライ 2021年秋号』小学館

 

 私は室井さんの言葉に感銘を受けた。言葉との出会いも、人と出会う以上の出会いである。私はこれに感化を受け、次のように人生の閉じ方を決めた。

 

 「終りが来ることは分かっている。息をしている限り、目の前に道がある限り、決して人生修行の歩みを止めることはない。極限というものもない。お釈迦さまの教えが聴こえる限り、私は精進の道を歩き続ける。お釈迦様は死に接して、弟子たちに「だた精進をせよ」とだけ言い残された。

 私はこれからも多くの人に出会い、夢を追い求め、人とのご縁に感激をし続けるだろう。私はあいかわらず、写経で佛道を学び続けるだろう。自然は声なき経を奏でている。経は人生の舞い方を教える。

 大きな夢でも、千里の道も一歩から。歩き始めるのに遅すぎることはない。希望を持ち、目標を立て、宇宙根源の理に従って進める。

 偉大なる仏を信じ、己が仏として振舞う。己が自分教の教祖として精進する。信徒は己一人で良い。それを50年続ければ仏になれる。できなくても来世で続きをやればよい。

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  馬場恵峰書

2021-09-22  久志能幾研究所通信 2157  小田泰仙

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2021年9月21日 (火)

人生計画、実行してなんぼの世界

 言葉にも出会い(1/2)

 

 人は、人とも出会うが、言葉にも出会いがある。それに啓発されて、人生が変われば、それこそがご縁である。

 私は『サライ 2021年秋号』(小学館刊)で、ピアニスト室井麻耶子さんの言葉に出会って、人生を触発された。室井さんは現在100歳、現役のピアニストである。記事を読んで驚いたのは、室井さんが、90歳で家を新築したことだ。

 

 「その年齢で家をたてたのですか? 普通じゃありません」と呆気にとられる人が多くて、こちらの方が驚きました。

 90歳を過ぎたら我慢しなくちゃいけないなんて、そんな決まりはありません。人生の計画ばかり立てて楽しいかしら。『サライ 2021年秋号』

 

夢を見る

 私は室井さんの言葉に触発された。そう、人生は計画だけでなく、実行してなんぼの世界なのだ。年齢は関係ない。それで私も遅まきながら80歳で、家を新築する計画を立てた。それも70歳で、今より1.5倍も広い別宅の家を買ったばかりである。別宅の入手は10年前から計画していて、2020年に実現した。しかしそれは中古の家をリフォームした物件である。自分の思い通りの設計をして、家を新築するのが長年の夢である。

 これは自分でも呆れる思いである。それを室井さんの言葉が背中を押してくれた。夢に向かって生涯挑戦するのは、人生の活性化の為にも、ボケ防止によいだろう。

 まず夢を見なければ、何事も実現しない。今のピアノの入手もピアノ室建設の実現も、夢を抱いてから40年も経ってから実現した。

 

来世を考える

 棒ほど願って針ほど叶う。それでよいではないか。現世で実現しなくても、取り組んでいれば、人生が明るくなる。何か行動を起こせば、何らかの具体的な答えが出てくる。また来世もあるではないか。

 この世は100年の寿命だが、来世は500年の時間がある。此の世は無常である。だから生あるものは、何時かは死である。無常であるから、その死もいつまでも続くわけではない。私はこの10年程、仏像彫刻、仏教、歴史、神話等を研究して、オダブツ教として?そう思うようになった。真偽は別にして、そう信じて前向きに生きられるだけでも良いことだ。人生は希望を持って、光の方向に歩いて行けば、道は拓かれる。千里の道も一歩からである。

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第一世代のピアノ室(2014年完成)

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第2世代のピアノ室(2021年完成)

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第三のピアノ室(計画中)

 

2021-09-21   久志能幾研究所通信 2156  小田泰仙

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