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2021年8月

2021年8月31日 (火)

人生道で背負う袋は、生活袋? 堪忍袋?

 

 松下幸之助翁は「人生は90%までが、いわゆる人知を超えた運命の力によって既に決まっている。人間の知恵才覚で左右できるのは、残りの10%に過ぎない。そう考えれば、人生、得意のときも、淡々と素直に謙虚に、わが道を歩んでいくことができよう。」と運命を断じた。しかし今回のお墓作りとご先祖探しの旅で、私は人知を超えた運命の力は90%どころか、99%にも及ぶことを感じた。人間の人生とは、運命を運ぶ大黒天に背負われた大黒袋ではないかと思うようになった。

 

授けられた生活袋

 人は生まれたときに、天より人間という形の生活袋が授けられる。その袋は運命を運ぶ大黒天によって担がれて、ひたすら死という終着地に向かって運ばれてゆく。人間にその行き先を拒否はできない。人生旅の終着地に着いたとき、大黒様はその袋を火葬場にお役目として放り込む。お釈迦様を含めて一人の例外もない。袋としての人間に、死後で残るのは僅かな灰でしかない。人間として生きた証として、運んでもらっている間に、その袋の中に何を入れ、それをどう昇華するかが問われる。袋に入れて集めた多寡が問われるのではなく、集めたものをどう活用したかが問われる。

 還暦を過ぎ、人生の終わりが見えてこれば、生活袋の中のものを少しずつ下ろしていくことが求められる。それを怠ると、遺族が大迷惑をする。多すぎる遺産なら、遺族を不幸にさえする。使いきれない財産が残れば、遺族が財産争いをするだけだ。隣国では、総帥の死後、兄弟間で財産争いの裁判沙汰、長男は刑務所行きである。何のために必要以上の汗を流して稼いだのかと、死ぬに死ねまい。

 人生の下り坂を降りるときになれば、少しずつ荷物を下ろしていく。天はそのために体を少しずつ弱らせて、負荷を減らせと教えている。80歳になり20歳の若者と同じ元気さでは、無念で死ぬに死ねないだろう。

 

生活袋と堪忍袋

 人間の多くは、欲望が多く詰まった生活袋を担ぐ。生活袋の中には、人生を送るのに必要な道具一式とそれにまつわる欲望が入っている。

 それに対して弥勒菩薩の化身と言われる布袋様は、堪忍袋を担ぐ。堪忍袋には「無価珍」という計り知れないお宝が入っている。それが飛び出さないように、布袋様は堪忍袋の口をしっかりと握りしめている。それが人間様と違うところ。少しは布袋様を目指して精進しよう。

 

袋は伸縮自在

 幸いなことに、その生活袋は人間の成長に合わせて伸縮自在に変貌する。その変貌の程度は自己鍛錬に依存する。その袋の中に何を入れて、何を入れないか、入ってきた縁の整理整頓清潔清掃(4S)ができるかである。入ったものをどう昇華するかが問われる。その如何によってその袋が宝袋にも劇薬袋にもなる。

 

袋の強度

 その袋の布は、血も肉も通う生身の生命体である。その袋に過度な美食美酒を入れすぎて、袋がアルコール侵蝕されて穴があくこともあろう。その袋は天からのリース物件である。大事に使わないと、契約途中で天から解約通知が舞い込む。大事に使っても、最長100年後には、天に返さねばならぬ。自分の体はご先祖が手配してくれたリース物件である。それを忘れて、酒池肉林、甘味飽食に溺れるから、契約違反としてリース途中で解約となる。

 

 その袋に分不相応に財を入れすぎて、袋の底が破れ、破綻することもあろう。己の器の大きさを自覚せずに、棚ボタの財宝を入れすぎたためだ。集めることだけを考えて、利他で分けることを忘れた天罰である。

 その袋を目掛けて飛んでくる試練という矢で傷つき、破損することもあろう。どれだけ袋の表皮の強度を上げる鍛錬をしたかである。試練という鍛錬をしない限り、か弱い袋のままでは、価値あるものを袋に入れられない。天は心という器だけは、傷つきやすい裸のままに創られた。それを自覚して人生を歩まねば、言葉と言う凶器で心が傷つけられる。その自覚なき人生では道半ばで沈没する。

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  人生の生活袋

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布袋 松本明慶大仏師作(「仏心」小学館より)

 松本明慶仏像彫刻美術館の掲載許可を得ています。

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 布袋 馬場恵峰書

 

2021-08-31   久志能幾研究所通信 2137  小田泰仙

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2021年8月30日 (月)

「信用」の終活 ゴールドカードを解約

 

 以前は見栄を張って、UCSのクレジットカードでゴールドカードを使っていた。今の利用状況を見て、メリットが少ないと判断してゴールドをキャンセルした。他の有料カードも2枚解約予定である。目的は経費削減である。UCSゴールドカードは年会費3000円と安いので、金銭的負担が少ないと判断して入手していた。今は年会費無料の普通のUCSカードに変更した。

 この変更で年間3000円+3000円+1000円の計7,000円、10年間で70,000円のカード年会費の節約である。

 

クレジット(信用)

 そもそもクレジットカードはユダヤ人の金融業の発明である。彼らは、一般人がお金を沢山使うように、このクレジットカードを発明した。しかしユダヤ人はカードを使わない。カードだとつい無駄遣いをしてしまうのを知っているからだ。彼らや歴史的に現金払いである。だからユダヤ人は金持ちが多い。

 ユダヤ人は、歴史的に長い間、社会的に差別され、その信用を得ることが出来なかった。だから紛争が起きるとダイヤモンドや希少価値のモノを担いで世界を逃げ回った。ユダヤ人はそういう歴史を背負っている。

 ある意味、クレジットカードは人間不信のシステムである。その点で、江戸時代に発明されたツケというシステムは、クレジットカードより進んだシステムだと思う。なにせどの店にいっても、首から上があれば、「ツケといて」と言えば、金を持たずに買い物の遊びもできた。自分の顔以上に、信用を保証する物体はなかろう。

 クレジットとは「信用」と言う意味で、それが社会的信用を与えてくれる。しかし外出時、そのクレジットカードを持っていくことを忘れると、泣けど叫べと支払い時に信用されない。ツケのシステムとどちらが進んだシステムだろうか。

 

キャッシュレスの目的

 いまキャッシュレスをうたい文句に、「なんとかペイ」が大流行だが、お金の支払い総額が、曖昧になり、つい使いすぎてしまうようだ。どんな「〇□ペイ」を使おうと、使っただけは支払わねばならぬ。要はカード会社、スマオ決済会社の金儲けである。その使用履歴から、自分の生活スタイルがばれて、一番興味を引くダイレクトメールが舞い込み、PCネット広告が自動表示され、金を更に使わせようと誘惑する。

 自分の生活を守るため、個人情報を守り、お金はしっかりと管理して使うべきだ。全部の使うお金をカードやスマホ決済システムになるのを私は拒絶している。私は必要最低限分だけカードで支払っている。時折見直して、不要なカードは廃棄である。スマホ決済システムに全てを任せるとは、自宅の金庫を守銭奴金融業に明け渡すこと。やはり自分の城は自分で守らねばならぬ。

 

私のゴールドカードのメリット

 中部空港のANAラウンジ(セキュリティゲート内)と長崎空港の一般のラウンジ(ゲート外)が使える。以前は、馬場恵峰先生宅に行くため、頻繁に長崎行きのANAを利用したので重宝していた。しかし数年前から、ビジネスクラスを利用するようになったら、そのチケットでゲート内のANAラウンジが使えるので、ゴールドカードは不要となった。

 長崎空港の一般ラウンジは使う頻度が限られて、殆ど使うことがない。

 自分の行動を見直して飛行機利用を止めた。飛行機移動は時間が制限されるし(朝晩1便しかない)、このコロナ禍のおり、密集した座席の飛行機を避けるため、移動手段を新幹線に変更した。ますますゴールドカードの利用価値が無くなった。私の場合、それ以外のメリットがない。

 2017年にウィーンに旅行したが、その時もゴールドカードのメリットは何もなかった。飛行機代もホテル代も事前に日本でネットで予約・清算であった。

 

 

2021-08-30   久志能幾研究所通信 2136  小田泰仙

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2021年8月29日 (日)

「罵倒観音」と「褒め殺し観音」のせめぎ合い

 

 心の「食事(栄養素)」は、プラスの言葉である。エリック・バーン博士の唱えた「対人交流(心理学)」では、プラスの言葉をストロークと言い、マイナスの言葉をディスカウントと言う。心の容器に入る量は一定である。マイナス分が入ってくると、プラス分が出ていく。だから心の中をプラスの状態にしておくには、決してマイナスの言葉を発してはならない。どんな逆境にあっても、自分を励まし、勇気づける言葉を自分にかけ続けることだ。春の来ない冬はないのだ。

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  ご縁の総量一定の法則

    悪い縁が一つ入ると、良き縁が一つて行く

    心の中も同じ原理である

 

 

褒め殺し

 「私は出来る」、「よくやった」と、自分を勇気づけ、褒めることが成功の鍵である。いくら自分で自分を褒めても、誰も文句を言わない。お金もかからない。褒め得である。それで成果が上がるなら、褒めないと損である。褒めてほめて、出来ないと思っている「ダメな自分」を殺してしまえ。殺すのに刃物は要らぬ。それが「褒め殺し観音」。それは福の神。

 

聖観音菩薩さま

 どんな事象でも、動けば音が出る。心の動きも観音菩薩はその「音」を観る。常に観音菩薩様は己を見守ってくれている。だから観音菩薩さまは、衆生の助けを求める声を聞けば、衣を右手で少し持ち上げ、手を差し伸べて、右足を少し前にだして、いつでも踏み出せる姿勢を取っている。

 

ディスカウント

 「どうせ自分なんて」、「どうせ俺は犬猫と同じ野垂れ死にだ」、と自分を罵倒しては、言葉が潜在意識に働きかけ、その通りになってしまう。自分で自分を傷つけてはならない。当然、他者に対しても同様である。「罵倒観音」は恐ろしい。人は思ったようになる。だから悪いように願いを叶えてくれる。それは貧乏神。

 ディスカウントショップは、正当な価格以下で販売して(値引き、安売り)、商売世界の秩序を破壊する。どこかで誰かが大損をする工程を踏まないと、価格破壊はできない。

 現代社会では、その多くが中共のウイグル族に対する人権侵害の奴隷労働等があって、価格破壊の商品が作られている。それで日本の雇用が失われている。賃金レベルが下がり、ますます皆が貧乏になっていく。儲かるのは、中共の幹部だけである。

 

オオカミ少女

 人間として心に魂の言葉を吹き込まねば、人間の感情のないオオカミ少女になってしまう。1920年にインドで発見されて保護された二人の孤児の少女は、オオカに育てられて、人間の心を持っていなかった。面倒をみた神父が親身に育てても、二人は人間社会になじめず、二人とも若くして死んでしまった。彼女はオオカミに育てられたので、心の育成が出来なかった。誉める、けなすにしても言葉が無ければならぬ。オオカミ少女にはそれがなかった。パワハラ上司は、オオカミ人間と変わらない。

 

心が体を支配し、言葉は運命を変える

 思考に気をつけなさい、それは、いつか言葉になるから。

 言葉に気をつけなさい、それは、いつか行動になるから。

 行動に気をつけなさい、それは、いつか習慣になるから。

 習慣に気をつけなさい、それは、いつか性格になるから。

 性格に気をつけなさい、それは、いつか運命になるから。

   -マザーテレサ-

 

 マラソン選手の有森裕子は、アトランタ五輪のマラソン大会で、3位でゴールして、「自分で自分を誉めてあげたい」と名言を吐いた。それは彼女の練習中には、常に心の中に次の歌があったからだ。

 「自分で自分を誉めるのはとても自然なこと。頑張ったのは君だから」

   「自分をほめてやろう」作詞 高石ともや

 

褒めることがテストステロンの分泌を促す

 テストステロンは、男性的な活力を与えるホルモンである。それは自分を認め、励ますことで、自信につながり、それで背筋が伸びて闘えるようになる。態度が公明正大に堂々となると、テストステロンの分泌が更に上昇する。これは同時に非常に社会性を与える重要なホルモンでもある。これはリーダーシップにもかかせないホルモンで、不正やインチキを憎み、世の為、人の為に生きることになる。これが男性ホルモンの高い人間の行動である。これが有森裕子さんの活力を上げ、オリンピック入賞に導いた。

 自分をもっと褒めてあげよう。自分は褒めてあげるだけの努力をしているはずだ。そうでなくても褒めていれば頑張るようになる。その逆の未来は悲惨である。

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 松本明慶大仏師作 聖観音菩薩像

 

2021-08-29   久志能幾研究所通信 2135  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2021年8月28日 (土)

油断した カレーを食べて 脱肥満

油断して華麗なる変身

 

 私は血管内にプラークが堆積し、長年高血圧に苦しめられてきた。そのため心筋梗塞、脳梗塞の一歩手前になっていた。ここ4年程、真島消化器クリニック(久留米市)の指導で、食事療法にてプラークが溜まらないように治療を続けている。

 だから食事療法として、天婦羅や脂ののった食品は禁止である。しかし好物のカレーもドクターストップとなってしまった。これは辛い。カレーには脂分が多いのだ。

 ある時、真島消化器クリニックの待合室のテーブル上に、脂分なしのカレーの作り方レシピを発見した。それを見て思いつき、ネットで探したら、脂分ゼロのカレーが販売されていた。早々に取り寄せ、食している。

 

 油分ゼロの(レトルト)カレーは、通常のカレーよりもカロリーが70%オフである。通常のレトルトカレーのワンパックは、約220キロカロリーだが、脂質分ゼロのカレーは64キロカロリーである。

 それも体調好転の一因で、この3年間で、体調が華麗に好転して加齢に負けない華齢な体になった。

 

 現在、私のBMIは19.6体脂肪率14である。以前は、BMIは28体脂肪率は23程であった。

 BMI=〔体重 kg〕÷(身長 m)÷(身長 m)

 

 肥満は万病の元である。食事はたんなるエネルギー補給ではない。食事が体を造る。医食同源である。

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2021-08-28   久志能幾研究所通信 2134  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2021年8月27日 (金)

感染爆発は問題ではない。役人モラル低下が問題(3/3)

日本政府、新型コロナ感染爆発に油を注ぐ

 

被害は身近に迫る

 近所で、この23日に現役の美容師の老女が亡くなられた。弔問に行き、事情を聞けば、末期のがんであったが、このコロナ禍のおり、病院の都合で入院ができず、自宅で亡くなられたと言う。政府の無策ぶりの被害が近所まで及んでいる。安心して病気にもなれない。病気になれば自宅で野垂れ死にである。国民は政府の無策に殺される。

 

 日本政府は、河川の治水を疎かにしたように「治菌」も疎かにして、新型コロナ感染爆発(大火)を起こした。その大火の消し方も、各部門の利権が優先して、全体的にちぐはぐの対応になり、結果として感染爆発に油を注いだ。政府の各政策は、相矛盾した愚策ばかりである。組織や人は、極限状態に置かれると、その本性が露見する。要は、非常事態でも本気にならない無能な指導者たちであった。その対策施策は、感染拡大防止とは真逆の政策であった。政府や地方行政は狂っている。

 

 丸山五輪相は、8月19日の参議院内閣委員会の閉会中審査では、新型コロナウイルスの感染者急増と、五輪開催が関係ないという見解の根拠として、「オリンピックの開会式は56.4%、閉会式が46.7%と、高い視聴率を記録」と、なぜかテレビ視聴率を読み上げた。

 だが、共同通信が8月16日に公表した世論調査では、59.8%が「五輪開催がコロナ感染拡大の一因」と回答。(「女性自身」2021年9月7日号 より)

 現実が見えず、国民の声を無視する議員など、お払い箱にすべきだ。

 

 それは誰の問題か。何が問題かである。それを明確にすれば、解決は簡単である。後は実務部隊に「人モノ金」を十分に与えて対処ばよいのだ。それを曖昧のままに放置するから、対策が対処療法に終始するだけとなる。それで混乱に拍車をかけ感染爆発が起きた。それが今の姿だ。

 

Go Toトラベル、Go Toイート

 人を故意に国内を移動させて感染者を移動させ、会食を進めさせ、感染の確率をあげている。空気感染が原因である新型コロナが、人の移動の増大と密面会の拡大で拡散して当然である。全ては日本旅行協会のドンである二階俊博の利権のためであるようだ。

 

オリンピック強引開催、パラリンピック強引開催

 菅内閣の支持率回復のための姑息な手である。本来、コロナが猛威を振るっている(大雨・台風が来ているのだから、自宅待機である。松下幸之助翁は、雨が降ったら傘をさせ、という。宇宙根源の理に反している)

 結果としてペルーの選手がデルタ菌を持ち込んだが、安易に放置したため、国内に感染が広がり感染爆発が起きた。政府はひた隠しであった。それが露見して官房長官が各部署の連携が悪かったと言い訳である。

 

緊急事態宣言の乱発

 緊急事態宣言を五月雨式で乱発するから、国民は慣れて、効果が少しもでないし、逆効果である。孫子の兵法で、小出しの戦術はもっとも拙い戦法である。強制力、罰則のない規制は効果がない。外国は法律に基づくロックダウンである。そういう状況を踏まえて、法律の整備に手を付けるべきだが、政府は無為無策である。

 

医療体制の崩壊

 政府が非常事態として、全医療機関を国が統括すれば、医療崩壊などしない。英国では、政府の統括でコロナ患者の受け入れを命令して、混乱は起きていない。日本の中小病院が、経営上の理由で、診療拒否、入院拒否をしているにすぎない。一部の悪党病院経営者は、補助金だけ貰って診療拒否である。今の政府には危機状態での統括能力がないのだ。

 

パラリンピックの児童生徒の強制観戦

 政府は無用な外出を避けよと国民を強制させながら、無力な児童生徒を強制観戦させるのは、感染防止の真逆の対応である。生徒は逆らえない。

 

修学旅行の禁止通達

 その状況で、なぜパラリンピックの観戦を生徒に強制するのか。委員も親も反対しているではないか。政府も東京都も狂っている。

 

増税

 アメリカ政府は減税で、景気回復である。日本は真逆の対応で増税である。経済を分かっていない官僚がのさばっているのが原因である。だから景気対策に正しい対策が打てず、失われた30年が過ぎた。

 

ワクチン販売の推進

 ここまで感染が爆発したのだから、その治療に力を入れるべきである。長尾医師会会長もイベルメクチンの推奨をし始めた。政府の対応が遅い。政府からは、利権と縄張り争いで少しも前向きの政策が出てこない。

 そのせいで、病床のひっ迫である。新型コロナは現在エボラ熱と同じ1類に分類されているから、混乱に拍車がかかっている。インフルエンザ並みの5類に変更すれば、一般病院でも治療が出来るので、軽病者の重症化が防げるはずだ。それをしないから、自宅で重症化して死亡する人が絶えない。すべて厚生省のメンツを重んじたための醜態である。

 もとはと言えば、日本政府がワクチン開発へ金を出すのを出し渋ったための結果である。

 

水際作戦のルーズ化

 なぜ外人の入国の水際作戦でルーズな対応をするのか。それが感染爆発の原因だ。欧米は都市封鎖のロックダウンの厳しい対応である。日本は、せめて入国時の水際作戦を徹底すべきだ。しかし特例とかで、中韓の慮両者をルーズに入国管理をしている。

強行したオリンピックで、感染していたペルー関係者の入国管理がずさんだった。ばっか会長に銀座漫遊を許した政治体制は最たる悪行だ。

 

真因

 こんな悲惨な状況に追い込まれた原因は、政治家のモラルの低下、道徳の欠如である。なにせ世界汚職度(クリーン度)では、日本は18位で、先進国中で最下位である。いくら対策を出しても、役人の根性が腐っていて、保身と利権に惑わされて取り組みが本気でないので、効果が出るわけがない。だから失われた30年が過ぎ、年々、国民の年収が下がっている。我々が出来ることは、声を上げ、選挙でそういう議員に投票しないことしかない。棄権が一番よくない。棄権率が下がって、横浜市長選挙では、結果が出た。具体的に動けば、何からの具体的な答えが出るのだ。

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 馬場恵峰書 2006年

2021-08-27   久志能幾研究所通信 2133  小田泰仙

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2021年8月26日 (木)

私も言われた「生涯後悔するぞ!」(裁判官を威嚇した言葉)

 

 これは工藤会総裁の野村被告が裁判官から死刑判決を受けて、退廷するときに吐いた言葉だ。その言葉を我々は笑えまい。野村被告は、自分の世界で総裁として闇の世界に君臨し、裁判官さえ自由になると思い込んでいた。我々も科学文明の支配者として、甘く美味しい顔をした「美食の暴力団」を手なずけ、自分だけは病気にならないと思い込んでいた。その陰で、多くの身内の内臓の細胞を殺していた。病気になれば現代医学で治せばよいと思っていた。それで美食に溺れ、暴飲暴食の飽食を繰り返してきた。それで肺の細胞が死に、肝臓の組織が死に、脳細胞が死んだ。

 

人間の驕り

 本来の自然界にはない嗜好性の高い美食を、科学技術の力で開発し(金儲けのため)、人を麻薬依存症のようしてしまった。その結果、癌や認知症やアレルギーの昔はなかった病気が蔓延して当然である。新型コロナウイルス感染の蔓延も、これが影響しているのだろう。一連の異常事態は、食で暴走した人間への自然界からの逆襲だと思う。

 

 その「美食の暴力団」が、貴方の命を狙う。私はあの世の閻魔大王様に「この事で生涯後悔するぞ」と密かに言われ続けてきた。それに耳を貸さなかった。聞こえないふりをしていた。食の闇に無知の為、聞こえなかった。自分に下された最後の審判は、還暦後に訪れた。その審判では、認知症、ガン、肺炎等の死刑判決や、余命宣告である。

 

タバコ

 タバコを飲み、肺の細胞を殺した。肺の細胞は他の細胞と違い、一度死ぬと二度と再生しない。その咎は人生の終末期に、肺の機能低下等で己を苦しめる。その時になって、後悔しても遅いのだ。

 新型コロナウイルスに肺が侵されると、肺の組織が死ぬ。肺の細胞は再生しない。肺の機能が低下すると、溺れるような苦しさを引き起こす。そのように肺の機能低下は致命傷にある。

 私は職場でタバコの副煙流の被害で、長い間、苦しめられた。

 私の両親は喫煙をしなかった。そのお陰で私はタバコを吸わない。背中で両親に感謝である。多くの仲間は両親がタバコを吸い、子供である仲間もタバコを吸う習慣となる。タバコ飲みは、自分殺し、妻殺し、子殺しの大罪である。

 

飲酒

 酒を飲むと、肝臓の細胞を殺す。食べものは胃で消化されるが、酒は薬物の分解と同じプロセスで、肝臓でしか分解・無毒化ができない。その過程で会うコールの分解に携わった細胞は死ぬのだ。肝臓の細胞は分裂を繰り返して、死んだ細胞を再生するが、一定回数の細胞分裂を繰り返すと、それが止る。その時は、肝硬変、ガンになってしまう。

 私は数年前に完全禁酒にした。

 

美食

 脂ののった高級なお魚や天婦羅、脂肪分たっぷりの菓子類、砂糖漬けのお菓子を食べると、血管内の内側にプラークが堆積する。それは大食・飽食でも同じ結果となる。その堆積分が血管内径を細め、血流を妨げ、高血圧になり、毛細血管の末端まで血が行かなくなる。血には栄養素と免疫酵素が含まれるが、それが体の末端まで行かないと、体の末端の組織や、脳内細胞が死に、認知症や癌になる。体の組織の末端に免役酵素が行かないから、病気やがんになって己が死ぬ。

 私は食事で、断油、断糖、断脂、「ノー・パン」生活を心がけている。

 

死刑判決

 耳をすまして閻魔大王の死刑判決を素直に聞こう。死刑判決を聞いたら、反省して改心しよう。誘惑の「一口」の連続が死刑判決を招く。ご用心ご用心。

 私は癌になり死刑判決を受けた。死刑執行前に改心して、狂った食生活と狂った生活を改め、死刑執行猶予となった。残された時間を大事に使いたい。そのために健康が最優先である。

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2021-08-26   久志能幾研究所通信 2132  小田泰仙

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2021年8月25日 (水)

78年前は学徒出陣、今はコロナ戦線に生徒出陣、政治屋の犠牲に

 

 現在の新型コロナ戦争で、政治屋はオリンピック開催の正当化のため、「学校連携観戦プログラム」の虚名錦旗を掲げ、参加拒否の抵抗できない児童生徒をパラリンピックに集団観戦に強要している。新型コロナ戦争の最前線に生徒出陣である。感染爆発が起きている時の集団観戦は、コロナ戦場で集団感染への危険性がある。東京都を始め各地に非常事態宣言を出し、不要不急の外出を控えろと叫んでいるくせに、パラリンピックへ児童生徒の強制観戦である。何時からこんなに政治は劣化したのだ。

 オリンピックは無観客と決定したのに、なぜ児童生徒を動員するのか。なぜ韓国みたいにゴールポストを動かすのだ。ダブルスタンダードである。

 小池知事も菅総理も狂っている。危機管理とは、非常事態を想定して、行動を変えること。それを無視して猪突猛進とは、墓穴への道だ。

 子供は民族の宝なのだ。それを自分の人気取りの道具に使い、子供の命を危険に晒すとは、政治家の風上にも置けない。亡国の輩である。

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2021-08-25   久志能幾研究所通信 2131  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

感染爆発は問題ではない。課題は何か? 道徳崩壊(2/3)

 

 今の問題は、日本の衛生であるべき姿が描けないのが大問題だ。感染爆発の問題は、人モノ金を正しく投入すれば、解決する。それをケチり、不正を放置するから問題(事象)の鎮静化ができないだけだ。

 

矛盾だらけの日本医療体制

 日本では医師と病院が余っているのに、医療崩壊や診療拒否などが起きるとは、何かが狂っている。それは制度と政策が狂っているからだ。それに付け込んで、モラルなき医療関係者が金儲けのため、入院拒否、診療拒否の事態が起きている。

 2021年8月23日には、厚生労働省と東京都が、都内の全医療機関に新型コロナウイルス患者の受け入れを要請した。この非常事態宣言下で、何を今更!である。なにかが狂っている。今まで中小の病院の経営者の多くは、新型コロナウイルス患者の受け入れで経営悪化を恐れて、受け入れ拒否をしてきたのだ。これは医療の問題ではなく、医療関係者のモラルの問題だ。

 

日本の最重要課題

 それよりも重要な日本の課題とは、疫病が広がらない社会づくりである。そのために何をやるか、そのために政府機関で、防疫戦略を立てる部署や人が必要だ。今、それがない。それが問題なのに、政府は誰も口に出さない、議論もしない。

 

使命感なき為政者たち

 その最大の原因は、官僚が自分の仕事に使命感を抱いていない事だ。利権への誘惑、天下り先への気兼ね、製薬会社との癒着、医療機関との関係で、本来あるべき政策を打たなかった。だから役人に修身教育が必要なのだ。役人は拝金主義に犯されて、利己主義の塊になっている。

 日本は世界汚職度ランキングで、全世界183カ国中で18位(2019年1月現在)で、先進国中では下位である。情けない国になったものだ。それは家庭と学校で人格教育がなされていないためだ。だから金儲けだけの人間が育ってきた。

 

 管総理も、目先に支持率狙いで、やってはならないオリンピック開催を強行した。菅総理に国民の命を護るという使命感がないのだ。為政者として国民の命を考えていない。頭にあるのは支持率向上だけのようだ。リーダ失格である。

 

一手先さえ読めない政治家

 対新型コロナ戦でもワクチン戦法一本やりで、それで失敗したらどうするかまで考えていない体制である。あまりの単細胞的思考で考えが浅い。戦争で最大の戦略は、孫子の戦わずして勝つ兵法である。それは疫病が蔓延しない体制を作ればよいのだ。

 現在の役人は、ことなかれ主義・前例至上主義・責任回避主義で現在のことだけ考えて、100年後の姿など描けないから、未来のために研究開発費(ワクチンを筆頭に)をケチる。だからジリ貧となり、今になってボディブローのように感染爆発としてダメージを受ける。それは経済活動でも同じ結果である。だから失われた30年が生まれた。

 

対策

 国の為、世の為に働くことの意味を教える教育体制(修身教育)が必要だ。小手先の手だけでは、何時まで経っても問題は解決しない。それは単なる対処療法である。人が育てば、人が正しい対策をする。今は、目先のことに迷わされ、利己主義に狂っているから、後手後手の手しか打てない。

 医療体制を作る前に人を作れ。 

 

2021-08-24   久志能幾研究所通信 2130  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2021年8月23日 (月)

感染爆発は問題ではない。課題は何か? 防疫体制(1/3)

 

 感染爆発は一つの現象である。感染爆発はいわば大火事である。火事であれば、火を消せばよい。それよりも、なぜ大火事になったか、なぜそれが起きたか、なぜ延焼(感染爆発)になったのかの真因を究明せず、政府が対処療法に終始する姿勢が、問題である。

 先の太平洋戦争で、なぜ米国に負けたかの解明と対策ができておらず、この70年間、政府は同じような間違いを繰り返している。それが問題である。

 

大本営は間違いを認めず

 頭がいい人(有名大学出のエリート)は、自分の間違いを決して認めない。菅総理は、8月22日投票の横浜市長選で、自分が押した候補がなぜ大敗したかが理解できないという。大垣市の前市長も同じであった。彼はなぜ大垣市が没落したかが理解できなかった。だから正しい対策が打てなかった。だから菅総理では、コロナ戦争は戦えない。

 

あるべき姿(あるべき姿との乖離が課題

 今の日本のあるべき姿は、未知の疫病菌を水際でくい止めて、国内に感染爆発が起きない体制をつくること。感染者が出ても、速やかに治療できる医療体制を整備する。これと現状との乖離をなくすことが課題である。

 あるべき姿は、火事(感染爆発)を速く消す体制作りではなく、火事が起きない体制を作る。それと現状との乖離が課題である。これが現代の日本には出来ていなかった。なぜそれが出来なかったかを解明しないと、何時まで経っても同じ問題を起こす。

 

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感染爆発は誰の問題か?

 それは国の問題である。国の為政者の仕事は、国民の命を守ることだ。防疫の不備は、為政者が治水で国を守らないと同じである。防疫は、日本政府の問題である。

 

防災への投資削減のツケ

 10年前の民主党政権は、コンクリートから人へ投資と妄言を吐いて、防災投資を削減した。そのためダムができず、10年後に各所で大洪水の被害が続出している。

 今の新型コロナ感染爆発になったのは、疫病への衛生戦争に対して正しい体制作り(人モノ金の投資)を疎かにしたのが敗戦の原因である。今は保身前例至上主義の官僚が撒いた無為無策のツケを国民が払わされている。

 コロナ感染爆発で、緊急事態宣言だけで、政府がやるべきこと(真因解明と対策)をやらず、対処療法だけをして、国民に不自由だけを押し付けるから、何時まで経っても問題が解決しない。

 

治水と防疫

 防疫で国民を守らない為政者は、治水を疎かにした政治家と同じである。「治菌」で、国民の命を守らないと、今回の新型コロナ感染爆発のように国民を疫病で死に追いやる。だから衛生管理、衛生防衛が大事なのだ。現在の日本はそれが疎かになっている。そのツケが今回の新型コロナ感染爆発で明らかになった。政府がやるべき防疫をやっていなかったのだ。なぜ戦前はあった「防疫庁」がないのか。なぜやれなかったかを解明しないと、また問題を起こす。

 

連戦連敗

 今回のコロナ戦争は、治菌敗戦、防疫水際作戦敗戦、GoToトラベル敗戦、GoToイート敗戦、空襲警報発令敗戦(非常事態宣言の乱発)、言うだけ番長敗戦(政府高官が会食ばかりで自粛を破る)、ワクチン開発敗戦、ワクチン入手敗戦、ワクチン一本やり敗戦、医療体制崩壊敗戦、オリンピック強引開催での支持率低下敗戦、…. これは政治の敗戦である。

 

2021-08-22   久志能幾研究所通信 2129  小田泰仙

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2021年8月22日 (日)

「北欧の経営方針」 ご縁の成就と新型コロナ対策を

 

 北欧は、自然環境が厳しく、また人口も少なく、グローバル経済的には不利と思われがちだ。しかし実際は世界的に有名な企業が多い。北欧の企業は世界的に活躍している。北欧の厳しい環境が強さを生んだ。

 北欧の代表的な国であるスウェーデンでは、人の働きかたや生き方は、日本人と価値観がまるで違う。それを35年前に実体験して驚嘆した思いがある。ある時、納入した機械が故障して、その対応で徹夜をしたら、現地の担当責任者から You are crazy. と呆れられた。「機械は壊れて当然、それを修理のために徹夜など気ちがい沙汰だ、人間性尊重に反している」と言うわけだ。

 それで納得して暫らくスウェーデン式労働環境で働いて快適さを堪能した。しかし日本に帰国後、忙しさにかまけて元のモーレツサラリーマンに戻ってしまい、その感動を忘却してしまった。

 いま当時を振り返り、またこの新型コロナ禍の折、命には限りがあることを思い知り、生き方の見直しをしている。再度、スウェーデン人の生き方を観察し直そうと思う。

 

北欧の企業経営方針

 1 人口が少なく、最初から世界志向

 2 企業が絶えず新陳代謝する国策

 3 北欧デザインで高い付加価値あり

 4 ローカライズはほとんでしない

 5 カリスマ経営者は必要ない

   週刊ダイヤモンド「北欧に学べ」 2015年3月14日号より

 

 それを自分の活動に照らして、参考にするとよいようだ。自分の活動範囲が狭いと嘆くことなかれ。正道で歩めば、世界的なご縁も手に入る。

 

 ご縁を絶えず新陳代謝。付加価値の少ないご縁は横に置いて(老いて)、新しいご縁を探そう。

 価値観も環境に合わせて変えていこう。日本は余りに固定化が行き過ぎた社会である。官僚の頭の固さは不変である。そのため日本は停滞している。

 その弊害が、今回の新型コロナ感染大爆発での官僚の不手際である。官僚は、ワクチン接種一本やりでしか、対策を進めない。考え方が新陳代謝しないのだ。新型コロナとの戦いは、状況が刻一刻と激変している。それを現在の役人たちは、太平洋戦争当時の玉砕戦法一本やり戦法であったように、考え方を変えようとしない。なぜ負けたかの反省もしない。「欲しがりません勝つまでは」と、政府は精神論で緊急事態宣言戦法ばかり押し付ける。

 

 まず自分の人生を設計(デザイン)しよう。人生の良き設計図なくして、良き人生の家は創れない。自分はどういう人生を送りたいのか、それを明確にしなくては、よき人生は作れない。我々は犬猫ではないのだ。

 

 自分の価値観を普遍的にしよう。当たり前を当たり前に精進できる人間になろう。

 カリマスのよう立場になる必要はない。

Img_63991s 馬場恵峰書 2006年

2021-08-22   久志能幾研究所通信 2128  小田泰仙

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