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2021年8月29日 (日)

「罵倒観音」と「褒め殺し観音」のせめぎ合い

 

 心の「食事(栄養素)」は、プラスの言葉である。エリック・バーン博士の唱えた「対人交流(心理学)」では、プラスの言葉をストロークと言い、マイナスの言葉をディスカウントと言う。心の容器に入る量は一定である。マイナス分が入ってくると、プラス分が出ていく。だから心の中をプラスの状態にしておくには、決してマイナスの言葉を発してはならない。どんな逆境にあっても、自分を励まし、勇気づける言葉を自分にかけ続けることだ。春の来ない冬はないのだ。

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  ご縁の総量一定の法則

    悪い縁が一つ入ると、良き縁が一つて行く

    心の中も同じ原理である

 

 

褒め殺し

 「私は出来る」、「よくやった」と、自分を勇気づけ、褒めることが成功の鍵である。いくら自分で自分を褒めても、誰も文句を言わない。お金もかからない。褒め得である。それで成果が上がるなら、褒めないと損である。褒めてほめて、出来ないと思っている「ダメな自分」を殺してしまえ。殺すのに刃物は要らぬ。それが「褒め殺し観音」。それは福の神。

 

聖観音菩薩さま

 どんな事象でも、動けば音が出る。心の動きも観音菩薩はその「音」を観る。常に観音菩薩様は己を見守ってくれている。だから観音菩薩さまは、衆生の助けを求める声を聞けば、衣を右手で少し持ち上げ、手を差し伸べて、右足を少し前にだして、いつでも踏み出せる姿勢を取っている。

 

ディスカウント

 「どうせ自分なんて」、「どうせ俺は犬猫と同じ野垂れ死にだ」、と自分を罵倒しては、言葉が潜在意識に働きかけ、その通りになってしまう。自分で自分を傷つけてはならない。当然、他者に対しても同様である。「罵倒観音」は恐ろしい。人は思ったようになる。だから悪いように願いを叶えてくれる。それは貧乏神。

 ディスカウントショップは、正当な価格以下で販売して(値引き、安売り)、商売世界の秩序を破壊する。どこかで誰かが大損をする工程を踏まないと、価格破壊はできない。

 現代社会では、その多くが中共のウイグル族に対する人権侵害の奴隷労働等があって、価格破壊の商品が作られている。それで日本の雇用が失われている。賃金レベルが下がり、ますます皆が貧乏になっていく。儲かるのは、中共の幹部だけである。

 

オオカミ少女

 人間として心に魂の言葉を吹き込まねば、人間の感情のないオオカミ少女になってしまう。1920年にインドで発見されて保護された二人の孤児の少女は、オオカに育てられて、人間の心を持っていなかった。面倒をみた神父が親身に育てても、二人は人間社会になじめず、二人とも若くして死んでしまった。彼女はオオカミに育てられたので、心の育成が出来なかった。誉める、けなすにしても言葉が無ければならぬ。オオカミ少女にはそれがなかった。パワハラ上司は、オオカミ人間と変わらない。

 

心が体を支配し、言葉は運命を変える

 思考に気をつけなさい、それは、いつか言葉になるから。

 言葉に気をつけなさい、それは、いつか行動になるから。

 行動に気をつけなさい、それは、いつか習慣になるから。

 習慣に気をつけなさい、それは、いつか性格になるから。

 性格に気をつけなさい、それは、いつか運命になるから。

   -マザーテレサ-

 

 マラソン選手の有森裕子は、アトランタ五輪のマラソン大会で、3位でゴールして、「自分で自分を誉めてあげたい」と名言を吐いた。それは彼女の練習中には、常に心の中に次の歌があったからだ。

 「自分で自分を誉めるのはとても自然なこと。頑張ったのは君だから」

   「自分をほめてやろう」作詞 高石ともや

 

褒めることがテストステロンの分泌を促す

 テストステロンは、男性的な活力を与えるホルモンである。それは自分を認め、励ますことで、自信につながり、それで背筋が伸びて闘えるようになる。態度が公明正大に堂々となると、テストステロンの分泌が更に上昇する。これは同時に非常に社会性を与える重要なホルモンでもある。これはリーダーシップにもかかせないホルモンで、不正やインチキを憎み、世の為、人の為に生きることになる。これが男性ホルモンの高い人間の行動である。これが有森裕子さんの活力を上げ、オリンピック入賞に導いた。

 自分をもっと褒めてあげよう。自分は褒めてあげるだけの努力をしているはずだ。そうでなくても褒めていれば頑張るようになる。その逆の未来は悲惨である。

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 松本明慶大仏師作 聖観音菩薩像

 

2021-08-29   久志能幾研究所通信 2135  小田泰仙

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