株式相場、人生相場、勝負の世界での儲け方
どんな相場でも、勝つためには、健康が最重要である。
自分の株を上げる最高の投資先は、自分の体と頭である。
詐欺寸前、ハニートラップもどき
2010年、前職を定年退職して大垣に帰郷したとき、年金の受け取り口座開設のため大垣共立銀行に出向いた。そうしたら妙齢の美女が迎撃戦闘機のように突進してきて、私を別室に引きずり込んだ。私は彼女から退職金の運用の勧誘を受ける羽目になった。彼女は名刺を差し出した。そこにファイナンシャルプランナーの肩書が書かれていた。彼女は、私の資産状況を聞き、退職金のブラジルやオーストラリアの資源国ファンドの運用を勧めてきた。
私は、銀行マンがファンドの販売でノルマある事を知っていたので、軽く受け流して、「もっと儲かる投資先があるよ」と誘い水を流した。彼女は私より頭が悪そうで、相場経験も少ないはずで、財務の勉強もなさそうだったので、反撃した。
彼女は「エッ! それは何?」。
そこで私は、「自分に投資すること。銀行員を信用しないこと」と彼女を撃墜した。
その数年後、資源国ファンドは暴落した。銀行から勧められるまま買っていれば、大損するところであった。銀行は、ファンドを売って、その手数料さえ入れば、客が死んでも知ったことではない。大垣共立銀行はその汚れ役を妙齢の美女に任せている。まるでハニートラップである。
健康とは
どんな投資先でも、その選定に自分の頭で考えなくては、絶対に儲からない。そんなに儲かる話なら、人に勧めず何故自分でやらないのか。それを考えれば、自ずと答えは出る。
それを考える時、自分が健康でないと正しい答えが得られない。健康とは、体と心の健やかさである。
死んでもいいが、病気になってはならない
株式投資でも人生投資でも、一番避けねばならない事項は、死である。どんな儲かる話でも高配当の会社でも、倒産してしまっては、元も子もない。欲に駆られると、目先が見えなくなる。会社の寿命は、その遺伝子で決まる。あぶない会社には近づかないことだ。
どんなモノでも生老病死である。それは会社でも当てはまる。永遠に成長する会社など存在しない。
人生で一番大事なことは、健康を維持して頂いた命を全うすることだ。今、生きていることは、1億円の宝くじが連続で百万回も当たると同じくらいの大儲けである。それを大事にしよう。そのために第一歩が、自身の健康管理である。死ぬことは、滅多にないが、病気は簡単になってしまう。そうすれば命を全うせず、早く寿命を迎える。
健康でないと
健康でないとは、未病の状態である。例えば、高血圧症とは、健康な状態ではない。高血圧とは、血管内に糖分の粥のような塊(プラーク)がへばりつき、そのせいで必要な血液が脳内の毛細血管に酸素がいかなくなる。それで自律神経が血圧を上げている。それを降圧剤で血圧を下げるから、脳に必要な血液が回らず、正しい判断が出来なくなる。健康でないと、考え方が後ろ向きになりがちだ。
肥満とは前がん状態である。肉好き、脂っこいもの好き、甘いもの好き、暴飲暴食の繰り返しで人は肥満になる。そうすると動脈の血管内部にプラークと呼ばれる脂肪の塊がへばりつき血管内部が狭くなる。それで血液がうまく流れないので、自律神経は血圧を上げる。それが高血圧症である。
高血圧症になると血液成分の白血球が閉塞分に滞り、滞った白血球同士の反応で、炎症を引き起こすサイトカインが大量に発生する。その炎症は全身の各臓器に運ばれて、その部分で炎症を発生する。それが脂質異常症、糖尿病、肥満の症状で、それが「前ガン症状」でもある。肥満では、頭の中も異常状態である。そんな状態で勝負勘が働くわけがない。
高血圧症も肥満状態も前がん状態である。そんな不健康な状態で、株式相場、人生相場、勝負の世界で勝てるわけがない。
健康は、正しい食生活、正しい生活習慣から生まれる。添加物まみれの食品を取れば、その毒物の処理で腸内の免疫酵素がフル活動である。それでは頭にまでは血液が回らない。当然、正しい判断に影響が出来る。
例えば加工食品に多く入っている調味料(グルタミン酸ナトリウム)は、神経興奮剤であり、依存性がある。欧米では禁止である。そんな毒物を常用すれば、判断が狂ってしまうのは、宇宙根源の理である。
自分の過去を振り返り相場の成績を俯瞰すると、体が不健康な時の株式相場や人生相場での成績は悪かったことが分かる。それは会社の出世にも影響した。健康状態と会社内の昇格と儲けは比例する。だからこそ、人生相場で儲けたかったら、死んでもいいから、健康管理最優先である。
餌に釣られた生贄
先日、YouTubeで野良猫の捕獲映像を見た。腹の空いた野良猫が撒き餌に釣られて、捕獲檻に誘導されて捕獲される映像である。その映像を見て、欲に釣られてくず株を買い、自分で檻に入り、美味しい餌を食べているさ中、檻の蓋が突然に閉まり、捕獲される。つまり株にのめり込んで、破産する人の姿とそっくりなのだ。
当時のホリエモンのライフドア事件(2004年)を思い出した。欲に釣られた投資家の多くが被害に遭い、自殺者まで出た事件である。自分の健康管理ができていないから、正常な判断が出来なかったのだろう。この魑魅魍魎が住む株式相場の世界で一攫千金などできるわけがない。
敵を知り己を知らば百戦危うからず 孫子
自分の頭で考えて、未来を予測する。それは地道な情報収集と自分の頭の訓練である。自分への投資が一番の戦力になる。
自分の性格を分析して、どんな決断をする傾向があるか。第三者の目で自分を分析する。そのための研修を受けた。その中で、臨死体験までさせられた。費用総額は約150万円。それで自分の性格分析が出来て、自分の醜い性も見せつけられた。良い勉強となった。それで経営の勉強と人生相場の戦いの訓練ができた。
投資候補相手会社の財務状態の調査をして、投資先を探す、それが人生相場、株式相場での戦い方である。そのため国家資格に挑戦もした。経済学と財務学の科目は合格にこぎつけた。株式相場では、バランスシートの読み方が分からなければ、勝負はできない。
生老病死
いくら多く稼いでも、命は生老病死である。かのアップルのジョブズでさえ、世界一の大金持ちになり、そのお陰で40億円を自分のガン治療に使えた。それでもがんに勝てず、彼は56歳で旅立った。世界一稼いでも、そのカネで自分が幸せになれなければ意味がない。
株式相場、人生相場、勝負の世界での最終目的は、他より少しだけ多く稼いで、使命を尽くして自他を幸せにすることだ。
2023-08-31 久志能幾研究所通信 2734号 小田泰仙
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