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2020年9月 4日 (金)

可愛い詐欺メール。恐怖の役人詐欺メール

 昨日、2020年9月3日、アマゾンを騙った詐欺メールが飛来した。曰く

 「お客様のアカウントが即停止されました。新しいカウントからサインインが検出されました。誰かがあなたのAmazonアカウントで他のデバイスから購入しようとしました。Amazonの保護におけるセキュリティと整合性の問題により、セキュリティ上の理由からアカウントがロックされます。

 アカウントを引き続き利用するためには、24時間前に情報を更新することをお勧めします。それ以外の場合は、あなたのアカウントは永久ロック。」

 

 この種のメールは初めてのことで、心当たりもなく、タイトルに表示されたアドレスがhttp://m.media-amazon.comで、明らかに本物のアマゾンからのメールでないことが分かる。文章も日本語がおかしい。「あなたのアカウントは永久ロック。」という表現は脅迫である。客に伝える言葉ではない。ネットで調べたら、これは詐欺メールであることが報告されていた。

 また同じ時期に、身に覚えのない請求書が2件も飛来した。詐欺のメールである。

 タイトルとアドレスを見るだけで、詐欺と分かるから可愛いものである。

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 私のメール受信箱に届いたAmazonを騙った詐欺メール

 

大垣市の詐欺メール

 大垣の小川敏メールは、本物の小川敏から届くが、内容が詐欺同然で、「可愛い詐欺メール」に比べたら恐怖である。小川敏曰く「大垣は子育て日本一」、「大垣市は独自の新型コロナウイルス対策」、「大垣新市庁舎が街の活性化の核」、「元気ハツラツ市で商店街の活性化」と嘘ばかりである。正に市民を洗脳教育する詐欺メールと言ってよい。

 

 「大垣は子育て日本一」は、嘘である。大垣市の児童生徒一人当たりの教育費が県下最低で、岐阜県一の子育て不適都市である。2018年の酷暑の年では、小中学校のエアコン設置率が県下最低であった。

 「大垣市は独自の新型コロナウイルス対策」と言いながら、その一人当たりの支援金は海津市の10分の一以下である。

 「大垣新市庁舎が街の活性化の核」というが、市長舎が観光の核になるなど、誰が考えても詐欺のような口ぶりだ。

 「元気ハツラツ市で商店街の活性化」と大嘘を言い続けて、大垣駅前商店街の閉店率が、この10年間で20%から80%になった。小川敏が市長になって10年後、大垣駅前商店街の60%以上の店がシャッターを下ろした。元気ハツラツ市の開催と小川敏の無為無策の行政が原因である。

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 大垣市咲楽より

  

政府の詐欺メール

 2009年当時の民主党でも「コンクリートから人へ」と詐欺まがいのキャッチフレーズで国民を騙して政権を奪った。しかし蓮舫議員の売名行為としか思えない「仕分け」で、災害の多い日本から防災へのコンクリート投資を削減してしまった。それが今年2020年の鹿児島県薩摩地方・大隅地方での大洪水被害となった。投資すべきダム建設を止めてしまったのが原因である。民主党が消滅したから、その反省もない。

 科学技術分野への投資を蓮舫議員が「一番でなくてはだめですか」とほざいて削減して、日本の未来を殺した。

 肝心の蓮舫議員本人は、二重国籍問題で、詐欺同然の行動を取っていた。二重国籍者は国会議員になる資格がない。本人が詐欺師の言動である。彼女は国民を騙して選挙に臨んだのだ。

 

公約の嘘

 2009年、民主党は、総選挙で「人への投資」とスローガンを掲げながら、消費税を上げて、景気を腰折させ、やるべき防災の設備投資をせず、国民を貧乏に陥れた。政府による教育投資額比率は、先進国中で最下位である。だから国民の年収は、この30年間、下がり続けている。過去4回、消費税を上げたら、毎回必ず景気が落ち込み、税収が減ってしまった。

 財務省は、国の借金返済のためと騙して税金を上げるが、その資源は自分たちのために使ってしまう。財務省は、「日本の借金は先進国で最悪」「ギリシャより財務状況が悪い」と叫び続けている。それでいて日本の金利は低い。倒産する国の金利は異常に高くなる。海外投資家の目は冷静である。日本が倒産などするはずがない。

 しかし財務省は、バランスシートの右側の負債だけを論じて、左側の資産のことは、口が裂けても言わない。都合の悪いことを言わないのは詐欺である。

 ブラジルの10年国債の金利 10.25%

 ギリシャの10年国債の金利  1.147%

 日本の  10年国債の金利  0.1%  2020年9月4日現在

 

米国にも嘘を言う

 政府という本物の相手が、詐欺師である。宇宙人の民主党鳩山は、沖縄県にある普天間基地移転問題で、鳩山政権時代に鳩山自身が述べた「最低でも県外」という発言が大嘘であった。鳩山はオバマ大統領に「trust me」と言ったが、それを反故にしてしまいオバマ大統領を激怒させた。鳩山は日本国を詐欺師が首相の国にしてしまったのだ。

 

2020-09-04 久志能幾研究所通信 1730  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年9月 1日 (火)

中日新聞は中国・韓国の手先?

 

 安陪首相が辞任を表明した828日(金)の4日前、824日(月)の中日新聞の見出しを見て、私は呆れた。そのタイトルは「安倍さん、辞めどき?」である。その新聞タイトルは、人を馬鹿にした上から視線の扇動記事である。まるで「早く辞めろ」と言わんばかりの記事であった。正に中国・韓国の外務省の声を代弁しているかのような論調である。

 副タイトルで“健康不安「後継者指名を」/続投をも詰める声も”とまるで辞めろと言わんばかりの言い方である。「続投を求める声も」は、付けたしの言い訳のようだ。

 新聞は、事実だけを報道すればよいのであって、記者の意見をまるで世間の声のように偏向させて前面に出すべきではない。社の意見は社説で述べればよい。それを三面紙面で、「辞めろと」言うのは、プロパガンダである。昔の戦争に駆り立てた手法と同じである。

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中日新聞 2020年8月24日

 

中日新聞が「南京意見広告」の掲載を拒否

 2012年5月、名古屋市の河村市長が、南京事件に関する意見広告を出そうとしたら、中日新聞に拒否をされた事件があった。それから推察すると、中日新聞は、中国の御用新聞のようだ。中国のご機嫌をうかがっているようだ。要は、中日新聞は安倍さんが嫌いなのだ。

 

中韓の手先

 つい最近も、迎撃ミサイル整備問題で、東京新聞(中日新聞の子会社)記者が河野防衛大臣に、「中韓の了承をとらなくてよいか」と非常識な質問をして、世間の笑いものになった。

 東京新聞ウエノ記者:「周辺国からの理解というのは重要になってくると思われますが、現状では特に中国や韓国といった国からは、防衛政策の見直しについて、十分に理解を得られる状況ではないようではないかと思いますが、防衛政策の責任者として、現状の認識と、今後もし理解を得る際に、必要だと思われることがあればお願いします。」という質問である。

河野防衛大臣:「主に中国がミサイルを増強しているときに、何でその了解がいるんですか。何で韓国の了解が必要なんですか。我が国の領土を防衛するのに。」

 まるで強盗殺人をしようとしている相手に、防犯装置をつけていいですか」と聞くようなものだ。これを見ると東京新聞(中日新聞の子会社)は中韓の手先としか思えない。

 

中日新聞は大垣市の広報新聞

 現在、大垣市の経済衰退が著しいが、中日新聞は、小川敏市政の都合の悪い記事は絶対に掲載しない。裏でつながっているとしか思えない。それでいて、小川敏が、市民から寄付を受け取る様子の記事は頻繁に掲載する。それは小川敏の6選に向けての事前選挙活動なのだ。

 市民が現状の大垣駅前商店街の悲惨な状況を取材して欲しいと、中日新聞西濃支局に連絡しても、完全無視されている。中日新聞は、小川敏の手前、そんな実情を西濃欄紙面に載せるわけにはいかないようだ。だから岐阜柳瀬商店街の衰退ぶりはよく紙面に載るが、大垣駅前商店街の悲惨な実情は、決して中日新聞西濃欄に掲載されない。

 

中日新聞の経営理念は極秘?

 中日新聞はどういう経営理念で紙面を作っているかと、ネット上で経営理念を探したが、何処にも掲載がない。中日新聞のHPのどこにも、その理念は掲載されていない。経営理念が公開されていないような非常識なマスコミは、初めてである。だから非常識な紙面や、非常識な意見広告拒否事件、小川敏の迎合記事が溢れているのだ。

 

洗脳教育

 毎日読む新聞、毎日見るテレビ番組に気を付けよう。同じことを毎回、少しずつ言われると、間違ったことでも、あたかも正しいかのように洗脳されてしまう。そうやって昭和初期に、戦争賛美の紙面が日本国民を戦争に駆り立てていった。国民が新聞社に洗脳されたのだ。

 日露戦争の終結でも、新聞が日本軍の実情を正確に報道しなかったので、日本国民がロシアへの戦争賠償に不満を抱き、1905年9月5日、日比谷焼き討ち事件が起きた。新聞がイケイケどんどんで日本国民を洗脳した結果であった。朝日新聞などの予想記事から国民が考えていた講話条件とはかけ離れていたので国民の不満が爆発した。朝日新聞(9月1日付)に、「講和会議は主客転倒」「桂太郎内閣に国民や軍隊は売られた」「小村許し難し」などと扇動的に書かれて、結果として焼き討ちの暴動が起きた。新聞はかように洗脳教育をするのだ。

 

真実を正しく見る

 目玉をシフトして、マスコミのアオリ報道を見抜き、冷静に事態を判断したいもの。要は、中国との商売で金儲けをしたい大企業群が、マスコミのスポンサーなのだ。マスコミが、スポンサーに媚びて、偏向した紙面になって当然である。

 

2020-09-01 久志能幾研究所通信 1727  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年8月31日 (月)

目玉をチィルト&シフトして観察しよう

 自分は何処を見ているんだ? それを意識しよう。物理学上は、人間の目はカメラのレンズと同じ機能である。焦点は一か所しかあわない。それを全てに焦点があっていると判断していると思うのは、大いなる「ああ勘違い」である。その対象にピントは合っていないが、己の頭がピントの合っているかのように意識の上で映像を作り上げているにすぎない。

 高い建物や、地位の高い人物は、実際の目には歪んで網膜に写っているのだが、己の頭が歪のないような映像を頭の中で作る上げている。

 今の殆どのマスコミは偏向しているので、実像を正しく報道していない。自分の目玉をチィルト&シフトして、世間を正しく観察しないと、マスコミに騙される。80年前、日本は大手新聞社の景気の良い戦争ごっこに騙されて、戦争に追い込まれた。それで310万人の日本人の命が奪われた。マスコミはその責任に背を向けている。我々が目を覚まさないと、その同じ轍を踏み、子孫の命が危ない。

 

洗脳宣伝

 オウム真理教の麻原は、自分を大きく見せて、教義を偏向して宣伝して、信者を騙した。麻原は、教義核心からピントをシフトして伝えて、信者を洗脳した。それを盲信した信者はサリン事件に追い込まれ、高学歴の信徒が絞首刑台に上らされた。

 明日は我が身なのだ。同じ手口で、今のマスコミは洗脳教育を報道の視点をチィルト&シフトして騙そうとしている。

 

あおり報道

 4年前の米国大統領選挙では、マスコミはトランプ大統領候補の情報をシフトして、その実像を正しく伝えなかった。マスコミを信じた多くの人は騙されて、トランプ大統領が誕生した時にマスコミに騙されたと驚嘆した。

 

左寄り偏向報道、中韓好みの偏向思想

 左翼や中国寄りの日本の大くのマスコミは、安陪首相のことを正しく報道してこなかった。それは今回の安倍首相の辞任報道でも明らかになった。

 現在のマスコミの罪は、中韓寄りの偏向視線で、安倍首相の行動を批判したことだ。例えば、何故、国に命を捧げた英霊を祀る靖国神社に首相が参拝して全マスコミが批判の記事を書くのか。何故、中韓に気兼ねをせねばならぬのか。国に命を捧げた英霊には、どの先進国も礼を尽くしている。礼を尽くしていないは日本と中韓とつながったマスコミだけである。

 

 参考 英霊に礼なきは亡国の兆し  靖国神社問題

   久志能幾研究所通信

 

小川敏市政へのあおり報道

 大垣市長の小川敏は、岐阜新聞のあおり偏向報道で、真実が隠されて報道されてきた。岐阜新聞は、小川敏の言う「大垣市は子育て日本一」という虚像を市民にプロパガンダ担当として植え付けてきた。何が正しいかは、データだけが伝える。大垣市の児童生徒一人当たりの教育費が県下最低である。それを岐阜新聞は報道しない。岐阜新聞はチィルト&シフトどころか、あおり報道、黒のフィルターを新聞紙上に嵌めている。

 大垣市の公示地価が下がり続けている。それは大垣市が没落しつつあることを示している。それを地方紙は決して報道しない。大事なことからチィルト&シフトして、核心から逸らしているのだ。報道の偽善である。

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以上、キアノンHPより

https://cweb.canon.jp/ef/special/ts-e/index.html

2020-08-31 久志能幾研究所通信 1726  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年8月18日 (火)

ツバキ姫(唾気卑女)の痴態を叱責

 最近、目につく腹立たしさは、若い子やオバタリアンが、スーパーの食品売り場のど真ん中で、携帯電話で会話をして、唾の飛沫を飛ばしながら買い物をしていることだ。いくらマスクをしていても、スマホに話しかけて声を出せば、唾の飛沫が飛ぶ。回りは食品売り場の食品が展示してあるのだ。現在、新型コロナウイルス警報発令中なのだ。

 スーパーのレジでは、レジ店員の前に飛沫防止でビニールのカーテンが垂れ下がっている非常事態なのだ。それが目に入らない愚かなオネタリアン、オバタリアンである。

 今日は、思わずツバキ姫(唾気卑女)に「食品売り場で話すのを止めろ」と怒鳴ってしまった。大人げないが、黙っていられなかった。それでも彼女は、平然とスマホで話すことを止めなかった。

 なぜ彼女たちは、周りのことが見えないのか、状況判断ができないのか、空気が読めないのか。日本人が劣化している証である。食品売り場で携帯電話を使って話すとは、不衛生で、命に係わることなのだ。あまりに利己的な日本の女子達である。

 日本の将来はどうなってしまうのか。それを考えるとおちおち夜に寝ていられない。だから私は昼寝である(?)。

 

2020-08-18 久志能幾研究所通信 1712  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年8月15日 (土)

英霊に礼なきは亡国の兆し  靖国神社問題

英霊に敬意が愛国心

 

 8月15日の「敗戦の日」が来ると、毎年、靖国神社参拝の有無で騒々しい。「終戦の日」ではなく、「敗戦の日」と書いたのは、全マスコミが、事実を隠蔽する体質が、この言葉でもある。事実は、終戦でなく、敗戦である。

 英霊は、国に残した銃後の親、妻、子供のために戦った。不本意であっても、それで国に命を捧げたのだ。

 なぜ祖国のために戦って命を捧げた英霊に元首がお参りしてはならないのか。中韓から非難を恐れて参拝しないのは、国辱である。国の敵は外ではなく、内なる売国奴である。媚中議員、媚中党である。そいつらが国を亡ぼすのだ。外の敵ではなく、国内の売国奴が、である。国民はそいつらに選挙で投票しなければよい。それに考えが及ばないのは、国を愛していないのだ。

 父ジョージブッシュ大統領が1992年、来日した時、靖国神社に参拝するという話があったが、日本側がそれを中韓に気兼ねをして断ったという。アメリカも英霊には特別の敬意を払っている。戦犯などという意識はない。それなのに、日本政府の対応が情けない。

 

米国アーリントン墓地

 以下は、1994年、私がアーリントン墓地を参拝した時の記録である。

 アーリントン墓地での無名戦士の墓を護る兵士の交代式は、国家としての意思を内外にアピールする素晴らしいパーフォーマンスとして感じられた。

 この交代式は一定時間毎に行われ、厳粛な儀式として執り行われている。一人の衛兵が直立不動で無名戦士の墓を護っている。そこに交代の衛兵ともう一人の士官が登場し、その士官が直立不動で観客に向かい、「只今から交代式を執り行うので、全員起立して、静粛にお願いします。」と張りのある良く届く声で告げるのは、格調が高いオープニングである。その後その士官が交代の衛兵の銃を5分ほど銃の点検の儀式としてこねくり(?)回し、2人の衛兵が交代して儀式は終わる。その動作は、儀式としての各動作として、甲高く靴の合わせる音、敬礼、行進、銃の持ち替え等と見ていて舞踏芸術を見る観がある。たった3人で、100人以上の観客を引きつけるセレモニーは並ではない。

 これを見て、国家として、国に対して尽くしてくれた無名戦没者への力の入れ方の熱意とそれの自己主張、自己PRする旨さを感じる。これは愛国心を高揚させるには良い手段である。これなら安心(?)して、戦地に息子を送れるのかもしれない。別に戦争賛成ではないのだが、日本も、国際社会でもっと自分の立場を主張するには、こう言ったパーフォーマンスが必要だと考えさせられた。日本以外の世界では、控えめな態度や沈黙が何の理解ももたらさない事実を認識すべきである。これもコミュニケーション技術としての私の見方の産物です。

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 無名戦士の墓を護る兵士の交代式   1994年8月

 

ベトナム戦没者の碑

 リンカーン記念館の近くの公園内に、黒い御影石で作られた長さ200~300m、高さ3m程の長細い三角形碑がある。その碑全面に、びっしりと5万8千余の膨大な戦没者名が刻まれた悲哀の壁は、独特の荘厳さがある。

 横に長く広がるこの碑の各所には、花や小さな米国旗が供えられていたり、親族の名を紙に転写している人や、名前をさすっている人がいたりと、その場所を通過すると関係ない私でも、何故か胸が熱くなるのを感ずる。これは各種のガイドブックの文面からはけっして伝わってこない状況だ。

 米国は理想に燃え、間違ったことでも国中で突っ走ってしまう歴史的事実が多いのだがその間違いをこういった形で後世に残すフィードバック体制は、他の先進国には見られないものだ。その点では、アメリカ人は純粋で評価すべきである。米国史博物館にも、この場所の記念碑のパノラマ縮小模型が展示されている。(ただし、ペンタゴンツアーではこの事例は展示ない)

 当時、ベトナム戦役拒否をした大学生だったクリントンを大統領に選んでしまうこの国の包容力の凄さをこの碑を見て感じた。

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 ベトナム戦没者の碑 

 

 この場所は訪問する予定がなかったのだが、リンカーンセンターからスミソニアン博物館郡にわたる公園内を歩いていたら嫌でも目に入ってきてしまった。また私はこういった場所を記念撮影するのは不謹慎だと思っているので、写真を撮るつもりはなかったが、ついその荘厳さに、遠景から写真を撮ることを許してもらった。

 私は墓地とか慰霊碑の前で記念撮影する人の気持ちがわからない・・・。なんと不謹慎な! 私は、マスコミが不幸のあった人々の悲しむ姿を、近距離から執拗に撮影するのを何時も苦々しく感じている。あれは報道の名を借りた暴力以外の何物でもない。普通の人は、肉体的苦痛より、精神的苦痛が心身に響くものだ。せめて遠くから撮る配慮ぐらいできないのかと腹立たしく思う。悲嘆にくれる人達をそっとしておいてあげるのは、人間として最低の心配りである。その点で最近のマスコミ、特にTVワイドショーのエセヒューマン的振る舞いは極悪非道である。TVワイドショーは、現代版川原乞食の見せ物興行(それをワイドショーと横文字を使うから騙される)であるが私の意見です。それを平然として見るのは、もっと非人間的行為である。国民の品格は、こんなところに如実に出てくるものだ。いつから日本はこんなに心の貧しい国になったのだろう。

 

イタリアの無名戦士の墓

 第二次世界大戦でムッソリーニのファシズム国家として戦ったイタリアでさえ、国のために戦って命を落とした英霊は儀仗兵に守られて、「ヴ一トリオ・エマヌエーレ2世記念碑」として無名戦死者のMonumento a Vittorio Emanuele II(ヴ一トリオ・エマヌエーレ2世記念碑)に荘厳に埋葬されている。それを私は2010年のローマ旅行で確認した。

 ローマの中心ヴェネツィア広場にそびえる巨大な白いモニュメントは、1961年のイタリア統一50周年記念として建てられた。その建物の真ん中に立つ初代国王ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の騎馬像が、ヴィットリアーノという呼び名の由来である。またの呼び名をAltare della Patria(祖国の祭壇)という。完成が1911年と比較的新しい建物で、兵士が常時警備する第1次世界大戦の無名戦士の墓がある神聖な場所である。その儀仗兵の交代式は荘厳である。

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Img_2121s    儀仗兵の交代式     2010年11月15日

2020-08-15 久志能幾研究所通信 1706  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2020年8月13日 (木)

「コメント」という名の暴力が人を殺す

発信者の匿名性が人を悪魔にする

 

 ブログやSNSに対するコメント者は、匿名性を武器に、上から視線で言いたい放題である。文体も書きなぐりである。それは暴力ともいえる。

 ブログを書いた方は、コメント来れば、読まなければならぬ。書いたほうだけでなく、ブログやSNSの読者も嫌でもそれを目にする。それで若い子がそれを苦にして自殺に追い込まれた事件がよく新聞紙上に掲載される。最近はプロレスラーの木村さんが自殺に追い込まれた。

 ブログの文書は、公開される文書なので、何度も何度も校正を繰り返して磨かれた文体である。私はそういう手間をかけてブログに上げている。しかし、匿名のコメント者の文は、校正してある形跡はなく、書きなぐった文体がまき散らされている。匿名だから、無責任な低レベルの内容である。

 

殺人行為

 その暴力的なコメントを読むとは、人が一生の間で使える総時間から3分間を奪うこと。それもそのコメントは一人だけでなく多くに人が読む。匿名コメント者は社会の敵で、時間の強盗である。それが日本の生産性を引き下げている。

 それだけならまだしも、現実は、プロレスラーの木村さんがSNSの心ない中傷で自殺に追い込まれた。匿名のコメント者は、殺人者である。

 ある人と面会する場合も同じことである。ある人と面会するとは、その人の一生で使える時間の2時間を奪うことだ。命とは一生の間で使える時間のことだ。そう思って、覚悟して相手と面会しているか、胸に手を当てたい。匿名のコメント者は、けっしてそんなことは考えまい。

 私は癌を罹患して、医師から余命宣告を受けた身である。だから私は、無責任な匿名コメントには激怒である。時間は命なのだ。

 

匿名性で高まる攻撃性

 総務省は6月25日、ネット上で誹謗中傷された被害者が投稿者を特定しやすくするための制度改正に向けた有識者会議を開催。投稿者情報の迅速な開示に向けた新たな裁判手続きの創設を検討する方針が示され、高市早苗総務相も「裁判手続きに時間がかかる課題がある。議論を深めてほしい」と要請した。

 国が本腰を入れるきっかけとなったのは、出演したテレビ番組での振る舞いなどについてSNS上で誹謗中傷を受けていたプロレスラーの木村花さん(22)が死去した問題だった。

 

 誹謗中傷の書き込みをした投稿者を特定するためには現在、サイト運営者や接続業者(プロバイダー)に開示請求訴訟を起こさなければならないケースが多い。総務省は、より簡単な手続きで裁判所の決定を受けられる仕組みづくりとともに、裁判なしで事業者から任意の開示を受けやすくする方策も検討。7月にも改正の方向性を取りまとめる方針だ。ネット上で誹謗中傷がはびこる最大の理由は、書き込む側の匿名性にある。

 総務省の15年の調査によると、日本におけるSNSの匿名利用はFacebookの15.2%、Twitterは76.5%、Instagramは68.1%。他国に比べて高い水準といえる。

 木村さんのケースでは、主にInstagramをはじめとしたSNS上での誹謗中傷が激しかったとされる。ヤフーは、掲示板のコメント欄の監視で培った技術を、SNSの運営事業者などに提供すると表明している。

 サンケイ新聞 2020年07月09日 07時00分 公開

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2007/09/news040.html

 

P1050004s  馬場恵峰書

2020-08-13 久志能幾研究所通信 1704  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年8月10日 (月)

危機管理16 『チーズはどこへ消えた?』(2/2)

エピソード1

 当時(2000年頃)の勤務先のU社長も係長会への訓示や基幹職招集時のお話で、基幹職はこの『チーズはどこに消えた?』を全員読むようにとの指示をされた。私の英語の師匠である後藤悦夫先生から,米国の有名企業の多くが教育テキストとして活用しているし、この原書は易しい英語で書かれた薄い小冊子(全96頁)なので、英語の教材としてもお勧め、との情報を頂いた。そこで遅ればせながら本屋に買いにいったら、刈谷市、知立市では売り切れ状態であった。目的ある本を捜しに行って、売り切れであったのは久々である。慌てて,丸善に和書と原書をセットで注文した。

 

エピソード2

 この後藤先生には中学生になる孫娘さんがいて、毎週 1回、後藤先生の自宅に英語の個人指導で通いに来ている。先生がこの『チーズはどこへ消えた?』を話されたら、「面白そう」と、本を借りていった。その時、原書も見せたら「これも面白そう」と言って、「おじいちゃん、これも貸して」と持って帰った。私の回りの人にこの原書を見せて紹介しても、拒否反応ばかり。柔軟な姿勢の中学生のお嬢さんにも負けてはなるまい。リーダーは迷路に入って行く勇気を持ちたいもの。

 

エピソード3 『風とともに去りぬ Gone with The Wind』

 私は一世を風靡したベストセラーのマーガレット・ミッチェル著『風とともに去りぬ』を思い出した。この小説が、『チーズはどこへ消えた?』と同じ趣旨で、ラブロマンス風、大歴史小説風に仕立ててあるのに気がついた。つまり『チーズはどこへ消えた?』を文学的に訳すると、Gone with The Windとなるわけである。

 開拓者たちにより、理想に燃えて建国された米国合衆国が、黒人奴隷開放の議論で国を二分する南北戦争に発展した。その戦争が南軍の敗北で終わった時、今までの良き時代の風習、慣習、文化そしてそんな人達が、風とともに去っていった。題名の『風とともに去りぬ』はそういった時代を表わしている。そういった殺伐たる状況のアトランタは、まさに日本の敗戦後の焼け野原状態と同じであった。

その状況で、古き良き時代をいつまでも懐かしく思い、いつかはそれが帰ってくると信じて、なす術もなくただ無気力に待つだけの人(ヘム)、混乱に満ちた都会で一旗揚げようと自分の才覚を信じ逞しく生きる人達(スニッフとスカリー)、おっかなびっくりで新しい新天地の向かう人達(ホー)、そんな人達をスペクトラ的、ロマンス的に描き、そこにホーとスニッフとスカリーを凌駕して逞しく生きるスカーレット・オハラがいる。ただし、彼女とて変化を予測して生きてきたわけではないが、変化があっても生きる術を模索して、迷路に勇敢に突入していく逞しい女性であった。それ故、アメリカ開拓精神を持つ米国民が彼女を愛したのであろう。

 ドラマのフィナーレでスカーットは泣きながら叫ぶ、

 I'll think of it tomorrow, at Tara. I can stand it then.

 Tomorrow, I'll think of some way to get him back, After all.

 Tomorrow is another day.

 過ぎたことは悔やんでも時間は戻ってこない。

 明日は明日の風が吹く。

 明日からでなく今から精一杯チーズを見つけるために生きよう、と。

 

 ここに過去に囚われず未来を生きようとする人間がいる。過去に生きる人には現実は冷酷である。今に生きる人には活力があり、未来に生きる人には希望がある。

 本とは出会いである。いろんな気づきや自分の成長で、今まで観えなかったドラマが見えてきて、昔読んだ本にも新しい出会いがあるのを発見した。

 

エピソード4  失われた30年

 日本経済は、戦後の焼け野原から、奇跡の高度成長期を経て、1991年にバルブが崩壊し、それ以来デフレの時代が30年間も続き、いまだに失われた30年と言われる時代が続いている。

 今の管理職の世代は過去の栄光が忘れられず、相変わらず多時間労働、滅私ご奉公の精神で働いている。GAFAで代表されるアメリカの企業達は、価値観を変えて企業の変革に取り組んでいる。日本は相変わらず、過去の延長線上で働いているから、失われた30年が生まれた。いつになったら気が付くのか。

 

エピソード5  失われた健康

 私は2019年2月に癌の手術をして、健康であった生活が一変した。病後の後遺症で、食べるものも食べられず、まともに歩けない。以前の食べ放題やよく食べよく遊びの生活が出来なくなった。あって当たり前の生活(チーズ)が消えたのだ。癌は、今までの生活が間違っていたことを教えてくれた。今は、「狂った食事」、「狂った生活」から、正しい食生活に変えることで、楽しく安心して暮らしている。

 変わろう。前進しよう。変化を楽しもう。新しい冒険を味わい、新しい生活の味を楽しもう。進んですばやく変わり、再びそれを楽しもう。

 何時までもあると思うな、親と健康。

 チーズは偶然、死は必然。

                      

2020-08-10 久志能幾研究所通信 1699   小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年8月 9日 (日)

危機管理16 『チーズはどこへ消えた?』(1/2)

 スペンサー・ジョンソン博士著『チーズはどこへ消えた?』(2000年 扶桑社880 円)がベストセラーになった。話はたわいない内容であるが、現実には深刻な人間の性を寓話的に描いた作品である。ある迷路に 2匹のねずみと 2人の小人が住んでいた。そこに美味しいチーズがあり、満ち足りた生活をしていた。ある日、そのチーズがなくなる時が来た。その時の4者(匹?)の対応ぶりのお話である。ここで登場する「チーズ」とは、我々が人生で求める仕事、家族、財産、精神的な対象の象徴である。「迷路」とは我々の幸せを求める場所、仕事場、家庭の象徴である。登場する2匹のねずみと2人の小人は我々の性格を象徴している。チーズが消えた時、自分ならどうするかを自問自答して読む哲学書でもある。

 

この物語の教訓

 変化は起きる   チーズはつねに持っていかれ、消える

 変化を予期せよ  チーズが消えることに備えよ

 変化を探知せよ

   常にチーズの匂いをかいでいれば、古くなったのに気がつく

 変化に素早く適用せよ

  古いチーズを早く諦めれば、それだけ早く新しいチーズを楽しめる

 変わろう     チーズと一緒に前進しよう

 変化を楽しもう

   冒険を十分に味わい、新しいチーズの味を楽しもう!

 進んですばやく変わり再びそれを楽しもう

          チーズはつねに持っていかれる

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 スペンサー・ジョンソン博士著『チーズはどこへ消えた?』(2000年 扶桑社880 円)

 

警告の書として

 会社は放置すると死んでしまう。そんな厳しい現実を、形を変え、たわいもない寓話にしてのが『チーズはどへえ消えた?』である。今、企業は生き残るため、従業員の意識改革と教育に必死である。必死でない企業が倒産している。そんな背景もあり、この書は米国の多くの有名企業(*) の教育用テキストとして使われてベストセラーになったようだ。今ある状態が永遠には続かない、今の本業がいつかは成り立たなくなるときが来る。その時にどうするか、その時の各人の生きざまがこのお話しの中でたとえで語られ、そこに登場する4者(ねずみと小人)のどれに自分は当てはまるかを自問自答させられる厳しい物語でもある。

 赤字の会社・事業部・部門・個人(赤字の人生)は、変化が来るとは思わず、変化を一時的なものとしてしか認めず,変化を怖がり、安全な場所で今までどおり働きたいと思い、変化をしようとする人の足を引っ張る人や体制が多いし、体質がそうなっている。少なくとも黒字の会社と比較するとそういう傾向が多い。だから、この書を警告の書として世界の企業のトップは読めと勧めている。たぶん変わらない部下にイライラしながら。なにせ大前研一氏は「35歳から50歳までの社員は企業内の不良債券だ」とまで極言している。そんな意見がでるのもそれなりの根拠があるはずだ。本当に著者が伝えたかったのは「変化を恐れるな、変化を楽しみなさい」である。それが出来ない人が不良債権となり、会社を危機状態に陥らせるのです。

 

*:シティーバンク、エクソン、イートストマンコダック,ジェネラルモータース、グットイヤー、マリオット、モービル、オハイオ州立大学、ゼロックス、教会と病院、政府機関、米軍等で活用(他15社名が記載)

   (この情報は邦訳本には記載されていない。原書のみの情報)

 

経営者の本音

 この物語は、かっての高校のクラスメートの一人マイケルが自分の会社の仲間に配ったお話として語り、その後に、この話の聞かされた元クラスメート達による静かな熱い議論がある。ここからが経営者の本音の部分である。そこで私が注目した重要な現実(変化しない自分)とシリアスな発言(変化しない人は解雇)があった。

 

変化しない自分

 ビシネスウーマンのローラが疑問を投げかけた。「変化を恐れている人はどれくらいいるの?」と、その場のかつてのクラスメートに挙手してもらった。しかし、たった一人しか挙手しなかった。で、「自分以外の人は変化を恐れていると思っている人は?」との質問に変えたら、全員が挙手した。つまり自分では気づいていない。認めたくないという現実がある。この種の教訓は品を変え形を変え我々に教訓という苦い薬を提供してきた。それはいかに人間が変われないかの証明でもある。また、変わったつもりでも、回りからは変化してとは見えないという事実でもある。その格差に気づいてほしいのである。

 

 私が受けた某経営者セミナー(2000年頃)で、我々はリーダーとして、また経営者として変わるつもりで、参加したのだが、実際は少しも変わっていない自分との出会いがあった。その出会いに気づいただけでも自分を褒めてあげたい。普通の人はそれさえ気づかない。

 

変化しない人は解雇

 変わらなかった人に対しては、どうしたのだという質問が飛び、「辞めてもらうしかなかった。全員働いてもらいたかったが、我が社が急激に変わらなければならない状況で、そうしないと全員が困る状況に陥るからだ」と、マイケルは苦渋に満ちて告白した。米国企業のトップがこの書を勧める本音がここにあるような発言である。我々がリーダーや経営者の意識で、これらの4者の人達を俯瞰的に観て、組織を運営していかねばならない。しかし危機状態でも変われない人達がいる、その現実を知ることである。ここに組織の縮図がある。あなたが4者の上に立つリーダーなら、どういう運営をするかの命題としても読める「楽しい」大人のファンタージーである。これが楽しく読めなければ、あなたはヘムである。リストラを覚悟するか、意識改革をしなくてはなるまい。

 

10年間で8割が倒産

 日本には約3,000 万社の中小企業が存在するが、10年間で8割が倒産する現実がある。残るのはたった2割である。これが50年間となると、存続するだけ奇跡と言われる。単純に確率計算をすると,0.2 の5乗は0.00032 である。確率的に3,000 社に1社しか生き残れない。

 大企業でも、普通は企業の寿命は30年といわれる(2000年頃)。花形産業でもその寿命は30年である。今の技術革新の激しい時代(2020年)は、その寿命は18年と言われる。

 私の前職の会社も創業65年で、市場から名が消えた。その会社を吸収合併した会社も、以前に倒産寸前になって別の大会社の資本が入った。

 兵庫県明石市の人麻呂神社には、50年前に当時の地元の企業100 社が寄進して社の修復をおこなった。坂の石段にその時に寄進した企業名が刻まれている。しかし、当時の企業で現在も存続している企業はたった1社しかない。それもその企業名は確かに残っているのだが、その企業の業態は変わっている。上記の確率から計算と現実をみると、現実の厳しさを実感できる。現在は、倒産しないという神話のある業界や大企業の破綻の噂が目白押しである。

 そもそも寄進とは隠徳である。寄進を行為を石に名前を刻ませるとは売名行為である。名前を刻む作業にも費用が発生して、寄進したお金が目減りしている。トップのそんな傲慢な姿勢が、50年後に企業が消滅する因果を招いたのではと思う。売名行為をする、それは企業が成長の頂点を極め、後は衰退するとの暗示である。

 数百年続いた伝統あるお菓子屋さんがある。そこが生き延びた理由を店主に聞くと、伝統を絶えず時代に合わせて変え来たので、今の伝統が守られているという。伝統を守るには変わらないと守れないのである。それが守破離である。

 

私のチーズが消えた---過去を抹殺して

 私は、前職の事業部の看板商品の開発に、入社以来20年間、開発一筋に携わってきた。ところが人事異動で生技開発室を担当することになり、今までやっていた自分の経歴を否定する技術開発に取り組みを命じられた。自分の過去を抹殺する業務である。今、自動車部品開発で、新工法技術が価格競争とグローバル競争で、求められる技術の一つであるからだ。いつまでも過去の技術にこだわっていると部品事業部の製品が売れない結果となる。私自身、目の前からチーズが消えた現実に置かれた。

 

 当社の看板商品のもう一つが自動車部品事業部の油圧部品である。当時、時代は地球環境保護、省エネ、の流れを受け、電気化のニーズが高まっている。当社の油圧部品は、世界市場シァアで15%の世界第2位であるが、5年後に今の製品の(チーズ)の市場は激減している恐れがある。少なくとも電気化のニーズが高まるのは各種の予想で警告されている。油圧部品市場が激減した時になって、「チーズはどこに消えた?」と狼狽してはなるまい。

 現在、美味しいチーズがいくら大量にあっても、日々どんどん古くなり、減っていく。「ホー」が「新しいチーズは今までの場所ではなく、外にあるのではないか」と考える瞬間がある。それこそ著者が一番言いたかったことなのだ。

 

 この書の著者スペンサー・ジョンソン博士は心理学者である。20世紀は頭の時代で、21世紀は心と魂の時代と言われる。頭だけで考えているだけでは登場人物のヘムとホーのように変化に対応できない。まず行動が必要だ。変化は起きるものとして、変化を予期し、素早い対応が求められる。そうできない企業は破産し、人は破綻する。変化する、変化に機敏に対応する、そうした倒産への防御が危機管理である。そのためには企業は変化し続けなければならない。企業を構成するのは人間である。その人間が変わらないと企業も変わらない。

 

2020-08-09 久志能幾研究所通信 1698   小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年8月 8日 (土)

危機管理30  あなたの臨終

 死とは、人生で最初で最後の最大のプロジェクトである。その経験を伝えた人はいない。だから希望として、自分の死は悔いのないプロジェクトとして完成させたい。

 私は、自分の臨終を考えて、理想の死にかたを追求している。それが美味しいモノに誘惑されて病気になり、心筋梗塞やガンで死ぬことは避けたい。美味しいモノには毒がある。その毒物がこれほど溢れている時代は人類史上、初めてである。毒と分かっていても、つい手を出してしまう。その誘惑を排除して、心と体の健やかさ(健康)を保って、天寿を全うしたい。理想は老衰死である。それが危機管理である。

 不慮の事故等で死ぬのは、危機管理ができていなかった証である。その事故に遭う確率を少しでも減らして生きたい。身の回りは危険が一杯である。

 天命を全うするため、死というプロジェクトに本気で取り組みたい。それこそ本当の終活である。財産や品物の整理や身辺整理は、些細なこと。そんなことは、後の人がやってくれる。後は野となれ山となれでよい。

 それより何のために生きて、何のためなら死ねるのかを、明らかにすれば死は諦められる。諦めるとは、死を明らかにすること。

 

「詩人の颯声を聴く」

  本気になると

  世界が変わってくる

  自分が変わってくる

  変わってこなかったら

  まだ本気になってない証拠だ

  本気な恋

  本気な仕事

  ああ

  人間一度

  こいつを

  つかまえんことには

 

 これが但馬銀行に掛かっている。谷山さんが掛けられた。その詩でずいぶん救われた人がいる。何故かというと、銀行ですから、破産した人、しそうな人,いろいろ来る。お金借りたいと思って来て、そして、「わしは、まだ本気でなかった」と。「本気でやらなかったからこうなったんや」と。それで、「だから、銀行からお金借りません」って。そして帰ってやり直す。たくさんの人が「本気」で救われました。

 

息をしている瞬間が臨終

 一遍上人は「ただいまの念仏の外に臨終の念仏なし。臨終即平生なり」という。つまり、あなたも私もいま、息をしていますが、その息をしている瞬間が臨終だ。毎時毎秒、 1分 1分が臨終なんだ。今、そういう気持ちで生きている人間がいますか。そこまで徹底して追及した人はいません。一日一生などといいますが,一瞬に比べたら、一日はとても長い。

 一遍さんは息をしているときがすなわち臨終だという。そう考えたら、なんでもできる。人間、いま死ぬんですよと言われて、すると、慌てふためく人もいれば、そうかと考えて、なすべきことを全部しようという人もいます。死ぬ気でやれ、なんていったりしますが、本当に死ぬ気でやったら、できないことはないんじゃないですか。

 

創造する人間

 「老人は早起きだというが、そんなことはない。私が普通の人と同じように遅くまで寝ていたい。しかし、私が普通の人と同じように遅くまで寝ていて、どうして人々の心に光を灯す詩が書けますか。創造する人間は絶えず、危機の中に身をおいてないといけない」

 

著者プロフィール

 四国松山に住まい、

 ひたすら詩作に一道精進を続ける。94歳(2003年1月現在)

 随筆集「念ずれば花ひらく」の著者。

 1980年 正力松太郎賞受賞

 1989年 愛媛県教育文化賞受賞

 1991年 仏教伝道文化賞受賞、愛媛県功労賞受賞

 2006年12月11日 逝去

 坂村真民(聞き手藤尾秀昭)著「詩人の颯声を聴く」より。一部編集。

 致知出版社(2000年) 1300円

 

本気

 「本気」の詩を見てご臨終になる人、生き返る人。自分はどちらであろうか? 今日元気であっても、明日地震で死ぬかもしれない。東日本大震災、阪神淡路大震災のように。明日、テロに遭遇するかも知れない。ニューヨーク貿易センタービルの同時多発テロのように。いつ何時、レバノン大爆発の巻き添えにあうかもしれない。いつ何時、ガンで余命宣告をされるかもしれぬ。癌ならまだ時間余裕があり幸せである。心筋梗塞、脳梗塞に襲われれば、即死状態である。その数は年間20万人余である。

 「今、すなわち臨終」との一遍上人の言葉が、心に重くのしかかる。今を必死に生きない人に明日は無い。それは生きているのではなく、生き長らえていることで、ただ息をしているだけの人生ではないのか。

 私の好きな詩に「本気」がある。本気で物事に取り組んでいれば、道半ばで斃れても、本望である。それは名誉の戦死である。本気でないから、死に臨んで悔いが出る。

 

河村義子先生の本気

 私も1年半前に、余命2年半の余命宣告を受けた(5年後の生存率51%)。計算上は後1年の命である。

 義子先生は、死の5年前にその余命を悟られたようだ。義子先生は、死を明らかにして、諦めて本気で人生最後の5年間を生きた。私はその最後の5年間にご縁があったことに、感謝である。義子先生から、人生のフィナーレの生き方を教えて頂いた。

 

 本気ですれば大抵のことはできる。

 本気でしていると何事も面白い。

 本気でやっていると誰かが助けてくれる。

 人を幸福にするために、本気で働いている者は、みな幸せである。

                       作者不明

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 馬場恵峰書

 

2020-08-08 久志能幾研究所通信 1696  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年8月 6日 (木)

私を吹き飛ばしたレバノン大爆発  カウントゼロから復帰

AFPBB News  2020/08/06 14:35

【AFP=時事】レバノンの首都ベイルートで2020年8月4日発生した大規模爆発の原因とされる大量の硝酸アンモニウムは、少なくとも6年間、港の倉庫にぞんざいに保管され、いつ爆発してもおかしくない状態だった。

 治安当局筋によると、保管されていた硝酸アンモニウムの爆発の威力は、TNT火薬少なくとも1200トンに相当する。地震のような揺れを伴う大爆発で街の大半が破壊されたのも不思議はない。

 複数の治安当局者がAFPに語ったところによれば、レバノンの港湾当局と税関職員は、ベイルート港に硝酸アンモニウムが保管されていたことを知っていた。しかも、昨年になって治安当局が調査を開始し、倉庫から硝酸アンモニウムを移動させるよう求めていたという。

 

 そうなんです。危ないことは前から分かっていたんです。神様は何回も警告を出していたんです。それを無視したから、カウントダウンがゼロになり、大爆発をしたのだ。

 

心疾患による死亡数は年間20万4,837人

 厚生労働省発表の「人口動態統計の概況」によると、平成29年(2017)1年間の死因別死亡総数のうち、心疾患(高血圧性を除く)は204,837人で、死因別死亡数全体の15.3%を占めており、悪性新生物(がん)に次ぐ2番めに多い数字でした。

死因別死亡数を性別にみると、心疾患で亡くなった男性は9万6,319人で男性全体の13.9%、女性は108,518人で女性全体の16.7%という結果に。男女とも死因の第2位となっています。

 

脳梗塞による死亡数は年間6万4,523人 

 厚生労働省発表の「人口動態統計の概況」によると、平成27年1年間の死因別死亡総数のうち、脳血管疾患は111,973人で全体の8.7%を占め、全死因の上位から4番目という結果になりました。性別では、男性が53,576人、女性が58,397人で、ともに4位でした。

 一般社団法人 日本生活習慣病予防協会のHPより

http://www.seikatsusyukanbyo.com/statistics/2019/009997.php

 

日本人へのカウントダウン

 日本では、新型コロナウイルスでの死者は1000人である。例年のインフルエンザでの死者は3000人である。マスコミは新型コロナウイルスに過剰に騒ぎ過ぎである。恐怖を煽動すればテレビや新聞を沢山見てくれて、儲かるから恐怖を煽り立てているのだ。それより年間20万人が死ぬ心疾患が怖しい。癌で死ぬ人が60万人である事実が怖しい。それをマスコミは無視している。何故か? それはマスコミにとって、儲からないニュースだから、避けているのだ。その真因が、大スポンサーの食品メーカの「狂った食品」であるから、それから目を逸らしているのだ。

 日本人は食べてはいけない「狂った食品」をマスコミの宣伝で煽られて摂取して、癌や心疾患、脳梗塞になって死んでいく。仏様はその前に警告のカウントダウンとして、病気の症状を与えてくれている。病院も「栄養過多、太り過ぎ、過飲、喫煙、糖分の取り過ぎ、運動不足」と警告を与えている。しかし患者は、それを「分かっちゃいるけど、やめられない」と長年、無視してきた。しかしその蓄積が限度を超え、血管内のプラークが剥離して、それが脳とか心臓の毛細血管に飛び、結果として「大爆発」が起こり、突然死の脳梗塞、心筋梗塞を引き起こしたのだ。本人にはレバノン大爆発に相当する大惨事となり、死ぬことになる。誰のせいでもない、己の健康管理の怠慢のせいだ。レバノンの大爆発でも、危険物の管理不行き届きだけが原因である。

 マスコミは、その「狂った食品」を食品メーカの手足となって、テレビ、新聞、雑誌等で宣伝している。その真因から眼をそらすため、新型コロナウイルスの恐怖を煽り立てている。

 

私のカウントダウンをリセット

 私は真島消化器クリニックの真島院長から、脳梗塞、心筋梗塞の発症の寸前だとの診断で、その治療として食事療法を2年間してきた。それでやっと死神の手から逃れられた。レバノン大爆発から逃れられたと同じである。残念だが、私は昨年、癌を罹患してしまい、癌の魔の手からは逃げ遅れてしまった。レバノン大爆発の余波は逃れられなかった。しかし、真因を見つけて、対策を打ち、なんとか生き延びることができた。気が付いた時に手を打てば、手遅れにはならない。今からでも遅くないのだ。

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2020-08-06 久志能幾研究所通信 1694  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。