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2024年8月 5日 (月)

もしユリ、もしも小池百合子が自分の妹なら

 

 最近は、サイコパスな人間が上に立って、国民を地獄に堕としている。自分の不正、悪政を全く意識せず、善良な政治家の様に振舞っている。

 サイコパスとは、人の痛みを感じることが少ない精神異常者である。サイコパスは一般的に100人に一人の割合で存在するようだ。

 

 サイコパスな人は、人類の進化には必要なことであるようだ。サイコパスな人間は頭がよく、非情で冷酷な決断ができ、それを躊躇なく実行することが出来るからだ。しかしそんなサイコパスな人間が権力を握り、悪政をすると国民を地獄に堕とす。ヒトラーやスターリン、毛沢東がその例であろう。

 小池百合子東京都都知事や兵庫県知事がそれに当てはまるだろう。

 増税を繰り返し、国民の痛みを感じない岸田首相も相当するだろう。

 小池百合子など、経歴詐称で告訴されても、選挙違反で告訴されても屁の河童である。なにせ警視庁は都知事の配下であるからだ。現兵庫県斎藤知事は、部下を3人も自殺に追い込んで、全く罪の意識がない。サイコパスの典型である。

 

政治の世界 

 そういうサイコパスな権力者の前では、普通の人間は無力である。それに対して正義を振りかざし、突撃して戦うのは、まるでウサギがライオンと戦かおうとしているようなものだ。結果は喰い殺されるだけである。脱兎のごとく、逃げるのが正しい作法である。告発状を出しても、兵庫県の某部長のように、自殺の追い込まれるのがオチである。

 法律という知識から言えば、正義が勝つはずだが、現実社会では、理論通りにはいかない。だから逃げるのが智慧ある人間の行動である。相手は法を捻じ曲げて筋を通す権力をもっている。その取り巻きは忖度の輩ばかりだ。

 

家族

 サイコパスは、家族の中にも存在する。確率的に100人に一人の割合で生まれているから、妹、弟がサイコパスであっても不思議ではない。最悪は毒親という存在さえある。

 現代は、自分の欲望のためなら、子供を見殺しにする毒親が、マスコミを賑わしている。

 今年の4月に北海道旭川市で、19歳の女が、17歳女子高校生を全裸、土下座で謝罪を撮影後「落ちろ」「死ねや」と橋の上から落とし殺害した。これもサイコパスの典型だろう。

 

 そんな妹や弟が、「もしユリ」で家族の一員であるならば、早急に縁を切るべきだ。逃げるべきだ。歯向かっても意味がない。

 お釈迦様でも、「縁なき衆生度し難し」と言われる。お釈迦様でもお手上げなのだ。そんな人間とは、付き合うべき人ではない。人間とは、人と人の間で共生できる人を言う。だから、そうでない人とは、話すだけ無駄である。世の中、正しいことだけでは、生きていけない。それを小池百合子都知事と兵庫県斎藤知事が教えてくれた。

 

結論

 私はそんな類の困りごとを先日、知人から相談を受けた。私は「逃げろ」と助言した。

 損得を考えていたら、自分が壊されてしまう。神仏は、人間に強い骨格を与えられたが、心は壊れやすいガラス細工で作られた。だからメンタルな攻撃には、自分で自分を守るしかない。三十六計、逃げるだけだ。

 

 「三十六計」とは、中国古代の兵法で用いられた三十六の計略である。作戦はいろいろあるが、逃げるべきときには逃げて身の安全を保ち、のちの再挙を図るのが最上の策である。逃げるが勝ち。人として知識も大事だが、賢く振舞うのも厳しい世を生き延びる方便である。それが智慧である。

 方便とは仏語で、原義は近づく、到達するの意。仏陀が衆生を導くために用いる方法、手段、あるいは真実に近づくための準備的な加行  などをいう。転じて「嘘も方便」などの用例にみられるように、目的のために用いられる便宜的手段などをいうこともある。

 

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 松本明慶大仏師作 普賢菩薩像

  賢さの象徴の普賢菩薩。普賢菩薩は合掌しているだけ。象も目を閉じている。賢さには道具や武器は不要である。

 それに対して、知恵知識の象徴の文殊菩薩は左手に宝玉、右手に宝刀を持っている。文殊菩薩の乗る獅子は、目をかっと見開いている。

 

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 松本明慶大仏師作 文殊菩薩像

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2024-08-05  久志能幾研究所通信 2896号  小田泰仙

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2024年8月 3日 (土)

人間の肉は不味い、太陽光パネル宗教戦争

 

 7月26日、高山「あぶらむの宿」での会食で、以前、兵庫に住んでいた人の雑談が面白かった。

 ミミズを食べて育ったイノシシの肉はまずいという。イノシシは飢えると大石までもひっくり返して、その下にいるミミズを食べると言う。

 豊かな森で暮らす猪は、ドングリを食べて育つ。そのイノシシの肉は美味しいという。

 草食動物の牛の肉は美味しい。

 肉食のライオンの肉はまずくて喰えたものではないそうだ。

 

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 あぶらむの宿

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  自然食が並ぶ宴会の食事

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 宴の後の広間

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人間の肉の味

 そこで、人間の肉の味に思い至った。人類がこの地球上で、生き延びられた理由は、人間が雑食であるので、人肉がまずいからだそうだ。だから野獣に喰われることが無く、生き延びられたという。

 

喰えん人間、喰われる人間

 一つの考え方しか食べてこなかった人や単純で純粋な人間は、宗教狂団にとって、美味しい人間だ。その人は宗教狂団の餌食になりやすい。その人間を洗脳するのは容易であるからだ。宗教狂団は、その人に教義を押し付けて、美味しく喰えるからだ。

 会社から、「太陽光発電は良い」と洗脳されると、社員は自分の頭では考えず、猪突猛進で太陽光パネルを売りまくる。

 偏狭な考えに凝り固まって洗脳された人間は、「煮ても焼いても食えぬ」人と表現される。それでは人間社会で爪弾きである。

 

 だから多くの学びをして、高い見地から物事を判断できる人になるべきだ。そういう人は知識と智慧を備えている。知識だけでは駄目なのだ。そうすれば、宗教狂団に洗脳されることもない。

 素直に物事をみて、宇宙根源の理に反せず、偏狭な考えにならないようにしなければ、宗教狂団に喰い殺される。そんな人間は社会から爪弾きである。

 現在の世の中は、政府やマスゴミに洗脳されて、政府のやりたい放題で、議員は裏金でウハウハである。それは日本人が洗脳されているからだ。

 

私の宗教歴

 私も今まで人生に悩み、阿含宗(オウム真理教のモデル)、統一教会、念仏宗、天中殺教(宗教とは少し違うが)、等の勧誘に負けそうにもなったこともある。

 実際は今までの経験、知識で、家の宗派の曹洞宗、神道、お天道様教、トヨタ教、松下幸之助教が正しいと信じ、自然と入信(?)していたので、手前で思いとどまり、道を誤ることはなかった。

 今はオダ仏教の教祖?として、信徒は自分だけの一人教団で活動している? 

 

一神教と多神教

 宗教も一神教と多神教がある。多神教は、ものごとを一歩引いて眺める余裕と謙虚さがある。そして寛容である。

 しかし一神教はその宗教を信じるか、そうでなければ死である。寛容を許さず、選択肢は一つしかない。だからイスラエルとアラブ諸国の宗教戦争は2000年経っても収まらない。

 

自然エネルギー活用教団

 太陽光発電信仰は、いわば一神教である。それを信じられないなら、それは彼らにとって敵なのだ。だから怖しい偏狭集団である。

 世界の自動車業界は電気自動車一本鎗の戦術で攻めてきた(一神教)。トヨタは多神教として多方面の方策を準備する戦略で対応してきた。当初は、トヨタの戦略がまちがっていると非難されたが、この頃、その正しさが見えてきた。その一方で、電気自動車一本鎗の欧米・中国の自動車会社は、電気自動車の欠陥が現れてきて、その対応で大慌てである。

 

宗教とは

 宗教の「宗」とは、「ウ冠」と「示」からなる象形文字である。「示」は神仏へのお供えを載せる木枠の象形文字である。だから宗教の意味とは、その家の教えであり、ご先祖の教え、家訓である。だから日本に5千万軒の家庭があれば、5千万件の宗教がある。その根底の基本は同じである。だから、私の家は、おだ仏教である。

 日本の13宗は、いわば大量生産の規格化されたファミリーレストランと同じである。各家庭に教え(家訓)は、家庭料理に相当する。

 

太陽光発電教

 「太陽光発電教」も、狭い視野で、自分の会社の利益だけ、会社からのノルマだけに囚われて、他の不利益は目に入らない。その販売をごり押しするから、誤って道を歩む顛末となる。各論は正しいが、綜合的に地球環境的には間違った行動となる。世界経済の総合判断、地球環境の考慮、未来の地球環境から判断して、採否を判断せねばならぬ。それから判断すると、SDGs教は、間違った異教の宗教である。人類には間違いの教えである。その典型が太陽光発電である。

 

何が正しい?

 何が正しいか、その答えは、利権を離れて、素直な目で、宇宙根源の理に合わせてみないと、見えてこない。少なくとも、私は太陽光発電の利権には関係ない。太陽光発電に拘る人は、利権に染まっている人々だ。

 

2024-08-02  久志能幾研究所通信 2894号  小田泰仙

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2024年8月 2日 (金)

築50年の日本家屋をオール電化、防寒防暑、災害対策

 

 我が家は1970年に建てた日本家屋である。私はその家屋を2011年から8年かけて改築した。大地震のことを考慮して、耐震補強をして、当初の建物強度0.5から1.0にまで上げた。建物強度1以上なら震度6の地震でも倒壊しない。大災害時、建物が倒壊せず、命さえあればまた人生をやり直すことが出来る。

 近い将来、追加の補強をして、建物強度1.2に上げる計画である。

 近い将来起こるであろう南海トラフ巨大地震では、大垣は震度6が予想される。

 

オール電化

 安全のため、ガスを止めて、オール電化にした。

 歳をとると火の扱いに不安も出てくる。そのため直火を使わないオール電化にして、ガスコンロをIH調理器具に変えた。

 導入設備はエコキュートで、夜間電力利用である。当時はガス・電気代で約5万円だった光熱費が月2万円ほど下がった。現在は電気料金が爆あがりでその効果は少なくなった。しかしガス代も爆上げしているので、効果はあったはず。

 安全のためには、オール電化の選択は、大垣ガスの不誠実な対応の悪縁で、ガス排除の一択であった。それで正解であった。

 

補助の暖房

 さすがに大垣の冬は、エアコンだけの暖房では寒いので、補助的に石油ストーブを入れた。それでも都市ガスの暖房機を使うよりも安い。そのため、換気しても室温を変えない換気装置を付けた。

 

仏壇対策

 仏壇の蝋燭も使用禁止にして、ろうそく形の電灯に変えた。電気式なので、24時間タイマーで自動点灯、自動消灯にすることができた。現在、我が家で使う火は、御線香の火だけである。

 

大災害時対応

 大災害時、ガスの復旧には1ヶ月ほどかかる。それに対して電気の復旧は1週間ほどである。

 上下水道の復旧には、3ヶ月ほどかかる。今年の1月1日の能登半島地震では、発災後3ヶ月経っても、まだ7%ほどしか復旧していなかった。それが冷酷な現実である。

 もう一つの理由として、当時の大垣ガスの経営がデタラメだったので、自分の城を守るため、大垣ガスの排除は必然の一択であった。

安全無視・驕りの「大垣ガス」と闘う - 久志能幾研究所通信

 

   エコキュートは400リットルの水を貯蓄しているので、非常用の水としても使える。そのメリットも大きい。

 停電時の非常用に、カセット缶方式のガスコンロも用意はしている。

 

温度対策

 窓は全て二重ガラスにした。入れられる窓には全て内窓を付けた。つまり4重のガラスで熱対策である。これで光熱費が抑えられる。

 二階の天井には、天井裏の熱気を排出する換気扇をつけた。二階の天井裏は真夏に70℃くらいの暑さになるようだ。その換気扇はタイマーで24時間管理である。

 2階の北側の窓には、室内の熱気を排出する換気扇をつけた。冷たい外気の取り入れも出来る優れモノだ。

 床下は、白アリ対策で、床下換気扇をつけた。タイマーで24時間管理である。

 サーキュレーターもタイマー管理である。

 シロアリ対策は、大事な柱が喰われると、家の強度が弱くなるから、それを防ぐための重要な耐震対策である。

 

 全室、温度計を設置した。温度計は計5台である。最高最低温度を記録できる温度計も準備して状況を把握した。

 

睡眠対策

 二階の部屋は睡眠だけのベッドルームにしている。二階の窓は、今までカーテンであったが、真っ暗にして眠るため、ベニヤ板を窓に設置して、完全に陽の光が入らないようにした。カーテンではどうしても朝日の光が漏れる。

 睡眠こそ、命を守る重要な生活習慣である。熟睡して睡眠時間を確保するため、真っ暗な部屋にする必要がある。ささいな光でも網膜が反応して、熟睡を妨げる。自分の体の震災対策(睡眠不足は、命に係わる事象)である。

 

二階の暑さ対策

 昼間の太陽光で、部屋が暑くなるのを少しでも少なくするため、ベニヤ板の裏に銀紙を貼った。窓から家の外気の熱のエネルギーの70%が入っている。それを防ぐためである。これで日中、最高38℃くらいになる室温が、33℃ほどに抑えられた。その後、寝るときにエアコンで室温を下げるのは、短時間ですむ。

 2階は寝るだけの部屋なので、割り切って窓をベニヤ板でふさいだ。ベニヤ板は置いてあるだけなので、すぐ取り外せるので問題はない。

 

 

2024-08-01  久志能幾研究所通信 2893号  小田泰仙

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2024年7月25日 (木)

防災倉庫を建てたら、自治会会計は火の車に

 

火の車 

 大垣市からの防災倉庫建設時や備蓄品準備への補助金の増額をお願いしたい。そうでないと安心安全な街づくりは出来ない。

 今回(2024年7月4日)、3年越しの取り組みで、やっと防災倉庫を建てられたが、自治体の会計は火の車になった。今回は今までの積立で何とかやりくりした。

 

あるべき姿

 平均的規模の自治会の年間総収入は約60万円で、それで1棟100万円もの防災倉庫への出費は非常に厳しい。新規で建築確認が必要な場合は、更に建築確認費用が30万円ほど追加される。町内世帯数が100軒の防災備蓄品や防災備品を考えると、実際にはもう一棟の防災倉庫が必要である。

 

 現実には、200万円の倉庫(2棟)とその中に入れる防災備品や防災備蓄品に500万円ほど必要である。また10年保管の防災備蓄品を順次更新するとすると、10年間の更新費用の総額は約120万円である。年間では12万円が必要だ。

 

 それが年間総収入60万円で、市からの防災関係の補助金が年間15万円では、運営不可能である。その補助金では、スズメの涙どころか蚊の涙である。

 

久志能幾研究所通信 2023年3月12日

町内の防災備品リスト 必要費用

 

現在の悲惨さ、行政のノー天気

 そもそも防災倉庫準備は大垣市が準備するべき仕事で、大災害時には、道路やインフラが寸断されて、国や大垣市からの支援が1週間ほどは期待できないと想定される。

 今年の1月2日の能登半島地震では、発災後3ヶ月が経っても上下水道は7%ほどしか復旧していない。つまり非常用トイレだけでも一人当たり、3ヶ月分必要なのだ。だから自治会が自衛として準備が必要である。大垣市は全市で350個の独立型のトイレを準備しているというが、個別の非常用トイレの準備はゼロである。350個といっても、大垣市の人口を考えると、450人に一個のトイレになり、現実的に悲惨である。

 

 

今回、実際にかかった防災倉庫の必要経費

 防災倉庫(本体)       74万円

 事前準備(植木伐採費)    5万円

 旧倉庫処分費          5万円

 旧倉庫の品の移動費       5千円

 換気窓(オプション)     5万円

 防災備蓄品購入の機会ロス  15万円

   (防災倉庫購入年は補助金なし)

 跡地に植木の植え替え    5万円

―――――――――――――――――――――

      合計         109.5万円

  建築確認が必要だと更に30万円が必要

 

 大垣市よりの補助金(2年分) 30万円

 自治会 年度の防災予算   15万円

 (自治会の年会費総収入   60万円)

 

 

 

2024-07-25  久志能幾研究所通信 2888号  小田泰仙

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2024年7月24日 (水)

ガン予防、おかしな御禁制品、砂糖を我慢

 

 戦後、がんは5倍、糖尿病は50倍に増えて、医療費が5倍に激増している。医療費が5倍に増えたので、病人が5分の一になるならまだしも、それが逆に5倍に激増している。それを「よしりん教」の教祖、吉川敏明医師は「食の危険性」で警鐘を鳴らしている。その一つが砂糖の過剰摂取である。

 

日本敗戦

 日本では、特に敗戦後、GHQの命令で、小麦、砂糖、乳製品、植物油の消費が激増した。その結果、病気が激増した。

 2000年前に生れた砂糖は、当時、極貴重品でローマ皇帝しか口に出来なかった。それから1800年経った江戸時代でも、砂糖は特権階級しか入手できなかった。砂糖は一般庶民には縁のないご禁制の嗜好品であった。沖縄のサトウキビから作られる砂糖は、特別管轄品で、清国への輸出品であった。

 それが現代では、テレビで砂糖の入ったお菓子が大氾濫である。同時に病気も氾濫した。

 

清国崩壊

 歴史では、英国は植民地支配を目指して清国にアヘンを輸出した。日本は金儲けで清国に砂糖を輸出した。結果、清国は滅んだ。それは歴史上の事実である。それをどう解釈するかは、自由である。

 

There is no fact, only interpretations.  

事実はない。解釈の違いがあるだけ。  ニーチェ

 

日本崩壊

 戦後、がんは5倍、糖尿病は50倍に増えて、医療費が5倍に激増している。現代は、拝金主義者、売国奴が日本をガン、糖尿病等で病気に誘導する食品を食べさせて、国の衰退に追い込んでいる。拝金主義者こそが癌細胞である。

 

 

砂糖消費量の変化

 江戸時代の人口は約3,400万人で、現代の人口は約1億2千万人。

 江戸時代、オランダ船による砂糖の輸入のピークは宝暦9年(1759)の約1375トンであった(出島オランダ商館の帳簿による)。オランダ船による砂糖の輸入は、年間500トン~1000トンで、唐船による輸入をあわせると1500トン~2000トンであった。

 令和3年度(10月~翌9月)の砂糖の消費量は、175万6000トンである(前年度比0.6%増)。

 

 以上から計算すると、日本人一人当たりの砂糖消費量は、

  江戸時代  0.059㎏/人

  現代   146.000㎏/人  

 つまり現代人は江戸時代の2470倍の砂糖を摂っている。それも年々増加傾向である。

 

麻薬並み、米国崩壊

 WHОによれば、砂糖は麻薬より依存性が高い。アメリカ人は甘いものが大好きである。だからニューヨーク市では幼児、青少年への砂糖入りの飲料水を法的に規制している。しかし日本はノー管理である。その結果は、米国では肥満が増え、日本はがんが激増した。アメリカ成人の肥満の人の割合は35.7%で、世界一である。

 

自分という王国を防衛

 だから私は自主規制で、完全な「おかしな食べ物」である「お菓子」を我慢している。つまり砂糖を摂らない。もう2か月ほど、完全な砂糖絶ちをしている。以前は、もらい物は別腹とか言って、食べていたが、それも止めた。

 同時に小麦、乳製品、植物油を止めた。現在、体調はよい。

 私は二度とがんになりたくない。

 

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2024-07-24  久志能幾研究所通信 2887号  小田泰仙

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2024年7月20日 (土)

政府を信じるな(4) 政府は洗脳狂団、EV賛美

 

電気自動車の解答

 電気自動車の正しい解答が出つつある。トランプは大統領に復帰すれば、バイデンが始めた電気自動車優遇策を止めるといっている。そうなればEV化は雲散霧消である。

 日本政府は、アメリカ政府の言いなりである。日本政府は、脱炭素に根性なく、何が正しいかの判断ができないほど劣化している。あるのは利権と裏金への執着だけである。

 北欧諸国は、EV化を過剰に進めた結果、現在、悲惨な状況になっている。電気自動車は生産から廃棄までの全期間で、ガソリン車よりも多くの石化資源を使っている。電気自動車は、ガソリン車よりもより多くの二酸化炭素を排出するので、脱炭素は大嘘である。

 そもそも、現在のガソリン車を電気自動車に置き換えると、その分の電池の原材料が地球には存在しない。

 電気自動車はガソリン車より重いので、タイヤの摩耗が多く、空気を汚して、病気の原因が増えている。

 その重さが原因で、ガソリン車よりも事故が多く発生している。

 寒い国では、冬はバッテリー能力が低下して、走行距離が激減して、使い物にならない。

 また電気自動車の電池はダイナマイトのようだ。突然に燃えだす。燃えだすと容易には消せない。自然発火した電気自動車を消すには、4トンの水が必要である。

 

 2022年3月1日、大西洋上で、ベンツ、ポルシェ等の電気自動車を載せた三井商船の自動車専用輸送船が、炎上して沈没した。商船三井はポルシェを提訴し261億円の賠償を求めた。「運搬船火災は電気自動車の電池が原因」としている。

 

 2013年、私の知人の家(桐ケ崎町)の近所が大火事となった。車庫に駐車してあったレクサス(ハイブリッド車)が燃えた。周辺の家は4時間ほどで鎮火したが、レクサスは3日ほどくすぶり続けた。

 「大垣消防署は、水をかけると爆発するので、消えるまで放置で消火しなかっ」と知人は私に証言した。バッテリーの小さなハイブリッド車でこれだから、大きなバッテリーを積んだ電気自動車ならもっと悲惨である。幸い、保険に入っていたので、その被害の補填はされた。

 EUもEV化の問題点の深刻さに気づき、EV化に大ブレーキをかけている。トヨタの全方位作戦が正解であった。

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  大垣市桐ケ崎町 2013‎年‎10‎月‎27‎日の大火事、鎮火後

  その後、3日間、レスサスはくすぶり続けた。

 

EV賛美、頭の悪いエリート官僚

 2021年1月、菅義偉首相(当時)が国会で「2035年までに新車販売で電動車100%を実現する」と表明した。

 政府は2021年3月に「トヨタはEV化が遅れている。もっと推進せよ」とトヨタを非難して、テスラを褒め称えていた。トヨタが全車をEV化に舵を切れば、国内で100万人の雇用が失われる。トヨタは全方位型の戦略を取っていた。それを日本政府がトヨタを後ろから弾を撃って、アメリカ、中国のEV化を褒め称えた。それは売国行為である。

 

 日本では、東大を出たエリート官僚や議員が、宗教みたいな自然エネルギー利用を盲信して、洗脳教団の先兵に変身している。政府は政策を間違えた。きっと洗脳されたふりで、C国のEV化輸入で裏金を狙っていたのだろう。

 電気自動車は補助金がないと、製造、販売、運営が成立しない。少しも脱炭素になっていない。補助金とは、我々の税金で、増税の原因である。裏金チューチューの原資である。

 日本では電気自動車の普及率は1%である。共産党の支持率と同じであるのは、決して偶然ではない。日本人は、電気自動車の問題点を把握しており、賢明な対応である。国民は賢いが、利権に狂った議員は、愚かである。

 技術に少し明るければ、容易にわかる解答であった。

 

欧州の事情

 ノルウェーは、電気自動車の普及率が世界トップだが、それは炭素エネルギーの石油を世界に売りまくり、それで稼いだカネを補助金で電気自動普及に回しただけだ。ノルウェーはそれで脱炭素かもしれないが、「排ガス公害」を外国に移転しての脱炭素で、詐欺である。

 

 中国は、精緻なガソリンエンジンを開発する技術がないので、家電のように簡単の作れる電気自動車に傾倒した。中国には激安の労働力と、卓越した盗作技術がある。それで世界市場を席巻して、日本のトヨタを追い落とす戦略であった。その戦略に欧州も乗っかった。日本のガソリンエンジンの技術についていけないので、トヨタ潰しの戦略である。。

 

日本車潰し

 EV化は「日本車潰し」を意図した政策だが、中国企業を勢いづかせることになってしまった。EVの世界販売トップが中国のBYDであるだけでなく、トップテンに中国企業が6社も入っている。2位は米国のテスラだ。欧州勢は大いに焦っていることだろう。

 日本勢はトップテンに入っていないが、心配はいらない。EVバブルが崩壊するのは確実だからだ。巨額な補助金がなくなれば、ガソリン車やHVなどの「消費者に優しい」自動車が勝利するのは確実である。特に、環境に優しいHVおよびPHVは次世代自動車の本命といえる。HVの市場はトヨタなど日本勢の独壇場であり、結局のところ世界の覇権を握るのは日本企業である。

 

2024-07-20  久志能幾研究所通信 2884号  小田泰仙

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2024年7月19日 (金)

政府を信じるな(3)ワクチン接種を7回も?

 

ワクチン接種事故

 現在、やっとワクチン接種で免疫障害、後遺症、死亡事故が表に出るようになった。マスコミが報道規制をしていたことは明白である。ワクチン接種の影響と見られる死亡者が、700名ほど報告されている。

 新型コロナワクチンの接種が日本で始まって約2年半。接種後、副反応の疑いがある死亡例として国に報告された約2千人のうち、死因調査のために解剖されたのは1割程度にとどまることが報道された。(朝日新聞の調べ)

 政府は自分の都合の悪いことは、絶対に公開しない。役人は減点主義の社会である。そんな発表をすれば、自分の出世に響くから。政府はマスコミの生殺与奪権を握っているから、マスコミも全部は報道しない。

 国際NGO「国境なき記者団」(本部・パリ)は3日、2024年の「報道の自由度ランキング」を発表した。調査対象の180カ国・地域のうち日本は70位(前年68位)となり、主要7カ国(G7)の中で依然、最下位だった。 (朝日新聞デジタル   2024年5月3日 21時25分)

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日米比較

 アメリカのワクチン接種は2回である。日本は7回である。その差はなに?

 新型コロナウイルスのワクチン接種事業費用は、2020、21両年度の支出総額が4兆2026億円に上る(会計検査院が調べ)。ワクチン確保の費用が全体の6割近くを占め、国は両年度の契約で総人口の7回分以上の計8億8200万回分を確保していた。2023/03/29

 つまり2兆5千億円がアメリカの製薬会社に流れた。それだけのカネが動けば、裏でチュ―チュ―する頭の黒い鼠が発生する。アメリカが2回のワクチン接種ですんでいるのに、日本は7回以上である。

 政府がワクチンをアメリカから(故意に)より多く買って、大きな金を動かせば、その分、チュ―チュ―する美味しさが増える。これは鼠が故意にではなく、裏金に恋したのだ。

 それが過剰のワクチン接種の影響で、免疫障害、死亡事故が、隠しきれずやっと表に出始めた。

 私はがんの療養中で免疫力が低下しているので、ワクチン接種は拒否した。それで正解であった。

 

 政府が信用できない事例がまた増えた。

 

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馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」久志能幾研究所刊

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2024-07-19  久志能幾研究所通信 2883号  小田泰仙

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2024年7月17日 (水)

政府の政策を信じるな(2) 預金封鎖、絞首台への道、地獄への道

 

新円切り替え

 母の父(私の祖父)は、日本政府を信じて虎の子の退職金を銀行に預けていた。しかし1946年2月16日、突如の新円切り替え発表で、預金封鎖がされた。その後、一月に預金を下せる額が制限された。現在の価値で月に数万円しか下ろせなくなった。その間に狂乱インフレが続き、その制限が解除されたとき、退職金の価値が実質的にゼロになっていた。その当時、終戦時1945年からたった6年間で約100倍も物価が上昇する狂乱インフレであった。

 

 人間とは、しないでおこうと思っていても、条件が整えば、どんな残虐なことでもしてしまうものだ。ましてや、権力を握った人間は下々の痛みなど考えもしないで、とんでもない決定をするのだ。そして国民を地獄に落す。

 それは遠い昔ではなく、私が生まれる4年間に起きたことだ。その1年前は、「一億総玉砕、日本中火の海になるまで、戦え」と政府が言っていたのだ。

 だから預金封鎖などの決定など、お茶の子さいさいである。

 

母の教え

 母は祖父のこの惨状を目のあたりにして、私は母から「政府を信じるな」と繰り返し教えられた。だから私は日本政府を信じなくなった。

 

 だから私は日本政府を信用せず、コロナワクチンを接種しなかった。SDGsに踊らされず、太陽光パネルも電気自動車も選択せず、である。いくら省エネで補助金が出ても、ハイブリッド車も選択肢外である。正解であった

 だから私は政府に騙されず、自分で考えて選択して生きてきたので、今を安心して生きている。それは自分で選択したから、自己責任として安心である。

 

選択

 人生では努力よりも、選択が重要である。間違った道で努力をすれば、オウム真理教のように、末路が絞首刑かもしれない。統一教会に入信を選択して、元首相を暗殺する羽目になるやも知れぬ。

 国民がいい加減な投票や投票に行かないという安易な選択をするから、日本を滅亡の瀬戸際の危機(福島原発危機)に陥れた民主党政権の成立を許すことになる。

 いい加減が投票で、史上最低の岸田文雄を首相に選ぶ羽目になり、日本衰退に拍車をかけた。

 いいかげんな投票をするから、犯罪行為で告発されている小池百合子の三選を許した。これで東京都の政治と都民の生活は下落の一途である。 

 「原子力発電は安全」と政府は言っていたが、それが大嘘であった。原子力発電は、利権の塊で、それが東日本大震災で露見した。

 危険を警告されても、大丈夫だろうと安易な道を選ぶから、大災害の地獄の道につながるのだ。

 「太陽光発電は環境によい」と政府は推進しているが、大嘘である。日本の自然環境の破壊、人的災害の増加となる。2021年7月3日の熱海の土石流事故でその嘘が露見した。太陽光発電も利権の塊である。

 太陽光パネルは危険物で、火災時には消火が難しい。そんな危険物を屋根に付けることを選択するのは、売電に目が眩み、安易で愚かな選択である。それを推奨するハウスメーカーは信用できない。

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狭き門より入れ

 政府の示す「広き道」には落とし穴がある。注意深く選択しよう。

 広い門には危険が一杯。

 知識と知恵と宇宙根源の理で人生の道を選択すべし。

 

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馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」久志能幾研究所刊

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2024-07-15  久志能幾研究所通信 2881号  小田泰仙

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太陽光パネル問題は中東の宗教戦争と同じ、孤立無援、孤軍奮闘

 

宗教対立

 イスラエルとアラブ諸国の対立は、2000年来の対立の問題で、解決の目途さえ立っていない。お互い自分の信じる宗教を絶対視して、相手の主張を受け入れないので、2000年経っても状況は変わらない。一神教は、相手の主張を絶対に認めない。神の名のもとで闘うので、それが免罪符として動き、虐殺行動が残虐である。

 

意見対立

 本日(7月16日)、大垣市役所に太陽光パネルの件で相談に行ったら、急に会議室に引きずり込まれた。なんでも直前、ハウスメーカの人が6人も来庁して、私のことで相談に来たという。私が太陽光パネル設置に対して、反対の意思表明した結果であった。

 

激論の結果

 そこで大垣市役所で、2つの部署の4人の役人と太陽光パネルの設置に関して、激論を2時間弱戦わせた。しかし、いくら議論を続けても平行線で、かみ合わない。

 冒頭の様に、イスラエルとアラブ諸国の対立と同じである。立場上で折り合い点はない。まるで「太陽光発電礼讃教」と「太陽光発電反対教」の宗教戦争である。各自、その教えを固く信じているので、折り合い点がない。それだけである。

 

 日本は自由社会なので、太陽光パネルを付ける付ける付けないかは、本人の自由である。法的には、太陽光パネルの設置を止めることはできない。それは重々承知で、私は反対運動をしている。

 

 その解釈の違いが、私と市役所・ハウスメーカの間にあるだけである。日本は民主主義社会だから、意見の対立があるのが健全である。

 

 事実はない。解釈の違いがあるだけ。(ニーチェ)

 There is no fact, only interpretation.

 同じ事象を見ても、人の立場により解釈の違いがあるだけである。スラム街ではスリにあった方は社会的に被害者でも、盗ったほうは、スラム街では英雄で、正しい行動なのだ。

 テロでの殺し合いも、テロ側は、正しいと信じての行動なのだ。

 

使命感

 あくまで私は、地域住民の安全安心を守るためと思っての行動である。自治会長としての立場ではなく、自治会長としての責任で反対している。この行動を取っても、一銭の得にもならない。反対しないで、見て見ぬふりをした方が賢いだろう。損もしないだろう。あくまで使命感だけで動いている。私は死ぬまでの最後のご奉公と思って行動している。一度は余命宣告された身である。

 

立場

 イスラエルとハマスの対立は、太陽光発電の賛否と同じである。何を信じるかである。私は太陽光パネルに反対の立場である。あくまで住宅密集地で太陽光パネル設置を規制して欲しいだけである。全面反対ではない。

 

 国や地方自治体は、太陽光発電を補助金まで出して推進しているので、太陽光パネル発電に問題があっても反対意見を受け入れるわけにはいかない。反対すれば、役人としての地位が危なくなるからだ。

 連合自治会も大垣市の手先なので、反対するわけがない。

 ハウスメーカは、売上目標達成の会社の至上命令がある。それに逆らうと、失業である。住民が反対しても、会社のためにごり押しである。

 議員も裏金が入り、チューチューできるので、反対するわけがない。

 マスコミも住宅メーカからの広告費をもらっている立場で、批判などするわけがない。批判記事を出せば、ハウスメーカからの広告費が止められてしまう。だからマスコミで太陽光パネルの反対記事など見たことがない。

 他の自治会長は1年交代なので、そんな問題意識は持っていない。

 一般の人は、マスコミからの情報がないので、その危険性を全くしらない。

 だから私は孤立無援である。

 

トランプ銃撃事件

 トランプが再選されれば、バイデン大統領の再生エネルギー政策が、逆展開になるだろう。それでは困る連中が、先日トランプ暗殺を試みた。太陽光パネルの危険性の声を上げるのは、そんな怖ろしい利権争いに巻き込まれる恐れがある。

 

過去の事例

 世間の事象にたいして問題があると声を上げた人は、当初、少し頭のおかしいか、狂人扱いであった。歴史がその正しさを示すには数十年が必要であった。しかし当時、勇気ある人が、その声を上げてくれたので、今の進展があった。それが無ければ、その是正にかなりの遅れが出て、犠牲者も増えたはずだ。

 

足尾銅山公害

 田中正蔵の意見の正しさが裁判で認められたのは100年後である。

 

水俣病公害事件

 裁判で解決したのは、30年後であった。

 

イタイイタイ病公害事件

 裁判で解決したのは、50年後であった。

 

ハンセン氏病事件

 ハンセン氏病の差別は90年間も続いた。

 

戦争中の反戦の正論

 つい先の大戦のことである。国民は「鬼畜米英、一億総玉砕」と言わないと非国民扱いであった。下手をすると特高に睨まれて、獄死になった。

 

福島原発の津波の影響を警告

 その警告が現実化したのは、東日本大震災であった。それを警告した人は、狂人扱いされて、対策が打たれず、あの惨事となった。

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孤立無援

 だから私は本件に対して、孤立無援であることを再確認させられた。それが正しいかどうかの答えは10年後か、トランプが大統領として返り咲いた後の数年後である。

 地域住民や住宅購入者は、太陽光パネルの危険性を全く知らされていない。それが問題である。無知は人生の壁を作る。

 「地域への啓蒙活動をボチボチとやっていくしかない」,「小さい声を上げ続けるしかない」が、権力を持たない一般人の私の結論であった。

 

 

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 馬場恵峰書

 「忍」とは、「これで良いか、これで良いか」と自分の心に刃を突きつけて自分に問う事。そこから「認」という言葉が生まれた。

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2024-07-16  久志能幾研究所通信 2880号  小田泰仙

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2024年7月15日 (月)

政府の甘言を信じるな(1)、満蒙開拓移民政策

 

満州は夢の大地、満州移民政策

 満蒙開拓移民は、1931年の満洲事変以降、1945年の太平洋戦争敗戦までの期間に日本政府の国策によって推進された。推進して移民を出した村には補助金が出た。

 満州の移民先の地には、中国の農民が住んでいた。その農民の農地をタダみたいな金で強制的に接収して、先住民を追い出し、日本の開拓団を募集し、貧しい地方の三男坊を送り込んだ。だから追い出された先住民の満州人は、日本人に恨みを抱いていた。

 

 籠原明子氏の家族は、満州の和泉村開拓団に入り、302人が入植した。冬は零下30度まで気温が下がる厳しい土地である。それが、政府が募集で言った「夢の大地」であった。敗戦後、生きて日本に帰れたのは155人だけであった。

 

敗戦の混乱 

 昭和20年8月9日、ソ連が満州に攻め込んできた後は、ソ連と周りの中国人が全て敵となった。昭和20年8月15日に正式に終戦を迎え、昭和21年10月まで、流浪した日本人は帰還の船に乗るまで、約1年間を極寒の中国国土で乞食同然の状態で、逃げ出した開拓地から港まで約1000キロの道を放浪のように歩いたという。

 当時、攻めてきたロシア兵に若い女性を貢いで、村民の命を守ったという悲惨な現実を見なければならない。それで身ごもり、自ら命を絶った娘さんも数多くいたようだ。それを強いた村長を責めることはできまい。そういう状況に陥らせたのは、嘘を言って満州に移民させた政府である。

 

生と死を考える 戦時下の生と死と現在

 

2024-07-15  久志能幾研究所通信 2879号  小田泰仙

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