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2018年11月10日 (土)

磨墨知89. 決断は自分でしよう(浜コン)

決断とは、その人の生き方そのもの。それは誰の問題ですか?

二つの選択肢のうち、選択できるのは一つだけ。一つを選択したら、もう一つは捨てるのだ。それを曖昧にするから、人生が甘くなる。その決断の判断を人に任せると、その件の時間は他人に支配される。大事な自分の時間を人に支配されるのは、時間をどぶに捨てるようなもの。

人に参考意見で色んな見方があることを知るのは良いが、最終決断は人生の責任者である自分がする。人に参考意見を求めるのは、ものの見方の視点が、自分とは違うことがあることを知るためだ。それを踏まえて、自分で判断する。それを参考意見以上に求めるから無為な時間が過ぎる。

貴方は自分の人生の主人公。自分で決断をせよ。

 

エピソード

2018119日、「磨墨知84. 成果の出る方に選択の決断をしたら、1秒でも早く行動を」とブログにアップした。ところが、第10回浜松国際ピアノコンクールの第一次予選を聴こうと、119日、現地に着いたら、11月10日、11日の土日のチケットが完売で入場できない事態に直面した。

知人からは、浜松の第一次予選はガラ透きで、予約は不要と聞いて安心をしていた。20183月の高松国際ピアノコンクールでも、第一次予選の会場はガラ透きであって、油断をしていた。主催者も一次予選でチケットが予約で完売などは初めてだという。ネットでその情報は掴んでいたが、現地に行けば何とかなると思っていた。しかし、何ともならなかった。何事も善は急げである。

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10回浜松国際ピアノコンクール 2018119

 

2018-11-10  久志能幾研究所 小田泰仙

  著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2018年11月 3日 (土)

「4つの1つ」のコミュニケーション

 2018年10月26日、伏見の名古屋電気文化会館「ザ・コンサートホール」で、弦楽四重奏の宵「4つの1つ」が開催された。その演奏会にバイオリニスト小坂井聖仁さんが参加するので、リハーサルの撮影に出かけた。

 出演者は、波馬朝加(ヴァイオリン)、小坂井聖仁(ヴァイオリン)、福井萌(ヴィオラ)、荒井結(チェロ)(敬称略)。

 

「4つの1つ」

 今回、初めて管弦楽四重奏を聞いた。今までピアノ曲中心で聞いていたが、全て管弦楽というのは、あまり聞いてこなかった。4人の表情、目の動き、体の動きが、一つのハーモニーになって、カメラマンとしては興味ある対象であった。

 4人が4人共、異なる目の合図でお互いのコミュニケーションをして協奏をするさまは興味深い。それも音楽の一部である。お互いのコミュニケーションが成立しないと、よい演奏はできまい。意思が合致すると笑みが生まれる。それはリハーサル会場だけで、本番では決して見えない笑顔である。それは4つが楽器を一つとして鳴らせる和が完成した時である。

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  波馬朝加さん

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福井萌さん

05dsc00572 荒井結さん

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小坂井聖仁さん

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1年ぶりのホールに再会

 このホールは耐震工事を含めて1年ほど休館であった。前回、2017年11月27日、小坂井聖仁さんの帰国記念コンサートを、私は初めてこのホールで撮影した。思い出のホールである。その後、このホールは耐震工事で、1年間の改修工事に入り、私には1年ぶりの再訪となった。今回、ホールの天井や他の部分を改築することで、音の抜けが良くなったという。私はその音の響きの比較対象ができなかったので、これが正常な音としか聞こえないのが情けない。このホールの工事を担当した方から説明を聞いて納得した。

 舞台上の演奏家が出入りするドアは大理石製である。これを入れ替えるのは、再現が難しいので、そのままにしたという。舞台上の周りも大理石でおおわれている。大理石は音の残響の点でよい材質だという。オーストリアの楽友協会ゴールデンホールの音が良いのは、石の作りで反響音が違うようだ。

 このホールは定員390名で程よい大きさの良いホールであると感じた。1000名を超える観客席数の名ホールも多くあるが、大きすぎるホールは、何か落ち着かない。京都のアルティ、大垣の音楽堂等、中ホールが聴きやすいと思う。

 私は、かなわぬ夢として小ホールを建てることを夢見ている。その視点で、各ホールを見て回るのは楽しい。

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この世の迷い

 この撮影で用意したカメラ機材は、最高レベルであるはずだが、ホールの照明が暗く、F4.5~5.6、100~400mm望遠レンズでは往々にオートフォーカスのピントが迷ってしまうケースが多い。感度もISO12,800迄上げているが、照明の暗さとレンズの暗さの影響が大きいようだ。聞けば、このホールはカメラマン泣かせとか。これは私だけの問題ではないようだ。その対策を検討中である。

 コンピュータでも光が不足すると、ピント合わせに迷うのだ。まして生身の人間の人生の問題での選択では、対象に光を十分に当てて観察することが大事だ。それを疎かにするから、焦点が合わず、間違った選択をするのだ。対象に多くの光を当てて凝視しよう。

 

2018-11-03   久志能幾研究所 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2018年10月15日 (月)

「サラ・ディビス コンサート in 大垣」エピソード

サイン会のハプニング

 2018年9月17日のサラさんのピアノコンサートで、サイン会は当初想定していなくて、サイン会場も用意していなかった。サラさんが、演奏ステージの合間に、たどたどしい日本語で「3歳のころ、母に連れられてピアノ演奏に行き、感激した」という話を聞き、事務長の田中重勝さんが、「あしながチケット」の話をサラさん伝えたら、サイン会を急遽、することになった。サイン会の予定はなく、大急ぎで準備をしたので、サイン用の色紙も間に合わず、配ったハンカチやパンフレットで対応したという。それでも子供たちが大勢列を作って大喜びであった。

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子供の感想

 事務局長の田中さんは、会場の外で種々の段取りをして、サラさんの演奏を聴けなくて残念がっていた。

 遅れてくる人がいると連絡があり、田中さんは演奏会会場の外で待っていたが、結局、来ないですっぽかされたという。また、小さい子供を連れた母親が、第一部の演奏途中で子供がむずかり、曲の合間に退席して、その案内をした。母親が残念がって、次の休息時間の次に再度、曲を聴くことを試みたが、やはり途中で子供がむずかり、1曲聞いて諦めて会場を後にした。

 母親が後で、子供に感想を聞いたら、一曲しか聞かなかったが、「よかった」という感想を述べたという。子供は聞いていないようで、しっかり聞いているようだ。ただ長時間、じっと聞くことができないだけなのだ。そのことをその母親は、田中さんに手紙でお礼状を書いてきて、田中さんは嬉しかったという。子供たちを招待した「あしながチケット」を手配してよかったという。

 

親子ルームの準備

 今回は、大垣文化ホールで演奏会を開催したので、親子ルームが準備できなかった。本来なら、大垣音楽堂で演奏会を開催すれば、親子ルームも設置されているので、この問題が起きなかったのに、残念である。まだまだ、大垣市の音楽関係の環境は良くない。大垣市に改善を要求する。

 

協賛のお願い

 また皆さんも、次回の「世界で一流の音楽を聴く会」の演奏会開催時は、あしながチケットの協賛金の援助をお願いします。現在、演奏会があるたびに、スタッフが、大垣市内の企業を回って、協賛金を集めています。個人の援助も歓迎します。そのお金で、高校生以下の生徒120名を、音楽会に招待します。

 

2018-10-15 久志能幾研究所 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2018年9月23日 (日)

魔女のサラさんは、大虎だった

 2018年9月22日、午前中は頼まれて敬老会の写真撮影に出かけ、午後から京都府民ホール「アルティ」で、京都公演の最終回4回目のサラさんのコンサートに出かけた。その後に、「アルティ」のロビーでファンとの交流会があり、そこで、サラさんは面白い裏話をされ、その大部分を自身の日本語で話された。たどたどしいが、メモもなく、結構流暢な話しぶりで、これには少々おどろきであった。勢川先生が所々で補足翻訳をされた。

 

ピアノの天分

 サラさんは3歳の時からピアノを習っていた。サラさんの天才的なピアノの才能は、「魔法」ではなく、小さいころからの地道で猛烈な練習の賜物である。楽器の習熟には、早いほうがよい。

 私も最近、ピアノを始めたが、サラさんより60年の周回遅れでのピアノのマスターマラソンの開始である。サラさんに追いつくのは大変だ。それまで死ねない(?)。ピアノ練習で指をつかうことがボケ防止のためだと自身に言い聞かせて精進している。

 ボケとは、その人の死である。人とは過去の出会いの記憶をため込んだハードディスクのような存在である。その記憶を失う生き方はしたくない。そんな生は、生きながらの死である。親から「あんたは誰?」とは言われたくない。自分でも言いたくない。

 

モーツアルトへのこだわり

 サラさんは、ラジオから流れてきたモーツアルトの曲に衝撃を受けて、その曲を弾きたいと訴えたが、ピアノの先生から、小さすぎるのでダメと言われた。サラさんは、どうしてもモーツアルトを弾きたかったので、1週間猛練習をして、「がんばりました」と。それを聞いて、先生がその出来の良さにびっくりして、モーツアルトを弾くことを認めたという。

 

ホールとピアノへのこだわり

 サラさんの昔からの夢は、モーツアルトソナタの全曲を演奏するコンサートを開催することであった。しかし、サラさんの思惑に合格するホールとピアノがなかなか見つからなかった。その夢は2年ほど前に、このホール「アルティ」とヤマハCFXに出会って、これが「パーフェクトだ」と確信した。ホールも音響的に素晴らしく、ピアノもパーフェクトで、観客もとても静かに聴いてくれる。それで、今回、その夢が実現できてとても嬉しいと、演奏会の最後に日本語で挨拶をされた。

 今回、このコンサートは、DVDの公開録音も兼ねており、来春に発売予定である。ヤマハさんもこだわって、この4回のコンサートで毎回、このCFXを浜松の本社に送り、再調律をして京都に持ち込んだとか。演奏会休憩の合間にも調律師が頻繁に調律をしていて、今までに無いことで、少し変だなと思っていた。ヤマハさんも万全の体制であったのだ。CFXも納入後6年目で、音もこなれてきて、館長さんも音響的にベストの状態だという。演奏会後、アルティの館長の雨宮さんと名刺交換をして、それを教えてもらった。

 

大の阪神タイガースファン

 サラさんとファンとの交流会で、雨宮館長さんがインタビューとして3つの質問をされた。その最後の質問は、サラさんが大の阪神タイガースファンであることへのコメントである。

 サラさんは、1995年に阪神タイガースに出会って、大のタイガースファンになったという。1995年と言えば、阪神淡路大震災があった年である。来日してから、阪神タイガースの活躍で、ファンになったという。甲子園で鳴り響いた「六甲おろし」を聞いて大ファンになったという。もともと小さいころから野球ファンで、初めて日本の野球試合を観戦したのは、阪神タイガース・ヤクルト戦で、「とても面白かった。しかし試合は少し悪かったネ」(笑)。「巨人ファンは信じられなかった。飲み過ぎネ」(爆笑)。

 「日本で、私は阪神タイガースファンです、と言うとすぐ友達になれた。お家族さんにもなれました。ホンマに(爆笑)、日本の虎キチファンは特別ネ(指で丸マーク)。素晴らしいファンで、ベストファンです。世界の中で一番好きなファンです」(大拍手)

 会見途中で、ファンから阪神タイガース帽子とユニフォームをプレゼントされ、大喜びであった。早々に帽子をかぶってお披露目して、メチャメチャ茶目っ気たっぷりで、観客は大喜びであった。その後、大垣市でのサイン会と同じように、サイン、ツーショットとファンに大サービスであった。私もどさくさに紛れて、最後にツーショットを撮ってもらった。腕を回して抱えるように写真を撮ってもらって、アナ嬉し。

1   タイガース帽子を被ってご機嫌なサラさん

2  虎キチファンはマルと

魔女に敬意

 この会場で、サラさんに前夜、大急ぎで英訳したブログ記事「サラさまは、実は「魔女」だったんです♪」と他のサラさんのブログ記事(未翻訳、順次翻訳予定)のカラープリントをクリアファイルに入れてプレゼントした。こういう機会で、新しい取り組みに背中を押してくれるご縁に出会うのは嬉しいもの。

 ファンとの交流会でも、大垣のサイン会と同じように、小さな子も大勢、ツーショット写真を撮り、和気あいあいの交流会であった。小さな子とのツーショットは身をかがめてポーズをとるなど、気の使い方は半端ではない。サラさんはアメリカ人のように陽気で気さくだが、気配りは日本人のようで超一流だと感じた。

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 このファンとの交流会のあと、先に録音した内容に一部不満があるようで、再録音のため、皆さんに拍手で送られて、サラさんはホールに消えた。こんなアットホーム的な交流会は初めてで、心に残る交流会であった。来春発売のDVDが楽しみである。

 今回は、事情がありプロ用の機材のカメラを用意できず、画像が最高でなかったのが悔やまれた。

 

2018-09-23   久志能幾研究所 小田泰仙  

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

2018年9月18日 (火)

サラさまは、実は「魔女」だったんです♪

 2018年9月17日、大垣駅でサラ・ディビスさんにサイン会の写真データを進呈したあと、電車を待つ少しの時間、待合室で歓談をした。

その時、私の書庫と猫足のピアノの写真をノートPCに入れた写真で見せたら(見せびらかし?)、サラさんが書庫の中の、「奥さまは魔女」のビデオセットケース(全256ストーリー分)を目ざとく見つけ、鼻を「奥さまは魔女」のサマンサのようにピクピクさせて「オー、bewitched(奥さまは魔女)!」と嬉しそうに言ったのにはビックリ。「奥さまは魔女」はアメリカでも、大人気のホームコメディ番組であった。サラさんのなかなか茶目っ気ぶりにも、ユーモアにも感心した。サラさんはフィラデアフィルのテンプル大学の教授なのに、だ。

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サラさんの魔女ぶり

 サラさんのピアノ演奏会を聴いて、いつもピアニストの芸に感心させられる。11桁の携帯電話番号がなかなか覚えられない私は、曲をピアノで弾くのに、暗譜ができず、悩んでいる。それを100曲も超える曲のレパートリーを持ち、暗譜で演奏して、その音楽性が素晴らしく、サラさんのような天才ぶりを、魔女のように見えてしまう。

 サマンサは、人間社会で暮らすときは、魔法を使わず、人間と同じ生活をした。サラさんもピアノを弾くときは、魔法を使わず、血のにじむ訓練をして、今の技量を獲得したはずだ。それを人から見ると魔女の魔法のように見えるのだ。魔女のサラさんはたまに魔法を使って、舞台で日本語を話す。たどたどしいのが愛嬌。でもそれは聴衆への愛なのだ。

 

「奥さまは魔女」の主テーマ

  このコメディー番組がアメリカで熱狂的に支持されたのは、訳がある。単なる娯楽コメディーではない。この番組の変わらぬテーマは、

 自分を押さえつけ、社会に順応させるのをやめよ。

 仕事の都合より、心の都合を優先させよ。

 なんだかんだと言っても、すべてに勝る愛を優先せよ。

 自由と平等を尊び、人種差別やマイノリティへの差別をなくせ、である。

 

 だって、魔女はマイノリティなのだ。しかし人間はみんな兄弟なのだ。顔や色が違っていても、同じ仲間なのだ。サラさんもマイノリティだが、音楽への愛が、全てを打破する。

 

Bewitched Forever(「奥さまは魔女」よ、永遠に)

Sara Davis Buechner Forever

 

2018-09-18  久志能幾研究所 小田泰仙  

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

2018年9月17日 (月)

サラ・ディビス コンサート in 大垣

 2018年9月17日、大垣スイトピアセンタ文化ホールで、「サラ・ディビス・ビュックナー コンサート」が開催された。「世界で一流の音楽を楽しむ会」が高校生以下の生徒にあしながチケット」をプレゼントしての音楽会である。残念なのは、運動会や雨で順延になった行事のため、120名を予定していた「あしながチケット」が半数ほどしかはけなかったようだ。残念ではあった。台風の影響もあり、秋は学校の行事が目白押しで、致し方ない。

 それでも迫力あるピアノ演奏を楽しめて満足である。私は、5月29日に多治見市で開催されたコンサート、この9月に8日、12日、15日、22日と4回連続で開催されている京都アルティでの公演を3回まで聴いているので、「安心して」(?)鑑賞ができた。今度の9月22日が京都公演の4回目で最終日である。

 それでも、サラさんがピアノを弾くとき、感情をほとばしるがごとき表情で、悲壮な顔、悲しそうな顔、嬉しそうな顔で、顔全体、腕全体、体全体を使いピアノを弾く姿に感銘を受けた。普通のピアニストで、あそこまで感情表現が豊かな人はいない。

 

大垣駅でお見送り

 サラさんに「なぜ、そんなに悲しそうな顔で弾くの?」と、サラさんが電車に乗る前に、大垣駅の待合室で聞いたら、やはり感情が自然と乗り移って、大きな身振りになるようだ。サラさんは明るく、それでいてシャイのようで、握手をして、とてつもなく柔らかな手であったので驚いた。私は、あれだけ柔らかな手を握ったことがない。それでどこからあんな迫力ある連打ができるのやらと、不思議に思った。

 サラさんを乗せた19時4分発の電車は、3分遅れで大垣駅を出発した。私はサラさんを見送って、今、原稿を書いている。

 

写真データを進呈

 演奏と打ち上げ会が終わり、私は大垣駅で待っていて、サラさんに今日のロビーのサイン会で撮影したデータ121枚をSDカードに収めて進呈した。ノートPCで、その写真を見せて大変喜んで頂いた。後から郵送で贈るより、京都への帰途の場で、写真データを贈れば、どれだけ喜ばれるかを考えて、演奏会終了後、自宅に帰って準備をして大垣駅に向かった。喜んでもらうなら、最高の喜びになるようにするのが、私の流儀である。これは馬場恵峰先生の後姿から学んだ。

 

ピアノの音色の差

 今回、大垣での公演は、第一部をホールの中央で聞いて、第二部の時、前列2列目で聞いて、聞こえ方の差を確認した。大垣文化ホールのピアノはスタインウェイである。

 京都府民ホール・アルティ設置のピアノはヤマハCFX で、アルティではピアノの真ん前の10mの最前列席で聞いた。それとの比較で、スタインウェイのピアノの音色にハッキリとした華やかさを感じた。ところが、それを文化ホールの中央で聞くと音色が穏やかになって、華やかさが消え、その差がはっきりしない。音の音量が小さくなるので、意外と迫力がない。しかしバランスの良い音では聞こえるので聞きやすい。やはりピアノの直接音が聞ける最前列席がメリハリがあって良いようだ。これが今回の新発見である。

 アルティのヤマハCFXは、硬いというか真面目な音作りで、少し面白みがない印象を受けた。スタインウェイとヤマハの違いがやっと判ってきたようで、自分の耳の成長を感じて嬉しくなった。

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  京都 アルティ  最前列席より

2p1050326  大垣 文化ホール 中央部席より

3p1050330  大垣 文化ホール 2列目席より

小川敏市長も厚かましく参加。金は出さない

 どういう訳か大垣市長と県会議員がこのホールで聴講していた。大垣市は、この芸術行事にビタ一文も出さない。このコンサートは、大垣の未来を背負う子供たちを大勢招待しているのだから、本来、大垣市制100周年記念行事の一つとして、開催すべきであった。小川敏市長は、今年の1月の河村先生主催のドレスデン管弦楽団の演奏会でも顔を出したが、大垣市として金は一銭も出さない。どういう心境やら。市民として悲しいことだ。

 パンフレットには、このコンサートの「後援」が大垣市、大垣市教育委員会とあるが、名前貸しで、お金は一銭もださない。お金を出しているのは「協賛」と書いてある名簿である。それなら名前を書かなければよいと思う。悪い慣習で致し方ないようだ。私も今までは、一番のスポンサーとして協賛してきたが、今回は事情があってパスをした。人間関係は難しい。

 

サイン会

 演奏会後にロビーでサイン会が開催され、大勢の子供たちが並び、サラさんが大サービスで、付き合っていた。小さい子供たちと、はしゃぐようにサインとツーショットで大サービスである。微笑ましい風景で、私はカメラマンとして大忙し。

 演奏会途中で、サラさんが、小さい頃、母親に連れられてピアノの演奏会に行ったことを今も覚えていると、たどたどし日本語で話をして、私や会場の皆さんが驚いた。

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 今週土曜日、9月22日がサラさんの京都公演の最終日である。再会を約束して、私は大垣駅発の電車を見送った。

 

2018-09-16  久志能幾研究所 小田泰仙  

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

2018年8月31日 (金)

大垣市が奏でる妖怪経営

人生経営でのデュエット 

 カナデノワコンクールで、ピアノのデュエット演奏だからと言って、二人が同格はなく、どちらかがリードを取らないと、メリハリがなくなる。それは演奏する二人の姿に現れる。組織とは2人いれば、成立する集合体である。組織である以上、どちらかが決定権を持たねばならぬ。

 家庭という組織なら、お母ちゃんが社長である(笑)。なにせその組織に一番多くの時間を費やして、家庭に一番目を光らせているのは母親だからだ。お父ちゃんは、外の組織で社長として稼ぐのに忙しい。定年後、ふと家庭を顧みると、お父ちゃんの居場所はない。それで定年離婚が成立する。父親は、家庭に目を向ける時間があまりに少なかった咎である。

 分野別の事業部で、責任を分担したほうが、家庭がうまくいく。それでも、常時、互いに目を向けないと協奏が成り立たない。このカナデノワコンクールは、お互いの協調によって、曲を奏でることが評価される。二人で作り出す演奏である。出しゃばらず、引きすぎず、二人で最高の音を創造する技量が問われる。そのためには、リーダーの役割が大きい。

 あなた(夫)は家庭の責任者として、奥さんのリードに従っていますか? 家庭では「稼いでの輪」の演奏を「奏での和」にして、夫婦で頑張らなくてはならぬ。

 

未来食い妖怪

 大垣の未来を創るという仕事は、行政と実務者の市民とのデュエトなのだ。勝手に行政が、金を使いたいだけの行事のやりたいことばかりするから、不協和音を発して大垣市は衰退していく。

 現在、大垣市制100周年記念行事として、水まんじゅうギネス挑戦、大相撲大垣場所、お宝探偵団、NHKのど自慢大会、大垣さん大集合、ディズニーパレード、等が実施、計画されている。これらを実施しても、大垣の未来のためには、何の種まきにもならない。業者だけが潤い、税金の無駄遣いである。

 なぜか大垣市はこういう音楽活動の文化行事にお金を出さない。大垣市長が芸術に無理解であるためである。ノーベル賞受賞者の大村智先生はカナデノワコンクールの前日の大垣市の講演会で、哲史と山本周五郎の言葉を引用された。

「芸術を楽しむことによって、情緒が高められたり、品性が陶治される(哲史)」

「すべて芸術は人の心をたのしませ、清くし、高めるために役立つべきもの(山本周五郎)」

 大村智先生は、北里研究所病院での芸術作品の活用で、教育にフル活用されている事例を紹介された。

 この場に小川敏市長も同席して、挨拶で大村先生の講演に感銘を受けたと吹聴していたが、実際の行動が大村智先生とは逆で呆れる。小川敏市長がその座にあるのが大垣の不幸である。

 

マル秘口無し妖怪が跋扈

 カナデノワコンクールは、ボランティア活動で、子供達の未来のための投資である。こういう文化の行事に、大垣市はビタ一文金を出さない。大垣市制100周年記念事業の愚劣な行事には3億円余もバラマキである。なおかつそのお金には腐臭が感じられる。なにせ使用用途と会計報告はマル秘なのだ。哲史が言うように、それから見ると確かに大垣市長の品性は高くない。

 今年のカナデノワコンクルールの参加者がかなり減った。日程が悪かった点もあるが、基本的に市の援助がなく、ボランティア活動として運営している点が最大のネックであろう。なんで「水まんじゅうギネス挑戦」が市の全面資金投入で、未来の子供たちの情操教育のイベントが市民だけの寄付に依存した活動なのか。

 

計値ケチ妖怪の尻尾

 小川敏大垣市長は、派手なことには顔を出し、出しゃばるが、地道な保守、教育、文化、環境整備には「節約」とかで金をケチる(計値)。1000人収容能力のソフトピアジャパン大ホールの貴賓席の椅子がハゲハゲなのだ。たまたま目にした大垣市長の貴賓席の背もたれが、ぼろぼろ。まるで大垣市長がしっぽを出したのを象徴するようだ。一事が万事である。人の育成や建屋の保守とは地道な仕事である。それには小川市長はまるで関心がない。己の自己満足と大垣の子供の教育を値踏みの天秤にかけ、教育を捨てたのだ。それをケチという。

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 大村博士の講演会 大垣ソフトピアジャパンの大ホール

 左は小川敏大垣市長、右は伊藤秀光県会議員

 貴賓席なのにボロボロの椅子  2018年8月7日

 

園児を食い物にするムシムシ妖怪

 5月15日と7月18日に文科省から生徒の熱中症対策の注意喚起があるにも関わらず、大垣市長命令で、8月4日の芭蕉楽市で、炎天下36度の高温のなか、「みつづかこども園」の園児を無帽で踊らせて肌に火傷を負わせる冷酷さである。9月1日にも芭蕉楽市で「木の花保育園」の園児が、踊らされる予定である。たまたま台風の影響で気温が下がる予想(8月31日現在)で、雨の予想でもあるが、本来なら8月4日と同じ灼熱の36度の炎天下である。小川敏市長には、文部科学省の通達など知ったことではないのだ。小川敏市長は、文科省との協奏も無視無視妖怪なのだ。小川市長よ、お願いだから、園児を食い物にしないくれ!

 

ブログ「36度の灼熱地獄で園児を踊らせる「鬼の小川市長」」(2018-08-24) 

添付資料 文科省通達(2018年5月15日)11__1.jpgをダウンロード 12__2.jpgをダウンロード

 

妖怪の世界へようこそ

 大垣市駅前商店街の中央のモニュメントも錆びさび、街路灯も錆びさび、芭蕉の案内看板もハゲハゲ、大垣駅前商店街はシャッター通り化して、人通りのない幽霊通りのテーマパークになるばかり。保守保全に金をケチる市長が君臨すると、大垣市は幽霊都市の墓場のようになるばかり。行政とは、お祭りやイベントの派手なことばかりでなく、日頃の当たり前のことを、市民の目の届かない身だしなみ(保守保全)をする総合演奏が政治なのだ。イベントで甘い汁を吸っている妖怪が跋扈という霊気を大垣市役所に感じる。

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3p1050019  大垣駅前商店街の中央のモニュメント サビサビ 2018‎年‎5‎月‎3‎日、‏‎13:35

   これは一つ目一本足妖怪のモニュメント?    回りが無人で不気味

   街並みの紫の垂れ幕が、暗い雰囲気を醸し出し不気味(センスが悪い)

4p1040093  大垣駅前商店街の中央の街路灯 サビサビ

 街路灯サビサビ妖怪

5p1040085  剥げて読めない芭蕉の句の看板    のっぺらぼう幽霊看板

6p1040075  死期の道の看板 鳥の糞だらけ

7p1040997 人影のない無い大垣駅前商店街中心地  幽霊通り

  右は大垣市商店街組合の事務所   2018‎年‎5‎月‎3‎日(祝日)‏‎12:41

社会との協奏でなく、妖怪との狂演

 墓場から生まれたという設定の墓場鬼太郎は、登場当初、性格が暗くて、さっぱり売れず、水木しげるさんは餓死寸前まで追い込まれていた。それでも好きな絵を描いているので苦にならなかったようだ。それを『週刊少年漫画マガジン』で、鬼太郎の性格を明るく愉快な妖怪漫画の主人公に変えたら、人気を呼んで、今度は締め切り妖怪、注文妖怪に攻めまくられ、寝る時間もない売れっ子漫画家になってしまった。漫画の世界でも、読者の心と協奏できる作品でないと、自己満足だけの漫画になってしまう。それを鬼太郎は教えてくれた。

 大垣行政は、ギネス毒水まんじゅう、大垣さん大集合、と小川敏氏だけが自己満足で、市民がそっぽを向いている金食い妖怪の行事ばかりに熱を上げている。小川敏市長は、業者の方にばかり目を向けて、市民には背を向けているから、大垣市は墓場として衰退していく。小川敏市長は、大垣市の死神である。

 不幸中の幸いで子供の死亡事故にはならなかったが、2017年の大垣ドローン墜落人身事故も大垣行政の責任である。大垣市の責任者は責任を業者に押し付けて、厚顔無比妖怪はドローんとトンずらした。その総責任者は小川敏市長である。

 市民との協奏がなければ、いくら大垣市制100周年記念行事に金を使っても金切り音の狂奏となる。

 

大垣の未来協奏

 大垣市の未来のために、行政と市民が奏でる活動が、大垣の未来を創る。悲しいことだが、行政の指揮者・小川敏市長が市民とは遊離して、行政だけが勝手に自己満足の毒奏を強行して、暴走している。あぶく銭の金切り音がやかましい行政毒奏である。

 

2018-08-31  久志能幾研究所 小田泰仙  

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

2018年8月30日 (木)

音楽♪協奏 ~カナデノワコンクール

活力エネルギーを頂く

 2018年8月8日、第4回カナデノワコンクールが、大垣市の音楽堂で開催された。当日の朝は、朝食を2015年生理部門ノーベル賞受賞の大村智先生とご一緒できて、人生のエネルギーを一杯いただき、演奏会会場に向かった。会場でそれを関係者に自慢したが、分野が違うせいか、話がかみ合わず、(へーそうなの、で終わり)少々落胆でした。音楽コンクールの場所では、世界的ピアニストと会食したという話題でないと(?)、自慢できないようだ。皆さん、目をもっと世界に向けよう。

 

カナデノワでの協奏

 カナデノワの演奏コンクールでは、ペアで音楽を協奏する技が問われる。小さい子供から、高校生、大学生まで協演を聴いて撮影した。歌の部門では、二人で踊りながら歌ったり、先生の伴奏に合わせて歌うなど、そのハーモニーの表現はさまざまである。

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子供とのデュエットを眼で奏でる

 ピアノの先生がリードをして、小さい子とデュエットをする姿は微笑ましい。子供と先生のデュエット演奏では、やさしく子供を見守りながら演奏する先生の姿に安心して、二人の演奏を観ていられる。先生は、子供の音量、ペースに合わせて弾かないと破綻する。子供の弾く音量・音質に合わせて叩く鍵盤も加減をして音も出さねば、デュエットの意味がなくなる。主役は子供なのだ。先生が子供を見つめる目が美しい。

 同世代の仲間とピアノを弾くよりも難しかろう。子供も先生を全面的に信頼しての演奏であるが、そんなことを考えている余裕はないかもしれない。それが人生だ。師は黙って見守ってくれている。

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写真から音が観える

 世の物事は陰陽、プラスマイナス、白黒である。デュエットの演奏でも、一人が高音部をもう一人が低音部の鍵盤を担当する。当然、弾き方も違う。それが横から見ていて、400mmの望遠レンズ越しに写る二人の姿のハーモニーが美しい。それから演奏の実力がわかる。写真に撮られる二人の姿の美しいペアが入賞していた。新しい発見である。

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ピアノの相性

 ピアノデュエットでは、一台のピアノの低音部、高音部を二人で担当して弾く場合と、2台のピアノで協奏する方式がある。今回、最後の二組が2台のピアノで協奏をした。それで驚いたのが、スタインウェイとベーゼンドルファーのピアノの協奏となったこと。設備的にスタインウェイのピアノを2台も持っているホールは皆無に近い。必然的に今あるピアノで協奏しようとすると、音楽堂のようにスタインウェイとベーゼンドルファーのメーカの異なる2台となる。しかし音色の違うピアノであるが、違和感なくその協奏が聞けて拍子抜けをした。

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ベーゼンドルファーの憧れ?

 演奏が終わって、審査時間の合間に、舞台上のベーゼドルファーのピアノを触れる時間を事務局が作ってくれた。驚いたのは、小さい子供たちがベーゼンドルファーのピアノにワーッと群がったこと。ピアノを習っていると、ベーゼンドルファーのピアノはよく知っているようだ。今回、残念だが2台あるピアノで、ベーゼンドルファーのピアノを選択した参加者はゼロであった。全員、スタインウェイのピアノを選択した。ベーゼンドルファーのピアノは、鍵盤が97鍵あるモデル290インぺリアで、横幅が普通の88鍵のピアノとは微妙に違うため、コンクールではミスタッチが怖ろしいらしく、選択が敬遠される。また音の出方が微妙に遅れるので、弾き方に習熟が求められる。

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表彰式

124k8a0426   笑顔がステキ

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ハードワーク

 朝10時から撮影を始めて、終わったのが17時である。途中の休憩はあるが、撮影に7時間を拘束され、カメラ4台を使い、約530枚の写真を撮影した。チカれた、が実感である。

 普通の演奏会では、リハーサルだけの撮影が多く、その時間は約2時間である。しかしこのコンクールでは、延べ54人の参加者がデュエットで順次登場するので、その撮影で全員の演奏姿をファインダー越しに捉え、デュエットの二人の息の合った瞬間を、画像として切り取る。その瞬間を待つのが大変だ。全てのコンクールが終わった後、疲労困憊であった。肉体的にはシャッターボタンを押すだけなのだが、終わって家に帰り少し横になったら、そのまま寝てしまった。

 

お詫び

 肖像権の関係で諸般の事情が発生して、今回は一部の写真にマスクをいたしました。後日、マスクの無い写真を掲載予定です。

 

2018-08-30  久志能幾研究所 小田泰仙  

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

 

2018年6月 1日 (金)

あしながチケット募集「サラ ピアノコンサート」

 2018年9月17日に大垣市スイトピアセンター文化ホールで開催される「サラ・デイビス・ビュクナー コンサート」に、高校生以下の音楽好きの皆さんを招待します。添付ファイルの要領で応募ください。皆さんの子供さん、娘さんを是非、素晴らしい音楽に触れさせて上げてください。

 「あしながチケット」の名は、アメリカの作家ジーン・ウェブスターの小説「あしながおじさん」からとっています。

 私のサラ・デイビス・ビュクナーの演奏会の感想は、本日のブログ「サラ・ビュックナー ピアノの調べ」をご参照ください。

 

チケット入手

 主催は「世界で一流の音楽を楽しむ会」です。一般の方もアメリカのトップピアニストの素晴らしピアノ演奏をお楽しみください。チケットは、シューベルトホール、大垣市文化事業団受付1階、松栄楽器本店、ユカタ音楽で販売しています。

 入場料 一般3,000円、学生1,000円、

 高校生以下無料(「あしながチケット」必要)  130名招待

Photo

 

添付ファイル

 sara_concert1.PDFをダウンロード 「サラ・デイビス・ビュクナー コンサート」表面

   sara_concert2.PDFをダウンロード   「サラ・デイビス・ビュクナー コンサート」裏面

2018-06-01

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite  Blog: http://yukioodaii.blog.enjoy.jp

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サラ・ビュックナー ピアノの調べ

 2018年5月29日、多治見市オースタット国際ホテルで「サラ・ビュックナー 春のディナーコンサート」のピアノコンサートがあると小出さんから情報を得て、カメラを担いで出かけた。コンサートは多治見の画廊「不知火」と料理店「校倉」の社長・中尾登美子さんがビュクナーさんの来日に合わせて企画した。

 2018年9月17日に、大垣のスイトピアセンタ文化センターで、「世界で一流の音楽を楽しむ会」主催の「サラ・デイヴィス・ビュックナー コンサート」(次のブログ記事を参照)が計画されていて、河村義子先生からも誘われているご縁もあり、その事前確認もかねての鑑賞である。

 皆さんも是非、大垣での演奏会においで下さい。京都のALTI芸術劇場9月のコンサート情報も得たので、京都にも聴きに行こうと思う。

 

コンサート会場

 コンサートでは、ヤマハの一番小さいグランドピアノのC1(奥行161cm)を使っての演奏であった。体の大きなサラさんが、フルコンサートピアノに比べれば、ダイナミックレンジに狭い小さなピアノで、ピアノ本体を振り回すような熱のこもった演奏である。普通のコンサートでの一般的なピアニストが、大きなコンサート用ピアノ(奥行275cm)と格闘するが如き演奏とは、かなり趣が違った。しかし小さなC1でもここまで音が出るのだということを教えてくれたのは素晴らしい。その演奏の腕は、弘法筆を選ばずの例え通り、世界一流のピアニストの腕を垣間見た思いである。ホテルのコンサートだから致し方ないが、世界的なピアニストには、C1では失礼かもしれない。一流のホテルを目指すのならピアノは良いピアノを購入して欲しいと思う。

 ホテルの宴会場でのコンサートなので、照明と撮影位置の制限で、写真を撮るに苦労をした。ディナーコンサートでもあるので、場の雰囲気を壊すのにも配慮して、演奏中の撮影は動き回るのを止め、撮影数も少し控え目にした。

1dsc08858   リハーサルで

2dsc08895   本番での演奏

サラ・デイヴィス・ビュックナー 

 際立つ音楽的才能、世界的な芸術感性、そして他の追随を許さない高い先見性を兼ね備えたサラ・デイヴィス・ビュクナーは、現代の最も独創的なコンサートピアニストのひとりである。その演奏は ”知性、誠実さに加え 全てにおいて完璧なテクニック”(ニューヨーク タイムズ紙)”音楽に貢献する思慮深い芸術家としての手腕”(ワシントン ポスト紙)“魅了され仰天させられる名人技”(フィリピン スター紙)”ビュクナーに勝る者はない”(日本インテューン誌)など世界各地のメディアから絶賛を浴びている。

 二十代のビュクナーは、エリザベート王妃国際コンクール(ベルギー)、リーズ国際コンクール(イギリス)、モーツァルト国際コンクール、べートーヴェン国際コンクール(共にオーストリア)、シド ニー国際コンクール(オーストラリア)などで受賞、そして1986年ロシア・モスクワでのチャイコフスキー国際コンクールでは銅メダルを受賞、1984年ジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクール(アメリカ)では第1位ゴールドメダル受賞など 世界で最も権威ある国際コンクールで数多くの受賞歴を持つ。

 マンハッタン音楽大学、ニューヨーク大学、ブリティッシュ・コロン ビア大学で教鞭をとった後、2016年よりテンプル大学(フィラデルフィア)音楽学部教授に就任。世界各地の教育機関での マスタークラスや講演会、主要な国際ピアノコンクールの審査員として数多く招聘されている他、ドーバー出版インターナショナルの編集顧問も務める。

 また、トランスジェンダーの女性としてLGBTQの重要な行事に演奏や公演で参加することも多く、自身の体験を元にした数多くの記事やインタビューが世界各地のメディアで取り上げられる。米国とカナダの両国籍を有し、現在はフィラデルフィアを拠点に国際的な演奏活動及び教育活動を行なっている。

© Sara Davis Buechner 2017 | Website by Unison Media より引用

http://saradavisbuechner.com/%E7%B4%84/

 

土岐市と比較のご縁

 たまたま同じテーブル席で、一人置いてすぐ横に土岐市の副市長が座られたので、演奏後のディナーでは思わず大垣市と土岐市の活性化についての話題で盛り上がってしまった。

 副市長さんから、大垣市はお城もあり、芭蕉記念館もあり、大垣まつりまもありと観光施設が豊富で羨ましがられた。外から見ると、意外とよく見られているようだ。大垣市は、愚政でその歴史の財産が上手く活用されていないと泣きを言ったら、土岐市に比べての話をされた。

 土岐市は人口5万9千人で、名古屋市から約35Kmと通勤圏であるためベッドタウンとしても発展しており、JR中央線で大曽根駅や千種駅など、名古屋市内主要駅まで約30分程度で行ける好位置にある。高速道路も、中央自動車道・東海環状自動車道のインターチェンジ、スマートICが3か所もある。観光面は弱いものの、土岐プレミアム・アウトレットの存在で集客力は年間600万人以上と県内トップを誇る。この東濃地方に関しては、岐阜県岐阜市よりも愛知県名古屋市との結びつきの方が圧倒的に強い。ただしJR駅前商店街は寂れているという。

 大垣市は、人口16万人、名古屋まで44 Km、名古屋までJR快速で32分、高速道路もインターチェンジが2つと土岐市とほぼ同じ条件である。それでいて大垣市は集客力が126万人程度(平成20年)しかない。大垣市は、観光施設が多いわりにみすぼらしい。何が違うんだとの問題意識に目覚めた。

 

エピソード

 当初、古田岐阜県知事も出席予定であったが、直前に、各務ヶ原市の航空宇宙博物館で開催中の海外との協業展覧会で、宇宙飛行士との衛星中継の会談が計画され来られなくなった。私は、サラ・デイヴィス・ビュクナーが凄いピアニストであることを今回初めて知った。このコンサートに土岐市の副市長も参加するのもワケがある。私のテーブルには、今年の1月のドレスデントリオ演奏会でお世話になった岡崎市の宇野病院の宇野院長先生も同席された。5月31日付の岐阜新聞にも今回の演奏会の記事が掲載された。

 

2018-06-01

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

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