« Sara is actually a "Bewitched" ♪ | メイン | 「妖怪飛行船巨鯨号」で行く人生航路 »

2018年9月23日 (日)

魔女のサラさんは、大虎だった

 2018年9月22日、午前中は頼まれて敬老会の写真撮影に出かけ、午後から京都府民ホール「アルティ」で、京都公演の最終回4回目のサラさんのコンサートに出かけた。その後に、「アルティ」のロビーでファンとの交流会があり、そこで、サラさんは面白い裏話をされ、その大部分を自身の日本語で話された。たどたどしいが、メモもなく、結構流暢な話しぶりで、これには少々おどろきであった。勢川先生が所々で補足翻訳をされた。

 

ピアノの天分

 サラさんは3歳の時からピアノを習っていた。サラさんの天才的なピアノの才能は、「魔法」ではなく、小さいころからの地道で猛烈な練習の賜物である。楽器の習熟には、早いほうがよい。

 私も最近、ピアノを始めたが、サラさんより60年の周回遅れでのピアノのマスターマラソンの開始である。サラさんに追いつくのは大変だ。それまで死ねない(?)。ピアノ練習で指をつかうことがボケ防止のためだと自身に言い聞かせて精進している。

 ボケとは、その人の死である。人とは過去の出会いの記憶をため込んだハードディスクのような存在である。その記憶を失う生き方はしたくない。そんな生は、生きながらの死である。親から「あんたは誰?」とは言われたくない。自分でも言いたくない。

 

モーツアルトへのこだわり

 サラさんは、ラジオから流れてきたモーツアルトの曲に衝撃を受けて、その曲を弾きたいと訴えたが、ピアノの先生から、小さすぎるのでダメと言われた。サラさんは、どうしてもモーツアルトを弾きたかったので、1週間猛練習をして、「がんばりました」と。それを聞いて、先生がその出来の良さにびっくりして、モーツアルトを弾くことを認めたという。

 

ホールとピアノへのこだわり

 サラさんの昔からの夢は、モーツアルトソナタの全曲を演奏するコンサートを開催することであった。しかし、サラさんの思惑に合格するホールとピアノがなかなか見つからなかった。その夢は2年ほど前に、このホール「アルティ」とヤマハCFXに出会って、これが「パーフェクトだ」と確信した。ホールも音響的に素晴らしく、ピアノもパーフェクトで、観客もとても静かに聴いてくれる。それで、今回、その夢が実現できてとても嬉しいと、演奏会の最後に日本語で挨拶をされた。

 今回、このコンサートは、DVDの公開録音も兼ねており、来春に発売予定である。ヤマハさんもこだわって、この4回のコンサートで毎回、このCFXを浜松の本社に送り、再調律をして京都に持ち込んだとか。演奏会休憩の合間にも調律師が頻繁に調律をしていて、今までに無いことで、少し変だなと思っていた。ヤマハさんも万全の体制であったのだ。CFXも納入後6年目で、音もこなれてきて、館長さんも音響的にベストの状態だという。演奏会後、アルティの館長の雨宮さんと名刺交換をして、それを教えてもらった。

 

大の阪神タイガースファン

 サラさんとファンとの交流会で、雨宮館長さんがインタビューとして3つの質問をされた。その最後の質問は、サラさんが大の阪神タイガースファンであることへのコメントである。

 サラさんは、1995年に阪神タイガースに出会って、大のタイガースファンになったという。1995年と言えば、阪神淡路大震災があった年である。来日してから、阪神タイガースの活躍で、ファンになったという。甲子園で鳴り響いた「六甲おろし」を聞いて大ファンになったという。もともと小さいころから野球ファンで、初めて日本の野球試合を観戦したのは、阪神タイガース・ヤクルト戦で、「とても面白かった。しかし試合は少し悪かったネ」(笑)。「巨人ファンは信じられなかった。飲み過ぎネ」(爆笑)。

 「日本で、私は阪神タイガースファンです、と言うとすぐ友達になれた。お家族さんにもなれました。ホンマに(爆笑)、日本の虎キチファンは特別ネ(指で丸マーク)。素晴らしいファンで、ベストファンです。世界の中で一番好きなファンです」(大拍手)

 会見途中で、ファンから阪神タイガース帽子とユニフォームをプレゼントされ、大喜びであった。早々に帽子をかぶってお披露目して、メチャメチャ茶目っ気たっぷりで、観客は大喜びであった。その後、大垣市でのサイン会と同じように、サイン、ツーショットとファンに大サービスであった。私もどさくさに紛れて、最後にツーショットを撮ってもらった。腕を回して抱えるように写真を撮ってもらって、アナ嬉し。

1   タイガース帽子を被ってご機嫌なサラさん

2  虎キチファンはマルと

魔女に敬意

 この会場で、サラさんに前夜、大急ぎで英訳したブログ記事「サラさまは、実は「魔女」だったんです♪」と他のサラさんのブログ記事(未翻訳、順次翻訳予定)のカラープリントをクリアファイルに入れてプレゼントした。こういう機会で、新しい取り組みに背中を押してくれるご縁に出会うのは嬉しいもの。

 ファンとの交流会でも、大垣のサイン会と同じように、小さな子も大勢、ツーショット写真を撮り、和気あいあいの交流会であった。小さな子とのツーショットは身をかがめてポーズをとるなど、気の使い方は半端ではない。サラさんはアメリカ人のように陽気で気さくだが、気配りは日本人のようで超一流だと感じた。

3p1110563

4p1110565

 このファンとの交流会のあと、先に録音した内容に一部不満があるようで、再録音のため、皆さんに拍手で送られて、サラさんはホールに消えた。こんなアットホーム的な交流会は初めてで、心に残る交流会であった。来春発売のDVDが楽しみである。

 今回は、事情がありプロ用の機材のカメラを用意できず、画像が最高でなかったのが悔やまれた。

 

2018-09-23   久志能幾研究所 小田泰仙  

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

コメント

コメントを投稿