c-馬場恵峰師の書・言葉 Feed

2021年4月17日 (土)

時間貧乏病をぶっ飛ばせ(磨墨智152-4)

 

 時間は、全ての人間に平等に1日24時間を与えられている。時間貧乏人になるか、時間の富裕層であるかは、本人の意識と智慧の出し方如何である。

 「時間がない、忙しい、忙しい」と走り回っている時間貧乏人は、永遠に時間という富は手に入らない。それは、なぜ忙しいかを考えていない証拠である。

 そういう人は、急ぎではないが大事なことを疎かにして、大事ではないが、急ぎのことを最優先にしている。

 「忙しい、忙しい」と走り回っている人に限って、時間にルーズで、パチンコ店の駐車場にマイカーが長時間駐車してある。それを目撃した恵峰先生は呆れている。

 そういう人に限って「恵峰先生から書道を習いたい。今は忙しいから閑になったら来ます」という。そう言っているうちに、忌中という札が玄関に下がる。それを4,5年前に講義で言われた恵峰先生も、今年亡くなられた。歳月は人を待たず。時間は命なのだ。

 

時間の富裕層

 時間の富裕層は時間の有限性を知っている。その限られた一日のうちで、一定の時間を社会奉仕活動に費やすことは、限られた時間を有効に使う訓練になる。またその過程で、社会の実相を見させてもらえる。それが今後の自分の生き方を変える活きた経験となる。

 

 時間をかけた社会奉仕活動は、お金の寄付より価値がある。10年後、元本に利子をつけて仏様が返してくれる。この世は奪った分が手に入るのではなく、与えた分が倍返しで返ってくる(五右衛門風呂の定理)。グローバル競争社会とは対極の世界である。与えない人は、何も与えられない。それが孫の代に返ってくるときもある。可愛い孫が大喜びである。今の自分の幸せは、ご先祖様が積み立てた功徳の貯金の配当を得ているに過ぎない。

 「自分信用金庫」に功徳の貯金をしよう。貯金する過程で道が開ける。ペイオフもなければ、差し押さえも預金封鎖もない。格付けAAAAの超安全資産である。

 

「雑詩其一」  陶淵明 五十歳のころの詩

 人生無根蔕

 飄如陌上塵

 分散逐風轉

 此已非常身

 落地為兄弟

 何必骨肉親

 得歓當作楽

 斗酒聚比鄰

 盛年不重来(盛年重ねて来たらず)

 一日難再晨(一日再びあしたなりがたし)

 及時當勉励(時に及んでまさに勉励すべし)

 歳月不待人(歳月は人を待たず)

 

(意訳)

 人生には根もヘタ(蔕)もなく、舞い上がるチリ(塵)のようなもの。風に飛ばされて、もとの状態を保てない。地に舞い落ちた所に兄弟が生まれる。だから肉親だけにこだわる必要はない。嬉しい時には心ゆくまで楽しめべばよい。酒をたっぷり用意して近隣の皆を集めよう。若い時は二度とは来ない。一日のうちに二度の朝はない。勉強できる時に勉強しよう。歳月は人を待ってはくれない。

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馬場恵峰書Photo

2021-04-17   久志能幾研究所通信 1992 小田泰仙

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2021年4月13日 (火)

人生経営での命(時間)儲け。金儲けは二の次。

 

会社経営

 会社経営で必要なことは、利益を上げるために売上高を多くすることではない。売り上げがいくら多くても、一部門が赤字の垂れ流しでは、赤字転落である。経営の最優先課題は、利益を阻害する要因(赤字要因)を無くすことだ。

 

赤字の垂れ流し

 前職の会社でも、欧州に作った現地法人が赤字を垂れ流し、日本で稼いだ利益の大半を帳消しにしていた。それが長年続いたが、当時の社長がその会社の閉鎖を決められなかった。エリートの社長が優柔不断であった。その会社は政府の関係があり、会社の解消に支障があったが、社長に決断力がなかった。

 エリートと言われた社長以下の経営陣は、赤字になると真っ先に人材育成費を削った。愚かな経営陣は、人件費をコストとしか見ていなかった。そうしている間に、累積赤字で会社の耐力を失い、それが後年に競合会社に吸収合併される悲劇を招いた。無能で優柔不断の経営者が、会社を潰した。

 

宮仕えの智慧

 私の同僚が上司とのそりが合わず、その海外の現地法人の営業に飛ばされた。そこで心身とも苦労したようで、帰国後、すぐ病没した。享年54歳。

  私が別用件で現地に出張して会った時、かなり疲れた表情をしていた。彼が技術者で営業には不向きが明白なのに、そこにその上司が彼を飛ばしたのは、推定殺人だと仲間内では噂をした。宮仕えとは残酷なものだ。上司に嫌われた場合の悲劇である。

 私はその上司には面従腹背を通して、嫌われないように保身をしたので、その災難を逃れられた。また両親がその上司に盆暮れの付け届けを欠かさなかった。それは宮仕えの智慧であった。だから命を守ってくれた両親に感謝である。命が一番大事なのだ。

 

自分有限会社の経営 

 人生経営で必要なことは、自分の人生経営を阻害している要因を除くことだ。金儲けよりも、阻害要因を排除することが最優先である。

 いくら金儲けの才能があっても健康でないと、人生は大赤字である。 

 安いからと激安飲食店を選んで、それが原因で病気になっては人生経営の命が赤字となる。安いものにはワケがある。

 安いからと遠くの店に足を運んでは、時間ロスで人生経営の命が赤字となる。

 食べ過ぎて病気になっては、人生経営の命が赤字となる。

 安く美味いからと「毒」入り食品を食べて、病気になっては人生経営の赤字となる。

 安いからと激安商品を選んで、それが原因で人格が下品になれば、人生が貧困になる。それで奴隷労働で作った製品ばかり買えば、日本の雇用がなくなり、日本経済が病気になってしまう。安いものにはワケがある。

 せめて小さな心掛けで日本経済の足を引っ張ることは止めよう。

 儲けのためにプラスすることばかり考えず、マイナス要因を排除することが最優先である。時間は命なのだ。

P10409731s  馬場恵峰書

 

2021-04-13 久志能幾研究所通信 1987  小田泰仙

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2021年4月11日 (日)

ゆでガエル洗脳病をぶっ飛ばせ(11/11)安物買い

「安物買い病」をぶっ飛ばせ

 

 安さ至上主義で、100円ショップでモノを買えば、それは外国の奴隷労働を推進する悪徳となる。100円製品は奴隷労働で作られた製品である。その消費分だけ、日本の雇用が失われて、悪魔のスパイラル効果で日本の経済衰退の原因となっている。安物買いは、自分で自分の首を絞めている。安物買いの銭失い。安物を買う輩はそれに気が付かない。安物買いは他人迷惑である。

 

 欧州が移民を推進した為、貧富の差が拡大して、テロや犯罪が増加して、社会が不安定になって、今そのツケを払っている。今のままでは、いつかそれが日本の未来となる。

 

自分を買う

 モノを買うとは、自分を買うことだ。安いものを買うとは、自分を安く買っている。浅ましく買うとは、自分を浅ましくしている。安いものに囲まれるとは、自分が安く下品な人物に堕ちていく。私は、その人の所有しているモノで、その人を人物評価している。見ればわかる。

 成金が金の任せて買っているモノは、高くても趣味が悪い。それは下品で、その人の人物を表している。

 人と付き合うなら、上品な人を選びたい。上品な人と付き合っていると、なぜか心が豊かになる。その反対は、……。

 

自己投資

 自分有限会社の社長として自分にもっと投資しよう。自分に投資をしないから、段々と下品になり、ジリ貧になる。

 

 私が就職をした48年前、母は私に「お前が定年になるころは、退職金も年金も無いものと思え」と言った。私はそれを想定して生きてきたので、今の私がある。金を貯めたのではない、どんな時代になっても生活できる能力を養ってきた。学ばない人生は墓場の人生だ。

 並みの会社員は、自己投資をせず、引きこもりで己の人生を崩壊させた。投資無きところに成長なし。自己投資をせず、勉強しない人間に未来なし。

 

書道の学び

 馬場恵峰先生は、「書道で書くなら、高い紙に高い墨で書きなさい。そうすれば、後々まで残るし、字もうまくなる。安い紙に書くから、安易に書いてしまう。だから、字もうまくならないし、後世に残らない」と言われた。

  馬場恵峰先生は、中国に行かれると、毎回、同行の人が持てるだけの書道用紙を買ってこられた。日本では手に入らない高級な紙である。毎回数十万円の出費であった。

 馬場恵峰先生は、いつも中国から買ってきた紙(色紙や巻物等)を私に見せて、「小田さん、この紙に何を書くか考えるのが楽しいのだ」と言われたことが、今は懐かしい思い出である。

 

2021-04-11 久志能幾研究所通信 1984 小田泰仙

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2021年4月10日 (土)

右手に志、左手に算盤、背中に我慢と不安

 

 行動=状況把握+使命感+強み

      ドラッカー

 

 経営も仕事も芸術も、全て人格が決める。人格以上の仕事はできない。創る仕事から人格以上のものは出てこない

 

 自分の使命は何か?

 自分の強みは何か?

 

 現状把握も、己の使命感と強みを意識しないと見えてこない。自分の人格を上げないと、見えるものも見えない。目に見えるものでなく、見たいと思うものしか目に入らない。自分の価値観というフィルターで、見るべきことが隠されてしまう。だからこそ、その価値観のレベル向上が必要で、それが魂の向上である。

 

 魂を磨け。人格を上げよ。金儲けの才覚を磨け。それを世のために使え。お足がなければ、世間を歩けない。渋沢栄一流の算盤と論語を重んじよ。

 右手に志、左手に算盤、背中に我慢と不安を背負って、歩め。勇気を持って未知なる長い道へ第一歩を踏み出せ。百里の道も一歩から。

 

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2021-04-10   久志能幾研究所通信 1983  小田泰仙

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ゆでガエル洗脳病をぶっ飛ばせ(10/11)人件費

「人件費削減病」をぶっ飛ばせ

 

 人件費は経費ではない。設備投資費である。人こそが価値を二倍にも十倍にもしてくれる。グローバル経済主義病に犯された会社は、その人件費をケチり、正社員を減らし、派遣社員を増やし、海外に工場を作り、製品を逆輸入している。結果として日本の給与水準がこの30年間下がり続けている。これでは日本の景気が良くならないし、少子化も解消しない。そのツケは必ず払わねばならぬ。

 

日本企業のこの30年間

 企業は内部留保を優先し、給与を上げず、派遣労働者を増やし、人材育成費を削減してきた。その結果、会社は発展させてくれる人財が消滅した。結果として、自分で自分の首を絞めている。日本企業の人材育成費は、世界最低レベルに低下している。グローバル経済主義病の症状である。社員教育を疎かにして、成長できるはずがない。

 

人は大事と言いながら

 経営者は、人の教育は大事と言いながら、不況になると真っ先に人材育成費を削減してきた。そんな経営者が会社を良くできるわけがない。だから日本企業は衰退した。私の前職の会社も、そうであった。教育担当の私は忸怩たる思いを何度も味わってきた。

 

大垣の没落

 小川敏のように、自分達だけにお手盛りで給与を上げるから大垣市は没落した。大垣の役人の給与は、岐阜市のそれを抜いて県下一の高給になった。その代わり、大垣市の児童生徒一人当たりの教育費が県下最低となった。教職員の給与も最低レベルになった。大垣市の役人と一般庶民に収入の2倍以上の大格差が生まれた。そんな大垣市が発展するわけがない。

 

電機業界の衰退

 パナソニック、ソニーに代表される日本の電機業界は、人件費を削り、虎の子の技術者をリストラして、業績の低下を防ごうとした。しかしリストラされた技術者が、中韓企業に雇われ、その技術が中韓の企業に流れた。その後、用済みの技術者はお払い箱である。日本の技術者が屈辱的な扱いで、中韓の企業を追われた。

 日本企業のリストラのしっぺ返しで、中韓で製造された安い製品が日本に流れ込み、日本の電機産業は壊滅した。みんなそれで不幸になった。グローバル経済主義病の症状である。

 日本の電機産業は自分で自分の首を絞めたのだ。人を大事にしなかった咎である。グローバル経済主義病である。

 

自分有限会社の衰退

 自分を大事にせず、家庭内の自分の待遇を疎かにして、勉強をしないサラリーマンは、能力開発が出来ず、企業のリストラ対象になった。

 原因を自分の中に見つけないと、また同じ過ちを繰り返す。

 自己投資なくして、成長なし。

 

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2021-04-10   久志能幾研究所通信 1982  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2021年4月 8日 (木)

10年後、この世にいないとしたら

 

10年後のために、今することは何か?

3年後のために、今することは何か?

1年後のために、今することは何か?

今日、することは何か?

死後の世界で出会う人のために、今することは何か?

この10年間で何を遺すのか?

 

5年後

 日本人の平均寿命は80歳である。今、70歳の人は10年後にはこの世にいない確率が高い。60歳の人でも20年後にはこの世にいない。20年などあっという間だ。75歳になれば、4人に一人は認知症である。つまり脳死である。そのことを考えないから、ドタバタの人生で終わる。死の間際になってあわてる。

 死に接して、慌てないように人生を送れば、死の時になっても、従容として死ねる。立派に死ねる。死ぬ時は、死ぬのが一番適切な行動だ。延命治療など不要である。

 

成年重ねて来たらず

一日再び晨(あした)なり難し

時に及んで当に勉励すべし

歳月は人を待たず

陶淵明(365~427年)『雑詩十二首』

 

 

時間の浪費   p 35

 その原因はどこにあるのか? 君たちはあたかも自分は永久に生きられるかのように今を生きていて、自分のいのちの脆さに思い致すことは決してない。いかに多くの時間がすでに過ぎ去ったかを意識しない。時間なぞ無尽蔵にあるもののように君たちは時間を浪費している。そうやって君たちがどこの誰かに、あるいは何らかの事に与えているその日が、実は君たちの最後の日であるかもしれないのに。死すべき者のように君たちは全てを怖れ、不死の者であるかのようにすべてを得ようとしているのだ。          

   セネカ「人生の短さについて」3-4(中野孝次訳)

Img_64031s  馬場恵峰書 2006年

2021-04-08   久志能幾研究所通信 1980 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

「To do人生」から「To be人生」へ

 

 ビジネスでの成功のための道具として、「to do リスト」が氾濫している。やるべきことに優先順位を付けて、リストにして実行するための道具である。何のために? ビジネスでの成功のためである。

 しかし、人生で最終的に目指すべきは、人間になることであり、人格者になることであり、佛になることである。決してビジネスでの成功者になることではない。

 ビジネスでの成功者が、人格者であることは稀である。ビジネスでの成功は、人生の中で一時的過渡現象である。ビジネスで成功すると傲慢極まりない輩になることが多い。それが失敗して辛酸を舐めて人格者になる人が多いのが世の常である。ビジネスでの成功は、人生の一里塚であり、一夜城の建設である。やるべきことをやり切って、金が貯まっても、守銭奴のままでは、成仏できまい。人は裸で生まれて、裸で死んでいく。何もあの世に持っていけない。

 

Doの人生

 金を稼ぐ(do)、そのために何をやる(do)か?

 金を稼いで、それでどうするのだ。

 毎日、のんびりと寝転がって過ごすため?

 熱帯地方の住民は、環境が豊かなので金がなくとも毎日、のんびりと寝転がって過 ごしている? それが究極の姿ではないか。それがよほど幸せだ。

 

 女を作る(do)、そのために何をやる(do)か?

 女を作って、人生をどうするのだ?

 その女もいつしか老いる。老いれば、嫉妬心が旺盛になる。

 その己も何時かは老いる。老いた身に豊満な美女は不要である。

 そんな女がまとわりついてきて幸せか?

 

 贅沢な生活をする(do)、そのために何をやる(do)か?

 人生、寝て1畳、立って半畳、食べて1合、飲んで一升である。

 贅沢に過度に栄養を体に入れば、病気になって早死する。

 贅沢で安易な生活を送れば、すぐ病気になる。早死にである。

 最初から持たない生活をすれば、人生の目的は早く達成する。

 

Beの人生

 To do人生では、何時か限界がくる。いつまでも体が動くわけではない。やりたくても、やれない時が来る。老いれば体力も欲望も無くなってくる。金を作り、女を作り、飽食し、欲望を満たすことが人生の目的ではない。人は必ず死ぬ。死にゆく身に、金も名誉も女もモノも意味を持たない。色即是空、空即是空である。

 

余命

 男性の平均寿命は80歳。今70歳なら、多くの人は10年後にはこの世にいないのだ。癌になれば、5年後には半数はこの世にいないのだ。

 私も癌になり、手術後、医師から余命2.5年と宣告された。医師の言う通りなら、後、半年の命である。素直でない私は、医師の言葉を信じず、癌を再発させないように取り組んでいる。素直に医師の言葉を信用すると、そのようになるという。

 

何を目指す?

 しかしTo be人生には、限界がない。佛になるために、己は何であるべきなのか(be)? その前に、動物で生まれて、人間にもなっていないことに気が付くべきだ。新聞の社会面には、畜生のような振る舞いの事件が氾濫している。

 一番大事なことは、動物で生まれた我々は、死ぬまでに人間になることが最優先である。それを自覚して精進すべきなのだ。

 その上の界で、その道の師匠となるために、己は何であるべきなのか。その道の達人となるために、己は何であるべきなのか。家族の指導者になるために、己は何であるべきなのか。

 家の外も内も変わらず、人格者であれ。その前に、動物で生まれた己を人間に昇華させよ(Be)。それがTo be人生だ。

 

 人は人の中で人となる。人多き人の中にも人はなし。人となれ人、人となせ人という事。

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 馬場恵峰書

 東日本大震災で倒壊した神社の再建時に出た端材に揮毫

 

2021-04-08   久志能幾研究所通信 1979 小田泰仙

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2021年4月 7日 (水)

強盗(go to)より減税を。人生時間の減税を

 

 ごおとうイートよりも、ごおとうトラベルよりも、減税こそが経済活性化の肝である。それが全国民に公平に、満遍なく景気回復の種を蒔くことになる。

 

大嘘

 安倍首相(当時)は、2017年9月26日夜のテレビ東京番組で「(08年の)リーマン・ショック級の事態が起こらない限り引き上げていきたい」と言った。このコロナ禍の経済危機はリーマン・ショック以上である。それなのに減税せず増税したのは、強盗なみの噓八百である。

 

利権まみれ

 幹事長の二階俊博は一般社団法人全国旅行業協会の会長である。その利権のため、強通トラベルの再開を画策しているようだ。ごうつうトラベルは、コロナ禁拡散の危険性が高い。小役人のGo to 主義(ご都合主義)で税金をバラまかれてはたまらない。

 

二階氏「GoToトラベル再開を」

 自民党の二階俊博幹事長は4日放送のBSテレ東番組で、新型コロナウイルスの感染状況に留意した上で、停止中の観光支援事業「Go To トラベル」を再開すべきだとの考えを示した。再開により、感染拡大のリスクが高まるのは悩ましいとしながら「恐れていたら何もできない。みんなが家に引きこもっていたら、日本の経済が止まってしまう。経済効果がある」と述べた。

  2021.4.4 18:59 産経ニュースより

 

 旅行業の全産業の売上に占める割合は0.11%ほどにしかならない。飲食業を含めても全体の1.3%程である。それだけの分野に莫大なgo to補助金(第一次補正予算にて事業総額1兆6,794億円)を出しても、その効果は少ない。それより全産業に満遍なく景気の刺激を与えるのは、減税である。

 アメリカはトランプ前大統領が減税をしたから景気がよくなった。日本はその逆で増税である。だから日本の景気が良くならない。

バイデン大統領は、社会費を増大させている。そのため増税が必至である。増税の為、近い将来、米国の景気失速は間違いないだろう。

 

 旅行業界の売上高  1兆6989億円(2020年)  全体の0.11%

 飲食業界の売上高 19兆32939億円(2018年)  全体の1.2%

 全産業の売上高 1,481兆8,986億円(令和元年度)(財務省発表)

(金融業、保険業を除く)

 

定年後は人生税金を少なく

 人生の義務と税金とは、定年までの労働である。それが社会に対する義務と人生の税金である。それが終われば、税金フリーとして自由に活動して、自分の人生の活性化を図るべきだ。その過程で世の中に貢献できれば最高だ。

 

人生の大宇宙空間

 定年で会社人生が終わって、平均寿命の80歳までの20年間の時間がある。12時間×365日×20年=87,600時間という人生の大宇宙空間が広がっている。世の為、自分のためにその時間を税金フリーとして活動すべきである。その時間を無為に過ごすから、社会のお荷物になってしまう。挙句に認知症になればお手上げである。

 全体統計からみて、己が旅行をしても精々0.1%の消費である。食べて飲んでも1.3%の消費である。己の人生では、もっと社会に有益なことがあるだろう。群れて酒を飲み、飽食して、魚釣りに興ずるだけが人生ではない。人間として生まれた意味を探せ。使命を探して生きよ。熟年者を!大志を抱け、である。

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2021-04-07  久志能幾研究所通信 1977 小田泰仙

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2021年4月 6日 (火)

終活で「断捨離」なんて狂気の沙汰

 

 今の持ち物には想い出がいっぱい詰まっている。思い出こそ、人生のそのものである。それを捨ててしまっては、残り人生は死を待つだけの墓場人生だ。思い出が無くなれば、認知症へまっしぐらである。ただでさえ、加齢と共に記憶が薄れていくのに、残った写真、資料があるから想い出にふけることが出来る。それを見直して、さあも一度頑張ろうという気になる。断捨離と整理整頓清掃清潔とは別の次元である。

 

終活は傲慢

 また自分の死期を予定するなんて傲慢である。死期は自分では管理できない。できるのは健康管理である。いくら健康管理しても、不慮の事故は避けられない。それは天の定め。

 生かされた命を最大限に使うのが、天命である。永遠に生きるつもりで、精いっぱい生きて、よき思い出を創る。今日が人生最後の日として生きる。

 

遺品整理

 不用品の整理など、死後でも専門業者が金さえ出せば、やってくれる。大した金ではない。その分の金を遺族に残しても意味がない。終活に焦るのは、日頃5S(整理整頓清潔清掃)をやっていない無精者である。日頃、キチンと5Sをやっておけば、何時死んでも悔いはない。後は野となれ山となれでよい。

 

真の終活

 自分のことより、回りの人がいつ死ぬかもわからないので、大事な人には会える時に会っておくのが真の終活である。私は人を見送るので忙しい? この2年間で5人の師を見送った。合掌。

 私の両親の遺品も、両親が断捨離をしていなかったので、それを整理する過程で、その人生を振り返ることが出来て、良かったと思う。両親は生きた痕跡を多く残してくれた。

 だから私は断捨離はせず、残り人生を楽しむために買いまくっている。勢い余ってレクサスLSも第二の家までも買ってしまった。買い過ぎて、金が無くなりレクサスは手放した。高級車の世界の表裏が分かり、良き経験知を得た。

 

 私の終活として、お墓建立、遺言状作成、戒名拝受、戒名の墓誌へ追記、葬儀段取り、50年間の法要の準備が終わった。それ以外にやることはしれている。ただし、持ち物の整理整頓は必要だ。後から遺族に見られて困るものはない。それがある人なら、それだけ整理をしておけば済む話である。

 

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2021-04-06   久志能幾研究所通信 1976 小田泰仙

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40年来の友を疎遠にさせた一言

 

 40年来の友から「〇日から〇日の3日間、孫が家にくるので電話をしないでくれ。」とメールが来た。

 一日24時間もあって、会社の仕事中でもあるまいし、一日の中、たった3分間の電話時間が取れないの? 空いている時間に電話を寄こせないの? 電話が来ても、「今忙しいので、後で電話をする」と言えば済む。それを「電話をするな」では幻滅である。なにか裏切られた気持ちになった。

 彼とはこの数か月間、毎日電話で話をしていた友である。その電話も「かけ放題契約」の私からだけである。彼からは電話はかかって来ない。彼は電話代を奥さんに管理されている。

 

たった一言

 彼からのこの通知以来、彼とは疎遠にした。電話をする気を無くした。自分が相手からどう思われているかが分かって幻滅したからだ。いくら隠しても、たった一言で、その人の本音が露見する。人間性の有無で交友関係がどこかで破綻する。

 人生の目的は、金儲けではない。人格の向上である。魂の向上である。品格の向上である。人物になることである。最終的には、佛になることである。

 

 神は人体を創造するとき、各器官を骨や皮でその内部を保護する構造にされたが、心だけは無防備にされた。そのため、無意識のたったの一言が人の心を暖め、タッタのひとことが人の心を傷つけたりする。

 だから友の為に諫言する場合は、グサッとする一言で刺そう。武士の情けである。そうしないと友は気が付かない。

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2021-04-06   久志能幾研究所通信 1975 小田泰仙

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