40年来の友を疎遠にさせた一言
40年来の友から「〇日から〇日の3日間、孫が家にくるので電話をしないでくれ。」とメールが来た。
一日24時間もあって、会社の仕事中でもあるまいし、一日の中、たった3分間の電話時間が取れないの? 空いている時間に電話を寄こせないの? 電話が来ても、「今忙しいので、後で電話をする」と言えば済む。それを「電話をするな」では幻滅である。なにか裏切られた気持ちになった。
彼とはこの数か月間、毎日電話で話をしていた友である。その電話も「かけ放題契約」の私からだけである。彼からは電話はかかって来ない。彼は電話代を奥さんに管理されている。
たった一言
彼からのこの通知以来、彼とは疎遠にした。電話をする気を無くした。自分が相手からどう思われているかが分かって幻滅したからだ。いくら隠しても、たった一言で、その人の本音が露見する。人間性の有無で交友関係がどこかで破綻する。
人生の目的は、金儲けではない。人格の向上である。魂の向上である。品格の向上である。人物になることである。最終的には、佛になることである。
神は人体を創造するとき、各器官を骨や皮でその内部を保護する構造にされたが、心だけは無防備にされた。そのため、無意識のたったの一言が人の心を暖め、タッタのひとことが人の心を傷つけたりする。
だから友の為に諫言する場合は、グサッとする一言で刺そう。武士の情けである。そうしないと友は気が付かない。
2021-04-06 久志能幾研究所通信 1975 小田泰仙
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