b-佛像彫刻・大佛師松本明慶 Feed

2022年4月27日 (水)

佛像のお顔に、佛師の心が映し出される

 

 佛師は佛像造りに命を賭ける。その命を賭けた佛像の顔にも、松本明慶師の歳により歴史が刻まれる。明慶師が彫った20年前の佛様のお顔は、端正で勢いがある。それが今は、その佛様のお顔に艶がでている。松本明慶師の人格が上がったのだ。

 

仕事は人格の現れ

 仕事とはその人の心の現れである。勢いがあれば生命感あふれる仕事が完成する。人格が向上すれば、相応の心配りが感じられる仕事となる。仕事とは要求さえたことだけをこなせばよいわけではない。目に見えない箇所にまで心を込めてなんぼである。それでこそ、仕事に「艶がある」と言える。

 40歳の時の仕事と、60歳の時の仕事の艶が同じでは哀しい。仕事に艶がでるように精進をしたい。

 仕事は正直だ。その人の人格以上のものは出ない。仕事をする前に人間を作れ。

 

顔を大事にしよう

人間の人格の顔は、「顔」である。都市の顔は駅前商店街である。そこに行政の通信簿が見える。駅前商店街で大垣市の公示地価が決まる。前市長が愚腕を振るった20年間で、大垣に公示地価は半分以下に暴落した。現在、大垣駅前商店街はシャッター通りである。前善市長が心を込めて大垣を作らなかったためだ。現市長は、その政策を継承するという。狂気である。

 

リンカーンの言葉

 人間の顔も同じだ。リンカーンは「男は40になったら顔に責任を持て」と言った。それを理由に知人から推薦された人の入閣を拒絶した。その人の顔が気に食わなかったからだ。人生での仕事ぶりが顔に刻まれる。顔を見れば、その人の人格が分かる。

 自分の仕事に自信がないと、自衛策で渋い顔をして胡麻化そうとする。それはまるで玄関に髑髏をぶら下げるようなものだ(福沢諭吉著「学問のすすめ」)。

もっと自信をもって笑顔で社会に向き合おう。顔は社会の窓である。

 

佛様の責任

 佛様でも、顔に責任を持って衆生と向き合っている。慈悲深い仏様なら、慈悲溢れる顔立ちをされている。怒りで衆生を導く不動明王なら、その怒りの形相が凄まじい。その怒りの形相を、佛師は丹精込めて彫り上げる。だから単なる怒りの表情ではない。怒りの中に艶がある。

 そのお顔を彫るのが、松本明慶師である。松本明慶師の人格がそのまま佛様の顔に出る。

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聖観音菩薩像 松本明慶大仏師作 2000年頃

 『大仏師松本明慶 作品集』小学館 

 松本明慶仏像彫刻美術館の掲載許可を得ています

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 聖観音菩薩像 松本明慶大仏師作 2010年製作

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 虚空蔵菩薩像 松本明慶大仏師作 2014年製作

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 普賢菩薩像  松本明慶大仏師作 2019年製作

 

2022-04-27 久志能幾研究所通信 2372号  小田泰仙

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2022年3月14日 (月)

MAN有引力の法則

 

 人間関係、仕事、趣味、遊び、娯楽等は、意識せず放っておくとどんどんと下劣な状態になってしまう。それはエントロピー変化の原則である。どんどんと無秩序な状態に堕ちていく。その方が自然で楽だからだ。万有引力(man有引力、漫遊引力)の法則で、下に落ちるのが宇宙根源の理だからだ。怠惰な人間にとって、その方が楽なのだ。

 

 己の中は佛も住めば、鬼も住む。此の世は全てプラスマイナスの世界である。己の中には、「向上しよう」とする己と、「そんな辛気臭いことは止めとけ」と足を引っ張る鬼のようなもう一人の己がいる。

 

 人には魂がある。その魂の本質は「鬼」である。その「鬼」が「云う」と書いて、「魂」である。本来、人は鬼なのだ。その鬼を「人に非ず」と書いて、「佛」である。人と超越した存在の「佛」になるために修行がある。

 

Dsc04554sjpg 松本明慶大仏師作 「魂(オニ)」

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 聖人の要素だけでできた人間はいない。その鬼を抑え込んでこそ、人間である。それを抑え込む過程が修行である。内なる鬼を抑えられなければ、本能のままに生きる犬畜生と同じである。

 

 学ばないと宿命的存在、つまり動物的、機械的存在に成り下がる

 学ぶことで運命的存在、つまり人間的存在になる。

                         安岡正篤師

 

 だから意識して、自分を高めるためには、自分より格の高い人と付き合うようにしないといけない。仕事でも自分を磨くため難度の高い仕事に挑戦しなければならぬ。趣味でも、自分を高めてくれる習い事に取り組み、動機付けが上がる道具を手に入れるようにせねば、老いて朽ちるだけだ。

 朱に交われば赤くなる。だから孟母三遷の教えである。良き師、良き仲間と付き合いたい。師とか友とは薫習の教えの仲である。良き師や良き友と付き合えば、良き教えが薫習として自分に移ってくる。

 

 趣味でバイオリンを演奏する人が、念願のストラディバリウスを手にいれた。それから付き合う人が劇的に変わったそうだ。そういうレベルの人が周りに集まりだしたという。ストラディバリウスは良き師と同じように、よき薫りを出しているようだ。良いものにはワケがある。

 私もそれにあやかろうとヤマハCFXを入手しようと夢見ている。

 

 人には「man有引力(万有引力)」かかっている。良い引力を与えてくれる人が師である。師の指導のいかんで、その動きには光から光へ、光から闇へ、闇から光へ、闇から闇へ、と4種類の姿があらわれる。

 オウム真理教の教祖のように闇から闇に引きずり込む鬼もいるから、師の選択は最大の注意が必要だ。孟母三遷の教えを思い出そう。

 

 ニュートンの第2運動法則で、力を加えないと、人生の行動は永遠に同じ速度で師や親の教えられた方向に動き続ける。人間という宇宙社会は人間関係の軋轢で、そのエネルギーが減少して、速度は落ち、下に落ちていく。だから自分でダイナモ(発電機)を回して、上に行くエネルギーを出さねばならぬ。だから努力をしないと、陰力の影響で地獄に引きずり込まれる。

 

Img_43851s 馬場恵峰書

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2022-03-14  久志能幾研究所通信 2332号  小田泰仙

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2022年3月11日 (金)

比較三原則、悲核三原則、格物致知

 私が守りたい比較三原則の戒律

 

1 人と比べない

  これは仏教徒の守るべき戒律の第一である。

  自分の目指す姿との乖離を埋めるのが修行である。

  人と比べて精進すれば、その人のレベルまでしか成長しない。

  絶対的な目標値を目指すべきだ。人と比較してはならない。

  人と比較するから不幸になる。

  天上天下唯我独尊。己はこの世で一人しかしない尊い存在である。卑下する必要はない。この世界で尊いのは、この世に存在することが全てある。今ここに生まれてきたが、再び生きることはない。

 

2 自分と比較しない

 ただひたすら佛を目指して生きる

 今の自分を過去と比較しない。過去を超越して今を生きる。

 過去の自分は成長するための過渡的な姿である。それはサナギが蝶に変身する過程と同じである。

 佛は「人」に「非ず」と書いて佛である。

 自分が目指す姿を目指して精進してこそ、人に超越した存在になれる。

 

3 他の核なるモノ(他の教え・邪念)と比較しない

  核なるモノを持ち、自然体で超然と生きる。

  他人を信じてその核を放棄したから、ウクライナはロシアに侵攻された。

  アメリカやNATOが守ると言う約束は反故にされた。

  他を信じる方がお人好しなのだ。

  格物致知とは、実際に経験して得られる智慧である。

  今回のウクライナ侵攻は、多くの知恵を与えたくれた。

  それから学ばないと、自分が滅び、国が滅ぶ。

  近くのやくざな国家が核を持っているなら、こちらも対抗しないと見下されて、国民が殺される。プロレスラーに喧嘩を売るヤクザはいない。

  佛様でも、ご本尊を守る四天王は、甲冑を着て、武器を持っている。丸腰ではないのだ。それが佛の教えである。隙を見せず正しく守れば、敵は攻めてこない。

  お釈迦様も釈迦国が敵国に攻められたとき、両手を広げて敵を防がれて、一度目は敵が去ったが、二度目は釈迦国を蹂躙して女子供を殺戮した。お釈迦様は、その後出家されて、修行の旅に出られた。釈迦国が滅ぼされてしまったのは、冷酷な歴史の事実である。

 

  1972年、訪中したニクソン大統領は、毛沢東主席と会談して、毛沢東から「核戦争で2,3億人が死んでも、人口の調整となり丁度よい」と言われ、ニクソンを驚愕させた。共産主義者の狂人は、人の命を何とも思っていない。今までに共産主義者は1億人の人民を殺戮した。ウイグルでは人口の20%の人が殺された。日本に換算すると2千万人が殺されたと同じである。ウクライ侵攻をしたプーチンも狂人状態である。

 

   だから自分の城は自分で守るしかない。アメリカの核の傘も当てにならない。中国は日本に1,000発もの核ミサイルを向けている。そんな国に対して無防備で良いわけがない。日本人のお花畑状態が続けば、明日は日本がウクライナと同じ運命となってしまう。武器が無ければ借りればよい。共同保有は一つの選択肢である。相手が狂人なら、相手に常識的対応をしていては皆殺しにされる。

   1946年、父の世代がシベリアに拉致され、無抵抗のまま10万人が殺された。今度は孫の代が危ないのだ。お花畑状態の野党は、敵の回し者だ。今必要なのは、歴史の知識という武器なのだ。歴史を学ばない国は亡びる。

 

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 松本明慶大仏師作 持国天 高野山中門

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 多聞天 高野山中門 松本工房で修復

 

2022-03-11 久志能幾研究所通信 2329号  小田泰仙

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2022年3月 5日 (土)

父と叔父はロシアで強制労働、叔父は死亡。為写経で供養

 

 私の父と父の弟の叔父は、日本が敗戦した後の1945年、シベリアに送られ強制労働をさせられ、叔父はそこでシベリアの土となった。幸い、父は生還できたので、今の私の生がある。

 1945年、戦争が終わったのにも関わらず、ロシアは日ソ不可侵条約を破棄し、敗戦後の満州になだれ込んで、65万人の武器放棄した日本兵を捕虜としてシベリアに送りこんだ。

 (一説にシベリアに送られた日本兵は76万人と言われる。モスクワのロシア国立軍事公文書館には約76万人分に相当する量の資料が収蔵されている[20]。)

 そのうち日本兵の58,000人(一説に10万人)が強制労働のために極寒のシベリアの土になった。死亡率約10%である。シベリア抑留が始った最初は、ロシア側の準備不足もあり、死亡率は80%にも上った。アウシュビッツ強制収容所並みの死亡率である。(一部資料の数字はwikipediaによる)

 

写経

 私は毎日、ご先祖10人の為写経をしている。一日2行だけの写経であるが、それでも1週間に1枚の為写経が完成する。だから10週目ごとに、シベリアで犠牲になったご先祖の為写経となる。その為写経をするごとに、ロシアの非道を思い出さざるを得ない。そのロシアの非道さは、77年経っても変わらないことを、今回のウクライナ侵攻で思い知った。

 

写経の意味

 「写経は、亡くなられたご先祖に対して一番の供養となる」と馬場恵峰先生から教わった。その供養とは自分自身への供養でもあると私は解釈している。魑魅魍魎の住む世界で、危機意識を忘れないように自身の心に書きつける写経が、自分の家を守る意識を高めてくれる。自分の城は自分で守らねばならぬ。心静かに写経をすれば、世の中の真理が見えてくる。

 

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 彦根市護国神社にて

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 私の写経室

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仁王、四天王

 佛の世界でさえも平和でなく、邪悪な鬼は存在する。だから仏門でも、大門の両脇を仁王が守り、中門の四方を四天王がご本尊を守っている。ましてや人間界は、邪悪鬼だらけである。無防備で過ごせるわけがない。非武装中立を謳う輩が、自宅玄関の鍵を閉めないとは聞いたことがない。

 悪いことに、その邪悪鬼は核兵器を持っている。狂人は平気で原子力発電所を攻撃する。その欧州最大の原発が爆発すれば、欧州全部がこの世から消える。

 

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 松本明慶大仏師作 広目天 高野山中門

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 松本明慶大仏師作 持国天 高野山中門

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自己防衛

 私は約束を守らない人間が大嫌いだ。ロシアは国の約束(条約)を平気で破る。私は大嫌いである。ヤクザの国に盗られた北方領土は、返っては来ない。今では北海道だって危ない。隙あらばとロシアは狙っている。二度とそんな目に会わないために、自己防衛力を付けるしかない。

 そんな経緯から、私の人間を見る目は厳しい。約束を守らない人とは縁を切っている。自己防衛である。

 

共産主義の殺戮

 ロシア共産主義は、いままでに6000万人の人民を殺戮した。独裁者が権力を持つと、歯止めがなく暴走するのは、歴史が示す冷酷な事実である。

 中国共産党も、今までに4000万人の人民を殺戮した。

 

 その両国が、虎視眈々と日本を狙っている。ウクライナ侵攻は、その前兆戦である。それを非武装中立など宣伝するお花畑状態の議員は、敵の手先である。国際情勢の危機状況は80年前と変わらない。相手は平気でウクライナの原子力発電所を攻撃する狂人である。ロシアは市民の高層アパートに平気でロケット弾を撃ち込む鬼畜なのだ。非戦闘員の民間人を攻撃しないという鉄則など、守らない鬼なのだ。ウクライナでは現在、2000人を超える一般市民が殺されている。

 

共産党支持者の狂気

 現在の日本に共産党を支持する日本人がいることが信じられない。あろうことかロシアのウクライナ侵攻をめぐり、共産党の志位和夫委員長が「仮にプーチン氏のようなリーダーが選ばれても、他国への侵略ができないようにするための条項が憲法9条だ」とツイッターに投稿した。そんな愚かな発言をする党は、他国が日本に攻めいる手助けをする国賊である。存在自体がブラックジョークである。

 

中学時代の友達の過ち

 私の中学時代の友人が共産党に入党(就職)していたが、20年後、それでは世間体が悪いと両親から強制的に脱党させられ別の仕事に就職したと、私の母から聞いたのはもう40年も前のことだ。そうやって脱党させられたのは彼には幸せであったろう。彼とは音信不通だが、当時、彼と一緒にプラモデルを作って遊んだことが懐かしく思む。今、彼はどうしているのかと、自分の人生を振り返っている。私は変な政治団体に縁がなくてよかったと邂逅している。

 

新興宗教の跋扈

 共産党、新興宗教団体、危険共謀国家など、回りには危険な団体がうろうろしている。目を拭い耳を洗って、相手を見定め、自分の城は自分で守らねば、殺される。ウクライナでは現在、2000人を超える一般市民がロシア軍に殺されている。明日は我が身である。

 今日(3月5日)も共産党が好きな朝日新聞から新規購読の勧誘電話があった。今時、ご法度の電話勧誘など、アサヒも落ちぶれたものだ。「どこで俺の電話番号を調べたのだ!」と怒鳴ってやった。

 

 「非武装中立だ」、「軍備増強反対だ」、「憲法改正反対だ」、それは売国奴の言葉である。その方針に朝日新聞は急先鋒である。日本から米軍が去り、非武装になれば、共産主義国家が攻めてくる。世界はお花畑状態ではないのだ。私は77年前の悲劇を忘れない。いまでも世界は弱肉強食の世界である。プーチンは22兆円とも噂される個人資産を溜め込んでいる。それを日本の共産党支持者たちは、言及しない。

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2022-03-05 久志能幾研究所通信 2323号  小田泰仙

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2022年3月 2日 (水)

ウクライナの教え、獅子中の癌、日本人はお花畑の能天気

 

 戦争が始まるとは政治の失敗である。プーチンはウクライナ侵攻を始めたが、戦争が始まった時点で敗けである。最善の成功とは、「戦わずして勝つ」である。そのための作戦が、戦いを省「略」するための「戦略」の駆使である。銃弾が飛び交った時点で、作戦は失敗である。

 人生は戦いの連続である。その戦いを戦わずに勝てば、人生の勝利である。それには戦略が必要だ。

 その戦争を煽るのは獅子中の癌細胞なのだ。真の敵は外国の敵ではなく、身内の敵なのだ。

 

防衛力

 強い防衛力は、無駄な戦いを防ぐ最大の手段である。反社会的な人でも、プロレスラーに喧嘩を売るアホはいない。

 それを「非武装中立なら侵略されることはない。憲法9条があるから大丈夫だ。米軍が守ってくれる」という輩は、「敵の戦略」の手先である。それを信じる輩は、頭はお花畑の能天気である。それを今回のウクライナ侵攻戦争で明らかになった。ウクライナを守ると条約協定に調印した米国は、ウクライナを守らなかった。ロシアが条約を守らないのは世界の常識だが、米国だって守らないのだ。米国の母は、我が子が外国で血を流すのを許さない。米国大統領だって、選挙で母親のことを考えると戦争はできない。プーチンは独裁者だから戦争を起こせた。

 

 ウクライナでは自国キエフの市民たちの抵抗が凄まじく、ロシアがてこずっている。市民たちは予備兵が多く、銃の扱いに慣れていて、普通の兵士と変わりない。自分の城は自分で守るのが鉄則である。それはプーチンの誤算であった。

 

 日本では、中国からの領空侵犯、領海侵犯が連日である。中国は一線を超えない。その領空侵犯に日本自衛隊が迎撃する。自衛隊の力こそが戦争になるのを防ぐ抑止力で「戦略」である。

 

敵国にとっての戦略

 日本が自己防衛もせず、危機管理意識も抱かず、お花畑状態の能天気でいてくれるのが、敵国にはそれが最大の「戦略」である。だから獅子身中の虫(癌細胞)は、安保反対、憲法9条改憲反対、自衛力増強反対、スパイ法設立反対である。それを叫ぶ議員に投票するのは、国を売る行為である。それは日本の癌細胞。現在、そんな議員がのさばっているのは、国民の無知が原因である。

 欧米の先進諸国では、共産党の設立自体が法律で禁止である。日本だけがその設立が許されている。異常である。共産党設立禁止が、戦争防止の「戦略」である。

 立憲民主党や民主党は、その前進が日本社会党である。ソ連時代の思想を受け継ぐ党である。ソ連がソ連国民に何をしたかを知るがいい。それに目をつぶり、日本社会党は、非武装中立が社是であった。中共やソ連が泣いて喜ぶ戦略であった。

 不思議なことに、社会党、民主党が政権と取ると、日本には大災難が襲ってきた。啓示であった。阪神淡路大震災、東日本大震災で、その対応のまずさで日本は存亡の危機に追いやられた。時の社会党富市首相は阪神淡路大震災の危機に無能であった。社会党の女性おばかさんは、北朝鮮の拉致問題を知っていながら、「知らぬ存ぜぬ」を通した。そんな売国奴が政治家では、日本が良くなるはずがない。根本問題は、そんな議員に投票した国民である。

 

私の職場戦争

 私が異動で職場を変わった時、新しい職場で有利に戦いを進めるため(周りの先輩たちに負けないために)、必ずやってきたことは、その職場に並んでいる会議資料などのファイルの全てに目を通すことであった。その記録はその職場の戦いの記録(戦史)なのだ。その戦史をひも解けば、無駄な戦いをする必要がなくなる。前任者が何をやってきたかが、会議資料、報告書に記録されている。それでその職場の状況を学べた。

 トヨタでは昇格すると、別の部署に異動となり、そこで成果を上げねばならぬ。どんな部署でもやっていける能力があるかを、上層部は試している。

 私の前職は、そんなレベルではなかったが、私は結構異動させられた。今思うと、多くに経験が積めて良かったと思う。

 そのご縁で、工場特設消防隊の隊長までさせられて、消防車で放水訓練の指揮までした。危機管理意識の向上には良かった。

 人事異動では、成績の上位2番から最下位2番までのレベルの人が対象となる。その部署のトップ社員は上司が外に出さない。最下位の社員も、異動先が受け取らないので、人事異動対象にならない。

 

 私はその部署のエリートでもトップ社員でもなかったので、よく異動をさせられた。その時に、自然と学んだ学習方法であった。敵地(新職場)の状況を現地現物で把握することは、実力の蓄積であり、戦いの準備である。

 国民が歴史を知るとは、自衛力の向上となる。知は力なのだ。

 同じように偉人の伝記を読めば、戦わずして勝てる人生の教訓が学べる。

 多くの経典を読めば、文殊の知恵もつく。文殊菩薩さまさまである。

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  松本明慶大仏師作 文殊菩薩

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2022-03-02 久志能幾研究所通信 2320号  小田泰仙

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2022年2月20日 (日)

壁にぶち当たったら 小休止

自分が変わらない限り、何も変わらない。

 2006年5月28日 明徳塾で 馬場恵峰師談

 

 郵便ポストが赤いのも、みんな私が悪いのよ。自分が東大に行けず、郵政次官になれず、赤を変える政策を取れなかったのが、原因なのよ。上級国民になれる勉強をしなかった自分が悪いのよ。

 しかし人間界で起きた事象は、人間界で解決できる。解決でないのは、自分が変わらなかったためだ。成長しなかったためだ。その突破口を見付ける能力を付けなかっためだ。知恵を出す努力をしなかったためだ。

 この激変する社会で生き延びられるのは、最適な能力を付けた種である。けっして学校の試験で良い点数を取った人間ではない。古典的エリート種は絶滅危惧種である。上級国民でない我々は、新世界を生きるために、変わろう。

 

 問題の壁から一歩下がって、全体を見渡して、壁を通り抜ける道を見付ければよいのだ。壁を壊す必要はない。その壁を避ける道を見付ければよいだけだ。その道が利己的でなく、利他的であったら、世の人が応援してくれる。

 

 夏の日に、家の中に飛び込んできた虫が、窓ガラスに何度も突撃して、そのたびに窓から墜落する様を頻繁に見る。その窓はその横が少し開いている。そこに行けば、すぐ外に出られるのに、その虫は何回も閉じた窓ガラスに突撃である。

 我々も同じようなことをしていないか、反省しよう。自然は我々に、多くに事を教えてくれている。自然は声なき経を唱えている。それに気が付かないだけである。

 

 宇宙根源の理に従おう。素直な目で、事象を観よう。「観る」とは一段高い位置から観測することを言う。一段高い観点から観れば、地平線が見える。遠くまで見える。精進して人格を上げ、観音菩薩の眼を持とう。今見えているのは、自分の低い人格の世界での映像である。

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 馬場恵峰書

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 松本明慶大仏師作 聖観音菩薩像

2022-02-20 久志能幾研究所通信 2310号  小田泰仙

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2022年2月19日 (土)

智慧を使って青春を謳歌

 

 人生の品質向上のために必要なのは、智慧である。智慧を出さないから、ドジな人生を送るのだ。知恵でスマートな人生を謳歌するべきだ。人生では、最低一人を幸せにする義務がある。その一人とは自分である。

 

 そのためには、物事の切り替えを早くすることだ。それが人生の智慧である。いつまでも過去に囚われ、愚痴っていても人生は拓かない。それは智慧がない。愚痴とは、愚かにも「知」が病気になった状態である。

 

 そのために無理な考えを持たない事。心豊かな人は無理をしない。無理とは宇宙根源の「理」に反すること。成功者は無理をしなくても幸せになれる。人として、やるべきことをきちんとこなしていれば、愚痴になることは起こらない。当たり前を当たり前にこなす。それが人生の智慧である。やるべきことをショートカットするから問題が起こる。

 

 ジックリと余裕をもってモノを見ていく心が、「情」けである。心が若ければ、人は青年のように青いのだ。「情」とは、心と青で構成される。青年のような熱い情熱が無くなるから、心の熱さも消える。情熱を失わなければ、何時までも青年で、青春である。心の持ち方が青年か老年かをきめる。

 

 人生は、赤(赤ん坊)→青(青年)→紅(壮年)→白(老年)→黒(死)と色で表現される。

 

煩悩と経典

 心の老化を促進させるのが、108個の煩悩である。多くの煩悩を断ち切るためには宝刀が必要だ。宝刀で煩悩を断ち切れば、人間の心が豊かになる。今、悩んでいる悩みなどは、実体のない妄想である。色即是空である。その煩悩を断ち切る宝刀を右手に持ち、その知恵の集約した巻物を左手に持って、文殊菩薩は我々を見守っている。

巻物には経典やお経が書かれている。今風に言えば、万巻の内容を集約した電子辞書である。しかし、この巻物には今風の電子辞書には書かれていない人生哲学が書かれている。

経典とは、

 

 釈迦が人生の中で実践し考え抜いた末の認識を弟子たちが書物にまとめたのがお経、仏典です。その中でも法華経には実に多くの学ぶべき知恵が詰まっていると感じ、私自身の行動や思考の指針としています。

 哲学とは存在と時間を考える学問です。そうした本来の意味の哲学を説いた宗教があるかというと、仏教以外にはないだろうと思います。

 たとえばキリスト教は、つまりはイエス・キリストの一代記です。人間の愛について、虐げられたユダヤの民への共感をベースに説いている教えですが、そこに哲学はありません。あとからギリシャ哲学を援用してきて、神学というものが出来上がったにすぎません。

 これに対して仏教は、たとえば時間の推移が存在の形を変えていくという認識を世界で初めて説きました。それを端的に表した言葉が「色即是空 空即是色」です。

 石原慎太郎著『老いてこそ生き甲斐』幻冬舎文庫

 

Dsc065732s 松本明慶大仏師作 文殊菩薩

Img_57321s 馬場恵峰書

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2022-02-19 久志能幾研究所通信 2309号  小田泰仙

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2022年2月 5日 (土)

人生で最大の金儲け 無病息災、一病息災

 

 人生での最大の金儲けの手段は、「無病息災」である。しかし長い人生では、無病は理想であるが少し無理がある。しかし、一病息災であれば何とかできそうだ。病気もなく健康な人よりも、一つぐらい持病があるほうが健康に気を配り、かえって長生きする。

 

 病気をすれば直ぐ数百万円の金など飛んで無くなってしまう。大事な仕事をする時間が奪われる。がんを患えば、百万円単位の金が無くなる。私もガンを患い500万円程金を使った。ガンになれば、金の多寡は言ってはいられない。

 交通事故を起こせば100万円くらいの金は直ぐ無くなる。後始末の時間ロスも膨大である。保険会社の統計によると、日本人は平均13年に一度交通事故を起こし、43万円を失う。人身事故なら一件で96万円を失う。

 データは少し古いが、年間の物損事故が約 2,000,000件で、保険金支払い概算が約8,600 億円(43万円/件)である。(1990年度)

 人身事故は 890,000件で、保険金支払いが約8,500 億円(96万円/件)である。

 だから人生で最大の仕事は健康管理、危機管理である。死のうと思っても、おいそれとは死ねないが、病気は不摂生で簡単に病気になる。少し油断すると事故にあう。人生での最大の親孝行は、健康管理である。親から頂いた自分という乗り物(体)を大事にしよう。

 

人生の価値

 病気に罹り、事故に遭えば時間ごとにお金が消えていく。時間コストを1時間1万円で計算すると下記である。トヨタでは、1分100円でコスト計算をする。

 一分=167円

 一秒=2.8円

 一時間=1万円

 一生の価値=10000円/H×12H×365日×(95-22)年

      =3,197,4000,000円

              ≒32億円

 

 自分の価値を再認識して、日々を大事にしよう。それを認識すれば、遊び惚けてなどいられない。生涯現役である。

 

息災とは

 「息災」とは、もとは仏の力によって災害・病気など災いを除く意味である。「息」はやめる、防ぐ意味で、転じて健康で元気なさまをいう。

 佛力は理性では獲得できない。見えないものを信じて精進するしか手に入らない力である。その仏力を人生に活かせてこそ、人間の人生だ。

 理性は目に見えるものしか信じられない。しかし目に見えない何物かがある。村上和雄先生は、それをサムシンググレートと呼ばれている。その目に見えない何物かの存在を無視して、自然界を破壊して金儲けに驀進するから、大宇宙からしっぺ返しを受ける。新型コロナウイルス騒動もその一つだと思う。人間は自然界の小さな存在なのだ。それを何を偉そうに、である。西洋の考えは、自然界の征服である。その方向が間違っていると佛さまが啓示している。東洋思想は自然界と共生である。

 

佛力

 佛力は、ご先祖や守佛のご加護である。日頃、感謝と精進と陰徳を積むことで、授けられる力である。

 だから自分が佛となって、世の災難を取り除く仕事が息災である。自分教を信じて、精進するのが人生だ。私はオダ仏教の教祖。そう思えば、世の中に付加価値を生み出すことに精進できる。

 宗教とは「宗(ご先祖)」の「教え」と書く。ご先祖の教えで、世に付加価値を与えなければならぬ。黙々と真っ黒になって働き、時期がくれば黙って去っていく。そういう仕事をして世の一隅を照らせば、それは国の宝である。

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  松本明慶大仏師作 釈迦如来

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 馬場恵峰書

2022-02-05  久志能幾研究所通信 2295号  小田泰仙

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2022年2月 2日 (水)

生理用品を手配、「痴人の愛」より「文殊の知恵」

 私のブログで南海トラフ巨大地震(2035年±5年の推定)の準備として、水や食糧、非常用トイレの備蓄の状況を紹介していたら、遠方の智人(とも)より助言があった。曰く「非常時は女性の生理用品の準備が必要だ」と。男性はそこまで頭が回らないが、生理用品の件は、女性には切実な問題であるという。私は大垣市の危機管理室の助言で備蓄品の準備を始めたが、大垣市から生理用品の件への言及はなかった。

 

「痴人の愛」

 知人の助言でネット上を調べると、災害時の生理用品の情報が大量に出てきた。お役人の知識だけで考える「痴人の愛」では被災者は救えない。役人は知識だけで考えるから知識の病気になる。それは「痴人」。

 

避難所で「生理用品は不謹慎」だから配布されず?

  2016年04月19日13時40分

(中略)

「生理用品は女性には必需品です」

   2016年4月16日、こんなツイートがネット上で話題となった。

「避難所で、生理用品が不謹慎だとかいう理由で配布されなかった話も聞いたことがあります。避難所は女性特有のことが言いにくい場合があるのでしょうが、おむつと同レベルで必要なのよ。2時間つけてなかったらズボンが血で染まるよ。男性の方、届いたら配布の邪魔しないでね」

(中略)

  ユニチャームの公式サイトによると、月経は一度始まると、何日にもわたって出血が続く。個人差はあるものの、経血の量も生理用品なしでは対応しづらい。

   (中略)

   ともあれ、生理用品が熊本の被災地に次々搬入される様子は、すでにマスコミ報道で伝えられている。河野太郎防災担当相も4月17日、熊本県の要請をうけて生理用品2.6万枚を搬入したとツイッターで明かした。

https://www.j-cast.com/2016/04/19264491.html?p=all

 J-CAST ニュースより (熊本地震後のニュース)

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東日本大震災の教訓 

 2011年の東日本大震災の教訓で、それが2016年の熊本地震の際にも反映されていた。ネットで調べたら、鳥取県指定の防災備蓄品のリストにも、岐阜市の防災備蓄品のリストにも、それが優先度の高い備蓄品としてリストアップされていた。

 男性として生理用品の話など不謹慎という話しではない。生理用品は、非常時に怪我をした場合に止血用の救急用品として使える。防災用品のカタログにも救急用品として掲載されている。

 

 私の町内も来年度から、備蓄のため予算化をする。やはり持つべきはトモ(智友)である。それを教えてくれたトモに感謝である。智人が文殊の知恵を授けてくれる。「痴人の愛」よりも、文殊の知恵を大事にしよう。

 

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  松本明慶大仏師作 文殊菩薩

 

 鳥取県指定防災備蓄品基準

h2612renkeibichikuyouryou.pdfをダウンロード

Scan0193 日本ドライケミカル株式会社 防災避難用品カタログより

2022-02-02  久志能幾研究所通信 2292号  小田泰仙

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2022年1月19日 (水)

何を信じるか、誰を信じるか、何処を信じるか?

 

「ビジネスは壊れやすい花瓶に似ている。無傷であればこそ美しいが、一度割れると二度と元の形には戻らない。」

    Business is like a fragile vase - beautiful in one piece, but once broken,    damn hard to put back together again to its original form.

        “Letters of a businessman to his son" by G.KINGSLEY WARD

 

 この「ビジネス」という言葉は、「信用」置き直すことができる。その報道は信用できますか? 

 インターネットの情報は玉石混合である。耳を洗い、目を拭わないと騙される。そのニュースを信じるの? それは現地現物で、自分の目でデータを確認して、完全に状況を理解するしかない。

 インターネットの情報は地上波では決して報道されない情報も多数あり、私はネット上の情報をチェックしている。だだし慎重に内容を見極めてからである。例えば、KK問題など、地上波は完全に報道規制されており、大事なニュースが流れてこない。

 現在の日本では、YouTubeで、KKやC国と言わず、本名で言うと動画が無条件に削除される。なんでもその判別をAIでしているとか。AI利用の本末転倒である。それで動画作成者が苦労している。それは共産独裁国家が反体制派の摘発に、AI技術をフル活用していると同じである。何時から日本は、恐怖政治の国家となったのだ。

 

報道の自由度

 報道管制のある国は、共産独裁国家の体質である。これでは日本が衰退するはずである。

 日本の報道の自由度は、世界180カ国中で67位である(2021年度)。韓国の42位よりもはるかに悪い。だだし米国も44位だから、米国もあまり自慢にはできまい。米英独伊仏に比べれば、日本は別世界の発展途上国である。ドイツ13位、フランスでも33位、イギリス34位である。

 

内容は?

 その記事は論理的に納得できるの? その情報源や、裏付けデータは有るの? そのデータは客観的に正しいと言えるのか?

 ウソでも100万回言えば、本当になる。それはプロパガンダではないのか?

 ヒトラーは演説での宣伝効果を最大限に利用して、ドイツ国民を嘘情報で騙して第二次世界大戦に巻き込んだ。ヒトラーを信じたドイツ人が愚かであった。

 ドイツ国民は、ユダヤ人ジェノサイドの余りのおぞましさに怖れをなし、全ての責任をヒトラーに押し付けている。そのヒトラーを選挙で選んだのは、ドイツ国民である。ヒトラーの政策に熱狂したのはドイツ国民であった。黙ってヒトラーの政策を見ていたのはドイツ国民であった。ヒトラー一人では、あの組織的で大規模なユダヤ虐殺を実行できない。国民にユダヤ人への反感が潜在意識としてあったから実行できた。ドイツはその体質が変わっていないから、C国のウイグル族の人権侵害問題があっても、見て見ぬふりをしてC国に肩入れするのだ。

 

 我々は、自国政府のやることに黙認してはならない。声を上げねばドイツ国民と同じになってしまう。大垣市の狂った政策でも同じである。声を上げねば殺される。声を上げなかったから、この20年間も大垣市は衰退の一途であった。公示地価は半値以下に暴落した。都市の顔である大垣駅前商店街がシャッター通りになってしまった。顔が潰れれば、死があるのみである。

 

金の出どころ?

 その報道では、どこから金がでているのか? 民放の番組はスポンサーの広告料で成り立っている。だから、そのスポンサーのご機嫌を損なう番組は作れない。奥歯にモノが挟まったことしか言えない。

 

拝金主義の報道、ご都合主義の報道 

 真実を報道するには金がかかる。コロナでも、安く番組制作費を作るため、恐怖心を煽れば、視聴率は上がる。放送局は濡れ手に粟で儲かるのだ。頭の悪そうなタレントに恐怖を叫ばせればよいのだ。

 2022年1月19日現在、1千万人人口の東京都でも一日に2名の死亡者、重傷者も10名である。そんな状況下でも、マスコミは稼ぐために、新型コロナウイルスの恐怖心を煽るために大報道、大絶叫である。

 現状を見て、機を見るに敏で、イケイケどんどん無節操な小池知事でさえ新型コロナを1類から5類の引き下げを示唆する弱気ぶりである。自然界の法則で、感染力が強まれば、死亡率は激減するのだ。それがデータに現れている。しかしそれはマスコミには都合が悪いから、数の多い感染者数のみを「強調して」公表する。そんなマスコミを信用しますか。

 

戦前の報道

 戦前の朝日、毎日を筆頭に大新聞は、戦争をイケイケどんどんの報道である。戦争を美化したほうが、新聞が売れるのだ。軍縮など景気が悪い話には、批判の嵐の報道を優先する。終戦になって、都合の悪い戦前の報道資料は、反省もせず隠蔽した。反省していないから、堕落したままで現在に至っている。

 戦争中の神風特攻隊の記事でも、玉砕の記事でも、天王山と言われたミッドウェー海戦でも、冷静にその報道表現を考えれば、負け戦に突入したのだ。それでも戦意高揚で新聞は嘘ばかりを報道してきた。

 戦前は「満州に日本の未来がある」、戦後は「北朝鮮に理想の社会がある」と報道したのは朝日新聞であった。慰安婦報道を捏造したのも朝日である。

 現在のウイグル族の人権侵害問題は、日本では殆ど報道されない。

 そんな歴史ある捏造報道と現状の媚び報道をするマスコミを信用しますか。

 

都合の悪いニュースはスルー

 消費税増税でも、新聞社は優遇処置を受けたので、その反対キャンペーンは尻つぼみであった。そんな新聞など信用できるはずがない。

 民放のマスコミは、決してスポンサーの都合の悪い情報が流さない。放送局の認可に関することで役所の逆鱗に触れないように、その方面の報道は控えるもの。

 

その人は信用できる?

 その人は信用できるの? その人は、何処かからか金を貰っていないの? 利害関係があって、そういう発言をしているのでは?

 小泉ファミリーも河野ファミリーもC国との太陽光発電の利権にずぶずぶであったことが、総裁選挙でその事実を暴露された。それまでは、太陽光発電にイケイケどんどんの報道であった。お抱えマスコミは大ブレーク報道であった。

 太陽光発電パネルの8割がC国で生産され、そのうちの6割がウイグル族の強制労働で作られていることは、マスコミは知っていても報道しない。米国でそれに関与した企業が輸入制裁を受けていることも、日本のマスコミは小さくしか報道しない。そんなマスコミは信用できるか。

 

冬季オリンピック賛成?

 あれだけ東京オリンピックに反対をしていたマスコミが、C国の冬季オリンピックには箝口令を引いたようだ。あれだけウイグル族の人権侵害問題が顕著化しているのに、どのマスコミも反対しない。それは新聞の多くのスポンサーがC国にのめり込み過ぎているで、反対できないのだ。新聞はスポンサーの太鼓持ちである。これこそ偏向報道の最たるものである。

 

近未来の報道

 現在、マスコミは脱炭素報道の大行進である。しかし1000年に一度のトンガ大噴火で、地球の広い範囲で大気中に塵埃が漂い、気候が激変しそうである。太陽光発電が滞り、風も吹かず風力発電が頓挫し、再生エネルギーが頓挫しそうである。寒冷化が地球を襲うとどうなるのか。

 バイデンが人気取りの為、温暖化対策で石油生産の投資を凍結した。その米国がどうするか、見ものである。再生エネルギーが駄目になったら、マスコミは、どういう報道に「変態」するか、見ものである。EUは早々に原子力発電をクリーンエネルギーに認定すると豹変した。なんと身勝手な、である。

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 馬場恵峰書

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 佛の目で、真実を賢く判断しよう。

 松本明慶大仏師作 普賢菩薩

 

2022-01-19  久志能幾研究所通信 2275号  小田泰仙

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