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2022年3月 2日 (水)

ウクライナの教え、獅子中の癌、日本人はお花畑の能天気

 

 戦争が始まるとは政治の失敗である。プーチンはウクライナ侵攻を始めたが、戦争が始まった時点で敗けである。最善の成功とは、「戦わずして勝つ」である。そのための作戦が、戦いを省「略」するための「戦略」の駆使である。銃弾が飛び交った時点で、作戦は失敗である。

 人生は戦いの連続である。その戦いを戦わずに勝てば、人生の勝利である。それには戦略が必要だ。

 その戦争を煽るのは獅子中の癌細胞なのだ。真の敵は外国の敵ではなく、身内の敵なのだ。

 

防衛力

 強い防衛力は、無駄な戦いを防ぐ最大の手段である。反社会的な人でも、プロレスラーに喧嘩を売るアホはいない。

 それを「非武装中立なら侵略されることはない。憲法9条があるから大丈夫だ。米軍が守ってくれる」という輩は、「敵の戦略」の手先である。それを信じる輩は、頭はお花畑の能天気である。それを今回のウクライナ侵攻戦争で明らかになった。ウクライナを守ると条約協定に調印した米国は、ウクライナを守らなかった。ロシアが条約を守らないのは世界の常識だが、米国だって守らないのだ。米国の母は、我が子が外国で血を流すのを許さない。米国大統領だって、選挙で母親のことを考えると戦争はできない。プーチンは独裁者だから戦争を起こせた。

 

 ウクライナでは自国キエフの市民たちの抵抗が凄まじく、ロシアがてこずっている。市民たちは予備兵が多く、銃の扱いに慣れていて、普通の兵士と変わりない。自分の城は自分で守るのが鉄則である。それはプーチンの誤算であった。

 

 日本では、中国からの領空侵犯、領海侵犯が連日である。中国は一線を超えない。その領空侵犯に日本自衛隊が迎撃する。自衛隊の力こそが戦争になるのを防ぐ抑止力で「戦略」である。

 

敵国にとっての戦略

 日本が自己防衛もせず、危機管理意識も抱かず、お花畑状態の能天気でいてくれるのが、敵国にはそれが最大の「戦略」である。だから獅子身中の虫(癌細胞)は、安保反対、憲法9条改憲反対、自衛力増強反対、スパイ法設立反対である。それを叫ぶ議員に投票するのは、国を売る行為である。それは日本の癌細胞。現在、そんな議員がのさばっているのは、国民の無知が原因である。

 欧米の先進諸国では、共産党の設立自体が法律で禁止である。日本だけがその設立が許されている。異常である。共産党設立禁止が、戦争防止の「戦略」である。

 立憲民主党や民主党は、その前進が日本社会党である。ソ連時代の思想を受け継ぐ党である。ソ連がソ連国民に何をしたかを知るがいい。それに目をつぶり、日本社会党は、非武装中立が社是であった。中共やソ連が泣いて喜ぶ戦略であった。

 不思議なことに、社会党、民主党が政権と取ると、日本には大災難が襲ってきた。啓示であった。阪神淡路大震災、東日本大震災で、その対応のまずさで日本は存亡の危機に追いやられた。時の社会党富市首相は阪神淡路大震災の危機に無能であった。社会党の女性おばかさんは、北朝鮮の拉致問題を知っていながら、「知らぬ存ぜぬ」を通した。そんな売国奴が政治家では、日本が良くなるはずがない。根本問題は、そんな議員に投票した国民である。

 

私の職場戦争

 私が異動で職場を変わった時、新しい職場で有利に戦いを進めるため(周りの先輩たちに負けないために)、必ずやってきたことは、その職場に並んでいる会議資料などのファイルの全てに目を通すことであった。その記録はその職場の戦いの記録(戦史)なのだ。その戦史をひも解けば、無駄な戦いをする必要がなくなる。前任者が何をやってきたかが、会議資料、報告書に記録されている。それでその職場の状況を学べた。

 トヨタでは昇格すると、別の部署に異動となり、そこで成果を上げねばならぬ。どんな部署でもやっていける能力があるかを、上層部は試している。

 私の前職は、そんなレベルではなかったが、私は結構異動させられた。今思うと、多くに経験が積めて良かったと思う。

 そのご縁で、工場特設消防隊の隊長までさせられて、消防車で放水訓練の指揮までした。危機管理意識の向上には良かった。

 人事異動では、成績の上位2番から最下位2番までのレベルの人が対象となる。その部署のトップ社員は上司が外に出さない。最下位の社員も、異動先が受け取らないので、人事異動対象にならない。

 

 私はその部署のエリートでもトップ社員でもなかったので、よく異動をさせられた。その時に、自然と学んだ学習方法であった。敵地(新職場)の状況を現地現物で把握することは、実力の蓄積であり、戦いの準備である。

 国民が歴史を知るとは、自衛力の向上となる。知は力なのだ。

 同じように偉人の伝記を読めば、戦わずして勝てる人生の教訓が学べる。

 多くの経典を読めば、文殊の知恵もつく。文殊菩薩さまさまである。

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  松本明慶大仏師作 文殊菩薩

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2022-03-02 久志能幾研究所通信 2320号  小田泰仙

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