生理用品を手配、「痴人の愛」より「文殊の知恵」
私のブログで南海トラフ巨大地震(2035年±5年の推定)の準備として、水や食糧、非常用トイレの備蓄の状況を紹介していたら、遠方の智人(とも)より助言があった。曰く「非常時は女性の生理用品の準備が必要だ」と。男性はそこまで頭が回らないが、生理用品の件は、女性には切実な問題であるという。私は大垣市の危機管理室の助言で備蓄品の準備を始めたが、大垣市から生理用品の件への言及はなかった。
「痴人の愛」
知人の助言でネット上を調べると、災害時の生理用品の情報が大量に出てきた。お役人の知識だけで考える「痴人の愛」では被災者は救えない。役人は知識だけで考えるから知識の病気になる。それは「痴人」。
避難所で「生理用品は不謹慎」だから配布されず?
2016年04月19日13時40分
(中略)
「生理用品は女性には必需品です」
2016年4月16日、こんなツイートがネット上で話題となった。
「避難所で、生理用品が不謹慎だとかいう理由で配布されなかった話も聞いたことがあります。避難所は女性特有のことが言いにくい場合があるのでしょうが、おむつと同レベルで必要なのよ。2時間つけてなかったらズボンが血で染まるよ。男性の方、届いたら配布の邪魔しないでね」
(中略)
ユニチャームの公式サイトによると、月経は一度始まると、何日にもわたって出血が続く。個人差はあるものの、経血の量も生理用品なしでは対応しづらい。
(中略)
ともあれ、生理用品が熊本の被災地に次々搬入される様子は、すでにマスコミ報道で伝えられている。河野太郎防災担当相も4月17日、熊本県の要請をうけて生理用品2.6万枚を搬入したとツイッターで明かした。
https://www.j-cast.com/2016/04/19264491.html?p=all
J-CAST ニュースより (熊本地震後のニュース)
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東日本大震災の教訓
2011年の東日本大震災の教訓で、それが2016年の熊本地震の際にも反映されていた。ネットで調べたら、鳥取県指定の防災備蓄品のリストにも、岐阜市の防災備蓄品のリストにも、それが優先度の高い備蓄品としてリストアップされていた。
男性として生理用品の話など不謹慎という話しではない。生理用品は、非常時に怪我をした場合に止血用の救急用品として使える。防災用品のカタログにも救急用品として掲載されている。
私の町内も来年度から、備蓄のため予算化をする。やはり持つべきはトモ(智友)である。それを教えてくれたトモに感謝である。智人が文殊の知恵を授けてくれる。「痴人の愛」よりも、文殊の知恵を大事にしよう。
松本明慶大仏師作 文殊菩薩
鳥取県指定防災備蓄品基準
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2022-02-02 久志能幾研究所通信 2292号 小田泰仙
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