2021年12月14日 (火)

一日一怒

 

 寺山修司著『家出のすすめ』の中に「一日一怒」という言葉がある。私はこの言葉と出会い、目が覚めた。今日のことである。私は聖人君子ではない。佛のように、怒りを無くして過ごすことを目指してはいるが、現在はとてもそんなレベルではない。

 

俗人の知恵

 「一日一怒」は実社会で俗人が対処できる具体的な処世術である。事象が起こり、それに対して怒りで、具体的に動けば、具体的な回答が出る。それが感動である。その動きを理性で正しい方向に向ければよいだけである。理性では体は動かない。「感動」はあっても「理動」はない。感性を豊かにしないと、人生は豊かになれない。

 

無反応

 不合理に対して、なにも感じず、怒りもしなければ、何も起こらない。頭も回らなければ、運命の車も動かない。怒りこそ物事を転換させるエネルギーである。それを出し惜しみしてはならないと思う。たまには押さえつけている道徳をはねのけるのも良いだろう。平凡な日々には、たまには激震があってもよい。認知症予防にもよいだろう。

 

怒りの発生源

 正義観、倫理観、人生観が明確でないと、怒りは起きない。世の理不尽に怒り、人の不誠実な行動に怒り、自分の不甲斐なさに怒ろう。それでこそ血の通った人間である。思いっきり怒りに振れて、元に戻ればよい。元に戻す理性がないから問題である。

 

対処

 現地現物で、問題点を明らかにして、対処を考える。理不尽なら怒って当然である。怒らねば社会の廃人である。社会が良くならない。

 

 この数日、大垣市政の愚劣さに怒り、日本政府の迷走さに怒り、エコキュートメーカの対応に怒っている。泣き寝入りはしたくない。言うべきことを発信して啓蒙化活動の一助となればとブログを書いている。

 その具体的怒りの内容は、後日、順次公開します。

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 お知らせ

記事「回帰計算、南海トラフ大地震の発生時期予想 2035±5年」を更新しました。

2021-12-14  久志能幾研究所通信 2238号  小田泰仙

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著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2021年12月13日 (月)

ヘルズキッチン(地獄台所)から極楽キッチンに移界

 

 我が家の台所は、6畳で狭い。亡き母が「もう少し広ければ」といつもぼやいていた。50年前の思想で作られた日本家屋の台所は、家電製品だらけの現在では使いにくく、冬は寒い。

 その問題箇所を2011年から改善を始めた。それが2021年に完了した。

 

 まず台所を仕切るガラス戸を撤去

  狭い日本家屋を仕切るから、ますます狭くなる。それを改善した。

  台所6畳と居間10畳を連結した部屋となり16畳の空間が生まれた。

  座敷10畳とあわせて合計26畳の大空間である。

  狭い日本、狭い日本家屋、壁を取り外せば広くなる。

  業務改革には、思考の壁を取り払え。

 

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 オール電化にして、ガスコンロ、ガスストーブを撤去。

  オール電化で火の消し忘れの危険性をなくした。

  ガスの基本料金、ガス漏れ検知器のリース料金等で、無駄が多い。

  それを削除した。総合で月に2万円ほど安くなった。

  なにせガス会社は独占殿様商法で、不愉快であった。

  都市ガスは災害に弱い。カセットガスコンロを非常用に購入。

  地震等の災害時も、都市ガスは電気より復旧に時間がかかる。

  同時に、家じゅうの窓に内窓を追加して、保温を強化した。

 

 暖房された室内の換気を、熱交換器式の換気装置で運転

  熱交換機は、室内の温度を変えず、換気が出来る。

  コロナ禍の折、換気は重要な項目である。

 

 常時通電の電気ポットをケルトに変更

  必要な時に必要なお湯を沸かせばよい。

  トヨタ生産方式である。

 

 次にフローリングの床に畳をひく

  バリアフリーとした。

  廊下は厚さ2㎝の畳をひいた。

  素足でもヒヤッとせず、快適に歩ける。

 

 台所の裏戸を封鎖

  裏口は全く使っていなかった。(私は実社会でも裏口使用は無い)  

  裏戸前は通路だから、モノが置けない場所となっていた。

  裏口を封鎖して裏戸前のスペースが使えるようになった。

   同時に、裏口の戸に断熱材を張り付けて、外との断熱した。

 

 排水口のカバーを廃止

  汚れの「視える化」である。

  毎日、ストッキングネットを交換して清潔に保っている。

 

 

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 浄水器を設置

  カルキ臭い水を浄化

 

 冷蔵庫を大型化

  300リットルの冷蔵庫を540リットルに変更。

  広い冷蔵庫室内で、内部の「視える化」である。

  小さな冷蔵庫では、奥に置いた食品が隠れて、腐らせる恐れあり。

  それを防ぐには冷蔵庫を大きくすればよい。 

 

炊事場台にデスクマットを敷いた

 事務机用のデスクマットを敷けば、汚れても拭けばよいだけ。

 以前のステンレス製の上部では汚れても、拭いてもきれいにならない。

 

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ダイニングテーブルを撤去

  台所は料理を作るだけの場所にした。食べる場所は居間に変更。

  部屋の使用も、一機能一部屋である。生活はシンプルに。

  「何でもできますよ」とは「何もできない」のだ。

  結果として広々として快適になり、地獄が極楽キッチンになった。

  結果は広々とした空間に生まれ変わった。

 

 まともに働きもせず、胡麻化して公費で贅沢に暮らすから、ヘルズキッチンになってしまう。頭の汗をかいて、「工夫と改善」を日々継続して行い、地獄を天国に変えよう。それがトヨタ生産方式である。

 

P1080265s 冷蔵庫のドアに付けた馬場恵峰書

 地獄の鬼どもと真摯に向き合えば、鬼も仲良くなってくれる。

 鬼との知恵比べである。

2021-12-13  久志能幾研究所通信 2237号  小田泰仙

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2021年12月12日 (日)

美人薄命、美人ご縁、美人の地震対策

 

 このエピソードは、1995年に生まれて初めての自費の海外旅行を経験して、体得した知見である。それから発展したエピソードである。犬も歩けば棒に当たる。家に閉じこもっていては、ご縁には永遠にぶつからない。お金は経験を積むための経費である。だからお金を「お足」という。お金を床下に閉じ込めて置いては、お金がエコノミークラス症候群になってしまう。だから、「大事な子には旅をさせろ」と先人は言う。

 

美人ご縁

 行ける時に、行くべき所に行かないと永遠に行けない。今度何時かなどの機会は、永遠に来ない。一寸先は闇なのだ。私はNYに良い時期に行く決意をして、実際に渡米して良かったと今にして思う。その後、911で貿易センタービルも消滅してしまった。その最上階に昇り、NYを展望できたのもご縁であった。今行っても、そのビル自体が存続しない。2021年の今なら、新型コロナ禍で、やんごとなき人でない平民の私?は、ニューヨークなどに行けやしない。

 

無駄使い

 今回(1995年5月)のニューヨーク行きは、美術館めぐりが主目的であったので、お土産らしい物は買わなかったが、クリスタルのデキャンタで唯一の無駄遣いをしてしまった。

 前から欲しかったデキャンタを買おうと、予算は 3~ 5万円程を目安に、この地の有名クリスタル店を数軒捜し回った。しかし、どれもいまいちで値段の手頃なのが見つからない。結局、フランス製のバカラットのデキャンタに目が行ったのだが、値段が少々気にくわない。それで、グラス2つとデキャンタのセットで買いたいと、粘り強く交渉したがグラス 6ケのセットでないと駄目とのこと。エディションナンバー付きで世界に500セットしかない芸術品だとそそのかされて、つい無駄遣いをしてしまった。クリスタル製品にエディション番号など、まるで版画扱いである。この芸術品扱いに、つい目がくらみ買ってしまったが、セットで2000ドルの買い物だったのは少々反省。はるばる米国まで来て、なにもフランス製のクリスタルを買うことはないと思うことしきりであった。つくづくと米国産のお生産はない ・・・・

 

美術品

 オレンジ色のシンプルなデザインのデキャンタの栓、斜めにカットされたデキャンタ底面とグラスのデザインの斬新さは買って後悔のしない芸術品ではある。まあこれならMAMOに 展示されるぐらいの価値ある品物、と勝手に納得した。しかし、あまりに高価で、貧乏人の私には恐ろしくて使えないのが玉に傷である。

 

人生の成功とは単語力

 デキャンタの日本への発送はSHIPPINGとのことで、てっきり船便だと思い込んで、何気なく同意してしまった。しかし後で分かったことは“SHIPPING"とは 「船便」ではなく「出荷」の意味で、「航空宅急便」で送られてきた。その箱の大きさに驚いた。この費用が3万円。SHIPPINGの意味が分かっていれば、船便にして経費を抑えたのにと後悔したが、後の祭りであった。「人生の成功とは単語力にあり」との名言を噛みしめたエピソードでもあった。これで一つ単語力が身につき賢くなった。

 

 

― 後日談 ―

 この6グラスのうち、一個をたった2回使っただけで割ってしまった。美人薄命とは世の宿命である。

 「このグラスが壊れたことは、この芸術品のデキャンタが美しいことを証明 している」とは、ある先生の慰めのお言葉。全くそのとおり。貧乏性の私は、今後は恐ろしく使えそうもない。(実際その後、使わなかったし、使えなかった。)これを壊しても心臓に負担とならないお金持ちに成ろうと、がんばっているこの頃である。(1995年記)

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地震対策

 しばらく、食器棚にこのデキャンタを飾っていたが、巨大地震の際の家具が倒れ、食器が飛び散る映像を見て、その破壊力に恐怖を抱いた。いくら美術品でも、大地震の時は凶器になり、破壊されるのだと悟った。2035年に巨大地震が来る事を考えると、美術品も常設ではなく、必要な時にだけ飾ればよいと考えた。それで、このデキャンタを地震対策で収納箱にしまった。美人薄命にならないように、危機管理としての智慧が必要である。(2021年記)

 

 この世で一番の美術品は自分の命である。地震災害時に自分の命を守る「城」を造ろうと再決意した。自分の城は自分で守れ。

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図2-7 “ VERTlGE"(製品に添付の証明書) (469/500のエディッションナンバーに注目)

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2021-12-12  久志能幾研究所通信 2236号  小田泰仙

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2021年12月11日 (土)

人間の体の営みは、会社経営と同じ(2)

会社の存在意味、自分の存在意味

 会社は何のために存在するか。それを見失うから、経営が迷走する。会社を創立した創業者の心を忘れるから、拝金主義者の社長が会社を潰すのだ。

 今のソフトバンクは、創業当初の理念を忘れ、企業の売買やマネーゲームで金儲けをしているから、経営が迷走する。金が目的だけで、C国企業に肩入れするから、企業の存続さえ危うくなる事態に直面する。

 

 自分は何のために生きているかを考えないと、非常事態の時に判断を誤る。定年後、生きる目的がないと、認知症にまっしぐらである。生きる目的があれば、やることは無限にある。

 人生で最大の目的は、最低1人を幸せにする事だ。その一人が自分である。金に目が眩んで、人生を迷走すれば、幸せにはなれない。

 

経営とは

 持てる資源を最大限に活用して、世の中に付加価値を生み出すこと。

 自分の持つ資源、つまり人、モノ、金、情報を活用して、世の中に最大の付加価値を生み出すことである。

 自分の資源とは、カネや学歴だけではない。友人も親戚も、過去の失敗の経験も大事な資源である。持てる資源を最大限に使えば、何でも出来ると思おう。できなかったのではない。やらなかっただけである。

 

生存領域

 会社がどの方面で営業活動をするか、会社設立の時、決めたエリアを逸脱するから、経営方針が破綻してしまう。成功後、他分野に進出した場合に生存領域と違う場合に、経営破綻する例が多い。

 今のソフトバンクは、企業の売買やマネーゲームで金儲けをしている。創業時代の生存領域とはかけ離れた存在となっている。

 私は孫氏の経営方針に疑問を持ち、Tu-kaがソフトバンクに買収されたので、Tu-kaからauの携帯電話会社に変えた。

 会社創立の趣旨を思い出せば、今の状態が反省できる。その会社が当初と逸脱した会社に変貌したら、付き合いを止めるべきだ(その会社の製品を買わない)。

 

ソニーの悪事例

 その悪例の一つがソニーである。ソニーは今やゲームや金融で稼ぐ会社になってしまった。ソニー没落の原因は当初の会社設立の趣旨から外れてしまい、グローバル経済主義に汚染されたからだ。

 ソニーがおかしくなったのは、アメリカ流の経営方式と成果主義を取り入れ、グローバル経済主義にハマり始めてからである。東大出の役員が増えていくにつれ、メンタルで病む社員が増えていった。

 下記の会社創立の趣旨を見れば、近年のソニーが、会社設立の精神と今はかけ離れていることが明白である。だからソニーは没落した。

 

ソニー会社設立の目的

一、真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設

一、日本再建、文化向上に対する技術面、生産面よりの活発なる活動

一、戦時中、各方面に非常に進歩したる技術の国民生活内への即事応用

一、諸大学、研究所等の研究成果のうち、最も国民生活に応用価値を有する優秀なるものの迅速なる製品、商品化

一、無線通信機類の日常生活への浸透化、並びに家庭電化の促進

一、戦災通信網の復旧作業に対する積極的参加、並びに必要なる技術の提供

一、新時代にふさわしき優秀ラヂオセットの製作・普及、並びにラヂオサービスの徹底化

一、国民科学知識の実際的啓蒙活動

 

ソニー経営方針

一、不当なる儲け主義を廃し、あくまで内容の充実、実質的な活動に重点を置き、いたずらに規模の大を追わず

一、経営規模としては、むしろ小なるを望み、大経営企業の大経営なるがために進み得ざる分野に、技術の進路と経営活動を期する

一、極力製品の選択に努め、技術上の困難はむしろこれを歓迎、量の多少に関せず最も社会的に利用度の高い高級技術製品を対象とす。また、単に電気、機械等の形式的分類は避け、その両者を統合せるがごとき、他社の追随を絶対許さざる境地に独自なる製品化を行う

一、技術界・業界に多くの知己(ちき)関係と、絶大なる信用を有するわが社の特長を最高度に活用。以(もっ)て大資本に充分匹敵するに足る生産活動、販路の開拓、資材の獲得等を相互扶助的に行う

一、従来の下請工場を独立自主的経営の方向へ指導・育成し、相互扶助の陣営の拡大強化を図る

一、従業員は厳選されたる、かなり小員数をもって構成し、形式的職階制を避け、一切の秩序を実力本位、人格主義の上に置き個人の技能を最大限度に発揮せしむ

一、会社の余剰利益は、適切なる方法をもって全従業員に配分、また生活安定の道も実質的面より充分考慮・援助し、会社の仕事すなわち自己の仕事の観念を徹底せしむ。

 

会社の価値観、自分の価値観

 今の日本企業の低落ぶりを鑑み、自分の生存領域は何処なのか、自分を活かせる分野はどこなのか、それを考えて生きることが幸せにつながる。

 安さだけで、製品を世に提供することが世に付加価値を与えるのか。

 自分有限会社の経営方針として、安さだけが選択の優先となっていないか。安さだけの人生で終わりたいのか、を考えよう。

 安くするとは、ディスカウントである。心理学で、安売り、値引きする思想は、自分を安売りすることで、自分はダメだダメだと自己暗示することである。自分を過度に値下げすることである。安さ以外の価値を認めなくなる。そんな人生を送ってはならない。

 安いだけに価値を認めると、安い食品、安いもので構成された身の回りのもので取り囲まれて暮すことになる。それ以外の価値を認めないので、体に悪いものでも、手を出してしまう。それでは人生が終わってしまう。

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 馬場恵峰書

2021-12-11  久志能幾研究所通信 2235号  小田泰仙

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2021年12月10日 (金)

地震対策優先でエアコン選定、食器類の景品拒否

 

 12月になり寒さに震えるようになったので、別宅の書斎に暖房機が必要になった。2021年12月10日、エアコンを購入した。ダイキンとパナソニックの選択で迷ったが、地震対策が決め手となり、パナソニックの製品を選択した。

 

選択の決め手

 エアコンの外扇機の重さで決めて、パナソニック製とした。パナソニックのそれはダイキン製よりも10キロも軽い。それでいて暖房効率、冷房効率は同じである。それだけパナソニックの設計が優秀と判断した。

 外扇機は2階に置くため、重い外扇機を住宅の上部に置きたくはない。外扇機は性能が同じなら、少しでも軽いほうがよいと判断した。

 実家の屋根も、地震対策で重い瓦を少しでも軽くするため、サン葺きの瓦にリフォーム工事をした。二階にあった重量物も一階に下ろした。

 

食器は地震時に凶器となる

 ところが、12月のボーナス期であるので販売キャンペーンで、エアコンを買えば、お皿セットが景品でついてきた。私は過去の大地震時の映像で、家庭内の食器棚の中の食器が飛び散る様を見ていた。多すぎる食器類は凶器となると判断したので、それの受け取りを拒否した。

 ただでさえ、家庭には多すぎる食器が氾濫している。多くの日本の家庭には食器が溢れている。自宅にも、カレー用皿等は数多く置いてある。しかしほとんど使われない。容器は1つ以上あっても嬉しくない。美術品でないものは不要である。

 

涙の別れ

 美術品のバカラのデキャンタも、地震対策で食器棚からなくすことにした。地震時に壊れて、かつ凶器になっては、飾る意味がない。また病気対策で4年前に断酒したので、デキャンタは不要になった。1995年、初めての海外旅行としてニューヨークに行ったときに買った2000ドルのお宝であったが、地震対策では邪魔になった。

 このエピソードは次回の記事で予定。

 

販売促進品が不適切

 今回は地震対策の要件で、エアコンメーカを選択したのだから、地震時に凶器となる景品の受け取りを拒否とした。メーカも販売戦略上で、もっと頭を使って景品を選定して欲しいものだ。顧客が喜ぶものを提供しないと、営業は付加価値が生み出せない。

 地震対策でも、小さな取り組みの積み重ねが重要である。南海トラフ巨大地震の発生時期が来る2030年までに、地道な対策を積み重ねるつもりである。

 

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2021-12-10  久志能幾研究所通信 2234号  小田泰仙

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2021年12月 9日 (木)

回帰計算、南海トラフ巨大地震の発生時期予想 2035±5年

 

 地震が起きる原因は、フィリッピンプレートがユーラシアプレートにじわじわと潜り込んでいき、一定以上の応力がプレートに溜まると、プレートが上に跳ね上がり、溜まった応力が解放されることである。それが地震になる。

1707年  宝永地震  M8.6    (102年後)

1854年  安政東海地震 M8.4   (147年後)

1854年  安政南海地震 M8.4    (32時間後)

1944年  昭和東南海地震 M7.9 (90年後)

1946年  昭和東南海地震  M8.0 (2年後)

 

 過去の南海トラフ巨大地震の時、室津港の深さの変化(海底の跳ね上がり量)を漁師さんが測定して記録していた。そのデータから次の南海トラフ巨大地震の発生時期が、科学的に計算できた。

(「京都大学2020年度退職教員最終講義 鎌田浩毅(人間・環境学研究科)」のYouTubeより)

 

 前回の地震から次の地震までの期間と、その時の漁港の水深のデータ(海底の跳ね上がり量)が過去3回分あれば、回帰計算からその時期が計算できる。

 そのプレートが沈み込むスピードは一定である。漁港の水深の変化のデータが3つから次の地震が起きる数値が計算される。

 

 データは3回だけで少ないが、計算上は過去3回の地震時の漁港の深さの変化のデータから、次の地震発生時期が2035年だと結論付けされた。

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  高知県室戸市室津港の水深変化

過去3回の地震時海底隆起量から次の地震が2035年と計算される。

 

減災

 どんな災害でも、その時期がおおよそでも予想できれば、準備が出来る。準備があれば、その被害の8割を減災できる。人にできることは、減災である。日頃のデータから、自分に降りかかる災害・不運に準備をしよう。

 それが前述の室戸の漁港の海底に深さ測定である。それを人間に当てはめれば、人間ドックであり、体調の記録である。私は、がんを罹患してから、毎朝の体重測定、体脂肪率、体温、歩行数を測定・記録をしている。以前は血圧も測定していたが、治癒したので、それは止めて体重測定で代用している。

 同じように、政治・経済の定点観測で、隠れた真実が見えてくる。それが久志能幾研究所の定点長期観測である。それこそ「継続は力なり「知は力なり」である。

 

2021-12-09  久志能幾研究所通信 2233号  小田泰仙

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2021年12月 8日 (水)

2035±5年 南海トラフ巨大地震プロジェクト

 

 私は、「京都大学2020年度退職教員最終講義 鎌田浩毅(人間・環境学研究科)」の南海トラフ大地震に関する情報をYouTubeで見て、驚嘆して地震対策の準備を加速させた。

 私は、これを危機管理プロジェクトとして考えた。プロジェクトだから目的、対象品、納期、費用、担当者、を考える。

 私は一市民であるから、できる範囲を個人、町内に限定する。自分の城は自分で守る。それが危機管理の鉄則である。その情報はネットで共有して、皆さんに役立ててもらう。もっと社会に力と責任を持つ為政者は、その対策を強力に進めて頂きたいと願い、この記事を書いている。

 

 「知識は力なり」(フランシス・ベーコン)。地震に対する知識を深めることは、命を守る力となってくれる。その知識の有無で、災害時の生存率が変わってくる。

 鎌田浩毅教授も、南海トラフ大地震の怖ろしさを、皆さんが深く認識していないのに危機感を覚えて、最終講義をされ、これを広めて欲しいと熱望された。

 「知りたることを、人に教えざるは、借金をして返さざるが如し」(福沢諭吉翁)

 

目的: 予想される被害を最小にする。

 自然災害の地震を防ぐことはできないが、減災はできる。

 今から準備すれば被害の8割が減らせる。(鎌田浩毅京大教授)

 

予想される災害(カッコ内は東日本大震災)

  死者32万人 (2万人)

  被災者 6000万人 日本人の半分で、人ごとではない

  被害額 220兆円 (20兆円)

   土木専門家は1410兆円と試算する人もある

   ちなみに日本の年間税収は60兆円

  津波高さ 32m

   つまり東日本大震災の10倍の被害である。

 

 大垣市に限定すれば、震度6強が大垣市を襲う。

 大垣市の地盤は軟弱なので、対策が必要。

 幸い、大垣は津波の直接被害はない。

 電気・ガス・水道が1週間は止ると予想される。

 

守る対象:

  人の命、自宅の家屋の防御、生活空間、生存手段、町内の防御

  

納期: 2030年までに準備が必要

 次の南海トラフ大地震が発生する予想時期は2035±5年である。

 これは地球物理科学から導かれた計算値である。2035年頃(2030年~2040年)に南海トラフ大地震が来ることは、地球物理学的に100%の確率である(鎌田浩毅京大名誉教授の説)。発生日時迄は予想できないが、上記の時期に地震が来ると断言できる。

  

 

履歴 南海トラフ巨大地震

 過去を知れば、未来が分かる

 

 684年  白鳳大地震 M8.25

 887年  仁和地震  M8.25   (前回から203年後)

1096年  永長地震  M8~8.5   (209年後)

1099年    康和地震  M8~8.3    (3年後)

1361年  正平東海地震 M8.25~8.5(262年後)

1361年  正平南海地震 M8.25~8.5 同年

1498年  明応地震  M8.2~8.4 (137年後)

1605年  慶長地震        (107年後)

1707年  宝永地震  M8.6    (102年後)

1854年  安政東海地震 M8.4   (147年後)

1854年  安政南海地震 M8.4    (32時間後)

1944年  昭和東南海地震 M7.9 (90年後)

1946年  昭和東南海地震  M8.0 (2年後)

2035年±5年 次期推定         (89年後)

  2035年を算出した根拠は別ブログで解説します。

 

 

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   気象庁 大阪管区気象台 | 南海トラフ地震特設ページ より

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準備品

 家の耐震補強、耐震診断

 非常食等の準備

  水、食料、簡易トイレ (3日分)

 非常連絡網の整備

 避難先、避難経路の準備

 非常時の行動を家族で共有

 防災倉庫

 消火器

 

当面の対策

 私は、今日(2021年12月8日)、自宅の耐震予定対策に対する診断を設計士に依頼をした。既に自宅の耐震工事は終わっているが、弱い部分の再対策である。再耐震診断の結果に基づき、数年以内に補強工事をする計画である。すぐやる必要はないが、1,2年以内にやろうと思う。

 

 明日が母の命日である。母が思いを込めて建てた家である。大事にしたいと思う。それが最大の供養である。

 

2021-12-08  久志能幾研究所通信 2232号  小田泰仙

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著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2021年12月 7日 (火)

迷える羊はマスコミを信じ、裏切られる

 

 人間は神ではない。5年後の予想などできるわけがない。予想するマスコミを信じるより、もっと現実を直視しょう。現実から未来を自分で予想を立てよう。予想するより、自分で未来を創ろう。

 

 最近、断捨離で昔の雑誌を見直していたら、2012年末に発売された「2014~2020年 総予想」特集号が目についた。、9年後の現在、その「総予想」特集号を俯瞰すると、その予想が大外れであることに愕然とした。他の予想誌も大同小異である。

 今回の新型コロナ騒動など全く予想されていない。東京オリンピックに関しても、景気大躍進のイケイケどんどん予想である。中国の成長も謳われ、現在の状況と大きい乖離である。いかに専門家の予想がノー天気なのかに呆れた。それを信じて予想誌を買った自分の愚かさを思い知らされた。日本のマスコミを信じてはいけないのだ。

 

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  「国境なき記者団」は、2021年4月27日、世界各国の報道自由度ランキングで、日本は世界67位であることを公表した。つまり日本の報道は偏向しているのだ。それはKK母子、M子氏報道で、報道に圧力がかかって、偏向した内容だけが報道され、真実は自由に報道されないことを見れば明白である。

 戦前のマスコミは、軍の御用新聞となり、戦争イケイケどんどんの報道ばかりであった。その体質は80年経っても変わらない。

 

 ゴーン社長が日産を改革した時、全マスコミは彼の経営を絶賛であった。日産の先人が蓄えた資産の切り売りと従業員の首きりで、業績を立て直したことにマスコミは目をつぶり、名経営者として報道し、真実を報道しなかった。有識者はそれを以前から指摘していた。ゴーンが逮捕されてから、マスコミは手のひら返しの報道である。

 

 新型コロナでの死者は年間5千人程だが、がんでは年間30万人が亡くなる。その報道は全くしない。その原因の多くが、テレビCMの添加剤がてんこ盛りの食品にあることが明白だが、マスコミは食品会社が大スポンサーだから、それの報道はしない。なぜかガン撲滅の原因追及の報道はしない。マスコミは偏向報道が著しい。だからガン撲滅の予想報道など、全くない。

 

 日頃のニュースの把握と自分の頭で考える習慣があれば、この種の予想誌は不要である。偏向した予想誌を読めば、それに洗脳されてしまい、判断を誤る。マスコミは政府とスポンサーには逆らえない。だから、マスコミは都合の悪いことは報道しない。彼らは太鼓持ちである。

 自分の身を守るため、明日のことより、今、ここを大事に生きよう。私は今後、この種の予想誌を買わないと自分に誓った。

 

石油枯渇

 1970年代にNHKは「石油があと40年でなくなる」と何度も報道したではないか。その40年後の2010年にも「石油があと40年でなくなる」と報道したではないか。 

 

日本破綻

 マスコミは、日本の借金が世界一で2000年には財政破綻・日本破綻すると脅したではないか。

 だから財務省は増税が必要だと、国民を騙したではないか。

 日本の借金は、国民からの債務で、外国から借金したわけではない。NHKはそうやって国民を騙すことに加担して政府の増税を援助した。

 

脱炭素

 脱炭素しなければ、地球が亡ぶと脅したではないか。

 脱炭素で、太陽光パネル、電池で中国とそれにぶら下った政治家・利権者だけが儲かったではないか。その負担は、国民に一家で2万円程が電気代に上乗せされたことを、マスコミは口をつぐむ。

 中国と米国だけで、二酸化炭素の排出が世界の半分を占める。日本のマスコミや政府はそれには非難もせず、自国民に自虐的な無理強いを強いる。日本のマスコミは誰に味方なのだ。それでは、日本の製造業が潰れる。日本のマスコミは隣国の手先なのか。 

 

 電気自動車が普及してガソリン車はなくなると報道しているではないか。

 現在、電気自動車用の充電設備が採算的にペイしないので、撤去される数が増えている。それが現実だ。

 電気自動車がガソリン車よりも石化エネルギーを沢山消費することは、マル秘のようだ。マスコミは都合の悪いことは報道しない。

 

ペーパーレス

 紙の書類が無くなると予想したではないか。しかし紙は無くならない。

 人間の頭脳は、全てを電子化書類だけで処理する能力はない。それに騙されて、電子資料だけですごす人間は、思考が軽薄になった。ネットで騙されやすくなった。

 

消費税

 消費税を上げて、福祉に回すと報道したではないか。

 消費税を上げて、景気が落ち込み、税収が減ったではないか

 

東京オリンピックの無観客

 オリンピックで日本が景気に刺激を与えて、日本は大変化すると予想したではないか。だれが無観客のオリンピック開催を予想したのか。

 

ダム建設放棄

 民主党政権成立で明るい未来が来ると予想したではないか。週刊朝日はそれを激賞したではないか。

 当時の民主党は、「コンクリートから人へに投資でバラ色の未来」と公約したではないか。民主党は、防災上で必要なコンクリートに投資しなかったので、近年、あちこちで洪水が頻発しているではないか。ダムがあれば防げたのだ。

 

2021-12-07  久志能幾研究所通信 2231号  小田泰仙

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2021年12月 6日 (月)

松下幸之助翁を感心させて

  (危機管理65)

 昭和45年(1970年)、まだ松下電器(現パナソニック)が成長途中であった時期、T氏が、松下電器の住宅関係の子会社(現パナソニックホームズ)に、家を販売店社屋として貸す契約を結んだ。その契約書は、経営の神様と言われた松下幸之助氏をして「こんなえげつない契約書は初めて見た」と言わしめた代物であった。当時、社長の松下幸之助氏は、松下の子会社約200社の賃貸の契約書の全てに目を通していた。当時、松下電器はまだそんなに大きな会社ではないが、松下幸之助は、何年も所得番付一位で経営の神様とは言われていた。

 

借家の契約条件

解約金  6年未満の契約解約は敷金より5割差引(普通は2割)

敷金   240万円

家賃   月額20万円(当時、医者でも年間200万円の給与の人は少ない)

 

 T氏はこの敷金で材木を敦賀まで買いに出かけて揃え、大工として自分でこの借家を建てた。そして借家業として事業の礎を築くことになる。

 

◆ 経営の神様からの声

 松下幸之助氏は子会社が契約した200通の賃貸の貸し店舗の契約書の全てに目を通していた。子会社の店舗の賃貸契約書は専務のサイン迄でよいので、そのまま通ったが、松下幸之助氏が「こんな契約書をつくる本人に会いたい」と言い出した。さすがの経営の神様も松下電器の専務がサインをして、押印をしてある契約を覆しはしなかった。

 社長の松下幸之助氏からT氏に面会の申し出があり、現地の子会社である滋賀ナショナル住宅機器販売会社の中堀社長や専務が滋賀県のT氏家に車で迎えに来て、大阪に向かった。車内では、迎えに来た中堀社長が、「社長の私でも松下幸之助氏みたいな偉い人には会えない」とかの話になったとか。

 

 大阪の松下電器本社で、松下幸之助氏はT氏に、「なぜ、こんな契約書を作ったか? どんな育ちをしたか? なんで今の仕事をしているか? 家庭の状況はどうか?」等の質問を立て続けにした。さすが経営の神様の質問である。

 

 T氏は、「現在は(当時)6~8%で金利が回っている。その状況で企業として資金を回すなら、年15%利益が出る運営をしないと会社として、機能しない。そのためには3年で投資資金を回収する必要がある。そのため、家賃の額と契約破棄の場合の違約金額を設定した」と説明した。

 

 また、大松下とはいえ(当時のT氏は、松下がそんなに偉い会社になるとはまだ認識していなかった)、借りてすぐ借家を出られては、家主が破産の憂き目にあう。それを考えての「5割」の違約金設定の契約であった。実は、T氏は「大」松下電器を信用していなかった(!)。松下さんもずいぶん軽く見られたもの。

 

 T氏は幸之助さんから、「それだけしっかりした考えなら、納得できる。がんばりや」と言われた。当時、T氏が40歳前で、松下幸之助氏が65歳くらいの時である。

 帰りに金時計と高価なウイスキーをお土産にもらって、帰路についた。京都で接待をうけて、その時の豆腐料理がうまかったと回想している。

 T氏の危機意識

 当時、T氏の手元には貸す家屋はなく、土地だけの状態でナショナル住宅と契約をした。親戚一同からは「一個人の立場で、大松下と契約するのは無謀だ。うまくいくはずが無い。やめておけ。失敗したら土地も全部取られてしまうから、そうなったら一族の恥さらしだ」の大反対が出たが、敢えてこの事業を進めた。この背景で、その契約書はT氏の危機管理意識があって作られた。 

 

 T氏は、正直な話、学校の出来は悪かった。なにせ遊んでばかり居たから。しかし、勉強ができるのと、実社会で知恵を使って仕事ができて成功する能力があるのとは違う。勉強は知識を憶えること。実社会では知恵を使いこなすことが要求される。T氏は正規の学校に入れなったので、夜間の建築科を出て、大工になった。

 

 T氏は、自分の身は自分で守るとの危機意識をもって生きてきた人である。石田退三氏の「自分の城は自分で守れ」と全く同じである。その危機意識が、戦後の時代、裸一貫から身を起こして、現在は一族の中で一番成功していると要因と言える。

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 契約書  

  保証人の今井氏は、松下電器株式会社の専務
                         

 

2021-12-06  久志能幾研究所通信 2230号  小田泰仙

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2021年12月 5日 (日)

人間の体の営みは、会社経営と同じ

自分の生き様を会社経営と対比する

 

本社

 自分の体は、自分の魂が住む家で、自分有限会社の本社である。自分の体形を見れば、人生が分かる。

 会社の本社は、会社の精神状態を表す。贅沢な本社と建てると、その会社は衰退に向かうとのジンクスがある。人間でも、贅沢し過ぎれば、贅肉が付き肥満・病気がちになるのは同じである。

 

人生の基礎

 本社建設の基礎は、最重要項目である。基礎がしっかりしていないと、大地震が襲ってきたら、ひとたまりもない。いくら上の建屋が立派でも、土台が崩れれば、全てが駄目になってしまう。

 熊本地震でも、某ハウスメーカが建てた家自体は一部損壊だけであったが、土台が損傷していた。そのハウスメーカの家は耐震強度3以上であった。しかしその1年後、その家は撤去された。土台が崩れて家全体が数度傾いてしまい、人が住むと三半規管が異常を検知して、生活ができない状態となる。そういう家は建築法の判定では、全壊扱いとなる。

 

 人生という建物を建てる時は、人生の基礎と言える人生観、死生観、職業観をまず確立することだ。そうすれば、どんな大きな災難が襲ってきても、傷は負うかもしれないが、倒壊(廃人、自殺)にはならず、立ち直ることが出来る。人生で失敗は恥ではない。立ち直れないのが恥なのだ。それが無機質の家と魂のある人間との差である。

 

経営理念

 自分の人生哲学がしっかりしていれば、堅実な人生を送る。会社の経営理念が明確な企業は、永遠に成長する。トヨタ、松下電器(現パナソニック)、等は世界に誇れる経営理念である。

 自分の人生哲学が明確なら、人生で迷うことはない。老いて醜態を晒すこともない。

 

太陽光発電は洗脳教育

 太陽光発電は、洗脳教育と同じである。家の耐震対策として大事なのは、上部に重いものを載せないことだ。例えば、土付きの瓦、太陽光パネル等である。上部に重たい質量があると、地震の時、家が大きくゆすられる。

 実家の耐震工事で、重たい土付きの瓦葺きをサン葺きの瓦に変更した。

 太陽光パネルも同じである。重たいパネルを屋根に載せれば、耐震対策で不利である。私が計画している家では、太陽光発電はするつもりがない。

 人間様も、頭でっかちになったら、危なっかしくて、人生道を歩むときに心配である。まるで太陽光発電に洗脳されたみたいである。太陽光発電は、環境にも優しくなく、共産国家とそれにぶら下った政治家が儲かるシステムである。太陽光発電が環境に良いとは、頭を重たくする洗脳教育である。

 

会社の寿命は60年

 現在、会社の寿命は30年となったようだ。それだけ社会が激変している。私の前職の会社も60年余でこの世から消えた。

 ダーウィンの説によれば、強い会社が生き延びるのではない、もっとも早く環境に適合した企業が生き延びる。残念だが、前職の会社はその変化ができず、市場から消えた。

 

 その昔、人の寿命は60年であった。だから定年が55歳であった。最近、日本人男性の寿命は80歳まで伸びてきたが、健康寿命は70歳ぐらいである。

 時代が変わったのだから、生態を変えて、定年後の生きざまを変えないと、定年後に健康を害するかボケで、人生が終わってしまう。私はそんな状態で死んでたまるかと、家を新築する計画を立てた。新しプロジェクトに取り組むと、人に生長のホルモンを与えてくれる。人の価値は、長生きで多く世に貢献してなんぼである。

 

5S

 会社はトイレの汚さ、綺麗さを見れば、経営状態が分かる。会社診断で、診断士が必ずチェックする項目である。

 会社の5S(整理整頓清潔清掃)がきちんとされているかどうかが、経営診断の基本である。トヨタは5Sの徹底で、三河の零細企業が、世界一の自動車メーカになれた。トヨタ生産方式は5Sの具体的な展開である。

 

 私は関西の某IT会社の社長から、「貴社の本社(前職の会社)のトイレは汚いし、工場内の整理整頓がされていない」と告げられた。会社の掛け声は立派であったが、実態が伴っていなかった。その酷評の15年後、市場からその名が消えた。

 

 自分の体も、5Sが出来ているかが、人生道を歩む基本である。頭の整理、身の回りの整頓、身の清潔、清掃であれば汚職などしまい。自宅のトイレがきれいだと、運気が向上する。

 

社長と専務

 社長は自分である。その奥さんはその家の大蔵大臣である。奥さんがしっかりしていれば、安泰である。会社も専務がしっかりしていれば、安泰である。ホンダも、社長はハチャメチャな天才技術者であって経営者ではなかった。しかし専務の藤沢武夫氏が、財布をしっかり握っていたから、ホンダは世界企業に成長できた。

 

2021-12-05  久志能幾研究所通信 2229号  小田泰仙

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