2035±5年 南海トラフ巨大地震プロジェクト
私は、「京都大学2020年度退職教員最終講義 鎌田浩毅(人間・環境学研究科)」の南海トラフ大地震に関する情報をYouTubeで見て、驚嘆して地震対策の準備を加速させた。
私は、これを危機管理プロジェクトとして考えた。プロジェクトだから目的、対象品、納期、費用、担当者、を考える。
私は一市民であるから、できる範囲を個人、町内に限定する。自分の城は自分で守る。それが危機管理の鉄則である。その情報はネットで共有して、皆さんに役立ててもらう。もっと社会に力と責任を持つ為政者は、その対策を強力に進めて頂きたいと願い、この記事を書いている。
「知識は力なり」(フランシス・ベーコン)。地震に対する知識を深めることは、命を守る力となってくれる。その知識の有無で、災害時の生存率が変わってくる。
鎌田浩毅教授も、南海トラフ大地震の怖ろしさを、皆さんが深く認識していないのに危機感を覚えて、最終講義をされ、これを広めて欲しいと熱望された。
「知りたることを、人に教えざるは、借金をして返さざるが如し」(福沢諭吉翁)
目的: 予想される被害を最小にする。
自然災害の地震を防ぐことはできないが、減災はできる。
今から準備すれば被害の8割が減らせる。(鎌田浩毅京大教授)
予想される災害(カッコ内は東日本大震災)
死者32万人 (2万人)
被災者 6000万人 日本人の半分で、人ごとではない
被害額 220兆円 (20兆円)
土木専門家は1410兆円と試算する人もある
ちなみに日本の年間税収は60兆円
津波高さ 32m
つまり東日本大震災の10倍の被害である。
大垣市に限定すれば、震度6強が大垣市を襲う。
大垣市の地盤は軟弱なので、対策が必要。
幸い、大垣は津波の直接被害はない。
電気・ガス・水道が1週間は止ると予想される。
守る対象:
人の命、自宅の家屋の防御、生活空間、生存手段、町内の防御
納期: 2030年までに準備が必要
次の南海トラフ大地震が発生する予想時期は2035±5年である。
これは地球物理科学から導かれた計算値である。2035年頃(2030年~2040年)に南海トラフ大地震が来ることは、地球物理学的に100%の確率である(鎌田浩毅京大名誉教授の説)。発生日時迄は予想できないが、上記の時期に地震が来ると断言できる。
履歴 南海トラフ巨大地震
過去を知れば、未来が分かる
684年 白鳳大地震 M8.25
887年 仁和地震 M8.25 (前回から203年後)
1096年 永長地震 M8~8.5 (209年後)
1099年 康和地震 M8~8.3 (3年後)
1361年 正平東海地震 M8.25~8.5(262年後)
1361年 正平南海地震 M8.25~8.5 同年
1498年 明応地震 M8.2~8.4 (137年後)
1605年 慶長地震 (107年後)
1707年 宝永地震 M8.6 (102年後)
1854年 安政東海地震 M8.4 (147年後)
1854年 安政南海地震 M8.4 (32時間後)
1944年 昭和東南海地震 M7.9 (90年後)
1946年 昭和東南海地震 M8.0 (2年後)
2035年±5年 次期推定 (89年後)
2035年を算出した根拠は別ブログで解説します。
気象庁 大阪管区気象台 | 南海トラフ地震特設ページ より
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準備品
家の耐震補強、耐震診断
非常食等の準備
水、食料、簡易トイレ (3日分)
非常連絡網の整備
避難先、避難経路の準備
非常時の行動を家族で共有
防災倉庫
消火器
当面の対策
私は、今日(2021年12月8日)、自宅の耐震予定対策に対する診断を設計士に依頼をした。既に自宅の耐震工事は終わっているが、弱い部分の再対策である。再耐震診断の結果に基づき、数年以内に補強工事をする計画である。すぐやる必要はないが、1,2年以内にやろうと思う。
明日が母の命日である。母が思いを込めて建てた家である。大事にしたいと思う。それが最大の供養である。
2021-12-08 久志能幾研究所通信 2232号 小田泰仙
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