賢人は人を植える。小川敏は人を飢えさせる。
一年の計は、穀を樹えるに如くはなく
十年の計は、木を樹えるに如くはなく
終身の計は、人を樹えるに如くはなし
一樹一穫なる者は穀なり、
一樹十穫なる者は木なり、
一樹百穫なる者は人なり。
『管子権修』
「米百俵」物語
戊辰戦争(1868~1869年)に敗れた長岡藩の窮状を救うため、支藩の三根山藩から届けられたのが救援米であった。長岡藩大参事・小林虎三郎は藩士に分配せず、国漢学校の設立資金とした。「米百俵」の逸話である。
長岡市では、「国が興るのも、まちが栄えるのも、悉く人にある。食えないからこそ学校を建て、人物を養成するのだ」と小林虎三郎は説いた。その精神は現在の長岡市に受け継がれている。
大垣市も江戸時代から続く学問の街であった。明治初期に設定された博士の制度で、大垣市の博士出現の確率は、全国の他市の40倍の高さであった。それは大垣藩が、江戸時代の藩主・戸田公が教育に力を入れたからだ。だから明治時代は、「大垣市は博士の街」とも呼ばれた。
しかし小川敏は、その大事な教育を蔑ろにした。その教育の金を自分たちの給与に向けてしまった。だから大垣市の役人の給与は県下一である。その弊害で、大垣市の児童生徒一人当たりの教育費が県下最低である。小川敏は大垣市の子供の未来を喰ったのだ。大垣没落の原因である。
大垣市の子供は、児童生徒一人当たりの教育費が県下で最低になったので、成績が落ちて、テストで白紙を提出する羽目になるのだ。
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大垣市の教育は県下最低レベル(2019年)
2020年度もあまり変わらない
一人当り予算 児童生徒数
千円 大垣100で 人
多治見市 735 158 8,862
岐阜市 529 114 32,074
可児市 517 111 8,352
大垣市 465 100 14,400
各務ヶ原市 445 96 12,525
刈谷市(愛知県)918 197 11,120
大垣市・岐阜市の職員給与
一般職 教育職
大垣市 665.62万円 529.61万円 2016年
岐阜市 639.87万円 738.09万円 2014年
給与.comより https://kyuuryou.com/city/212016/?nendo=2014
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2020-06-09 久志能幾研究所通信 1627 小田泰仙
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