プロの声に値段差あり。あなたの声は売れますか?
4か国語のアナウンス
九州新幹線「さくら」に乗車して、新たに発見したことは、東海道新幹線「のぞみ」では、日本語と英語のアナウンスだけであるが、九州新幹線のアナウンスは日本語、英語、中国語、韓国語である。そのアナウンスの声と、アナウンス時間に問題があり、少々耳ざわりである。なんでも国の指導で4か国語のアナウンスを指導されているという。
中国語、韓国語は不要である。日本に来る外人(中国人でも)は、ほとんど英語は分かる。中国語、韓国語は騒音みたいで無駄である。日本の敵国みたいな行動を取っている国のアナウンスが、本当に必要なのかと疑問に思った。
英語のアナウンサーの下品さ
もう一つ問題なのは、英語の女性アナウンサーの声のトーンである。なにか不快感を与える声のトーンであった。これは以前にJR東日本の特急「ひたち」の英語アナウンスでも感じたことである。
「のぞみ」の女性アナウンサーの上品なトーンとは、なにか違う喋り方である。ここに一流と二流の差があると感じた。日本語のアナウンスでも、人によって受ける印象が大きく違う。英語でも同じである。例えば北朝鮮の海外向けのニュース番組のアナウンサーの声は、攻撃的で、独特のトーンである。あの調子で対話をさせられたら、辛いだろうと思う。
それは商品としてのアナウンサーの声に「値段の差」があるからなのだろう。その金額が、「さくら」の方が「のぞみ」より安いはずである。私がそのアナウンスシステムの製作会社の営業担当なら、「のぞみ」のアナウンスと同じ値段では、JR九州に「商品」を提示できない。JR九州がこんなところで金をケチるから、九州新幹線の全体が下品に見えてしまう。出すべき金を出して、日本の印象を良くしてほしい。
声の質は、人の印象を決定付ける大きな要素である。それ故、声のトーンが相手に大きな影響を与える。
人が他人から受け取る情報の比率では、
話す言葉の内容 7%
声の質(高低)、大きさ、テンポ 38%
顔の表情 55%
アメリカの心理学者 アルバード・マレービアン博士の説
声も人生で、己を売り込む商品の一つである。己の声が他人に不快感を与えていないか、反省したい。
2019-06-21 久志能幾研究所通信 小田泰仙
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