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2019年4月

2019年4月21日 (日)

人格の体温測定 → 冷血人間にならない

 体の体温が1度下がると、免疫力が30%下がるという。それを知っていたから、ガン予防対策、病気対策で、毎日2回、お風呂に入っている。シャワーではなく、40度か41度のお風呂に10分~15分も浸かっている。

 冷たいものを飲むのも良くない。私はアイスコーヒーを飲まない。水も氷なしで飲んでいる。勿論、アイスクリームはご法度である。死んでもいいが?、健康管理は大事である。

 健康管理として、毎朝、体温計で体温を測り、記録することを始めた。これは血圧測定より重要である。だから入院すると必ず、朝晩、検温がある。この取り組み1か月の成果で、体温36.4 度が36.5度に上がった。わずか0.1度、されど0.1である。体温の目標値は37度である。

 4月22日の検温結果は、36.7度であった。成果あり。

 若い人や結核患者は、ガンにかからないという。それは体温が高いのでガンにならないという。低温だと病気やガンにかかりやすい。

 そうやって私は体温を上げる取り組みをしている。体が温かいと、心も豊かになる。冷え性では、幸せになれない。

 

礼状なし

 河村義子先生の音楽会やイベントの写真撮影をして、ビデオのブルーレイディスクや写真プリントを関係者に差し上げても、礼状はおろか、お礼の一つも伝えない人が多い。数十人にBDや写真プリントを差し上げても、今までお礼が来たのは、この5年間で、せいぜい2、3人である。それもほとんどが電子メールで、である。相手は貰って当然と思っているようだ。私は、彼らにとって写真撮影係の奴隷なのだ。ディスクも写真プリントの費用も、私の人件費も持ち出しである。カメラの減価償却費も半端ではない(機材総額200万円)。私は別に儲けるためにやっているわけではないので、気にはしていないが、お礼の一つもないのは、悲しい。

 それが馬場恵峰先生のお弟子さんに写真等を贈ると、全員から必ず手書きの手紙、時には毛筆の礼状が届く。それと対比すると、考えてしまう。

 それも、多くの弟子を持つ先生と言われ人でも、礼状一本、お礼一言寄こさない。病気見舞いの言葉もなく、ましてや病気見舞いなどに、来るはずがない。今まで、年賀状のついでの書き足しで、お礼がきたのが一回だけ。そんな先生に教えられる生徒たちの将来が不安である。大垣の未来の未来を背負う若者が心配だ。

葬儀の写真を贈る

 2018年12月25日の河村義子先生の葬儀の時の写真CDを、二人の先生に贈った。一人の先生の住所・氏名が分からず、名古屋ヤマハ店の人に託して、贈った。お店の人は、相手が確かに受け取ったというが、私には何の連絡もない。もう一人の先生からも、何の連絡もない。

 

義子先生が草葉の陰で泣いている

 しかし河村義子先生からは必ず、礼状とお礼の品が来た。義子先生がこの弟子たちの実態を知れば、悲しまれるだろうと思う。先生は何のためにお弟子さんたちを教育してきたのかと、その現実に嘆かれるだろう。音楽を教えるとは、人格教育の一環のはずなのだ。義子先生が草葉の陰で泣いている。

 

そんなことは私が許さない

 その昔、河村義子先生の主催するピアノ発表会で、ある人の写真を撮ってあげたが、そのデータメディアの返却がないので、義子先生にボヤいたら、「そんなことは私が許さない」と早々に相手をド叱って、相手からは慌てて礼状が来たことがある。今の状況を義子先生が知れば、「私は、そんなことは許さない」と言われるのだろう。義子先生の弟子にしては情けない状況だ。

 今までは、義子先生への恩と義理があったから、演奏会を喜んで撮影していた。しかし、義子先生が亡くなって、弟子の指導者たちの冷血な本性が明らかになったので、今後の付き合いを考え直している。

 

某音楽家の例

 懇意にしている音楽家の演奏会で、毎回、撮影を担当している。彼とカルテットを組む仲間にも、撮影・編集した写真BDを贈っているが、今だかって、誰からも礼状が来たことがない。

 

仁の村の仕打ち

 2019年1月22日、岩村に馬場恵峰先生の佐藤一斎の言葉の板書を3枚、思い込めて寄贈したが、今だ岩村から礼状は届かない。情けないことだ。寄進をして頂いた方に申し訳ない気がする。私の顔の泥を塗ったのだ。言志四録読みの言志四録しらずである。

 

人格体温測定

 私としては、BDや写真プリントを差し上げて、その反応で人格の体温を測定している。それで、今後の付き合い方を考えればよい。血の通った温かい人と付き合わないと、自分も冷血になってしまう。厚情に何も反応しないのは、冷血な「無視」なのだ。愛の反対は「憎悪」でなく、「無視」である。こちらが厚情を注いでも、相手が「無視」をするなら、付き合わない方が、お互いに幸せである。

 人が病気になっても、お見舞いどころか、見舞いの言葉一つない知人が多い。なんと冷たい人かと、その人の非常識さが分かり、初めてその人の人格の体温が判明する。これが今回、私がガンになって、周りの人の反応を見て判明したことだ。人格とは人情の温かさに比例する。

 

教師の人格教育の堕落

 2016年、母校の北高の合同同窓会があり、そこで音楽部の後輩達が、先輩の卒業後50周年を祝って歌を歌った。私はその姿を撮影して、各人の写真を印画して校長宛に送った。費用は数千円である。しかし、誰からも礼状一つ来なかった。大垣で一番の高校なのに、人格教育は校長を筆頭にして、なっていなかった。吾が母校も堕落した。

 2018年、大垣少年少女合唱団の「大垣の歌」のお披露目があり、私はその写真撮影をして、リーダの人に写真CDを贈った。しかし、何の礼状も来なかった。

 2018年、地区の敬老会で、中学校と小学校の音楽部の生徒が慰問として歌を歌った。私はその風景を撮影してリーダの先生に写真CDを贈った。何の礼状も来なかった。

 

リトマス・マフラー

 先の年末、親戚に家に行ったとき、その家にマフラーを忘れてしまった。親戚は忘れたことを知らせてくれたが、それを送り返すことはしてくれなかった。わざわざ、遠方の親戚の家まで取りに行くのも大変で、そのままにしておいた。時は冬である。この冬はマフラーなしで寒い思いをした。それでその親戚の体温の冷たさを知った。

 

日本社会の冷血化

 こんなに日本社会が劣化して、冷たくなっては、日本復興はあり得まい。何とかしたいと焦っている。日本社会の体温が下がっているのだ。社会が冷たくなれば、ガンに相当する社会の病気が蔓延する。無責任体制、拝金主義、事なかれ主義、利己主義、忘恩の人格である。だから大垣市は衰退している。これが日本全体に広がらなければと危惧している。

 余命2年の身だから、言うべきことを言っておかないと、日本のため、後進の為、悔いが残ると思い書いている。

039a32691  馬場恵峰書

 

2019-04-21   久志能幾研究所 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年4月20日 (土)

抗がん剤TS-1の臨床データに疑惑

 私がガンになり、2月12日の手術後、転移予防の標準治療として、抗がん剤治療を勧められた。私はその事前調査をして、抗がん剤の副作用を知り、4月10日、抗がん剤治療の拒否を医師に話した。薬物医師と喧嘩別れである。

 薬物科の医師から、手術後の抗がん剤投与でガンの再発リスクが10%減ると説明された。2019年4月10日、抗がん剤治療を始める前に、抗がん剤治療での臨床データを見せて欲しいと申し出たら「それは出せない」と言われて、腰を抜かした。なぜガン協会が認めている公開データが見せられないのか。それでデータの信憑性に疑問を感じて実態調査を始めた。

 統計計算の基礎も工学的思考もない医師が、製薬会社の信頼性に欠ける薬物説明書を信じて、ガン患者に「劇薬」の抗がん剤を投与する。その裏の姿を発見して、怖しくなった。

 その臨床データは、大鵬薬品からネットで公開されていた。医師が「それは出せない」と言われたのに、である。人の命に関する事項なのにと、怒りが出て、医学業界の姿勢に疑問が湧いてきた。

 

検証

 抗がん剤TS-1の効用の検証を、製薬会社(大鵬薬品工業株式会社)の公開データに基づき、①論文の論理性、②統計学上の検証、③医師の信頼性、④製薬会社の信頼性、⑤製薬会社の姿勢 から検証する。

下記は大鵬薬品工業株式会社が公開している抗がん剤TS-1の説明書である。

http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/4229101D1025_1_09/

添付資料:ティーエスワン配合カプセルT20t20org.pdfをダウンロード

 

検討結果

 検証した結果から、抗がん剤TS-1の臨床データに信頼性がなく、投与されると逆に危険である。私は抗がん剤TS-1の治療を拒否して正しかったと断定した。

 

詳細検討内容

①    報告者の論理性なしのレベル

 こんなレベルの報告書を出せば、前職の会社なら書き直し、実験やり直しを命じられる。自動車産業のテストは、薬品以上に人の命に影響し、リコール問題に直結している。死亡事故でも起きれば、多大の賠償金、リコールで会社の倒産の危機にも直結する。医療事故では、病室内のことなので闇に葬られることが多い。その扱いが、自動車産業とは隔絶された世界なのだ。

 抗がん剤治療の効果が10%しかないのでは、他の要因が影響しすぎるのではないか。誤差要因が大きく、他の要因ですぐに10%くらいは変わってしまう。CT検査如何で、10%くらいはガン発がん率が上がる。せめて効果が20%は上がらないと抗がん剤を使う理由がない。

②   製薬会社のデータ処理の出鱈目さ

 ステージ2とステージ3では、5年後生存率が、82.9%と53%と格段に条件が違う。それを大鵬薬品は、二つのステージを混ぜて統計計算している。これではデータの信頼性が全くなくなる。つまり母集団のデータの扱い方次第で、いくらでもごまかせるのだ。またどんな母集団なのかの説明は全くない。患者が他病院行って死んでも、そのデータは母集団から除くのが業界の掟だそうだ。

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 上記データには、死亡例数があるが、死亡原因は記載がない。通常、抗がん剤治療では、免疫力低下で、ガンそのものではなく、感染症でなくなる場合が80%である。このグラフはそれがぼやかしてある。抗がん剤による死亡原因には触れていない。

 

2剤使用の危険性

 2剤の抗がん剤使用では、死亡率が7倍~10倍に上がると米国の研究で結果が出ている。なぜ、日本のガン学会はこれを認めないのか。

 1985年に米国議会で「抗がん剤治療は効果なし」と証言されているが、なぜ日本ガン学会は無視をするの。「データの公表が出来ない」とは、データの信憑性がないと断言できる。

 

③     医師の信頼性

医師の知識レベル

 関西の商工会議所が主催した米国医療関係の視察ツアーに参加した知人の話しである。見学した私立病院のメイヨー・クリニック(USニューズ&ワールド・レポート誌の「全米の優れた病院」2018-2019年版では、メイヨー・クリニックは1位にランク。世界最大のデータベースを持つという)では、その病院に勤務するには、2つ以上が学部の卒業でないと、就職できないと副院長が説明されたという。つまり医学部だけの経験ではダメで、工学部や経済学部等の経歴がいるという。

 日本の医師は、医学部だけの勉強で、統計の知識は高校の確率の勉強以上にはしていない。私みたいに自動車工場で多量なデータを扱う統計の勉強をした者と比べると、医者の統計に関する知識は、受験勉強だけで高校生並みなのだ。私は会社で、大量生産の自動車工場ラインでのトラブルを解決するため、統計手法を活用して、問題を解決してきた。また私は、中堅社員に対して、品質管理講座(統計、実験計画法)で講師として教えていた。

 その眼で見ると、大鵬薬品の抗がん剤臨床データは、くさい匂いがプンプンである。

 

嫌がらせと脅しと公開拒否

 予約の2019年4月10日10時30分に薬物科の受付に行き、抗がん剤治療の断りを言って待っていたが、後から来る人が先にドンドン先生に呼ばれて診察室に入るが、私は2時間も待たされて午前の最後の最後に回された。それは嫌がらせ以外の何物でもない。

 その診察で、延々と標準治療について説明され、何度も抗がん剤拒否の撤回を聞かれたという。日本ガン学会の推奨治療で、抗がん剤の数千の事例で、10%の延命効果があると説明されるので、その学会の臨床統計データを見せて欲しいと申し出たら、「それは見せられない」と拒否されたので、腰を抜かした。学会で公認しているデータがなぜ見せられない? いっぺんに医師への信頼を無くした。

 

④     製薬会社の信頼性

 知人の社長に、20才年下の従弟がおられる。大学で薬学のDrをとり、某大手薬品メーカで開発部に勤務されている。同期はDrばかりで 400人もいるとか。彼らは、何をするか? 繰り返しの実験要員だそうです。上司からは「理屈はいらんから実験せよ」と指示される・・・なんて話を 10年くらい前に聞きいたということである。

 薬の認可には、4週間でガンが小さくなる効果があれば、認められるとのこと。5週間目にガンが大きくなってもかまわないそうだ。

 医師も製薬メーカも物理現象、自然現象に立ち戻り、原理原則まで考える医師は少ない。それに対して、技術者は、常に原理原則まで立ち戻り、実験結果を検証する。トヨタでは何故、何故を5回繰り返して、真因を探る。その姿勢が、医師と製薬会社の欠けているようだ。

 

論文のデータねつ造が横行

 日本のガン学会の論文はデータねつ造が多くて、海外の学会では受け付けてもらえないという噂がある。それで納得した。ガン患者が死にそうになると退院させ、その母数から削除する。病院で死なれては困るのだ。

 私の父も胃がんに罹り、手術後、肝臓に転移をして、その抗がん剤治療を拒否すると、大垣市民病院から強制退院させられて、別の民間病院で亡くなった。

 直らなかった患者は、母数からどんどん省いて生存率を計算する。つまり、なかったことにするという。そういうごまかしが横行しているとの噂である。すべて、医療機関の儲け確保と製薬会社の抗がん剤の売上向上のためである。

 

医療関係者の思考パターン

 医療関係者・製薬関係者には、物理現象まで戻って考える力がない人が多い。その人は「とりあえず」で構造を考える。で「とりあえず」で仕組みをつくり、実験する。「たまたま、うまく動いてる」状態でも「ばっちり」と思い、そのまま仕組みを製造・発売する。ユーザが増えると、臨床データが増えるのと同じで「私の考え・仕組みは 正しかったのだ」と思いこむ。これを Know-Howと勘違いする。そうやって抗がん剤が開発されているようだ。

 

⑤     製薬会社の姿勢 

抗がん剤TS-1投与の注意文は下記の警告文で記載されている。

警告

  1. 本剤を含むがん化学療法は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。適応患者の選択にあたっては、各併用薬剤の添付文書を参照して十分注意すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
  2. 本剤は従来の経口フルオロウラシル系薬剤とは投与制限毒性(Dose Limiting Toxicity、DLT)が骨髄抑制という点で異なり(「副作用」の項参照)、特に臨床検査値に十分注意する必要がある。頻回に臨床検査を実施すること。
  3. 劇症肝炎等の重篤な肝障害が起こることがあるので、定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行い、肝障害の早期発見に努めること。肝障害の前兆又は自覚症状と考えられる食欲不振を伴う倦怠感等の発現に十分に注意し、黄疸(眼球黄染)があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  4. 他のフッ化ピリミジン系抗悪性腫瘍剤、これらの薬剤との併用療法(ホリナート・テガフール・ウラシル療法等)、あるいは抗真菌剤フルシトシンとの併用により、重篤な血液障害等の副作用が発現するおそれがあるので、併用を行わないこと(「相互作用」の項参照)。
  5. 本剤使用にあたっては添付文書を熟読し、用法・用量を厳守して投与すること。

 

 以上は、劇薬で危険性があるので、投与の際には注意しなさい。患者の同意を得て用よせよ、である。私はそんな警告の説明は受けなかった。この「緊急時」とは死亡する危険があるとのことだ。この警告は「投与の責任は医者にある」と責任逃れの文章である。つまり、死にそうな人には投与しては駄目なのだ。患者が死んだら投与した医師の責任であると逃げている。何せ劇薬なのだ。死にそうでない元気な人にだけ投与せよ、である。大きな矛盾である。こんな恐ろしい文面の注意書きがないと患者に投与できない抗がん剤は、受けるべきではあるまい。これは、統計計算以前の倫理の問題をはらんでいる。

 

2019-04-20   久志能幾研究所 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

子供の未来を食うガン細胞・死鬼衆

 図書館で若い子達と席を並べて学習していると、目に付くのがスマホのゲーム中毒である。このゲームの氾濫が若い子をダメにしている。私は彼らがゲーム蟻地獄に足を取られる姿を見る度に、どうにかせねばと苛立っている。

 電車の中でも、若者はほとんどスマホの画面を見つめているが、その過半がゲームをしている。電車内は致し方ないが、皆が学習している場で、スマホゲームは言語道断である。

 学習室でも勉強中にゲームを始めると、1~3時間くらい連続してゲームに嵌っている。その間、無為な時間が過ぎている。無為ならまだしも、怠惰な心を植え付け、自分を律する心が死鬼衆に喰われている。脳がゲーム脳に浸食される。学生時代の貴重な勉強時間が毎日数時間も侵されれば、確実に学力低下である。そんなレベルの学生を会社は採用しない。まともな就職が出来ず、アルバイトやフリータへの道へ転落である。

 

ゲームとは麻薬、病気

 ゲームは非生産的な娯楽である。思考の抵抗力のない若い人を、ゲーム機やゲームソフトでゲーム中毒にさせるのは、麻薬を売るに等しい。若い人の青春が潰れていく。「若い時の命」と言う大事な時間が大出血で失われていく。誰がその血を貪って利益を上げているのか。ゲーム機、ゲームソフトを売るメーカである。血税で運営している学校や図書館がゲームで蝕まれている。

 ゲームはガン細胞である。どこからか来たのではない、己の怠惰な精神から生まれたガン細胞である。それが少しずつ増殖して、未来の夢をむしばんでいく。

 

ゲームの弊害

 若い人たちが日本の未来を背負ってくれる。その若人を堕落させ、麻薬同然のゲームで金儲けするのは、死の商人であり死鬼衆である。日本のガン細胞である。若人が世界の学生に負ければ、日本は沈没である。若いときの1時間の勉強価値は、年老いてからの1時間労働の5倍の価値(私の実感)がある。若いときに勉強しなければ、年収1000万円の課長職の給与が、フリータの給与で一生を過ごさねばならぬ。一生、年収は200万円である。

 仮に日本の1学年の全学童の10%が毎日1時間、ゲームに没頭するとだけで、1兆8250億円の日本の損失である。それが6年間も続けば10兆円を超える。それを誰が食べているのか。このままでは、大垣沈没、日本沈没である。

 

 損失金額=1時間×365日×50千円×10%×100万人

     =1兆8250億円/年 (一学年で)

       (時間アワーレートを5倍の50千円で試算)

 

ソニーの犯罪

 ソニーが業績回復をゲームで稼ごうと狼煙を上げている。ゲーム業界はゲームソフト開発にしのぎを削る。そんな死鬼衆まがいのビジネスに血道を上げるソニーなんか潰れてしまえ。ソニーは日本のガン細胞である。貧すれば鈍す。若人の生血を吸うビジネスに手を出すソニーに未来は無い。さようなら、僕達のソニー。

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 大垣市図書館学習室でゲームに興ずる子供達   2012~2014年

 

ゲーム中毒の弊害

 スマホのゲーム利用者は約6割・・・・うち半数が毎日ゲームを起動

 MMD研究所は、「スマートフォンゲームに関する調査(利用実態編)」を実施した。

 同調査によると、スマートフォン所有者のうち、ゲームを利用したことがある人は61.7%で、そのうちの51.6%がゲームを毎日起動することがわかった。

 スマートフォンゲームの1日の平均起動時間は、77.1%が30分未満である一方、10.3%の人は1時間以上であった。 

 調査期間は、8月8日から8月11日。調査対象はスマートフォンを所有している15歳~う59歳の男女566人。(インターネットコム)

 (2013年8月21日 読売新聞)

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周りへの気遣いが消失

 高校生や大学生が、音楽を聞きながら、学習室で勉強をするのも死鬼衆に犯されているのだ。そういう人達に限って、大きな音を立てても平然としている。本人は音楽を聴いているので、自分が発する迷惑音に気がついていない。世間の声に耳を塞いでいる。

 音楽を聞きながらでないと勉強できないとは、就職しても音楽がないと仕事が捗らないことで、日本産業界の損失である。これは税金を使って、仕事のできない訓練をするという税金泥棒である。現在、5~10%の学生が学習室で、イヤホンで音楽を聞きながら勉強している。

 

洗脳教育

 これを見るとオウム真理教のヘッドギアを思い出す。これでは日本の学生の質が低下するのも故あること。音楽は疲れたときに脳を休めるために聴くならともかく、のべつまくなしに聴くのでは、思考回路が低下する。同じように痴呆的にテレビを見続けるのも、ヘッドギアを装着するのと同じである。

 これは脳への遅延性の毒として、日本人全体の思考を堕落させる。ガン細胞のように、ヒトをダメにする。

 公共の図書館学習室ではスマホのゲーム、ヘッドフォンの音楽は禁止すべき。

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大垣市図書館学習室でヘッドフォンの音楽を聞きならが学習する学生

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  オウム真理教のヘッドギア

      『吾が人生の師天王』p90より

 2019-04-20   久志能幾研究所 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年4月18日 (木)

最期の贅沢 病室の選択

 2019年2月8日、愛知県がんセンターに入院した時、人生最期の贅沢として、一番価格の高い個室A室を選択した。河村義子先生もこの部屋を選ばれた。こういう場合に、良い部屋に入院しなくて、何のために今まで金を稼いできたのか、である。

 この部屋は私の体と頭の修理ドックなのだ。体を修理した後、結果が火葬場行きか、実社会への復帰かに影響する場所である。ひょっとしたら、人生の最期の場所になるかもしれない。だから病室にお金をかけても悔いはない。

 

愛知県がんセンターの病室

 個室A 32,400円  31.2㎡

 個室B   17,290円  19.6㎡

 個室C   12,420円  15.6㎡  

 個室D    7,200円   15.6㎡  

 

病室の環境

 当初は2週間の入院予定であったが、術後の経過が良くなく、一か月余の入院となり、部屋代だけで100万円近い金額になった。しかし居心地はよく、価格相当と納得して悔いはない。長い人生、一回くらいなら奮発しよう。

 なにせ、日に6度の食事・おやつが部屋に運ばれ、日に2度、美人の看護婦さんが手を握りに来てくれて(検診で)、2時間に一度、様子を見に来てくれ(死んでいないかの確認?)、夜も私が寝ていても2時間ごとに、点滴の異常がないかを見回りに来てくれる。毎日、部屋と洗面台とトイレ、風呂場の掃除をしてくれて、1週間に一度はシーツの交換と、高級ホテル並み以上である。

 ここの看護婦さんには、大変よくして頂いた。感謝です。言い換えれば、ここは病院のレクサス店であった。ある人に言わせると、大垣市民病院は、野戦病院だという。なぜか納得である。

 

ベッド

 病室のベッドは電動ベッドで、どのクラスの部屋でも大きさと内容は同じである。この病院で電動ベッドの快適さを体験して、退院後、自宅にも電動ベッドを入れた。高かったが、思えば人生の3分の1を過ごす場所である。お金をかけても無駄ではない。このベッドでなら安らかに永眠できる。人生でたった一度だけ、目が覚めないときがあるが、毎日、熟睡できる環境を整備することは、人生への投資である。

 メーカはパラマウントベッドで、業務用でしか売っていない。その分、しっかりした性能と保守体制である。他メーカのように値引きはない。

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テレビ

 部屋には50インチくらいのテレビがあったが、結局、入院中一度も電源を入れなかった。ベッドの横にも15インチほどのテレビがあったが、これも一度も使わなかった。死を意識して、死と今後の生き方を考えるとき、チャラチャラした番組など見たくもない。病室Aにテレビは不要だと思う。

 

ソファーと机

 病室Aの特徴として、ソファーと机が設備されている。私はここで、体調が回復してから読書と仕事をした。ノートパソコンを持ち込んで、ひたすら文書を書いていた。我ながら呆れたことに、外付け2テラのハードディスクを持ち込んでいた。WiFiも使えた環境であったのは幸せであった。新聞もテレビもなくても、ニュース情報は入手できたからだ。

 重要な本として、言志四録、松下幸之助発言集第一巻(全44巻の最初)を持ち込み。毎日読んでいた。

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お風呂

 部屋はお風呂付であったが、溺れ防止のためか、腰までの深さしかなく、湯につかってもお風呂に入った気がせず、お風呂に浸かったのは、1度だけで後はシャワーで済ませた。でも病室内でシャワーが使えるのは、ありがたかった。それでも手術後10日間程は点滴があるので、シャワーも使えない状態であった。

 トイレは普通のLINIXのシャワートイレであるが、前後方向のサイズが短く快適ではなかった。

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展望

 9階の窓からの眺めは、心を落ち着かせる癒しとなった。目の前に池があり、その横に本山の大きな墓地が見える。遠くに東山のヘリポートがあり、そこから頻繁にヘリコプターが発着していた。この場所は、名古屋空港(小牧)の航路になっているようで、旅客機がよく飛んでいた。

 毎日、この展望から空の変化を眺めて、人生を感じた。この部屋で、命の洗濯をした思いである。今まで、こんなに長時間、空を眺めて過ごしたことはない。

 河村義子先生も、どんな思いでこの景色を眺めていたかを考えると複雑な心境である。絶望され、一時、誰とも会いたくないという心境になられたとも聞いている。

   私は幸いなことに、9階の病棟の東棟に入院したこと。そのため、毎朝、朝日を浴びて起床することができた。河村義子先生が入院されたのは、同じ9階であるが、西棟である。義子先生は、夕日は拝めるが、朝日は拝めない。なにか象徴的で悲しくなった。

 

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 病室からに眺めP1060930

 馬場恵峰書

2019-04-18   久志能幾研究所 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年4月17日 (水)

ガン治療の狂騒曲は、兎と亀の競争

現代日本のガン医療は、暗中無策

 幼児がウサギと亀の競争を見て、「なぜ亀は、寝ているウサギを起こしてやらなかったの? 亀は意地悪ね」と言ったとか。素直な幼児の眼は、仏様の眼と同じである。

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馬場恵峰書 「24色紙」 明徳塾で撮影。支えている手は齋藤明彦氏。

2012年4月20日

 

世界のガン治療の潮流

 米国では「抗がん剤、放射線治療が効果なし」と米国議会で証言されて、1988年以降、代替医療を展開してガン死が減っている。それなのに、なぜ日本はそれを参考にしないのか? 「日本ガン学会はガン患者に意地悪ね」と言いたい。よほどガン・マフィアの利権が大きくて、妨害工作が大きいのだろうと邪推してしまう。

 最近、ガン特集番組を見て、気になった言葉が「医師の言いなりにならない。」であった。ガン専門医師は、ガン・マフィアに踊らされている。ガン治療の基本は、標準治療といわれる。手術、抗がん剤、放射線治療が標準治療と言われている。愛知県がんセンター等の大病院は、それを基準に治療をしている。私もそれに沿って治療を受けた。それで何故、日本だけがガン死が急増しているのか? 欧米のガン死は減り続けている。標準治療を放棄した米国で、ガン死が減っているのに、なぜ日本の医学界は現状の標準治療を変更しないのか?

 「猛毒の猛発ガン物質の抗がん剤でガンを治せにないのは常識」(厚生省技官)、「治療を受けると余命3年、受けないと12年半」(H・ジェームス博士)、「2~3種複数の抗がん剤投与で、死者7~10倍」(米国東海岸リポート)等の情報をガン学会はどうみているのか。

 世界のガン治療の主流は、脱・抗がん剤、代替医療に向かっている。それに対して日本のガン学会は背を向けている。その被害者は日本のガン患者である。

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現代医療の限界

 どんな優秀な医師も会社(病院の基本方針)の方針には逆らえない。医師も生活がかかっている。出世もある。家族もいる。だから病院の方針に疑問があっても医師は病院の方針に従って治療をする。その方針が正しいかどうかは、関係ない。医師も宮仕えの身なのだ。

 ガン特集番組の多くを見て感じたことは、「医師も最適な治療方法は分からない」であった。外科医も抗がん剤の薬剤医も放射線医も、専門分野ごとの細分化され、全体像が把握できていないようだ。専門医は、木を見て、森を見ていないようだ。わかれば、ガン死は減るはずだ。しかし日本の医療でガン死は激増している。医療費だけは毎年、増加である。40年前に10兆円であった医療費が、現在は40兆円を超えている。ガン患者は2倍に増え、乳ガン死は4.7倍に増えた。幼児でもおかしいと気が付くのに、ガン専門医は、気にしないようだ。

 

ガンだって生きたい

 自然の原理では、ガンになった原因を無くさずに、ガンを攻撃すれば、ガンは別の場所に逃げる。ガンだって、生きたい。ガンが生まれたのにも理由がある。ガンも命がある。それの存在理由を無くさないと、ガンだって死ぬに死ねない。たまには、ガン細胞の身になって考えよう。

 ガンを抗がん剤、放射線で攻撃するとは、傲慢である。ガンだって命がある。抗がん剤で虐められれば、それに対抗した免疫力を付け、さらに強力にガンが再発する。現代医療のガン治療は、もぐらたたきである。

 生活と食事と精神状態を変えないと、ガンは再発する。ガンは外から来たのではなく、己の細胞が変身したのだ。

 いわば、ガン細胞は身内がぐれて不良になったようなもの。ぐれた彼を優しく受け止めてあげて、そうなった理由を追及し、その原因を無くせば、不良になった身内も改心して、堅気のなって帰ってきてくれる。それがガン治療のヒントではないか。

 

ガン検査でガンを作る

 CT検査を繰り返せば、許容以上の放射線を受けて、ガンが発生する。それの確率が10%である。CT検査は通常のX線撮影の600倍の放射線を浴びる。医師は安易にCT検査で患者に施す。

 私の例でも、2019年2月に、愛知県がんセンターで手術前のCT検査を受け、8月に術後の再発確認で、またCT検査を受けねばならぬ。それでは、年間許容放射線量をオーバーしてしまう。私は今から、どうしようかと焦っている。

 がんセンターで指定された抗がん剤治療で、5年後死亡率が10%下がるというが、CT検査で10%もガン発病が増えたら、ブラックジョークである。

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「CTはレントゲンの600倍の放射能を放射して、10万人に104人の割合でガン患者を発生させる」との記事が“The New York Times” SEPTEMBER 9,2012に掲載されている。

 不思議なご縁で、私の英語の師の後藤悦夫先生のアドバイスで、当時、私はこの新聞を定期購読していた。その時の記事である。当時、奈良に居たが、その地区での購読者は、私だけであった。

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現代医療の傲慢さ

 「人が現代医療でガンと闘い、ガンを叩き、ガンを殺す」との考えは傲慢である。治すのは、己の自然治癒力である。現代医療はその自然治癒力を否定する。それでいいのか「抗がん剤、放射線治療でガンは治りました、患者は免疫力低下で死にました」が現代医療の姿である。ガン患者の8割が、抗がん剤、放射線治療のため免疫力低下で肺炎等の病気で死ぬ。

 何かおかしい。幼児の素直な目で物事を観察して、ガンに対応したいと私は走り回っている。その過程で多くの学びがあるはずである。

 

良い子ぶるのをヤメ

 私は今まで「良い子」で生きてきた。親のいう事を聞き、素直に先生のいう事を聞き、優等生として生きてきた。特待生にもなった。会社でも上司の言うことを、裏で舌を出しながらも黙って会社方針に従ってきた。しかし、宮仕えの身から離れ、余命2年を宣告された今だから、居直って、「悪い子」になって生きたいと思う。悪い奴が世にはばかる、を実践したい。そうすれば長生きできる?

 

2019-04-17   久志能幾研究所 小田泰仙

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2019年4月16日 (火)

エディオンブログも末世

 エディオンブログ人気ランキングで、上位に競馬、釣り、ペット、ゲームが位置する。生き物を餌にし、生物の殺生で人生を虚楽することが流行するのは、世も末である。情けない思いがする。せめて世のためになることで、情報を提供して欲しいと思う。そういうブログを閲覧してほしい。このままでは日本沈没である。

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2019-04-16   久志能幾研究所 小田泰仙

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オイル塗布のご飯で、老いる

身の回りは毒だらけ

 スーパやお弁当屋のライスには、炊飯油が使われていると知り、それを確認した。買ってきたライスを器に入れて、お湯を注ぐと、液面の上にうっすらと油が浮いてきて、驚嘆した。私は健康上の理由で油を使った食品は食べない。この油はサラダ油が使われている恐れがある。サラダ油は健康に悪く、認知症、アトピー、ガンの原因だと推定される。自宅ではサラダ油は全て捨てた。

 これは隠れ油で調理した食品で、危険である。早急に外で購入するライスの購入を止め、家の炊飯器で炊くことに変更した。

 

市販のご飯の真実

 コンビニやスーパ、お弁当屋のご飯やおにぎりには「食用油」は少量入っている。ご飯の見栄えや表面にが艶があるように見せるためにサラダ油やパーム油などがかけられている。また、おにぎりを作るのに機械が使われる。その機械にご飯がくっつかないように油が使われる。また保湿や保存のため、艶をもたたせて、風味と日持ちを向上させ、炊く際に釜にこびりつくのをも防ぐ。それで美味しく感じさせる。家で炊くご飯に海苔を付けるとべたつくが、市販のご飯はべたつかない。炊飯油が使われているからだ。

 

サラダ油の危険性

 この炊飯油がサラダ油だった場合、オメガ6系脂肪酸などを知らず知らずに 摂取していることになる。摂りすぎると最悪の場合は死に⾄る恐れがある。

 1960年には25gだった一人一日あたり油脂の摂取量は、1995年には60gまで増加した。それがアトピー、認知症、ガンの増加となったと推定される。日本人は年間、13リットルも植物油を摂取しているという。それは隠れ油で、知らず知らず、体に入れている。さらに添加物も年間4キロも摂取させられているという。体にいいわけがない。食中毒はなくなったが、遅延性の毒として、認知症、アトピー、ガンが増えた。

 

オメガ6系脂肪酸

 うつ病患者においては、ω-6脂肪酸からアラキドン酸を経て生成される炎症性の生理活性物質であるエイコサノイドのレベルが高い。

 国際的に脂質を評価しているISSFAL(International Society for the Study of Fatty Acids and Lipids)は、2004年には、必須脂肪酸としての1日あたりのリノール酸の適正な摂取量は全カロリーの2%(4-5g)としている。日本では制限がない。トランクス脂肪酸が制限がないと同じで、厚生省の怠慢である。

 

2019-04-16   久志能幾研究所 小田泰仙

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がんセンターでのお見舞い礼儀

 今回、愛知県がんセンターに一月余も入院して、お見舞いに関することで、身に染みて感じた思いが下記である。

 

お見舞いの非常識

 病院や自宅に、お見舞いのため、二人、三人と集団で来る人がいる。お見舞いを受けるほうは、複数の見舞い客では、受ける方はその分、気を使い疲れるのだ。ただでさえ、手術後やガンという病気で、心身疲労困憊な状態での面会者との対応なのだ。なぜ一人で来れないのか。お見舞いは、お付き合いや義理ではないのだ。がんセンターでの面会は、死を意識した魂の交流なのだ。

 

死後の準備

 今回は私も死を意識して、スタジオで遺影を撮影し、葬式、火葬、死後50年間の法事の事前手配と支払い、遺産の処理、遺言状、死の場合の連絡先を準備して、戒名を準備して、2019年2月8日、愛知県がんセンターに入院した。お墓は4年前に建立した。冷静に処理して、死を受け入れる準備を万端にした。

 

会話内容の微妙さ

 入院、手術、余命の件でメンタルで微妙な時に、見舞いの相手により話す内容が微妙に異なる。特にガンという病気である。ある人に話したいことがある。それを話せない人が、その人と同席していれば、話せない。それが分からないなら、見舞いに来る資格はない。これは人間性の問題である。

 

関門

 そのがんセンターの病棟は東と西に分かれているが、入院中の私でも、リハビリで病棟内を歩く時は、自分の病室のあるエリアしか歩けない。それは「プライバシーの問題で、歩いてはいけない」と言われた。病室に掲げられた名札がプライバシーなのだ。それなのに赤の他人を病室に許可なく連れてくるのは、人間性が疑われるのだ。がんセンターでのお見舞いは、普通の病院のお見舞いとは違うのだ。

 

不敬のお見舞い

 ある人は私と全く面識のない人(運転手)を連れてきた。それでは面会人に、言いたいことも言えない。本来、愛知県がんセンターでは、病室の前にナースステーションがあり、そこで面会人のチェックが行われる。事前に、看護婦が、面会人が病人に面会するかどうかの意志を確認してからしか、面会人は病室に入れない。それをその許可を得ずして、赤の他人を連れて入室するのは非常識である。特にガンというデリケートな病気の患者に不敬である。その人の人間性が問われる。

 

義理のお見舞い

 ある人は、私の病気を知り、知人のAさんが名古屋に帰ってきたら、一緒に自宅にお見舞いに来るという。何故、すぐにお見舞いに来れないのか。お見舞いにくるというのは、単なる義理の外交辞令ではないかと勘繰ってしまう。私の見舞いに知人の同行は関係ないではないか。誰かを誘わねば来れない人など、見舞いに来てほしくない。

 

虚構のお見舞い

 日ごろ懇意にしている人たちには、隠さずに私の病名を話し、愛知県がんセンターに入院すると言ってあった。その人たちは、お見舞いに来なかった。ある人は、お見舞いの来ると言っていて、来なかった。期待していたわけではないが、当方は死を意識して入院して構えていた。その人がお見舞いに来ないので、その人の人間性を見極め、今後の付き合いを見直すことにした。

 絶対に来てくれるはずの人が来なかった事実は、悲しい衝撃であった。その人は私が思っているようには、私のことを思っていなかったのだ。数年、数十年間に及ぶ付き合いは、何だったんだと愕然とした。この時になって、今までが虚構の交流であったことを思い知らされた。人が弱っているときに、会いに行かなくて、何時行くのか。

 

戦争状態

 私にとって、その人は人生の敵なのだ。少なくとも親身になって自分を心配してくれる人生の仲間ではないのが明確になったのは悲しいことだ。今までが陽炎のような付き合いであったのだ。今回のガン手術は、私には人生の戦争であった。それで白黒が明白になった。

 戦争状態で、助けに来ない人は敵である。それは故渡部昇一先生が、国際情勢の解説でよく言っていた論理である。ロシアとの戦争で、イギリスは日本を陰で助けた。だから日英同盟が生まれた。東日本大震災の時、日本の不幸を喜んで援助しなかった韓国、中国は、だから敵なのだ。人や国の本性は、病気や戦争、非常時に現れる。非常時に誰が助けてくれて、誰が助けてくれなかったか、よく見ることだ。

 

2019-04-16   久志能幾研究所 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年4月15日 (月)

死神の幽霊に襲撃される

死神幽霊の言いがかり

 2019年4月13日、死神の幽霊に自宅が襲撃された。近所の鬼婆が、19年前の父の葬儀の事で、自宅に言いがかりを付け来た。それは現世の死神幽霊であった。

 なんでも父の葬儀のあと、葬儀屋から頼まれて、お下がりの菓子類の配布を頼まれたが、それを独り占めしたと噂になったという。それを私が根に持っているだろう、という。その家の名誉にかかわるので、名誉回復にきた、という。

 19年前の話しである。私は父の葬儀の喪主であったが、そんなお下がりの処理の雑事は、葬儀委員長や町内の人に任せていたので、そのこと自体、全く記憶にない。そんなことがあっても、知ったことではない。近所の班長さんに聞いてもそんな話は聞いた事がないという。その老婆の妄想である。

 

世の中の地獄

 何時までも過去に囚われていると、幸せになれにない。それが分からない亡者が世にはうじゃうじゃいる。この老婆は、昨年に夫を亡くしている。気がふれているのかもしれない。近所でも問題児の家である。その昔、その夫が私に因縁をつけて、怒鳴り付けられたことがある。相手は文句を言うのが正しいと信じ切っている。言いがかりを付けられる方は、世の地獄である。

 こちらは病後の体調不良で、立って話すだけでも辛いのに、くだくだと訳の分からない話しを長々とするから、怒れてしまった。それも相手は私がガンの手術後のことで、体調不良を知っての愚行である。私には死神の行動であった。地獄はあの世ではない。この世に地獄があるのだ。その中で生きて行くのは大変だ。

 

磨墨知451. 幽霊にならない

 丸山応挙の描いた幽霊の絵は、人間の性を表現している。あなたは何の幽霊ですか、と丸山応挙の幽霊は己に問いかけている。

 

幽霊とは

 幽霊とは、大地に足の着いていない餓鬼道に落ちた人間の象徴である。また来ぬ未来を手さぐりにして、過去に捕らわれるさまは、後ろ髪を引かれている様に表現されている。髪を振り乱し、虚ろな目で、帰らぬ過去とまだこぬ未来を見つめる。

 その目は「今、ここ」を見ていない。恨めしや、と言いながら、他人のせいにして自分の責任は考えない。この世の全ては自分が生み出したもの。今のあなたは、自分が生み出した世界の中心にいる。それは金の亡者、名誉の亡者ではないのか。自己を見直したい。

 

ゴーンは西洋幽霊

 ゴーン被告も、金の亡者となって、日産のルネッサンスを金科玉条に、裏では己の金の亡者となって金儲けだけを追求していた。ゴーン被告は、西洋の幽霊である。ゴーンが行った不要なリストラで、首を吊った人もいるのに、である。西洋の幽霊は質が悪い。自己弁護ばかりで反省の陰さえない。

 

 あなたは何の迷い人? 鏡に写る自分の姿に幽霊の気配はないか? 現地現物として、しっかり自分の姿を、鏡に写してよく観よ。鏡は世間の目である。世間の目が、自分の幽霊を映し出してくれる。

 鏡よ、鏡よ、此の世で一番正しく美しいのは誰?

 己が鏡に映る姿に、幽霊の気配が観えなければ、己は幽霊である。

 

足を大地につけて

 時間を創るには、しっかりと大地に足をつけた生き方、真っ直ぐに前を見つめる目、過去を振り切って前進する力、手を上向きにして、しっかり現実を掴む力が必用だ。今を最大限に生きれば、幽霊にならない。幽霊の人生とは、死の時間の経過である。

 生きていても、幽霊になっては、時間だけは冷酷に過ぎていく。足るを知れば、亡者にはならない。過去のしがらみを捨てれば、生き返る。人生でやり直しはできない、しかし出直しはできる。過去の亡霊を捨てて、生き返れ。再生せよ。それが人生のルネッサンス。

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 馬場恵峰書 2006年 

2019-04-15  久志能幾研究所 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年4月13日 (土)

進行ガンで、余命2年を宣告された

 2018年12月25日の河村義子先生のガン死に出会い、胸騒ぎがして、2019年1月7日、検診を受けたら、進行性のガンと診断された。河村義子先生のご主人の助言で、大垣市民病院ではダメだと、義子先生が入院した愛知県がんセンターを紹介され、そこで2月12日に手術を受けた。手術は無事に終わった。もう少し、検診が遅れていれば手遅れとなるところだった。河村義子先生の霊が助けてくれたと思う。

 ガンはステージ3であった。それでも自覚症状はなかった。だからガンは怖ろしい。それがガン検診を受ける気になったのは、義子先生のお陰である。

 しかし術後の経過が悪く、予定の倍の期間の1ヶ月余の入院となり、3月9日にやっと退院できた。しかし体調が戻らず、今は自宅で寝たり起きたりの生活を送っている。体重も13キロ減である。腹囲は10cm減である。さすがに1か月で13キロも痩せると体力が無くなり、体がだるい。3日に一度の頻度で嘔吐している。

 先日、松本明慶さんに会いに、松本明慶美術館に出向いたが、地下鉄丸田町駅から美術館までの500mの距離が歩けず、タクシーを使った。我ながら情けなく、体調は絶不調である。

 

5年後生存率

 2019年4月10日、主治医から5年後の生存率は、ステージ3だから53%と宣告された。計算上で2.7年である。死の直前の緩和医療、終末治療を考えると実質2年の余命である。同じ病状の人が、5年後には半数が死ぬ。

 ただ不思議と冷静に自分を見つめることが出来ている。ガン宣告されても、冷静に対応できたのに、我ながら少し驚いた。人の話しでは、頭が真っ白になると言うが、そんなことはなかった。

 

決断

 4月10日、転移防止のため術後の抗がん剤治療を受ける予定であったが、それを断って、薬物科の主治医とは喧嘩別れをした。当初は、抗がん剤治療を受ける意向であったが、本で抗がん剤の効用と副作用の問題に目が覚め、その可否について悩み、茶摘み畑に迷い込みそうになった。しかし「自分の城は自分で守れ」とのトヨタの基本思想に立ち返り、拒否を決断した。その判断に悔いはない。あくまで自己責任である。

 

吾が人生

 思えば、父(享年86歳)よりは短いが、母(享年69歳)よりも、ほんの少し長生きできそうである。両親の功徳のお陰で、両親の倍は密度の高い生活を送らしてもらえた。

 私は、会社の仲間よりも2倍か3倍の密度の高いサラリーマン生活を送ったと自負できる。人よりも仕事を愛し、人よりも多く働き、人よりも本を沢山買い、読み、人よりも沢山書き、研修も人よりも多く受け、講演も人よりも多く聴いた。人よりも多くの距離を、世界中で走り回った。人よりも多くの美術館を回った(世界の美術館80館以上)。やるべきことはやり切った思いがあり、悔いはない。

残った人生を、今まで蓄積した知識・智慧・遺産を皆さんに役立つように遺せばよいと達観している。私は「人の価値は、集めたものより、与えたものに価値がある」と信じている。

 

素直

 余命が分かれば、恐いものはない。言いたいこと、言うべきことを言える立場になった。人や世間を慮って、発言や行動を遠慮する必要はない。人間として、当たり前のことをすればよい。今まで見えないシガラミに囚われていた己が、愚かであった。これからは素直な人間に変身したい。素直とは「狂」である。世の天才は全て「狂」である。凡才の己も、「狂」を演じて、多少は良い人生作品を残したい。

 

時間

 今まで以上に「時間は命だ」を感じる。一刻でも時間を無駄にしたくない。縁なき衆生とも、徳なき親類とも縁を切り、残された時間を有意義に使いたい。時間観念なき人とは、縁を切らねばならぬ。時間は命なのだ。死を意識すると、時間への感性が研ぎ澄まされる。無為に時間を流すつもりはない。貪欲に時間を創る道を探したい。今からでも遅くない。人間は、死ぬまでが学びと成長である。

 

ご恩返し

 ガンや病気を治すのは専門医に任せればよい。しかし、それは対処療法である。その治療方法が正しいか、自分に合うか合わないかは、自己責任で判断すればよい。

 それよりも大事なことは、ガンや病気にならない生活を送ることである。それが根本治療で、危機管理である。私はガンにならない食事、生活等をこれから研究して、皆さんに報告していく予定です。それが今まで自分を育ててくれた世間への恩返しである。それが自分の未来の時間を創造することになると信じている。

巻き返し

 現在、ガンの発生原因、標準治療法、代替治療法等を研究中で、本は20冊ほど購入した。まず発生原因の真因をつかまないと正しい手が打てない。対処療法ではダメなのだ、それで打てる手はすべて打つ予定である。そのために情報収集として全国を走り回っている。こんなことで死んでたまるか、という思いで取り組んでいる。

 しかし、それでガンと闘うつもりはない。ガンは己の細胞が変化した身内である。そういう風に変えたのは、己の生活習慣、食生活、考え方である。全ての原因は己にある。仏様はそれを直せと助言してくれている。ガンと闘うのではなく、共存して生きていきたい。ガンは生き方を変えることを教えてくれた仏様である。 

 自分がガンになったからこそ、ガンの闇の門を叩くご縁に出会った。ガンの鬼門に入り、ガンにならない智慧を皆さんと分かち合えとの仏様の啓示である。

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2019-04-13  久志能幾研究所 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。