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2019年4月13日 (土)

進行ガンで、余命2年を宣告された

 2018年12月25日の河村義子先生のガン死に出会い、胸騒ぎがして、2019年1月7日、検診を受けたら、進行性のガンと診断された。河村義子先生のご主人の助言で、大垣市民病院ではダメだと、義子先生が入院した愛知県がんセンターを紹介され、そこで2月12日に手術を受けた。手術は無事に終わった。もう少し、検診が遅れていれば手遅れとなるところだった。河村義子先生の霊が助けてくれたと思う。

 ガンはステージ3であった。それでも自覚症状はなかった。だからガンは怖ろしい。それがガン検診を受ける気になったのは、義子先生のお陰である。

 しかし術後の経過が悪く、予定の倍の期間の1ヶ月余の入院となり、3月9日にやっと退院できた。しかし体調が戻らず、今は自宅で寝たり起きたりの生活を送っている。体重も13キロ減である。腹囲は10cm減である。さすがに1か月で13キロも痩せると体力が無くなり、体がだるい。3日に一度の頻度で嘔吐している。

 先日、松本明慶さんに会いに、松本明慶美術館に出向いたが、地下鉄丸田町駅から美術館までの500mの距離が歩けず、タクシーを使った。我ながら情けなく、体調は絶不調である。

 

5年後生存率

 2019年4月10日、主治医から5年後の生存率は、ステージ3だから53%と宣告された。計算上で2.7年である。死の直前の緩和医療、終末治療を考えると実質2年の余命である。同じ病状の人が、5年後には半数が死ぬ。

 ただ不思議と冷静に自分を見つめることが出来ている。ガン宣告されても、冷静に対応できたのに、我ながら少し驚いた。人の話しでは、頭が真っ白になると言うが、そんなことはなかった。

 

決断

 4月10日、転移防止のため術後の抗がん剤治療を受ける予定であったが、それを断って、薬物科の主治医とは喧嘩別れをした。当初は、抗がん剤治療を受ける意向であったが、本で抗がん剤の効用と副作用の問題に目が覚め、その可否について悩み、茶摘み畑に迷い込みそうになった。しかし「自分の城は自分で守れ」とのトヨタの基本思想に立ち返り、拒否を決断した。その判断に悔いはない。あくまで自己責任である。

 

吾が人生

 思えば、父(享年86歳)よりは短いが、母(享年69歳)よりも、ほんの少し長生きできそうである。両親の功徳のお陰で、両親の倍は密度の高い生活を送らしてもらえた。

 私は、会社の仲間よりも2倍か3倍の密度の高いサラリーマン生活を送ったと自負できる。人よりも仕事を愛し、人よりも多く働き、人よりも本を沢山買い、読み、人よりも沢山書き、研修も人よりも多く受け、講演も人よりも多く聴いた。人よりも多くの距離を、世界中で走り回った。人よりも多くの美術館を回った(世界の美術館80館以上)。やるべきことはやり切った思いがあり、悔いはない。

残った人生を、今まで蓄積した知識・智慧・遺産を皆さんに役立つように遺せばよいと達観している。私は「人の価値は、集めたものより、与えたものに価値がある」と信じている。

 

素直

 余命が分かれば、恐いものはない。言いたいこと、言うべきことを言える立場になった。人や世間を慮って、発言や行動を遠慮する必要はない。人間として、当たり前のことをすればよい。今まで見えないシガラミに囚われていた己が、愚かであった。これからは素直な人間に変身したい。素直とは「狂」である。世の天才は全て「狂」である。凡才の己も、「狂」を演じて、多少は良い人生作品を残したい。

 

時間

 今まで以上に「時間は命だ」を感じる。一刻でも時間を無駄にしたくない。縁なき衆生とも、徳なき親類とも縁を切り、残された時間を有意義に使いたい。時間観念なき人とは、縁を切らねばならぬ。時間は命なのだ。死を意識すると、時間への感性が研ぎ澄まされる。無為に時間を流すつもりはない。貪欲に時間を創る道を探したい。今からでも遅くない。人間は、死ぬまでが学びと成長である。

 

ご恩返し

 ガンや病気を治すのは専門医に任せればよい。しかし、それは対処療法である。その治療方法が正しいか、自分に合うか合わないかは、自己責任で判断すればよい。

 それよりも大事なことは、ガンや病気にならない生活を送ることである。それが根本治療で、危機管理である。私はガンにならない食事、生活等をこれから研究して、皆さんに報告していく予定です。それが今まで自分を育ててくれた世間への恩返しである。それが自分の未来の時間を創造することになると信じている。

巻き返し

 現在、ガンの発生原因、標準治療法、代替治療法等を研究中で、本は20冊ほど購入した。まず発生原因の真因をつかまないと正しい手が打てない。対処療法ではダメなのだ、それで打てる手はすべて打つ予定である。そのために情報収集として全国を走り回っている。こんなことで死んでたまるか、という思いで取り組んでいる。

 しかし、それでガンと闘うつもりはない。ガンは己の細胞が変化した身内である。そういう風に変えたのは、己の生活習慣、食生活、考え方である。全ての原因は己にある。仏様はそれを直せと助言してくれている。ガンと闘うのではなく、共存して生きていきたい。ガンは生き方を変えることを教えてくれた仏様である。 

 自分がガンになったからこそ、ガンの闇の門を叩くご縁に出会った。ガンの鬼門に入り、ガンにならない智慧を皆さんと分かち合えとの仏様の啓示である。

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2019-04-13  久志能幾研究所 小田泰仙

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