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2019年4月

2019年4月12日 (金)

曼荼羅の佛様が 寄ってたかって 私を幸せにしてくれる

 自分に厳しいことを言ってくれるのは、私を育てようとしてくれている佛様なのだ。辛口の批評は、自分の行動の何所がいけないのかを教えてくれる。試験の成績が悪いのは、今のやり方が間違っていると親切に教えてくれている。私を幸せにしようと思わない相手は、無視をする。愛の反対は憎悪でなく、無視なのである。病気とは、己の体の使い方に関する佛様の苦言なのだ。事故とは、周りに気を使わなかった佛様の諫言なのだ。

 

佛の慈悲

 人が甘い言葉をいい、お世辞やおべんちゃらを言うのは、自分をKY(空気の読めない人)に育てるための罠である。厳しいことを経験しないと、実社会ではやっていけない。KYになっては出世など夢の話。せいぜい主任停まり。正規社員にもなれない。厳しい叱責で研鑽を積み自分の能力、精神力、人を見る目が養われる。佛の皆さんが私のために、能力向上のため、幸せになって欲しいと鍛えてくれている。どうしようもない人には誰も何も言わない。自分に向けられる厳しい言葉を、自分を鍛えるための愛の言葉と解釈をしよう。そう思うとき曼荼羅の佛様がよってたかって自分を幸せにしてくれる。

 

耳中常聞逆耳之言    

 耳には常に痛いことばかり。それが自分を鍛えることになる。甘い言葉で褒められるのは、遅延性の毒を盛られるようなもの。(洪自誠著『菜根譚』)

 あなたを地獄に落とす贈賄側の人間は、甘言で誘いノーパンしゃぶしゃぶ接待に連れて行くのです。苦労をしていない高級官僚が簡単に堕ちる罠である。

 ああ、私も誘われたい…..

Img_42811   馬場恵峰書 この書は書体の惚れて入手した。2011年

Img_63981  馬場恵峰書 2006年

      『吾が人生の師天王』 P69 より

 2019-04-09   久志能幾研究所 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年4月11日 (木)

ガン・マフィアに魂を売った日本のマスコミ

 日本の全マスコミが、大スポンサーの広告主に気兼ねをして、報道すべきガン死の予防に関する報告書を、口裏を合わせて報道しなかったのは、マスコミの自殺行為である。それも日本人の生死に関する情報なのだ。マスコミは利権者を守っても、民衆は守らない。

 1977年、アメリカでマクガバン報告書が発表されたが、日本の全マスコミは報道しなかった。1985年、これをもとに米国議会で、抗がん剤、放射線療法、手術ではガンは治らないことが証言され、これを機に、アメリカはガン治療の方針転換をして、ガン死が減ることになる。この報道すべき事実を日本のマスコミは報道しなかったから、この事実を知る日本人は少ない。日本ではその事実が隠蔽されたので、ガン死者が、米国と対照的に急増することになる。世界の先進国の中で、日本だけがガン死が急増である。なぜ、マスコミはこれを追及しないのか? マスコミはガン・マフィアに広告料として金ヅルをにぎられているので、追及できるはずがない。

 

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ガン・マフィアの圧力

 この数年、日本のマスコミを賑わす抗がん剤論争に、下記の重要な10の報告、論文は全く登場しない。なぜなら、この真実が明らかにされたら、ガン患者どころか病人が激減してしまう。それでは製薬会社、医療機関等のガン・マフィアの利益が激減してしまう。だから、強力な圧力で、全世界のマスコミに圧力をかけ、大衆には知らせないようにしたのだ。

 

1.1977年 マクガバン報告

2.1985年 デヴュタ報告

3.1985年 ADG

4.1985年 東海岸レポート

5.1988年 NCI報告

6.1990年 ОTA報告

7.1990年 チェコ・リポート

8.2005年 チャイナ・スタディ

9.2009年 ウィスコンシン大報告

10.2010年 南アフリカ大報告

 

1977年「マクガバン報告」:

 米国人の食生活は間違いで、肉好きの大腸がん死は5倍。食事の改善で、ガンの発生も死亡も20%減らせる。心臓病の発生も死亡も25%減らせる。糖尿病も50%減らせる。

 この報告書は、民主党のマクガバン上院議員が指揮して取りまとめた。しかし、畜産業界、医療業界、マスコミの猛反発で、闇に葬られた。大統領候補でもあった有能なマクガバン上院議員も、業界の圧力で政治生命を絶たれた。

 

1985年「デヴュタ報告」:

 「抗がん剤は無効である」と米国立ガン研究所長のデヴュタ所長が、米国議会で証言した。

 

1985年 同証言「ADG(アンチ・ドラッグ・ジーン)」

 抗がん剤の毒性が、がん細胞の遺伝子ADGを変化させ、抗がん剤への耐性を獲得させ、更に繁殖力を強くさせていく。つまり凶悪化する。

 

1985年「東海岸レポート」:

 米国東部の20近い大学・医療機関の合同研究報告として、「抗がん剤の効果を決定的に否定」した。

 複数投与群の副作用死は単独投与の7~10倍。抗がん剤を多剤投与するほど早死にする。

 がん治療で、生存期間が一番長かったのは、放射線治療を一度も受けなかった患者たち。放射線治療もがん患者の生命を殺いできた。

 

1988年「NCI報告」:

 抗がん剤は強力な発がん物質であり、投与されたガン患者の別の臓器、器官に新たなガンを発生させる。

 

1990年「ОTA報告」:

 米国政府も抗がん剤を中心とする「通常医療(抗がん剤、放射線医療、手術)」の無効性・危険性を公式に認めた。

 「抗がん剤治療は、効果が極めて小さく、副作用リスクは極めて大きい・通常療法で治らないとされた末期ガンが、代替療法で沢山治っている。議会はこの療法を調べ、国民に知らせるべき」と勧告している。この勧告以降、アメリカのがん患者は、毎年、数千人の勢いで減り続けている。(日本は増加の一途)

 

1990年「チェコ・リポート」:

 ガン検診を受けた人ほど、早死にする。

 発ガンの最大犯人はX線被爆である。CTスキャンは胸部X線撮影の300倍の被爆。

 

2005年「チャイナ・スタディ」:

 米国研究機関と中国政府との合同研究。

 アメリカの男性の心臓発作による死亡率は、中国人の17倍、アメリカ女性の乳がん死亡率は、中国女性の5倍。動物タンパク質は、史上最悪の発ガン物質であった。

 この研究は『チャイナ・スタディ』として発刊され、全米で150万部超えの大ベストセラーとなった。

 

2009年「ウィスコンシン大報告」:

 腹7分のサルは、ガン発生率が半分以下。

 カロリー制限こそが、ガン予防と長寿の決め手。

 

2010年「南アフリカ大報告」:

 断食がガンを予防するベストな方法。

 これは医療関係者と食品メーカにとって、悪夢のような報告書である。

 

エピソード

医者と喧嘩別れ 

 私はガンになり、愛知県がんセンターで、ガン摘出手術後、医師から転移防止で抗がん剤治療を勧められた。「それがその病院の「標準治療」で一番効果があり、1割ガン再発のリスクが減る」と説明されて、納得して、その治療を受けることになった。

 しかし、抗がん剤治療開始の直前、情報収集をして抗がん剤のデメリットを船瀬俊介著『あぶない抗がん剤』で知り、怖ろしくなった。その治療は、2剤の抗がん剤を使う。複合の抗がん剤を使うと、その副作用での死亡者数は7~10倍になる分かり恐ろしくなり、担当薬物医師に治療の拒否を申し出ると、嫌がらせと脅しをされた。曰く「今後、ガンが再発したら助からない。是非抗がん剤治療を受けるべきだ」と。

 

嫌がらせと脅し

 予約の10時30分に受付に行って、抗がん剤治療の断りを言って、待っていたが、後から来る人が先にドンドン先生に呼ばれて診察室に入るが、その人は2時間も待たされて、午前の最後の最後に回された。それは嫌がらせ以外の何物でもない。

 その診察で、延々と標準治療について説明され、何度も抗がん剤拒否の撤回を聞かれた。日本ガン学会の推奨治療で、抗がん剤の数千の事例で、10%の延命効果があると説明されるので、その学会の臨床統計データを見せてと申し出たら「それは見せられない」と拒否されたので、腰を抜かした。学会で公認しているデータがなぜ見せられない? 捏造したデータではないか。

 

論文のデータねつ造

 日本のガン学会の論文はデータねつ造が多くて、海外の学会では受け付けてもらえないという噂がある。知人は、それを納得したという。ガン患者が死にそうになると退院させ、その母数から削除する。病院で死なれては困るのだ。

 直らなかった患者は、母数からどんどん省いて生存率を計算する。つまり、なかったことにするという。そういうごまかしが横行しているとの噂である。すべて、医療機関の儲け確保と製薬会社の抗がん剤の売上向上のためである。

 

私の父の死

 私の父も胃がんになり、胃の全摘手術を受けた。手術後の半年後、再入院して肝臓への転移が判明し、私が、高齢の父をこれ以上苦しめたくないので、手術もその抗がん剤治療も拒否すると、大垣市民病院から「病院としてもう治療することがない。(出て行け)」として強制退院させられた。私はその後の父の入院先を探すため、大垣市内の病院を走り回った。なぜこんなことで走り回らねばならぬのかと怒りが出た。父はその別の民間病院で亡くなった。救いは、苦しまず安らかな死であったことである。

 本記事のデータは船瀬俊介著『あぶない抗がん剤』(共栄書房 2018年)から引用した。

 

2019-04-11  久志能幾研究所 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年4月10日 (水)

一人では成佛できない

 2011年4月6日に第50回京都佛像彫刻展に出かけたら、偶然、松本明慶先生にお会いでき、展示されている佛像を説明して頂いた。そこには若い佛師の作品が展示されていて、中には松本工房から独立して、佛像を作っている佛師の作品も展示されていた。素人目から見て、松本工房の佛師の作品に比べて、出来が落ちるのがわかる。明慶先生によると、独立したくらいだから腕はいいのだが、独立当時から作品のレベルが変わっていないという。つまり時間が止まっている。

 それから毎年、この京都佛像彫刻展に通って各人の成長ぶりを観察している。2019年4月7日、第58回京都佛像彫刻展を訪れた時、その仏師の作品を見て、愕然とした。今回は前よりも格段にレベルが落ちている。素人目にもわかるほどである。

 これは、自分の世界に閉じこもってしまい、松本工房で大勢の仲間との切磋琢磨する機会がなくなったので、成長が出来ないのが原因である。

 剣道の世界でも、ド田舎で一番の名門の道場師範は、江戸のどこにでもいる町の師範に負けるという。田舎の剣の道場主は、他流試合をする機会が少なく、井の蛙になっているためである。

 自分の世界と比較して、身につまされるお話である。人は、批判、指導により人間として成長し、その作品の出来に影響するのだと。仕事での作品がその人自身を冷酷に表す。

 

師の存在

 その点で、師はだれにも代えがたい有難い存在である。師は忌憚のない批評をしてくれる。師だから、己の全てを理解してくれる。師の諫言なら、素直にその声を聴くことが出来る。師と仰げる人を持つ幸せを感じたい。

 

成佛

 菩薩とは如来になるべく修行中の佛様をいう。菩薩様は修行をしながら衆生を救う佛様として拝まれている。一人では成佛できない。回りの仲間がいてこそ、自分が成佛する修行ができるのだ。批判してくれる仲間に手を合わせて感謝しよう。

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 松本明慶先生と    201146

 第50回京都佛像彫刻展(京都伝統産業ふれあい館)

 後ろは千手観音菩薩(松本明慶先生作) 京都市長賞受賞(お寺に納仏予定作品)

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2019-04-10  久志能幾研究所 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2019年4月 9日 (火)

広目天が、発ガン性物質を拒否

 高野山の中門の四方に、四天王が中門を通る悪鬼を防ぐため、守りの姿勢で睨みを聞かせている。中門の中の御本尊を守るためである。佛の世界にも、悪鬼が跋扈している。それと同じように、高野山の中門に相当する目、鼻、耳、口、舌で、己の体に入る毒の食品の侵入を防がねばならぬ。それなのに、人間の贅沢で怠惰な本性が、毒の情報を得ず、美味なら毒でも平然と取り入れている。だから病気が絶えない。ガン死が激増しているのだ。

 筆と巻物を持った広目天は、世の毒の知識を得て、悪魔侵入を防ぐため中門を守っている。己も広目天になりきって、世の毒物(発がん性物質)の記載された巻物を読み、自分の食生活を記録して、自分の体を俯瞰して、自分の城(体)を守らねば、ガン・マフィアに殺される。

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高野山 中門 広目天  大仏師松本明慶先生作

 

河村義子先生の訃報

 2018年12月25日に河村義子先生がガンで亡くなられて、師を殺した原因への怒りから、そのガンを発病する原因を調査している。下記はその途中結果である。

 太古の昔は、ガンで死ぬ人はなかった。1830年の産業革命当時でもガン死は2%である。アメリカの1900年代でも4%である。ところが、現在の日本では30%の人がガンで死ぬ。それだけ食事が贅沢になり、知らないうちに毒が盛られたことになった。特に日本は戦後、食生活が欧米化で大変貌を遂げた。それが、日本でガンが増加した最大の要因であると推定される。

 

ガンの本質と間違った治療

 ガンとは、血液の浄化装置である。悪い食生活や生活習慣で出来た「体毒」を一カ所に集めて血液を浄化し、最悪の敗血症を避けるためにできた自己防衛の装置である。それを食生活や生活習慣を改めず、患部だけを手術等で除去すれば、体は自己防衛として、別の場所のガンを作るのは自然の理である。

 ガンは、体の外からきたウイルス等ではなく、自分自身の細胞が変身した存在なのだ。「ガンが突然変異でどんどん増殖していく」という説では、寄生先(己の体)を殺しては、ガン自体も死んでしまうことになり、自然界の法則に反する。ガン患者が死ぬのは、ガン自体で死ぬのではなく、抗がん剤や放射線治療、手術等で体の免疫力が弱まり、肺炎や合併症等で死ぬ割合が80%である。だから、ガンを治すのは、食事と生活習慣を直さねば治らない。

 だから、抗がん剤や放射線療法、手術ではがんは治らない。それは厚生省・抗がん剤の担当技官が「抗がん剤でガンを治せないのは常識です」と断言している。

 厚生省保険局の医療課長・麦谷眞里氏が「・・・抗がん剤について、(健康)保険で支払う必要はない! なぜなら、いくら使っても効果がないからです」2005年10月20日、『医療経済フォーラム』にて)

 

抗がん剤の原料

 抗がん剤が効かないことが分かっていながら、業界(製薬会社、医療機器メーカ、医療機関)の利権保護の為、現在もガン治療として使われ続けている。なにせ莫大な利益を生む金の卵だから。抗がん剤は、第一次、二次大戦で大量に使用された大量殺戮兵器のマスタードガスを原料とし、作られている。大戦後、平和になって毒ガス兵器が大量に余ってしまった。その在庫処理として使われたのが、抗がん剤の原料である。戦争の狂気は、戦後、医療の狂気に変身した。これはブラックジョークではなく、悪魔の本音である。それで金を稼いでいる業界が存在する。それがガン・マフィアである。彼らは、ガン患者が増えれば、喜ばしいのだ。だから、日本のガン死が減らない。

 

日米の差

だから日本は1970年以降、ガン患者が急増している。なにせがん患者を減らそうとは、日本政府の官僚も製薬会社も医療機関も思っていないのだ。アメリカの政府は、正しいがん撲滅の取り組みをして、ガン患者は年々3000人ずつ減ってきている。日本の比例的急増と対照的である。すべて政府の方針の差である。

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発がん性食品を調査

 その発がん性食品を、船瀬俊介著『あぶない抗がん剤』を元に下記にまとめた。食品の発がん性が明白でも、国もマスコミもそれには目を背け、利権団体を守るが如く、臭いモノには蓋をするが如く、積極的には啓蒙活動をしない。明らかに業界と癒着して、業界の利益を損なわないようにしている。それこそが現代社会のガン組織である。

 

肉と腐乱

 肉は最強の発がん性物質である。お肉を常食する人間の大腸がん死亡リスクは、5倍に跳ね上がる。

 「五臓六腑にしみわたる」という言葉があるように、六腑とは内部が空白の臓器のことで、つまり消化器である。「腐」という漢字は、消化器に肉が入ると腐ると警告をしている。

 その臓器の中で一番腐敗しやすい場所が大腸で、そこには善玉菌、悪玉菌、日見菌が大繁殖している。悪玉菌は動物性食品を好んで食べて大繁殖する。そのとき、インドール、スカトール等の有害物質を排出する。これが強力な発がん性物質で、それが腸膜を刺激して、大腸がんが5倍も多発する。肉自体に毒があるわけではないが、腸内に入ると、強烈な発がん性物質に変身する。

 肉の多食によるガン発病の問題の以前の問題として、アメリカ男性の心臓発作による死亡率は、中国人の17倍、アメリカ女性の乳がん死亡率は中国女性の5倍である。つまり動物性たんぱく質は、ガンを誘発し、心臓発作等の死病を作る。日本では、この40年間で、ガン死2倍、乳がん死が4.7倍である。この異常値は、明確な原因があることを示している。

 

加工肉は最強の発がん性物質

 WHОは2015年にハム、ソーセージ等の加工肉は、5段階評価で最強の発がん性物質であると発表した。それでもマスコミはその扱いを、大スポンサーに遠慮して、大きくは扱わない。マスコミは、ガンマフィアに気兼ねをして、偏向して報道しているのが明白である。マスコミは、国民の命を守らない。

 

牛乳も強力な発がん飲料

 牛乳タンパク(カイゼン)は、小麦タンパクのグルテンに比べると8倍の発がん性を持つ。

 牛乳を4倍飲むと20倍の発がん性が現われる。全食品中に占める牛乳タンパクの割合を、10%から20%に増やした場合のガン細胞の増加率を見た実験で、ガンは11倍に激増した(コリン・キャンベル博士)。

 実験動物ラットに強力な発がん性物質アフラトキシンを投入して、さらに牛乳タンパク、カイゼンを5%から20%と4倍に増加させて、ガンの増加率を調査した。カイゼンを5%では発がん性物質の投与にも関わらず、ガンは横ばいで増加しない。ところが、カイゼン摂取を4倍にすると、ガンは20倍に激増した。牛乳は史上最悪レベルの発ガン飲料であった。

 

 お酒は少量でも発がん性物質である。先年、英国の学会がそのことを研究成果として発表した。「酒は百薬の長」は嘘である。食物は胃で「消化」されるが、お酒のアルコールは、肝臓で薬物と同じ工程でしか「分解」されない。その過程でアセトアルデヒドが作られるが、これが発がん性物質である。WHОは、お酒を「薬物」と認定している。だから普通の宴会は、薬物パーティである。だから私は、2年前に完全禁酒とした。

 その昔、私も歓迎会で無理やり酒を飲まされて、嘔吐したことが度々ある。それこそ、野蛮な殺人リンチである。今、思い起こすと怒りが湧き起こる。

 新聞、テレビ等でお酒の宣伝が大氾濫である。いかにマスコミが視聴者、国民の健康に気を使わず、スポンサーに顔ばかり向けているかの証明である。だから私はマスコミを信用しない。

 

タバコ

 説明するまでもなく、発癌性物質である。それを知っていて煙草を吸う人を私は信用しない。私の付き合う人で喫煙者は、一人の例外以外に居ない。それが私の一番尊敬する師なので、悩みが尽きない。

 

砂糖

 ガン細胞は糖分が大好物なのだ。だからガン治療で断糖療法がある。

 ガンになりたくなければ、スィーツ等の砂糖たっぷりのお菓子は避けるべきだ。

 

ストレス

 現在の成果主義、拝金主義、グローバル経済主義狂の氾濫で、サラリーマンは過激なストレスに晒されている。100%完璧主義の人が自律神経が侵されて、免疫力が低下して、ガンになると推定される。もっと人間らしい生活を送るべきなのだ。成果主義で金を稼いで、ガンになって早死にしたら、ブラックジョークである。

 締め切りがあると2日も3日も徹夜をしてやり遂げる「真面目な」人がガンなる。NHKの「プロジェクトX」中でも一番の頂点に立つ人が、ガンで死んでいる。100%完璧主義の仕事ぶりでは、過酷な条件に体の自律神経が耐えられないのだ。

 

抗がん剤

 抗がん剤は、強力な発がん物質で、ガンの増進剤である。抗がん剤では、ガンは治せない。それは厚生省・抗がん剤の担当技官が「抗がん剤でガンを治せないのは常識です」と断言している。

厚生省保険局の医療課長・麦谷眞里氏が「・・・抗がん剤について、(健康)保険で支払う必要はない! なぜなら、いくら使っても効果がないからです」2005年10月20日、『医療経済フォーラム』にて)

 

治療用放射線

 放射線も、ガンの増進剤である。放射線では、ガンは治せない。

 検査用の放射線もガンを発生させる。CT検査では、その10%は、浴びた放射線が原因でガンになったと推定される。

 CT検査は、通常のレントゲン撮影の600倍の放射線を患者に浴びせる。それを年間2回受けると、年間許容放射線容量を超えてしまう。医師はそんなことは、一言も言わない。

 

 本記事のデータは船瀬俊介著『あぶない抗がん剤』(共栄書房)から引用・編集した

 

2019-04-09   久志能幾研究所 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年4月 8日 (月)

車両保険ヤメで60万円節約(10年間)

 自車の自動車保険でオプションの車両保険を止めたら、年間で6万円も保険料が安くなり、10年間で60万円の節約となった。

 昨年まで  88,600円 (2018年)

 今後    28,430円  (2019年)

  

対策

 そもそも、注意して運転すれば事故の会う確率が激減する。相手にぶつけられれば、相手の車の保険から金が出る。私もこの歳になり、そんなに走り回るわけではない。事故は、走行距離×事故率で決まる。不要なドライブを止めればよい。健康のため歩けばよいのだ。結果として車を傷める機会は減っている。それで事故を起こせば、天災と思い諦めればよい。

 保険会社の保険金請求の統計によれば、事故は13年に一度の頻度で起きる。その頻度と被害額を計算すると、車両保険を止めて、その分を積み立てれば、浮いてしまう。そのために私は、交通安全の科学としての「極楽運転道」のノウハウも完成させている。

 車両盗難に関して、メカ的なハンドルロックを装備した。ハンドルロックは5千円程で対応できる。防犯カメラも装備した。ドライブレコーダで、停車中の不審者の撮影もできるようにした。自車には、ドライブレコーダを2丁拳銃として、2台装備した。

 その昔、肝心な時にドライブレコーダに状況が記録されておらず、焦った事があった。それ以降、2台のドライブレコーダに切り替えた。

 

保険会社の姑息さ

 本当は盗難保険だけを入りたかったが、保険会社も狡猾で、盗難保険だけの設定はなく、車両保険に入らないと、盗難保険に入れない。保険会社もそれでは、儲けが少ないので、このような姑息な手段の営業をしている。

 保険金の3割から4割は、保険会社の手数料(人件費、利益、経費)で使われる。つまり消費者は、保険対象に対して3割、4割高いモノを買っているのだ。その分を貯金して非常時にそなえれば、その分が節約できる。保険会社の社員の給与が高いのにはワケがある。

 盗難保険でも、こちらに落ち度が少しでもあると、保険金は支払われない。それは保険証の中で、小さくて殆ど読めない状態で提示される。ある意味の詐欺である。その不注意を保険でカバーしてもらおうと保険に入る呑気な者には、保険会社は守銭奴となって、保険金を支払らない。車を盗難されるは、保険金は下りないでは、踏んだり蹴ったりである。だから保険会社は儲かるのだ。

 

2019-04-08  久志能幾研究所 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年4月 7日 (日)

「自分の死に様」を選択

 自分が寝たきりになったら、餓死を選択したい。餓死は、苦しまず誰にも迷惑もかけずに死ねる。体中にチューブを挿入されて、胃瘻され、自分の意志を示せないまま、ベッドに括りつけられての死は地獄である。自分は、そうならないように体を労わり毎日精進している

 自分の城(体)は、自分で守れ。誰も自分の体のことなど心配してくれない。人の体を餌に金儲けを狙う輩が、うじょうじゅいるのが現代社会である。母からは、「男が外に出たら7人の敵がいる」と教えられた。

 

落日燃ゆ

 その昔に読んだ城山三郎著『落日燃ゆ』を思い出した。広田弘毅の母は老いて倒れ、息子に一目会いたいと思うが、外国に赴任中の息子には死に目に会えないと分かると、飲食を拒絶して餓死した。子を思う母の壮絶な死である。明治の母は毅然としている。この親にして後年の広田弘毅がある。東京裁判で一言の弁明もせず、ただ一人文官として死刑に就いた広田弘毅の母のエピソードは、私の頭の隅から離れない。

 

主人公

 その昔、大病を患って福岡、岡山、大垣、名古屋の8名の先生をわたり歩いたとがある。そこで体験したことは、自分の体の責任者は、主人公の己なのだ、ということだ「自分の城(体)は、自分で守れ」がトヨタ生産方式を作った大野耐一氏の教えである。自分が8名の医師のいう事を判断して、一人を選択して決断せねばならぬ。今までの経験と培った知恵を総動員すれば、大きな間違いはない。間違っても自分で決断したのだから、納得できる。それで失明の危機を脱した。 

 その決断を他人任せにするから、将来ベッドに縛り付けられる運命に追いやられるのだ。それは人生の主人公の座から滑り落ちることなのだ。

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 馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」(久志能幾研究所刊)より

 

子孫永宝

 子供達は日本の宝である。子供達が日本の未来を背負ってくれる。大人として子供に負担をかける死鬼衆になってはならない。美味しいものが目に前にあって我慢するのが辛くとも、子供達のことを思えば我慢できる。

 子供達が我々の年金を負担してくれる。年寄りが死ぬまで現役で働けば、小子化問題も多少は軽減する。それが自分への幸せとなる。

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 2013年3月27日、恵峰先生が岐阜で講演をされた時、抽選で当たった書

 

   『吾が人生の志天王』p95より

2019-04-07   久志能幾研究所 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年4月 6日 (土)

社会ガン組織が、日本人を皆殺しにする 2/2

第二部:原因と結果

 グローバル経済主義狂の氾濫で、食品メーカが金儲けの為、至福のポイントの開発にしのぎを削り、人の健康など無視して暴走している。そうなったのも、日本人の精神が劣化して、拝金主義、成果主義に染まり、顧客の健康など知ったことではないというレベルの人格に劣化したのだ。

 昭和20年、太平洋戦争終結後、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)は、War Guilt Information Program(WGIP)を、日本占領政策の一環として行った。それは「戦争についての罪悪感を日本人の心に植えつけるための宣伝計画」である。日本が二度と米国に立ち向かってこないように日本人に戦争罪悪感を植え付ける洗脳教育である。それで日本人の精神が崩れ、利他から利己的になった。その悪影響が、今になってボディーブローのように効いてきたのだ。世の中は、最高の事しか起こらない。その最高の結果が、日本人のガン患者の急増である。

 

ガン・マフィアの存在

 総額40兆円の医療費の内、20兆円が抗がん剤関係で使用されると推定される。日本人がガンになれば、ガン・マフィアは儲かって仕方がない。ガン・マフィアにとって、日本人のガン患者が増えることは喜ばしいことだ。だからこの40年間、ずっとガン患者は増えてきてホクホクであった。ガン・マフィアとは、医療業界、製薬メーカ、大学関係、医療機器メーカ等である。

 ところが、1977年に米国でマクガバン報告書が出て、肉類の過剰摂取がガンを誘発する、抗がん剤、放射線療法ではガンを治せない、との結論が出て、米国のがん治療の方針が変更された。米国は代替療法と食事の改善に向かい1994年以降にガンは減ってきて、ガンマフィアには死活問題である。ガン・マフィアにとって、日本は残された稼ぎ場所なのだ。だから日本は、ガン・マフィアがガン治療の変更を邪魔しているので、いつまでたってもガン患者は減らない。減らないどころか、急増である。

Photo_3  日米のがん死の推移

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政府の問題

 米国政府は、マクガバン報告で米国人の食生活の改善を提案して、その対策に国を挙げて取り組み、その効果が上がってきて、アメリカではがん患者は減っている。ところが、日本の官僚は、国民の命を軽視して、日本食の欧米化に走り、がん患者が急増中なのだ。悪いことに、厚生労働省が農薬、添加物、公害廃棄物の規制を緩く放任をして、事態を悪化させた。日本では、トランクス脂肪酸の規制なしが典型的な失敗事例である。サリドマイド事件、イタイイタイ病、森永ヒ素ミルク事件、カネミ油事件もその派生事件である。

 要は、役人が国民の命を守らなくなったのだ。国民の知る権利を妨害して、情報を隠蔽する輩に落ちぶれた。日本の精神の崩壊である。

 

お役所仕事

 日本人の木真面目さが、会社の効率化のため、せっせと農薬や添加物の申請を増やした。業界と癒着したお役所が、そのまま認可して、世界一の農薬、添加物使用の天国となった。ドイツ、英国では認可された添加物数は30種前後、アメリカでも130種程度だが、日本では、1500種前後と、桁違いの数である。役人は業界と癒着して、己の天下り先を確保している。官僚は日本社会の最大のガン組織である。厚生省のデータねつ造事件等が続き、日本人の劣化が止らない。

 

抗がん剤メーカの問題

 金を生む抗がん剤を売るために、業界が医療関係者を取り込んで、他の有効な療法を排除している。薬事委員会の理事は、薬品メーカの紐付きばかりである。医師も業界の掟には逆らえない。他の療法では、健康保険が利用できず、ガン患者は路頭に迷っている。製薬メーカだけが、笑いが止まらない。なにせ、抗がん剤市場は20兆円とも言われる巨大産業である。当然、その利権がすさまじい。薬剤メーカの営業マンは、成果主義で、国民の健康など考えず、抗がん剤の売り込みに忙しい。この種の製薬会社も営業マンも国のガン細胞である。

 

テレビ局、マスコミの問題

 テレビ局は、大食い大会、グルメ番組をどんどん流すが、食品メーカが大スポンサーなので、それに逆らう報道はご法度である。2015年にWHОが加工肉に発がん性があると発表したが、その後のCMで、それが制限されたような雰囲気は感じられない。なにせスポンサー様がアメリカファーストよりも「ファースト」なのだ。

 木真面目に視聴者に受けるため、グルメ番組が氾濫するのは、ナチスが生真面目に強制収容所で、人殺しを生真面目に超効率的に遂行したのとよく似ている。その実行者は、どこにでもいる普通のドイツ人であった。現在の日本人とよく似ている。本人は少しも罪悪感が無いのだ。がんは外から来たウイルスではなく、己の組織が異常分裂した結果なのだ。木真面目にグルメ番組を推進するテレビマンも、日本国のガン細胞なのだ。

 

ファーストフードショップ、外食産業

 売るために、ファーストフードには至福のポイントを極めるため、添加剤、人工調味料がふんだんに使われている。それが消費者の健康に影響あるかどうかは、検討対象外なのだ。拝金主義に染まった外食産業も、国のガン細胞である。

 

個人の問題

 家の崩壊、道徳、モラルの崩壊で、食、セックス、娯楽に溺れて日本人は退化した。そのため虚楽的なグルメ、大食いの氾濫で病気になるのも、自然の流れである。昔は、お米は88回の手間をかけて作られるとして、米粒ひとつも粗末にしなかったのに。今は粗末にし過ぎである。これは個人のモラルの問題である。

 

ほとけの警告

 官僚、マスコミ、テレビ、食品メーカ、外食産業、製薬メーカが拝金主義、成果主義に走り、各人の虚楽主義、モラルの欠如の総合作用が、現在の日本の病状を招いていると推定される。個人ではなく、日本の組織全体が、がん細胞に犯されている。

 再度、欧米のガン死のグラフを掲載する。現在の日本では33%がガン死である。現在、日本はガン死が世界一なのである。このままの傾向が続けは、120年後に日本人は全員がガン死となる。本来、文明国の理想的な死は老衰である。その老衰は数%しかいない。一人一人が意識をして、この危機に立ち向かわないと、このままでは、日本は滅びる。敵は中国や北朝鮮ではない。国内の身内に敵が居る。最大の敵は、危機意識無き、美食に目の無い己である。 

一燈を掲げて暗夜を行く。暗夜を憂うること勿れ。只だ一燈を頼め。

               言志晩録第13条

Photo  欧米と日本のガン死の推移

4k8a18761  馬場恵峰書

 2019-04-06   久志能幾研究所 小田泰仙

 著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年4月 5日 (金)

社会のガン組織が、日本人を皆殺しにする 1/2

第一部:飽食という名の臭癌症

 現在、日本人の二人に一人がガンになり、脳梗塞、心筋梗塞が死因の一位、ガンの死因が3人に一人で2位の状況で、この40年間、医療費は増大の傾向が続き、ガンも減るどころか、増加の一途である。実に日本人の99万5千人がガンに罹患する。ガンに罹患すれば、「強制収容所としての」ガン病棟に収容される。その数は日本の新生児とほぼ同じ数である。欧米ではガンは減っているが、先進国で日本だけがガン患者が急増である。このままでは、日本人全員が癌になる。何かおかしいのだ。異常な現象があれば、必ず原因がある。その原因をこのブログで探りたい。

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   欧米と日本のがん死亡者数の比較

 船瀬俊介著『あぶない抗ガン剤』共栄書房 2018年 より

 なぜ、アメリカは1994年以降にガン死亡率が減る傾向になり、日本は、どんどんガン死亡率が増える傾向なのか?

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バケツ2杯の罰

 その昔、学校で悪さをすると、罰として水の入ったバケツ2杯(約10kg)を持たされ廊下に立たされた。それが今は、長年の飽食の罰として、肥満になると脂肪の塊(10kg)が身につけさせられる。天からの罰として、バケツの水と同じ重さを持って働かされていると同じである。

 肥満になれば、高血圧、糖尿病、脳梗塞、ガン、通風等の病気になるのは自然の理である。飽食が万病の元である。その結果、医療費も高騰の一途をたどり、40年前に総額10兆円であった日本の医療費は、現在、40兆円超えまで増えている。医学が発達しても患者は増えている。がん患者は2倍に増え、乳がんは4.7 倍に増えている。

 これは人の食生活が贅沢になり、本能のまま旨いものばかりを求め、心の修養を怠った結果である。それをテレビが煽っている。その罪悪の履歴(閻魔帳の記録)が体に付いた脂肪の重さで「情報公開」される。誰でも閲覧可能な情報である。見れば分かる。閻魔帳はあの世に無い。今の己の体が閻魔帳である。

 現代人は、飽食という病気に罹り、一億総痴呆、一億総玉砕にまっしぐらである。このままでは日本は滅亡である。

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 この宣伝ほど人を馬鹿にしたものはない。この会社は日本人が節操がなく、餓鬼にように食らう人種だと見下している。この製薬会社にとって、日本人はカモなのだ。

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 この種の番組ほど、日本人を愚弄したものはない。我々はこんな痴態を世間様に見せる程、劣化したのだ。

 

飽食の連鎖(food slave chain)

 テレビでは連日、グルメの番組、料理番組、行列のできる飲食店の特集、大食い番組、絶品食品の宣伝、スイーツ・ジャンクフードのCMが目に付く。締めくくりとして胃腸薬の宣伝を大々的に展開する。ここに「飽食の連鎖」で食い物の奴隷に成り下がった現代人を垣間見る。食い物を食い物にして、金儲けに走る企業の戦略が透けて見える。

 

日本人の肥満

 その結果が、日本の男性の40代~50代で肥満者が30%を超えている。20年前に比べると3割も増加である。肥満は病気である。この結果が、医療費40年間で、3.7倍への肥満化である。現代社会は病気製造の片棒を金儲け主義の企業が担いでいるといえる。更に製薬会社と医療産業まで金儲けで目の色が変わっている。人の命をネタに金を稼ぐのは、吸血鬼ビジネスである。

 その誘惑に負けた食い意地の履歴が、己の肥満として閻魔帳に記録される。美味しいものには毒がある。何のために生かされた命かを自問しよう。

 

足るを知らない

 満腹したライオンは、目の前をウサギが通っても襲わない。それが自然の摂理である。ライオンでも本能として「足るを知る」のである。ところが現代人は、満腹でもあるだけ食べてしまう。テレビも「食べろ食べろ」とグルメ番組の氾濫である。これでは、人間様も犬畜生にも劣る存在に落ちぶれる。その罰を糖尿病、高血圧、ガン、認知症として受けている。世の中では最高のことしか起こらない。ガンでさえ、己の細胞の「火事」を最小限に防ぐために命が起こす自衛活動である。病気になるのも、みほとけからのメッセージである。それに聞く耳を持たないのが現代人である。

2019-04-05   久志能幾研究所 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年4月 4日 (木)

聖徳太子17条の憲法からの学び

戦争と平和 

 中東、欧州での凄惨なテロ、米国の銃乱射事件がマスコミを賑わしている。この主の原因は貧困である。その貧困の元を作ったのはアーリア人の覇権主義による侵略戦争である。1920年に始まったフランスのイスラム諸国に対する植民地化侵略が現在に当地の貧困の原因となっている。その貧困は、中東やアジア、アフリカで欧米諸国が競って植民地化侵略を進め現地の住民を搾取したことに起因する。現在の血で血をあがなうテロは、植民地侵略戦争に起因する。

 

「和」とは

 「和」とは「禾」「口」と書き、稲を口に入れている様である。人は満腹になれば幸せな気分になり戦いをしようとは思わない。日本は和を重んじる風土があり、戦いや血を見ることを嫌う。ところが厳しい自然環境や貧困・戦争等で環境が悪いと、どうしても血で血を争う結果となる。それにあった「目には目を、歯には歯を」といった厳しい戒律も生まれる。かの地を広目天の如く俯瞰して、自国の幸せを感じた。(2015年2月3日)

 

鬼畜英米

 現在の経済状況は、昔の植民地政策の時代とあまり変わらない。飢餓状態のように金が金を求め、懐が満腹状態の資本家が更に金を求めて世界を駆け漁る。正に餓鬼である。グローバル経済主義の醜い姿である。その後に残るのは住民の貧困である。太平洋戦争当時、欧米を鬼畜英米と言ったのは、そんなに間違いでなかったのだ。

 

1%の富裕層、世界の富の半分を保有へ

 世界の人口の1%の富裕層がもつ資産の総額は来年までに、残る99%の人口の資産を合わせた額と同程度になるという推計を、国際支援団体のオックスファムが19日に発表した。また、世界の富裕層上位80人の資産総額は、貧困層35億人の資産総額に匹敵するという。

 今回の推計によると、1%の富裕層が握る資産が世界の富に占める割合は、2009年の44%から、2014年は48%に増加した。このままのペースが続けば来年までには50%を超す見通し。

 残る52%の富についても、人口の5分の1の比較的豊かな層が46%を握っていて、その他の層が握る割合は世界全体の資産のわずか5.5%にとどまる。

 昨年の大人1人当たりの資産額は平均で3851ドル(約45万円)。これに対して富裕層の資産額は平均270万ドル(約3億円)だった。(CNN 2015.01.20)

 

17条の憲法

 仏教は和を重んじる教えである。今回の元号の選定で「令和」の和の字が選定されたのは、喜ばしいことだ。聖徳太子は和を重んじるが故、17条の憲法を立案し、仏教の布教を推進した。

 

軍国主義の興亡

 時代が変わり、明治時代になり富国強兵をしないと欧米の植民地化に席巻されるのを防ぐため、軍国主義が台頭してくる。そこで邪魔になったのが和を尊ぶ仏教である。仏教に戦争はご法度である。それ故、軍国主義者が後ろで糸を引き、廃仏棄却の嵐が全国を吹き荒れ、多くの仏像や寺院が壊されていった。

 この時代に智慧者が出て、その嵐を避けるため寺院内にお稲荷さんの神様を祭った。それが現在の寺院内にあるお稲荷さんである。「神様に手をだせるものなら出してみろ」と居直ったのだ。だから軍国主義者も神様には手が出せなかった。

 我々は、聖徳太子17条の憲法の心を見直し、血への復讐の争いに和をもって終りとしたい。私は毎朝の散歩で、大垣市大悲院禅寺内の玉姫稲荷大明神にも立ち寄り平和であることの感謝に手を合わしている。

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大悲院禅寺の玉姫稲荷大明神

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172    馬場恵峰書 「聖徳太子17条の憲法 10m巻物」(部分)

  20141113日撮影

2019-04-04    久志能幾研究所 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年4月 3日 (水)

追悼 河村義子先生 

死刑囚として生きる  大きな未完成を求めて 

 「芸術に完成はあり得ない。

  要は、どこまで大きく、未完成で終わるかである。

  1日を大切に精進したい。」 奥村土牛画伯

 土牛画伯は、富士山をテーマに多くの絵を残した。画伯の死の1年前、100 歳の時に描いた「100歳の 富士」は有名だ。とても、100 歳の時の作品とは思えない。その画風は単なる美しい富士山ではなく、白い雪化粧の中に、宗教的雰囲気と精神的葛藤を漂わせている。画伯が100 歳を超える長寿で、かつ現役であり続けえたのは、「大きな未完成」を求めるため、前向きの意思と芸術へのこだわりを持っていたためでしょう。画伯の上記言葉は、芸術に限らず人の全ての分野に当てはまるのでは。人は意思と目標がなければ、長生きはおろか、人生の全うもできまい。

 人は必ず死ぬ。人は生まれた時に、神様から死刑宣告をされている。それゆえ、死刑囚としての人の生きざまは、死をどの様に認識するかで、100 年間の残り少ない(?) 日々を送る時、そのアウトプットが大きく異なる。特に、後世にその作品を託す芸術家は、限られた時間をいかに作品に昇華すべきかに心血を注いでいる。

 

芸術の価値

 美術品や骨董品が、何故価値があるかは、それの壊れていない姿にある。だからこそ、人は有り難がり、大事な物として床の間や美術館に飾るのである。これが少しでも欠損していると、全く価値がなくなる(それは歴史博物館向き)。人を骨董品に例えると失礼だが、人が100 歳まで生きて、なおかつ現役であることに、その偉さがある。壊れた骨董品に価値が無いように、いくら長生きしても「創作」活動を停止したのでは、人としての存在価値が半減する。長くその地位にあること、長くその仕事を継続していることは、それだけで価値がある。長く続けるだけでも、それ相応の情熱と努力がなければできない。人並み以上の時間の継続は、現状維持で良い、との安易な姿勢では達成できない。人生での現状維持は、即後退を意味する。それは残存時間をカウントする時限タイマーを早送りモードにすること。その気持ちになったら、後進に道を譲るべきでしょう。

 

死刑囚とは

 作家で精神科医の加賀乙彦氏が、興味ある報告をしている。彼は刑務所で多くの受刑者と面接して、終身刑の囚人と死刑囚との間で、その生き方に明白な差を見いだした。終身刑の囚人が、なんとなく元気がないのに対して、死刑囚は元気でキビキビしている。両者の差で明白なのは、前者の眼は死んでいるが、死刑囚は眼が輝き、澄んでキラキラと輝いていることだという。終身刑の死が不確定なのに対して、死刑囚は明日にも死刑執行があるかもしれない。その緊張感の有無が、この差を生むらしい。それは死刑囚が死を避けて通るより、避けえない事実として、1日1日を有意義に過ごそうとする意識が働くためのようだ。

  「死を見つめる意義」大阪大学人間科学部教授 柏木哲夫

                   『日本経済新聞 夕刊1996.10.12』

 

100歳の奥村画伯

 100 歳を越えた画伯が、有限の時間を意識しないはずがない。その日々の心情は、ある意味で死刑囚と同じかもしれない。だからこそ、限られた時間内で、緊張感を持って生きる大事さを認識していたのでしょう。それが冒頭の言葉に顕れている。だらだらとした日々を送る終身刑の囚人より、緊張感のある死刑囚として生きたほうが、有意義で前向きの人生が送れるようだ。生きているのと、生き永らえるとの差は限りなく大きい。

 そんな(100 歳の)画伯の筆使いが、雪化粧の富士山を美しくそびえさせつつ、成長するかのように描かせている。しかし、その美しさは、絵葉書等に登場する「単に」美しい富士山のそれではない。富士山の頂上の美しさは、それの歴史を示す中腹部の崩れゆく暗い岩肌の対照として、輝きとして存在する。まるで人の古傷や生きざまを表した縮図であるかのように。これは長年(?) 、人間家業をしてきた画伯の醍醐味かもしれない。この芸当は、80歳の鼻垂れ小僧にはできまい。死刑囚としての私の死刑執行は、明日か30年後.....

                     

エピローグ 

 ある本で土牛画伯の言葉に触れた数カ月後の1996年10月11日、あるご縁で、この『百歳の富士』のリトグラフが、で目の前に提示された。あるご縁を感じた私は即決購入し、この絵を土牛画伯の命の具現化として、自宅に飾った。この絵は試刷りのリトグラフで、土牛画伯のサインはないが、本物のリトグラフである。

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義子先生の死計

 河村義子先生は5年前に、難病のガンが発見され、余命宣告された。義子先生は、根本治療をすると、ピアニストとしてやっていけなくなることが分かり、手術を拒否して最期までピアニストとして生きる道を選ばれた。義子先生は最後の最期まで、ピアニストとして命を輝かせて生きた。

 その輝きは、欧州への演奏会旅行、TIMM との演奏会、ドレスデントリオとの演奏会、カナデノワコンクールへの立ち上げ、クリスマスコンサートの企画、音楽監修、後進の指導等で、死期が迫っている素振りを全く見せず、その素晴らしい音楽活動を遺された。芸術家として、未完の完成を目指して命を燃やされたと思う。その時期が享年61歳として少し早かったが、活動に悔いはなかったと思う。それがせめての慰めである。だから1000人余の弔問客が押し寄せたと思う。

 その病気を知らない多くの人が、その訃報の愕然とした。私も見事に騙された一人である。先生のレッスン中でもその気配は見せなかった。たまに雑談で、死を予感する言葉を示唆されたが、冗談だと思い、鈍感な私はそれに気がつかなかった。

 

死の示唆

 「この写真は私の遺影に使うの」、「ヨーロッパの演奏旅行を完遂できて、もう思い残すことはない」(帰国後の発言に当時、何を大げさな!と私は呆れた)、「白木の箱でなく帰宅できました」、等を考えれば、先生の心情が理解できたのにと悔いが残る。なぜあれほど、ドレスデントリオとの演奏会開催にこだわって、実現に精力を注がれたのか、当時は分からなかったが、逝去されて初めて悟る愚かさを痛感する。

 私の玄関に飾ってある「百歳の富士」を見るたびに、未完の完成を求めて死の間際まで音楽堂に求道された義子先生を想いだし、先生を偲んで、追悼の言葉としたい。

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シュッガルト楽団と共演(シュッガルトのHPより)

ドイツにて 2016年5月

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TIMMとの演奏会(大垣市音楽堂)‎2017‎年‎9‎月‎29‎日

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「世界で一流の音楽を楽しむ会」に呼ぶ予定のサラ・ディビスさんの演奏会で。(多治見市) ‎2018‎年‎5‎月‎29‎日、

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最後の公式演奏会「ドレスデントリオとの共演」大垣クインテッサホテル

2018年1月13日

2019-04-03     久志能幾研究所 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。