「子と音cotone」の有難さ
院内ふれあいコンサート
2018年4月5日14時から大垣市民病院ロビーで、患者さん達を慰問する「子と音cotone」と「子と音mama」の恒例「院内ふれあいコンサート」が開催された。総勢200名ほどの観客で、いつもより多い観客で盛況であった。
「子と音cotone」
「子と音cotone」は、ピアニスト河村義子先生が子供達の芸術性や思いやりの心を育成するために立ち上げた会である。cotoneの「co」はフランス語で「共に」の意味、「tone」は音色である。音楽の力を次世代に託すとの願いがある。
「子と音cotone」は、主に10代の小学生・中学生の音楽大好きな子どもたち8名ほどが集まって歌、鍵盤ハーモニカ、ダンスのレッスンを月に2回受講している。協業でハーモニーを作る喜び、楽器のアンサンブルを楽しんでいる。イベントやコンサートなどの発表の場に参加して、全員でステージを作り上げる感動を体験している。子どもたちは、歌って、踊って、鍵盤ハーモニカや打楽器、ピアノを始め、多くの演奏に挑戦して、ライブやコンサートも積極的に体験している。ちょっぴり恥ずかしがり屋さんでも、すぐみんなと仲良くなれて楽しんでいる。
喜びを与える嬉しさ
院内コンサートのように、目の前で患者の皆さんが喜んでくれるのを、小さい頃から体感すると、人に喜びを与える嬉しさが体験できるのは素晴らしい。良き情操教育の場だと思う。「子と音cotoneKiDS」のお母さんたち「cotone mama」も参加して、子供達と一緒に合唱、演奏をした。お母さんが、子供に優しい眼差し向けながら演奏する微笑ましい風景である。別のお母さんも「子と音cotoneKiDS」の演奏風景のビデオ撮影に忙しいのも微笑ましい。
メンバー募集
今回、事情があってやめる子もいて、その記念撮影の意味を含めて撮影に赴いた。現在、メンバー募集中です。是非、皆さんのお子さんを参加させてください。連絡は下記HPからどうぞ。
https://cotone-oogaki.jimdo.com/kids/
https://www.facebook.com/%E5%AD%90%E3%81%A8%E9%9F%B3cotone-179631062229766/
mail:info@co-to-ne.ne.jp tel:0584-78-1126
演奏できる有難さ
演奏が始まる10分ほど前、小さい子供を連れた夫婦がこの演奏会の観客席にやってきた。その連れてきた子供が号泣をして暴れて泣き止まず、病院の椅子に腰かけさせるのに一騒動であった。それをなだめる両親の姿を見て気の毒になった。一時はどうなることやらと心配になった。周りをみても、病院だから様々が病の姿を見せつけられる。
それを鏡として、自分の幸せを感じた。「子と音」の子供たちも、演奏者として皆さんに音楽を聴いてもらう立場としてその幸せを感じて欲しいと思った。今の年齢で、そうは感じないかもしれないが、相応の歳になれば、五体満足で、音楽活動、奉仕活動に参加出来る幸せが分かる時が来るだろう。演奏したくとも、演奏を聴くことさえもできない人がいる。演奏会を通して、その痛みを分かる人間になって欲しいと思う。
「有難い」とは、あって当たり前ではないのだ。「有る」こと自体が、「難しい」稀有の状態なのだ。その有難いご縁に感謝である。
無事これ名馬
健康であることの有難さ、何もないことの有難さは、病気や事故があると思い知らされる。高能力の人材や高性能の機材は、とかく故障が多いもの。サラブレッドはその足をガラスの脚とも称される。競走馬としてのサラブレットは誰よりも速く走れるが、少しの障害で簡単に骨折してしまう。その場合は、骨折部が化膿して馬を苦しめるので、可哀そうだが毒殺である。美人薄命である。
今回撮影に使用したSONYα9は、ミラーレスの一眼レフで超精密電子部品の塊のような高性能機である。それが今回の撮影中にピント機構がおかしくなり、かなりのピンボケ写真を量産してしまった。この撮影後、即、買ったお店に持ち込み、修理入院が決まった。「無事これ名馬」を実感した。
占い上で、波乱万丈の人生は、悪い運勢とされる。何もないのが一番良い運勢である。病院に行くと、なにもなく健康で過ごせるのが、何よりであることを教えられる。
馬場恵峰書「今日無事」
無事である有難さに感謝しよう。今日無事でも、明日は分からない。
2018-04-07
久志能幾研究所 小田泰仙 e-mail : yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp
HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite Blog: http://yukioodaii.blog.enjoy.jp
著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。
コメント