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2018年4月

2018年4月 8日 (日)

変更連絡  馬場恵峰先生の岐阜講演会

 先に4月14日の馬場恵峰先生の岐阜講演会の案内をしましたが、幹事達のご都合で、場所が名鉄犬山ホテルに変更されました。

 今回の変更に関して運営の幹事達と議論をする過程で、危機管理、安全対策、参加者の命の保全、学びの素材の選択、倫理問題、道徳問題、遵法精神の面で価値観が大きく乖離していることが露見した。私は人生での危機管理として、幹事達と縁を切る決断をした。

 

経緯

 行事の運営方法について議論中に、3度目の会議中の携帯電話なので、堪忍袋の緒が切れて彼に注意したら逆切れされ、ホテルのレストランという公共の場で、かつ部外者のホテルの課長にいる前で、「なんでこんな嫌われ者のヤツを呼んだ」と罵詈雑言を浴びせてきた。その前も運転中の携帯電話である。これで4度目の倫理違反、法律違反である。他の幹事は黙りこくって無言である。擁護もない。私一人が悪者になった。

 

犯罪行為

 最近は電車に乗ると、必ず携帯電話の使用禁止がアナウンスされる。耳にタコができるほどである。その常識が通用しない相手では、話しても無駄である。

 つい最近、高速道路で無謀運転を注意した方が、注意に逆上した運転者に、追いかけられて停車を強制され、胸倉を掴まれたところを他車に追突されて亡くなられた事故を思い出した。

 2018年現在、改正法案が検討されており、携帯電話などを操作して交通の危険を生じさせた場合の罰則について、現状の「3月以下の懲役または5万円以下の罰金」から「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」に引き上げる、とされている。さらに、直接交通の危険を生じない場合でも、現状の「5万円以下の罰金」から「6月以下の懲役または10万円以下の罰金」に厳罰化する方向だ。運転中の携帯電話は犯罪である。

 

決断

 こんなにも価値観が違う人たちとは、一緒に仕事はできないと判断したので、幹事を降りる事で筋を通した。他の幹事は私が辞めると言っても誰も引き止めもしない。

 人生の経営者として、決める時に決断をしないと、自分にも師にも仲間にも累が及ぶ。そいう輩と付き合っていると、己の人生経営が破綻する。悪縁と決別する決断が、人生での危機管理である。

 

 

お願い

 この経緯で私は名鉄犬山ホテルでの講演会への参加を取りやめました。そのため計画変更連絡が、私へは来ないので、講演会聴講希望の方は、名鉄犬山ホテルに直接、確認をお願いします。

 

2018-04-08

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

2018年4月 7日 (土)

「子と音cotone」の有難さ

院内ふれあいコンサート

 2018年4月5日14時から大垣市民病院ロビーで、患者さん達を慰問する「子と音cotone」と「子と音mama」の恒例「院内ふれあいコンサート」が開催された。総勢200名ほどの観客で、いつもより多い観客で盛況であった。

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「子と音cotone」

 「子と音cotone」は、ピアニスト河村義子先生が子供達の芸術性や思いやりの心を育成するために立ち上げた会である。cotoneの「co」はフランス語で「共に」の意味、「tone」は音色である。音楽の力を次世代に託すとの願いがある。

 「子と音cotone」は、主に10代の小学生・中学生の音楽大好きな子どもたち8名ほどが集まって歌、鍵盤ハーモニカ、ダンスのレッスンを月に2回受講している。協業でハーモニーを作る喜び、楽器のアンサンブルを楽しんでいる。イベントやコンサートなどの発表の場に参加して、全員でステージを作り上げる感動を体験している。子どもたちは、歌って、踊って、鍵盤ハーモニカや打楽器、ピアノを始め、多くの演奏に挑戦して、ライブやコンサートも積極的に体験している。ちょっぴり恥ずかしがり屋さんでも、すぐみんなと仲良くなれて楽しんでいる。

 「子と音cotoneKiDS」は定期的に、各地でコンサートを開催している。子供たちは、全員がキラキラと輝いて、一流音楽家のように生き生きと音楽を奏でる。純粋な子供たちの音楽は、聴いて見ていても楽しい。プロの演奏家が奏でる音楽とは、別の響きがある

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喜びを与える嬉しさ

 院内コンサートのように、目の前で患者の皆さんが喜んでくれるのを、小さい頃から体感すると、人に喜びを与える嬉しさが体験できるのは素晴らしい。良き情操教育の場だと思う。「子と音cotoneKiDS」のお母さんたち「cotone mama」も参加して、子供達と一緒に合唱、演奏をした。お母さんが、子供に優しい眼差し向けながら演奏する微笑ましい風景である。別のお母さんも「子と音cotoneKiDS」の演奏風景のビデオ撮影に忙しいのも微笑ましい。

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メンバー募集

  今回、事情があってやめる子もいて、その記念撮影の意味を含めて撮影に赴いた。現在、メンバー募集中です。是非、皆さんのお子さんを参加させてください。連絡は下記HPからどうぞ。

https://cotone-oogaki.jimdo.com/kids/

https://www.facebook.com/%E5%AD%90%E3%81%A8%E9%9F%B3cotone-179631062229766/

mail:info@co-to-ne.ne.jp   tel:0584-78-1126

 

演奏できる有難さ

 演奏が始まる10分ほど前、小さい子供を連れた夫婦がこの演奏会の観客席にやってきた。その連れてきた子供が号泣をして暴れて泣き止まず、病院の椅子に腰かけさせるのに一騒動であった。それをなだめる両親の姿を見て気の毒になった。一時はどうなることやらと心配になった。周りをみても、病院だから様々が病の姿を見せつけられる。

 それを鏡として、自分の幸せを感じた。「子と音」の子供たちも、演奏者として皆さんに音楽を聴いてもらう立場としてその幸せを感じて欲しいと思った。今の年齢で、そうは感じないかもしれないが、相応の歳になれば、五体満足で、音楽活動、奉仕活動に参加出来る幸せが分かる時が来るだろう。演奏したくとも、演奏を聴くことさえもできない人がいる。演奏会を通して、その痛みを分かる人間になって欲しいと思う。

 「有難い」とは、あって当たり前ではないのだ。「有る」こと自体が、「難しい」稀有の状態なのだ。その有難いご縁に感謝である。

 

無事これ名馬

 健康であることの有難さ、何もないことの有難さは、病気や事故があると思い知らされる。高能力の人材や高性能の機材は、とかく故障が多いもの。サラブレッドはその足をガラスの脚とも称される。競走馬としてのサラブレットは誰よりも速く走れるが、少しの障害で簡単に骨折してしまう。その場合は、骨折部が化膿して馬を苦しめるので、可哀そうだが毒殺である。美人薄命である。

 今回撮影に使用したSONYα9は、ミラーレスの一眼レフで超精密電子部品の塊のような高性能機である。それが今回の撮影中にピント機構がおかしくなり、かなりのピンボケ写真を量産してしまった。この撮影後、即、買ったお店に持ち込み、修理入院が決まった。「無事これ名馬」を実感した。

 占い上で、波乱万丈の人生は、悪い運勢とされる。何もないのが一番良い運勢である。病院に行くと、なにもなく健康で過ごせるのが、何よりであることを教えられる。

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 馬場恵峰書「今日無事」

 無事である有難さに感謝しよう。今日無事でも、明日は分からない。

 

2018-04-07

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

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2018年4月 6日 (金)

3-3.経営理念

・・・ 追求する価値観(あるべき姿)

  •  自然の摂理を尊重し、原理を踏まえた組織作りを目指す
  •  倫理を重視し、人間性尊重の企業を目指す  
  •  全従業員を勝利者にする
  •  エンパワーメントとチームワークの組織作りに挑戦する

 

 ネッツトヨタ南国の経営理念の根底には、「世のためのお役立ち」があり、「全従業員を勝利者にする」経営に尽きる。会社の目的は決して利益追求ではない。利益は後から、あわてて追いかけてくるのである。

 金を追ったら、金は逃げていく。金を求めるなら、人を求めよ、である。人こそが、1のモノを10にも100にも増やすことが出来る創造財である。いくら設備に金をかけても、人ほどの創造性は生まれない。

 

経済とは

 自然の摂理を尊重しないから破綻する。経済活動も自然の摂理を尊重しないから、社員が不幸になる。そもそも「経済」とは仏教用語で、「経世済民」の意味で、「皆が仲良くご飯が食べられる仕組み」ということを表している。ところが現在のグローバル経済主義では、1%の支配層が99%の富を独占し、99%の民が貧困層になり飢えに苦しんでいる。自然の摂理に反した経済活動である。

 

人間性崩壊のブラック企業

 成果ばかり要求して、多くの社員が鬱病に追い込まれ、毎年3万人前後の人が仕事で追い詰められて、自らの命を絶つ。その自殺者の内訳で、管理職、自営業が41%を占める。それが10年余も続く。40年前は、鬱病も自殺者も話題にも上らなかった。何かおかしい。

 

勝利者とは

 現在のグローバル経済主義では、1%の支配層だけが勝利者である。あとの99%が敗残者では、「経済」の名がおかしい。

 経済がギスギスして、コスト削減の圧力で、無駄の排除との名目で「余裕」までもが除かれ、職場から笑い声が消え、ため息ばかりの職場になってしまった。我々はそんな「経済」社会を追及してきたのだろうか。どこでボタンをかけ間違ったのか。その答えが、ネッツトヨタ南国の経営にある。

 

組織とは

 チームワークがなければ、10人いても10人のパワーしか出ない。それは単なる個人主義者の集まりである。組織として価値観を共有して仕事に取り組めば、10人の力が100にもなるのだ。

 

 

2018-04-04

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2018年4月 5日 (木)

災害に弱い大垣市の恥晒し

新市庁舎だけ災害に強くなる

 新市庁舎の建設現場では、大きな看板で「災害に強い新市庁舎」とある。大垣市長が居座るビルだけは災害に強くても、大垣市民は災害に弱い状態を押し付けられている。

 2018年3月22日に、昨年9月の台風21号の影響で水没した大垣駅前高屋町交差点の地下道が、半年ぶりで開通した。その大垣駅前地下道の修復状況をみて、呆れた。たかが配線の修理に半年もかかっている。また半年間、閉鎖の原因になった配電盤が、屋上ではなく、前と同じ地下の中にあるのだ。大雨が降れば、また浸水して、防災に弱い大垣市の恥を晒すことになるだろう。新市庁舎だけが、防災に強い新市庁舎を作るようだ。なにせ市民税を岐阜市新市庁舎の5割増しのレベルで、税金を無駄遣いすれば、新市庁舎だけは災害に強くできて当たり前。市民の暮らしに直結する市の設備は、災害に弱いままである。可哀そうなのは、大垣市民である。

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亀の池の開所式が最優先

 この地下道の復旧日程も二転三転していた。当初の数か月間は復旧の予定日さえ記載されていなかった。なおかつ不要不急の亀の池の開所式に大垣市長の参列の華を添える為、やっと表示された復旧予定日の3月20日から、3月22日に直前に延期され変更になった。担当者の大垣市長へのゴマすりの極みである。また水没が予想されるこんな地下に配電盤を前と同じように置いてよいのか。また水没すれば、お金を業者にばらまけるので、めでたし、めでたし?

 大垣市は、市民の安全確保よりも、市長の開所式の参列が最優先なのだ。市民の安全を考えるなら、一日でも早い復旧に努めるべきなのだ。こんな大垣市民の安全を考えない大垣市長に、大垣市の未来を任せてよいのか?

2p1090930半年間の恥さらし

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市民の事を考えれば、一日でも早い復旧が常識

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これでは、大雨が降ればまた閉鎖

 

再発防止は眼中にない大垣市長

 数年に一回の大雨が降れば、また地下道が水没することが分かっているのに、同じ地下の位置に配電盤を設置してある。本来なら、再発防止として、地上に設置すべきである。将来、また水没させて、業者を潤わすつもりなのか。

 本来、この地下道は不要である。現在は殆どの歩行者は、地上のスクランブル交差点を利用して、地下道を利用しない。また将来も大垣市は、もっと老人社会になって、段差や階段が多い現状の大垣市街地では老人には地獄である。この地下道も全く利用されなくなるだろう。地上のスクランブル交差点を使い、地下道を使う人は、今でも少ない。

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 同じ構造の地下道が、南方向の1キロ先の郭町にあるが、それに対して横展開の再発防止がされた形跡がない。災害に強い街作りなら、当然、横展開をして、災害を未然に防ぐのが大垣市長の勤めである。

 前年に水没した室村町アンダーパス、林町アンダーパスの再発防止、大谷川の浸水被害での対策をしたという広報は伝わってこない。喉元過ぎれば、なんとかで市民の防災への忘却を期待して、市長は新市庁舎の建設に邁進する。

 

「大垣未来ビジョン」が語る大垣市長の本音

 『大垣未来ビジョン』(2018年3月発行)でも、「災害に強いまち いつ発生してもおかしくない南海トラフ巨大地震や集中豪雨などの災害に対しては、新市庁舎を中心とした公共施設の耐震化や治水対策、防災拠点の整備など、災害に強いまちづくりがすすんでいます。」と簡単に防災に関する記述があるが、その文面はあくまで「新市庁舎が中心で、他は二の次」であると、この「大垣未来ビジョン」で大垣市長の本音を出している。現状の地下道の復旧対策や、室村町アンダーパスの水没対策、大谷川の氾濫対策さえ、現在でもまともにできなくて、どうして大垣の未来が語れるのか。経営者の経営能力として分かることは、その気になればすぐできることが出来なくて、未来の改善など出来るはずがない、である。その水害も今日、昨日の話ではないのだ。『大垣未来ビジョン』で、とって付けただけの話では、話にならない。

 『大垣未来ビジョン』では、経済の基本の道路新設、改善政策も全く記載がない。これでは、大垣の経済での未来はない。

 

老人に冷たい大垣市

 2018年3月31日、股関節脱臼の手術をしてその後遺症を抱えた知人が大垣を訪ねてきた。彼と一緒にこの近くを歩いたが、この交差点で地下道の利用は拒否された。地上のスクランブル交差点を利用である。まさに大垣市の老人社会になる未来を象徴する事象であった。

 その老人に優しい未来ビジョンが、大垣市には欠落している。バリアフリーなど眼中にない大垣市である。「大垣市未来ビジョン」(2018年3月刊行)でも、「公営住宅等の維持管理」の項目でバリアフリーの一文字があるだけで、他には全く記述がない。後は押して知るべし、である。

 

経済活動を阻害

 この地下道があるため、大垣駅前の高屋町交差点が2車線から1車線に狭められて、大垣市内の交通の大渋滞の元凶になっている。それを放置したままにしている経済感覚が、お粗末である。大垣市長は金勘定だけはできても、近代経営の才はないと言わざるを得ない。

 改善案として、東西方向の出入り口を廃止するだけで、地下道も存続させたまま、地上の東西歩行の1車線を2車線に拡張できる。なぜそんな簡単な工事ができないのか。

 

2018-04-05

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2018年4月 4日 (水)

3-4.経営ビジョン

ネッツトヨタ南国の経営ビジョンとは、

 理念を追求する実行プロセス

  •  真のお客様サービスを創造・実践する  
  •  考える-発言する-行動する-反省するという参画のプロセスを重視し、従業員の成長と自己実現の機会を高める  
  •  お客様やビジネスパートナー、地域社会との発展的な関係構築から学習を重ね、独自性と主体性を発揮する。

 この3つの経営理念に基づき実行していくことにより、成長し続ける永続性のある組織を創る。

 

 経営ビジョンでは、「お客様と家族ぐるみの一生涯のお付き合い」をベースにしている。泣かせる殺し文句である。人は殺し文句で「オチル」。

 貴社は、顧客の何人を「殺せましたか」?

 

お客を殺す

 ところが金融機関によっては、お客を「殺す」ことで儲けているヤクザまがいの組織が存在する。私が定年退職して、地元に戻ったら、若い女性たちが寄り付いてきて困ったことがある。銀行の女性ファイナンシャルプランナーが、私の退職金を狙って、「大事な退職金の運用は、是非、当行に」である。

 敵が言うには、ブラジルとかオーストラリアの資源国の投資ファンドがお勧めですという。この種の投資ファンドは、銀行の手数料が高く、客が儲かるものではない。そこで私が、敵に言い返した言葉は、「もっと儲かる話があるが、聞きますか?」。相手が身を乗り出してきたところを「自分自身に投資をしなさい。それが、一番リターンが大きい。上から指示されたノルマの商品を売るだけの銀行マンを信用してはいけません」とトドメを刺して追い返した。

 2011年当時は、資源ファンドがもてはやされたが、その数年後、バブルがはじけて、その銀行レディを信じて投資をしていれば、殺されるところであった。客がファンドを買っても、銀行は手数料さえ入れば、顧客がどうなっても知ったことではない。そうやってお客が殺される。くわばらくわばら。

 

銀行は誰のため

 「銀行は、雨の日には傘を貸してくれず、晴れの日に傘を押し付ける」と巷で言われている噂は本当である。そんな商売をしていたから、現在は銀行の統廃合、AIでの人員整理等で嵐に巻き込まれている。いままでお客のことを真に考えていなかった咎である。銀行の経営は、ネッツトヨタ南国の経営とは対極にある。

 

ブラック企業のノルマ

 銀行の支店長になっても、死ぬほどのノルマが肩にのしかかる。上司から「支店長の代わりなどいくらでもいる。今月のノルマ達成のため死ぬまで働け」と脅されても何も反論できない銀行支店長である。支店長にも家族がある。それを思えば、上司に逆らうことなどできない環境である。その支店長も40代で支店長に昇格できなければ、社外に出されてしまう厳しい生存競争の世界である。華やかな銀行員という事務職で、手に職の無いサラリーマンは、出向先の中小企業の社長に気に入られなければ、路頭に迷う。

 銀行マンは何のためにその進路に進んだのか? 銀行マンを辞めた己が、どういう付加価値を社会とお客様に与えることが出来るか考えているのだろか。

 若い女性銀行員は、ファイナンシャルプランナーという名で、お客雅を殺して手数料を稼ぐ。支店長はノルマ未達成で頭取から殺される。華やかな銀行の世界の陰では、おどろおどろしい拝金畜生が蠢く。

 ネッツトヨタ南国の新入社員は、四国お遍路の研修の旅で仕事とは何かに開眼し、銀行マンはリストラされてから四国お遍路の旅に出て人生を悟る。どちらが幸せか?

 

技術者の使命感

 私も前職では、徹夜を強いられたことが数回ある。しかしそれは自分の開発した機械で問題が起き、それがお客様に迷惑をかけている。なんとか早く対処せねばという使命感での徹夜である。不幸と思ったことはない。上司から強制されたわけではない。その状況では鬱病にかかって悩んでいる暇はない。

 その意識で、徹夜をやっていたら、スウェーデンの現地マネージャーから、「You are crazy」と言われたが、それが技術者の誇りでもあったと思う。これは労働基準監督局の問題ではないのだ。ネッツトヨタ南国の働き方に相通じるものがあると思う。スウェーデンでは、機械は壊れて当たりまえ、の考えである。人間が大事なのだ。それなのに、たかが機械の故障で日本人が徹夜をするからクレイジーなのだ。同じように人を大事にするのが、ネッツトヨタ南国の経営である。

 

2018-04-04

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2018年4月 3日 (火)

3-2.人は何を目指し、何のために働くのか

 人はパンのみに生きるにあらず。また給与のために働くのではない。また、環境の良い場所で働くのがモチベーションの向上に繋がるわけでない。

 ネッツトヨタ南国では、採用面接とその後の面接に200時間をかけて、何のためにこの会社で働くかを確認しあう。その過程で、人生での働く意味を確認させる。

 転職・離職の激しいこの車販売業界でありながら、ネッツトヨタ南国では退職者がほとんど出ないという驚異的な定着率を誇る。

 

新人教育「修身」

 私は、思うところがあって2004年、前職場の新人教育で「修身」という講座を新設して講義をした。そこで新人に質問したのは「貴方がたは、何のために働くのか?」である。答えは様々で「お金のためです」「生活のためです」「趣味を生かすためです」…..

 そこで私は落とし穴を用意して続けて質問をする。

 「計算を単純化して年収1千万円とすると、定年まで30年間で収入総額は3億円である。今、目の前に3億円が提供されたら、貴方はどうするのか?」と問う。

 「遊びます」「趣味に生きます」、「世界旅行をします」、「テニスをして過ごします」、「貯金をして働きます」、「起業します」、と答えは様々である。

 「では今から30年間、毎日、朝から晩まで趣味(テニス、映画等)だけをして過ごすのか?」と追い打ちをかけると、新人は答えに詰まってしまう。私は、その姿を見るのが楽しみ(?)であった。

1img_0571 「修身」講義風景 講師は著者

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趣味と仕事の違い

 遊びや趣味は、仕事の合間に息抜きでやる分には、楽しくてよい。しかし遊びとはいえ、それを1週間も続けてやり続けると辛くなる。それに対して、仕事はやればやるほど楽しくなる。それが仕事と遊びの違いである。仕事に命はかけても、趣味や遊びには命を掛けれない。

P27__o_0508293 「修身」 小田 2005年

 

西洋思想と東洋思想の「働く目的」

 人が何のために働くかの理論的解析として、「ハーズバーグの動機づけ・衛生理論」「マズローの自己実現理論」が経営学で有名である。私にはこの両方の理論は、西洋の個人の欲望を成就させることを前提としており、日本人の考え方には違和感を覚える。

 「ハーズバーグの動機づけ・衛生理論」では人間は成長しようとする欲望の存在として2つに分類する。人として働くことの理論に利己的な考えを垣間見て違和感を覚える。

 マズローの「マズローの自己実現理論」でも、自分だけの存在の利己的な実現と見えてしまう。自然と社会と調和して生きてきた日本人の感性とは違和感がある。我々は自然と社会の共生の中で、自分の存在を自己主張しない存在と意識してきたのではないか。西洋の働くための理論は、自分中心である。

 

ハーズバーグの動機づけ・衛生理論

 この理論は、米国の臨床心理学者フレデリック・ハーズバーグが提唱した仕事における満足と不満足を引き起こす要因に関する理論である。

 この理論では、人間が仕事に満足感を感じる要因と不満足を感じる要因は、全く別物であるとする。人間には2種類の欲求があり、苦痛を避けようとする動物的な欲求と、心理的に成長しようとする人間的欲求の欲求があるとする。

 苦痛を避けようとする動物的な欲求を充足しても、人間は不満足感が減少するだけで積極的な満足感を増加させえない。また、たとえ心理的に成長しようとする人間的欲求を充たせなくても、不満足感が増加するわけではないと考える。つまり、仕事の満足感を引き起こす要因と不満を引き起こす要因は違い。不満要因(衛生要因)を除去しても、満足感を生み出せない。それは不満足感を減少させる効果しかなく、仕事の満足感を引き出すには「動機づけ要因」に取り組むべきとする理論である。

 やる気が高まる要因は、達成、承認、仕事そのもの、責任である。

 やる気が損なわれる要因は、会社の政策と経営、監督、上役関係である。

 

マズローの自己実現理論

 米国の心理学者アブラハム・マズローは、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化した。その階層は、ピラミッド状の状態で、人間の基本的欲求を、高次の欲求(上)から並べる。

 自己実現の欲求

 承認(尊重)の欲求

 社会的欲求 / 所属と愛の欲求

 安全の欲求

 生理的欲求

 

2018-04-03

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2018年4月 2日 (月)

大垣市長のマネジメント能力は?

マネジメントとは

 「マネジメントとは、組織の成果を出すための概念である」と定義したのは、ドラッカーである。その組織をマネジメントする目的は、組織の使命達成と組織構成員の幸せの達成である。

 大垣市という商業都市の組織(就業者の69%が第三次産業)を、衰退させたのは、一見盛況になったように見える「大垣元気ハツラツ市」である。「大垣元気ハツラツ市」は、他市の業者だけを潤すだけの税金のカネ食い虫である。大垣市を衰退させて、その事実から目を逸らし、市民を騙し、「大垣元気ハツラツ市」に執着する大垣市長は、マネジメント失格者である。

 

呪いとして制癌剤

 大垣駅前商店街を活性化すると称する「大垣元気ハツラツ市」は、まるで制癌剤のようだ。制癌剤は、ガンを殺す目的は達成するが、回りの健康な組織も無差別に殺して、結果として患者の死期を早める。儲かるのは製薬会社と医療関係だけである。

 「大垣元気ハツラツ市」の開催日だけは、大垣駅前通りは多くの物見遊山の観光客で賑わうので、成果が上がっているかに見えるが、他の日は人通りなく長期的には衰退である。「大垣元気ハツラツ市」の当日でも、盛り上がっているのは大通りの中央で店を開いている露天商だけで、大垣駅前商店街は、廃業していない店は閉店している。当日は儲からないからだ。

 大垣市長は、大垣駅駅前商店街に呪い込めて完全犯罪として「大垣元気ハツラツ市」という毒薬を7年間も大垣市に盛った。長年、薬を投与しても病巣はひどくなる一方で、商店街の衰退という病気は少しも治らない。当たり前だ、毒なのだから。

 7年間の毒物投与で、大垣駅駅前商店街は壊死した。儲かったのは、商店街組合の一部の幹部と芸人派遣業者、他市の露店商、警備会社だけである。最大の被害者は、大垣駅前商店街と大垣市民である。

砂上の楼閣

 「大垣元気ハツラツ市」では、他市の観光客でにぎわうが、他市からの出稼ぎの露天商の店で飲み食いをして、地元の商店街には、お金が落ちない。イベントがある日だけ来る物見遊山の観光客は、大垣駅前商店街では買い物をしない。なにせ買えば荷物になり、車まで運ぶのが面倒である。それなら車を無料で停めた大垣駅北側の大規模小売店アピタで買い物をする。

 そして大垣市長の意図通り、大垣駅前商店街の昼間は61%の店がシャッターを降ろしてしまった街に落ちぶれた。結果として商業で成りったっている大垣市も寂れた。公示地価も、大垣市駅前一等地の高屋町の地価は下落の一途である。それに対照的に、東海道から大きく外れているが、観光で実績を上げている高山市の公示地価は上がっている。つまり大垣市長が、大垣を衰退させたので、大垣市民が貧乏になったのだ。大垣市長が、大垣市民の財産を目減りさせたのだ。大垣市という組織のマネジメント失格である。

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 2018年3月4日の「大垣元気ハツラツ市」。大通りを通行止めにして屋台が並ぶ

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 大通りに面した商店街は、中央部の屋台の繁盛とは別世界で、シャッターを降ろした店が続く

4dsc01378 大垣市長は、「元気ハツラツ市」の雛壇で、大垣駅前商店街のシャッターを降ろした店が並ぶ街並みには目を背けて、大垣スィーツのグランプリ表彰式に出てご満悦である。2018年3月4日

 営利目的の商店のコンテストに、なぜ大垣市長が公務として参加するのか。なぜ大垣市民の健康に悪いスィーツの宣伝に手を貸すのか。もっと市長としてやるべきことがあるだろう。

スィーツという名の毒

 そのスィーツには、ショートニング、マーガリン、バター、植物油、砂糖が多量に入っていて、現代病の遠因となっている。ショートニングは、主に植物油を原料とした食用油脂である。マーガリンから水分と添加物を除いて純度の高い油脂にして、パンや焼き菓子の製造などにバターやラードの代用として利用される。人体への影響として、水素添加の処理時に脂肪酸が一部トランス化し、トランス脂肪酸が生成される。このトランス脂肪酸が心臓疾患・アレルギーを中心とする様々な健康被害を引き起こす恐れが指摘されている。ショートニングは、食品への使用においては、北米や欧州の大半の国では規制されているが、日本では野放しである。

 植物油から作られるマーガリンは、バターよりも健康によいという印象があった。しかしマーガリンに含まれるトランス脂肪酸が健康被害を与える恐れが指摘されている。トランス脂肪酸は心臓疾患や現代病の一因である恐れがある。米国では食品中に含まれるトランス脂肪酸の量の表示や、量の規制が行われている。規制がないのは日本だけである。

 私は健康上の理由から、この種の毒の入ったスィーツは、ドクターストップである。美味しいものには毒がある。

 

マネジメント意識の欠如

 大垣市長には大垣という組織を繁栄させる責任がある。大垣市の責任者なら、下記の問題点を直視して対処しないのは、職務放棄か無能のどちらかである。

大垣市の公示地価の下落に対策がない。他市では上昇しているのに。

駅前商店街の61%がシャッターを降ろした。見て見ぬふり。「空いた店舗は、駐車場にすればいい」と広言する。

駅前商店街が幽霊街になっているのに気がつかない。

「大垣元気ハツラツ市」に7年間、1億2千万円を投じて、なぜ大垣駅前商店街の衰退が止まらないのかを考えない。

「大垣元気ハツラツ市」を止めてという商店街店主の声に耳を塞ぐ。

・イベントの運営でPDCAを回さない

・大垣市長として「大垣元気ハツラツ市」に来ても、運営責任者に案内をされて、行事の挨拶だけをしたら、街の実態から目を逸らすように、さっさと黒い公用車に乗って姿を消す。現地現物で、実体を見ようとしない。

・なぜ一商店街の営利団体の行事「元気ハツラツ市」に、また休日に、幼稚園園児や小学校児童を市長名で駆り出すのか。

防災、治水の意識が薄い。室村アンダーパスの水没、大垣駅前地下道の水没、半年間の放置。

経済の血流である道路行政を放置、交通渋滞を拡大させている。

・17年間の長期政権で、取り巻きはヒラメの役人ばかりで、市民の声を遠ざけている

 

「大垣市中心市街地活性化基本計画」の顛末

 大垣市駅前商店街の整備には「大垣市中心市街地活性化基本計画」で、市民税を大量に投じた。見た目だけは綺麗になった。しかし本来の目的の中心市街地の活性化には、全く逆結果で大垣市の衰退化に拍車をかけた。休日は、買い物歩行者皆無のシャッター通り化の幽霊都市を作り出した。市庁舎だけが立派になるだけである。まるで砂上の楼閣という中国の鬼城と同じである。見た目だけは金を投じて綺麗にしたので、土建業者だけは潤った。

 

2018-04-02

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

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2018年4月 1日 (日)

私というお客様不満足度

顧客不満足

 定年後、大垣に帰り大垣市内のトヨタ店で、自車の車検や修理の関係で、その店のフロントマンと懇意になり、ご縁として多くの私の作成した資料やノウハウ情報を提供してあげた。彼のアドバイスで、かなりの出費で車もドレスアップした。そのフロントマンがある日、岐阜に転勤になって私の前から消えてしまった。

 あるカーショップで、店長と懇意になり、カーナビの更新や車体の全面塗装でお世話になった。かなりの出費である。その店長がある日、岐阜のお店に転勤になった。

 二人とも、何の挨拶もなく、私から忽然と消えていった。なぜ一言くらいの挨拶がないのだ。それ以来、その二つのお店には行かないようにした。車検・点検・修理も別のトヨタ店に変えた。

 あるトヨタ店で車の商談を進めていた。ある件で、電話をお願いしたが、行き違いで、後から電話をしますと伝言があった。ところが彼からそれ以来、電話が全くない。私はそのお店とは縁がないとして、そのお店との縁を切った。

 これらの事例は、商売以前の人間性の問題である。私は車やパーツを買っているのではない。私とご縁のできた「貴方」という人格を買っているのだ。

 現在、自動車販売店は、新車を売って利益を上げていない。車検や点検で稼いでいる。新車が一台も売れなくとも、経営が回るような優良な会社も存在する。その環境で、前記の2例の対応は、販売店として自殺行為である。

 

今度はない

 ある人と、ご縁が出来て「今度、一緒に飯を食おう」と言って、誘われることは、ごく稀である。私はそれでその人を人物評価する。それで、今まで大きな間違いはなかった。そんないい加減な口約束をする人間と付き合っていると、自分の人生を無駄にする。

 なぜ今度なのか、なぜ今、ここでないのか。明日は分からない。

 

ビスタ店のご縁

 29年前に2代目の車をビスタ店で購入してから付き合っているビスタ店のM課長(後日店長)は、転勤になっても挨拶状をくれる。それ以来、自車のメンテの関係では、直接の縁が切れたが、ビスタ店がネッツ店に変わっても、今でも車に関する相談を電話で対応して頂いている。

 

ネッツトヨタ南国のお客様対応

 現在、ブログで「ネッツトヨタ南国の経営」を連載しているが、顧客満足度と従業員満足度は、、顧客に対する付き合い方如何で、大きく影響することを実感している。ネッツトヨタ南国は四国で高知にしかお店がない。それでも四国の各地からお客が押し寄せる。顧客を掴んで離さない何かがあると推定される。

 

2018-04-01

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

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3.目的、理念、ビジョン、社訓

3-1.経営目的

 ネッツトヨタ南国の経営目的は、顧客の満足度を高めての車販売数増大ではない。経営目的は、従業員の幸福度の向上である。その過程で従業員が自主的に会社をよくする改善・活動を展開し、結果として顧客満足度が上がり、車の販売が最高になるという新しい経営価値を創造した。車が最高に販売できたのは、目的ではなく、結果である。お客様は満足(CS)しただけでは商品を買ってくれない。モノ余りの現代では、お客様に感動を与えないと、購買意欲は起こらない。自動車業界また地方企業としては初めて、顧客本位の経営に贈られる「日本経営品質賞」も受賞した(2002年)。

 

日本経営品質賞

 日本企業の競争力向上を目的として、お客さま視点に立った企業改革を実現し、卓越した業績を生み出す「経営の仕組み」を持つ企業を表彰する制度・同賞は、米国の競争力回復の因となった「マルコム・ボルドリッジ国家品質賞」を範として、(財)社会経済生産性本部が主体となり1995年に創設された。

  

ネッツトヨタ南国の社員満足(ES)追及経営 

 NEEDS    ⇦⇒   WANTS

 目的追及     ⇦⇒   目標追及

 価値追及     ⇦⇒   事実達成

 幸福追求     ⇦⇒   利益追求

 社員満足(ES) ⇦⇒   会社満足(業績達成) 

   ⇓             ⇓ 

 顧客満足(CS)      株主満足

 

社員満足(ES)と顧客満足(CS)の違い

         CS ―――― ES

         相対 ―――― 絶対

     × 主観 ―――― 客観

         教育 ―――― 共育

         参加 ―――― 参画

   × 多数決 ―――― 議論

 × 上位下達 ―――― 自分で考える

         知識 ―――― 思考

         学歴 ―――― 学力

 × 優勝劣敗 ―――― Win-Win

 × 少数精鋭 ―――― 全員精鋭

         金棒 ―――― 鬼

 

 株主が満足しても、顧客が満足する保証はない。あくまで社員満足度が最優先で、その根本が価値観の追求である。その結果が顧客満足度の向上である。その結果として業績が上がる。

 会社は株主のものとして、利益追求を最優先にするとノルマ達成のため平気で不正をするようになる。それがグローバル経済主義に汚染された日本企業の不祥事多発として、現れている。

 

顧客満足経営がVWの排ガス不正を生んだ

 成果主義経営の行き着く先がVWの排ガス不正である。ディーゼルエンジンの排ガスはクリーンと顧客を騙して、VWは世界一の自動車生産の座を射止めた。その舞台裏ではVWトップは、技術的に不可能な技術開発を技術者に強いた。自分と家族の生活を守るために、技術者は不正に手を染めたのだ。目標を達成できなければ、冷酷人事で飛ばされる状況で、技術者は何ができたのか。責めるのは簡単だが、自分が当事者になれば、その辛さが分かる。金勘定は分かるが、技術が分からないトップが上に立つと、拝金主義では利益優先となる。これは人の問題ではなく、拝金主義という制度の問題である。

 同じことが、日本でもニッサンの非資格者によるの車検査体制、三菱自動車のリコール問題である。

 

2018-04-01

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