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2017年9月

2017年9月15日 (金)

佛は牛丼を我慢する(改定)

ファーストフード禁止令

 ロワジールホテル大垣の料理長・齋藤さんは、修行時代に親方から「牛丼、カレー、ホンだし入りの味噌汁は食べてはいけない」と指導された。牛丼が世に出回り始めた頃の話である。

 親方曰く「牛丼はあまりに美味しすぎて味覚が麻痺するので、料理人として食べてはならない」。普通の料理方法では、あれだけの魅力的な味は出せないという。魔法の調味料(味覚を麻痺させる化学調味料)を多量に入れてあるからだという。だから味覚も確実に劣化する。多量に食べ続ければ、何時かは体がおかしくなる。またそんな美味しいものが280円で食べられることが異様である。安いものにはワケがある。

 

病気への疑問

 牛丼が世に出回り始めた40年前の日本の医療費総額は、10兆円ほどであったが、現在は40兆円を超える。医療費総額の最高額の更新は12年連続である(2015年9月現在)。医療が発達しても患者は増え、医療費は増える一方である。最近はガン、認知症、糖尿病の急増である。今では若年性認知症まで蔓延している。当時は、認知症など話題にも上らなかった。何かおかしい。その医療費の増加は、日本のファーストフードの普及の歴史と重なる。ファーストフードに含まれる、糖分、劣悪油、添加物、抗生物質や成長ホルモン(牛や鶏の餌に含まれる)を多量に日本人が摂取しはじめたせいではないかと私は推定している。

 

病気の真因の推定

 2004年、日本高血圧学会は、診療指針を改定し、65歳以上の高齢者については、血圧目標値を従来のグレーゾーンの「140~160」から「140未満」に引き下げた。ところが、この診療指針には「この目標値が妥当かどうか、現在のところエビデンス(証拠)がない」と書かれている。

 1968年には305,200人だった高血圧患者が、2015年には1010万800人に急増した(厚生省)。実に33倍の急増である。なにかおかしい。それだけ降圧剤を飲む患者が増えて、医師も薬品メーカーも大喜びである。日本の医療費総額は10兆円(1970年)から40兆円(2015年)に増えて、医学の進歩は著しいが、ガン患者は36,900人(1968年)から865,238人(2012年)と増え続けている。認知症患者は149万人(2002年)が345万人(2015年)と急増である。認知症患者数データに関しては、2002年より前の統計データがないが、それ以前はそんな話を聞いたことも話題にも上らなかったので、統計がないのであろう。

 血液には免疫酵素や、組織に栄養を運ぶ役目がある。体内の血管の総延長距離は10万キロにも及ぶ。高血圧とは、加齢や悪食で血管のしなやかさが失われたり、血管にプラーク(カス)が溜まり、血圧を高めないと、血液が全身に回らないので、自己防衛本能として起こる生理現象である。それを降圧剤の対処療法で下げるから、必要な血が全身に回らず、その結果として、ガン、認知症が起こるのではと、医者ではない素人の私は勘ぐっている。血圧を降圧剤で下げれば、確かに脳溢血等の血管が破れる事故は減るが、ガン、認知症、脳梗塞は増える。それはこの50年間のデータ(厚生省)が証明している。

 

病食同源

 1960年には日本の外食産業売上総額は、15兆円ほどであったが、2000年には33兆円ほどに高度成長をとげる。その成長と病気の増加が重なっている。血管のしなやかさが失われたり、血管にプラーク(カス)が溜まるのは、ファーストフードで代表される、悪い食生活が原因ではないのか? 医食同源であるから、病食同源であるはずである。齋藤料理長の親方の舌眼に敬意を表したい。

 

 とは口という門から入る食物を毒見する六根の一佛である。六根とは六織を生ずる六つの感官(眼・耳・鼻・舌・身・意)の称である(佛語)。そのお役目は体の防衛である。しかし化学調味料はその六根の門番さえも騙してしまう魔物である。

 

 カレーは、いつ何処で食べても美味しく食べられるので、味覚が麻痺させられる。カレーには香辛料が多く入っている。香辛料とは胡椒等の本来の味を誤魔化す調味料である。胡椒とは保存技術の無い中世ヨーロッパで、腐りかけた肉を少しでも美味しく食べるために、腐臭を誤魔化すために使った調味料である。腐った肉が体に良いわけが無い。その腐臭を誤魔化すための香辛料も体に良いわけが無い。

 胡椒が宝石のように高価なインドの特産品であったので、奴隷商人のコロンブスは、胡椒の新しい運搬航路を求めて新航路を探す旅に出て、新大陸を発見した。その後、アメリカ原住民のインディアン600万人が、アメリカ人(イギリス人)により虐殺された。カレーとは、そんな曰くつきの料理である。

 

 ホンだしも化学調味料であるので、同じ理由で不可である。齋藤さんがある土地でメチャウマのラーメンに出あった。その料理をするところを見ていたら、小さじ一杯の白い粉を汁に入れていた。白い粉は、味の素に相当する化学調味料の何かであったようだ。

 

我慢とは煩悩である

 我慢とは七慢の一つである(佛語)。七慢とは、過慢、慢過慢、我慢、増上慢、下劣慢、邪慢を言う。慢とは「忄」(心)+「曼」〔音〕で、「心が伸びたるんで怠る」を意味する。「我慢」の意味は、①我をよりどころとして心が高慢であること、②我を張ること、③じっと耐え忍ぶこと、である。当初の意味の「自分自身に固執する」ところの①の意味から②に転じ、さらに③の意味となった。

 七慢は人が持つ煩悩である。その煩悩を断ち切るのが不動明王の持つ宝剣である。佛法、佛像を作り出した古代の賢者は、人の持つ慢心を知っていた。慢心を持つ人の本質は、2千年前から少しも変わっていない。それが、今でも不動明王が現役で活躍する所以である。口から入る悪魔に注意を向けたい。その悪魔は、めちゃめちゃ魅力的で美味しいのである。美味しいものには毒がある。

 

図はロワジールホテル大垣の料理長・齋藤秀己さん  2015年1月18日

 齋藤さんの作る料理は本物の味で、美味しい。

 

2017-09-15

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2017年9月14日 (木)

お知らせ 本日休載

本日、長崎出張のためブログ記事を休載します。

小田泰仙

2017年9月13日 (水)

外国人観光客というお宝を無視

 日本政府は、政策として観光資源を活用して、外国人観光客の誘致に力を入れている。2016年の訪日外国人旅行者数は約2404万人、消費額は3兆7476億円(推定値)である。その大垣にも、現在は海外からの多くの観光客がくる。関西空港で降りて、関西を見学してバスで中部地方に一泊して、関東に向かう。また成田空港で降りて関東を見学後、バスで中部地方に来て一泊して関西に向かうパターンが多い。つい最近までは、爆買いで毎日、駅前のあるホテル群にはバス数台分のチャイナ人の団体が宿泊して我が物顔に走り回っていた。今、少しは減ったが、その現象は続いている。

 

英語パンフレットを隠し持ち

 しかし、駅前のホテルのフロントには、英語の大垣市の名所史跡案内のパンフレットが置いていない。そのため、駅前のホテルに泊まる外国人は、大多数が、大垣駅の北側の大規模店アピタに行って、そこで食事と買い物をするだけだという。多くの外人観光客は、中継地点として大垣に泊まるだけだという。この商売チャンスを見逃すのは、大垣市観光課の怠慢である。

 それで駅前の大垣観光案内所で英文パンフレットの有無の確認をしたら、奥から英文パンフレットを出してきた。なぜカウンタに日本語と並列して見えるように置かないか、である。駅前のホテルのフロントマンは、大垣の観光案内の英文パンフレットがあることさえを知らなかった。つまり、それがあることを、大垣市観光課が大垣のホテルに知させていないのである。駅前の観光案内所のカウンタにも日本語のパンフレットしか置いていないので、ここを訪れる外人も敢えて聞かないと、その存在を知らずに通り過ごしてしまう。英語が喋れるとは思えない窓口で、英語の表示もないので外人はまず訪れないし、聞かないだろう。

 今時、外人向け案内を疎かにするのは、お粗末といえる。一事が万事である。これでは大垣市の活性化など出来るはずがない。もっと大垣の活性化に、大垣市は当たり前の努力をして欲しい。

 

2017-08-13

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お礼 8,000回達成

 お陰様で「久志能幾研究所通信」の累積閲覧回数が、5月26日のブログ開設以来111日目で、8,000回を超えました。一日の平均閲覧数は72回です。ありがとうございました。

 現在、カテゴリ「大垣を良くする階」の充実に向けて取材執筆に注力しております。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

 

2017-08-13

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磨墨智 589-1.この世の地獄

 2013年、毎日、私は図書館の学習室で国家資格試験の受験勉強に励んでいた。いつも17時半ごろ、60過ぎの男性が、学習室の読書のため姿を現す。18時に一般閲覧室が閉館になるので、学習室に来るのである。その男性は学習室で、ただ雑誌や本を読むだけである。それを見て自分の幸せをつくづくと感じる。その人は「婦人画報」や「週刊ダイヤモンド」等の雑誌の活字を虚ろな目で追っているだけ。時々、学習室内を歩き回ったり、窓辺で物思いに耽っている。周りで必死に勉強している学生達と対照的であり、周りに迷惑をかけているが、本人の自覚はない。自分がそういう境遇でないことの幸せを感じなさいとの仏様の啓示だと悟っている。(2013年7月)

 

時間つぶしの地獄

 60過ぎになって、やることがなく図書館で雑誌を読んで時間潰しをしているほど惨めなことはない。こうなっては時間がいくらあっても無価値である。これでこの世の地獄を感じない人は終わっている。余命3ヶ月を宣告された末期ガン患者からすれば、その時間潰しの時間を少しでも分けてくださいと懇願すると思うのだが。本人にその自覚はない。受験地獄とはよく言われる言葉であるが、それで死ぬわけではない。自分の未来に向って挑戦をしているだけである。これを幸せと言わずして、何が幸せか。

 その昔、私も仕事で干されたことがあるが、周りが会社の収益のために忙しく働いているのに、自分は仕事がない。これほど辛いことはない。この辛さを経験したが故、仕事がある幸せが分かる。下記のような境遇になっては、人生は終わっている。そうならないように精進をすべきである。それが時間創造である。

 

 起きたけど 寝るまで 特に用もなし

 

2017-08-13

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磨墨智 544. 「何時間必要か」ではない、

「1時間で終わらせるには?」で考える

 時間は有限という危機意識が効率を高める。仕事をやるに必要な時間は、積み上げでなく、最初に時間を決めて、取り組もう。トヨタ生産方式では、価格はお客様が決める。原価は積み上げなく、下記式で決まる。

  原価=価格(お客様が決める)-利益

 この考えて同じで、処理時間はお客様(後工程、上司、依頼人)のニーズから割り出そう。そこから智慧が生まれる。

  処理時間=要求時間-余裕時間

 どれだけかかるかではなく、いつまでにと自分を追い込もう。

納期の決めない仕事は仕事ではない。

 いつまでにと、訓練として少し短めに、自分で決めよう。

スピードがお客様に感動を与える。それが自分の付加価値。

 時間がないのではない、処理時間を短くする智慧がないのだ。

 時間が足りないではない、能力がないのだ。言い訳が上手いだけ。

 お金がないのではない、お金を作る能力と気がないだけだ。

 人がいないのではない、己に人を集める能力がないのだ。

後工程はお客様。前工程は神様。自分は仏様。

 自分の工程を、観音菩薩(仏様)になった気で取り組もう。

 お客様の声なき声(本音)を観よう。そうすれば良き仕事が出来る。

 

2017-08-13

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2017年9月12日 (火)

来振寺の供養の森

地蔵尊の永住の地

 105年間、室村町を見守られた室村町四丁目地蔵菩薩像は、来振寺の供養の森に安置される予定である。現在、来振寺の南側300mにある2万平米の山地を、供養の森として整備中で、平成30年春に完成とのこと。ここにご精魂が抜かれた地蔵菩薩尊や無縁佛の供養塔を建てる計画が進んでいる。この土地は先の濃尾大震災でもびくともしなかった硬い岩盤のため、供養の安住の地として最適である。岩盤が固いので、その分、開発も大変だとのこと。

 

 来振寺(岐阜県揖斐郡大野町)は霊亀元年(715)行基の創建と伝える揖斐郡内最古の名刹で、始めは法相宗で新福寺と呼ばれた。神亀2年(725)の夏、この地に黄金色の雪が降り、その瑞祥を伝え聞いた聖武天皇の命により、来振寺と改称し勅願寺に列せられたと伝えられている。七堂伽藍十二坊を建立し、後に真言宗に改宗した。

 鎌倉時代以降隆盛を極め、僧兵二百数十名を擁していたが、享禄3年(1530)6月3日の根尾川の大洪水で寺領の田畑を流失し、さらに永禄3年(1560)には、織田信長の兵火により伽藍・僧坊など全が焼失し、寺は頽朽した。

その後、慶長・元和年間(1596から1623)、豊臣・徳川両氏の朱印状を受け、領地を与えられたことにより再興した。

現在は、西美濃三十三霊場第二番札所と美濃新四国第五十五番札所となっている。

国宝の五大尊像のほか、薬師如来画像・十一面観音立像・大般若経・掛仏・駕籠など、県・町の指定文化財を多く有している。2月第1日曜日に行われる「節分星まつり」(町無形民俗文化財)は有名。

(大野町HPより)http://www.town-ono.jp/0000000474.html

 

図1 来振寺の看板

図2 来振寺の入り口

図3 来振寺の山門

図4 来振寺の山門

図5 来振寺 観音堂

図6 整備中の供養の森  2016年5月2日撮影

 

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何もしなければ、座して死

 彦根城前に、江戸時代の商店の雰囲気を再現したキャッスルロードが整備されている。大垣駅前商店街の衰退を防ぐ対策の参考にするため、2017年9月2日、見学をしてきた。この街並みは、彦根市が国に補助金の申請をして、その通りの街並みを江戸時代の黒壁の雰囲気の街を再現した。そこに多くの飲食店、お土産屋が店を並べて歩くのが楽しい雰囲気である。多くの観光客が遊歩を楽しんでいる。飲食店が多くあるので、目移りして何処に入ろうかと迷うのがまた楽しい。

 添付の写真は、彦根キャッスルロードの2017年9月2日(土)お昼時の風景である。

 

悪魔のサイクル

 彦根キャッスルロードと比較して、大垣の顔であるはずの駅前商店街では、まずお洒落なお店が少なく、選ぶにしても入るお店が限定され、観光客にとって大事な選ぶ楽しみがない。それが大垣駅前商店街の最大の欠点である。ただでさえお店が少ないのに、市が無為無策の為、茹でガエル現象となり、だんだんと衰退しているので、益々魅力的なお店がなくなり、ますますお客の足が遠のいている。日曜日のお昼でも、歩いている人がまばらな貧相な街に成り下がっている。街の店主達が改善の良き提案をしても、街のボスが己の店の利益のために、その声を封じている。その片棒を市のヒラメの役人が担いでいる。悪魔のサイクルである。

 

行政の改革

 大垣市がやるべきことは、活性化の計画を立て、予算を付けて推進する。予算がなければ国から補助金を貰えるような計画を立案して、ユニークな新しい商店街を創出することだ。大垣市が言い訳で言うに、予算がないのではない、行政にその「気」がないだけである。何もしなければ、節約ができて、失政にならないと思っているからだ。駅前商店街の地盤沈下のあおりで廃業に追い込まれ、首を吊ろかとまで悩んで苦しんでいる市民がいるのに、それを無視する姿勢は、行政として犯罪である。予算がなければ、取ればよい、予算を見直し無駄を省いて予算を確保すればよい、市の活性化になる計画を立案して国に補助金を申請すればよい。何もやらないことが、一番罪が大きい。長の役目は、できないと思われていた課題を、智慧を出して解決すること。市長にその気がないなら、民意で首を替えればよい。

 

明日は我が身

 民間企業は、グローバル経済競争に巻き込まれて、世界と必死に戦っている。多くの民間ビジネス戦士は、過労死、メンタル病、リストラ、倒産の火の粉をかいくぐって戦っている。私の前職の会社も合併をしないと生き延びれないと状況に陥った。その中で、多くの仲間が病に倒れた。今はそんな時代である。それに対して、お役所は、減点主義の弊害で、何もしないように、失点をしないように、問題を起こさないように、起こさせないようにと、事なかれ主義で過ごせば、定年まで安泰である。倒産もない。民間が苦しんでいても、知らんふりである。その不活性化の政策を長年続けた結果が、現在のシャッター通り化になって現われている。大きな組織体の2割が壊死(50店舗が閉鎖)したのに、それに手も打たず平然としている。民間企業なら、社長の首が飛ぶ事態である。行政の無策のあだ花が咲いている。その花には腐臭の匂いがする。

 

行政の業務改革

 今を変えようと新しいことをすれば、失敗もあり血も流れる。しかし、改革をしないとじり貧になり、大垣市が衰退してしまう。今まで、トヨタ系企業で働いた目で見ると、現市政はあまりにぬるま湯的で、放漫経営に見える。好調なトヨタでは、乾いた雑巾でも時間が経つと濡れるとして、常に乾いた雑巾を絞るという業務改革を続けている。現代は、油断すれば、夕張市のように財政破綻する市も出る現代である。つい40年前まで大垣で繁栄した繊維産業は、今は影も形もない。

 現在は、幸いに工業産業が好調な大垣あるが、それが何時までもそれが続くかは、保証の限りではない。名経営者と言われた知人の大垣有数の会社でも人員整理、外部資本の受け入れの時代となった。好調なトヨタの仕事を請け負う企業が多く存在する大垣でも、電気自動車の時代になれば、どうなるか先行き不明である。そのトヨタでさえ、英仏のガソリンエンジン車販売禁止、ハイブリット車さえ否定する中国のガソリン車禁止通告(2017年9月12日 日本経済新聞報道)である。大垣行政の業務改革をしないと時代に取り残される。

  私は大垣を良くしたい。皆さんも声を上げてください。黙っていては、大垣は良くならない。同じことが大垣以外の街でも起きている。決してひとごとではない。

 

2017-09-12

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2017年9月11日 (月)

大垣駅前フェリー沈没中

長浜市と大垣市との比較

 大垣駅前商店街の問題点を探すために、2017年9月10日(日)、長浜市の黒壁スクエアに比較調査に行ってきた。その旧市街の再生として進められた黒壁スクエアの賑わいぶりに感心した。それに比べて、閑散として人通りのない大垣駅前通りを見て考えてしまった。これは個人の努力では如何ともしがたく、市の行政として有能か無能かの違いであると確信した。市を活性化するという「気」がないと、市を良くはでない。大垣市の言い分はいつも「金がない」「できません」「申請書類を作るのが大変」であるが、やる気がないので、金ができても永遠に活性化はできないと思う。どうすればできるかを考えるのが経営者である。できない理由は、バカでも言える。近隣市には知恵を出して、市を活性化している市が多くある。お金がなければ、県や国の補助金を申請すればよい。

 トヨタ生産法方式を作ったトヨタ自動車工業 元副社長大野耐一氏に、「出来ません」などと言おうものなら「お前は何時から、占い師になったのか。やりもせんうちから、できませんなどと」とド叱られたという。大垣市長には叱ってくれる人がいない。

 経営の長として何もしないのが一番悪い。何もしないならその座を去れ、である。市の長として主座に座る以上は、決断して実行しなければ失格である。「主座」とは、決断をする役目である。行政は、グローバル経済の厳しい市場原理から逸脱して、市長の顔だけを見ているヒラメに取り囲まれている。そうなったのも、そういう環境を市長が作ったからだ。因なき果はない。

 

大垣行政の取り組みの傲慢さ

 一番驚いたのは、長浜市黒壁スクエアを歩き回って、その中、シャッターを閉めたお店が2軒しか目に付かなったこと。それもピカピカのシャッターである。シャッターに入居者募集中とある。それに対して、大垣駅前に雑然と並ぶシャッター50軒の多くが錆びサビで、見るからにみすぼらしく汚らしいのと対照的である。聞けば、閉店のお店がでると長浜市の観光課が、近くの市の商店街に誘致の声がけの活動をするとか。大垣の観光課では、以前の観光課某係長が「そんな誘致などの仕事を部下には、かわいそうだから、やらせるわけにはいかない」と陳情に行った商店街の人を門前払いしたという。要するに、市民のための仕事はしたくない、である。長浜市、彦根市キャッスルロード、犬山市でも市の行政が計画を立てて、商店街の活性化に力を入れている。大垣市長はそんなことは知ったことではない、である。早く新市庁舎の椅子に座りたい、である。現実の50軒のシャッターを閉めたお店の姿が、市長の本心の全てを現している。50軒は商店街の全体で2~3割にも上る。大垣市の未来の顔は、大垣市長が思った通りになる。大垣駅前商店街は、現在もシャッターを下ろす店が繁殖中である。それも速度を上げて繁殖中である。現実は正しい。この世では最高のことしか起こらない。何も手を打たないから、現在の姿がある。これで繁栄したら、他の努力している市を差し置くことになり、神様が困ってしまう。

 

ゆでカエル現象、痴呆症

 この50年間で、特に小川市長になってから17年間、何もしない弊害が市民にじわじわと影響を与えている。じわじわとシャッターを下ろすお店が増えていく。直ぐには気がつかないが、いつの間にか、シャッターを下ろす店が50軒(実質は100軒)にも達するが、それでも市長は目が覚めない。その影響が数百人の商店街従業員、家族に影響が及び駅前通りの衰退となっている。ゆでカエルは、少しずつ温められるので、その変化に気がつかない。今、50軒もの閉店で、駅前がシャッター通り化しても目が覚めなければ、痴呆症である。

  

大垣商店街という大船が沈没中

 50軒の店主の中には、経営不振で首を吊ることや夜逃げを考えた経営者もいるはずだ。大型店舗ヤナゲンB館(食料館)の閉店したテナントを含めると100軒を超すお店が消えた。その中には、己の生活を支えるお店の閉店には、悲しいドラマが多くあったはず。お店の閉店は、己の人生の死でもある。閉店した50軒のお店には、従業員や家族を含めると数百人の生活があり、それが殺された。大垣市長は、まるで大垣駅前商店街という大きな船が沈みつつある中、乗船客を見殺しにして、自分だけのうのうと助かった韓国フェリーのセウォル号の船長のようである。大垣駅前商店街が沈み、数百人が路頭に迷っても、大垣市政には、なんの危機意識もなく、手を打たない。行政として国のフェリー沈没事故の不手際と同じ責任を取らねばなるまい。それが日本全部の現象ならともかく、近隣には、観光客で賑わっている同規模の市が数多く存在する。なにせ大垣市議会でも、本件を取り上げる市会議員さえいない。市の予算にある市街地活性化の予算も調査費という名目だけで、何に使われていることやら、市民には全く分からない。

 下記で、現在の状況を比較に示す。詳細の分析は後日に。

 

 

長浜市              大垣市

長浜城の城下町として栄えた    中山道、美濃路と交通の要所

湖北地方の中心地         西濃地方の要所

1980年代に黒壁スクエアを再生  駅前商店街を放置

旧市街整備が進められた      シャッターが増えるばかり

滋賀県内最大の観光都市      西濃地方の工業の中心地

観光資源 豊富          観光資源 豊富

黒壁スクエアで          駅前通りで

シャッターが下りた店2件     シャッターを下した店約50件

                                                       (約2~3割)

人口  63,000          160,000人

JR 普通2本/時間(上り)    快速4本/時間(上り)

 

長浜黒壁スクエアの人通り

 図1 長浜黒壁スクエア 2017年9月10日(日)10:31

 図2 長浜黒壁スクエア 2017年9月10日(日)10:35

 図3 長浜黒壁スクエア 2017年9月10日(日)10:28

 図4 長浜黒壁スクエア 2017年9月10日(日)11:15

 図5 長浜黒壁スクエア 2017年9月10日(日)11:14

下記は一番、人出が多いはずの日曜日のお昼時の大垣の姿である

 図6 大垣駅前通り   2017年9月10日(日)12:27

 図7 大垣駅前通り   2017年9月10日(日)12:27

 図8 大垣駅前通り   2017年9月10日(日)12:28

 図9 大垣駅前通り   2017年9月10日(金)12:29

長浜と大垣のシャッター比較

 図10 長浜黒壁スクエア シャッター 2017年9月10日(日)

 図11 大垣駅前通り シャッター 2017年9月 8日(金)

 大垣まつりが世界遺産として登録され、多くの観光客が訪れる。その観光客に、この姿をさらすのは大垣の恥である。商店街の無能を示している。まるで汚れた下着姿を晒すのと同じである。他の店のシャッターもみすぼらしい。

長浜と大垣の駅比較

 図12 JR長浜駅    小じんまりとした駅のたたずまい

 図13 JR大垣駅    駅ビルは立派で、駅前商店街が貧相

 

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久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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インプラント 48(市販の解説本)

2.2 『インプラント革命』東山書房 青木敏明他著 2007年刊

 インプラントの解説本は、都合の悪いことは一切書かれていない。メリットが優先的に書かれている。一般にインプラントありきでの解説本が多い。この本を歯科医より無償で提供を受けた。これはインプラントの洗脳教育本である。

 Q&Aで計32項目があるが、危機管理上の都合の悪い情報は6項目である。すべて問題ありませんとの、データの裏づけのないコメントである。最大の問題のインプラント周囲病についても記載がない。金属アレルギーも問題なしとの簡単なコメントである。

 

2.3 『「いい歯科インプラント治療医」を選ぶ』週刊朝日MOOK刊 2012年

 本書は、基本的にはインプラントを肯定し、よい歯科医を推奨するガイドブックである。そこに掲載された医院の多くは、この企画に賛成して広告として自分の歯科医院のインプラント手術技術と設備の素晴らしさを宣伝として記事にしているガイドブック書であ。その前提で読まないと罠にはまるので注意が必要である。意識して読まないと、インプラントの肯定論に洗脳される恐れがある。

 しかし、インプラントの解説だけでなく、問題点や事件も多少は記載されており、またよく読むと、医師の本音もさりげなく記載されており、インプラントの情報資料としては使える。

 この書では、「高い売上げが見込める自費治療を増やしたい」との歯科医の実態が紹介されている。全国の歯科医に、某インプラントメーカから、下記のような広告が舞い込むようである。そのため、金に目が眩んだ歯科医が、たった1日の講習でインプラント手術をしてしまう例も存在するとか。

 図1のキャッチコピーを見てぞっとした。この広告の卑しさには、あきれ果てる。人の人格は付き合う人脈で決まる。ご縁は、その人の持っている人格や人徳によって決まる。それゆえ自分のレベルにあった縁にしか、出会えないもの。インプラントに傾注する医師達の品性を推して知るべきである。

 

図1 インプラントメーカからの広告

   『「いい歯科インプラント治療医」を選ぶ』週刊朝日MOOK刊より 

 

2017-08-11

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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