« 2017年7月 | メイン | 2017年9月 »

2017年8月

2017年8月26日 (土)

インプラント 36(人相)

3.36 人相・しぐさ占い

  かかった歯科医院のデンタルガイドブック、新聞チラシに掲載された院長の写真を見ると異様な印象を受けた。腕を組んで斜めに構えてこちらを見据えている姿、異様な口の開き方をした表情の写真が掲載されている。腕を組む姿勢のボディーランゲージの意味は相手への「拒否」である。湾岸戦争の時、フセイン大統領が捕虜の英国少年に自国の「慈愛に満ちた」活動のPRのため話をしようとする姿を放映したが、少年はフセイン大統領に対して腕組をして、黙って拒否反応を示した。さすが大英帝国の末裔の少年だと全世界のマスコミが、ボディーランゲージの意味を解説して賞賛したのは、1990年頃のことである。

 斜めにこちらを見据えている視線も異様な感じを与える。私も会社案内書、会社決算報告書での社長の写真等で千枚枚以上のトップの写真を見てきたが、こんな視線のトップの写真は見たことがない。顎を少し上げ、見下したような視線が哀しい。姿勢もふんぞりかえっているような印象を受ける。

 口の開き方も、どんなメッセージがあるかは不明であるが、少なくとも笑みの口の開き方ではない。口の両サイドが下がり幾分下に反り返った口の形が不快感を与えておる。笑顔は口の両端が上がっているもの。写真を見る相手に「拒否」の姿勢でふんぞり返って、斜め上からの視線で、患者に何を伝えたいのか、疑問を与える写真である。

  

新聞のチラシでの違和感

 新聞のチラシにもこの院長写真が使われていたが、全体印象が異様である。さらに、その用紙がパチンコ店の広告より質の悪い紙で、極めて低俗な安っぽい印象を受け取った人に与えている。提供する紙の質も大きなメッセージを与えている。その前提として、歯科医院の広告を新聞チラシで行うこと自体、疑問を感じる。医療は特売するような商品ではない。そんなに儲けたいの? インプラント手術が医療行為ではなく、審美観治療と思えば納得はできる。

 

己の姿とは、己の積善積悪の証し

 人はいつも見られている。特に社長や上に立つ人と言われる人は衆人の注視の的である。その目を胡麻化そうと意識しても、自ずと己の全てが曝け出されてしまう。今まで数十年かけて育成してきた己の姿である。小手先での誤魔かしは効かない。今からでも遅くないので、自分を真摯に育成するしか、対応方法はない。

 

2017-08-26

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

Photo

2017年8月25日 (金)

何事も上手になるには好きで継続、時を活かせ

1.実行してみたら出来るかも知れないのに、なさず学ばず・・・歳月流れ老化道、早く気付いて、老華輝く道歩み幸つかめ。

2.手の三分、練磨の繰り返し、目で三分を覚え、脳裏に刻むこと、そして耳から学ぶ。四分が最強の力、糧となり充実する。

3.多忙でも時間活用心得て何事でも基本をしっかり学び身に付けることだ。

4.続けていると、自然にいつかは好きになるもの。

又、忙中に自然その時間も生まれてくる。

5.習字(自)-書道―書芸と進歩せよ。

6.字は苦手だ・・・と学ばないまま、生涯つかまず成果も残らず心寂しいものである。優劣ではなく、希望を持ち活動を。  

 平成29年夏91翁恵峰

 2017年7月20日、馬場恵峰先生宅を訪問したとき、素敵な文言の書を見つけた。少々サイズが大きすぎたので、お願いして所定の色紙に書いてもうことにした。その書が、昨日(8月24日)、宅配で届いた。その文を掲載します。この文の内容は書の分野だけではなく、どの分野でも当てはまる言葉である。これからの人生で、この言葉を大事にしていきたい。著作権の関係で写真が掲載できませんので、文章のみ掲載します。

2017-08-25

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

 

トヨタ式ダイエットで14kg減(1/7) 総括(改定)

 ダイエットは健康問題ではなく、経営の問題である。経営者としての危機管理の問題である。たかが己の体重管理ひとつができなくて、なんで会社の経営ができるのか。目の前の小さな変化を見逃して、何で経営者なのか。私は経営診断で、社長の肥満度を見て、その会社の経営の重要参考データとして観察している。米国では、肥満者は管理能力がないと見なされ、管理職失格である。

 ちなみにダイエットとは痩せる意味もあるが、真意は「食餌療法・処罰」(ランダムハウス英和辞典)である。お相撲さんは強くなるために、ダイエットとして体重を増やし、そして自然の理に反した体重増で短命となる。この世では最高のことしか起こらない。肥満になる生活をして、起きた最高の事象が肥満なのだ。喜ばしいことだ。それで太らなければ、自然の理に反する事象となり、神仏が差配する「天会社」の経営が成り立たなくなる。

 

 2010年、還暦の歳を迎えた機に、体の整備として、トヨタ生産方式を活用してダイエットに再チャレンジした。2010年1月から7ヶ月間で体をスリム化して、定年退職の日には標準体重を達成した。ダイエットは200人に1人しか成功しない。このダイエットの成功の最大の成果は、まだまだやれる自分の再発見と生きる力の獲得である。一時、落ち込んでいたが、第二の人生を歩む上で自信を取り戻した。

 

体重を14kg減    (77 → 63Kg)、

体脂肪率で6%減  (25.8 → 19.7%)、

おなか周りで14cm減 (96 → 82cm)

BMI 22        (26.7 → 22.1)

 

 7年後の現在(2017年)でも、少しリバウンドだが許容値内で(67 Kg)、心身とも身軽になり、総コレステロール値を始め、人間ドックの検査結果の要注意項目が激減した。また嬉しい出費として、スーツ、ズボン類がほとんど買い直しとなった。今までは太ってスーツが着られなくなるのを「脱皮」と称して、笑って誤魔化していたが、今回は真の脱皮となった。新しい出発に際し、体の贅肉が取れて身軽になった。

 

茹でかえる現象

 体重が長期間にわたり微増し続ける変化は、茹でかえる現象である。知らず知らずのうちに、内臓に脂肪がたまり血圧が上がり、肝臓に脂肪肝が増え、体の細胞が死の岸に押し流されていく。毎日毎日が、小さな変化なので気にならず、意識もなく時が過ぎ去っていく。38年前の入社時には58Kgであった体重は、年々徐々に、かつ順調?に増え、一時80kg弱まで増えた。入社から10年間ぐらいの自身の写真を見ると、どこのスマートな青年かいなと、我ながら笑ちゃいます。まさに「命は光陰に移されて暫くも停め難し、紅顔いずくへか去りにし、尋ねんとするに縦証跡なし」(修証義)である。今まで何回もダイエットに取り組み、数キロは痩せるが、すぐリバウンドしてしまった。今回は病気によるご縁を引き金に、新たな決意と視える化による科学的・経営的な取り組みが功を奏した。

 

ダイエット成功者

 『ワシントン・ポスト』の調査によると、アメリカでは過去70年間で、26,000種のダイエット法が発表されたそうだ。それらのダイエット法で成功した人は、200人のうち10人。つまり成功率は5%。この場合の“成功”というのは、いちおう「目標体重に達した人」という意味だ。100人のうち95人が目標体重に達する前に挫折する。理由は「ダイエットを続けられないから」。

 そして、わずか5%の「成功者」の中でも、その後も体重の維持に成功した人は、200人のうちでわずか一人。たった0.5%しかいない。ダイエットの失敗というのは「やせられないこと」ではなく、「続けられないこと」なのだ。いかに持続することが難しいかがわかる。

『いつもでもデブと思うなよ』岡田斗司夫著(新潮新書)

 

ダイエットのきっかけ

 2009年末、私は社内保健婦S氏から特定保険指導対象として、体重と万歩計値をWEB上で管理される身となった。昨年病気をした件もあり、本気でダイエットに取り組むことになった。これを機に5年前購入の100g単位の体重計を、50g単位の体重計に更新した。前機種は測定値が不安定で閉口したが、今回のT社の体重計は1万円余の値段なのに、何回計っても同じ値が表示される高性能さである。これは技術進歩なのか、メーカ差異かは不明だが、ダイエットのモチベーション維持には大きな力となった。前日の悪行(食べ過ぎ)と努力(節制)が、即、数値で表示される。この効果は大きく、1万円の投資はすぐ元が取れた。また体脂肪率(体脂肪量)、骨量、基礎代謝、筋肉量、内臓脂肪レベル、体内年齢の表示機能もあり、その推移をグラフ化して視覚で納得するのもダイエットのモチベーション維持に大きな力となった。

 

母の死

 私は母を42歳の時に亡くした。享年69歳、平均寿命から見て早すぎる死である。母は太っていて、私が健康上から、もっと痩せろと口すっぱく言っても、母は「食べたいものを食べずに、長生きなどしたくない」と聞く耳を貸さなかった。

結果的に肥満からくる高血圧で、脳内出血で倒れ、最後は脳梗塞で亡くなった。亡くなる前の5ヶ月間は、意識がなく、眠るがごとく逝ってしまった。この間、就業後の深夜、刈谷から大垣市民病院まで(80kmの距離)車を飛ばして通ったのだが、意識のない母を見舞うほど、辛く情けないことはない。面会しても意識のない母の顔を見るだけ。全く反応がない。看護していた父はもっと辛かったろうと今にして思う。こんな見舞いがいのない、辛い見舞いはない。見舞いに行っても母の反応があれば、まだ慰めがあるのだが、全く反応のない母の顔を見るのは辛いものだった。

 親としての健康管理は家族・子供に対する責務です。特に肥満は発病の大きな原因の一つで、突然死や脳溢血の発生率が数倍に跳ね上がる。だから肥満の解消と健康管理は、親としての責務なのです。

親の早死にほど、子供にとって不幸なことはない。還暦を過ぎて、両親が健在の友人をみると羨ましくなる。親として子供がかわいければ、自分が健康管理をして、長生きしてあげるのが、最大の「孝行」です(「孝」の字は、大人を意味する「老」と「子」から構成されています)。子供に残して喜ばれるのは、財産よりも親の長生きです。親を失って初めて、また還暦の歳を迎えてその価値がわかる。でも、その時には遅いのだ。母が逝ってから、今日で18年が経った。今日は母の命日です。         (この項2010年12月9日 記)

 

図1 体重、体脂肪率、体脂肪量の変化 (2010年1月1日~7月12日)

図2 人間ドック数値の推移

図3左 大学の実験室で(左) 1972年 58kgほど

   今見ると笑っちゃいます。なんとスマートな青年! 

図3右 ミシガン大学セミナー参加時 1997年

   なんと肥満な体形! 米国の食事を飽食して80kg超えと推定

 

本稿は2010/07/12初稿、2017/08/25第3版

2017-08-25

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

1_2

2_2

19691977_2

 

インプラント 35(名刺)

3.35 テクニカルライティングから見た名刺判断

 院長名刺の異様さ

 かかった歯科医院の院長の名刺は、一見、異様なデザインである。名刺の上下に赤レンガのイメージの太幅ラインを配したデザインである。会社生活38年で交換した5,000枚の名刺から見て、こんな異様なデザインに出会ったのは初めてである。その5,000枚の名刺の大部分を保管している。現在、名刺のテクニカルライティング上での伝達効率の研究中で、名刺占いの本を出版する予定をしている。テクニカルライティングの専門家として、名刺と会社案内書を見れば、「会社と社長の人格が分かる」が私の主張である。なにせ社長の名刺はその会社の顔である。そこにトップの人格が凝縮されている。名刺を作る本人が、どれだけ対外的な顔に気を使っているかである。この医院の建屋や往診車、名刺から見て対外的な見栄えにかなり気を使っていることが分かるが、そこにその人の人格が透けて見える。

 

 愛知県K駅の近くに、患者の血を吸って儲けたと噂される赤レンガの病院がある。実際にそこで診察を受けて、金儲けとしか思えない過剰治療を体験した。悪い噂に納得し、すぐに別の病院に転院した。移った公的な病院と比較して、前の病院の過剰治療を思い知った。

 このレンガ色の名刺を見て、それを思い出した。医師には医師としてのイメージがある。ラテン語のペルソナとは仮面のことで、社会では全員が仮面を被って人生劇場を演じている。そこからパーソナリティという言葉が生まれた。人はその仮面のもつ意味を信じて人間関係を築いている。医師の仮面のイメージカラーは白衣の白である。そのイメージに合っていない名刺デザインである。

 

2017-08-25

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

「桜田門外ノ変」の検証 (16/28)

(8)代役の指導者を育成  

 彦根藩では藩主の子供は、世継ぎを除いて、養子に出るか、中級武士待遇以下の捨扶持300石で、一生、嫁も貰えぬ部屋住の身でしか生きる道が無い。これは2代目の井伊直孝の遺制である。井伊直孝は庶子であったが、嫡出の兄が病弱であったため、初代の井伊直政の遺領を受け継いだ。2代目の井伊直孝は井伊家の基礎を固めた名君であった。直孝がこのような制度を定めたのは、自分の経歴から、藩主に万一のことがあった場合、彦根藩を背負っていける能力の人材に後を継がせたい。そのために部屋住みの公子として厳しい環境に耐えて、藩を率いて行ける人材に育つことを期待したためである。人間は厳しい試練を受けないと育たないことを直孝は実体験で感じていたのであろう。

 

埋木舎(うもれぎのや) 

 直弼公が直孝の意図をどれだけ理解して生きたかは不明である。直弼公の言動からは、はっきりと認識はしていないようである。同じ肉親ながら、兄は藩主として、目の前の城の中にいる。京都御所の代行も可能な巨大な威厳に満ちた城砦の彦根城が目の前に在る。それに比較して自分は城堀を挟んで、数人の家臣と共に彦根城に比較すると米粒のような小さな屋敷の中で、幽閉のごとく悶々と日々を過ごさなければならない。井伊直弼公はこの部屋住の身を嘆いて、自分の住居を「埋木舎」と名付けた。大名の子でありながら、その持て余る才能を活用できないもどかしさが、ここで土に埋もれてしまった木のようだとの意味で「埋木舎」の命名になった。これは潜在意識に悪い影響を与えたようだ。その今までの鬱積した気持ちが、最高権力者となった時、純粋で過激な業務改革に向かわせたのかもしれない。やり過ぎは、やり足らないより悪い。小さな組織ならそれでもよかったが、日本という組織は大きすぎた。その思いを井伊直弼公は『埋木舎の記』に記す。

 

「これ世を厭うにもあらず。はた世を貪るごききかよわき心しおかざせれば、望み願うこともあらず。ただ埋もれ木の籠もり居て、なすべき業をなさましとおもいて設けしを、名こそといらへしままを埋木舎のこと葉とぞ」(『埋木舎の記』

 

 彼はここで32歳迄、15年間の青春を送った。しかし、直弼公が凡人ではない証に、「なすべき業をなさましとおもいて設けしを」と記述しているように、いまなすべきことを全力で修行として、自己に対し一日4時間の睡眠で足るとして、厳しい自己鍛練を続けた。そして武芸の居合術「新心新流」を創設した。その流義は、「勝ちを保つためには滅多に刀を抜いてはならぬ」といった「保刀」を基本とした。また槍術、柔術、馬術、弓術にも長けていた。禅の道でも、清涼寺へも参禅し、仙英禅師に帰依した袈裟血脈さえも授与された。茶道、和歌、能の世界では達人の域で、国学、書、湖東焼なども修行で身につけた。

 

文化人としての指導者

 井伊直弼公は一見、文武兼備の超人ではあったが、人間的には「茶・歌・ポン」とあだ名があったごとく文化人であり、苦労人で人情に厚い人であった。この文武兼備の能力を得るための人格形成の鍛練が、国難の時の国の舵取りという大役を全うさせたといえる。私の好きな言葉に「なにも咲かない冬の日は、下へ下へと根を伸ばせ」があり、まさに井伊直弼公は、約束もされない明日のために大木を支える根を下へ下へと伸ばして、大きな大木に成長したと言える。

 近年の指導者達を俯瞰すると、私利私欲に走るトップには、自然を愛でたり、精神文化に親しんだ形跡が少ない。指導者には人間としての素養を養う期間が必要である。

 

世の中をよそに見つつも埋木の

    埋もれておらむ心なき身は

                             直弼

 

図1 彦根城に渡る橋より見た埋木舎

図2 埋木舎の門より彦根城の城壁を見る

井伊直弼公は32歳までの15年間、毎日この景色を見ていた。どんな思いで兄の城を見ていたのだろう

 

2017-08-24

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

1

2

2017年8月24日 (木)

人生の貸借対照表

 自分の人生の貸借対照表を確認したい。残縁高はいくらになっているか、人生の決算書で、どれだけの付加価値を生み出してきたのか、己の損益分岐点年齢はいくらであるのか、還暦を迎え人生決算書を確認してたい。金銭面の決算書では見えない自分の人生が見えてくる。見えないご縁の蓄積こそが、人生の宝である。明徳、感恩、報恩で人生を振り返ることが、PDCAを回す人生経営である。

 

集めたものと返すもの

 知識やお金をいくら貯めても、それは死蔵である。知識だけではどうにもならない。お金も知識も死蔵すると腐ってくる。経験を踏まえて世に問うてこそ、磨かれ洗練されて、それが見識になって自分に帰ってくる。それを回してこそ智慧が出る。使う過程での利子が智慧である。受けたご恩も、世に回してこそ生きてくる。ご恩を受けたら、少しプラスをしてお返しすると、倍返しのご恩が帰ってくるのが佛界に近い人間界である。多くお返しが出来るとは、それだけ儲かったからである。儲からなくても、後から佛様が利子をつけて返してくれる。税金はたくさん納めたほうが良い。それは収入が多いという成功の証しである。脱税や節税対策など、縁罪人のすることである。

 

不良債権者

 今まで、成人までの教育費とその後の自己啓発費の出費の累計額と、日々の出力のための必要経費(変動費)の累計額の合計が、社会へ生み出す付加価値額を比較して、何時になったら収支がバランスするのは何歳かであるか。その歳を損益分岐年という。通常は還暦の歳である。最低でもその歳までは世に貢献する働きをしたいもの。その前に、亡くなるか、隠居の身になるのは、ご先祖、両親、社会への恩返しが出来ない負の遺産となる。社会の足を引っ張ることになる。借金を背負ってのあの世への旅立ちは不良債権者である。

自分の付加価値生産額=(月当たりの社会への貢献価値)×(働く年月)

 

自分の付加価値

 自分が社会に与える付加価値とは何か。橋を架けるのも、モノを生産するのも、後進の指導も、ボランティアをするのも全て付加価値を生む仕事である。遊びほうけていなければ、全て付加価値生産者である。学んで能力を上げ、高付加価値生産者としてありたい。

 

図1 人生のバランスシート

    持てる資産を回さないと死蔵である。

    持って次界には行けない。

図2 ご縁の賃借対照表

図3 人生の損益分岐点

 

2017-08-24

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

1

2

3

磨墨智 410.ムッとした言葉を書き取ろう

それがあなたの成長課題としての学び。

それを克服せずして時間は創れない。

ムッとしたのには、訳がある。

そのワケを解明せずして、己の成長はない。

それが己の弱点である。

立場を代えて、自分の言葉が、どれだけ相手を傷つけるか考えよう。

言葉は武器にも凶器にもなる。己を守る楯にもなる。

言葉には魂が宿る。言霊である。

 

 たったの一言が人の心を暖めるもの。

 タッタのひとことが人の心を傷つけたりする。ご用心ご用心。(馬場恵峰)

 

『時間創出1001の磨墨智』より

2017-08-24

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

言葉は人を活かし、人を殺しもする

 人を活かす言葉を使うこと。愚痴を言わないこと。自分の職場を超えて、良き友を持つこと。自分の人生のゆとりと豊かさを育てることを忘れない。健康に気をつけて、無理をしない、無駄をしない。

 「あなたがいなくては困る」と言われないように、後継者を作りながら、新しい人生ではなく、今まで築いた人生に新たに油を注いでいく。新しいものを持って来るのではない、今ある自分を磨き上げるのだ。

 自力他力と祈ってみても、所詮旅路は自力なり

 

男の人生

 20代  ハンサムにする。身だしなみをきちんとする

 30代  強く生きていく心を教える

 40代  財力に心を砕く

 50代  賢く物事の判断をきちっと行う

 60代  聖人の道を歩く。何事もこだわらないように

 70代  色んなことに精通する。学んだことを人に捧げる

 80代  静かに自分の人生を静観する人間になる

 90代  指南役になる。「あなたがいなくては困る」という人間になること

 

女の人生

 女に生まれたのではないのだ。女になるために生まれたのだ。

 20代  美しくありたい

 30代  たくましく成長する

 40代  明朗に過ごす

 50代  辛いけど辛抱強く生きる

 60代  人のことを素直に聞く

 70代  人の噂をしない   一談一笑

 80代  九施を行う

 90代  憧れを持つ。人間は憧れを持たなければ廃人も同じ

 

以上は、太志塾秋季大会(大島修冶塾長 2014年10月5日)での馬場恵峰先生の「自分を知る事の大切さ」のお話をまとめた。

 

図1 講演される恵峰師 2014年10月5日

 

2017-08-24

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

Photo

「桜田門外ノ変」の検証 (15/28) 主

組織と人生の危機管理

 ある日突然、脳梗塞、心筋梗塞に襲われ、後始末の言付けさえ言えず、旅立たねばならないことを、家系図を作ってみて身近に多く見た。いくら自分の健康に自信があり、身内に名医を抱えていても、心筋梗塞という閻魔様の一撃(ぎっくり腰は魔女の一撃という)には、全く手の施しようがない。井伊直弼公もなまじっか北辰一刀流免許皆伝の腕があったため、襲撃の予告があったが、そのまま江戸城に行列を進めた。井伊直弼大老は、組織として動いているので、護衛は部下に任せるのが上に立つ人の務めである。襲撃側の最初の一撃である短筒の一発が直弼公の腰を貫き、籠の中で身動きができなくなった。いくら腕があっても、後はなす術がない。時代の最先端の武器が、旧態依然たる防衛側の隙をついた。いくら内部を整えても、環境、外部の変化が現状維持を許さない。

 日頃から高血圧という佛様からのメッセージを無視すると、脳梗塞、心筋梗塞に襲われる。高血圧という体の警告が出ているのに、生活習慣を正さない愚かな人間が悲惨な結末を迎える。井伊直弼大老暗殺は、300年続いた泰平に世の歪が噴出して結末である。泰平の歪を直そうとして直弼公は荒療治をしたが、世の末の本質を理解しない暴走徒が、桜田門外の変を起こした。その対処療法として、急激な治療が人間の体を痛めると同じで、江戸幕府の体制も瓦解に進んでいった。

 

己はブラック企業の社長?

 ブラック企業の経営者は従業員の健康を無視して過重な労働を強いる金儲け亡者である。それが原因で過労死になる従業員も多い。その家族が企業を訴える時代となり、問題が顕在化してきた。

 同じ理屈で、体に必要以上の食べ物やアルコールを摂取すれば、胃も腸も肝臓も大忙しで、己の細胞に深夜勤務の過度の労働を強いて食べたものの消化・分解の仕事をしなければならない。体の臓器が超過勤務をしても処理しきれない残物が、体のあちこちに脂肪として堆積される。それが体の閻魔帳である。だからその人の体を見れば食生活の全てが自明である。神佛は食べ物が体に入ってこれば、えり好みせず消化をするするという体のしくみを造られた。そんな大事な体に、ブラック企業のような仕打ちをすれば、病気という罰があたるのも自然界の「理」である。それが最高の結果なのだ。それを「なんで私だけが」というのは不遜である。

 「主」とは「王」座に立つ自分の姿「、」である。それは蝋燭台の炎を象徴している。どんな蝋燭も何時かは燃料が切れて消える。燃えて燈をともしている間に、何を照らすかが人生で問われる。己の体、37兆個の細胞の王として体を支配して、何を食べようと飲もうと夜更かしをしても自由であるが、その横暴な行いは全て自分に返って来る。

 井伊直弼公は主座に座って、決めるべきこと決め、為すべきことを為した。その後に燃え尽きた。それも人生である。

 

2017-08-24

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

2017年8月23日 (水)

自分が自分でなくなっていく「死」の恐怖

 この数年間、国家資格の受験勉強をしてきたが、この受験戦争では挫折の繰り返しであったが、その過程で試験合格以上の大切なことを得た。それは体の劣化、特に血管の劣化の発見で、それの根本対策への目覚めであった。そのまま放置すると、あと10年もしないうちに、脳梗塞か脳内出血、心筋梗塞、失明等で成仏するか、認知症になるところであった。

 

 この数年間、かなり精力的に受験勉強をしてきたが、少しも成果が上がらない。それどころか試験の成績が下がり気味であった。冷静に分析をしたところ、己のエンジン(心臓)、CPUと配線(脳内血管)の劣化であることに思い至った。この数年の眼の病気も含めて推察すると、全身の10万kmにも及ぶ血管の内部にコレステロールのカスがこびり付き、それが高血圧の原因となっていた。血管の内径が細くなってきたので、血流を保つため、血圧を上げる自己調整機能が働いて高血圧になっていた。当然、脳内や眼底の血管も同じ状況である。それが一番弱い箇所である眼や脳内の血管に来て記憶力の低下に至っていた。それを対処療法で降圧剤を飲むから、頭や眼の血のめぐりが更に悪くなり、眼の病気や記憶力の低下となる。これでは受験戦争や人生の戦いに勝てるはずがない。

 

 受験勉強での記憶力の低下は、認知症や死の病に至る前兆である。この状況を放置すると、本物の認知症になる。認知症とは、記憶が段々と薄れてゆく病気である。過去の様々な経験や対人関係の葛藤を記憶していてこそ、その人の人格の形成がある。しかし人間からその苦労の記憶が無くなれば、人間の仮面を被った中身のない人(生物)に成り下がってしまう。妻や親との苦楽を共にした記憶があってこそ、肉親である。それが子や妻を認識できなければ、肉親とは言いがたい。必死に介護をして親から「お前は誰だ?」では残酷である。親の徘徊を防ぐためベッドに縛り付ければ、「お前は鬼か」と罵られて家庭生活は地獄に変わる。

 

 国家試験に受からない真因が分かったので、対処療法ではなく根本療法として、運動の改善(チンタらした散歩を中強度に変更)、食事の改善(添加物まみれの食物を断ち、血管内部のコレステロールを下げる食事療法等)、嗜好品の改善(断酒、甘いものを断ち、油っこいものを断ち)、減量の取り組み(週一で断食)をした。

 その成果として体重が5キロ減り、血圧も下がり、体調も劇的に良くなった。この取り組みを継続中である。これで自分が自分でなくなってしまう「死」を少しでも先延ばしできたと思う。朝起きてまだ息をしていることは、まだこの世でやることが沢山あるとの佛様からのメッセージである。

 

 ネットで真島消化器クリニック(久留米市 tel:0942-33-5006)の情報にたどり着き、診察を受けて対処療法ではなく、真因を無くす治療を始めた。真剣に病気の原因を探すという行動が、ご縁にたどり着いた。

http://majimaclinic22.webmedipr.jp/

 

2017-08-23

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。