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2020年6月 7日 (日)

男性の私が、「乳ガン」防止で肉食を控える

 乳ガンに関しても、こうしたライフスタイルの変化の中で増加していったわけですが、ほかのガンと同様、欧米型の食事も大きく関係しています。

 たとえば、乳ガンは35歳~40代が好発年齢で、閉経した50代以降は減少していきますが、欧米ではむしろ閉経後に増える傾向があります。

 驚かれるかもしれませんが、肉や乳製品を日本の5倍摂っている欧米では、閉経後の乳ガンの発生率が日本の5倍にも及ぶことが分かっています。そして男性の前立腺ガンもちょうど5倍なのです。それは何故でしょう?

 肉や乳製品には「コレステロール」が多く含まれています。また、肥満の人も血中のコレステロールが高い「高脂血症」の状態にあります。

 このコレステロールは男性や女性の性ホルモンの原料となります。つまり、肉や乳製品ばかりの食事を続けていると、閉経後も女性ホルモンの分泌が増えて、乳ガンになる確率が何倍にもなるのです。(p96)

 南雲吉則著『50歳を超えても30代に見える生き方』講談社α新書(2011年)より

 

 私は、上記の件を読んでから、肉や乳製品を取るのを控えていた。肉や乳製品を全く取らないのではなく、常識的なレベルで、普通の人よりも食べる量を控えている。肉や乳製品を食べると、どうしても便秘がちになり、おならも臭くなる。やはり、腸の長い日本人には、肉や乳製品は合わないようだ。

 昔は、私も「高脂血症」であったが、肉や乳製品を控えてから、現在は「高脂血症」も改善された。コレステロール値も正常である。

 乳ガンは、この30年で3倍になった。男性も相応の癌が増えている。食事が病気の元である。食事が体を作り、病気も作る。医食同源である。

 私もこれだけ食事に気を付けても癌になった。癌はからめ手で攻めてくる。己の生活全般を見直さないと、ガンは減らない。

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 愛知県がんセンターの掲示コーナの資料より 2019‎年‎3‎月‎7‎日撮影

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2020-06-07 久志能幾研究所通信 1622 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年5月25日 (月)

南雲クリニックで「紫外線のお土産」を買う

通院

 2020年5月23日、定期的な血液検査のため、名古屋伏見区にあるナグモクリニックに行ってきた。

 待合室に入ったら2人しかいなかった。いつもは15人~20人ほどは患者が待っているクリニックである。聞けば、今回の新型コロナウイルス対策で予約を厳密にして診察する人数を制限しているとか。それで数分待っただけで呼ばれ、採血をしてくれた。会計時も待合室には誰もおらず、待ち時間がなかった。

 愛知県の地方都市に住む友に聞くと、彼も当日、その街の病院の二院に掛け持ちで行ったが、緊急事態宣言が解除されたためか、2つの病院の駐車場は満車、医院内も大混雑だったという。友は、「これはド田舎人と都会人の意識の差の表れで情けない」という。私は、そうではなく、来院者を管理しているか、していないかの差の方が多きいと思う。

P1130731s  ナグモクリニック

病院への要望

 もう少し、診察数を管理が厳密にして、待ち時間を短くしてほしい。大病院に行くと、予約をしてあってもその時間から1時間待ちなどざらである。何の為の予約なのか訳が分からない。残された時間がない患者には、待ち時間が地獄である。業務が細分化された大病院にはその意識がないようだ。

 

お土産の選定

 今まで、愛知県も岐阜県も緊急事態宣言であったので、外出を控えていた。久々にお上りさんで大都会(?)に出てきたので、いつもお世話になっている近所に人にお土産を買う事と思いついた。買ったのはその病院の受付で売っている南雲吉則著『病気が逃げていく! 紫外線のすごい力』(主婦の友社 1300円)である。糖分が一杯入った美味しい名産のお菓子を贈呈するより、価値ある情報の入った本を進呈した方が、喜ばれると思う。情報とは「情けの報せ」なのだ。

 この本は癌や認知症、糖尿病等の病気の予防法が分かりやすく書いてある。今まで読んだ中では一番わかりやすい。肝心な癌の発生の仕組みが分かりやすく書いてある。この本の内容は理論だけでなく、実際に南雲先生が実践されている内容が書かれている。それで先生は若々しい体を維持されている。外見からは、とても65歳とは思えない。人生での最大の金儲けは病気にならないことである。この本は、それを実現させてくれる手法が満載である。

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2020-05-24 久志能幾研究所通信 1605  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年5月19日 (火)

魔の手が若い女性を襲い、乳がんにする

 先日、若いタレントが乳がんで闘病生活をした記録番組を見た。その番組で驚いたのは、彼女の手術後の生活が目を覆うばかりであったこと。彼女は、医師の指導通り、今までと何ら変わらない生活を送っていた。癌になった要因を取り除かず、そのままの生活である。彼女は「狂った食生活、狂った生活」をそのまま続けていた。

 私の先生は10年前に乳がんになり、その5年後、別の癌が見つかり、その5年後に亡くなられた。

 私も昨年、ガンが見つかり1年間程、入院・治療生活を強いられた。今も体が本調子ではない。体調が完全復帰するには3年ほどかかるようだ。

 今、日本人の若い人(20~39歳)の癌患者の8割は女性である。この30年間で、日本人女性の乳がん死亡率が3倍になった。そのままの生活を続ければ、乳がんが治っても別の癌になる事が容易に推察できる。それは真因を取り除かないからだ。子供を産む女性が、数多く癌になれば、日本の自殺である。

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   20~39歳がん 8割女性  岐阜新聞 2019年10月18日

 

Scan01751  働き盛りの女性に多い乳がん。この30年で3倍に激増

 『日経ビジネス』 2016.02.08号より

 

私の調査結果

 私も癌の主治医から、手術後の生活指導で、今まで通りの生活で良いと指導を受けた。私は、それに疑問を感じて自分で癌関係の本を50冊ほど集めて調査を始めた。再発の恐怖心からである。私は自分の癌の発生原因を調査で、多くの発見があった。

 それで突き止めた真因は、がん発生の原因が、狂った食事、狂った生活であった。また日本の大病院が行う標準治療である抗がん剤治療は、癌を治すわけではない事実である。抗がん剤は癌を攻撃するが、健全な組織も攻撃する。それで却って体を傷めることになる。若く健康体なら抗がん剤に耐えられるが、老人は耐えられない。抗がん剤治療は、病院・医療界の金儲けである。

 

原因 食品メーカの魔の手

 日本女性の乳癌の主原因は、狂った食生活である。つまり甘いものの摂り過ぎである。偏った食生活である。狂った生活である。その結果が肥満である。肥満は癌の原因である。体重が5キロ増えると、乳がん死亡率が1.6倍になる。癌は糖分が大好きなのだ。日本の食品メーカ、スィーツメーカが、拝金主義に染まって日本女性を魔の手で殺している。美味しいものは、やめられない、とまらない、である。

 また太陽を浴びない美肌生活が、癌の遠因となっている。太陽に当たれば、ビタミンDが生成されて、ガン予防になる。化粧品メーカの陰謀で、白い肌が賞賛され、太陽に当たることが悪徳のようにされてしまった。それ以来、乳がんが増えている。それを南雲吉則先生は、啓蒙活動で力説されている。

 乳がんになることを防ぐ内容は、全ての癌の防止になる。現在、私は南雲吉則先生の診察を受け、再発防止に取り組んでいる。

 

参考文献

南雲吉則著『乳がんのお話し100』主婦の友社 1380円

南雲吉則著『大切なひとを癌から守るため今できること 命の食事』

      主婦の友社 1300円

南雲吉則著『病気が逃げていく! 紫外線のすごい力』主婦の友社 1380円

 

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2020-05-19 久志能幾研究所通信 1596  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年5月14日 (木)

砂糖は麻薬と同じ

 

 肥満の原因は糖分の摂り過ぎである。糖分は依存性があり、麻薬と同じとWHОは定義している。肥満は万病のもとで、癌も糖尿病も誘発する。肥満は癌の死亡率を上げる。5キロ体重が増えると、乳がんの死亡率が1.6倍になる。私も40年前の入社当時から30年間で、体重が20キロも増えて、それが遠因で癌になったと推定される。私はお酒を飲まなかったが、甘いものは好きで、よく食べていた。

 

糖尿病

 また糖尿病は癌よりも質が悪い病気である。下手をすれば失明である。人工透析になれば、週に2,3回も透析でベッドに拘束される。白い天井を眺めて無為に時間を過ごさねばならぬ。それで数百万円の費用がかかる。その分、健康な人の健康保険料も高くなる。国賊者である。

 

味の極楽ポイント

 食品メーカは、売上させ増えればよいと「味の極楽ポイント」の開発に余念がない。止められない、止まらない、という味の極楽ポイントの開発にしのぎを削っている。拝金主義の菓子メーカは、国民の健康など知ったことではないのだ。食品メーカは「食の罠」で国民を不幸にしている。日本の癌の急増は甘いスィーツの摂り過ぎにあると思う。自分の体は自分で守るしかない。

 

砂糖という麻薬

 血液の中にはさまざまな有害物質が流れています。それが脳に流れ込まないように血管と脳との間には厳重な関所が設けられています。

 タンパク質、脂肪、糖の三大栄養素のうち、この関門を通り抜けられるのは糖だけです。

 つまり、脳は糖だけを栄養としているのです。そのため甘いものを食べると脳は幸せを感じます。一種の麻薬ですね。

 だからつい甘いものに手を出してしまうわけですが、幸せはたまにあるから良いのです。年がら年中では「麻薬漬け」と同じです。(p73)

 

 砂糖がたっぷり入った食品、たとえばケーキやチョコレート、アイスクリームなどを口にすると、食べた瞬間はハッピーな気分になり、そのあと眠気が襲ってきます。実はこのとき、血糖値が急激に上がって140以上になっているのです。

 血中の糖分は血管内の内皮細胞を傷つけます。それを修復しよとかさぶたができて動脈硬化を起こすのです。甘いものを食べて血糖値が上がっているときには、タバコ4本分の血管が傷ついている考えてください。

 また血糖値が上がると、体は脾臓からインスリンを分泌して、糖を脂肪に作り替えます。こうして脂肪が蓄積されます。

 さらに糖分を摂り続けていると、インスリンも絶えず分泌され、脂肪は過剰になっていきます。そうすると、私たちの体はこれ以上脂肪を蓄えないように「飽食」の環境に適応していく。そうインスリンにあまり反応しなくなるのです。

 そうなれば脂肪もたまりにくく、「食べても太らない体」を手に入れることができますね。お気づきかもしれませんが、これが糖尿病です。(p71)

  南雲吉則著『50歳を超えても30代に見える生き方』講談社より

  朱は編者(小田)

 

 

砂糖依存症

 2008年の研究「砂糖依存症の臨床根拠:砂糖の周期的な過剰摂取に関する行動神経化学的機能」でも、砂糖が脳内ドーパミンとオピオイドに作用し、依存症となる可能性についての臨床根拠が得られており、「乱用」「離脱症状」「渇望」「交差感作」の四つの過程において行動主義的に砂糖乱用が強化因子として作用すること薬物依存との比較を通じて立証された[1]。神経の適合は、ドーパミンとオピオイド受容体の結合、エンケファリンmRNAの発現と側坐核におけるドーパミンとアセチルコリンの放出の変化を含んでいる。

 リーア・アリニエーロは、砂糖依存症とラットの実験について、以下のように述べている[5]。

 

 近年のラット実験は、砂糖とドラッグの共通点を示している。薬物依存は一般に、薬物摂取の増大、摂取停止からの離脱症状、薬物への渇望と摂取回帰という三つの段階を経由する。砂糖を投与したラットも同様の行動をとった。実験では、餌を与えずに12時間経過してから砂糖水を与えた。周期的な過剰摂取(乱用)によって摂取は増大し、倍加した。餌の停止またはオピオイド遮断によってラットは歯ぎしりや震えといった、薬物中毒者と同様の禁断症状を発症し、再発の兆候も示した。ラットへの砂糖水投与をやめると、砂糖水の出るレバーを何度も押すようになった。

 

 砂糖関連の企業が行った実験では、ラットに対してカロリーゼロの甘味料投与によって類似作用が報告されている[6]。

 砂糖と甘味は、脳のβエンドルフィン受容体の部位を活動させる刺激となるが、これらはヘロインとモルヒネを摂取した際に惹き起こされる反応と同じものである[要出典]。

「砂糖依存症」より 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

  朱は編者(小田)

2020-05-14 久志能幾研究所通信 1587  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年5月 6日 (水)

男性として「乳がん」防止策に取り組む

 乳がんは女性だけだと勘違いしてはならない。乳がん発病の防止策は、全ての癌の予防になるはずだ。だから私にできる癌予防策は、すべて取り入れている。私が通うナグモクリニックの南雲吉則先生は乳がん専門医である。この30年で乳がん死亡率が3倍に増えた。その癌の死亡者を減らすために、南雲吉則先生は命をかけている。私も、頂いた命を全うして、使命を全うするため、「乳がん」防止策に取り組んでいる。癌はボヤの内に対策を打てば、大事に至らない。

 

 肥満が、乳がん・癌の再発・死亡リスクであることは「ほぼ確実」である。診断後、体重が5kg以上増加すると、乳がんの死亡リスクが約1.6倍上昇する。

 また肥満は心血菅死のリスクである。

 20018年9月、補完代替療法の専門誌に掲載された総括レビューでは、

1 エストロゲン受容体陽性乳がん、あるいは閉経後に乳がんと診断された女性は、炭水化物(糖質)の摂取量を控えること。

2 夕食から朝食までの時間を最低13時間空ける“プチ断食”で再発リスクを低減できる可能性がある。

3 タモキシフェロンを服用中の人はブロッコリー、ケールなどのアブラナ科の野菜、適量のコーヒーを意識して取る。

4 アルコールは再発リスクを上昇させるので、控えること。

5 大豆製品を食べることで、再発リスクが下がる可能性がある。ただし、サプリメント等を大量に摂取する必要はない。

食事以外では抗がん剤治療中でも有酸素運動と筋トレ、あるいはヨガなどで身体を動かすことが推奨されている。

この項「乳がんサバイバーの食事は?」『週刊ダイヤモンド2018/11/03号』より

 

下記は私の癌再発防止の取り組み

 基本原則は、狂った食生活、狂った生活から遠ざかる。

 少食で、よく噛んで食べる。

 私は体重を管理している。朝晩、体重計に乗り、記録をつけている。

 インスタントコーヒを止めて、挽いてあるコーヒー粉を使って、コーヒーを飲んでいる。勿論、ブラックコーヒーで、お砂糖は禁止である。

 毎朝、起きたら白湯を一杯飲む。

 日中でも、コーヒーだけでなく白湯も積極的に飲む。

 完全禁酒をした。

  お酒は少量でも、発癌物質である。

 夜の9時以降は極力、何も食べずに朝までプチ断食である。

 なるべく一日、8000歩を歩くように心がけている。

 太陽に15分以上当たるように歩く。ビタミンDが生成される。

 ビタミンDの摂取。

 ビタミンCの摂取

  甘酒30gに糖質ゼロのヨーグルト70g、キウイかイチゴを入れて食べる。

  甘酒を30g以上摂るのは厳禁。ガンは甘いものが大好きなのだ。

 糖質の制限で、ご飯は一食で100g。

 完全糖質ゼロはしない。あくまでバランスよく食事を摂る。

 シンデレラボーイとなって、深夜0時以降の夜更かしを厳禁。

 ガン予防で、お風呂に10分以上、肩まで浸かる。

 体が冷えると癌になりやすい。体を冷やすのは万病の元。

 パンを禁止。(小麦粉を使った食品を禁止)

 ファーストフードは厳禁。

 揚げ物は食べない。

 毒消しとして大根おろしに生姜を擦って食べる。

 野菜ジュース類は飲まない。生の果物を食べる。

  原則、果物は皮ごとたべる。

  キウイも皮ごとである。ただしまだ半分しか皮ごと食べれない。

 人もまるごと食べること。「人を食うのが一番の長生きの秘訣」と吉田茂は言う。私は、「面の厚い輩」だけは喰うのを控えている。喰うと下痢をするから。

 

P11302201s   南雲吉則先生とツーショット  NHK文化センター岐阜にて

  2019年10月25日  この若い顔で、南雲吉則先生は65歳!

 

2020-05-06   久志能幾研究所通信 1572 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

衰退の予兆を観る感性を持つ  ボヤで消す

 経営者には、常に衰退期の予兆を感じる感性が必用だ。自分は自分の人生を経営する経営者だ。他人ごとではない。その予兆を感じなかったため、滅亡した帝国の多さを歴史は教えてくれる。その予兆を感じなくて、病気になり、地獄の淵をさ迷うやも知れぬ。繁栄の栄華の中で、「一葉落ちて天下の秋を知る」を感じなければ、リーダではない。

 衰退が始ってからでは遅いのだ。衰退とは大火事である。大火事を消すのは困難である、衰退の予兆であるボヤの段階で消し止めなければ、全焼となってしまう。

 

自分の没落

 私が会社時代、中間管理職として働くと、つい夜遅くまで働き、夜遅い食事で、脂っこいもの食べてしまう。そしてすぐ寝る。そんな狂った生活、狂った食事を続ければ、体に良いわけはない。それで体重がじわじわと増え、高血圧症が慢性化する。それこそ体の四季が、秋になり一葉が落ちる状態である。定年まではまだまだ体力があるから、何とかごまかせた。

 その体の変化を、病気の予兆として感じて、手を打たなければ、37兆個の組織の主人公として、リーダ失格である。私は分かっていて、手を打ったが、生ぬるい手であった。その咎が、昨年、癌の発病として現れたと、今にして悟った。癌が目に見える大きさに成長するのに、10年はかかる。しかしまだ最悪の状態にはならなかったのが救いである。

 

前職の会社の没落

 私の前職の会社も、予兆を見逃し、世の中の動きについていけず、市場からその名が消えた。その会社では学閥に支配された雇われ社長・役員が跋扈していた。学閥のえこひいきが蔓延し、学歴は立派だが、経営力のない人間が偉くなっていた。そのレベルでは製品の行く末を見定め、新しい芽を開発する決断を出来なかった。

 

グローバル企業の没落

 グローバル経済主義にハマった企業は、全世界から最も安い部品をかき集め、最も安い労働力の国で組み立てるというサプライチェーンを作って世界を制覇した。ところが、今回の新型コロナウイルス騒動で、人の動きが止められると、その回転が破綻してしまった。この仕組みは、冗長性のないシステムだったから破綻した。どれだけ栄華を極めても、崩壊はあっけなくやってくる。

 その崩壊の予兆は、貧富の差の拡大、奴隷のよう労働環境で作られた製品の氾濫、その氾濫で正規の価格が破壊、国内産業の空洞化、従来産業の労働者失業、移民の増加、中国の極端な海外膨張に見てとれたはずだ。今回の破綻は、それを無視してイケイケどんどんで、やりすぎた末路である。何時までも無限に成長していったら、それは自然界の癌細胞である。宇宙根源の理から見て、そんなことはあり得ない。今回の結末は、当然の帰着である。

 

大垣の没落

 大垣が大没落したのは、小川敏が無為無策で19年間の独裁政治をしたためである。小川敏が大垣衰退の予兆を見逃したのだ。小川敏が、新しいことは金がかかると、全て却下したためもある。周りの世は変貌を遂げている。昔の知識だけがあり、智慧のない市長では没落は当然である。知識だけがある動物は、間違えたら怖い。何をするかわからないからだ。そんなレベルの市長では予兆を感じるなんて無理であった。

 小川敏は、大垣の未来を破壊する「大垣未来ビジョン」の作文を作って悦に入っている。「大垣未来ビジョン」は小川敏のプロパガンダである。市民の気をこのビジョンに逸らして、大垣を地獄に連れていこうとしている。

 

日本の没落

 日本が失われたこの20年を過ごしたのは、政治家に政治力がなく、利権優先の官僚に支配されたためである。やるべき投資をしなかったためである。

 

日本人の心の没落

 緊急事態宣言が出されているさ中、パチンコ店に群がる人が多くいるのは、昔の親が、今の大人の子供時代に正しい躾をしなかったためである。外出自粛で右往左往するのは、虚楽的生活に溺れ、自ら学ぶ習慣をつけてこなかったためである。日本人の精神の没落である。

 学生の学力の低下は、日本衰退の予兆なのだ。教育に金をケチるから、子供の学力が下がる。先進国で、公的な教育費は日本が一番少ない。ご先祖に恥である。国、市の教育費の投入額の低下は、衰退の予兆なのだ。小川敏に毒された大垣市などは、児童生徒一人当たりの教育費が県下最低なのだ。その財源を大垣市役人が懐に入れてしまい、県下一の給与の高さになっている。

 

日本人の健康の没落

 日本人の癌が増え、認知症、鬱病が増えたのは、その予兆を見逃したためだ。人は肥満になると、病気や癌になる確率が数倍に増える。肥満、高血圧は、脳梗塞、心筋梗塞、癌、糖尿病の予兆なのだ。それは食品メーカが利己主義の経済活動、利益最優先の価値観で暴走して、狂った生活、狂った食事、狂った精神環境を消費者に押し付けた結果なのだ。

 頭を使わない生活をすれば、認知症になる確率が増える。

  

日本のボヤを消火せよ

 日本には修身教育が必用である。日本人の心が壊れる寸前なのだ。心が煩悩の火で、ボヤの状態である。ボヤなら小型消化器で消せるが、大火になれば、消防車でも消せない。もっと大事なことは、火事を出さない規律ある生活の復活である。

 下図は大垣市桐ケ崎町の火事、2013年10月27日、著者撮影。私が散歩の途中で出逢った火事である。手前の消化器は、私が初期消火に使ったもの。大火になっては、小型消化器などでは、お手上げである。

 現代日本の問題点は、対処療法に終始して、真因を探さず、本当の対策をしないから少しもよくならない。

Dsc01372s  「火事だ」との声で現場に走る

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Dsc01376s 火事になってから消火器を使っても無力である。

まるで大垣が衰退してから、小川敏が小手先の対策を打っているように見える。

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 Dsc01389s 大垣市桐ケ崎町の火事、2013年10月27日、著者撮影

隣の家2軒が、延焼となった。大垣で、近年まれなる大火となった。 

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 Dsc01461s 日本がこうなってから手を打っても遅いのだ。

大垣市がこうなってから、手を打っても遅い。

この大火の原因は、火元の塗装屋の小屋にシンナーや塗料の缶が大量に保管してあり、その塗装屋の職人がタバコを吸ったため。日頃から、この場所で職人がタバコを吸っているのが常態化していた。隣人が何回も注意しても、職人はタバコをやめなかった。

私がブログで小川敏の異常な政治を指摘しても、小川敏はその政治を変えない。大垣政治が大火になるのも故あること。

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火消しよりも、火事のない社会を創れ

 あるべき姿を実現しよう

 あるべき姿とは、火事を消す体制でなく、火事を起こさない体制だ。今、大垣は燃えている。

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2020-05-06   久志能幾研究所通信 1571 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年4月30日 (木)

現状打破、自殺防止、敵前逃亡

 やったことだけだよ。後に残るのは。

 とにかく実績を作れ。

 動け。

 仕掛けよ。

 投資せよ。

 書類を書け。

 人に会え。

 声を出して、話せ。

 メールを書け。

 プレゼントせよ。(時間、情報、情、言葉)

   2007年8月17日

 

 以上は当時、閉塞感に押しつぶされそうになった自分を勇気づけるために書いたメモカードである。

 当時、私は仕事に悩んで鬱病寸前になっていた、その疫病神と闘うのでなく、仲良くなって、それを克服して今の私がある。その敵は自分自身の中にある。薬では治らない。医者に行けば、薬漬けで余計にひどくなる。

 自分の中のもう一人の自分を敵視してどうするのか。多くの人がブラック企業の環境の中で悩んでいる。それを冷静に直視せよ。実態を見極めれば、対応策は無限にある。負けまいと頑張るから、泥沼にはまり込み、病状が悪化する。プライドを捨て、負ければよいのだ。なるようにしかならないと、達観することだ。

 

ニュートンの第一法則

 無駄と思っても、まず動いてみることだ。具体的に動けば、具体的な回答が出る。動けば、頭も動くようになる。動かなければ、ニュートンの第一法則で、永遠に止まっている。

 

自殺

 それを悩むから自分で自分を自殺に追い込んでしまう。ダメならそこから逃避すればよい。逃げる時は、恥も外聞も全て捨てることだ。命があれば再起できる。難破した船からの脱出と同じである。

 以前に電通の東大出の女性社員が自殺をしたが、なぜ逃げなかったかが不思議である。頭が良すぎると、逃げるという動物的本能まで麻痺するのか。プライドを捨てられなかったのだろう。

 私だって、悩んで何度もビルから飛び降りたいと思ったことか。悪いことに、職場のビルの5階には、飛び降りるのに最適に出窓があった。しかし意気地がなく、動物的本能で恐怖心が起こり思いとどまった。それなのに死を選んだ彼女が不憫でならない。

 今にして思うことは、自分は何とアホみたいな些細なことで悩んでいたことか。泥沼に引きずり込まれるような状態を脱出するのは、自分で自分を泥沼から引きずり出すしかない。泥沼は幻想なのだ。自分を第三者の目で見よう。

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 一時は3万人が自殺をしていた。今でも毎年2万人ちかい人が自殺をしている(2019年の自殺者数は、19,959人)。それもその半数は分別ある中小企業の社長や管理職である。新型コロナウイルスでの死亡者どころではない。その自殺対策で、政府や企業は対処療法のみで、真の対策をしていない。

 

逃げろ

 逃げることは恥ではない。ウサギがライオンに睨まれたら、正しい戦術は猪突猛進ではなく、脱兎の如く逃走である。いくら力を出してもウサギがライオンに勝てるわけがない。会社を辞めればよいのだ。逃げても誰も非難などしない。ウサギがライオンに突撃など狂気の沙汰である。それで自然界のウサギが、自殺したなどは聞いたことない。一社員が大企業に、命を掛けて抗議など狂気の沙汰である。何よりも命が大事である。

 かの織田信長だって、負け戦となれば、後を秀吉に託して真っ先に逃げた。組織は信長のように非情である。だから信長は命を永らえ、天下を統一した。逃走軍のしんがりを勤めた秀吉の部下は死屍累々である。犠牲になるのは、いつも一兵卒である。

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   馬場恵峰書  2012年

 2020-04-30 久志能幾研究所通信 1557 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年4月29日 (水)

人生で最大の金儲け ~ 新型コロナ対策

 人生で最大の金儲けとは、病気にならない生活を送ること。

 そのためには、正しい生活をすること。

 それが「新型コロナウイルス」への最大の備えである。

 その基本は免疫力の維持である。新型コロナウイルスに感染した場合、免疫力が低下した高齢者の死亡率が極端に高い。その免疫力を維持するには、正しい生活が基本である。狂った生活、狂った食事が、免疫力を低下させる。

 

「個々の備え、病の芽摘む」

 (新型コロナウイルスの危機に)人類の英知で危機は乗り越えられますか。

 「薬が必用な状態になる前に、病気の芽を摘めるようにするための科学が重視されるべきだ。そのうえで、感染症の基本に立ち返り一人ひとりが先回りをして自ら備えをしておく。北里柴三郎先生が唱えた予防医学の考えかたとも一致する。

 特別に難しいことではない。身近なところでは、生活リズムをあらためる。きちんと食事をして栄養をとり、体力をつける。体調が悪いのに無理に仕事に出かけることはしない。そんな当たり前のことが大切にされる社会に、少しでも近づくと期待したい。」

    北里大学特別栄誉教授 大村智氏

    日本経済新聞 2020年4月28日

 

 要約すると、大村智先生は「新型コロナウイルス対策で、狂った生活、狂った食事をするな、正しい生活をしろ」と説明されている。

 

 同じ趣旨の事を南清貴氏は、ファストフードの危険性を、ビジネスジャーナルで警告している。

「ファストフードで免疫力が低下か…栄養素をサプリで補給せず、食生活を改善すべき!」

https://biz-journal.jp/2020/04/post_152632.html

 

 要は、ファストフードに代表される狂った食事が、諸般の病気の原因であると力説されている。その記事を下記に要約、編集した。

 

 筆者は以前から、免疫力にダメージを与えるのは、慢性的な炎症であると言い続けてきた。

 喘息などのアレルギー疾患は、いわば炎症反応がなんらかの形で表面に出てきて、それが免疫力低下の証とも考えられる。

 ある製薬会社の資料によれば、「ファストフードの摂取頻度が高くなればなるほど、喘息が重症化するリスクも増加する」。その資料では、

 喘息の重症化のリスクは、

 ファストフードの摂取量が週1回未満の人を1とすると、

 週1~2回の人の場合は1.09倍、

 週3回以上になると1.34倍になる。

 これはおそらく喘息に限定されず、あらゆるアレルギー症状にもいえると、容易に想像がつく。

 また、妊娠中の母親がファストフードを食べた場合、子供への影響についての報告がある。

 妊娠中にファストフードをまったく食べなかった母親を1とすると

 週1回食べた場合、子供が重症の喘息になるリスクは1.26倍、

 週3~4回食べると2.17倍、

 毎日食べてしまうと、4.46倍にまで高まる。

 これは母親だけの問題ではなく、父親にも多大な責任がある。

 これは、ファストフードが悪いという意味ではなく、ファストフードが食事のなかでの領域を広げると、摂取できる栄養素に偏りが出る恐れがある。つまり、ファストフードばかり食べていたのでは必要な栄養は摂れない。

                  南清貴

 

エピソード

 私が大村智博士の発言に惹かれたのは、先生の講演を聞いてから、先生の生き方に心服していたからだ。それから先生に関する著書も多数読んで先生の生き方に共鳴した。

 大村先生は2018年8月7日、大垣で講演会「私の半世記」をされた。そこで先生の人生指針「私の心得」として挙げられたのは、健康管理、一期一会、研究推進(社会貢献)の3つである。その頂点は健康管理である。

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P1110274s  大村智博士  2018年8月7日、講演会「私の半世記」

 ご縁があり、講演会翌日の朝食会場で先生と秘書の方と3名で一緒に食事をさせて頂いた。その折、先生に私の著書『馬場恵峰書で読む人生訓 五重塔を照らす智者の言葉』進呈した。お蔭で先生とツーショットの写真を撮らせて頂ける光栄に頂いた。

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2020-04-29 久志能幾研究所通信 1555 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年4月28日 (火)

人生で最大の金儲けとは

 病気にならない生活を送ること。

 天寿を全うすること。

 病気になると金がかかる。下手をすると、人生最大のお宝の「命」を失う。何物にも代えがたいお宝を失う。医師から余命宣告をされてから「金はいくらかかってもいいから、命を助けてくれ」と泣きついても手遅れである。お金では命を救えない。世界一の金持ちであったアップル創業者、ジョブズでさえ膵臓ガンのため60歳で命を落としている。

 癌患者を1年間延命させる薬として、500万円の薬も登場している。癌は金のかかる病気である。それの治療費を最小にするのが人生最大の金儲けである。癌は他人ごとではないのだ。日本人の2人に一人は癌になり、3人に一人は癌で死ぬのだ。4人に一人は認知症になって死ぬのだ。それで人生最大のお宝が無くなるのだ。

 

癌の原因と対策

 病死の原因は、狂った生活、狂った食事、狂った精神環境である。要は不摂生で己の体と心をいじめたのだ。いじめられた体の細胞が反乱を起こして、癌や病気になった。原因が分かれば対策は容易である。手術、抗がん剤、放射線治療等は対処療法で、後追いの対策である。癌予防で不節制を止めれば、癌にならず、金もかからず、治療費もかからず大儲けである。

 

癌になった場合の治療費用(1年目の費用)

 肺がん  266万円

 胃がん  236万円

 大腸がん 307万円

 肝臓がん  58万円

 乳がん  214万円

 各がんの内訳で、再発防止抗がん剤治療費が92~200万円もかかる。

 『プレジデント』「がん解明、9つの真実」2013年6月17日号より

 

私の癌治療費

 私の場合、がんセンターでの標準治療である抗がん剤治療を拒否した。その代替治療として、別病院で高濃度ビタミンCの点滴投与を週2回、4か月間受けた。一回37,400 円の治療費である。その費用は抗がん剤治療とあまり変わらない。これは保険がきかないので高額である。

 私の癌の治療費総額では、上記の費用くらいのお金が消えた。それ以外に電動ベッドや羽毛布団等の自宅の療養環境整備でかなりの金が消えた。それがなければ、大層なお金が残ったのに、である。

失った時間

 その金額を稼ごうと思うと大変だ。だから病気にならないのが、人生最大の金儲けである。失ったお金以上に、治療のための失った時間が膨大である。高濃度ビタミンC剤の点滴では、一回当たり2~3時間も病院のベッドに拘束される。その間、何も出来ない時間である。じっと点滴のボトルを眺めて時間を過ごす。癌になったという人生の悔いを感じるばかりであった。癌になったのは、自分が悪いのだ。郵便ポストが赤いのも私が悪い?のだ。

 でも私は最後のあがきで、右腕に点滴を受けながらも、メモ用紙に左手で思いついたアイデアを書きなぐっていた。

P1120862s    高濃度ビタミンC剤の点滴    2019‎年‎7‎月‎1‎日、‏‎11:38

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反省と再発防止

 癌になった原因を、今までの狂った生活、狂った食事、狂った精神環境であると確信して、私は生活の全てを変えた。お陰で健康的な、人間的な生活に戻ることができた。癌は仏様からの諭しのメッセージなのだ。今のままの生活を続けたならば早く死ぬところを、仏様からの「病気」という啓示で、生活の間違いの気付かせてもらった。そのお陰で延命できた。間違いは人間だから誰でもする。問題は、その啓示をどう受け止めるかである。

 

対処療法よりも再発防止を

 もう一つの大きな問題は、癌を治療する医師が、その原因を追究せず、対処療法で患者の治療にあたることである。今の現代医学や科学の問題点は、学問が細分化し過ぎて、物事の本質が分からなくなってきたことだ。

 私は、南雲クリニックの南雲吉則先生、真島消化器クリニックの真島院長の指導でガン再発防止治療に取り組んでいる。お二人とも、病気の真因を探って、病気予防を指導してくれる。病気になって名医に治してもらうより、病気にならない防止策が重要である。それが人生の最大の金儲けである。

 

防火対策

 2005年に自宅の隣のアパートが火事になった。当家も延焼しそうになり危なかったが、消防署が放水して延焼を食い止めてくれて、大感謝であるが、消すよりも、火事にならないようにするのが、最大の防火対策である。病気はそれと同じである。

 抗がん剤投与は、火事になった場所に水をかけるようなものだ。抗がん剤は正常な細胞も、同時に痛めつける。延焼を食い止めるための放水は、まだ火のついていない家屋を破壊する。この記憶が頭の隅にあり、今回の抗がん剤治療を拒否した。

 病気の治療の原則は、心と身を修めることである。それを江戸時代に佐藤一斎は知っていた。

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  自宅の燐家の火事で自宅内の被害   2005年10月28日

Img_2087s  火元のアパートの部屋 

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 自家(左)と火元のアパート(右)

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馬場恵峰書 「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」(久志能幾研究所刊)

 

2019-12-28 久志能幾研究所通信 1554 小田泰仙

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2020年4月26日 (日)

祈りで運命を変え、差取りを得る

どんなことでも文句を言わない。試練として全て受け入れる。

なにごとも行動を伴うお祈りをしないと成就しない。

祈ると同時に、それにふさわしい行動を取ること。

自分が変わらないと周りも変わらない。

自分が変わろうとしない限り、何も変わらない。

    馬場恵峰師  明徳塾にて 2006年5月28日

 

 祈りとは、自分に冷静に対峙すること。祈りとは、神仏の前で、謙虚に自分を見直すことである。

 批判してくれる人は神さまだ。愛の反対は憎悪でなく、無視である。己を憎悪している人は、黙って己が転ぶのを見ている。批判は自分のどこが悪かったかを教えてくれる。自分には前しか目が付いていない。批判者は、己の後ろを観察している。

 精進して、眉間の第三の目を開かせよう。菩薩とは、佛になる(悟りを開く)ために修行をしている行者である。人間界の己は、せめてこの世で、少しでも悟りの境地に近づいて、来世に行きたいものだ。「悟り」とは「差を取る」である。強欲な衆生と差をつけるのだ。

 ご先祖様は、己の未来を見据えて、病気や不幸を授けてくれる。ご先祖は物理的に何もできないので、己を病気や不幸にさせて、過ちに気が付いて欲しいと願う。ご先祖は今の道が間違っていることを、病気を通して教えてくれる。私も癌になって、狂った生活、狂った食事を送っていたことに気が付いた。

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 松本明慶大仏師作 聖観音菩薩像

 

Img_5682s    馬場恵峰書、東山魁夷「道」

2020-04-26 久志能幾研究所通信 1550 小田泰仙

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