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2020年5月 6日 (水)

衰退の予兆を観る感性を持つ  ボヤで消す

 経営者には、常に衰退期の予兆を感じる感性が必用だ。自分は自分の人生を経営する経営者だ。他人ごとではない。その予兆を感じなかったため、滅亡した帝国の多さを歴史は教えてくれる。その予兆を感じなくて、病気になり、地獄の淵をさ迷うやも知れぬ。繁栄の栄華の中で、「一葉落ちて天下の秋を知る」を感じなければ、リーダではない。

 衰退が始ってからでは遅いのだ。衰退とは大火事である。大火事を消すのは困難である、衰退の予兆であるボヤの段階で消し止めなければ、全焼となってしまう。

 

自分の没落

 私が会社時代、中間管理職として働くと、つい夜遅くまで働き、夜遅い食事で、脂っこいもの食べてしまう。そしてすぐ寝る。そんな狂った生活、狂った食事を続ければ、体に良いわけはない。それで体重がじわじわと増え、高血圧症が慢性化する。それこそ体の四季が、秋になり一葉が落ちる状態である。定年まではまだまだ体力があるから、何とかごまかせた。

 その体の変化を、病気の予兆として感じて、手を打たなければ、37兆個の組織の主人公として、リーダ失格である。私は分かっていて、手を打ったが、生ぬるい手であった。その咎が、昨年、癌の発病として現れたと、今にして悟った。癌が目に見える大きさに成長するのに、10年はかかる。しかしまだ最悪の状態にはならなかったのが救いである。

 

前職の会社の没落

 私の前職の会社も、予兆を見逃し、世の中の動きについていけず、市場からその名が消えた。その会社では学閥に支配された雇われ社長・役員が跋扈していた。学閥のえこひいきが蔓延し、学歴は立派だが、経営力のない人間が偉くなっていた。そのレベルでは製品の行く末を見定め、新しい芽を開発する決断を出来なかった。

 

グローバル企業の没落

 グローバル経済主義にハマった企業は、全世界から最も安い部品をかき集め、最も安い労働力の国で組み立てるというサプライチェーンを作って世界を制覇した。ところが、今回の新型コロナウイルス騒動で、人の動きが止められると、その回転が破綻してしまった。この仕組みは、冗長性のないシステムだったから破綻した。どれだけ栄華を極めても、崩壊はあっけなくやってくる。

 その崩壊の予兆は、貧富の差の拡大、奴隷のよう労働環境で作られた製品の氾濫、その氾濫で正規の価格が破壊、国内産業の空洞化、従来産業の労働者失業、移民の増加、中国の極端な海外膨張に見てとれたはずだ。今回の破綻は、それを無視してイケイケどんどんで、やりすぎた末路である。何時までも無限に成長していったら、それは自然界の癌細胞である。宇宙根源の理から見て、そんなことはあり得ない。今回の結末は、当然の帰着である。

 

大垣の没落

 大垣が大没落したのは、小川敏が無為無策で19年間の独裁政治をしたためである。小川敏が大垣衰退の予兆を見逃したのだ。小川敏が、新しいことは金がかかると、全て却下したためもある。周りの世は変貌を遂げている。昔の知識だけがあり、智慧のない市長では没落は当然である。知識だけがある動物は、間違えたら怖い。何をするかわからないからだ。そんなレベルの市長では予兆を感じるなんて無理であった。

 小川敏は、大垣の未来を破壊する「大垣未来ビジョン」の作文を作って悦に入っている。「大垣未来ビジョン」は小川敏のプロパガンダである。市民の気をこのビジョンに逸らして、大垣を地獄に連れていこうとしている。

 

日本の没落

 日本が失われたこの20年を過ごしたのは、政治家に政治力がなく、利権優先の官僚に支配されたためである。やるべき投資をしなかったためである。

 

日本人の心の没落

 緊急事態宣言が出されているさ中、パチンコ店に群がる人が多くいるのは、昔の親が、今の大人の子供時代に正しい躾をしなかったためである。外出自粛で右往左往するのは、虚楽的生活に溺れ、自ら学ぶ習慣をつけてこなかったためである。日本人の精神の没落である。

 学生の学力の低下は、日本衰退の予兆なのだ。教育に金をケチるから、子供の学力が下がる。先進国で、公的な教育費は日本が一番少ない。ご先祖に恥である。国、市の教育費の投入額の低下は、衰退の予兆なのだ。小川敏に毒された大垣市などは、児童生徒一人当たりの教育費が県下最低なのだ。その財源を大垣市役人が懐に入れてしまい、県下一の給与の高さになっている。

 

日本人の健康の没落

 日本人の癌が増え、認知症、鬱病が増えたのは、その予兆を見逃したためだ。人は肥満になると、病気や癌になる確率が数倍に増える。肥満、高血圧は、脳梗塞、心筋梗塞、癌、糖尿病の予兆なのだ。それは食品メーカが利己主義の経済活動、利益最優先の価値観で暴走して、狂った生活、狂った食事、狂った精神環境を消費者に押し付けた結果なのだ。

 頭を使わない生活をすれば、認知症になる確率が増える。

  

日本のボヤを消火せよ

 日本には修身教育が必用である。日本人の心が壊れる寸前なのだ。心が煩悩の火で、ボヤの状態である。ボヤなら小型消化器で消せるが、大火になれば、消防車でも消せない。もっと大事なことは、火事を出さない規律ある生活の復活である。

 下図は大垣市桐ケ崎町の火事、2013年10月27日、著者撮影。私が散歩の途中で出逢った火事である。手前の消化器は、私が初期消火に使ったもの。大火になっては、小型消化器などでは、お手上げである。

 現代日本の問題点は、対処療法に終始して、真因を探さず、本当の対策をしないから少しもよくならない。

Dsc01372s  「火事だ」との声で現場に走る

Dsc01375s

Dsc01376s 火事になってから消火器を使っても無力である。

まるで大垣が衰退してから、小川敏が小手先の対策を打っているように見える。

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 Dsc01389s 大垣市桐ケ崎町の火事、2013年10月27日、著者撮影

隣の家2軒が、延焼となった。大垣で、近年まれなる大火となった。 

Dsc01437s

 Dsc01461s 日本がこうなってから手を打っても遅いのだ。

大垣市がこうなってから、手を打っても遅い。

この大火の原因は、火元の塗装屋の小屋にシンナーや塗料の缶が大量に保管してあり、その塗装屋の職人がタバコを吸ったため。日頃から、この場所で職人がタバコを吸っているのが常態化していた。隣人が何回も注意しても、職人はタバコをやめなかった。

私がブログで小川敏の異常な政治を指摘しても、小川敏はその政治を変えない。大垣政治が大火になるのも故あること。

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火消しよりも、火事のない社会を創れ

 あるべき姿を実現しよう

 あるべき姿とは、火事を消す体制でなく、火事を起こさない体制だ。今、大垣は燃えている。

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2020-05-06   久志能幾研究所通信 1571 小田泰仙

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