人生で最大の金儲けとは
病気にならない生活を送ること。
天寿を全うすること。
病気になると金がかかる。下手をすると、人生最大のお宝の「命」を失う。何物にも代えがたいお宝を失う。医師から余命宣告をされてから、「金はいくらかかってもいいから、命を助けてくれ」と泣きついても手遅れである。お金では命を救えない。世界一の金持ちであったアップル創業者、ジョブズでさえ膵臓ガンのため60歳で命を落としている。
癌患者を1年間延命させる薬として、500万円の薬も登場している。癌は金のかかる病気である。それの治療費を最小にするのが人生最大の金儲けである。癌は他人ごとではないのだ。日本人の2人に一人は癌になり、3人に一人は癌で死ぬのだ。4人に一人は認知症になって死ぬのだ。それで人生最大のお宝が無くなるのだ。
癌の原因と対策
病死の原因は、狂った生活、狂った食事、狂った精神環境である。要は不摂生で己の体と心をいじめたのだ。いじめられた体の細胞が反乱を起こして、癌や病気になった。原因が分かれば対策は容易である。手術、抗がん剤、放射線治療等は対処療法で、後追いの対策である。癌予防で不節制を止めれば、癌にならず、金もかからず、治療費もかからず大儲けである。
癌になった場合の治療費用(1年目の費用)
肺がん 266万円
胃がん 236万円
大腸がん 307万円
肝臓がん 58万円
乳がん 214万円
各がんの内訳で、再発防止抗がん剤治療費が92~200万円もかかる。
『プレジデント』「がん解明、9つの真実」2013年6月17日号より
私の癌治療費
私の場合、がんセンターでの標準治療である抗がん剤治療を拒否した。その代替治療として、別病院で高濃度ビタミンCの点滴投与を週2回、4か月間受けた。一回37,400 円の治療費である。その費用は抗がん剤治療とあまり変わらない。これは保険がきかないので高額である。
私の癌の治療費総額では、上記の費用くらいのお金が消えた。それ以外に電動ベッドや羽毛布団等の自宅の療養環境整備でかなりの金が消えた。それがなければ、大層なお金が残ったのに、である。
失った時間
その金額を稼ごうと思うと大変だ。だから病気にならないのが、人生最大の金儲けである。失ったお金以上に、治療のための失った時間が膨大である。高濃度ビタミンC剤の点滴では、一回当たり2~3時間も病院のベッドに拘束される。その間、何も出来ない時間である。じっと点滴のボトルを眺めて時間を過ごす。癌になったという人生の悔いを感じるばかりであった。癌になったのは、自分が悪いのだ。郵便ポストが赤いのも私が悪い?のだ。
でも私は最後のあがきで、右腕に点滴を受けながらも、メモ用紙に左手で思いついたアイデアを書きなぐっていた。
高濃度ビタミンC剤の点滴 2019年7月1日、11:38
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反省と再発防止
癌になった原因を、今までの狂った生活、狂った食事、狂った精神環境であると確信して、私は生活の全てを変えた。お陰で健康的な、人間的な生活に戻ることができた。癌は仏様からの諭しのメッセージなのだ。今のままの生活を続けたならば早く死ぬところを、仏様からの「病気」という啓示で、生活の間違いの気付かせてもらった。そのお陰で延命できた。間違いは人間だから誰でもする。問題は、その啓示をどう受け止めるかである。
対処療法よりも再発防止を
もう一つの大きな問題は、癌を治療する医師が、その原因を追究せず、対処療法で患者の治療にあたることである。今の現代医学や科学の問題点は、学問が細分化し過ぎて、物事の本質が分からなくなってきたことだ。
私は、南雲クリニックの南雲吉則先生、真島消化器クリニックの真島院長の指導でガン再発防止治療に取り組んでいる。お二人とも、病気の真因を探って、病気予防を指導してくれる。病気になって名医に治してもらうより、病気にならない防止策が重要である。それが人生の最大の金儲けである。
防火対策
2005年に自宅の隣のアパートが火事になった。当家も延焼しそうになり危なかったが、消防署が放水して延焼を食い止めてくれて、大感謝であるが、消すよりも、火事にならないようにするのが、最大の防火対策である。病気はそれと同じである。
抗がん剤投与は、火事になった場所に水をかけるようなものだ。抗がん剤は正常な細胞も、同時に痛めつける。延焼を食い止めるための放水は、まだ火のついていない家屋を破壊する。この記憶が頭の隅にあり、今回の抗がん剤治療を拒否した。
病気の治療の原則は、心と身を修めることである。それを江戸時代に佐藤一斎は知っていた。
自宅の燐家の火事で自宅内の被害 2005年10月28日
自家(左)と火元のアパート(右)
馬場恵峰書 「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」(久志能幾研究所刊)
2019-12-28 久志能幾研究所通信 1554 小田泰仙
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