c-馬場恵峰師の書・言葉 Feed

2019年9月 1日 (日)

お金で智慧を買う

 お金を使って手に入れるのは智慧である。そのお金を使えるのが幸せである。使えるのは健康であることが前提である。その上で、体力も気力も夢もないと使えない。余命1年と宣告された病身では、お金は使えないし使う気にもなれない。

 お金を使える幸せを大事にしよう。そのうち使えなくなる日がやってくる。

 

自分を買う

 単にモノを買うのでは、お金を使ったことにならない。それは単にお金がモノに変わっただけである。価値あるモノを売れば同じ金額が返ってくる。安いものではそうは行かない。安もの買いの銭失いである。お金でモノを買うとは、自分を買ってくるのだ。その過程で智慧が付く。

 

利用限度

 美味いものを食っても限度がある。立って半畳、寝て1畳、死ぬまで飲んでも1升、食べて丼1杯である。人間の体では知れたもの。それではお金を使い切れない。食べ過ぎ飲みすぎれば、病気になり、早死にである。持てる人生の時間内に、どれだけ有効にお金を使えるかを問われている。

 

経験を買う

 お金を使うとは、体験への出費である。体験で智慧が湧く。それには時間も体力も必要だ。智慧を得うるための出費が、お金を使う行動である。学ぶ費用、師に会うための交通費、受講料、稀少価値の品の購入に智慧を費やす行動、出費が相当する。その過程で智慧を出す訓練が出来る。お金を賢く使うために受け入れる器を大きくすることだ。

 貯めるばかりの人生は、小さな器の人生。入ってきたお金を世間に旅ださせて、そのおこぼれをあずかる気持ちで丁度よい。それを自分の所で止めて、貯めるからお金が腐ってくる。お金は生鮮食品である。気持ちよく旅出させてあげれば、お友達をつれて帰ってくる。目先に囚われて、出し渋りをすれば、相手も嫌気がさして去っていく。損をして得を取れである。

 

夢を買う

 高いものにはワケがある。高いものには創った人の魂がこもっている。お金を使うとは、自分の夢の実現のための投資行動である。20年後を夢見て、今の自分に投資をする。そのためには学びの器を大きくすること。学びに限度はない。学んで成長すれば、器も自然と大きくなる。不健康な器では、何も入らない。

 

失敗の買い物

 良くない買い物はあるが、失敗の買い物はない。良くない品物、ご縁に接したら、それは良くないことが分かっただけ、智慧が付いたと感謝すべきである。私は、二度とその品物、お店、ご縁に近づかない。それだけで十分にお釣りがくる智慧を得たことになる。

 

智慧の披露

 学んで一杯になった器は、世間に披露しないといけない。日々、その舞台で自分の学んだ智慧が試される。会社での各場面が能舞台であり、仲間が観客である。果物屋の店頭が人生舞台で、来客がご祝儀である。そこでどんな演技をするのか、そこに自分の器に入れてある智慧が試される。商売では、その演技に失敗すると客は二度と来てはくれない。

 智慧は出し惜しみしてはダメである。どうせ持ってはあの世に行けない。智慧は出せば出すほど、自分にご褒美として帰ってくる。智慧を出す能力が磨かれる。

 

自分は能役者

 人生では人が仮面を被って人生劇場の役者を演じている。ある人は教師を、ある人は警察官の仮面を被って演じている。その仮面をペルソナという。ペルソナとはラテン語で仮面と言う意味である。この語源でパーソナリティと言う言葉が生まれた。個性とは、人が被る仮面のキャラクターである。人はその仮面を見て、その人の役割を期待する。その仮面を被ったら、その役割を演じなければ人の期待を裏切る「裏切り者」である。

 

人生舞台

 人生の舞台とは、幕が上がっている間だけが舞台ではない。幕が上がるまでの血みどろな練習時間、舞台の段を上がる時の挙動、舞台を下りるときの挙動も全て人生劇場の演技時間である。観客に見せる舞台での演技は一コマに過ぎない。一刻たりとも気を抜けない。観客は見ていなくても、神様仏様そして内なる己という仏が見つめている。

 一局を舞い舞台を下りて初めて「人生織物」での横糸の一本が完成する。人生とはその連綿とした行動の積み重ねである。観客が見ている時だけが、舞台ではない。

Photo_2

  2005年『修身』

P10409731s

     馬場恵峰書

 

2019-09-01   久志能幾研究所通信No.1325 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2019年8月31日 (土)

未来計画10 音學堂「久志能サロン」開設

 大垣駅に近い場所で、20畳くらいの店舗を借り、コンサートピアノを置いて音學堂「久志能サロン」(仮称)を作る計画を温めている。大垣の地価が下がっているので、安く借りられそうだ。その目的は、自分もピアノを楽しみ、人生を學ぶためである。芸事を習うとは、人生を習うこと。それ以外に、大垣の若い人や、海外の演奏家にコンサートの事前リハーサルや練習の場を提供することにある。大垣の音楽活動の底上げの一助になればと計画している。

61

  ヤマハCF6  ヤマハカタログより

 

 2018年初にドレスデントリオが来日した時、彼らは、本番の演奏前に、金山駅の近くのマンションの一室で、事前の音合わせの練習をした。ピアノの先生が所有しているマンションの一室を提供された。

 河村義子先生も、ここで2018年1月13日のクイッテサホテル大垣での新春コンサートの事前音合わせをした。その時に何故か、河村義子先生は、私の同席をさせてくれず、練習演奏の写真を撮らせてくれなかった。今にして思うと、河村義子先生は自身の死を予感して、ドレスデントリオと内密に病気の話しをしてから練習をされたと推定される。鈍感な私は、それに思いが行かなかった。

Dsc03379s ドレスデントリオ&藤本真実 2018年‎1‎月‎11‎日

 

私の夢

 私の長年の夢は、コンサートピアノを入手して音楽ホールを作ることだ。そのために、2017年4月にオーストラリアのベーゼンドルファー工場も視察した。

P1010031s

P1010035s    ベーゼンドルファー本社工場  2017年4月26日

 しかし今から、土地を買い、建屋を造り、ピアノを買うには道が遠すぎる。でも部屋を10年間限定で借りて、小さな音楽サロンを作るなら、できないことはない。10年経ったら、部屋を返せばよいのだ。私もそんなに長くは生きられない。せいぜい39年(?)である。その期間が、できるだけ長くが、生きがいと生きる糧となるはず。

 今から10年も経てば、私も80近い。それから後の29年(?)は、別の取り組みをしたい。その頃はオダ仏教の教祖(?)として、忙しいかもしれにない(?)。

精子1トン

 夢は人を騙して(他人を動機付けして)実現するものだ。最初に騙すのは、自分自身である。自分ならできると暗示をかけて、猪突邁進迷走する。精子一トン何事かならざらん(精神一統何事かならざらん)。精子を一トン放出するくらいの精力をかければ(?)、何でも実現可能である。迷走してあちこちに頭をぶつけ、多くの失敗をして、知識を智慧に昇華させて、身魂を磨く。それで皆さんが幸せになればよい。自分も幸せになれる。悪いことをするわけではない。悪いことに使うのでなければ、お金は何とかなるものだ。結果オーライである。あとは得意技の踏み倒し(?)である。

4k8a9378s

 馬場恵峰書 智慧

 

2019-08-31   久志能幾研究所通信No.1323 小田泰仙

新しい大垣を育てる階  連絡先 080-3102-1284(SNSで連絡ください)

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年8月30日 (金)

私の行動8原則 「一期一会磨墨全智」

1 時間は命として管理する。

  命とは自分が一生の間に使える時間の総量。

2 健康を管理する。

  健康でなければ、何事も成就できない。

  体も心も健やかである事。

  死んでもいいが、健康が大事。

  生死は神仏の管轄、健康管理は己の責任。

3 ご縁を大事にする。(ご縁は管理はできない)

  自分の幸せはご縁が運んでくれる。

  舞い込むご縁の「縁相」を見抜く力をつけるため精進する。

  縁は良きも悪きも変装してやってくる。誠意で接すること。

  相手の対応を見れば、化けの皮が観える。

4 努力よりも選択を重視して決断する。(優先順位を重視)

  間違った道でいくら努力をしても幸せになれない。

  オカルト教団に走って、13階段に上った人もいる。

  何に「人モノ金情報」を投入するか選択・決断する。

5 現地現物で、本質に迫れ。

  Go and See for Yourself to Thoroughly Understand the Situation.

6 他への貢献を大事にせよ。

  与えたものが10年後に自分に返ってくる。

  利己だけの人生は、獣の生き方。

7 自分の強みを活動の中心に据える。

  己は万能ではない。それをわきまえ、強みを活用する。

  強みを強化すれば、弱点は人間味となる。それが愛嬌だ。

  完全無欠の人間を目指すとは神を目指すこと。

8 目に見えないものに感謝する。

  今、自分があるのは、ご先祖、神仏、天、自然のお陰である。

  それに感謝しない人は、傲慢である。

  そういう人は、自分とは縁がない人として遠ざける。

 

一期一会磨墨全智

 今、自分がなんとか生きて生活できているのは、上の8つの原則を守ってきたからだと思う。60余年間の人生で、現地現物で確認した結果として、そんなにも間違った選択はなかったと思う。この原則は、今まで接した師や著書で得た言葉を参考に、作る上げた私の原則である。

 私も、山あり谷ありの人生であったが、そこから得た60余年間の経験を一言で表すと「一期一会磨墨全智」である。つまり一期一会で得たご縁と智慧をフル活用して人生を全うする、である。墨とは己自身である。磨とは硯という社会に自分自身を磨墨して、その経験から得た智慧を全うする、である。これも馬場恵峰先生とのご縁で生まれた言葉である。

P10504321s 馬場恵峰書画

Dsc006583s

P1060653s

 

2019-08-30   久志能幾研究所通信No.1322 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年8月29日 (木)

未来計画-9  浮話なしで足元固めてIT化

 行政のトップは、ITの基礎知識を持って、綜合的に業務改革の方向付けをすべきだ。まずトップがIT知識を習得することが、大垣の未来を創る。IT化は必要だが、万能ではない。新市長には、それを見極める能力が必要だ。

 これを報道する新聞社も、業務の本質を見極めて報道しないと、化けの皮がすぐはがれて、恥をかき、読者離れが更に進む。それは自分で自分の首を絞めているようだ。

 

不動産登記証明書の交付申請をオンライン化

 小川敏市長は、新市庁舎の電子化で、不動産登記証明書の交付申請をオンライン化推進するための嘆願書を、自ら岐阜地方法務局まで足を運び、地方法務局長に手渡すお笑い芸を披露した。この要望書を出すだけの作業は、大垣市長が担当することではないだろう。担当課長がすればよいことだ。これは軍曹の仕事である。市長として、もっとやるべきことがあるだろう。それも小川市長が一方的に岐阜地方法務局に要望しただけで、実際に大垣市が実施したことではない。だから法務局側のコメントは一切ない。だからそれは法務局には迷惑だと推定される。

 それを、小川敏市長は岐阜新聞と中日新聞にデカデカと掲載させた。それは御用新聞が御用新聞であることの証明であった。これこそ大本営発表の記事である。その記事の価値が、読者のためになるのか、新聞社自身が自分に問うべきだ。紙面の大きさから比較すると、岐阜新聞は完全御用新聞社であることが分かる。先の戦争中、日本国民は大本営発表の新聞社を信用して、ひどい目にあった。我々はその轍を踏んではならない。

822   岐阜新聞 2019年8月22日 

   完全にやらせの記事である。

822_2   中日新聞  2019年8月22日

電子化の市民のメリット

 大垣市民として、不動産取得・登記の機会は一生に一度あるかないかである。それを電子化しても、少しも嬉しくない。それは市役所内の仕事で、勝手に改善すればよいでしょうである。市民には関係ない話である。

 そんな不動産の電子化業務改革は国が粛々と進めているので、大垣市長が出しゃばって、嘆願書を出すのは越権行為で、迷惑行為である。大垣市長が岐阜地方法務局に、部下と新聞社を引き連れて押しかければ、法務局も、時間を割いて対応せねばならぬ。法務局への業務妨害である。小川敏市長の出しゃばりで国の税金が無駄遣いされる。それなら、何故、小川敏市長は東京の法務大臣の所に出向かないのか。

 

小川敏市長のIT能力向上が最優先

 小川敏市長がツイッターやブログで、自身の意見は全く発信していない。まず小川敏市長が、ITの駆使をして市民に意見を問うべきだ。つい最近まで、そんなことはできなかったが、ITの技術の進歩で出来るようになった。トランプ大統領も本音をツイッターで発信して、マスコミのフェイクニュースを暴露した。小川敏市長も、ツイッターで意見を市民に発信すればよい。次世代のトップは、ITで自分の意見を発信しなければ、トップ失格である。

 

稟議書決済のIT化

 大垣市役所のIT化業務改革なら、例えば、不動産登記証明書の交付申請オンライン化よりも、大垣市役所内の稟議書決済のIT化を進めた方が、よほど効果的である。

 私の前職の会社では、15年も前から稟議書のパソコン上での稟議承認システムが使われていた。担当者は稟議書を持って、各部署を回らなくても済むシステムである。それで出張費や無駄な待ち時間が節約できる。

 そういうIT業務改革が大垣市役所内で行われていれば、今回のように、大垣市長が部下や新聞社を引き連れて、大名行列のように岐阜地方法務局の出向く見せびらかしのパーフォーマンスをしなくても済んだはずだ。できない人が、小さいことを大きな声で宣伝する。それでは大垣の未来はない。

 

小川敏市長が先にやるべき課題

 それよりも「大垣市役所として、もっと先にやるべきことがある」が市民の正論である。それで年間750万円の行財政改革ができると言うが、足元の大垣市の行政では無駄ばかりで、それの業務改善が最優先である。今回の記事の年間750万円の行財政改革は、まだ実現できていない遠い将来の計画なのだ。それを新聞社は、あたかも節約したかのように報道する。新聞社は小川敏市長に媚びているようだ。まさに大本営発表である。

 例えば、小川敏市政は、大垣文化センター駐車場の年間800万円の収入に対して、2000万円の人件費を投入するという無駄業務を放置している。これは現在の問題である。市民税無駄遣いのお笑いである。駐車場を無料化すれば、2000万円が削減できる。

 そもそも一過性の市制100周年記念行事で3億5千万円も無駄遣いすること自体、大垣市の行財政改革とかけ離れている。正気の沙汰ではない。小川敏市長が年間750万円の行財政改革を重要視するなら、市民税で900万円の水饅頭を食べて祝杯を上げている場合ではないだろう。大垣市に恥の記録は残ったが、未来に対してなんの遺産も残らなかった。小川敏市政の18年間で、この種の無能政治を多発させて、大垣市が衰退し、その地価が半値以下になったのだから。 

06dsc01979

IT化に踊らされたのは誰?

 小川敏市長は、ITに無知な大垣市民を煙に巻いている。小川敏市長が、大垣市を衰退させて、大垣市の価値(地価)を半減させたことから目を逸らすために、無駄なIT化を派手に宣伝して(売名行為?)いるようだ。

 しかし本当は、ITに無知な小川敏市長は、IT業者に踊らされて、市民税を無駄遣いさせられているようだ。だからトップは、ITの正しい知識を取得すべきなのだ。その投資対費用効果を見極める能力が必要だ。業者提案のIT化の嘘を見抜く力が必要だ。大垣市が進めているスマホ決済システムの場合、市民一人、年間100円の節約の為、市民一人あたり1500円の金を税金から黙って巻き上げるのだ。これではIT業務改革もお笑いである。大垣市民には悲劇である。

 

実りのある業務改革

 ぺいぺいで200円の市の各種証明書の支払いが出来るようになったと9月1日付け「広報おおがき」で、大垣市は宣伝するが、年に一度あるかないかの証明書費用200円の支払いにスマホ決済しても、市民にはメリットはない。市民のぺいぺいは少しも嬉しくない。ぺいぺいでない部長級が、ぶちょうほうに自己満足するだけである。もっと改善すべき業務があるはずだ。

 それより、まずその証明書発行の無料化が、業務改革の市民サービスである。文化センター駐車場の無料化が市民サービスで、業務改革、財務改革である。それならシステムを作らなくても済むし、設備費用総額の一割の保守費用がなしですむ。それが本当の業務改革である。それで数億円の節約である。その方が、不動産登記証明書オンライン化で、750万円の節約より大きな効果を生む。

 

脚下照顧

一事が万事で、大垣行政には、もっと大きな無駄業務が山積している。まず足元を固めてからIT化である。小川敏市長は頭だけが先走って、足元がついてきていない。小川敏市長はITの知識は中途半端で、智慧が全くないといえる。

Img_63911s   馬場恵峰書

2019-08-29   久志能幾研究所通信No.1321 小田泰仙

新しい大垣を育てる階   連絡先:080-3102-1284

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年8月27日 (火)

新入社員に教える「死への準備」

 私が入社したばかりの新入社員に、「修身」の講義で問うたことは、死への準備である。サラリーマンには、定年が人生の一区切りとしての「死」である。その死である定年までの働き方を問うた。

 

死を意識して働こう

 今を必死に生きるために、死を意識しよう。万物には必ず死がある。期限がある。人生の半分を占める会社生活にも、定年と言う「死」がある。入社したら、38年後に訪れる死(定年)を見据えて仕事をしよう。それが時間創造である。そう新入社員に教えた。

 定年があるから、組織の新陳代謝が進み企業が成長する。100年前の先輩がいつまでも居座っていては、部下は閉口である。人間の手も、母親のお腹の中で指と指の間の組織が死ぬことで、指のある手に成長する。死なくして成長はない。過去の自分を殺すことで、自分も成長する。

 組織として成長できない企業が倒産する。会社の寿命は30年である。長寿会社は常に変化成長している。成長しない企業には、競争社会で倒産と言う自然淘汰が待っている。

 個人的に定年と言う死を迎えるには、38年間の仕事のやり方が、定年後の時間の創り方に影響する。定年までの時間の過ごし方で、会社に残す付加価値で差を生み、定年後の時間価値を決める。

 貴方がたは、入社後、勤続38年間(13,870日)もの時間をかけて、どんな資産を創っていくのか。「老いて」何を後進に「置いて」行くのか。定年後の30年をかけて、どんな価値を残して、あの世に逝くのか。考えて仕事をして欲しい。

 技術者として、やってきたことを記録に残さないと、何もやらなかったと同じになってしまう。私は、そう思って記録に残すことを心がけてきた。それでこの講義が成立した。

Photo

      新入社員教育テキスト「修身」2005年

 

管理職としての「死」の意識

 私が先輩から教えてもらった管理職の心得は「その職場の長としての任期は4年間。1年目は職場の観察、2年目は何をやるか決めてその種を撒く、3年目はその成果の回収、4年目は後進を育てて、後を託す」であった。

 

定年後

 定年と言う「死」を迎えて、会社時代の肩書や地位は、退職すれば無価値になる。なまじっかプライドがあると、負の遺産となる。会社時代に、人生の価値を創れなかった元エライさんが、老人ホームで「私の上席はどこですか?」とKY語(空気の読めない語)を発し、周囲の失笑をかうのだ。定年後の家で、妻から粗大ゴミ扱いをされるのだ。そうなっては、人生はお終いです。

 

定年後の粗大ごみ扱い

 先日、名刺を整理していたら、30年前、仕事でお世話になった業者の人の名刺が出てきて、懐かしくなり、その場で相手の自宅に電話をかけた。電話に出た相手の妻は、夫に「オダって人から電話!」と不機嫌そうな、迷惑そうな声で夫に声をかけた。その声は私に丸聴こえである。それで彼の家での妻からの扱いが分かってしまった。だからそれ以降、その家には電話をかける気がしなかった。再会する気にもなれなかった。それは彼が38年間をかけて、積み上げた負の財産である。彼が退職した会社でも、その価値が分かるような気がした。

 

余命宣告

 私も今年、癌で余命宣告を受けて、死を身近に見て、人生の残り時間を意識させられた。死を意識するから、やるべきことが浮かび上ってくる。緊張感をもって生きることが出来る。日暮れて途遠し、を痛感させられた。

 

「人生の短さについて」   

 人生は短いわけではなく、我々は十分な時間を持っているのだ。ただそれを多くの人は空しく浪費しているだけだ。

 彼らに共通するのは、真に自分に属しているものに頼らず、彼らの権内にない外なるものをあてにし、それに依存していることだ。今を生きないで、未来のよい生活を夢みて今を犠牲にしていることだとし、そういう人間は生きているのではない、ただ生存しているだけだと断言する。 p 32

 

時間の浪費

 その原因はどこにあるのか? 君たちはあたかも自分は永久に生きられるかのように今を生きていて、自分のいのちの脆さに思い致すことは決してない。いかに多くの時間がすでに過ぎ去ったかを意識しない。時間なぞ無尽蔵にあるもののように君たちは時間を浪費している。そうやって君たちがどこの誰かに、あるいは何らかの事に与えているその日が、実は君たちの最後の日であるかもしれないのに。死すべき者のように君たちは全てを怖れ、不死の者であるかのようにすべてを得ようとしているのだ。      p 35

  中野孝次著『ローマの哲人 セネカの言葉』岩波書店2003年より

P1000402s

  馬場恵峰書

 頂いた命をただひたすらに活かして生きる。そこから始めないと仏様のご加護も始まらない。命を粗末にして人生は拓けない。みほとけが求められているのは、命を最大限に活かして生きること。それが世のため人のためになる。そうしないと世の中の迷惑な存在に成り下がる。「一日一生」の心がけで生きる。

 

2019-08-27   久志能幾研究所通信No.1319  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年8月26日 (月)

「新しい大垣を育てる階」を設立

 夢の設計、新しい大垣を設計する

目的:大垣人が持てる能力を活かし、街と社会を幸せにする。

   人が商工業を盛んにして、文化芸術都市に育てる。

方法:人を育成して、人財に育てる。

   その力で大垣を変え、市民と地域を豊かにする。

   人こそが、資源を2にも10にもできる能力を持つ。

 

「新しい大垣を育てる階」の役割

人の育成

 能力ある「大垣人」を創る教育体制の立案

 人財を創るため、文化芸術活動支援財団の設立

  (久志能財団の設立)

 未来を背負う子供たちの教育体制の提案

地域・産業の育成

 環境の整備

  人を創るにはお金がいる。経済活動活性化の為、環境整備が必用。

  そのため大垣の商工業を再生する計画を立案

  商工業を復活させる街づくり計画を立案

  ソフト産業の育成計画を立案

  経済活性化で道路整備計画を立案

  大垣に新幹線駅(養老線との交差位置)を作る計画を提案

  養老線の複線化・快速の新設を提案

  養老線の新室駅新設を提案

  大垣・岐阜間の新鉄道を提案(危機管理上)

行政の支援

 人づくりの支援で行政の体制作りを立案

 新しい大垣を育てる「新市長」誕生を支援

 トヨタ生産方式で、行政の改革案を立案

 市民が納得できる政治の実現案

 利権を排除して市民が豊かになる政治を立案

 新しい大垣行政体制を提案

 悪しき慣行や密室政治を打破する行政を提案

 

本プロジェクトの背景

 今のままの無為無策の行政では、大垣市は衰退の一途である。既に地価は半減して、市民の不動産財産が目減りした。大垣の顔の大垣駅前商店街は61%がシャッターを下ろした。文化芸術は衰退した。園児・児童が休日に金儲けの行事に駆り出されて、子育てを大事にする教育は崩壊した。増えたのは介護医療関係の産業だけである。大垣市民は貧乏になる一途である。

 ここまで大垣を没落させた市長を恨むのではなく、それを逆縁の仏様として、大垣市を生まれ変わらせよが啓示である。

 大垣市民が目覚めないと、今のままでは、旧態依然たる政治が続き、旧タイプの市長が、密室政治で選ばれる。それでは大垣市は変われず、更に大垣市は衰退である。新しい大垣市を育てるには、新しい血の大垣のリーダが必要だ。私はその新市長誕生の支援をしたい。

 

危機感

 大垣は地価、産業が衰退の一途である。介護医療分野だけが成長している。要は税金が高くなる。人心も倦んでいる。今の新しい駅前マンションの住民は、大垣市の自治会組織にも入っていない。新しく大垣に住むマンション住民は大垣市民の意識がない。それを大垣市政は黙認・推奨している。それが癌細胞のように不気味に大垣を侵食中である。商業の税金は減り、住民の費用負担ばかりが増える。このままでは、大垣市は単なる名古屋市のベッドタウンに成り下がる。大垣の名も消え、飛び地の名古屋市西濃区となってしまう。これでは、大垣市は、費用負担だけ増え、大垣市民も大垣文化も歴史も消えてしまう。

 私はその危機感を持っている。私の前職は、危機管理の担当責任者で、若い人に教育講座で危機管理を教えていた。その経験を大垣再生に活かしたい。

 

活動支援のお願い

 実際に動くにはお金が必要です。皆さんのご支援をお願いします。一人一人の力は小さくとも、有志が数多く結集すれば、大きな力となる。まず手始めに文化芸術関係の財団を作り、大垣の未来を背負う若者を支援したい。大垣を新しくする活動の場を提案したい。皆で大垣を新しくする案の議論をしたい。

 

効果

 この活動で、この18年間の無為無策無能政治で瀕死の街「大垣」の復活は可能だと信じる。行政にもトヨタ生産方式を活用すれば、大垣市民も地域も豊かになれる。今は大垣市民が貧乏になる一方である。我々は、子供達の為に立ち上がらねば、子孫に恨まれる。私は今年、癌で余命宣告された身だが、死んだ気で頑張りたい。今のままでは、大垣市は自然消滅である。それでは私は死ぬに死ねない思いである。

 

「階」の意味

 「新しい大垣を育てる」は「会」ではなく、「」を使った。その「階」の意味は、ハシゴ、道、みちびき、物事の段階、導く、てびき、という意味がある。ものごとを育てるためには、山道を一歩一歩登っていく階段と手引きが必用である。多くの「皆」さんが同じ方向を目指さないと実現できない、という意味を込めた。「階」には「会」よりも重い意味を込めた。夢を持って進みたい。

4k8a9382s

039a1213s

 馬場恵峰書

 この軸は、恵峰先生が伊勢神宮の御神水で磨墨して揮毫された。恵峰師は現在、93歳の現役で頑張ってみえる。良き師の後姿は、弟子に勇気を与える。

 

2019-08-26   久志能幾研究所通信No.1318 小田泰仙

累計閲覧総数 109,058

連絡先 080-3102-1284

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年8月25日 (日)

道元禅師との仮想対話 切に生きる

弟子――「市長の行政で、なぜ発展する街と大垣市のように衰退する街が生まれるのですか」

道元――発展する街は、市長が努力をしているからだ。

弟子――努力をする市長としない市長がいるのは何故ですか。

道元――努力する市長は志があるからだ。

弟子――なぜ志のある市長とない市長が生じるのですか。

道元――志のある市長は、市長には任期があり、何時かは人として死ぬことを知っているからだ。志のない市長は、人間が必ず死ぬことを、本当の意味で知らない。その差である。大垣市の歴代市長が連続で現役死を遂げていることに、目を背けているからだ。永遠に市長の座にいられると思っているからだ。

 

 「道を得ることは、根の利鈍にはよらず、人々皆、法を悟るべきなり。精進と懈怠とによりて、得道の遅速あり。進怠の不同は、志の至ると至らざるとなり。志の至らざることは、無常を思わざる故なり。念々に死去す。畢竟じて且くも留まらず。暫く存ぜる間、時光を空しくすごすことなかれ」『正法眼蔵随門記』

現代語訳:(道を得るかどうかは、生まれつきの利発さや愚かさによるものではない。修行する人は皆必ず悟りに達することができる。ただ一所懸命になって精進して市長道に邁進する人と、怠けて安易な方法に走る人との間には、当然早い遅いの差が生じる。精進するか怠けるかは、志が切実かどうかの違いによる。志が切実でないのは、人生が無常を思わないからだ。人は刻々と死につつある。こうして生きている時間を大切にして、自分を磨いていかなければならない)

 「命は光陰に移されて暫らくもとどめが難し、紅顔いずくへか去りにし尋ねんとするに蹝跡なし。」『修証義 第一章』

 

切に生きる

 切に生きるとは、ひたすらに生きる、である。今ここの一瞬一瞬をひたむきに生きる。小我を忘れ、何かに懸命に打ち込む。その時、生は本然の輝きを放つ。

 志のある市長は、一過性の宴のギネス水饅頭の早食いで有頂天にならない。ひたすら市民の為に働くのだ。

 

市長道

 市民税を無駄遣いしないのが正しい市長道である。小川敏市長は、市制100周年記念行事で散財して、予算3億円余が、実際は3億5千万円ほどになり、大垣市の財政に5千万円程の穴を空けたようだ。予算の使用用途は、市長が強欲で作った条令でマル秘扱いなので、不明だが、状況証拠と推定値での話である。市役所の各部に経費節約、外部業者への支払い停止等の大号令をかけて、大混乱のようだ。小川敏市長の節約との号令とは大違いの無駄遣いの尻ぬぐいである。

Photo

 馬場恵峰卒寿記念写経書展写真集「報恩道書写行集」久志能幾研究所刊より

 

2019-08-25   久志能幾研究所通信No.1317  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年8月24日 (土)

「自己チェックリスト」という仏様(5/5)

---時間---

人生というものは、チェス・ゲームのようなもの。

  その対戦相手は時間である。

  もし貴方がためらっていたら、相手はどんどん先に進んでしまう。

  あなたの対戦相手は決して優柔不断でないのだ。

即断即決   決断が遅くないか、優柔不断でないか?

春風秋雨  

  前倒しの取り組み 

  → 今できること,できる状況になったことは即実行

  見切り発車する先見性を。競争社会ではスピードが最優先。

  今日では遅い。敵は昨日済ませている。

  今日でも遅いのに明日では・・・

  判断ミスと思ったら、直ぐ修正すれば良い。

   決断を出さなければ、修正も出来ない。

  決断した内容の70%程が当たっていれば、皆は付いてきてくれる。

  その決断は、スピードが必要か? 傲慢でないか? 待つか?

  我慢も一つの決断。

 

徐害省事*4

  一利を興すは一害を除くに如ず、一事を生むは一事を省くに如ず

  全部自分で背負込まなかったか?

  物事の絶対量には限界あり。部下に任せられないか?

  仕事時間中に、余分なこと、考えで惑わされなかったか?

  (上司に雑談へのスキを見せなかったか?)

死金、死時間を使わなかったか?

今日、新しい「時間を稼ぐアイデア」を出したか? 

莫妄想  

  考えても仕方のないことを考えかはしなかったか? 時間の無駄

  約束の時間と、時間のけじめを大切にしたか?

時間とは一分いくらで売れる貴重な商品。

  仕事、時間の見切り基準を持っているか?

  無駄時間を作っていないか?

  だらだらした居残りは、労働ではない。

自分の価値観を。起床時間の変動はなかったか?

相談事は解決策をもって、行ったか?

疑問点があればすぐ聞き返したか? あとで聞くのは時間の無駄。

部下の注意はその場でしたか?

  後からでは意味がない。見逃しが組織をだらけさせる

重要な仕事でなく、安易な仕事から手を着けていないか?

  問題を先送り、嫌なこと、抵抗ある状況から逃げなかったか?

  この状況が鍛練の元。

  飛び込みの仕事の重要度を冷静に判断できか?

  自分の今やっている仕事が最優先 

    部下の指導もする。この件が分からない人が多過ぎる。

  机の上の資料は即日決裁したか?

  一時に一事をやり通したか?  次の日に残さない

  午前中の貴重な時間を資料、本を読むような安易な事で使わなかったか?

文書は従来の2倍、人の2倍の時間かけてチェックする。

 (急ぎなら尚更チェックを)

  自分の書類は人より2倍間違いが多いと認識せよ。

人より早く歩いたか?

  追い抜かれたら抜き返す(時間節約、ダイエット,老化防止のため)

メモはこまめに。電話をかける時もメモしてから

整理整頓  乱雑は凶を呼ぶ

再発防止  同じミスを繰り返すほど時間の無駄はない。

P1060934s

  馬場恵峰書

 

2019-08-24   久志能幾研究所通信No.1314  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

「自己チェックリスト」という仏様(4/5)

---謙虚---

謙虚さと笑いがあったか?

 謙虚しすぎると萎縮する。人生に勢いは必要だが行き過ぎは傲慢だ。 

現場主義

  五感の経験が直感力を高める。

  1日に一度は現場に。意識して何を観るかを考える。

上司,部下の陰口・厭味・愚痴・ぼやきを言ってないか?

  厭味を言う人間は2流

負け戦は誰でも反省する。勝ち戦の時にこそ反省を。

 なにか至らなかったことがあるはず。

 1日に1通の反省書を。記録に残すこと。

自慢話をしたり、褒めることを暗に強制しなかったか?

  自慢が謙虚を駆逐する。

何故か? 何故か? 何故か? 本当にそうか?

 思い込みは無いか?  再確認を

公私の区別が下へのシメシとなっているか?

 鬼神に対してやましいことをするなかれ

誰かに批判されたか?

  批判されて初めてプロの仕事。褒められるのはヒヨコ。*2

読書したら同じ時間だけ考えたか?

  思考なき読書は「洗脳」と同じ。

自分の立場と自尊心を混同するな。

人生とは、障害と困難の克服なのだ。

自分の弱さを知るには、失敗は正確な物差しとなる。

失敗は自分の弱さを正す機会だ。

本気でやっていると誰かが助けてくれる。

 

---その他---

叱るべきときに,叱っているか?

  好き嫌いで人を区別していないか?

  感情を込めなくては叱れない

自分自身の体の管理が出来ているか?

  特に酒に対して自制心は(酒は頭に悪い)

発表

 準備が自信をつけ、練習が自信を大きくし、場数が自信を持たせる。

  継続が自信を作り上げる。

成果は仲間と分かちあえ。

 

注記)*1:米長邦雄著『人間における勝負の研究』参照  *3:添付資料10-4 参照

   *2:添付資料10-3 参照    *4:耶律楚材   *5:川上哲治

Img_32292s

   松本明慶大仏師作 聖観音菩薩

     観音様の眼で観る事

P1010406s_2    馬場恵峰書 

2019-08-24   久志能幾研究所通信No.1313  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

「自己チェックリスト」という仏様(3/5)

---惜福*1---

報酬以上のサービスをすること。必ず報われる

具体的願望に対して、「代償」を差し出したか? 期限を決めたか?

念ずれば花開く

  「夢」に対して「思い・目標」があるか?

 行動しなければ,全てはただの夢。

  目標さえあれば、「政策・戦略」が出てくる。

過去の延長線での思考は「対策・戦術」。

  諦めさえしなければ夢は叶う。

     それを阻止するのが自分の心に住む「鬼」。

   ⇨ 道は後からついてくる

  一番入れこんだ者が勝つ。

  自分が一番入れ込んでいるか、貪欲だと断言できるか?

  夢は大きくしているか?   棒ほど願って針ほどかなう。

10倍の目標に。

  何も咲かない冬の日は、下へ下へと根を延ばせ。

   ⇨ 常に自己啓発しているか?

  年間目標,10年後の目標を(チェックを毎日)

TF式情報処理システムを

     T(今日),W(今週),M(今月),F(今年,将来、願望)

     を4つに物事を別けて、P→M→W→Fの順に考えていけ。

楽天的に過ごしたか? 

否定的言葉を使わなかったか? 自分が運がいいと信じているか?

  「自分は成功する」との自己確信の強さが成功への鍵。

楽天思考が自己の力を倍増する。

  明るく振る舞え。

ぶっちょう面や落ち込み状態では,来ているチャンスさえ見えない。

量より質に重点をおいているか?

  しかし,最後を決めるのは時間の絶対量。

Img_64181s

  馬場恵峰書 

2019-08-24   久志能幾研究所通信No.1312  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。