c-馬場恵峰師の書・言葉 Feed

2019年10月 1日 (火)

「力神」は吾なり、魂なり

 松本明慶大仏師は慶派の伝承者として、「人の心には、佛も住めば鬼も住む」という口伝を踏まえて仏像を作っている。日本では、鬼は身近な存在として共に暮らしを支えていた。家の鬼瓦を守り神として掲げるように、毛嫌いされる存在ではない。鬼嫁とか鬼婆との表現で負の表現もあるが、仕事の鬼、道を守る鬼とか、正の表現もある。鬼は身近な存在である。その鬼が云うと書いて「魂」である。己を見つめ叱ってくれる存在を明慶先生は「魂(オニ)」として仏像彫刻で表現した。下記の「魂(オニ)」は長く私の机の上から、私の勉強ぶりを監視してもらった。厳しい表情で睨んでもらった。大事な私の仏様である。

Dsc03472s_2

 「魂(オニ)」 松本明慶大仏師作 

 

自分を支える存在

 自分を見えないところで支えているもう一人の存在こそ主人公である。自分は、顕在化された意識と潜在意識に支配されたもう一人の己が、行動を支配している。頭では考えていても、実際に行動に現れるのは潜在意識での行動が大部分である。何故あんなことをしたのかと後悔する時も、主人公の潜在意識がそれをさせている。その主人公が「魂(オニ)」である。

 そういう生活を過ごすのは、何十年と頭と体に沁み込んだ潜在意識の問題である。ご先祖や親から、何千回も教えられた習慣や考え方が潜在意識である。その意識の1割が顕在化して行動に表われるが、その9割の大部分は潜在意識として表には表れない。まるで海に浮かぶ氷山の一角のような存在である。

Photo

 

鬼の役目

 自分の体とはご本尊である。鬼にはその行動の監視役の役目と、自分の体を守ってくれる2つの役目がある。自分の体を黙って支えて守ってくれる存在が力神である。それが体の免疫力であり、潜在意識で育てられた強靭な精神である。それがなければ、外部のばい菌で人間はすぐに死んでしまうし、精神がヤワでは社会の荒波にもまれて沈没してまう。

 鬼(力神)は何があっても自分を守ってくれるが、己が体を酷使する悪い生活をしてそれが限界を超えた時、病気の発病となる。誰のせいでもない。己の生活習慣の悪さが病気の原因である。精神がそれに負ければ鬱病になってしまう。運が悪いわけではない。人が悪いわけではない。己を守る仏様の「限界だよ」とのメッセージが病気なのだ。鬼が云うと書いて「魂」である。病気は己の魂が助けを求める叫びである。

 

佛の力

 自分が世を儚んで首を吊る時も、最後の最期まで、生きてくれよと血液を全身に送り、肺を動かしている働きが佛である。体を支える37兆個の細胞の働きを佛の力と言わずして、なんという。それも鬼の役目である。

 

佛の具現化

 仏師の松本明慶先生は「俺は夢の中でも仕事をしている。そこで浮かんだアイデアを起きてから、彫って形にする」と、先日、静岡伊勢丹の松本明慶仏像彫刻展の会場で私に言われた。そのアイデアを形にしたのが「力神」である。

 本来は、佛である力神は、岩の中に埋没して見えない。その岩を取り除くと、下図のように力神が己と言う御本尊(下図はお不動さん)を支えている。

P10701911s

 「力神」松本明慶大仏師作

 「力神」と持ち上げている岩は一木彫り。上の不動明王は白檀製。

 写真は松本工房の許可を得て掲載しています。

024k8a10811s

 馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」(久志能幾研究所刊)より

 

2019-10-01   久志能幾研究所通信No.1354  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2019年9月26日 (木)

ガン、糖尿病、心筋梗塞、認知症の予防

 ガンも糖尿病も認知症もその根源は同じで、同じ生活習慣病である。各種の本や、国立研究センター、かかり付けの病院の指導内容を必死に研究して、それ比較して、その予防法に共通事項を発見した。

 糖尿病は失明もあり、根治が難しくガンより怖しい病気かもしれない。心筋梗塞も、即死状態になり、死に対して何も準備が出来ない。認知症になると、脳死も同然で、癌よりも怖しい。認知症になると、自分が自分で無くなってしまう。その点で、癌は良い素性の病気かもしれない。まず死に対して準備が出来る。癌になっても、すぐ死ぬわけではない。うまく対応すれば、死の直前まで、普通の生活が出来る。

 

癌にならない予防法

 これは癌、糖尿病、心筋梗塞、認知症の全てに当てはまることで、その予防は、当たり前の自然の理にかなった生活をするしかない。当たり前すぎて、拍子抜けである。100%の予防はできないが、それで病気になる確率が半分になる。しかし、その自然の理にかなった生活が、現代社会では難しいのだ。それを邪魔するのは、拝金主義に染まった企業の食品、近代的な生活道具の氾濫である。これはもう止まらない。自分で自己防衛するしか方法がない。

 下記は標準的なガン予防の方法である。糖尿病、心筋梗塞、認知症の予防も同じである。

 

タバコを吸わない

 当たり前すぎる原則である。それが分かって煙草を吸う人間に、企業の経営は任せられない。そんなレベルの人間が私の前職の会社を経営して、会社を衰退させ、市場からその名を消えさせた。

 

飲酒

 酒は発癌性物質である。少量でもダメ。私は完全禁酒にした。

 WHОは酒を薬物として認定している。

 

食事

 食べ過ぎない。バランスよく、食べる。

  バランスよく30品目を食べると過食になる。

  最近、厚生省も30品目を取れとは言わなくなった。

  腹7分目で。それでもどうしても食べ過ぎる。

  美味しすぎるものがあり過ぎる。それが病気の元。

 油分、糖分を避ける。

  添加物の少ない食事を目指す。なるべく加工していない材料を。

 ジャンクフードは禁止。

 スィーツも禁止。

   私は癌を患ってから、スィーツは月一の頻度に泣く泣く変えた。

   美味しいものには毒がある。つまり間食禁止である。

 

体形維持

 自分の食欲を制御できない人間に、管理職は務まらない。米国では肥満者は管理職になれない。肥満は全ての病気の原因である。

 

運動

 当たり前だが、なるべく体を動かす。

 座りぱなしの生活は、煙草を吸うのと同じ危険率がある。

 

お風呂

 一日に一度は体を温めるためお風呂に入る。シャワーはダメ。

 10分以上、40度のお湯につかる。週に2回は20分間が良いと私が通う医院は推奨する。カラスの行水はダメ。癌細胞は体が冷えると活動的になる。

 

睡眠

 良質な睡眠をとる。宮仕えでなければ、お昼寝を推奨。

 

能動的な知的活動を

 痴呆的なテレビを受け身で見るのは厳禁

 

笑いのある生活

 病気は「気」の問題である。笑いは癌細胞の成長を抑えてくれる。精神状態の健康が大事である。

 

惜福

 ガンや糖尿病にならない生活を心がけても、ガンになる人、ならない人に分かれる。それは運の問題である。その運は、癌や認知症にならない抵抗力のある身体と運を授けてくれた両親、ご先祖の陰徳である。それを大事に使わないと、今度は子孫が癌や認知症になってしまう。惜福の心掛けで、人生を送りたい。

 

検査工程の削減

 病気の検査は何の付加価値も生まない。放射線や、検査試薬の為に、却って病気を誘発しがちである。自動車部品の生産でも、検査は付加価値を生まない工程である。それよりも不良品を生産しないように工程を改善することが重要である。そうすれば検査工程を廃止できる。人間様でも、不良品(病気)を発生させない生活をするのが、最優先である。

 病気の予防の基本は、あくまで生活習慣の改善と食生活の改善である。薬やサプリメントに頼るのは応急処置である。

164k8a10951s

 馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集

 久志能幾研究所刊より

2019-09-26   久志能幾研究所通信No.1349  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年9月19日 (木)

ゼロ戦、大垣、小川敏市長、栄華の末路

 2019年9月18日、「あいち航空ミュージアム」でゼロ戦の展示を見て、大垣市の栄枯盛衰に思いを馳せてしまった。

 

「あいち航空ミュージアム」見学

 「MRJ MUSEUM工場見学ツアー」を申し込んで、9月18日に枠が取れたので見学した。少し早めに行って、先に「あいち航空ミュージアム」を集合時間までの30分間で見学した。それは正解であった。その後の「MRJ MUSEUM工場見学ツアー」は、約90分間(待ち時間を含め2時間)で、結構歩く時間が多く、疲れ果ててしまった。その後、再度「あいち航空ミュージアム」に入館して見学する元気が無くなってしまい、そのまま帰宅のバスに飛び乗った。

 帰宅後、一時、爆睡してしまった。夜に起きて少しこの原稿を書いた。それで18日のブログは休載にした。恐縮です。

 「MRJ MUSEUM工場見学ツアー」で、歩く距離が多かったのではなく、私が病み上がりのため体力低下で、更に肝機能低下の影響で、疲れやすくなっているのが原因であった。何事も体力、健康が大事である。それを痛感した。

P10409731s   馬場恵峰書

全体所感

 岐阜県の各務ヶ原航空宇宙博物館と比較して、「あいち航空ミュージアム」の展示内容に少し見劣りがする。それでも目玉展示品のゼロ戦を見学できるのは素晴らしい。しかし飛燕とゼロ戦の展示の雰囲気が違う。多くの学びと気付きがあった。

 

ゼロ戦

 お目当てのゼロ戦は興味深かったが、見学してあまり感激はしなかった。それは展示方法が影響している。もう少し展示方法に工夫が欲しい。周りに説明パネルが多すぎて、飛行機マニアの私には、撮影の邪魔である。また展示場所や展示方法も、なにか日陰者扱いの展示である。以前は、目立たないように塀で囲まれていたという。各務ヶ原航空宇宙博物館の飛燕とゼロ戦の展示の雰囲気が違う。

Dsc06688s

Dsc06724s

  「あいち航空ミュージアム」のゼロ戦

4k8a9540s

各務ヶ原航空宇宙博物館 飛燕

 

戦争の影響

 話によると、ゼロ戦の展示は戦争美化になると反対する勢力があり、そのために処置と言う。ここは純粋に技術の展示のはずだ。国を想い、親や子女を守るため、命を掛けて設計した技術の証しが、戦闘機ゼロ戦である。ゼロ戦を通して、当時の技術の粋が展示されている。

 日米戦争は、日本の自衛戦争であった。それはマッカーサーカー元帥が、帰国後に米国議会で証言している。

 日本は、当時、列強の国からABCD包囲網で経済封鎖された状態で、戦争を始めなければ、半年後、資源が枯渇して日本の産業は生産が止まり、日本中が失業者に溢れ、飢えて国が滅んだ。植民地強奪競争で、日本が目障りとして徒党を組んだ欧米列強が、「窮鼠猫を嚙む」という状況に、日本を追い込んだといえる。例えれば今の北朝鮮のように世界から経済封鎖されたのだ。北朝鮮は恐怖政治で民衆を抑えているからなんとかなるが、民主主義の日本ではそうはいかない。

 当時、日本に植民地強奪競争を邪魔された列強諸国は怒り心頭であった。インドでは英国の強欲な植民地政策で2000万人が餓死している。英国は、中国をアヘン戦争で侵略し、香港を強奪した。他国も植民地強奪競争で、同様の有様である。当時、列強諸国は、アジア人を人間として扱っていなかった。それが常識であった。

 

国家の消滅

 第二次世界大戦後、自力で自国を守れなく、世界地図から消えた国が、183ヶ国にも及ぶ。近未来に隣国の2国が、消滅するかもしれない。それほど世界は、国として生存競争は厳しい時代である。

 欧州に難民が溢れ、テロが頻発し、中東では火種が尽きない。北朝鮮はミサイルを飛ばして日本を脅かしている。韓国は日本の領土・竹島を強奪して占領して居直っている。毎日、中国は尖閣諸島に領海侵犯を繰り返している。領空侵犯も日常茶飯事である。いわば刃物を以て家の周りをうろつくヤクザのような行為である。なんでそんな国の元首を国賓扱いで迎えねばならぬのか。国賓扱いする費用は、税金である。領海侵犯の事実を報道しない新聞社もフェイクニュースの元である。毎日領海侵犯されているのに、新聞社は報道しない。

 

チベット滅亡の原因

 戦争の脅威は過去の話しではない。チベットが中国に滅ぼされたのは、平和憲法がなかったためではなく、自国を守る戦力がなかったためである。自国を守るには自衛力が必要である。例えれば、プロレスラーに喧嘩を売るヤクザはいない。社会党は無防備無戦力を謳っていた。その後継の民主党は、日本の危機に無力であった。消えた民主党の残党が、今でも中国韓国に媚びを売っている。

 民主党政権時代、官房長官の仙谷由人が「自衛隊は暴力装置である」と言った。その国賊のDNAが野党に流れているせいではないか。私は、「国をセコムしてますか?」と問いたい。

 

ゼロ戦の技術

 まじかで当時の加工技術に納得した。沈びょう式リベットの技術を、世界で初めて採用したゼロ戦は、技術者の眼からも興味深い。驚いたことに、それは機体全部への適用ではなかった。まだまだ国力がないことが、ゼロ戦の機体製作技術からうかがえる。

 ゼロ戦の全体に贅肉のないデザインが、性能の良いことを示している。美しいものには美学がある。堀越技師のこだわりが隅々に感じられる。自分が元時術者だから、その心境がよくわかる。それは芸術作品と通じるものがある。 ゼロ戦は、1994年にスミソニアン航空宇宙博物館で、天井からぶら下げられた状態の機体を見たが、地上の状態で、まじかで見られたのは、今回が初めてある。それで技術の粋をジックリ観察することができた。

Dsc06692s

Dsc06694s

  沈びょう式リベット 主翼部

Dsc06696s

Dsc06715s

 沈びょう式リベット 尾翼までは適用されていない。

 

ゼロ戦の栄華の末路

 開戦当初、世界最高の性能を誇ったゼロ戦の時代も長くは続かなかった。米国は捕獲したゼロ戦を徹底的に研究して、それの弱点の解明とそれを上回る戦闘機の開発に力を入れた。その結果、ゼロ戦は、米国が新たに投入した新戦闘機(P51ムスタング,F6ヘルキャット)の餌食となった。終戦末期は特攻の機体に落ちぶれてしまった。時の指導者が、ゼロ戦の技術に奢って次世代の戦闘機の開発に投資しなかったためである。

 

大垣市の栄華の末路

  大垣市も一時は西濃の小京都と呼ばれ繁栄したが、小川敏市長が大垣市への投資を無くして、大垣市を没落させた。

 

小川敏市長の栄華の末路

 その小川敏市長も、若い時は秀才として東大を出たが、その後の自身への教育投資を怠り、頭は痴呆化して劣化した。水饅頭を共食いして世界記録だと痴呆的に自慢した。その行為は全国で嗤れている。本人だけ、それを認識していない。

 公金の使用用途はマル秘扱いが常識だと大垣市だけの特別条令を制定した。小川敏市長が東大法学部出とは信じがたい。東大法学部も地に堕ちた。市制100周年記念行事の会計報告はマル秘なのだ。元気ハツラツ市での拡声器騒音は、岐阜県の騒音防止条違反だが、それには気にしない。

 元気ハツラツ市をやるほど大垣市が衰退するのに、それを止めようとしない。大垣駅前商店街を没落させた実行中心人物・小倉利之氏に、「商店街の振興に貢献した」として、市功労章を贈った。

 未来の子供への投資を減らし市役所職員の給与に振り向け、結果として県下一の給与とした。その結果、大垣市の児童生徒一人当たりの教育費は県下最低レベルに落ちぶれた。小中学校のエアコン設備は県下最低の2.1%である。

 小川敏氏の頭脳は、この状況が正常に判断できないほど劣化した状況になっている。

 

自国を守れ

 今でも世界は弱肉強食である。形を変えた戦略戦争の戦いが、グローバル経済主義の正当化である。他国の強者が我々の仕事を奪い、日本を貧乏にさせられた。この20年間で、先進諸国で給与水準が下がっているのは日本だけである。中間層の給与は先進諸国でも下がっていて、米国では国民のその怒りが米国でトランプ大統領を生んだ。

 大垣市でも、他市の露店商人が、元気ハツラツ市で大垣駅前商店街の商売を奪った。小川敏市長が他市の大規模小売店企業を優遇する政策を続けるので、大垣駅前商店街の81%が閉店に追いやられた。大垣駅前商店街の従業員の40%が職を失った。まず自国、自分の住む都市を守らないと、生活が破壊される。大垣市では、小川敏市長は大企業の味方で、大垣市民の敵なのだ。

 

誰が真の戦犯か

 このゼロ戦の技術の展示に反対する勢力は国賊者である。責める相手を間違えている。戦争に追い込んだ真の戦犯を追及すべきなのだ。それの矛先を曲げるためにゼロ戦の展示に反対しているようだ。

 戦争を鼓舞して、戦争を賛美した当時のアサヒを筆頭にした新聞社は、今は戦争反対だと身の代わりが早い。そんな新聞社は信用できまい。何が真実なのか、自分で考えないと、国が亡ぶ。都市が亡ぶ。自身が洗脳され、生活が破壊される。新聞は今でも、為政者の為の洗脳教育の報道に余念がない。

 

地方新聞は洗脳報道に余念がない

 身近に、自分の住んでいる都市で、何が真実かを知らないと、自分の命と財産と子供の未来が危ない。大垣市の小川敏市政の悪例が良い見本である。小川敏市長のせいで、私の所有する不動産財産価値が半分以下になった。大垣が没落した。地方紙の岐阜新聞、中日新聞はその事実を全く報道しない。

 毎日の地方新聞の報道で、小川敏市長の自己宣伝の報道ばかりが目に付く。それはフェイクニュース寸前のレベルである。くだらない小川敏市長の宣伝記事が連日、紙面を占有するので、本来報道すべきニースが報道されない事態となっている。まるで洗脳報道である。

 

2019-09-19   久志能幾研究所通信No.1342 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年9月17日 (火)

大垣市長、1億円のサプリメントに大散財

 小川敏市政は、大垣駅前商店街を活性化する目的で、2011年から「元気ハツラツ市」を強行している。毎月、9年間も継続して、総額1億円も費やしているのに、全くその効果が出ていない。それどころかそれが原因で、益々大垣駅前商店街を衰退させていった。その様は、まるで病気を治そうと高額のサプリメントを使い、その副作用で苦しむが如くである。まともな神経なら、効果がなく副作用があることが分かれば、すぐ軌道修正をするのだが、小川敏市政は、その間違いを認めようとしない。まるで何かに取りつかれたダダをこねる幼児のようである。

 精神が幼児のようだから、使った1億円の会計報告をしようとは思わないようだ。小川敏市長にとって行政の予算の使用用途は、マル秘扱いが常識なのだ。この9年間、元気ハツラツ市の会計報告は一度もナイ。社会人として、まともではない。それがどれだけ異常かを認識できないほど、常軌を逸している。

 

私のサプリメント経験

 私もガンの再発防止で、サプリメントを使って、この9月に肝機能の低下という苦い副作用を経験して、サプリメントの使用をやめた。普通の神経なら、その異変に気が付くのだ。

 

元気ハツラツ市は「効かないサプリメント」で、副作用大

 元気ハツラツ市の開催は、大垣駅前商店街という、いわば大垣市経済の肝臓部を傷めたのだ。肝臓が悲鳴を上げたのだ。元気ハツラツ市を開催すると、常連客が来なくなる、売上が下がる、露店で出店する市外業者が利益を奪う、車が商店街に入れない、キモイ連中がのさばる、シャッターを下ろす店が激増した等の被害を大垣駅前商店街に与えた。商店主の多くが、元気ハツラツ市の中止の声を上げたが無視された。この9年間、元気ハツラツ市は愚直に痴呆的に強行され、実施され続けた。

 

大垣の悲劇

 そして悲劇が大垣市を襲った。大垣市が没落したのだ。象徴的な事象として、大垣市の平均地価が半値以下に暴落した。他市は名古屋のリニア景気で地価が上昇している市も多い。しかし大垣駅前商店街の81%が閉店した。児童生徒一人当たりの教育費が県下最低に暴落した。それでも精神が幼い大垣市の指導者は気が付かない。小川敏市長は、市制100周年記念行事で3億5千万円を無駄遣いして、白いオープンカーで大垣市内をパレードして悦に入っている。だれも止められないので、裸の王様である。

 

 

小倉利之理事長は元気ハツラツ市の実行中心人物

 小川敏市長の手下である大垣商店街連合組合の小倉理事長は、小川敏市長の意向を愚直に継続した。大垣商店街がいくら衰退しても、小倉理事長は大垣駅前商店街にお店を持たないので、その痛みは感じない。お店の売り上げ減少など、知ったことではないのだ。小川敏市長は、愚直に大垣市のいう事をロボットのように聞いてきた小倉利之氏に「市功労章」を贈った。大垣市を没落させた中心人物に、市民税を使って褒賞するのは税金の無駄遣いである。私が民主党の仕分け責任者なら、真っ先に仕分け対象である。

 

小倉利之氏の表彰理由

 市功労章の表彰理由が「大垣市商店街振興組合連合会理事長として、商店街の振興に寄与するとともに、中心市街地の活性化に貢献」とある。この2年間だけでさえ、大垣駅前商店街の48軒のお店(全体の20%)がシャッターを下ろした。大垣市商店街組合連合会の責任者として、大垣市商店街を衰退させ、地獄に突き落とす手先として働いて、それでなんで「市功労章」なのだ。市民税を納める市民として怒りが起こる。他市に対して、大垣の恥として恥ずかしい。

 その理事長職の座も特定の人間だけの密室政治で決められ、誰も関与も辞めさせることが出来ない。彼も75歳位で、高齢なのに、ずっと理事長の座にしがみ付いている。きっと美味しいものが多くあるのだろう。

Photo

1 「広報おおがき №1874 平成31年3月15日」より

       (№ いやなし)

 

小川敏市長の18年間の市政の挙句、

 平均地価が 50.2% 暴落した。(2018年現在で)

 人口密度が 58.3% 減った。(2018年現在で)

 小売商店数は 46.7% も激減した。(2018年推定)

 小売商店数は 35.7% も減った。(2014年現在で)

 小売商店従業員は 39.8% が消えた。(2018年推定)

 小売商店従業員は 30.4% が消えた。(2014年現在で)

 教育・学習支援の従業員の 58.8% が消え。(8年間で)

 小売業商品販売額が 21.7% 減った。(2018年推定)

 小売業商品販売額が 16.6% 減った。(2014年現在で)

   (2018年の値は回帰分析での推定値) 

   (以上は2001年~2014年 大垣商工会議所のデータ)

    地価は、大垣市の公示地価・基準地価マップ・坪単価 - 土地代データより 

     https://tochidai.info/gifu/ogaki/  

.  以上は2001年から2014年(平成26年)までの統計値で、平成30年度の統計資料がまだ発表されていない。平成30年度は、回帰分析の推定値である。平成30年度の統計値では、もっとひどい状況だと推定される。

20190821

 添付資料 大垣市経済推移20190821.jpgをダウンロード

 

下記は2017年現在での値

 (2019年の公式データはまだ未発表)

駅前商店街のお店数  560店 → 361店    36%減

駅前商店街の従業員数 2,440人 → 1,901人  23%減

駅前商店街の売上   34,656 → 18,048千円  48%減

駅前商店街の売場面積  59,108 → 37,819   36%減

空き店舗数      44 → 36店(嘘)

           「かくれ空き店舗」が集計に入っていない。

           2017年現在、シャッターを下ろしたお店61%

           2019年現在、シャッターを下ろしたお店81%

 市民の買い物調査では、中心地に買い物に行く頻度が増加したのは36.5%である。つまり残り63.5%は、中心部に買い物に行かなくなった。(「大垣市中心街活性化計画」p17~19、36)

134k8a11201s

馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」 久志能幾研究所刊より

 

2019-09-17   久志能幾研究所通信No.1340 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2019年9月16日 (月)

癌再発予防の70万円サプリメントに挑戦

 昨年、私は河村義子先生のご逝去に接して、胸騒ぎを覚えて、年初に検診を受け、癌が見つかった。愛知県がんセンターで手術をした。その後の標準治療である抗がん剤治療を勧められたが、私はそれを拒否した。それで癌の再発防止のため代替医療に取り組み始めた。その過程で、実際に70万円のサプリメントを使ってみて、痛い目にあった経験を記す。

 

代替医療を探して東京へ

 その代替医療を探す過程で、東京のクリニックで代替医療の情報を得て、地元のクリニックで治療を始めた。その東京のクリニックで自分に最適の抗がん剤とサプリメントを検出してくれるという血液検査を紹介された。その血液はギリシャのベンチャー企業に送って調べるという。一人一人体調が違うので、その血液から、その人に最適の抗がん剤とサプリメントを摘出してくれるという。その検査費用は50万円。20万円で現状の調査、30万円の追加料金で最適の抗がん剤とサプリメントを摘出するという。

 

50万円の血液検査

 病気になると人間は弱いものだ。藁をもすがる思いで決断して、私は50万円を払って血液検査を受けた。その結果の報告書は、納得できるものであった。各種の抗がん剤、サプリメントで、どれが一番効果ある品かを、実際の私の血液で実証してくれた。これは確かに合理的で、お金もかかると納得した。

 それを基に東京のクリニックの医師が私に最適のサプリメントを調法してくれた。見つけた最適の抗がん剤は、私の抗がん剤不使用という方針で、不要ではあった。2か月分のサプリメントで約10万円弱である。今までの交通費等を考えると、約70万円のガン再発予防のサプリメント代である。

 

学び

 その2か月後、地元の医院で血液検査の肝機能低下を指摘された。それの原因に思い当たることがなく、医師から、新たに取り入れたサプリメントが怪しいと中止を指導された。それでサプリメント服用を中止して、肝臓の治療薬を服用して、やっとほぼ元通り肝機能の値になった。

 サプリメントは、個人個人で合う合わないの事例が多いようだ。人によっては、肝機能に悪影響を及ぼすサプリメントも存在するようだ。サプリメントは薬ではなく、補助剤である。あくまでその使用は個人責任である。

 人間の病気はまだまだ未知の領域が多い。それに付け込んでの商売も多い。全てが悪いわけではなく、試行錯誤の過程である。その選別は専門医でも難しい。なにせ医師も病気が分かっていないのだ。まして素人の患者は右往左往である。

 病気の予防の基本は、あくまで生活習慣の改善と食生活の改善である。薬やサプリメントに頼るのは応急処置として考えるべきだ、が今回の学びである。

164k8a10951s

 馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集

 久志能幾研究所刊より

 

2019-09-16   久志能幾研究所通信No.1339 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年9月15日 (日)

人生の墓標を建てる

履歴本の作成

 人生の再就職を目指して、履歴書ではなく、履歴本を作った(2015年)。今までやってきたことを少しの解説と写真をつけてまとめたら、履歴書ではなく20頁の小冊子の履歴本になってしまった。これはこの数年、自分史として書き溜めた文書(約300頁)の集約版である。

 履歴書としてまとめてみて、当時、半年も2年もかけて取り組んだプロジェクトが、たった1行に集約されてしまう。その一行に命をかけてきた懐かしい思い出がある。履歴書とは、自分が一瞬一瞬を生きてきた証の墓標である。どんなに栄華を極めても、最期に生きてきた証として残るのは墓標だけである。自分の名前が人の心の中にどれだけ長く残せるかが問われる。墓石や墓誌に書かれた名前のみが、現世と来世をつなぐ絆である。

 

叔父の履歴書

 私の叔父が、76歳になって履歴書を作成して、それを父の所に送ってきた。父の遺品を整理していたら、それを発見した。叔父は「父は43歳で、大津で死亡したことはご承知のとおりですが、その履歴書がないため、経歴がよく分かりません。そこで私は自分の履歴を子供達に分かるように履歴書を書きました。これをみれば私の歩んできた人生が大体わかると思います。」(平成元年7月12日に私の父が受領) 自分の両親の履歴は意外と知らないものだ。

 その履歴書を見て、叔父が原田観峰師から指導を受けて、免許を授かっていたことを知った。原田観峰師は馬場恵峰先生の師である。そこに不思議なご縁を感じた。私は今、馬場恵峰師に付いて指導を受けている。

Scan0168 P104p10313820170411

  原田観峰師の書 

  馬場恵峰卒寿記念写経書展写真集   「報恩道書写行集」(2016年)

  久志能幾研究所刊 p104

運命のからくり

 「天之機緘不測」(菜根譚)、天が人間に与える運命のからくりは、人知では到底はかり知ることはできまい。「だからこそ心機一転、日々大切に、年々歳々、生き活かされる人生を大切に、余生を正しく生きよ」と私は馬場恵峰師に指導された。

 人間の持つ生活模様の多様性が限度を超え、人生・生命観の実相、人間と動物を分ける生命の実相が、時代の喧騒の中で忘れられようとしている。恵峰師は、テレビ・スマホに代表される虚構上に舞う華やかな虚像に惑わされて、人間として大切なことを忘れているのではと危惧される。「時代の風潮に惑わされず、人間としての歩みを、一歩一歩しっかりと踏みしめて欲しい」と恵峰師は訴える。

 

4k8a9380s

  馬場恵峰書

 

ご先祖とのつながり

 現世と来世は繫がっている。今の世が単独で急に発生したわけではない。原始生物から始まり、40億年の年月をかけて今の人間の姿になった。今の自分が急に単独で生まれたわけではない。多くのご先祖のご縁があって今の自分が存在する。多くの人のご縁があって今の自分に成長させていただいた。漆の表面を何回も上塗りするがごとくに、先人の技術や人徳の蓄積の上に、自分のささやかな貢献を塗り重ねることができる。その自分の存在も名前だけが後世に受け継がれて残る。

 

お墓つくり

 人生とは、はかないが故、今の生きている時間を大事に、という想いが新たになった。ご縁があり、その年の秋(2015年)に自家のお墓を再建することが出来た。お墓は作ろうとして出来るものではない。当初は、お墓を作る気は全くなかったが、出来てしまった! 正に「天之機緘不測」であった。目に見えない不思議なご縁のつながりで物事が進んでいることを実感した。

 お墓の字も馬場恵峰先生に書いて頂き、お墓の開眼法要に馬場恵峰先生ご夫妻が九州から来ていただけるご縁まで頂いた。感謝。

039a14872

 

2019-09-15   久志能幾研究所通信No.1338 小田泰仙

『志天王が観る世界』より

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年9月 8日 (日)

未来計画-11 大垣シンクタンクを創設(2/2)

田中角栄の夢

 30年前は、我々は高度成長の夢をみて邁進していた。その時代は、頑張れば頑張っただけ成果が得られた。今のデフレ経済とは大違いである。それで夢の半分は実現できたと思う。私の母もその夢を見て、バブルが弾けるとともに世を去った。その夢の一部を実現できただけ、幸せであったと思う。

 しかし、政府がその舵取りを間違えて、バブルが弾けてデフレになってしまった。土地ころがしの強欲亡者が跋扈しすぎて、政府がその統制を失敗した。もっと軟着陸する手段があったはずである。

 その後のデフレ経済で、やってはいけない緊縮財政と増税という愚かな政策をしたので、日本が20年間も沈んだ。原因は明白であるが、東大出を筆頭とした智慧のない財務省役人は今でもその過ちを認めない。それを認めると役人の利権問題が露見するからだ。さらに悪いことに、2019年10月から消費税10%の増税を企てている。過去3回の増税では、全て増税後、景気が後退して税収が減った。そのことを学習として学ばないのは、利権の美味しさの前には、庶民の生活苦は役人には関係ないからである。

 バブルでは誰もが幸せであった。そういう夢を抱かせてくれた田中角栄元首相は偉いと思う。彼は日本人に夢を与えてくれた。

 

小川敏市長の悪夢?

 小川敏市長は、2017年4月15日、大垣市長5期目の就任の抱負表明で、「夢と希望あふれる楽しい大垣の創造」とぶち上げて、大垣市の将来の夢を語った。「安心できるまちづくり」、「元気があるまちづくり」、「楽しく子育てができるまちづくり」政策の重点施行で、「夢と希望あふれる楽しい大垣」の実現を目指すという。(巻末に原資料を掲載)

 小川敏市長の5期目就任談話では、具体的に大垣市の街づくりをどうしたいのか全く分からない。

 2017年の台風襲来時では、市民生活の安全が全く考慮されていない防災体制であることが露見し。2017年ドローン墜落人身事故では、身内の責任をもみ消して業者に責任を押し付けて、安心無視の体制であったことも露見した。元気ハツラツ市で益々大垣駅前商店街が消滅寸前まで衰退していった。そのあおりで百貨店ヤナゲンが閉店して駅前通りを歩く人が1/3以下になった。大垣市が地価は半減、大垣経済は没落、大垣の顔である商店街は消滅寸前である。

 子育て日本一を目指すという大嘘で、児童生徒の一人当たりの教育費が県下最低レベルであることも露見した。小中学校のエアコン設備率も2.1%の県下最低であることも露見した。岐阜県下の他市はほぼ100%である。

 口先だけは魔術師のような小川敏市長は、大垣市をどこに連れていきたいのか。まず小川敏市長の不誠実な無駄口を封じないと、大垣の夢は実現しない。経営者や政治家に必要な第一は誠実さである。それがないと、どうしようもない。ドラッカーの言葉である。

 

108の夢

 私の目標は「108の夢」の実現と108歳まで生きること。それくらいのウィットに富んだ夢がなければ、人並み以上の元気は出ない。夢を見るとは、一生懸命に生きること。智慧を出して生きること。いじけて預金通帳の残金を確かめながら、日々何もせずに暮らすよりはよい。

 夢は大きく観るものだ。夢は木霊のようなもの。大きく発声して求めれば、社会から大きく帰ってくる。真剣に大きな夢を発信したい。私は、何時までも大きな夢を見る未完の青年でありたい。私はまだこの春で、20歳になったばかりで(それに少し590カ月程経っただけ?)ある。今は青春真っ盛りである。やりたいことは山積である。

4k8a9382s

     馬場恵峰書 夢

  

小川敏大垣市長就任挨拶 [2017年4月15日]

 このたびの市長選挙におきまして、皆様の温かいご支援とご厚情を賜り、引き続き市政を担わせていただくことになりましたこと、心から感謝申し上げます。

 皆様の期待と信頼をしっかり受け止め、重責を果たしてまいりたいと存じます。

 さて、これまでを振り返りますと、私は、市の発展と市民の皆様の幸せのため、子育て日本一や安全・安心のまちづくり、行財政改革など、市政運営に全力を注いでまいりました。

 5期目の抱負といたしまして、第一に、地震や風水害といった自然災害などから市民の安全を守れる「安心できるまちづくり」を、第二には、企業誘致の推進や広域観光の促進など「元気があるまちづくり」を、そして第三には、「子育て日本一」の取り組みを一層推進し、子どもたちが健やかに育ち、安心して子育てできる「楽しく子育てができるまちづくり」の政策を重点的に行い、未来につないでまいりたいと存じます。

 今後とも、本市の発展と市民の皆様の幸せのため、「夢と希望あふれる楽しい大垣」の実現を目指し、全力を尽くしてまいりたいと存じますので、皆様の一層のご理解とお力添えを賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 大垣市のHP  https://www.city.ogaki.lg.jp/0000035480.html  より

 

2019-09-07   久志能幾研究所通信No.1332  小田泰仙

新しい大垣を育てる階  連絡先 080-3102-1284(SNSで連絡ください)

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

累計閲覧総数113,178

2019年9月 7日 (土)

未来計画-11 大垣シンクタンクを創設(1/2)

大垣改造論

 私は今、大垣改造論をぶち上げたい。この20年にわたるデフレ経済と東京一極集中化で日本各地がおかしくなった。大垣は小川敏市長の無為無策、無能な緊縮財政と頓珍漢な方面への投資で、大垣経済は、衰退スパイラルに突き落とされた。

 私は大垣改造論で、大垣を再生して、日本各地の地方都市が悩む問題を解決するモデルケースとしたい。そのためにシンクタンクの創設が必要だ。大垣を引っ張る頭、つまり経済の頭、政治の頭、教育の頭、文化の頭の智慧が必用だ。その頭が集まって智慧を出せば、大垣は再生する。多くの智慧を結集すれば文殊の智慧となる。

 先代の小倉満市長の時代は、ブレーンが優秀であった。小川敏市長の時代になり、自分より優秀なブレーンは全て追放してしまった。だから小川敏市長に意見を言える優秀なブレーンがいなくなってしまった。だから大垣市は没落した。

 市長に東大卒はいらない。知識は金で買える。知識は知識を持っている人を雇えばよいのだ。智慧は金で買えない。小倉前市長は、東大出ではないが、優秀なブレーンを活用して大垣を栄えさせた。

 知識だけあって智慧のない悪い頭では、大垣の再生など無理である。それには外部の血が必用だ。自惚れの頭では、井の中の蛙大海を知らず、となりがちだ。今までのような内部だけの人の計画では、「大垣市中心街地活性化計画」のように大失敗するだけである。

Dsc06572s

 文殊菩薩 松本明慶大仏師作 2019年

 

現状のやり方は衰退の道

 小川敏市長が大垣の行政を18年間やってきて、大垣が衰退したのだから、現状のやり方に問題がある。このままで、いくら頑張っても無理である。それは間違った考えに凝り固まった悪路である。

 大垣を良くしようとするなら、まず良くしたいと思わないと何ごとも進展しない。棒ほど願って、針ほど叶うである。千里の道も一歩から。まず正しい一歩を踏み出そう。間違った道にいくら進んでも、目的地には到達しない。

 自分の人生も間違ったままの道では先は知れたもの。今からでも遅くない。新たしい視線で、新しい道を探りたい。

Dsc00234s

  「道」 馬場恵峰書

 

2019-09-07   久志能幾研究所通信No.1331  小田泰仙

新しい大垣を育てる階  連絡先 080-3102-1284(SNSで連絡ください)

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年9月 5日 (木)

いろはにほへと

 吾が家系図上で、華々しい人生模様を形作るツワモノどもも、いつしか香も色も消え、全て墓石に記録を留めるさまは、勝者必滅を示すごときである。

 歴史上でも、現代社会でも、栄華を極めたツラ厚きものどもも、いつしか化けの皮がはがれ、姿を消していく様は、天地が春夏秋冬、盛者必衰の経を唱えるごときである。

 自分の人生を振り返り、青春を謳歌し体力に任せて無理を重ねたときもある。若いときには夢多き青春を謳歌したのに、何時しか時も過ぎ、体のあちこちに不具合を感じる頃になって、平家物語の祇園精舎の鐘の声や弘法大師の作と言われる「いろは歌」が自分に迫ってくる。

 

 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、紗羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。(『平家物語』)

Photo

   馬場恵峰書 「100m巻物」 日中文化資料館蔵  2014年4月17日撮影

 

諸行無常

 自分の肉体と心を持つ自分自身は、自分のものではない。沸様の預かり物と思うこのごろである。いつかは沸様のいる彼岸に返さねばならない。自分を含めてすべての一族は沸心一体として家系図を彩る様こそが、沸のなせる技である。自分は小さな存在であるが、この世で出来ることを夢見て過ごすことが、夢見ず無為に過ごす人よりも、人らしい生き方であると思う。その夢が破れて涅槃に逝っても、夢見た証があれば、その後を追う子孫が生まれてくる。ご先祖が何時かは歩いた道を、生まれ変わった自分が歩いている。

 三法印の「諸行無常、諸法無我、涅槃寂静」とは仏教のあるべき姿を現した標語である。「いろは歌」はそれを踏まえた歌として詠まれている。佛と自分が一体となってこそ人の人生である。

 

 色は匂へど散りぬるを わが世誰ぞ常ならむ

 有為の奥山今日越えて 浅き夢見じ酔いもせず

 無常なこの世の中を今まで歩いてきた。誰一人永遠の繁栄を遂げた人はいない。「今」まさに越えにくい深山に入ろうとしている(有為とは佛語で、直接間接の諸条件、即ち因と縁の和合によって作られている恒常でないもの)。軽薄な夢などは見ず、正気になって涅槃に逝く覚悟である。浮世の幸不幸や貧富の差は夢の如し。有為ではなく無為(因縁によって作られたものではなく、常住絶対の真実である悟り)の世界に向って歩くことが修行である。それが身沸一体の境地となる。今の世を夢と思わずに大きな夢を見つつ、その実現に向けて、一歩一歩絶えまず人生の旅を精進したい。

1

2

  馬場恵峰書  2012年

  

今川順夫氏、中村公隆師、河村義子先生のご縁

 私が「いろは歌」の意味を知ったのは、高野山伝燈大阿闍梨中村公隆著『いのち耀いて生きる』(春秋社)を読んだ2015年7月の時である。これも今川順夫氏が中村公隆師の米寿のお祝い会に招かれ、その時の中村公隆師贈呈の御本を今川氏が頂いた。私が河村義子の演奏会の案内を今川氏にしたら、中村公隆師の米寿の祝賀会があるので、出られないという。その中村公隆師の著書を今川氏から頂いた。

 その本を読み、感銘を受け、他の著書も手に入れて得た知識である。今川順夫氏に河村義子先生の演奏会の話しをしなければ、ご縁がなかった本である。

 その今川順夫氏もこの2019年6月に他界された。河村義子先生も昨年の2018年末に他界である。「いろはにほへと」をしみじみと感じる。

Photo_2

2019-09-05   久志能幾研究所通信No.1329  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年9月 3日 (火)

志天王とは ― 魂の叫び

 佛の世界にも仏界の中枢の四方を護る四天王がおわします。四天王とは、持国天、増長天、広目天、多聞天である。その仏の世界を凝縮した自分と言うご本尊を護る佛が守り佛である。

039a0676s   高野山 中門 ‎2015‎年‎4‎月‎25‎日撮影

039a0694s  高野山の中門を護る広目天  松本明慶大仏師作

039a0695s   高野山の中門を護る持国天  松本明慶大仏師作

私の守り佛

 私の人生の四方を文殊菩薩、普賢菩薩、観音菩薩、虚空蔵菩薩が守っている。そのうち、虚空蔵菩薩が私の守り佛である。

 この仏像は、松本明慶先生が高野山の四天王像の納佛が終わってから、製作をしていただいた。私の家の宝である。

039a01112s

4k8a04251s  虚空蔵菩薩座像  松本明慶大仏師作

 

生ある万物は欲を持つ

 「欲」とは、生あるものが「谷」に蹴落とされても「欠」けないものである。最大なる欲が生存欲である。宇宙にも沸様にも欲がある。宇宙にも理にそった順法という欲がある。人間の理念が作り出した佛様にも、人を救いたいという欲がある。欲のなくなったとき、それは無機質なものに変わり、死を迎える。

 人として欲がある以上は、できるだけ大きな欲を持ちたいものだ。金儲け、性欲、食欲、権力欲、名誉欲などの小さな欲ではなく、人類に貢献するような大きな欲を持ちたいもの。その大きな欲こそが「志」である。志なき人は、単に生存欲のみの畜生の存在でしかない。

 

大きな欲

 「欲箭清浄句」と般若理趣経にある「宇宙を生かし、宇宙を生み出してきたほどの大きな欲を持って生きよ」と説かれる。薄汚れた小さな欲ではなく、世の中を良くしていこう、充実して生きようという大欲を持てという。そうすれば自ずと清浄になっていくはずだと。

 

経済とは

 「経済」はもともと仏教用語であり、「経世済民」のことである。「経」とは全ての人が助かる真理を束ねた紐のことである。「済」とは「救う」ことである。つまり「経済」とは世の中の人を救うために沸が行う活動である。要は「みんなが仲良くご飯を食べられる仕組み」の意味である。経済観念の無き企業経営は戯れである。理念なき金儲け活動は、畜生の餌漁りである。

 

経済無視の小川敏市政

 小川敏市政のように己の名誉欲だけで、18年間の無為無策で、大垣経済を衰退させ、大垣の地価を半分に暴落させ、大垣駅前商店街を消滅寸前にさせ、百貨店ヤナゲンをこの8月31日に閉店に追い込み、大垣の商業人口の8,800人の職を奪ったのは、「経世済民」に反しており、大垣市長として落第である。

 

志天王

 志天王とは、人が誰でも持っている沸性である。それの存在に気がつけば生き方が変わる。佛はどこにもいない、己の内におわします。自分の「魂(オニ)」が志天王である。「鬼」が「云う」と書いて魂である。自分の魂の叫びに耳を傾けよう。お陀仏教は、志天王が事業広報部長である。

Dsc04552s

 「魂(オニ)」 松本明慶大仏師作

 

志天王シリーズ

 自分が、その志天王になった気で、我が半生記を綴ったエッセイを、本ブログのカテゴリー「志天王」シリーズに掲載している。ご参照ください。

 l1_吾が人生の師天王

 l2_志天王が観る世界

 l3_書天王が描く世界

 l4_詞天王が詠う老計・死計

 

Dsc006701s

  我が家の仏壇に納めるため馬場恵峰先生に書いて頂いた般若心経

 

2019-09-03   久志能幾研究所通信No.1327  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。