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2020年11月 3日 (火)

自分株式会社のR&D方針

 

 私は、約30年前に読んだ「3Mに伝わるR&D語録」に触発され、「自分株式会社」のR&D部門長として、下記の方針で人生を取り組んできた。良かったと思う。それで今の私がある。

 

1 多くの経験と失敗をしろ

   ただし再発防止をすべし。ノウハウ集を作るべし。

   何ごともやってみないと分からない。

   やってみてダメならやめればよい。

   とにかく、自分の眼で、自分の足で、実物を体験することだ。

   それをトヨタ生産方式では、現地現物という。

   私の信条はフットワークの軽さである。

2 多くのアイデアを出せ

   材料がなければ話にならぬ。だから多くの本を読む。

   その結果が4トンの蔵書である。

3 人の意見に反対するなら代案を出せ

   反対するなら、データでその非を証明する。

   私はそれを徹底している。

   野党みたいに何でも反対は愚者のやること。

   反対には理性を持ってデータで証明すること。

4 百舌は百生せよ

   過去の失敗事例を生かすべし。

   出来ると思いついたから、手を出したのだ。

   全くできないことは思いつかない。

   神様は何かを変えろと言っているだけだ。

   私のペンネームは「百舌鳥」

5 非力でカネも支援者もないなら、レッドオーシャンから逃げろ

   ブルーオーシャンで戦え(競争相手のない市場を目指せ)

6 少し手を出して、少しずつ前進せよ

   継続は力なり。

   3年偉人、9年達磨、30年菩薩、50年神様

 

3Mに伝わるR&D語録

 「制度」でなく「研究風土」が創造性を生む

◆失敗しないのは、前にすすんでいないことだ

◆船長は血出るほど舌を噛む(支援はするが、口は出さずにいる)

◆汝、アイデアを殺す勿れ

◆アイデアに反対するなら、材料を提出しろ

◆猫に九生あり(失敗したプロジェクトも誰かが自由な時間を使って継続)

◆先住民のいない市場を狙え

◆少し作って、少し売り、またもう少し作る

    日経ビジネス 1993年5月31号 より

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      馬場恵峰書

 2020-11-03 久志能幾研究所通信 1812  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年11月 2日 (月)

何の為の面談なのか、自問する  磨墨知27 

  

 ある人と1時間の面談をするとは、その人の人生時間から1時間の命を頂くこと。無価値の面談なら、その人の命の一部を奪うこと。

 何のために面談をするか、もう一度、自問しよう。その面談で、相手が、己がどういう付加価値を生み出すか、自問しよう。

 

表敬訪問での面談

 表敬訪問ほど、市長にとって無駄なことはない。相手の目的は、売名行為である。市長の使命は、市民の幸せのために時間を使うこと。表敬訪問はそれに反して無価値な時間が浪費される。だって、その表敬訪問がなくても、市の発展のために何の影響もない。世の中に、何の付加価値も生まない。

 小川敏の場合、誰かが表敬訪問をすると、必ず岐阜新聞紙面に大きな顔の市長が登場する。その紙面を見て読者はどういう付加価値を生むのか? 何も生まない。単なる小川敏の虚栄心をくすぐり、新聞紙上で売名行為をさせるだけである。

 福岡市の高島宗一郎市長は、表敬訪問の無駄を知っているから、表敬訪問は絶対に受け付けない。高島市長は市長の業務に没頭している。だから福岡市は発展している。小川敏は表敬訪問大歓迎である。だから大垣市は、没落している。

 

傾聴

 往々に人は面談と意識すると、己が一方的に話してしまう。面談で一番必要なことは、相手の言い分をひたすら聞いてあげることだ。上司として、仲間として相手を観察して、何が困っているかを把握する。それの答えを相手の口から引き出す。答えは相手が自分自身で知っている。それを引き出すのが、リーダに求められる資質である。

 そうすると、相手は話の分かる人だと評価してくれる。本音を話してくれる。通常は、上司として上から視線で、一方的に部下に喋るから、部下は喋れず、ストレスが溜まり、上司不信になってしまう。相手は更に悩みの森に迷い込む。それではリーダーシップが取れない。喋りまくる上司の手前、部下は面従腹背にならざるを得ない。

 人は自分が分かって欲しいとの願望がある。それを解消してあげれば、人間関係はうまく行く。面談はお説教ではない。己の売り込みでもない。演説でもない。ただただ相手の言うことを聞いてあげる。それは結構難しい行為である。

 

傾聴訓練

 私は管理職になってから、リーダシップで悩み、その解決の一手段として傾聴訓練を受けた。その相手は、20歳のキャバレーの女の子、パチンコ店の課長さん、60歳の経営者など様々な職種、職場のリーダの立場である人達だ。その研修では80人ほどを、一人約2時間、ただ相手の話を聞くだけの傾聴訓練を受けた。その後、その傾聴訓練に同席した指導員から、己の傾聴での不備点を指摘される。それで「聞いてあげる(傾聴)」の重要さと難しさを体験した。

 家庭不和の原因の一つが、夫が妻の愚痴を聞いてあげない事。

 面談とは、相手の心を観察すること。命を預かること。

 

佛様の前で

 私は毎晩、寝る前に仏壇の前で、悩みを仏様に聞いてもらう。仏様は黙って私の話しを聞いてくれる。決して反論はされない。それで心静かに床に就くことができる。仏様や仏像とは、己の悩みを受け止めてくれる大きな器なのだ。

 文殊菩薩像に手を合わせれば、知恵を授かる。普賢菩薩像に手を合わせれば、賢く振舞えと教えて下さる。虚空蔵菩薩像に手を合わせれば、無限の智慧に接する。自分の悩みの答えは、自分が知っている。それを仏様は引き出してくれる。

 祈るとは、内なる佛に精進を誓うこと。未熟な自分と対峙すること。真剣に自分を見つめる事。

 祈ることが出来る佛に出会えて感謝。

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 松本明慶大仏師作 虚空蔵菩薩像

 

2020-11-02 久志能幾研究所通信 1811  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

人生「勝ち組、負け組」の判定式

 

 人生ゴールのテープを自分の意志で切れなかったら、敗者である。

 マラソンでも自分の足でゴールを踏めなければ、勝者ではない。

 最期まで世の片隅で、世の為に真っ黒になって働く人は、勝者である。

 死ぬまで、使命を追い続け、前向きに倒れる人は、勝者である。

 失敗で倒れても敗者ではない。何度倒れても起き上がり、夢に向かって歩き始めれば、勝者である。人生マラソンでは、いくら時間がかかってもよいから、ゴールのテープを自分で切るのだ。

 

定年後

 定年後、笑顔が少なければ、敗者である。

 老いて施設で暮らす男が、笑顔もなく渋面で腕組みをして過ごしている。そんな男に回りの仲間は近寄らない。孤立している。介護士の知人がその男に「寂しくないのか」と聞いたら「寂しい」という。その男は自分の殻に閉じこもり、仲間の受け入れを拒否している。いくら現世で出世をしても、最後の暮らしで負け組に転落である。人と人の間で生きることが出来るものが人間である。笑顔は勝ち組のパスポートである。

 孤独でもよい。孤立でなく、自立していれば、勝ち組である。金があっても孤立は負け組である。

 ОB会に出て、昔のままの職位順列で媚びを売るのは、負け組だ。私は、以前に会社のОB会に出て、その風景に懲りてそれ以来、参加していない。時間の無駄である。残り少ない人生時間の無駄遣いは負け組の特徴だ。

 同窓会で、その話題が、庭いじり、孫、病気、奥さんの悪口だけで、将来の夢を語らねば敗者である。一緒に話していて、こちらの気が滅入る。

 

病気

 認知症になり、思考の混乱の中で死んでいくのは、敗者である。

 日本の65歳以上の人の15%は認知症である。75以上は25%、80以上は40%、90以上は68%が認知症である。認知症になるのは、認知症になる生活習慣を送ってきたのだ。因果応報である。原因のない病気はない。

 寝たきり、植物人間で息を引き取るのは、敗者である。

 後始末が何もできないのでは、敗者である。

 引退後、奥さんに支配され、電話代が勿体ない、お金が勿体ないと電話も外出も自由にならないのでは、敗者である。それは人間としての尊厳を無くした存在である。

 定年後の話題が、病気と奥さんの悪口だけでは、敗者である。

 最期まで、金欲、物欲、食欲、名誉欲、支配欲に支配され、自分を見失えば、敗者である。

 

居場所

 定年前、仕事一筋で、定年後やることがないとボケーと暮らすのは、敗者である。

 定年までに自宅が奥さんに占領され、引退後気が付いたら自宅に自分の居場所がないのでは、敗者である。それが原因で、知人で博士号、叙勲までされた人は認知症になってしまった。

 

 

残した金

 人は残した金ではなく、与えたモノで評価される。残した金は、あの世に持って逝けない。人に与えた人生を送った人は、勝ち組である。守銭奴は負け組である。

 隣国の大財閥の総帥のように君臨し、国一番の金持ちになっても、生前・死後で社会的な問題を起こし、問題が山積するような死に方では、勝者ではない。後継者の息子が刑務所に行くようでは、敗者である。

 己の死後、遺族が財産目当て裁判までして争うようでは、敗者である。

 市長の現役死でも、市民から惜しまれて亡くなるのは勝者である。

 いくら退職金を多く貰っても、市を没落させ、多くの人から恨まれて辞めれば敗者である。

 

 

自宅 

 自宅玄関が夜、暗いのは負け組の証し。夜、人が訪ねてきた時、玄関に電灯も付いておらず、蹴躓くような玄関では、人は寄り付かない。それが総てを表している。そんな家の主人が勝ち組であるはずがない。それは玄関にドクロをぶら下げるようなもの。

 玄関の表札が出ていないような家が、勝ち組であるはずがない。訪ねて行った人がうろうろする。

 玄関の表札の字が彫ってあれば、負け組。それは墓石の表札。

 

後始末

 自分の命は、自分で決めて後始末をする。それは敗者ではない。

 引退後、生きざまを自分で決めて生きれば、敗者ではない。

 私は癌の手術前に、死を覚悟して、墓を建て(5年前)、葬儀の段取り、遺産の処理、50年間の法事の段取りをして、支払いも済ませた。戒名も決め、墓誌に彫り、朱を入れた。想定外のおまけで、術後、第二の家を買った。

 戒名とは、来世で仏道を歩むための名前である。来世で院号のお寺で仏道に精進する。それを自分の意志で選択できたのは幸せである。多くの場合、葬儀の時、戒名を授かる。しかしそれは応急処置で、事前に引導を渡す導師と相談して決めるのが正規である。

 

生きている価値

 貴方がいなくては困ると惜しまれて亡くなるのは、勝者である。

 体は老いても、精神が若ければ、勝者として死ねる。

 生老病死は生あるものの宿命だが、早すぎて病で死ぬのは、敗者である。それは健康管理の失敗である。せめて、両親の歳までは生きたい。それが親孝行だ。

 死んでもいいから、健康管理である。幸せは健康の中にある。

 

自分の生きざま

 人は自然から生まれて、自然に生かされ、自然の中に消えていく。私は仙人として泰然として生きる。それが雅号「泰仙」の私の理想の生き方だ。残念なのは、私はまだこの世に未練があり、もう少し生臭く生きて、最期は煙となって勝ち組で死にたい。

 

火葬場で

 火葬場で、黒い煙が出れば、敗者である。黒い煙は、完全燃焼せずに死んだ証しだ。私は完全燃焼で煙が出ないようのするのが、目標である。

 もう一つの私の小さな目標は、火葬後に美しいのどぼとけを残したいこと。

 馬場恵峰師の三根子奥様を火葬後、火葬場の職員の方が、「こんな美しいのどぼとけを見たことがない。よほど人徳のある方のようだ」といわれた。その職員の方は奥様と面識はない。

 

 今からでも遅くない。勝者でなくてもよいから、せめて敗者として死なないように頑張ろう。

 おカネの問題ではない。生き方の問題である。

 死ぬまで現役で挑戦を続ければ、勝者である。

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 馬場恵峰書

 

2020-11-02  久志能幾研究所通信 1810  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年10月30日 (金)

離陸をしたら目的地まで着陸しない  磨墨知29

 

 私が過去に設計業務に従事した時、DR(デザインレビュー・設計審査)で、全員の合意の基、やり方を決めて製品をラインに乗せようとしたら、後から文句を言われても、設計変更をさせられることが多かった。その原因は、その部品が少量多品種生産で、そのDRが真剣でなかったためであった。

 要は、真剣でない設計審査であったので、離陸しても再度着陸しなければならなくなったのだ。

 ところが自動車の部品の開発では、状況が変わる。自動車の部品の種類は、約4000種類、約3万点の部品から構成される。その生産量も、一部品で年間数十万個である。その部品の一点にでも問題が起これば、人の命にも影響することもある。リコール問題ともなれば、会社が倒産する危険性も出てくる。だから自動車の部品設計のDRは真剣である。

 

設計とは命の営み

 だからDRの後に、文句を言うのはルール違反である。いまさら時間を巻き戻して設計変更をするのか? それは一度離陸した飛行機が再着陸をして装備をやり直す事と同じである。

 真のやり直し策は、DRのやり方を見直すことだ。その製品の設計を直す話ではない。それは対処療法である。

 

トラブルの真因

 トラブルの真の対策は、DRのやり方である。意見を仰ぐ師の選定の問題である。その経営判断をするトップ(師)が間違えればオシマイである。運命の女神は、雑音で右往左往する意志薄弱な者には微笑まない。己の人生経営の責任者は己である。100人いれば、100の意見がある。その中から、「人生設計の設計審査」に真の意見を言ってくれる師を探さねばならぬ。

 

人生の師

 人生のやり直しがないように、人生設計を慎重にしよう。そのDRをしよう。その指導をしてくれる真の師がいますか? 私も師だと思って仕えたら、その人は単なる水先案内人であって、痛い目に会ったことがある。

 だからこそ、3年かけて師を探せ、である。

 人生二度なし、良き師の指導が必要だ。

Img_43851s  馬場恵峰書

2020-10-30 久志能幾研究所通信 1807  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年10月28日 (水)

切腹の覚悟 生きる為に食うか、食う為に生きるか?

 

 自分が、生きるために食うか、食うために生きるか、何方を選択しているか自問しよう。腹を切る覚悟で考えよう。

 

Go To 淫豚

 先日、己は食うために、生きる豚になってしまった。友に誘われて、「Go To イート」で昼飯を食べに、大垣から隣の街まで足を伸ばした。当初、20分くらいで行けると思っていたが、実際は渋滞があり45分もかかってしまった。往復で1時間半の浪費である。時間価値を1分100円として、9,000円の人生負担である。たかが1600円のしゃぶしゃぶ食べ放題を味わう為、残り少ない人生時間をそんなに浪費しても良いものか、考えてしまった。

 しゃぶしゃぶの食べ放題は、牛ちゃんを必要以上に殺すこと。我々を霊長類として生を授けて頂いた仏様に申し訳ない気がする。利他少欲の教えに反することだ。

 食べるものが、美味しくなくてもよい、安くなくてもよい。たくさん食べられなくてよい。労働をして働いてお腹が空けば、何でも美味しい。私は残り少ない人生時間内で、無意味な殺生を止め、無駄な時間を使わないようにしたい。仏様は、その反省材料を提供してくれた。

 

行列は罪

 だから私は行列のできるお店には行かない。10分間、行列で待つとは、食事に1,000円も余分に払うことになる。行列とは、理に合わない異常事態なのだ。トヨタ生産方式では、生産の平準化が基本である。おカネの問題ではない。その時間分、人生でやるべきことが出来なくなるのだ。それで病気になるとは、残業をすることだ。

 

切腹

 食べるとは、生きて仕事をするために食べるのだ。それを食欲に身を委ねては、食べ放題で食べ過ぎるのは、罪である。それでは食べる意味が、「食べるために生きる」になってしまう。それは人として恥ずかしい。それは将来、罰として病気の元になる。近い未来に自分で自分の腹に、手術用メスを入れて切ることになる。切腹である。私は去年に経験すみである。二度と腹は切りたくない。

 

P10702501s  馬場恵峰書

2020-10-28 久志能幾研究所通信 1805  小田泰仙

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2020年10月26日 (月)

夢を見て、実現させる智恵を出せ  磨墨知24

 

 叶えようとする今の思いが夢である。その夢を実現させようとする行動こそが、時間創出の智恵である。実現可能な夢だから見られる。全く実現不可能な夢なら、思いもつかない。

 夢には時間(命)が詰まっている。実現できないのは、金がないからではない。智恵と努力が足りない、情熱が足りないからだ。祈りが足りないからだ。

 

偉大な予言者

 夢を本気で見るなら、「自分教」を立ち上げ、信者を巻き込み、資金と協力を集めよう「悪いことをするのでなければ、金は何とかなるものだ」(トヨタ生産方式を作った大野耐一の言葉)。自分が予言者となって、それを実現してしまえ。おだ仏教教祖は偉大なり??

 「それはできない」と言ったら、大野耐一にド叱られる「お前は、やりもしないうちから、出来ないとは何事だ。お前は何時から占い師になったのだ!」と。

 

夢への「ルート5」

 歌を忘れたカナリアは小鳥ではない。大飯食い小動物である。夢を忘れた人は人間ではない。ルート5富士山麓オオム鳴く。2(ふ).2(じ)3(さん)6(ろく)0(おう)6(む)7(な)9(く)。夢を持ち富士山の頂上を目指して、割り切れない思いを断ちきり、「できる」とオウムのように繰り返そう。

 目的が邪悪過ぎて最悪であったが、学歴もない盲目の麻原彰晃が富士山麓にオウム真理教のサティアンを作ったこと自体、素晴らし夢の実現だ。目的さえ正しければ、夢の実現である。

 

夢の実現

 人は生きていれば夢を見る。夢を語れない人は、生き永らえているだけの屍だ。脳死である。認知症の人は、夢など語らない。夢を見れない人は、呆れて反対するだけだ。そんな人と会話をしていると、気が滅入る。

 夢の前にある障害はよじ登らねばならぬ。障害がない夢は夢ではない。単なる雑事である。自分の夢の実現で、人をモチベートできないのでは、自分が本気でないのだ。自分がモチベートされていないのだ。

 目の前の「血の海(レッドオーシャン)」も泳いで渡ろう。そこは知恵を出して、「青い海」に変えればよい。生きている限り、夢を繰り返し語ろう。夢が人生を創る。熱い思いが実現の為の時間を創る。

4k8a93701  馬場恵峰書

P10504112s 木だって美しい花を咲かせたい夢を見る

 藤城清治「花の夢」

 

2020-10-26 久志能幾研究所通信 1802  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年10月24日 (土)

認知症、癌、心筋梗塞、白内障の原因は、血管内の錆

 

 認知症、癌、心筋梗塞、脳梗塞、白内障、EDの老化が原因で発生する病気は、血管内が錆びて(老化)細く、柔軟性を失い、栄養素が各細胞に回らなくなくなったのが真因である推定される。要は血管が錆びで詰まって、末端の細胞に栄養が行かなくなり、細胞が失調状態になるのだ。

 それで脳細胞が死んで、認知症になる。癌も栄養素を運ぶ血管が老化して、末端まで免疫酵素が入った血液が流れず、癌が繁殖すると推定される。同じように、目の水晶体に栄養素が回らず、白濁化して白内障になる。

 人は還暦までは体力があり、免疫力が高いから癌はおとなしくしている。しかし、還暦を過ぎ、加齢とともに免疫力が低下して癌が急増する。

 

私の病状

 私は還暦後、白内障、癌になり、その前に心筋梗塞寸前、記憶力低下で認知症寸前まで行って病気のデパートになってしまった。体の異常に気が付いて、対処療法ではなく、真因を探して生活習慣、食生活を改善して対処した。それをしていなければ、今頃、鬼門である。くわばらくわばら!

 末尾に掲載したAGE(終末糖化産物)を含む食品を、私は過去に多く食べた。それは私の大好物であった。それが原因で病気にデパートになったようだ。因果応報で、何事にも原因がある。その真因を探して対策を打つべし。

 

血管の錆

 血管内の錆とは、AGE(終末糖化産物)という老化物質で、これが血管内に溜まると、老化を速め、病気を促進させる。

 AGEはタンパク質と糖と熱の3つの要素で作られる。タンパク質の熱が加わると、その回りのコブのような糖が多数くっつく。これが「糖化」である。高濃度の糖に長時間さらされるとAGE(終末糖化産物)という老化物質に変化する。

 AGE(終末糖化産物)を含む食品には特徴がある。それは高温で加熱処理をされた食品である。ホットケーキやステーキのこんがりした焼け目には、多量のAGEが含まれている。

 AGEは料理方法が1000度を超えると一気に増加する。それに対して、蒸す、茹でる、煮る等の料理方法では、水の沸騰点の100度を超えない。そのため、AGEの発生を防ぐことが出来る。

 その点で、電子レンジは最悪である。特に業務用の高出力の電子レンジは厳禁である。コンビニでお弁当を温めるとは、AGEが増え、老化に加速度が加わる。

 食品内に水分があれば、糖とタンパク質の間に水分が入って二つはくっつきにくくなる。その点で、天婦羅は食品内の水分を飛ばしてしまうので、天婦羅やかつ丼はAGEが多量に発生する。それで老化が進む。

 

 徳川家康は、珍しい献上品の天ぷらを食べて病の床についた歴史的事実がある。それが原因で病気になったわけではなく、死因は胃癌だとの説が有力だが、なにか象徴的な出来事である。

 私は天婦羅等の揚げ物は食べない。電子レンジもフライパンも家に置いてない。

 

食品別「AGE」の量   単位 exAGE

 カルボナーラ        27,033

 サーロインステーキ 26,843

 ミックスピザ         21,783

 カツカレー            17,337

 トンカツ     13,308  

 天婦羅盛り合わせ  12,619

 春巻き(2本)      15,650

 えびのチリソース  14,388

 うな重                14,193

 カツ重                12,078

 ハンバーグ          11,170

 たこ焼き(6個)    9,418

 ぶりの照り焼き      7,412

 揚げ出し豆腐         6,063

 焼きそば     3,628

 海鮮丼       350

 かけそば                 106

 かけうどん                71

 ごはん        16

 「食べると、どんどん老化が進む食べ物60」『週刊現代 2019.3.2』を編集・加筆

 

高温調理のリスク

 南カリフォルニア大学の研究グループの研究によると、フライパンや直火など高温でウェルダンに焼き上げた肉の摂取は、前立腺癌リスクを上昇させるらしい。

 対象者1096人、早期前立腺癌患者717人、進行前立腺癌患者1140人の3グループで比較した結果、豚肉や牛肉など赤身肉を週に1.5回以上、フライパンでこんがり焼いて食べる男性は進行前立腺癌のリスクが30%も上昇した。また、直火焼きなど高温調理の赤身肉を週2.5回以上食べると、リスクが40%まで上昇するという。

 高温調理では、タンパク質から発生する「HCAs」、また脂身のコゲ部分や調理の煙に含まれる「PAHs」という強力な発癌物質が関係しているようだという。

 日本人の前立腺癌患率が米国の10分の1以下なのは、食生活の差にあるようだ。

井手ゆきえ著「調理方法でリスクが変わる」 『週刊ダイヤモンド 2012/09/29』

 

心の錆

 最近の日本で、凄惨な事件が頻発するのは、心への経路が錆びて心の栄養が行かないからだ。スマホで代表されるIT化で、人と人との交流が減っている。無機質な栄養素で心が満たされれば、人間は荒んでくる。

 一時的な怒りで、心を焼き、身を焦がし、怒り、戦うから、心に老廃物が溜まる。エネルギー一定の法則で、瞬時に怒れば、その一時的にエネルギーは膨大となり、心に火傷を負わせる。怒るなら静かに怒りを持続させ、10年後に復讐しよう。臥薪嘗胆こそ、長生きの秘訣。私は恨みを執念深く、静かに煮つめる(?)のが好きだ。

 人情と志」は一生をかけて、じっくりと温めるものだ。急速加熱では、急速に冷めてしまう。

 

Img_64141s   馬場恵峰書

2020-10-24 久志能幾研究所通信 1798  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

ソフトバンクGは癌細胞と同じ?

 どんどんと体の栄養素を自己に取り込み、細胞分裂を繰り返し、巨大なデキモノに成長するのが癌である。

 ソフトバンクGは、「もっとカネを、もっと金を、もっと大きく、大きく」と、狂気のように金儲けを目当てにM&Aで増殖を繰り返して増大し続けている。ソフトバンクは1984年に創業し、わずか35年間で、売り上げ6兆円、従業員74,952人(2018年)企業に膨張した。まるで癌細胞のようだ。

 我々は、その危険性に目覚めないと危ない。

 

キセル経営

 問題は、SBGの営業利益は、18年3月期が1.3兆円、19年3月期が2.3兆円で、その税金を逃れたことである。ソフトバンクの法人税は、両期とも500万円(SBG単体)しか納めていない。税金とは、社会インフラの利用料金だ。その税金を「租税回避の技術」で納めないのは、キセル経営である。その分、我々の税金が高くなる。社会福祉に回すべき金が無くなる。日本没落の足を引っ張ることになる。

 

大垣市の共謀

 小川敏市政は、そのソフトバンクと「GIGAスクール構想」で提携した。そんな会社を選択する小川敏の政治信念が疑われる。

 岐阜県の大垣市と大垣市教育委員会、ソフトバンクは、小中学校における教育環境の充実に向け、大垣市版「GIGAスクール構想」で、「先端技術を活用した教育環境の充実に向けた連携協力に関する協定」を締結した。「GIGAスクール構想」に関して、大垣市とソフトバンクが連携協定を締結するのは全国で初だという。

 岐阜市はうさん臭いソフトバンクでなく、一流のドコモと協定を結んだ。その対比を考えてしまう。やはり小川敏の政策は胡散臭い。子供への教育上も良くないと思う。

 

モラル崩壊

 ソフトバンクのように、金儲け至上主義が蔓延すれば、日本は崩壊する。そのスキを突いて、中国への情報漏洩事件が頻発するだろう。

大垣も、小川敏の人権無視、市民無視、利権優先の政治が19年間も続いたので、没落した。

 

私の携帯電話遍歴

 私は携帯電話で最初、ボーダフォンを使っていた。そのボーダフォンがソフトバンクに買収されたので、いやいやTU-KAに変えた。そのTU-KAが営業を停止したので、私はソフトバンクを嫌い、auに変えた。ソフトバンクの孫正義氏はうさん臭かったが、KDDIの稲盛和夫氏は信用できたためである。

 

経営理念と現実の行動

 ソフトバンクの理念は「情報革命で人々に幸せに」が企業理念である。吸収合併の繰り返しで会社を大きくし、企業買収目的だけの会社を作るような会社が、世の幸せを作れるのか。奴隷労働や情報窃盗をしている中共のファーウェイ製品を使い続けている。情報漏洩が心配だ。

 中共の支援を受けて商売を拡大するのが経営理念に適合しているのか。

 巨額ファンドを作るのが世の幸せになるのか。

 M&Aで増殖を繰り返して増大することが世の為になるのか。

 企業を巨大化するのが目的なのか。

 企業を買収して、そこに働く従業員が幸せと感じるのか。

 

目的は?

 重要なことは、テクノロジーではなく、大きくなることではなく、世の中の幸せである。それがソフトバンクの会社運営では本末転倒の結果になっている。世間の常識とずれている。

 情報革命によって、一部の特権会社に富が集中して、逆に貧富の差が拡大している。技術の進歩が、多くの人を不幸にしている。

 

アスクルの理念

「おカネが儲からからじゃなくて、世の中の役に立ちたい、喜んでもらえる会社を作りたいね。夢の多い会社を作ろうよ、という気持ちの人たちが集まってきた会社。アスクルのエッセンスって、夢なんです」

アスクル社長 岩田彰一郎  『週刊東洋経済 2001.4.7』

 

 限りなく「大」を求めたものは、たいてい「病」や「狂」に入っていく、というのが私の時論です。そして「病」や「狂」がある所には、必ず堕落や不正や犯罪が生まれてくるものです。「大」のことは人間の手に余るのです。「大」のことはヤバいのです。

 桜井章一著『壁をブチ破る最強の言葉』

 

 アスクルの社長が唱える経営理念とソフトバンクのそれとは大きく乖離している。私には、孫正義氏が拝金主義の金に飢えた餓鬼のように見える。ソフトバンクは日本の癌のように見える。

 

中国との関係

 中共は欧米日本からの技術盗用、ウイグル族・チベット族の奴隷労働で激安商品の輸出、世界制覇をめざして東シナ海で軍事膨張をしている。中共は世界経済の癌である。その国とべったりな孫正義氏には、なにかうさん臭さが垣間見える。アメリカが使用を禁止したファーウェイ製品を使い続けるソフトバンクは、中国と切っても切れない関係が続いている。そんな会社が信用できるのか。

 

参考

ソフトバンクの理念

情報革命で人々を幸せに

ソフトバンクグループは、創業以来一貫して、情報革命を通じた人類と社会への貢献を推進してきました。

人々にとって幸せとは何か。

「愛し愛されること」「日々生きていること」「自己実現」「笑顔」、多くの答えがあると思いますが、幸せとは、感動することと同義であると考えます。ソフトバンクグループが、何のために事業をしているのか、何を成したいのかといえば、一人でも多くの人に喜びや感動を伝えたい、ということに尽きます。われわれの創業以来の志が、この理念に凝縮されているのです。

コンピューターのパフォーマンスが飛躍的に増大し、超知性のコンピューターすら使いこなせる、今後人類が迎えるそうした情報のビッグバン「情報革命」の無限のパワーを、人々の幸福のために正しく発展させていくこと。今後もこの志を原動力に、ソフトバンクグループは成長を続けていきます。

 

ソフトバンクの沿革を見ると、企業買収を繰り返して大きくなったことが分かる。

ソフトバンクの沿革

  • 年 日本テレコム株式会社を設立
  • 1986年 「鉄道通信株式会社」を設立
  • 1989年  鉄道通信株式会社が、日本テレコム株式会社を合併し、「日本テレコム株式会社」に商号変更。

・ 1991年  日本テレコムが、日本国際通信(ITJ)を吸収合併。

  • 1998年- 日本テレコム・日産自動車・エアタッチインターナショナル社の3社合弁にて、後のボーダフォン株式会社設立[8]
  • 1999年 日本テレコムがビーティ・コミュニケーションズ・サービス株式会社を完全子会社化。
  • 2000年 2月 - 株式会社アイエムティ二千企画(後のボーダフォン株式会社)を子会社化。

5月1日 - 日本テレコム株式会社が日本テレコムコミュニケーションズサービス株式会社を合併。

5月9日 - J-フォン9社を子会社化。

  •  J-フォン東京株式会社がJ-フォン北海道株式会社、J-フォン東北株式会社を合併し、J-フォン東日本株式会社に商号変更。
      • J-フォン関西株式会社がJ-フォン北陸株式会社、J-フォン中国株式会社、J-フォン四国株式会社、J-フォン九州株式会社を合併し、J-フォン西日本株式会社に商号変更。
  • 2001年10月 - Vodafone International Holdings B.V.(以下、英ボーダフォン)による日本テレコム株式会社の株式公開買付けの結果、親会社であるVodafone Group Plcが日本テレコム株式会社の議決権の過半を有する親会社となる。

11月1日 - J-フォンが、J-フォン東日本、J-フォン東海、J-フォン西日本を吸収合併。

2002年 8月1日 - 日本テレコム株式会社が、「日本テレコムホールディングス株式会社」に商号変更し、事業を承継する完全子会社(3代目)日本テレコム株式会社(後の初代ソフトバンクテレコム株式会社)を会社分割(新設分割)にて設立し、純粋持株会社に移行。

2003年 11月14日 - 日本テレコムホールディングス株式会社が(3代目)日本テレコム株式会社の全株式をリップルウッドへ譲渡。

12月10日 - 日本テレコムホールディングス株式会社が「ボーダフォンホールディングス株式会社」に商号変更。

2004年 6月 - 英ボーダフォンがボーダフォンホールディングス株式会社の株式を公開買付けし、96.08%を取得。

10月1日 - ボーダフォンホールディングス株式会社が、ボーダフォン株式会社を合併し、商号を「(2代目)ボーダフォン株式会社」に変更。英ボーダフォンの株式の所有割合が97.68%に上昇。

2006年 3月17日 - 英ボーダフォンが日本法人の携帯電話事業を1兆7500億円でソフトバンクに売却することで合意。

5月18日 - 10月1日より社名をソフトバンクモバイルに、ブランド名をSoftBank(ソフトバンク)に変更すると発表。

8月 - BBモバイルを完全親会社とする株式交換により、同社の100%子会社となる。

10月1日 - 「ソフトバンクモバイル株式会社」に商号変更[10]

7月- 「(2代目)ソフトバンク株式会社」に商号変更。持株会社の(初代)ソフトバンク株式会社はソフトバンクグループ株式会社に商号変更。

7月 - 株式会社テレコム・エクスプレスを合併。

9月 - ソフトバンク・ペイメント・サービスを完全子会社化。

12月 - モバイルテック及びBBモバイルが、ソフトバンクグループ株式会社に吸収合併される。

2016年- 親会社がソフトバンクグループジャパン合同会社に異動。

2017年 4月- 親会社ソフトバンクグループジャパン合同会社が、ソフトバンクグループインターナショナル合同会社に吸収合併され、ソフトバンクグループインターナショナル合同会社(現・ソフトバンクグループジャパン株式会社)の子会社となる。

5月 - SB C&S ホールディングス合同会社(現:SB C&S ホールディングス株式会社。ソフトバンクコマース&サービスの親会社)を完全子会社化。

10月 - 日本テレコムインフォメーションサービス株式会社を合併。

2018年 - Wireless City Planningを子会社化。

4月 - SBメディアホールディングスを完全子会社化。

ソフトバンク・テクノロジーを子会社化。

SBプレイヤーズ等を子会社化。

 第三者割当増資によりLINEモバイルを子会社化。

5月 - IDCフロンティアの全株式をヤフーより取得。

7月 - TVバンク、スポーツライブエンターテインメントを吸収合併。

2019年 6月 - FinTechを含む様々な事業分野での連携およびシナジー強化を目的として、ヤフー株式会社を子会社化

11月 - 子会社であるZホールディングスは、ZOZOを子会社化

 

Wikipedia「ソフトバンク」2020/10/23を編集

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%AF

 

2020-10-23  久志能幾研究所通信 1798  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年10月23日 (金)

むやみに車線変更しない

 

 車の運転では、時間節約ため、むやみに車線変更をしないこと。変化には必ず危険が付いて回る。それが時間をロスする。車線変更という動作は、曲がり、速度変化するため、エネルギーロスと摩擦ロスが生じる。

 

運動の第2法則(運動の法則)

 静止していた物体が動き出したり,一定の速度で動いていた物体の速度が増加や減少した場合、運動の第2法則(運動の法則)で、「加速度の大きさは,力の大きさに比例し,質量に反比例する。」

 F=m・α

 一定の力が働いているときには,等加速度直線運動をする。

 

 車線変更をして追い抜いて狂走しても、今の交通事情では、到達時間は数分しか変わらない。

 私は、前の車がよほどのろま運転以外は、車線変更せず、目的地に車を走らせる。それが運命、ご縁だと思って走る。そのうち、前の車は曲がってどっかに「逝って」しまう。人生一本道である。わき道、寄り道、浮気、車線変更をせず、煩悩に惑わされず、真っすぐに走ろう。

 そんなに急いで何処へ行く。行き先は死しかない。人は必ず死ぬ。死までの運転道中が人生だ。その人生を如何にスピーディに、スムースに、安全に自分が運ぶ「目的物」を届けるかが問われる。それが命を全うすることだ。

 自分が人生で運ぶ「大事なモノ」とは何かを自問しよう。

 

テストドライバーの使命

 自動車会社の試験者運転資格(テストドライバー資格)で要求される能力は、早く走ることではない。いかに車をスピーディに、スムースに、安全に走らせるかである。運転中に異音を感じて、いかに素早くその対応が出来るかである。

 例えれば、テストドライバーの使命は、後部座席に乗せた急病の子供を病院に運ぶ仕事である。早く(スピーディに)早く行かねばならぬ。息子の病状は一刻を争う。乱暴な運転では、後部座席に息子の容態に悪影響が出る。だからスムースに運転である。暴走運転では事故の恐れがある。安全運転最優先である。テストドライバーの検定試験中に急ブレーキをかければ、一発で不合格である。予想運転が出来ていなく、危険運転であるとの評価である。3S運転が、テストドライバーの基本である。人生も同じである。

 

人生道のテストドライバー

 人生道では、己は後部座席に大事な「志」を乗せて疾走している。早くいかねば、命が尽きてしまう。命は日々、尽きていく。傍若無人に走れば、世間と衝突して、志の実現ができない。危機管理をしないと、志が途中で爆発分裂する。

 車の運転の仕方そのものは、己が人生を歩む姿を象徴している。一事が万事で、たかが運転、されど運転である。車の運転の状況を見れば、その人の性格、人生が分かる。車のハンドルを握ると性格が変わる人がいる。そういう人は人生で成功しない。車の運転とは人生である。

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  馬場恵峰書

 

2020-10-23 久志能幾研究所通信 1797  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年10月20日 (火)

愛すべき「108人の敵」

 

 人間は108の煩悩を持つ身内の敵を抱えている。その敵が無くなった時が成仏であるが、それでは人間でなくなってしまう。欠点があっても、精神の浄化があれば、その欠点が人間味となる。

 人間だもの、欲に駆られて思いっきりその方向に振れればよい。その振れに気が付いたら、自制心で元に戻せばよい。その欲をプラスのエネルギーに変換すればよい。

 それが出来なくなったのを、老いという。できないのが餓鬼、小人である。青春であれば、煩悩を正のエネルギーに変換できる。煩悩を負のエネルギーに倍増するのを老いの醜態という。

 

 人間が総て神・佛ばかりでは、ドラマも小説も生まれない。脚本家が失業である。批判家が失業である。私も路頭に迷う。

 自分が美しいと自惚れないと、美人コンテストでも優勝できない。驕り自惚れてこそ、美しさが磨かれる。いくら美人でも、私は美しくないと思い陰気な表情では、美人コンテストで優勝できない。

 人をうらやむから、それを凌駕しようと努力するから成長する。

 人に劣っていると劣等感を抱くから、学ぶのだ。しかし人が学ばないと、人は人間ではなくなる。人は動物界に堕ちていく。

 嫉妬心でも、こんがり焼けば、味が出る。それでこそ人間だ。

 色欲がなければ、人類が滅んでしまう。それでは世間が味気なくなる。

 生きる欲が無くなれば、死んでしまう。

 人間は、欲を適宜、制御して自省しながらうまく活用して成長すればよいのだ。人間は完ぺきな状態(神、佛)を目指してはならない。神になれば、人ではない。人でなしだ。そうなれば誰も酒を飲もうと誘ってくれない。友達もできない。

Photo

 

108の煩悩

1 苦締貪   執着心

2 苦締瞋   怒り

3 苦締癡   道理が分からず愚痴を言う

4 苦締慢   おごり、高ぶり

5 苦締疑   正しい事を疑う

6 苦締有身見 身体への執着

7 苦締辺執見 極端な思考

8 苦締邪見    因果応報を知らない

9 苦締見取見   間違いを正しいと思い込む

10 苦締戒禁取見 誤った考えを信じ込む

11 集締貪    欲望

12 集締瞋    憎しみ

13 集締癡    悪行を行う

14 集締慢    他人に誇りたがる

15 集締疑    真実を疑う

16 集締邪見   果報は無いと思う

17 集締見取見  自分が最も優れている

18 滅締貪    激しい欲求

19 滅締瞋    いら立ち

20 滅締癡    無知による行い

21 滅締慢    傲慢

22 滅締疑    正しいことが信じれない

23 滅締邪見   因果関係を認めない

24 滅締見取見  誤った見解を信じ込む

25 道締貪    何かを求める心

26 道締瞋    怒りで心が安定しない

27 道締癡    愚かな行為

28 道締慢    自慢したがる

29 道締疑    真実を信じれない

30 道締邪見   自分の行いに果報は無いとする心

31 道締見取見  間違った考えに執着する

32 道締戒禁取見 誤った決り事を信じ込む

33 色界苦締貪  魂からの欲望

34 色界苦締癡  愚かな行為

35 色界苦締慢  自身こそが凄いと宣伝したがる

36 色界苦締疑  正しい教えを疑う

37 色界苦締有身見 身体への執着

38 色界苦締辺執見 極端な考え方

39 色界苦締邪見  因果応報は無いとする

40 色界苦締見取見  自分だけが正しい

41 色界苦締戒禁取見 間違いを正しい事と勘違いする

42 色界集締貪    必要以上に欲する心

43 色界集締癡    愚かな行い

44 色界集締慢    他者に誇りたがる気持ち

45 色界集締疑    正しい事を信じられない

46 色界集締邪見   善悪の果報があることを認めない

47 色界集締見取見  自分が正しく他が間違っている

48 色界滅締貪    湧いてくる欲

49 色界滅締癡    愚行

50 色界滅締慢    優越感

51 色界滅締疑    なにも信じない

52 色界滅締邪見   因果応報を認めない

53 色界滅締見取見  誤った教えに執着する

54 色界道締貪    精神的な欲求

55 色界道締癡    悪い考え

56 色界道締慢    他人に自慢したがる

57 色界道締疑    真実を疑う

58 色界道締邪見   善悪の果報は無いとする心

59 色界道締見取見  自分が正しく、他が間違っている

60 色界道締戒禁取見 間違った教えに執着する

61 無色界苦締貪   精神的な欲望

62 無色界苦締癡   怒りからの憎しみ

63 無色界苦締慢   自分が優れている事を知らしめたい

64 無色界苦締疑   正しい道を信じれない

65 無色界苦締有身見 心身を思い通りにできる

66 無色界苦締 辺執見 バランスを欠いた思考

67 無色界苦締 邪見  因果応報は無いとする

68 無色界苦締 見取見 誤った見解を正しいと思い込む

69 無色界苦締戒禁取見 誤った見解に固執する

70 無色界集締貪   魂からの激しい欲望

71 無色界集締癡   愚かな行為

72 無色界集締慢   慢心

73 無色界集締疑   真理を疑う

74 無色界集締邪見  自分の行いが自分に帰ってくることを信じない

75 無色界集締見取見 自分は正しいが、皆が間違っていると思う心

76 無色界滅締貪   無意識に生まれるの欲求

77 無色界滅締癡   真理に対する無知

78 無色界滅締慢   己の凄さを誇りたがる

79 無色界滅締疑   正しい教えに疑問を持つ

80 無色界滅締邪見  罪・公徳による果報を信じない

81 無色界滅締見取見 間違いを正しいと信じ込む

82 無色界道締貪   欲求

83 無色界道締癡   悪行

84 無色界道締慢   悪意

85 無色界道締疑   疑心

86 無色界道締邪見  所行が自分に帰ってくると知らない

87 無色界道締戒見取見  間違いに執着する

88 無色界道締戒禁取見  妄信

89 修惑欲界貪      生来持っている欲求

90 修惑欲界瞋      生来持っている怒り

91 修惑欲界癡      生来持っている悪行

92 修惑欲界慢   生来持っている慢心

93 修惑色界貪   自制しがたい欲望

94 修惑色界癡   自制しがたい愚行

95 修惑色界慢   自制しがたい慢心

96 修惑無色界貪  抑えられない欲

97 修惑無色界癡  抑えられない悪行

98 修惑無色界慢  抑えられない慢心

99 十纏無慚    自分に対して恥じる心が無い

100 十纏無愧    他者に恥じ入る事が無い

101 十纏嫉      ねたみ・嫉妬

102 十纏慳     物惜しみ

103 十纏悔     後悔

104 十纏眠     身体が自由に動かない

105 十纏掉挙    心が騒がしく、静まらない

106 十纏惘沈    心が滅入ってふさぎ込む

107 十纏忿     憤怒

108 十纏覆     罪を隠そうとする

  

2020-10-20 久志能幾研究所通信 1793  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。