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2020年9月

2020年9月 8日 (火)

磨墨知686-1. 「金はいくらでも出すから治して欲しい症候群」に罹らない

 嘱託で動いている70歳の人が、末期ガンを宣告され、「まさか、何で私が」と絶句した。藁にも縋るように、医師に「金に糸目はつけないから治して欲しい」と懇願したが、医師は拒絶した。

 それで治せるならノーベル賞である。絶望した患者は、「それでもお前はそれでも医者か、藪医者だ」と罵詈雑言を医師に浴びせて泣き崩れた。何処にでもあるドラマである。

 70 歳といえば人生の酸いも甘いも味わいつくしたはずである。緊急事態に重過すると、それが破綻して本性が露見する。他山の石としたい事例である。

 

癌という病気

 癌は幸せな病気である。国民の半分が癌になり、3割が癌で死ぬ時代である。癌が発症するまで長生きできるようになった証しである。その幸せを忘れて、じたばたするのは、わがままである。

 癌は死ぬまでに、かなりの時間的余裕がある。突然、3.11の津波に流されながら、なす術もなく死を迎えた方に比べれば幸せである。死の前にやるべき後片付けの仕事は多い。それをできず、亡くなられた方の無念がしのばれる。

 世界一の企業価値に成長させたアップルの創業者ジョブズ氏のすい臓がん、日本の名医が治療を担当した昭和天皇の腺癌、どれをとってもお金でガンが治った例はない。それを知っていても、「金に糸目はつけないから治して欲しい」というのが人間の性である。

 生あるものは必ず死を迎える。それを意識して70年間をどう生きたかが問われる。死は急に決まったわけではない。生まれたときから、死は必然である。それから逃れた人はいない。

 

時間価値

 人の時間価値は、(残りの人生価値)÷ (残り時間)で表される。

 残り時間が沢山あるうちに、健康に留意して過ごせば、終末段階で悔いがない。人生の最期で焦っても、手遅れである。そうならないように、日頃の健康管理と精進が時間節約となる。

 人生を正しく過ごすのに必要な設備は、体と頭脳と塊の健康管理である。体の健康管理を怠っては、頭脳の明晰化も魂の浄化もない。死んでもいいから健康でなければならない。死は人間には司れないが、健康管理は自分の手で制御できる。この世は因果応報。原因のない事象はない。その人の生活がガンを患うような生活習慣を長年続けて来たに過ぎない。

 金に糸目をつけないお金があるなら、なぜ、金に糸目をつけず健康を維持するための投資をしてこなかったのか。病気や癌に100%ならない保証はないが、少なくともその確率は減らせたはず。

 

狂った生活、狂った食生活の改善

 酒は飲む、タバコは吸う、夜遊びはする、飽食はする、運動はしない、ストレスは溜める、医師を罵倒する、これで、病気にならないのがおかしい。仏様も「そこまでは面倒を見られないよ」と仰せです。

 自分の生き様の間違いに1日早く気づけば、1日の儲けである。それが大きな時間創出である。間違いに気づく前に、癌が発見されたに過ぎない。癌は身内の正常な細胞が細胞分裂で暴走を始めることで発症する。不規則な生活のツケが細胞に回され、弱い細胞が悲鳴を上げて、細胞分裂の暴走が始まる。身内の細胞をいじめた咎である。全ての原因は自分である。

Photo  馬場恵峰書

 

2020-09-08 久志能幾研究所通信 1738  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年9月 7日 (月)

磨墨知620 神様は上から見ている

 天知る、地知る、汝知る。

 自分が何をしているかは、天は観ている。己も知っている。地獄の閻魔大王も閻魔帳をつけながら見ておられる。見ている人は観ている。自分の行動を一番、よく知っているのは自分である。その努力の結果は、自ずと決まる。自分を助けるのは自分である。ン十年後の閻魔大王様の審判の場で、胸を張れるようにしよう。

 

臨終

 38年後の薄れ逝く意識のなかで、108年間の出来事が、走馬灯のように走り逝く。そこに後悔の念を起こすまい。やって失敗した事例に後悔はない。よき想い出である。しかしやらずに過ごした計画には、大きな後悔が付きまとう。臨終の枕もとで、満足した出来事が浮かべば、良い人生だったと満足できる。素晴らしい人生ではなかったかも知れないが、素晴らしく楽しむ生き方をした、と自分を褒めてあげられるようにしよう。

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 上図は2013年9月28日8:55、大垣市立図書館開館前に玄関の前で、時間を惜しんで参考書を広げる中学生の姿である。学期末試験の直前の先週土日は大勢の学生(約50名)が開館前の玄関前で行列を作っていた。160席の学習室が満席であった。しかし今日の9月28日は3名の学生が待っているだけである。試験が終ったので多くの学生は現金なものである。先週の大混雑が嘘のような1週間後の土曜日の朝の風景である。

 

 この方を「観自学菩薩」という。菩薩とは涅槃・真理を求めて修行中の仏の姿である。いい姿を見せてもらった。この子達が将来、私の年金の原資である税金を多く納めてくれるだろう。年金菩薩様でもある。感謝。私も生涯現役で頑張らなくてはならぬとの決意を新たにした。

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  馬場恵峰書

2020-09-07 久志能幾研究所通信 1737  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

磨墨知582 砂時計の落ちる砂を見つめよう

落ちる砂を自分の命の流れとして見つめよう。

砂の落ちる様にも春夏秋冬がある。落ちる砂にもドラマがある。

しかしどんなに人生が揺れていても、砂は無情に落ち続ける。

何時か必ず、砂が無くる時が来る。死は必然。

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命が一粒一粒、尽きていく。

手段に興じている時間はない。その目的は何?

手段ではなく、目的を追求しよう。

仕事をせず、長の座にしがみ付くだけで良いのか。

遊びをやり過ぎて、空しくないか?

毎晩毎晩飲んでいていて、悔いはないか。

「心」に「毎」回、自問しよう。それが「悔」。

霊長類の頭として、釣りで他の命をもて遊ぶのか。

他の命も必死に生きている。だから自分の命も大事。

自分は何のために命を使うのか。

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コロナ、交通事故、心筋梗塞、命の明日は分からない。

砂が残っていても、砂時計自体が倒れれば、オシマイ。

何を追いて、負いて、老うか。何を置いて、逝くか。

後悔の山は残すまい。

肉と欲は火葬場で焼える。三途の川は、手ぶら丸裸で渡航。

戒名が彼岸へ渡る搭乗券。己の戒めを骨に刻め。

だからこそ嘲りにめげず、人生の大事を急げ。

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動物として生まれ、成長して人間となり、立派に死のう。

欲望に染まったままなら、犬畜生と同じ。

生前に戒名を授けられるのが正式の搭乗手続き。

犬畜生に戒名はない。

葬式の時、戒名を付けるは後手後手の応急処置である。

構えよう、死は人生で最大のプロジェクトである。

私は、今年、戒名を授かり、墓誌に自分の戒名を刻んで、朱を入れた。

準備万端、後は死ぬだけ?

死を準備万端にすれば、此の世で怖いものはない。

 

2020-09-07 久志能幾研究所通信 1736  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2020年9月 6日 (日)

大垣市長の使命

 大垣市長として、現在5期目の小川敏は、市長としての命は0.6年を切っている。本来、市長の使命に目覚めて残りの時間を市民のために捧げるのが、人の道である。

 しかし小川敏はそんな気はないようだ。19年間の無為無策無能政治で、当初、20%であった大垣駅前商店街のシャッターを下ろした店の割合は、現在80%を超えた。

 この19年間、大垣市の公示地価は下がり続けている。この19年間で半分以下に暴落した。地価の評価は、市場からのその都市に対する行政の通信簿である。市場の評価は神のような評価である(松下幸之助翁)。しかしその現実が見えない小川敏である。小川敏は、大垣駅前商店街の店主を苦しめている。私も親から譲り受けた土地の評価額が暴落して泣いている。それは大垣市民の全てである。

 行政としてやったことが、市民のためにならなければ、やらない方がよい。それは税金泥棒である。仕事とは、付加価値を生むことだ。

 市長の最大の使命は、市民を幸せにすることだ。市民の命を守ることだ。市民の未来を創ることだ。小川敏は、その全てに反している。

 

エアコン問題

 昨年度、大垣市は、国に泣きついて国から全額、補助金を貰って、大垣市の小中学校のエアコン設備率を100%にした。しかし、市議会でも大問題になった事項なのに、それが解決しても、その結果を大垣市民に報告していない。岐阜新聞や中日新聞紙上でも大きな話題となった。市民にそれさえ知らない無関心な愚か者が多くいる。

 「広報おおがき」にもそのエアコン設備が完了した報告がない。国から金を出してもらったので恥ずかしくて報告できないのだろう。

 国が児童生徒の命に危機感を抱いて動いた。その前の2年前は、大垣市の小中学校のエアコン設備率は2.4%であった。岐阜県の他市はほとんど100%の状態であったが、大垣市だけが異常な酷暑の中、悲惨な状況であった。

 小川敏が、その設備費用を他に流用してしまったためである。その資金が大垣市の職員の給与に転用されて、大垣市職員の給与は県下一の高さになった。それでいて大垣市の教職員の給与は、岐阜市のそれよりも年収で200万円も低い。それで大垣市の児童生徒一人当たりの教育費は県下最低なのだ。刈谷市のそれの半分である。それでは大垣市の子供の未来は悲惨である。

 小川敏は、何のために市長になったのだ。小川敏は、児童生徒を苦しめるために市長になったようだ。その尻ぬぐいを国がした。我々の税金である。

 大垣の子孫のために、小川敏の6選は阻止せねばならぬ。

 

2020-09-06 久志能幾研究所通信 1735  小田泰仙

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余命宣告 余生は死語 

 余命1ヶ月と宣告されたら、楽しいことをやって過ごせばよい。享楽的に過ごせばよい。誰も文句を言わない。

 しかし余命2年なら、その過ごし方を考えねばならぬ。享楽的に過ごせるのはせいぜい1ヶ月である。それより長いと、時間を過ごすのが苦痛になる。いくら楽しいことでも、1週間もそれに没頭すると、地獄のような辛さがでてくる。いくらテニスが好きでも、釣りが好きでも、将棋が好きでも、そればかりやっていると辛くなる。好きな趣味は、たまに、また仕事の息抜きでやるから楽しい。

 金があって、毎日毎晩飲みに歩いても、心の満足は得られない。何のために飲んでいるのか。それで自分の魂はどれだけ成長するのか。どれだけ人が喜ぶのか。酒が、体を痛めつけている。体が悲鳴を上げているが、肝臓は我慢の臓器で耐えて声を上げない。肝臓が声を上げた時は、手遅れの状態である。

 私は何度も酒で意識を失って救急車を呼ばれたことがある。私の体が、アルコールを受け付けない体質であることが分かったのは、還暦後である。それ以来、完全禁酒とした。

 

旅立ち

 金を持って三途の川は渡れない。人は裸で生まれて、裸で死んでいく。全て置いていく。飲む打つ買うだけの人生では、死ぬ間際に後悔するだろう。誰からも感謝されず、世を去るのは辛かろう。何をするため生まれていたのかと。ご先祖はそんなために己をこの世に遣わしたのではないだろう。そのためには、やるべきことをやってから、旅立ちたい。

 余命宣告をされてから、決断に躊躇することが少なくなった。やって見て、ダメなら引き返せばよいのだ。大した話ではない。やるだけやって、後は野となれ山となれ、という心境に達した。

 

仕事は菩薩行

 人は、死後、集めたモノでは評価されない。生前に、与えたモノだけが評価される。仕事とは、やればやるほど奥が深く、やっていて楽しくなる人の修行である。仕事とは、人に与える布施行で、菩薩行である。佛になるための修行である。楽しくないのは、命を賭けていないのだ。人が喜んでいないのだ。人が喜ぶかどうかで、それが仕事であるか無いかが判別できる。

 舟を置き、橋を渡すも布施の檀度なり。治世産業固より布施にあらざることなし。(修証義)(檀度:布施の事)

 

余生はない

 頂いた命の意味を考えて、その命を全うするために、第三の人生を生きたいと思う。人生で余った時間などないのだ。私は「余生」を、死語として最後まで現役として生きたい。

 私も昨年初にがんの手術をして、医師から余命2.5年を宣告された。だからこの命を、子孫のため、世のために使いたいと思う。残された時間を有効に使いたいと、走り回っている。時間は命なのだ。

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 馬場恵峰書

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 馬場恵峰卒寿記念写経書展写真集「報恩道書写行集」

  久志能幾研究所刊  

2020-09-06 久志能幾研究所通信 1734  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

磨墨知562 時間を盗まれたという意識を持つ

 

 時間は命なのだ。時間は人生なのだ。特に余命宣告をされた身には、残された時間には黄金の価値がある。迷惑電話3分を受けるとは、自分の残り人生で使える時間総量から、3分間も時間が盗まれた事件である。失ったお金は後でも取り戻せるが、盗まれた時間は返らない。そういう時間価値意識を持てば、時間を有効に使える。

 

電気販売セールス

 最近、人の時間を盗みに来る電気販売業者の迷惑電話が頻繁である。2020年9月5日20時頃(金)、自宅でくつろいでいたら、ある電気販売会社から、電気アンケートと言って女性から電話がかかってきた。この種の電話は頻繁である。要は、電話アンケートの後、太陽光発電とオール電化のセールスである。相手が私に色々と聞いてから、「それなら現状のままが一番お安いです」である。

 それもセールス電話をかけてくる業者は、毎回違うようだ。その種のセールス会社が、毎月のように電話をしてくる。

 自宅は6年前から、危険な大垣ガスの契約を破棄して、オール電化に変えている。将来の廃棄コストと他のデメリットを考えて、太陽光発電システムを導入する気は全くない。

 

ストレス発散

 今回は、虫の居所が悪く、花の金曜日のくつろいだ時間の夜に、その電話がかかってきたのでカチンときた。電話があれば、対応せねばならぬ。時間コスト、1分100円と認識すれば、一方的な営業電話は時間泥棒と断言できる。

 「どこで俺の電話番号を調べたのだ! 勝手に電話などするな!」と怒鳴ってやったので、相手の女性はビビッたようで、相手はすぐ電話を切ってしまった。たまにはこういう怒鳴りつけも、ストレス発散でよいものだ。

 今時、一方的な電話セールスなど、時間泥棒の犯罪である。そういう意識で、自分の時間を大切にしている。

 

日本経済の停滞

 日本の第三次産業の生産性が、先進国中で最低である。こんな非効率な電話セールス商売がまだ跋扈しているから、またそんな営業の知恵しか出せないから、日本経済が停滞するのだ。これでは日本の生産性は上がらない。

 人の意識改革と営業の改革をしないと、日本の未来はない。要は人への投資である。愚かな経営者が、若い女性という人財を、世間の就業時間外に、付加価値の低い電話セールスの攻勢をかけさせるから、利益がでないのだ。

 自分の行動を振り返り、そんな時間泥棒的行動をしていないだろうか、見直したい。考えることが時間創造活動である。

 

2020-09-06 久志能幾研究所通信 1733  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年9月 5日 (土)

磨墨知268 本の選択、何を読まないか  読略

 本はその価値から見て安い。その本の中身を自分で体験しようと思ったら、数年ははかかる。しかし一冊の本の選択は、一生で読める本の全体量の中から、読めない本が一冊生まれるという現実がある。

 40歳のビジネスマンなら、残り40年として一生で読める本は4,000冊(年100冊×40年)しかない。それが平均寿命80歳として、70歳ともなれば、後1,000冊しか読めない。それも加齢現象で目は悪くなり、集中力はなくなり、頭の回転も遅くなり、金もなくなり(?)、月に1冊が読めるかどうかである。そうなれば後100冊程度しか読めなくなる現実に直面する。

 本はどんなに買ってもよいが、実際に読むかどうかには選択が必要だ。くだらない本を一冊読むことは、大事な一冊の本を読む時間を無くす。それは貴重な時間の浪費である。本を読む努力より、本の選択が重要である。それは本の読む戦略、つまり「読略」である。

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  書は馬場恵峰師の揮毫

   天井には人生の火災報知機を設置

 

2020-09-05 久志能幾研究所通信 1732  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年9月 4日 (金)

磨墨知231 心筋梗塞・癌とは体の臨界事故

  

 問題点があっても目をつぶっていると、後で時間ロスとなってきいてくる。気づいたときに、言うべきことは言うこと。それが責任者の責務。

 

そんな話は聞いてない

 1999年9月30日の東海村原子力発電所の臨界事故は、トップの危機管理意識の問題である。私は他人事ではないと感じた。社長から係長まで、管理職は、問題点や変化に気づいた時、「声を出して」質問する能力が求められている。管理職は、担当者よりも専門知識では劣るが、その部署への責任感の強さでは、一番のはずである。

 JOC東海事業所の越島所長は、その点で所長失格である。TVでのインタビューで、その所長は当初、「ステンレス製のバケツのことは気がついていたが、現場の責任者に任せて云々...」と愚かなコメントをしていた。この所長は気づいていたのだ。気づいていても、声を出さなかった。それがあの東海村の臨界事故になった。

 この所長のコメントは後日(10/10) 、「会社としてステンレス製バケツでの作業は指示していない....」に豹変する。

 事故は1つのミスでは起こらない。何重ものインターロックをすり抜けて事故になる。その最大のインターロックは、その部署長の気づきであり、「責任者として声を出して」の質問なのである。いくつものミスが重なって、初めて臨界点を越える。一度に許容値の7倍ものウラン溶液を入れた事実は「些細なこと」なのだ。その前にいくつものミスが発生している。それに責任者は気づかねばならぬ。

 

思考停止

 頭のいい人は、指摘を受けても相手の悪い所が先に見えすぎるが故に、また自分は悪くないとの思い込みで、往々にして思考が止まってしまう。あとは、上から視線で言い訳と相手の非難への一直線である。なぜ、自分の反省が最初に出てこないのだろうか。結果は明らかにペケなのに。それは自身に対して謙虚でないからだ。自分自身に気づいていないのだ。

 頭のいい人の陥りがちな罠は、世に言われていることのすべては、既に読み、頭に入っているのだが、実際の行動では、プライド故、その逆のことをしがちになるのです。頭がいい故のことで、その真理を実行できるのは、バカになってやれる人なのだ。

 頭のいい人の反論の殺し文句、「そんな話は聞きたくもない」との拒否姿勢では、責任者として失格なのである。上司は間違っていようが、なかろうが、指摘をするのが職務であり、受ける方はそれに対応する義務があり、それでお互い給与を貰っている。赤い郵便ポスト理論からいって、起こることは全てあなた(私)が悪いのである。言われなくなったたらお終いなのだ。その結末の象徴が、'99 年9月30日の東海村の臨界事故なのである。

 この事故を聞いての人々の反応は、反省する人、ひどいなと思う人、人ごとと思う人、人を笑う人(自分は関係ないと自信を持って言える人、神様?) あなたはどのレベル?

 

体の臨界事故が心筋梗塞・脳梗塞

 2020年8月31日、三菱自動車の益子修前会長が71歳の若さで心筋梗塞のため亡くなられた。その体形と16年間の社長業の激務から、原因が高血圧、血管内のプラークの蓄積、ストレス過多と推定された。

 それは、私が、益子社長の姿に2年前の自分自身の姿を見たためであった。益子社長は私とそんなに歳も変わらない。他人ごとではない。心筋梗塞では、年間37,222人(2015年)が命を落とす。他の虚血性心疾患の死亡者数は34,451人である。合計で7万人余がこの病気で死亡する。

 

私の臨界事故寸前

 2年前に、私が久留米の真島消化器クリニックで診察を受けたら、血管内にプラークが蓄積して、心筋梗塞、脳梗塞発症の危険性レベル2(レベル3に近い)と診断された。何時、心筋梗塞が発症しても不思議ではないと言われた。私はその診断結果に腰を抜かして、この2年間、真島院長の指導の食事療法を忠実に守り、その危険性を無くした。

 それでも昨年の初め、私の体に、癌が発見された。これも長年の狂った食事、狂った生活が、体の免疫力の限度を超えて臨界事故(癌発生)になったと思う。

 

益子修前会長の臨界事故

 益子修前会長も医師からその心筋梗塞の危険性は健康診断で指摘されていたはずだ。本人も過酷な社長業務で体への危険を認識していたはずだ。彼は、健康上の問題点や体の変化に気づいても対策が打てなかったのだろう。彼は責任感が強く、会社の危機的状況で引くに引けなかったのだろう。三菱自動車の経営危機状態を脱するための激務を16年間も続けたのは、自殺行為である。結果として、体が臨界事故(心筋梗塞)になってしまったと推定される。気の毒である。ご冥福をお祈りいたします。これは人ごとではないのだ。

 

 自分の城は自分で守れ  大野耐一

 

2020-09-04 久志能幾研究所通信 1731  小田泰仙

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可愛い詐欺メール。恐怖の役人詐欺メール

 昨日、2020年9月3日、アマゾンを騙った詐欺メールが飛来した。曰く

 「お客様のアカウントが即停止されました。新しいカウントからサインインが検出されました。誰かがあなたのAmazonアカウントで他のデバイスから購入しようとしました。Amazonの保護におけるセキュリティと整合性の問題により、セキュリティ上の理由からアカウントがロックされます。

 アカウントを引き続き利用するためには、24時間前に情報を更新することをお勧めします。それ以外の場合は、あなたのアカウントは永久ロック。」

 

 この種のメールは初めてのことで、心当たりもなく、タイトルに表示されたアドレスがhttp://m.media-amazon.comで、明らかに本物のアマゾンからのメールでないことが分かる。文章も日本語がおかしい。「あなたのアカウントは永久ロック。」という表現は脅迫である。客に伝える言葉ではない。ネットで調べたら、これは詐欺メールであることが報告されていた。

 また同じ時期に、身に覚えのない請求書が2件も飛来した。詐欺のメールである。

 タイトルとアドレスを見るだけで、詐欺と分かるから可愛いものである。

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 私のメール受信箱に届いたAmazonを騙った詐欺メール

 

大垣市の詐欺メール

 大垣の小川敏メールは、本物の小川敏から届くが、内容が詐欺同然で、「可愛い詐欺メール」に比べたら恐怖である。小川敏曰く「大垣は子育て日本一」、「大垣市は独自の新型コロナウイルス対策」、「大垣新市庁舎が街の活性化の核」、「元気ハツラツ市で商店街の活性化」と嘘ばかりである。正に市民を洗脳教育する詐欺メールと言ってよい。

 

 「大垣は子育て日本一」は、嘘である。大垣市の児童生徒一人当たりの教育費が県下最低で、岐阜県一の子育て不適都市である。2018年の酷暑の年では、小中学校のエアコン設置率が県下最低であった。

 「大垣市は独自の新型コロナウイルス対策」と言いながら、その一人当たりの支援金は海津市の10分の一以下である。

 「大垣新市庁舎が街の活性化の核」というが、市長舎が観光の核になるなど、誰が考えても詐欺のような口ぶりだ。

 「元気ハツラツ市で商店街の活性化」と大嘘を言い続けて、大垣駅前商店街の閉店率が、この10年間で20%から80%になった。小川敏が市長になって10年後、大垣駅前商店街の60%以上の店がシャッターを下ろした。元気ハツラツ市の開催と小川敏の無為無策の行政が原因である。

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 大垣市咲楽より

  

政府の詐欺メール

 2009年当時の民主党でも「コンクリートから人へ」と詐欺まがいのキャッチフレーズで国民を騙して政権を奪った。しかし蓮舫議員の売名行為としか思えない「仕分け」で、災害の多い日本から防災へのコンクリート投資を削減してしまった。それが今年2020年の鹿児島県薩摩地方・大隅地方での大洪水被害となった。投資すべきダム建設を止めてしまったのが原因である。民主党が消滅したから、その反省もない。

 科学技術分野への投資を蓮舫議員が「一番でなくてはだめですか」とほざいて削減して、日本の未来を殺した。

 肝心の蓮舫議員本人は、二重国籍問題で、詐欺同然の行動を取っていた。二重国籍者は国会議員になる資格がない。本人が詐欺師の言動である。彼女は国民を騙して選挙に臨んだのだ。

 

公約の嘘

 2009年、民主党は、総選挙で「人への投資」とスローガンを掲げながら、消費税を上げて、景気を腰折させ、やるべき防災の設備投資をせず、国民を貧乏に陥れた。政府による教育投資額比率は、先進国中で最下位である。だから国民の年収は、この30年間、下がり続けている。過去4回、消費税を上げたら、毎回必ず景気が落ち込み、税収が減ってしまった。

 財務省は、国の借金返済のためと騙して税金を上げるが、その資源は自分たちのために使ってしまう。財務省は、「日本の借金は先進国で最悪」「ギリシャより財務状況が悪い」と叫び続けている。それでいて日本の金利は低い。倒産する国の金利は異常に高くなる。海外投資家の目は冷静である。日本が倒産などするはずがない。

 しかし財務省は、バランスシートの右側の負債だけを論じて、左側の資産のことは、口が裂けても言わない。都合の悪いことを言わないのは詐欺である。

 ブラジルの10年国債の金利 10.25%

 ギリシャの10年国債の金利  1.147%

 日本の  10年国債の金利  0.1%  2020年9月4日現在

 

米国にも嘘を言う

 政府という本物の相手が、詐欺師である。宇宙人の民主党鳩山は、沖縄県にある普天間基地移転問題で、鳩山政権時代に鳩山自身が述べた「最低でも県外」という発言が大嘘であった。鳩山はオバマ大統領に「trust me」と言ったが、それを反故にしてしまいオバマ大統領を激怒させた。鳩山は日本国を詐欺師が首相の国にしてしまったのだ。

 

2020-09-04 久志能幾研究所通信 1730  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年9月 3日 (木)

媚中の中日新聞、人命軽視、パンダ出産記事で洗脳

 2020年8月23日、中日新聞の国際面を見て呆れた。トップ記事に、中国による香港統制強化の記事が掲載されていた。その下の紙面に、ほぼ同等のスペースで「高齢パンダ出産 米の動物園」記事が掲載されていた。

 現在の米中の戦争状態になり、香港住民の命が危険に晒されている状態である。それなのに、中日新聞は故意として「高齢パンダ出産 米の動物園」記事を掲載する。公正な報道をすべき公器として恥さらしである。この内容なら、ベタ記事扱いである。中日新聞は、「香港統制強化の記事」のガス抜きとして、中国に媚びを売る紙面構成としている。

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 中日新聞 2020年8月23日

 

戦争状態

 現在、米国と中国は戦争状態である。現代の戦争は実弾も爆弾も使わず、経済と情報を武器に相手国を攻撃する。米国は、中国要人の預金封鎖、入国禁止まで発令している。米国内の中国要人の160兆円の預金封鎖をしようとしている。スイスは米国と同調して、スイス銀行内の中国共産党員100名の秘密預金1200兆円の破棄を11月の国民投票にかける予定である。

 現代の戦争では、石油・資源・食料・情報・金融処置も武器になる。第二次世界大戦では、日本は欧米列強からABCD封鎖をされ石油・資源の輸入を止められて、戦争に突入せざるを得なかった。戦争を始めなければ、国内の多くの企業は倒産し、失業者が社会に溢れ、日本国民は飢えることになった。現在、米国は同じ戦法を米国は中国にかけている。

 米国は中国共産党政府が潰れるまで攻撃の手を緩めないだろう。だから、そのトランプ大統領への対抗で、中国による米国大統領選挙への妨害工作が激しい。全マスコミに手を回して、トランプ大統領への選挙妨害工作が続いている。

 有ってはならないことに、CNNはバイデン候補を偏狭に支持している。マスコミは、選挙では両候補に公平に報道しなければならないのに、その原則に反している。それさえ分からないまでに米国マスコミは堕落している。裏金が回っているようだ。日本のマスコミも同じである。

 

香港統制強化

 中国が香港の統制強化を始めたので、香港人745.1万(2018年)の命が危なくなった。中国共産党は香港返還後、50年間の体制維持の条約を反故にして、共産党に反対する香港人を、即、逮捕、死刑にさえ出来る法律を施行した。逮捕されれば、反逆分子として無期懲役、死刑である。下手をすれば、臓器摘出のドナーにもされてしまう。

 中国では年間20万件の臓器移植が行われている。中国政府は、臓器提供は死刑囚からというが、死刑囚は年間たった2千人だけだ。その臓器提供の大半が、強制収容したウイグル・チベット人からである。だから欧米が人権問題として中国を非難している。中国の現状は、ナチスのユダヤ人虐殺より酷い状態である。今は、そんな非常事態である。

 

媚中記事

 それなのに、中日新聞は媚中行為で、「高齢パンダ出産 米の動物園」を手放しのお惚けで掲載した。その記事で読者にどういう付加価値を与えるのか。読者は誰も喜ばない。情報とは、情けの報せなのだ。それは情けない話だ。

 中日新聞社は745.1万人(2018年)の香港人の命よりプロパガンダのパンダ記事が大事と判断した。中国による香港統制強化とパンダ高齢出産記事を同等に扱うのは狂気の沙汰である。

 パンダ記事のような目くらまし記事を載せるから、日本人が知らなければならぬ大事なニュースが隠されてしまう。それが中日新聞の魂胆だ。だから中国の手先としか思えない。

 中日新聞社は新聞を使った洗脳教育として、中国共産党万歳の宣伝機関になっている。中日新聞の記事を読んでいれば、読者は知らず知らずに中国に洗脳されてしまう。それでは尖閣諸島、沖縄まで中国に奪われるまで、気が付かないだろう。パンダの記事は、その油断をさせるためとしか思えない。これが中国の静かな死の侵略である。

 不自然な記事を見たら、この記事の目的は何? と自問しよう。疑問を持たないから、洗脳されてしまう。

 

三峡ダム報道の統制

 ニューズウィーク誌やYouTube では、三峡ダムの話題は頻繁だが、日本のメディアは三峡ダムの件をほとんど報道しない。三峡ダムの下流には6億人が住み、800社の日本企業に工場がある。さらに9個の原子力発電所が存在する。その地域の生産活動は、中国全土の25%に及ぶ。三峡ダムが崩壊すれば、その影響は東日本大震災や福島原発事故の比ではない。原発が9個もあるのだ。しかし中国共産党の締め付けのためか、中国に遠慮しているのか、日本のマスコミはほとんど報道しない。それでいて、今回のパンダの高齢出産報道である。狂っている。

 全世界が中国の異常な海外拡張政策とウイグル・チベットの人権問題で中国と対決姿勢を鮮明にしている。しかし日本のマスコミはそれを報道しない。日本のマスコミは、中国寄りで狂っている。

 

ゆでガエル現象

 日本のマスコミは、少しずつ紙面に中国の毒を盛り込んで報道している。少しずつだから読者は気が付かない。洗脳教育である。テレビマスコミで食い物ばかりのCMで、日本人が洗脳され、癌患者や糖尿病患者が激増した。それと同じように、毒に当たって日本人が痴呆化して、日本を守る気概が薄れていった。

 それが中国の付け目である。日本のマスコミはその片棒を担っている。だから、目障りな安倍首相を叩くことが横行している。海外では安陪首相の評価が高いのに、日本のマスコミと中国の報道だけが、酷評である。なにかおかしくないか。

 

現地現物

 この30年間、日本の国力の低下が著しいが、その原因の一つが、テレビ、新聞、スマホからの情報に洗脳されて、自分の頭で考えなくなったためだ。

 日本再生のために、自分の目で見て、自分の頭で考える。トヨタ生産方式の「現地現物」の精神を取り戻そう。与えられた情報ではなく、自分が意思を持って情報を探そう。

 自分の頭で考えなくて、日本が再生で来るはずがない。だから今はじり貧である。大垣市も小川敏の洗脳宣伝で、没落した。

 気を付けよう、与えられた情報には毒がある。美味しいモノには毒がある。

 

 現地現物:自分の足で現地に行き、先入観を拭い、自分の目で状況を完全に把握すること。問題点が見つかるまで、現場を動くな。

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  馬場恵峰書

 

2020-09-03 久志能幾研究所通信 1729 小田泰仙

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