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2018年2月

2018年2月 6日 (火)

人生の土台とは、大垣市の土台とは

土台を考えないでいて、家の構造ばかり考えたって、その家は住むに耐えられない家になっちまうでしょう。人生もまたしかり、であります。 

 中村天風著『心が強くなる言葉』イースト・プレス p48

 

 人生の土台とは、経済基盤に支えられた己の人間観、職業観、人生観、宗教観、死生観、である。その考え方如何で人生が変わる。

 大垣市の土台とは、大垣を支える経済基盤、人財基盤、交通基盤、治水基盤、文化基盤、歴史基盤である。土台がしっかりしていないと、発展しない。チャラチャラした祭りばかり開催しても、大垣市は発展しない。人生で遊び惚けて疲れ果てると同じである。大垣市経営の基軸がないと、市政がぐらつくばかり。

 経済基盤とは、大垣の商業、工業、金融業、文化事業でそれを支える交通基盤、治水基盤、文化基盤、人財基盤である。大垣市は、その面に金をケチり、経済基盤の整備を疎かにして、過分な自宅(新市庁舎)の建設に精力を注ぎ、大垣市政百年の宴に酔い痴れようとしている。天罰として、交通の血路である室村町アンダーパスで水没の不祥事が起きた。こんなことでいいのだろうか。

 「大垣市中心市街地活性化基本計画」には、この土台の考え方が欠けている。

 

2018-02-06

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

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著作権の関係で無断引用、無断転載を禁止します。

高いお鼻がお好きな大垣市長

「大垣市中心市街地活性化基本計画」検証7

 「まちなか居住の促進及び中心市街地の賑わい創出を図る」というこの計画の大義名分が、第2項の「大垣駅南街区第一種市街地再開発事業」である。大垣の現状の状況が延々と前書きの書かれた後に、やっと33ページ目で記載されている。この計画の整備概要の冒頭の項目は、「新市庁舎建設事業」である。ビジネス文書の原則は、大事なことは最初に書く、である。だから「大垣市中心市街地活性化基本計画」の目的は、「新市庁舎建設事業」である。大垣市長にとって、第二項の街の活性化はどうでもよいのである。街の活性化は、刺身のツマなのだ。現在、進行中の南商店街の再開発が、立ち退き料の折り合いがつかず、頓挫している。大垣市はこの件は熱意がなく、中断である。

 ビジネス文書の原則は、「最初に大事なことを書く」である。それがこの「大垣市中心市街地活性化基本計画」では、人を誤魔化すために、延々と大垣の歴史、概要を冒頭に述べて、読む人を迷わせている。詐欺まがいである。

 

問題点1

 この計画書では「新市庁舎建設事業」が第一の事業である。本来の「大垣市中心市街地活性化」の目的とは趣旨が違う。大垣市長は、どうしても新市庁舎を建設して、それを正当化したいという思いが、この計画書に現れている。

 P32は部下が、大垣市長を喜ばすために書いた文章である。市民のことなど知ったことではないのだ。葬式の焼香順序でも、一番重要な人から焼香である。文章でも計画書でも、書いた本人が一番大事だと思うことを、最初に書くものだ。市民の事は、眼中にない。これを読む大垣市長が大喜びである。

 大垣市民には、どこにこの計画の要点が書いてあるか、探しづらく、153ページの大部量の計画書では、訳が分からない。

32

問題点2

 ビジネス文書として最初に結論と概要を書かず、なぜ、延々と冒頭に31頁も費やして大垣の歴史、概要を書くのか。関係者はそんなことは周知のこと。焦点をぼやかす詐欺まがいの常套手管である。ビジネスでは、最初に結論を言え、である。こんな報告書をトヨタで書いたら、次の人事異動で左遷は間違いない。こんな計画書レベルを実施したらトヨタが赤字になってしまう。

 

問題点3

 付け足しの目的項目で、「まちなか居住の促進及び中心市街地の賑わい創出を図る」が大間違いである。こんな考えで大垣市政を実施するから、大垣市は衰退する。既に衰退してしまった。本件の理由は、次の項で詳細に述べる。

P33

問題点4

 第三の事業計画として「大垣駅南街区広場整備事業」があるが、寂れつつある大垣駅前に亀の公園を整備しても、誰も寄り付かない。その計画自体がおかしい。まず経済の基盤の整備が先である。

 

P34

「まちなか居住の促進」という前提が大間違い

 大垣市長の夢は、大垣市の中心街にマンションを林立させて、大垣市の人口を増やしたいようだ。その前提が間違っている。大垣市長にとって市の人口増は、「花」である。その「花」が咲くことを目指した計画書が、「大垣市中心市街地活性化基本計画」である。しかし花は結果であって、花を咲かせる元である「根」の伸展には、無為無策の政策を執り続けているのが大垣市政である。「根」とは、大垣経済の発展であり、商店街の育成であり、大垣経済の動脈である道路整備であり、経済の根幹である治水事業である。根が大きくなれば、自ずと人口は増える。大垣経済が発展すれば、放っておいても大垣に住みたいという人が大挙して入居する。

 その根の一本だけを大きくしようと単純な考えをしているのが大垣市長である。ゴボウの根は一本だけで長いが、花は小さなものしか咲かない。大きな木は、根が何本も枝分かれして、大木を支え、栄養を地上の幹に送っている。大垣経済を支える根っこは一本だけではない。そんな子供でもわかる自然界の原理を大垣市長は分かっていない。

 大垣市政は、商店街を見殺しにして衰退させ、経済活動の血路である道路整備を怠り、治水を怠り市の大動脈の道路を頻繁に水没させ、車社会の必須である駐車場整備問題を放置している。大垣を衰退させる疑惑に満ちた「元気ハツラツ市」を無為に7年間も続け、1億2千600万円を使い、その会計報告が組合員に公開されないのだ。それなのに大垣市は文化事業には金をケチり、市民の声を無視して子供たちの未来を奪っている。大垣市は、商店街が潰れて駅前にマンション、予備校が建つのを歓迎しているようだ。大垣市が衰退するのも、当然である。

 

仏像彫刻における仏様のお鼻とは

 とかく素人の彫刻家は仏像の観音様のお鼻を彫りたがるもの。お鼻ばかりを目指して彫っても、少しも美しい鼻は彫れない。鼻を作るには、回りを彫り進めると、自ずとお鼻が浮かび上がってくる。大垣経済の基盤を整備すれば、自ずと経済が活性化して、賑わいを増え、人口も増えるのだ。その経済基盤の整備を放置して、新市庁舎建設や「まちなか居住の促進」ばかりに力をいれているのが大垣市長である。その大垣市を衰退に導く計画書が「大垣市中心市街地活性化基本計画」である。

 それは東大に入ることが目的で、大学で何を学ぶかには頭が回らない受験生に似ている。本末転倒の思考が、「まちなか居住の促進」である。街中にマンションが出来れば、その分の商業施設の面積が商業地区から除かれて、商売の活性化が削がれる。マンション回りの商店街が潰れ、マンションに住む住民が買い物難民となってしまう。その結果として、大垣市は衰退した。子供にもわかる論理である。利権や自惚れに目が眩むと、真実が見えなくなる。昔神童今凡人、という言葉がある。意味を良く噛みしめたい。人は老いても謙虚でありたいと思う。

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  大仏師 松本明慶師作

 

添付ファイル32.PDFをダウンロード  p32-「大垣市中心市街地活性化基本計画」

添付ファイルp33.PDFをダウンロード  p33-「大垣市中心市街地活性化基本計画」

添付ファイルp34.PDFをダウンロード  p34-「大垣市中心市街地活性化基本計画」

 

2018-02-06

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2018年2月 4日 (日)

夏原家墓参から音楽活動支援基金の設立へ

 2015年8月11日、松居石材商店さんの案内で、平和堂の創業者夏原平次郎氏のお墓にお参りをした。自家のお墓造りの参考のためである。その夏原家のお墓は、昭和14年建立で平成の直前に改建されている。お墓は、町の自治会管理の墓地内にあり、お墓の周りは広々とした開放的な雰囲気である。そのお墓は華美ではないが、目に見えないところにお金をかけた品格のある立派なお墓であった。

  平和堂の創業者夏原平次郎氏は、昭和19年に生まれた長男に「平和」と名づけた。当時の風潮では勇ましい、「雄一」や「義一」等が一般的である。それを否定して、「平和」と名づけた先見性が光っている。太平洋戦争真っ最中に、その名前を役所に届けたら、当初、拒否され受け付けてもらえなかった(伝聞)。それを敢えて意思を通した平次郎氏の偉さがある。

 その2年半後の2018年1月13日のドレスデントリオの大垣公演で、その資金集めで、平和堂さんとご縁が出来ることになった。

 

彦根商店街の惨状

 現在、彦根市内の商店街の多くがシャッター通りになっている。滋賀県内だけでも平和堂が17箇所の出店をして、そのあおりで閉店を余儀なくされた商店主や小売業者は、平和堂に恨みつらみが多々あるようである。それは逆恨みである。それは自己改革をサボり、現状維持の安逸を貪った罰である。商店として置かれた環境や条件は同じはずである。平和堂が出店しなくても、関西や関東の企業が進出してきたはずである。

 まるで井伊直弼公の断行した開国とよく似ている。開国しなければ、英米が進出してきて日本は欧米の植民地にされたかもしれない。鎖国を続けて、近代国家への脱皮が50年遅れた国が隣国である。その後遺症として、現在の愚かで醜い政争や民度の未成熟さに起因して起きた人災を世界に晒し嗤われている。平和堂を恨むのは、まるで井伊直弼公を呪うようなもの。そういう輩に限って己の自助努力はせず消えていった。ダーウインの言葉「生き残るのは、環境の変化に最も早く適応した種族である。最も強い種族が生き延びるのではない」は、本人の言葉ではないようだが、真理を言い当てている。

 

彦根商店街衰退の原因

 彦根市の駅前も悲惨である。日中は人がほとんど歩いていない。それに対して、南彦根にある大きなショッピングセンターは、大混雑である。市内の道路は右折だまりのない道ばかりで、市内はいつも大渋滞である。彦根行政は、彦根市民の事は考えず、仲間の足の引っ張りあい、利権、既得権利にまとわれて、彦根市の発展を妨げている。つい最近、彦根副市長が庁舎工事契約で法廷違反があり辞職したというニュースが流れた(2018年1月25日)。駅周辺の再開発の陰に黒い噂も聞こえる。行政がやるべきことを放棄した結果である。

 墓建立率が大都会ではドンドン下がっているようだ。まだ滋賀県内や彦根市はましであるという。それだけ、若い人の意識が変わっているようだ。先祖を敬わない心がけだから、経済が停滞するのも致し方あるまい。個人や商店街が利己的に振舞うほど、市の全体が縮小していく。意識改革が必要である。

 利己的に振舞って、結果として貧乏になるのは市ばかりでなく、個人や企業にも当てはまる。お墓を見て廻り、企業の事例を見ると、その例が各所で目にはいる。例えばビデオ規格のベータに意地のような囲い込みをして、結果として没落したソニーの例もある。才能(性能)や頭の良さだけで、世の中で成功するわけではない。それがお墓つくりに現れている。

 

大垣商店街の惨状

 大垣駅前商店街が現在はシャッター通りになりかけている。その原因は半世紀前の駅前の商店主達の先を見ない利己主義的な行動にある。当時、駅前通りと駅の裏側が東海道線で分断されていたのを、南北に連なる道路を作ろうと市が計画した。それでは駅前南側の商店街の集客が北側に流れるから、現在の商店街の売上が減ると当時の商店街店主達が大反対をして取りやめになった。もし南北の貫通道路が出来ていれば、大垣市はもっと発達したはずである。商店主達の想定外に、郊外のショッピングセンターが発達して、駐車場のない駅前商店街は寂れていった。大垣に車社会という「黒船」がやってきたのである。現在の大垣駅前のシャッター通り化は、半世紀前に商店主達が利己的に動いた佛罰である。自分達のことばかりでなく、もっと大きな利他的で将来を展望した視野に立てば、駅前商店街と大垣市はもっと発展したのにと思う。

 

ドレスデントリオ大垣公演の資金集め

 2018年1月13日、ドレスデントリオの大垣公演で、私はその資金集めで走り回ることになった。ヤナゲンさんに協賛金をお願いに行って快諾を頂いたが、その親会社の平和堂が大垣に居を構えているのに思い至った。それで彦根の本社まで協賛金のお願いに行こうと思い立った。その過程で、夏原平次郎氏が、個人資産40億円(伝聞で)を拠出して設立した平和堂基金の存在を知った。企業としての社会貢献活動である。その基金が、音楽活動等のイベントに50万円の協賛金が出ることが分かった。再度、詳細に調べたらその基金交付の対象は、滋賀県内の芸術活動に限定されていた。それも年度の前年に申請して、審査を通す必要があった。

 

大垣文化基金創立を目指して

 それで平和堂基金からの協賛金は諦めたが、その基金のシステムを大垣で作りたいと思いついた。そういう発想を与えて頂いたのが、最大の収穫であった。近い将来、大垣の企業が集ってそういう財団を作りたいと思う。音楽活動には企業の協賛がないと、運営が辛いのだ。

 大垣市は文化都市を謳っているが、現大垣市長は文化・芸術には疎く、その面には金を渋って出さない。今回のドレスデントリオ演奏会も先年9月のチェリストTIMM演奏会でも、大垣市は一銭もださない。我々有志が走り回って、各企業を回って協賛金を集め、この演奏会を実現させた。文化都市として情けない思いである。文化活動の無い都市は、心が荒廃する。

 

2018-02-04

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万歳突撃を繰り返す大垣市長

 リーダーに必要な能力は、記憶力でも、演説力でも、文章力でも、計算力でもない。そんな些細なことは部下に任せればよい。リーダーに一番重要な能力は、ある変化に気が付いた時や、ある施行を施しても何も変化がないことに気が付いた時、声を出して部下に「質問する能力」である。東大を出て能力があると自負すると、頭が高くなり、部下に意見を聞けなくなる。状況を正しく見れなくなる。それが組織を一番危険な状況に追い込む。それは「日本軍の失敗の研究」等の研究や現実の歴史が証明している。

 同じことが、現代の経営で、東電、東芝、シャープ、タカタの経営で醜態の様を起している。これらの社長たちは東大を出た頭がよいと言われた経営者達である。そのくず社長達が、日本を危機に追い込み、大企業を潰し、社員を路頭に迷させた。日本の名誉を傷つけた。

 

旧日本軍の愚かさ

 旧日本軍も、同じ過ちを何度も繰り返し英米軍は、その戦術が同じであることに気がつき、その対策を施して日本軍を待ち構えた。それなのに、日本軍は同じ戦術をとって、当然の如く敗北する。そして日本軍は、万歳突撃をして玉砕をした。それを何度も何度も繰り返した。使い捨て駒にされた兵士が悲惨である。全てPDCAを回さず、なぜ敗北したかを部下に聞かなかった、聴く耳を持たなかった司令官の責任である。日本軍は負けるべくして負けた。

 私の父の弟の小田五郎氏は、功を焦った司令官の使い捨て駒になって、昭和19年8月14日、ビルマで戦死をした。当時の詳しい状況が、NHK「戦慄の記録 インパール」で放映された。それを見て、無能で功だけを目指したエリートと呼ばれた司令官に怒りが湧き起こる。

Photo

 

万歳突撃の大垣市長

 大垣市は「大垣市中心市街地活性化基本計画」に基づき政策を実施しても、少しも大垣市が活性化せず、むしろ衰退のスピードが速まっているのに、その変化に気が付かず、イケイケどんどんで政策を続けている。大垣市長は、上記のリーダーに必要な「質問する能力」がないと断言せざるをえない。

 小川敏氏が大垣市長になってから大垣市の衰退が急である。地価は下がり続けている。駅前にマンションや予備校が建つほどに商店街が寂れていった。商業に従事する人口が減っている。商業の売上が減っている。工業生産も減っている。介護産業だけ、40%増の大躍進である。大垣駅前商店街はシャッターを降ろした店ばかりが目に付く。駅前の61%の店がシャッターを降ろした。

 元気ハツラツ市をする実施する程、大垣駅駅前商店街は寂れていった。儲かるのは県外の出稼ぎ業者や、芸人手配の会社だけである。商店主達は怨嗟の声をあげるが、それを無視して利権に取りつかれた商店街組合の幹部達が、お祭り行事に突撃のラッパを鳴らし続ける。多くの商店主は、無能な市長の政策のため、売り上げが半減し、廃業を余儀なくされた店も多く、首つり寸前である。ビジネス戦争の敗北、戦死である。

 

KY

 中国、北朝鮮、ロシア、韓国からの緊迫した日本周辺状況で、その脅威がテーマの櫻井よしこ氏講演「今、日本が直面する内外の課題」(2月1日)の場で、「万歳!、今年は大垣市政百年です。その記念行事でラグビー博、ロボット博をご期待ください」とぶち上げる大垣市長は、場の空気が読めないのだ。当然、大垣市の置かれた危機的状況も理解していないようだ。それは旧日本軍の万歳突撃を命令する司令官そのものではないか。

 「なぜ大垣市は衰退したか? なぜ政策の効果が出ないのか?」を、部下に問うのが大垣市のリーダーの役目である。

 

2018-02-03

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2018年2月 2日 (金)

「今、日本が直面する内外の課題」&大垣

櫻井よしこ氏講演録   ( )内は著者のコメント

 2018年2月1日、大垣商工会議所開設125周年記念で、櫻井よしこ氏の講演会「今、日本が直面する内外の課題」が、大垣フォーラムホテルで午後13時30分から開催された。総勢630名の大垣市民が参加した。今年が大垣市政百年であるが、その25年前に大垣商工会議所が解説されている。明治26年のことで、今年は明治維新から150年目に当たる。

 (櫻井氏は右翼と巷では言われている。右翼とは英語でrightである。Rightとは「正しい」の意味である。現代日本では、狂った左翼や偏向したメディアが俺は正しいと、吠えている。それがフェイクニュースとして白日の下の晒されるようになったのは、よろこばしいことだ。)

 

櫻井よしこ氏の心掛け

 どんな困難があっても「朗らかに 前向きで 歩く」である。

 

国とは何か

 Nation Stateで、 国民国家のことである。国家は、情報、経済、軍事がないと成立しない

 

黒船到来

 平和で幸せな江戸文化社会が、ペリーが乗った米国の黒船の強迫によって、鎖国がこじ開けられた。日本は情報、経済、軍事がないと、国が滅ぼされることを知って、国体の改造に取り掛かった。それが幕末の騒乱と明治維新である。

 それが出来なかったアジアの諸国は植民地にされた。日本だけが、その植民地強奪に狂った欧米列強諸国の毒牙から逃れられた。それは国民が賢かったからだ。

 

明治維新で明治政府が掲げたスローガン

 富国強兵である。まず経済が第一で、明治政府が産業の育成をした。そして軍事力の増強である。

 当時の国民が賢かった。経済力と軍事力はなかったが、国民が清潔で教養があり、賢かった。そして皆が幸せであった。当時の欧米の国民よりも、国民は民度が高く、識字率も高かった。

 

愚かな国民の未来

 国民が愚かだと、国が衰退する。隣国の朝鮮半島の例では、南北で、5000万人対2000万人の人口格差がある。両国の経済は50対1の格差がある。それだけの格差があっても、その国民が愚かであると、朴槿恵弾劾・罷免の醜態を起こし、韓国国民はそれに酔い痴れ熱狂した。法治国家ではあり得ない事態である。その国民が愚かであるため、親北の文在寅大統領を選び、北に吸収されるような政策を続けている。すべて国民が容認した結果である。国民が愚かだと、かように国の勢いがなくなる。韓国国民が愚かなため、韓国が中国かロシアに滅ぼされ、国が無くなる瀬戸際にあることを分かっていない。良識ある韓国人が泣いている。

 国民全員で国を守る意識が無いと、国は守れない。日本も国民が目覚めないと現在の国内外の直面する危機を乗り切れない。

 

(大垣市民が愚かで、大垣市政の愚政に気が付かず、大垣市長の愚政を黙認するから、大垣市は衰退していった。そして大垣市政百年の宴に酔い痴れている間に、衰退の一途である。大垣市長は、この講演会の冒頭の挨拶で、「今年の大垣市政百年記念行事のラグビー行事、ロボット博といった計画中のとぼけた話を、630名の聴衆の前で自慢気に宣伝した。なんと場違いの挨拶の話かと呆れた。櫻井氏の話は、そんな平和ボケにうつつを抜かしている場合ではないと警告したのだ。大垣市長はKYである。そんなKY市長が大垣市に君臨している。大垣市が衰退するのにはワケがある。)

 

 明治政府が国民に国を守る意識を高めるために布告したスローガンが五箇条の御誓文と教育勅語である。

(大垣市長が、市民を騙すために布告したのが「大垣市中心市街地活性化基本計画」である。それの基づき運営して大垣市は衰退していった。)

 

五箇条の御誓文

一 広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スベシ

 (広く会議を興し、万機公論に決すべし。)

一 上下心ヲ一ニシテ盛ニ経綸ヲ行フべシ

 (上下心を一にして、さかんに経綸を行うべし。)

一 官武一途庶民ニ至ル迄各其志ヲ遂ケ人心ヲシテ倦マサラシメン事ヲ要ス

 (官武一途庶民にいたるまで、おのおのその志を遂げ、人心をして倦まざらしめんことを要す。)

一 旧来ノ陋習ヲ破リ天地ノ公道ニ基クべシ

 (旧来の陋習を破り、天地の公道に基づくべし。)

一 智識ヲ世界ニ求メ大ニ皇基ヲ振起スべシ

 (智識を世界に求め、大いに皇基を振起すべし。)

  皇基とは、天皇がひたすら国の安泰を祈る国体である。世界にはそんな元首を頂く国はない。

 

(大垣市政の五箇条の誤声文

 大垣市は、世間知らずの役人が独断専行。

  部外者は口をはさめない。百人委員会は形式的な名前だけ。

 大垣市は、士農工商の身分制度で、下々の市民の声は聴かず。

  身内の親睦会、新年互礼会も、役人士族は上座でふんぞり返る。

  下々の市民がお流れ頂戴でかしずく風土。

  70、80歳の長老が市の外部団体の理事に居座り、若手を潰している。

 大垣市は、役人と下請け業者だけで決める。

  大垣衰退の元凶の元気ハツラツ市の運営を惰性で続ける。

 大垣市は、利権、既得権益、旧来の習慣に依存す。

  日本一汚いトイレ問題。汚い街並み。

 大垣市は、広く聴く耳を持たず。

  市長はご先祖の戸田公を敬わず。神事で居眠り如き様)

 

オバマの罪

 オバマ大統領は、2013年「アメリカは世界の警察をやめた」と宣言して、世界の平和が破壊された。シリアでサリンガスによる攻撃で民間人1400人の虐殺された事件があった。世界はアメリカが動くことを期待した。それでもオバマは動かなかった。世界の警察をやめたと宣言したからだ。それを確認して、ロシアと中国がやりたい放題になった。

 2013年、オバマの警察ヤメの宣言の半年後、ロシアのクリミア半島強奪。2013年~2017年、中国は東シナ海の7つの島をフィリピンから強奪。そこを埋め立てて3000メール級の滑走路を造り、戦闘機・爆撃機を配置して軍事施設を造った。

 米国はいずれも黙認して動かなかった。ロシアも中国も、米国が出てこないことを確認するとやりたい放題である。東シナ海の7つの島に軍事施設ができた後で、米国がその破壊活動を出来るわけがない。そんなことをすれば中国と全面戦争である。遠いアジアで、米国に直接利害関係のないことで、米国民に軍事行動を起こす説明ができない。それを考えると、尖閣諸島で中国が侵略しても米国が日本を助けるかどうかは保証の限りではない。子供にもわかる話である。自分が大統領なら、自国民を赤の他人の日本のために米国の若者の血を流せるか、である。そんなことをすれば、大統領は次の選挙で落選である。

 

戦争が好きな新聞社

 戦争を起こすのに一番慎重なのは、軍人である。司令官は戦争になれば、部下を戦地にやらせなければならぬ。戦死者も考えると、軍人は簡単には戦争はできない。

 戦争を一番あおるのは新聞、マスコミである。先の太平洋戦争時で一番、軍部の尻を叩いて戦争をあおったのが朝日新聞である。当時、8月6日に広島、8月9日に長崎に原爆が落とされた。新聞はその実態を一番よく知っていた。それながら、昭和20年8月14日(終戦前日)の社説で、「広島、長崎に落された新型爆弾の被害は物の数ではない。一億総動員で鬼畜米英を粉砕すべし」と社説で軍部に激を飛ばしている。それが朝日新聞であった。(今もその体質は変わっていない。議論に負けそうになると、議論を避け裁判に訴えるのが朝日新聞である。公的機関は朝日新聞の購読を中止すべき)

 

習近平の夢

 5年ごとに開催される共産党大会で、昨年、習近平は3時間半の演説を行った。その要約は、「2035年 中国のGDPは米国を追い抜く。2049年(建国百年)に中国は見たこともない世界一の軍事大国になる。世界にそびえ立つ国になる。中華文明の黄金期となる。全ての国は中国にかしずくであろう。」。

 中国共産党の考えは、習近平の考えである。習近平は毛沢東を超えようと画策している。党の執行部に次期の主席候補者はいない。習近平が排除した。彼は死ぬまで党主席でいたいための党人事を画策している。

 

チベットの惨状

 中国共産党は宗教の自由を謳っている。それは中国共産党化された宗教である。第一の教祖は毛沢東で、経典は赤の共産党赤本。チベットも仏教が認められているが、寺院の入り口の床にダマイラマの肖像画があり、それを踏まないと寺院に入れない。踏み絵である。寺院の中は98%破壊されている。仏教の高祖の絵は、全て毛沢東の写真と入れ替わっている。経典は赤の共産党赤本である。それがチベットの寺院で、外見は寺院であるが、中身は中国共産党の教義である。それに従わないとして、多くのチベット人が虐殺された。何の罪もない十代の尼僧が裸で氷点下の外に放置され、後ろ手に縛られて天井から吊るされる拷問を受けた。この世の苦しみとは思えない残虐な拷問を受けた。ピックスで手足の爪を全てはがされる拷問を受けた。そうやって多くの若い尼僧が殺された。(チベットの人口の20%が虐殺されたという。日本に換算すると2000万人が虐殺された。チベットが侵略されたのは、平和憲法が無かったためではない。国を守る軍隊がなかったのだ。

 そういう話であることが事前に分かっているはずなのに、大垣市長は冒頭の挨拶で、暢気に市政百年行事でのロボット博やラグビー博の話をぶち上げる。大垣市民として恥ずかしい)

 

日本の取るべき道

 経済とはどういう価値観で運営していくかが、実態の経済活動に現れる。中国の企業の経営には必ず、中国共産党員が入っていて、経営に必ず口を出している。その活動は、共産主義そのものである。

 日本単独では、中国に対抗できない。アメリカファーストが信条の米国もあてにできない。米国、オーストラリア、インド、日本の4か国で協力して対抗しなければ、中国に飲み込まれる。カナダがやっと目が覚め、TTPに入ってくれた。環太平洋諸国とのTTP条約、欧州とのERA条約との手段で、中国との対抗を安倍首相は模索している。これが成功すると、世界経済の40%を占める大経済圏ができる。そのまとめ役が日本である。

 今年は戦後72年間で、衆参両議院で保守が2/3を超えているのは初めての状況である。今しか憲法改正の時期はない。今年、憲法改正できなければ、日本は亡ぶ。来年は行事が目白押しで、憲法改定の立案が出来る状況ではない。自衛隊は憲法でがんじがらめにされている。自分の国を守る戦力保持も戦うことも禁止している憲法である。それは日本に死ねということ。中国が領土拡大の野望で、虎視眈々と日本を狙っている。日本を守るため日本国民が目覚め、賢くならねばならぬ。

 

(一燈をつけよ

 安岡正篤師は、終戦の焼け野原を前に、萬燈行として次のように訴えた「内外の状況を深思しましょう。このままいけば日本は自滅するしかありません。我々はこれをどうすることもできないのでしょうか。我々が何もしなければ、誰がどうしてくれましょうか。我々がなんとかするしかないのです。

 我々は日本を易えることができます。暗黒を嘆くよりも一燈をつけましょう。我々はまず我々の周囲の暗を照らす一燈になりましょう。手の届く限り、至る処に燈明を供えましょう。一人一燈なれば萬人萬燈です。日本はたちまち明るくなりましょう。これ、我々の萬燈行であります。互いにこの世直しに励もうではありませか」と。

 まず、大垣市を良くしないと、日本はよくならない。まず自分から一燈をつけよう。大垣市を変えよう。大垣市は、日本の悪い事例の典型なのだ。今の日本を閉塞状態にしている要因が、大垣行政ではテンコ盛りである。)

2018-02-02

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

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2018年2月 1日 (木)

予告 詳細記事は明日にアップします

 今日は、大垣商工会議所開設125周年記念で、聴衆650名が集まった櫻井よしこ氏の講演会「今、日本が直面する内外の課題」が大垣フォーラムホテルで、午後13時30分から開催された。その後18時から大垣の料亭「四鳥」で、人間国宝・新内仲三郎と若村真由美の共演の新内(浄瑠璃)の公演があった。両方とも重たい内容で、すぐに記述できませんので、今日は予告だけにとどめ、明日、詳細の記事をアップします。

 2018-02-01 久志能幾研究所 小田泰仙