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2018年2月 4日 (日)

万歳突撃を繰り返す大垣市長

 リーダーに必要な能力は、記憶力でも、演説力でも、文章力でも、計算力でもない。そんな些細なことは部下に任せればよい。リーダーに一番重要な能力は、ある変化に気が付いた時や、ある施行を施しても何も変化がないことに気が付いた時、声を出して部下に「質問する能力」である。東大を出て能力があると自負すると、頭が高くなり、部下に意見を聞けなくなる。状況を正しく見れなくなる。それが組織を一番危険な状況に追い込む。それは「日本軍の失敗の研究」等の研究や現実の歴史が証明している。

 同じことが、現代の経営で、東電、東芝、シャープ、タカタの経営で醜態の様を起している。これらの社長たちは東大を出た頭がよいと言われた経営者達である。そのくず社長達が、日本を危機に追い込み、大企業を潰し、社員を路頭に迷させた。日本の名誉を傷つけた。

 

旧日本軍の愚かさ

 旧日本軍も、同じ過ちを何度も繰り返し英米軍は、その戦術が同じであることに気がつき、その対策を施して日本軍を待ち構えた。それなのに、日本軍は同じ戦術をとって、当然の如く敗北する。そして日本軍は、万歳突撃をして玉砕をした。それを何度も何度も繰り返した。使い捨て駒にされた兵士が悲惨である。全てPDCAを回さず、なぜ敗北したかを部下に聞かなかった、聴く耳を持たなかった司令官の責任である。日本軍は負けるべくして負けた。

 私の父の弟の小田五郎氏は、功を焦った司令官の使い捨て駒になって、昭和19年8月14日、ビルマで戦死をした。当時の詳しい状況が、NHK「戦慄の記録 インパール」で放映された。それを見て、無能で功だけを目指したエリートと呼ばれた司令官に怒りが湧き起こる。

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万歳突撃の大垣市長

 大垣市は「大垣市中心市街地活性化基本計画」に基づき政策を実施しても、少しも大垣市が活性化せず、むしろ衰退のスピードが速まっているのに、その変化に気が付かず、イケイケどんどんで政策を続けている。大垣市長は、上記のリーダーに必要な「質問する能力」がないと断言せざるをえない。

 小川敏氏が大垣市長になってから大垣市の衰退が急である。地価は下がり続けている。駅前にマンションや予備校が建つほどに商店街が寂れていった。商業に従事する人口が減っている。商業の売上が減っている。工業生産も減っている。介護産業だけ、40%増の大躍進である。大垣駅前商店街はシャッターを降ろした店ばかりが目に付く。駅前の61%の店がシャッターを降ろした。

 元気ハツラツ市をする実施する程、大垣駅駅前商店街は寂れていった。儲かるのは県外の出稼ぎ業者や、芸人手配の会社だけである。商店主達は怨嗟の声をあげるが、それを無視して利権に取りつかれた商店街組合の幹部達が、お祭り行事に突撃のラッパを鳴らし続ける。多くの商店主は、無能な市長の政策のため、売り上げが半減し、廃業を余儀なくされた店も多く、首つり寸前である。ビジネス戦争の敗北、戦死である。

 

KY

 中国、北朝鮮、ロシア、韓国からの緊迫した日本周辺状況で、その脅威がテーマの櫻井よしこ氏講演「今、日本が直面する内外の課題」(2月1日)の場で、「万歳!、今年は大垣市政百年です。その記念行事でラグビー博、ロボット博をご期待ください」とぶち上げる大垣市長は、場の空気が読めないのだ。当然、大垣市の置かれた危機的状況も理解していないようだ。それは旧日本軍の万歳突撃を命令する司令官そのものではないか。

 「なぜ大垣市は衰退したか? なぜ政策の効果が出ないのか?」を、部下に問うのが大垣市のリーダーの役目である。

 

2018-02-03

久志能幾研究所 小田泰仙  e-mail :  yukio.oda.ii@go4.enjoy.ne.jp

HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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