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2022年6月28日 (火)

恵峰師から学んだ老計・死計

 

 馬場恵峰先生は2021年1月1日に亡くなられた。私は師の後ろ姿を15年間見てきて、老年期から最期までの生き方を学ばせてもらった。それは老計と死計である。

 今まで多くの師を看取ってきたが、最期まで見守れたのは恵峰先生だけである。死にゆく恵峰師は、段々と弱っていき、静かに息を引き取られた。人間として当たり前の自然な穏やかな死にかたを教えてくれた。

 

カネの世界と無縁

 群れから離れて生きよ。群れれば考えなくなる。自分の存在を見つめよ。

 これは馬場恵峰先生が日本書道界に属せず、一人で書道をやって来られた。今の書道界は、カネの世界で、段を授与する世界や展示会の世界は、カネで動いていることに嫌気がさしておられて、師はそれと断絶した世界で生きてこられた。そのお陰で、多くの恵峰先生の書を入手できたことを喜びたい。私のお宝である。

 

孤独と孤立

 一人でいても寂しくない自分を育てよ。人は裸で生まれて裸で死んでいく。誰も一緒に死んでくれない。

 寂しいと思うから、心が乱れて、時間が作れなくなる。一人なら無限の時間が創れる。芸術家は孤独である。しかし孤立ではない。

 人は生れ、成長曲線に乗り成長をして、その後、放物線を描いて落下するように死んでいく。永遠に一直線の成長曲線に乗っているわけではない。成長が終われば、後は死ぬだけだ。その落下の放物曲線を如何に長く持たせるかだけである。

 

生涯現役

 生きている限り、現役で生涯をかけた仕事に邁進する。それが一番の幸せである。朝起きて、特にやることのない一日など地獄である。それは世の中から必要とされていない存在である。早く死んだ方が、世のためである。

 師は最後の1か月程は寝込まれたが、それまでは現役として活躍された。弟子の指導、全国を駆け巡り講演活動、後進のために多くの書を遺された。

 

老計・死計とは、五福の完成

 恵峰先生は幸福になる5つの要素を実践され完成された。人間の幸せは、五福(長寿、富、健康、道徳を好む、天命を全うする)である。94歳の天寿を全うするのは大変だ。

 その後ろ姿がその五福を実践する姿であった。いくら立派なことを言っても、病気ではダメだ。早死にしてはダメだ。貧乏ではダメ。がめついだけで徳が無ければ、人はついてこない。

 人が死んで残るのは、その人の徳の航跡なのだ。その人の想い出なのだ。カネはあの世に持って行けない。残ったカネにはなんの有難みもない。すぐ消える。しかし思い出は何時までも、後進の心に残る。

 

花鳥風月の世界に

 私は、今まで理工系の社会で生きてきて、かならず数値的に優劣をつける社会で生きてきた。だからどうしても価値観がそのように染まりがちである。しかし、会社を離れてからは、そういう社会とは違った世界に身を置くのが良いと渡部昇一先生は主張される。だから今はそういう生活を心がけている。

 馬場恵峰先生と付き合ってそういう生活を目の当たりにして、心が落ち着くようだ。それが老年期の理想的な過ごし方である。

 

恵峰先生の幸せ

 恵峰先生は、がんが見つかったが、高齢で手術もできず、余命も見えたので、家族が自宅で最後まで面倒を見る事を決意された。それで入院もされず、自宅で亡くなられた。先生は、病院で薬漬けの入院生活ではなく、介護の人が定期的に訪問され、自宅で大勢の弟子のお見舞いに囲まれ、穏やかに過ごされた。家族が交代で先生のお世話をされ、1か月ほど自宅で過ごされ、眠るように2021年1月1日に永眠された。

 

 私のお見舞いの訪問時は、私は先生から空気みたいに扱われた。要は家族と同じ扱いである。それが一番うれしかった。穏やかに、先生と最後の時間を過ごすことが出来て幸せであった。先生は、突然死でもなく、自然なお別れであった。私もそういうお別れをしたいと思う。それが恵峰先生の最後の「死に方」の教えであった。

 

最期の言葉

 私が先生から聞いた病床での教えは「縁あって花開き、恩有って実を結ぶ」、「ありがとう」である。それを何度も口にされた。それが先生の94年間の人生の総括である。

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 馬場恵峰書

 この書は2016年に贈って頂いた。先生が、この書を揮毫された2006年は、私が先生と出会った年である。それを今日、気が付いた。不思議な因縁である。

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2022-06-28  久志能幾研究所通信 2419号  小田泰仙

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2022年6月27日 (月)

人生六詞

 

 人生で嬉しいこと。一日無事で平安であることが如何に有難いか、それに手を合わせて感謝である。

 

 一期一会。今起きているご縁は、必然のご縁である。早からず、遅からず、自分の人生を良くするために、天が遣わしたご縁である。二度と巡ってこないご縁である。真摯に向き合いその対処をする。それが今後の人生を切り拓く力の育成となる。

 

 人は目に見えぬ絆で結ばれている。ご先祖が何を教えてくれようとしているか、考えよう。それが賢者の目の付け所である。全てに縁が善であるはずがない。それを賢く選択するのが人生だ。選択には知恵が必要だ。そのために勉強が必要だ。

 

 病気の縁に出会う。それもご縁である。人生で必要な出会いである。そのお陰で、自分の生活習慣を直すご縁を与えてくれる。そのままの悪い生活習慣を続けていれば、早死にしていたのだ。病気に感謝である。

 

 会社での逆境のご縁は、自分の能力を上げてくれる機会であった。左遷され、多くの職場を経験したことで、自分の経験知が増えた。逆境の時に、自分を勇気づける言葉とのご縁が多くできた。それが血となり肉となっている。感謝である。

 

 大垣に帰郷して、大垣市政の悪政と出会いの縁が出来きた。それも自分の経営者として勉強して来たことに照らして、学びを再確認する機会であった。大垣行政の不備を発見できる能力が完成した時に出会うご縁であった。

 そして福岡市の市長・高島宗一郎氏の著書『福岡市を経営する』(ダイヤモンド社)に出会う。人は本とも出会いのご縁がある。遅からず、早からず、である。それで都市を経営するとは、こんな方法があったのだと刮目である。あまりの大垣市の小川敏市政との違いに驚嘆である。良きご縁と出会えて、嬉しい限りである。

 

 町内の窃盗事件に出逢う。それも人生である。それで自分の人生の幸せを確認できる。少なくとも、窃盗する側の境遇に置かれていない幸せを喜びたい。

 

 ネット上で罵詈雑言を浴びせられる縁に出会う。それで冷静に自身を見直しする機会が得られる。社会には愚かな人が多くいる現実を見ることが出来る。相手は、罵詈雑言を吠えるだけで、データを使っての論理的な反論ができない。負け犬の遠吠えである。自分が、そこまでの愚かさではないことを確認出来て幸せである。人は自分の鏡なのだ。その鏡は歪んでいない。歪んでいるのは、相手の根性である。

 市民の皆さんのために、大垣行政の異常さを公開せねばならない。そのモチベーションとなる。

 

 なにせ家庭ごみは減っているのに、大垣市長はゴミが増えていると大嘘をついてゴミ袋有料化を強要してくるのだ。このコロナ禍の逆境で市民を地獄に落とす悪政である。実質的な増税である。カネがないなら、為政者としてやるべきことは、まず行政の経費削減と、自分達の高すぎる給与の減額である。

 大垣市は、議会でゴミ有料化を先に議決して、その後から市民に説明会をするという卑怯な真似をしている。市民は抵抗するすべもなく、ただ泣くしかない。市民が声を上げないと、殺される。コロナ禍で雇止めをされて、自殺をする女性も増えたという。大垣駅前商店街の閉店が続いている。そんなかの増税である。

 横暴な石田仁市長と、近沢正議員(ごみ袋有料化推進委員会委員長)を次回の選挙で落とすしか手がない。市民には、それしか抵抗する手段がない。

 石田仁市長は小川敏前市長の悪政を「継承」している。

 

 2015年から2019年にかけて大垣市民一人当たりのゴミ量は0.4%も減っている。しかし事業所から出るゴミ量は6.4%も激増しているのだ。増えたのは、行政が出すゴミと商業者が出すゴミの量なのだ。

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 「岡田まさあき市政報告 令和4年5月」より

 

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2022-06-26  久志能幾研究所通信 2417号  小田泰仙

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2022年6月25日 (土)

「絶対儲かる必勝法」の裏側

 

 この世は一寸先が闇である。分からないものを分かろうとしても無駄である。此の世で、どの分野のことでも必勝法など存在しない。ましてや、人生の必勝法など存在しない。

 

 だから「コレ内緒の話しアルネ、貴方だけ、絶対儲かる必勝法」と売り付けてくる輩を信用してはいけない。「これに入会すれば、貴方だけ教祖様が救ってくれる」などの手口も同様である。

 他から見ればバカと思われる話でも、それを信じて数十万人の信者が教団にカネを貢ぎ、数百億円規模の教団本殿があちこちで建造されている。それが今の新興宗教の世界で起きている現実である。どの教団を見ても、荘厳な巨額の本殿ばかりである。日本の人口は1.26億人なのに、宗教の信者数は1.82億人も存在する。その業界の主要10社 宗教法人の市場規模は、7兆円とも言われる。 日本では、宗教は第6次産業である。

 

新興宗教団体への勧誘騒動

 10年程前、私もその種の新興宗教団体に勧誘されたことがある。私が真面目な経営研究会で知り合った人からの勧誘である。その人は、ある会社の社長で、その会の元会長であった。彼の前歴と彼の話とその人柄を信じて、それなら試しに入ってみるか、ダメならすぐ退会すれば、という気になった。

 「貴方は選ばれたのです。選ばれた人だけが、幸せになれるのです」が殺し文句であった。要は、この世とあの世での必勝法である。

 入会金は38万円。3日間の秘儀の入会儀式があるとのこと。私は入会前に、ネットでそのインチキぶりと危険性を知って、即座に入会を拒否した。

 その教団は、高度なIT技術もあり、教団に都合の悪いネット情報を改ざんする部隊まで配備されていた。だからWikipediaの情報も書き換えられていた。

 その教団本部の建設費を信徒数で割ると、一人当たり1千万円のお布施が集められていた。その集め方もまともではなかった。

 そして退会しようとしても、地域の信徒が大勢押しかけてきて「退会すれば無間地獄に落ちるぞ」と家の回りで大騒ぎをするそうだ。やってくる信徒たちもその脅迫行動を一緒に取らないと、同じ目に逢わされるので必死である。

 その教団は、教団本部の建設用地確保のため、建設予定地の村の村長を襲撃させたという噂もあるような危ない教団であった。

 この必勝法は、売る方の論理で、買い手の論理ではないのだ。そんなうまい話が、この世にあるわけがない。

 

人生の必勝法

 人として正しい生き方をして、日々を精進して生きる。日々起こる現実に、冷静に向きあい、経験を生かして対処する。それしか、人生を勝利に導けない。自分を守って下さる仏様は、自分の心の中に居られる。

 

宗教とは

 「宗教」とは、「ウ冠」が自分の家、「示」が神事の意味で、「自分の家の教え(家訓)」という意味である。だから自分こそが、親の教えを守る教祖である。他の宗教に頼る必要はない。

 

 私はおだ仏教の教祖である。信徒は私一人だけで十分である。おだ仏教の本殿は、私の身体である。自分の体を大事に祭っている。だから自分の体の5S(整理整頓清潔清掃)を欠かさない。それが人生の修行である。自分の体を大事にせず、幸せにはなれない。生かされている自分を無心に最大限に活かして生きる。まずそこから生きることは始る。

 

 つい最近、自分の体の保守管理をさぼったので、がんになってしまった。佛さまは良く見ておられる。因果応報である。仏様の同業者?の「天」様も言っている。「天網恢恢疎にして漏らさず」である。

自分を信じて、自分の道を正しく歩む。それが人生の必勝法だ。

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 馬場恵峰書

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2022-06-25  久志能幾研究所通信 2416号  小田泰仙

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2022年6月24日 (金)

人生の癌検診、社長の責務、変化に気づく姿勢 

 

 私は、「自分有限会社」社長である。その運営体の責任者である。その行動に全責任がある。自分の体の不調に気が付いたら、自分で判断せず、病院に行くことだ。病気には医師という専門家に任せるべきだ。社長としの自分の役目は、ある兆しに気が付いたら、声を上げることだけだ。

 

がん検診

 私は元技術者で、がん専門医ではない。3年前、私にはがんの自覚症状などは全くなかった。ところが2018年12月25日、私のピアノの河村義子先生が突然、がんで亡くなられた。この事件で、変化の兆しを感じ、胸騒ぎを覚えて翌年早々がん検診を受けた。それでがんが見つかった。その兆しに気が付いてよかったと、今更ながら仏様に感謝している。あと半年発見が遅れていれば、手遅れであった。運命の兆しに気付くのも、一つの能力であると感じた。万物は声なき経を唱えている

 

社長の責務

 ある兆し(今までと違う現象)があり、その後に深刻な事件が起きてから、大慌てでドタバタするのは、社長として無能な証しだ。社長としてやるべきことは、「おかしい」と声を上げることだ。

 事件の解決は、専門家に任せればよい。専門知識ない社長の自分では無理である。問題点の解決は大した話ではない。たんなるテクニカルな問題である。

 

 人から行動を批判されたら、それは自分の行動が社会倫理に反していて、自分の人間的劣化の兆しなのだ。自分の行動を反省しないと、人格に癌細胞が増殖して、社会的に孤立する事態となる。

 

 前現の大垣市長も、市民から批判されたら、それを天の声として受け止めないと、天罰を受ける。だから、前市長は大垣市に20年間君臨してもその反省も改善もしなかったから、大垣市の価値が半分以下に没落した。大垣市の公示地価の20年間の下落の傾向は、神からの審判であった。だから前市長は、6選を諦めざるを得なかった。神の見えざる手の差配である。

 今回、石田仁市長が、ゴミ袋有料化で進めている増税は、行政としての長の傲慢さの兆しである。大垣市の行政組織に癌細胞が増殖している兆しである。市民として阻止しなければならぬ。

 石田仁市長もゴミ袋有料化推進委員会の委員長・近沢正議員も大垣市政のがん細胞なのだ。コロナ禍で経済体力が弱った大垣市民を、増税という悪政で蝕む市民の敵なのだ。

 

 会社で顧客からのクレームが増えたら、それに対して社長がその原因調査をするように指示すべきなのだ。それを悪い情報は上に上げない体制となっていると、倒産に至る事態となる。タカタ、雪印、日産、三菱電機、三菱自動車の不正事件は、その典型的な事件であった。

Img_63981s 馬場恵峰書

 

2022-06-23  久志能幾研究所通信 2414号  小田泰仙

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2022年6月22日 (水)

なぜ数学はできにくいのか、なぜ書が上手くならないか

 

 数学ができるできないは、頭の良し悪しよりも、数学に接した量で決まります。(数学の出来る子は、ヒマがあれば、数学をしています。だから、出来るのです。)多くの「解き方」を知っているから、解けるのです。

     津川博義著『世界最速「超」記憶法』(P196)

 

『切に思うことは必ずとぐるなり

 強き敵 深き色 重き宝なれども

 切に思う心 ふかければ 必ず方便も 出で来る様あるべし』

   道元禅師『正法眼蔵随聞記』

 

 これは数学に限らず、経済学でも、芸術でも、語学でも、人生の全てのことに通じる。どれだけそれが好きになり、どれだけ切望するか、それにどれだけ多く接するかで、そのレベルが決まる。

 出来るまでやる。一日も欠かさず続ける。凡人の我々に出来ることは、それしかない。それを一事一心一念道という。

 

 下世話な話で、米国の乞食は日本人より英語がうまい。その理由は、彼らは日本人より、多く英語の会話環境に接しているからだ。しかし英語がうまいのと、英語で論理的に話せるのとは、別である。それには系統だった教育が必要だ。

 TOEIC900点の英語猛者でも、書類の作成に論理構成の必要な科学工業検定試験(TEP)1級は受からない。それには論理構成の系統だった勉強が必要だから。それもそれにどれだけ多く接したかだ。

 強烈に切望さえすれば、美人でも、権力者の座でもなんでも手に入る。しかし、それで幸せになれるかどうかは、別問題である。不純な目的なら、不幸になるのが世の定めである。それに見合った財力、体力、徳力がないと、それで地獄に落ちる羽目となる。美女から毎夜攻められたら困らない?

 

 馬場恵峰先生は、6歳から書道を始めて、94歳までそれを続けられた。師は6歳までも、家のあちこちに飾られた書を見て育ったようだ。それは6歳の時の書を見ても、上手すぎて呆れる。つまり書に接した量が半端でなかっただけだ。

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 馬場恵峰書 小学校1年生時

P1040531s 馬場恵峰書 中学校2年生、3年生時

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 馬場恵峰書 92歳

   書道では、同じ形では書かない。「一」の変化に注目

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2022-06-22  久志能幾研究所通信 2413号  小田泰仙

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2022年6月21日 (火)

歩くことは金儲けで、ガン治療の標準コース

 

 私は、自分の財産を下記の式で表している。

 健康係数、体力係数、病気確率を意識すると、生き方が変わる。

 

人生財産=h×(1-η)×(金融資産+健康+知識+経験+思い出)

     h:健康係数、体力係数

     η:病気になる確率

 

健康が最優先

 どんなに金があっても、沢山の経験、知識があっても、健康でなければ、また体力が無ければ、その恩恵を受けられない。健康でなければ、気力も萎える。カネが無くとも健康と体力が最優先である。色男、カネは無くてもいいから、健康と体力である。死んでもいいから、健康最優先である。

 カネがあっても病気になれば全てパ~である。

 

 だから人生で一番馬鹿げたことは、健康を考えず、しゃにむに働くことだ。そのツケは、癌になり早死にすることで払う。人間の体は神仏からのリース物件である。乱暴に扱うと、神仏から返却命令がくる。

 私もその愚行で、死にそうになった。人間とは、やってはいけないことを、やって失敗しないと分からないという愚かな存在だ。私も愚かであったが、がんになって、死ぬ前にやっと気がついた。滑り込みセーフであるようだ。

 とはいえ人間は必ず死ぬ運命だ。やるべきことをやって、悔いなき人生を送りたい。

 

体力財産

 最近、体調不良で体重が4キロも減ってしまった。以前より25キロも減量してしまった。同時に体力も無くなった。先日も買い物のついでに本屋に寄ろうとしたが、体がしんどく、寄り道するのがおっくうになって止めてしまった。つくづくと体力こそ、財産だと思った。本を買おうにも体力がないと、買いにも行けない。

 

 世界一の金持ちであったアップルのジョブス氏は、ガンが原因で56歳の若さで亡くなった。世界一のカネ持ちであっても病気の前には無力である。その健康を維持することは地道な道しかない。

 

知識財産

 知識も金融資産である。お金の稼ぎ方、その有効な使い道も知識が無ければ、防衛力のない国家のようだ。すぐ詐欺師に騙される。最大の詐欺師は、国家である。それは母が祖父の退職金を紙くずにさせた新円切り替えで学ばせてもらった。政府は人を騙して金を巻き上げる。

今年度は、大垣市が「ゴミが増えている」と大嘘を言って、ゴミ袋有料化を進めている。実際にはゴミは減っているので、嘘であり、詐欺である。公務員として、公文書偽造の罪である。ゴミ袋有料化を推進している輩は、第百五十五条 【公文書偽造等】違反で懲役3年以下の犯罪である。

 

経験財産

 経験こそ、最大の人生の財産である。失敗こそ最大の財産である。小さな失敗が、将来の大きな失敗を防いでくれる。

 それをエリート育ちは、大事に扱われ、失敗を経験せず出世するから、大失敗をして人生を終わらせる。KK息子も、回りがゲタを履かせる段取りをしすぎて、人生の大失敗に向かって突撃しているようだ。

 

思い出財産

 私は今までに、多くのガラクタを集めてきた。それこそが人生の思い出である。それが今まで自分が生きてきた証である。そのガラクタに自分の生きざまが籠っている。保管スペースがあるなら、保管すればよい。だから私は断捨離をしない。断捨離など、死後に専門業者が安い値段でやってくれる。生きている間に断捨離をやるなど、時間の無駄である。ただし、人生で整理整頓清潔清掃を欠かしてはならない。

 

 流行の断捨離をするとは、他人の考えに頭が占領されること。自分を見失うことだ。自分の考えをしっかり持とう。思い出こそが人生だ。思い出が無くなった人とは、認知症になった人だ。自分から認知症になることはない。

 

 断捨離の反対は、モノを買いまくこと。それを消費という。消費するから、経済が活性化して、世の中に貢献できる。消費が無くなれば、日本沈没である。死にゆく老人は、カネを残さず使いまくろう。カネを持った老人が、あと5%余分にカネを使えば、日本は復活する。

 子供にカネを残せば、子供が堕落するだけだ。税金の放蕩者M子氏に1000万円も生前贈与をするから、彼女はますます堕落していく。

 

マイナスの財産(病気になる確率を減らす)

 病気になれば、人生財産が激減する。それは全ての財産項目に掛け算で影響する。だからその健康を維持するための治療は、財産を減らさないための手段である。

 歩くことは(定期的な運動)、がんになることを防いでくれる。だから私には、歩くことは治療だと思って、辛いけど毎日続けている。治療と思えば、続けられる。それを健康のためでは、モチベーションが弱い。歩くことは治療なのだ。

 正しい食生活も正しい生活習慣も、人生を病気から遠ざける基本的な治療行為なのだ。

 

039a2573s 馬場恵峰書

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2022-06-20  久志能幾研究所通信 2411号  小田泰仙

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2022年6月17日 (金)

青い鳥を求めて、地雷の道を歩む

「青い鳥を右手に掲げ、目標手帖を左手に持ち、信念忍耐の守り佛・お釈迦様を背負い、楓の木を探すため地雷が埋まった道を歩く」

 

 イタリアのバイオリン職人が、ストラディバリウスを超えるバイオリンを作ろうと、材料の楓の木を探し求めた話のドキュメンタリービデオを見た。彼はその楓の木を探して4年、念願の楓の木に辿りついた。その楓の木は、戦乱の続いた欧州の山中にあり、その山は地雷が数多く残されていて立ち入り禁止であった。彼はその探し求めた木でバイオリンを製作したという話である。

 先日、日本から出品されたバイオリンの名器「ストラディバリウス」がニューヨークでの競売で、1534万ドル(約20億6千万円)で落札された。このストラディバリウスのバイオリンは、「カレーハウスCoCo壱番屋」の創業者、宗次徳二氏が2007年から所有していた。

 それほどに、ストラディバリウスのバイオリンは価値がある。その価値は当時の楓の木の材質の良さから来るらしい。

 

楓の木を探して

 バイオリン職人がストラディバリウスを超えるバイオリンを作るのは夢である。バイオリン職人が抱く青い鳥である。人生で青い鳥を追い続けることは人生を豊かにしてくれるが、熱中しすぎると回りの危険が見えなくなり、人生の地雷を踏む危険がある。人生は一寸先が闇である。先の先は見通せるが、目先は全く見えないのが人生だ。明日にも南海トラフ巨大地震や首都直下地震が起こるやも知れぬ。火事や事故が起きるかもしれない。

 

人生必勝法

 人生で必勝法などない。人は裸で生まれて、裸で死んでいく。何が起きても、生きていく気力があればよい。焼け野原にほっぽり出されても、カネを作る能力さえあれば、裸一貫でやっていける。あとは地道に人としてやるべきことを継続するだけである。

 

焼け野原から

 太平洋戦争で焼け野原になった日本を復興したご先祖を思い出そう。私の両親も裸一貫から立ち直った。母は新円切り替えで実家が無一文になった。父は戦後、国際法違反のシベリア抑留の災難に遭い、2年間の抑留生活から命からがら生還できた。それで今の私がある。父の弟(私の叔父)はシベリアの土になった。私の従弟は父の顔を知らない。

 焼け野原から立ちあがるのに必要なのは、カネではなく、夢と目標とそれを成し遂げる信念・忍耐力である。

 

 お釈迦様も一時期、弟子が総て去ってしまうという試練に見舞われた。そこでお釈迦様は、山に籠って断食修行をされた。それで悟りを得て真の仏教を創られた。凡人の我々は、信念・忍耐力のお釈迦様のツメの垢にあずかるため、お釈迦様を守り佛にしよう。

 

夢の実現

 夢は、その目的を明確にして、その達成期日を決めないと、実現しない。いくら立派な目標や計画を立てても、それを地道に成し遂げる実行力がないと、達成されない。実行力は、信念や忍耐力の裏付けがないと、絵に描いた餅になる。それらが全てそろって、はじめて青い鳥が手に入る。

 その夢の実現の為、いくら努力をしても一寸先は闇である。人生の一瞬先は闇である。明日の事さえ分からない。明日大地震が来るかもしれない。しかし10年後の姿は予見できる。人はそれに向かって愚直に精進するしか、夢の実現はできない。

 夢を見ないと、その努力さえしないのが人間だ。だから青い鳥は探し続けないとダメ。

 

 先日、200坪の土地を見付けた。これで音楽ホールを作るという夢に一歩近づいた。千里の道も一歩からである。

 

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 松本明慶大佛師作 出山釈迦

 『道 第二巻』大佛師 松本明慶 作品集 より

     松本明慶佛像彫刻美術館刊

 本図は松本明慶佛像彫刻美術館の掲載許可を得ています。

 

 

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馬場恵峰書

 

2022-06-17  久志能幾研究所通信 2408号  小田泰仙

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2022年6月14日 (火)

母は予言者、私は教祖、 大垣市長は市民の敵

 

 私が就職をしたころの50年前、母は私に予言と忠告をした。

「あなたが定年になるころは、退職金も年金も無いだろう。そう覚悟して、今から準備を始めなさい」

 母は祖父(母の父)の銀行に預けた退職金が、新円切替(1946年)で、紙くずになったのを身をもって体験していた。母は10人兄弟の大家族の長女で、家計を担っていた。それを教訓に、政府を信用するな」と何度も私に教えてくれた。

 私はその言いつけを守り、政府も企業も信用せず、30年かけてその準備をして定年を迎えた。お陰で今の生活が成り立っている。幸い、その準備した分にプラスとして退職金も年金も受け取ることが出来て、幸せである。

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新円切替とは

 政府は現金保有を制限させるため、1946年3月17日より預金封鎖し、従来の紙幣(旧円)は強制的に銀行へ預金させた。1946年3月3日付けで旧円(5円以上の紙幣)の市場流通の差し止め、一世帯月の引き出し額を500円以内に制限させた。これらの措置には、インフレーション抑制と資産差し押さえ・資産把握の狙いもあった。このとき新しく発行されたのがA号券という「新円」である。新円切替の結果、「日本銀行兌換券」と表記されている紙幣は全て無効となった。そのため国民が戦前に持っていた現金資産は、ほぼ無価値になった。

 当時の500円以内の引きだしとは、現在価値換算で月に数万円しか銀行から引き出せないことだ。そしてその間、ハイパーインフレが起こり、預けていた貯金は紙屑同然となった。

 日本の物価は、1934~36年の平均と比較して、1946年8月に21倍に、1948年6月にはなんと172倍にもなった。

        この項 wikipeda情報を編集、加筆

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世の中は激変

 それでも私が貰っている年金額は、当時、年長者が貰っていた年金額よりかなり減っている。退職金だって、生活費の数年分だけだ。松下電器(現パナソニック)などは、現在の給与を上げて、退職金を無くしてしまった。

 60年前は55歳定年で、定年後10年程で死んでいた。今は60年前よりも平均寿命が16年も伸びているのだ。およそ60年前の1960年の平均寿命は、男性65.3年である。今は、男性の平均寿命は81歳で、定年後、20年間も自由時間がある時代だ。

 この60年間で世の中は激変し、定年まで会社に在職できる人が激減した。私の同期入社の仲間も、定年時は半分数以下の仲間しか残っていなかった。世の中は、自主退職したり、病死したり、リストラにあったり、会社が消滅したり、合併で会社が変わったりして、人生設計を変えざるを得ない人が増えた。そんな時代の変化を、母は予言したのだ。

 今にして定年まで同じ会社で働けたことを感謝し、喜んでいる。

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私は教祖

 私はオダブツ教の教祖になって(信徒は私一人)、自分の幸せのため働いている。自分を幸せにできずして、世の中の人を幸せになどできない。

 この世に生まれた以上、最低一人は幸せにする義務がある。それが自分である。両親は子どもが幸せになってくれるために働いてきたのだ。自分が幸せになることが、親孝行なのだ。

 教祖としての私の予言は、「あなたが今70歳なら、20年後には、貴方はこの世にいない」、「貴方が今、40代なら、食事に注意しないと、近い将来、ガンか認知症になってしまう」である。

 それが明確に予見されているのに、その準備をしないのは、「自分人生有限会社」の経営者として、無能である。

 だから私は墓の準備、戒名の準備、葬儀の準備、50年分の法要の準備を終えた。後は安心して?来世に出発するだけである。ではない、新しい世界への出発である。

 その前準備として、食事と生活習慣には最大限の注意を払っている。

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大垣市の犯罪?

 神ならぬ人間は、近直の出来事は予想できないが、近い将来の世の中の流れは予見できる。その流れを予見できる人が予言者である。それは大抵の人ができること。問題は、それが分かっていて、その準備をしないことだ。

 それが組織の責任者であるなら、それをできないのを無能という。個人では自己責任だが、政府高官や議員がそれをできないのは、犯罪である。国民に害を与えるからだ。

 日本の少子高齢化になることは30年前から分かっていたこと。政府担当責任者が、その対策をしなかったのは、無能である。いや犯罪でさえある。

 市長の責務は、市民の命と財産を守ることだ。前大垣市長の小川敏が市長に就任して10年で、大垣の没落が明白になったのに、その対策をしなかったのは、無能の証しであり、行政の長として犯罪である。なにせ市長就任後、20年連続で大垣市の公示地価が下がり続けたのだ。その不動産の財産価値を、小川敏は市長在任中に半分以下に吹き飛ばしのだ。一世帯50坪の土地として、マイナス20万円×50坪で、一世帯当たり1000万円の被害である。

 大垣市の全世帯数は約7万である。この20年間で大垣市は、7,000億円の不動産価値が蒸発したのだ。令和4年度の大垣市の予算は、約1,592 億円である。そりゃあ大垣は貧乏になるわよ。

 

 組織の長はやったことに対しての責任は当然であるが、やるべきことをやらなかったことにも責任が生じる。あまつさえ、小川敏の政策を引きつぎ、政策の「継続」を謳う現市長・石田仁は、その対策を今もって、なんら打ち出していない。

 

大垣市「ゴミ袋有料化」は犯罪

 現大垣市長の石田仁が、ゴミ袋有料化を進めたのは、明白に大垣市の経済発展を阻害する仕業である。増税になれば、その分の消費が減る。その分、大垣市の商店の売り上げが減る。大垣市が不景気になる。大垣市の家庭ゴミが増えていないのに、それが増えたと大嘘で市民を騙して「ゴミ袋有料化」を実行するから、犯罪である。

 2015年から2019年にかけて大垣市民一人当たりのゴミ量は0.4%も減っている。しかし事業所から出るゴミ量は6.4%も激増しているのだ。増えたのは、行政が出すゴミと商業者が出すゴミの量なのだ。

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 「岡田まさあき市政報告 令和4年5月」より

 

 大垣市がやるべきことは、大垣市市民の幸せと大垣市の発展のため、減税と経費の削減である。それを増税で胡麻化すから、為政者として犯罪である。それもコロナ禍のおり、雇止めや、閉店、減給、自殺の嵐が大垣市民の上を舞っているさ中である。とても徳ある為政者のやることではない。狂気でさえある。

 だから次の選挙では、現大垣市長の石田仁とゴミ袋有料化推進委員長の近沢正議員を当選させてはならない。そうしないと大垣の未来はない。

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大垣市の地価推移(2001年以降)

 2001年の地価を100として2018年の地価は

  (公示地価、基準地価の総平均)2001年より小川敏氏が市長就任

 大垣市  49.5

 岐阜市  64.4

 一宮市  75.0

 名古屋市 145.1

 大府市  90.2

 刈谷市  107.2

 安城市  99.0

 岡崎市  94.3

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大垣市の地価

         大垣市地価平均   前年比変動率

 2001年[平成13年]   12万4222円/m2  -7.98%  下落 小川敏市長就任

 2002年[平成14年]   10万8425円/m2  -10.10%  下落

 2003年[平成15年]   9万6470円/m2   -9.65%   下落

  2004年[平成16年]   8万3482円/m2   -8.56%  下落

 2005年[平成17年]   7万3836円/m2    -7.04%  下落  小川敏市政2期目

 2006年[平成18年]   7万2277円/m2    -4.20%  下落 

 2007年[平成19年]   6万8535円/m2   -1.85%  下落

 2008年[平成20年]   6万9942円/m2   -0.16%  下落

 2009年[平成21年]   7万1687円/m2   -1.40%  下落 小川敏市政3期目

 2010年[平成22年]   6万7237円/m2   -2.82%  下落

 2011年[平成23年]   6万5702円/m2    -2.36%  下落

 2012年[平成24年]   6万3941円/m2    -2.41%  下落

 2013年[平成25年]   6万3216円/m2    -2.13%  下落 小川敏市政4期目

 2014年[平成26年]   6万1898円/m2    -1.31%  下落

 2015年[平成27年]   6万1495円/m2   -0.78%  下落

 2016年[平成28年]   6万0585円/m2    -0.57%  下落

 2017年[平成29年]   6万0692円/m2    -0.50%  下落 小川敏市政5期目

 2018年[平成30年]   6万1540円/m2    -0.39%  下落

 2019年[令和元年]   6万2036円/m2     -0.47%   下落 

   2020年[令和2年]  6万1718円/m2        -0.55%    下落 

 

大垣市の公示地価・基準地価マップ・坪単価 - 土地代データより 

 ※変動率は、各地点の変動率の平均となる。(平均地価の変動率ではない)

  https://tochidai.info/gifu/ogaki/

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 馬場恵峰書

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2022-06-14  久志能幾研究所通信 2407号  小田泰仙

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2022年6月12日 (日)

女を泣かすな 私の金銭哲学

 

お金は女性名詞である。お金に対しては、女性と接するように扱わないと、お金に愛してもらえない。女性を泣かして幸せは掴めない。

 お金を活かしてあげ、自分の所から出て行くお金は感謝の念で送り出してあげよう。そうすればお金が世の中で活躍し、友達のお金を連れて帰ってきてくれる。そんなお金の使い方をしよう。

 

カネが出来たら自分の成長のために使え。

 自分の人格以上にカネはやってこない。悪銭身に付かず、である。

 悪いことに使うのでなければ、金は何とかなる。

金が無いという理由をつけて、機会を失うな。

 機会とはご縁である。そのご縁を大事にしよう。

 カネが無いのではない。カネを作るための知恵と意思を出さなかったのだ。

 カネが寄ってこないのは、おカネさんに嫌われたのだ。

 全て因果応報である。

 

カネを作るためには無駄遣いをするな。

 自分の一部となって、人生を助けてくれるモノにカネを使え。

 

能率アップ、時間創造、機会創出のためにカネを使え。

  時間はカネで買える。付加価値の低い役務はカネで解決せよ。

 

一番高いモノを買え。一生使えるものを買え。

  高いものには創造者の汗と魂が籠っている。

  それが自分の一部となって、人生を助けてくれる。

 

カネは時間(命)を全うするための道具として使え。

 道具は使いこなせ。カネを遺して死んでも、誰のためにもならない。

 

時間(命)を活かして使え。時間が命を創造する。

 そのために生き金を使え。死に金とはお金を泣かすこと。

 

お金は女性名詞である。女を泣かして、幸せにはなれない。

  お金を活かし、お金に喜んでもらえ。

 

お金にも神仏が宿る。

 その使い方次第で、恩返しもあれば、罰当たりもある。

 お金の使い方が人格に現れる。

 「宿」るとは「家」に「人」が「百」人も居ると書く。

 お金の使い方も千差万別である。人と違うカネの使い方を創造しよう。

 人並みの使い方では、人並みにしかお金は集まらない。

お金を使うから、お金が入ってくる。

 お金とは経験を獲得するための料金である。

 経済とは消費である。消費なきところに、成長はない。

 お金を使わないからお金持ちになれないのだ。

 

お金は目的を持ち、感謝して貯めよ。

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 馬場恵峰書

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2022-06-12  久志能幾研究所通信 2405号  小田泰仙

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2022年6月11日 (土)

変わらない人が滅び、化石となる

 

 イノベーションが無いと、恐竜のように滅亡して化石となる。変わるとは、イノベーションである。人はノベーションで成長する。この世界では、強い種が生き延びるのではない。その環境に適応した種が生き延びる。その適応過程がイノベーションである。過酷な環境に遭遇して、自らがイノベーションで自分自身を変えた人が生き延びる。変わらなければ、滅亡して化石となる。

 

自分の意識をイノベーション

稚心を去る ── 去稚心

 「稚心」に害があるのは、それを除かない限り、士気がまったく奮わないからだ。いつまでも腰抜けから脱却できず、一人前の人間にはなれない。だからこそ私は思う。「幼き心を捨て去ること」こそが、武士の道に入る第一歩なのだ。

      橋本左内著『啓発録』より

 自分の稚気を捨て、自立すること、自身の意識改革こそがイノベーションである。

 

KK問題

 エリートと呼ばれ、今までちやほやされた人は、その試練をスルーしてきた。しかし実社会では、下駄ばきをさせられれば、途中まではそこそこ出世できるが、修羅場でそのアラが露見して、社会から淘汰される。今、話題のKK息子がその典型である。彼はフォーラム大学留学の4千万円を他人に出させて遊んでいたから、危機意識がなくNY弁護士試験に受からない。

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自分の体をイノベーション

 日本人男性の平均寿命は81歳だが、健康寿命は72歳である。死までの9年間は、寝たきりや病院通いで、今までのような豊かな生活を送れない人が大半である。

 今までの怠惰な生活習慣では、9年間の暗黒な終末生活が待っている。自分の生活習慣、食生活、意識をイノベーションして、死の直前まで、健康な生活を送る段取りをするべきなのだ。その警告として、自分がガンになったことを感謝している。今、生活の全てを見直して、残り人生を充実したものにする機会を与えて頂いた。これから心して生きていきたいとその生活改革を実行している。

 

企業をイノベーション

 人は会社に入ると、人事葛藤で壁にぶつかり、淘汰される。できる人はその時、イノベーションで自分自身を変革し成長する。その人を淘汰しようとした側が、別の勢力に襲われ、なすすべもなく淘汰される。

 企業は社外の企業との技術開発競争で壁にぶつかり、開発力を強めて競争に打ち勝つ努力をする。その時、変わる力のない企業は淘汰される。

 

 独占に胡坐をかいたゼロックスは没落した。フィルム技術に固執したコダックは倒産した。大型車のガソリン食いのアメ車に拘ったGМは、省エネの時代に逆行して倒産した。

 

 

トヨタの業務改革

 ド田舎企業のトヨタが、奥田社長で変身した。トヨタは世界に先立ってプリウスを開発し、赤いクラウンを発売して、今まで敬遠していたF1への参加も決めた。彼は超保守的なトヨタを変えた。それでトヨタは、世界一の自動車会社になった。

 奥田氏が平の時、彼はあまりに他と異質で、上司が煙たがり、フィリピンに飛ばされた。しかし豊田章一郎がマニラを訪問した時、彼は奥田氏の才能を認め、「マニラでこんなやつがくすぶっているのか。本社の人事は何をしているんだ」とまで言ったという。奥田氏は後にトヨタの社長になり、トヨタの変革を進めた。

 親会社のトヨタが業務改革を進めるで、関連会社が一斉に業務改革を進めることになった。私もその「とばっちり?」で、前職の業務改革に取り組むことになった。

 当時、日産は胡坐をかいており、内部権力争いに終始していた。そのツケで、後にゴーンに骨までしゃぶられることになる。

 

大垣行政という恐竜

 トヨタがこのイノベーションを断行した同時期、小川敏氏は東大を出て、伊藤忠に入り、なぜかそこを辞めて、大垣に帰った。東大出ということで大垣財界でちやほやされていた。そのおり偶然、現職の市長の急死が起こり、彼は2000年に大垣市長に祭り上げられた。エリート育ちの小川敏氏は、旧態依然たる政治に終始した。彼は、威張るだけで、行政のイノベーションが出来ず、その大垣市を20年かけて没落させた。トヨタとまるで逆であった。

 

 その対照的な例が、福岡市である。福岡市は、高島宗一郎氏が市長に就任して福岡市行政をイノベーションした。8年後には、福岡市は5年連続で税収が過去最高を更新した。人口増加率も東京を抜いて全国一となった。

 今の石田仁政権も、前政権の小川敏の旧態依然たる政治姿勢を守り続けている。イノベーションには全く無縁の政治である。カネがないからと、「ゴミ袋有料化」という媚名の下で、増税で市民からカネを巻き上げようとしている。カネがないなら節約や無駄を排除して経費を浮かせればよりのだが、化石のような政治家にはそれが出来ない。利権のしがらみで身動きできないのだ。恐竜にはそんな知恵はないのだ。

 次の選挙では、石田仁市長と近沢正議員を当選させてはならない。奴らは大垣市のイノベーションの妨害者なのだ。市民の敵なのだ。

 

中国脅威論・狂夷論

 中国がこの30年間、経済成長できたのは、技術の盗用、奴隷労働、ジェノサイド、国際法無視、中国共産党の独裁政治があったからだ。これは狂った政治である。

 技術を盗めば、最新技術を簡単に入手できる。だからカネがかかり、労力のいる技術開発など、アホらしくてやってこなかった。だから中国でイノベーションなど、起こるはずがない。

 中国脅威論が横行するが、恐れる必要はない。イノベーションのできない恐竜は、自滅するしかない。それは宇宙根源の理である。

 

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 馬場恵峰書

2022-06-11  久志能幾研究所通信 2404号  小田泰仙

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