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2019年10月 2日 (水)

心臓病で余命2ヶ月宣告。延命に奔走

 20年間乗った愛車の心臓であるエンジンからの油漏れが止まらない。このままでは2か月後の車検が通らないことが判明した。エンジンはまだ12万キロの走行で、油漏れ以外は絶好調である。この愛車には、人生の粋も甘いも共にして、愛着がある。

 20年間の経年変化でエンジンのパッキン類が駄目になった。パッキンはエンジンの奥にある部分なので交換が難しいとの話である。もし修理するとすると、修理費用(工数)が60万円近くかかり、それで収まらない恐れもあり、ディーラからは、今の車を廃車にして新車を勧められた。

 

新車検討

 一時は現実に納得して新車を検討した。しかし新型カローラが3ナンバーになり300万円程である。1500㏄のハイブリット車アクアが270万円ほど、1000㏄の小型車が170万円ほどと、選定に迷いがでた。

 

車格と言う安全性

 新車に切り替える大きな抵抗が、車格のサイズダウンである。リッターカーが、いくらクラス最高の衝突安全性を謳っても、サイドエアバッグの装備や安全装置を謳っても、車格が違うと正面衝突で喧嘩をすると、負ける。一般論では、現在所有の2500㏄のクラスの車が一番安心である。

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車への設備投資の履歴

 安全装置では、現在の車に30万円ほどかけて、最新のイスラエル製の衝突防止装置も導入したばかりである。その製品は、中部地方では取り扱い店が2社しかなく、わざわざ豊田市まで出向いて取りつけた。

 ボデイも最近、全面塗装をして新車同然にしてある(30万円)。ナビも最新に入れ替えたばかり。ドライブレコーダーも万一の故障を想定して、2丁拳銃方式である。意外とドライブレコーダーの記録ミスは多い。それを私も経験している。

 白内障(?)になったヘッドライトの透明部樹脂も一式交換した。ヘッドライトの透明樹脂部は経年変化して、黄ばんでくる。いくら磨いてもその黄ばみは取れないので、一式交換した(10万円)。

 

結論

 迷いの挙句、約60万円(追加費用を10万円程と想定)かけてエンジンを分解して、油漏れを修理することにした。

 いまでに現在の愛車に設備投資が多大である。愛着もあり、修理を決断した。人間で言えば、愛車は寿命の2倍を生きた。その途中で心臓の大手術があっても自然なこと。人間様の私も大手術をしたばかり。そう思うと、大手術(エンジン分解)も致し方あるまい。

 整備士には、エンジンをオーバーホールするというまたとない経験の場を提供することになるので、社会的な貢献もできると判断した。

 約200~300万円かかる新車代金が、修理ですませれば60万円ですみ、あと5年程乗れるので、お得と判断した。まずお金よりも、車に愛着があるのが第一理由である。

 

基本方針

 良いものを大事に長く使うのは私の信条である。最初の選択で、長く使える製品(車)を選択するのが、第一の出発点である。その点で、20年前の選択は間違っていなかった。良いものは高いが、長く使える。結局お得である。

 自分は、頂いた命を全うする人生でありたい。己と言う人生の乗り物を、大事に大切に乗りたいと思う。己の体は、両親が与えてくれた大事な乗り物である。それを安易に乗りつぶしていないだろうか、反省したい。仏様からの警告が、病気と言うメッセージである。心して対応をしよう。

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 馬場恵峰書

 

2019-10-02   久志能幾研究所通信No.1355  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年9月29日 (日)

敬老会、後何回、出席できるやら?

 2019年9月28日、地区の敬老会があり、お手伝いで参加した。対象は77歳以上の高齢者である。約1000人の対象者中で約140人が参加した。参加最高齢者は90歳である。

 第一部の式典は、厳かに進められた。今年は、前年に私がブログで指摘した不都合事項もかなり改善された。やはり問題点は提示すべきである。言わなければ、改善されない。その後の式次第で第二部の合唱、演芸に進めれた。

 合唱の部では、小学校児童と中学校の生徒の合唱で、児童生徒の真摯なお祝いの歌に高齢者たちは喜んで耳を傾けて聴いていた。

 問題点は、第二部の演芸の演歌ショーであった。ここで出席者の約3割の人が席を立って帰ってしまった事実である。もともと1割ちょっとの人しか参加しない敬老会である。何か問題があるのではないか。

Dsc06812s   小学校2年生児童の熱唱 

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 演歌ショー

 

敬老会での演歌ショー

 今時、誰が演歌ショーを見て喜ぶのかである。このレベルの演芸はテレビ上で氾濫している。今の時代、敬老会として演歌ショーでお茶を濁すのは10年前の発想である。主催者側の安易な考えが現われている。

 演歌ショーでは、敬老会参加者のごく一部の人間しか喜ばない。これは趣味の世界である。趣味は千差万別でごく一部の人だけに当てはまる。対象者の1割しか関心のない出し物では、敬老の意味がない。

 

人生あと3回の敬老会

 敬老会参加者の平均年齢は81歳である(77歳~90歳の参加者で計算)。参加者を見ていると、杖をつき、車いすで参加して、かなり体が不自由な老人が大半である。日本人の平均寿命が83.98歳(2016年)だから、あと3回しか敬老会に参加できない。限られた人生の残り時間で、好きでもない演歌ショーに付き合わされ、残り時間が奪われるのは残酷である。だから良識ある人は、敬老会に参加しないし、演歌ショーの時間になると席を立つ。

 私の知人に聞いても、そんな敬老会なら参加しないという仲間が全員であった。数年後、私も敬老会の対象者になるが、この敬老会内容なら、絶対に参加しない。

 

時間という残酷さ

 主催者側は、時間など永遠にあると思っているようだが、高齢者には、時間は待ってくれない。時間は残酷に過ぎて行き、死は明日かもしれない。そんな状況で、敬老会で1年ぶりに仲間と再会できたのは、限りない喜びであり、手を取って話し合いたい気持ちであろう。それが椅子に拘束されて、黙って歌を聴くだけでは辛かろう。それはテレビで見れば済む話である。

 

残された時間

 私は今年、癌が発見されて、手術をした。自覚症状がなく発見が遅くなり、ステージ3であった。手術後、医師からは余命2年を宣告された。だから残された命の時間の重要性を痛いほど感じる。

 今回の敬老会参加者の平均余命3年とあまり変わらない。高齢の敬老者は、いつも人生の残り時間を考えているはずだ。だから演歌ショーになり、参加者の3割が席を立つのも故ある事。主催者側が、それに無頓着である。

 

時間の浪費   p 35

 その原因はどこにあるのか? 君たちはあたかも自分は永久に生きられるかのように今を生きていて、自分のいのちの脆さに思い致すことは決してない。いかに多くの時間がすでに過ぎ去ったかを意識しない。時間なぞ無尽蔵にあるもののように君たちは時間を浪費している。そうやって君たちがどこの誰かに、あるいは何らかの事に 与えているその日が、実は君たちの最後の日であるかもしれないのに。死すべき者のように君たちは全てを怖れ、不死の者であるかのようにすべてを得ようとしているのだ。

  「人生の短さについて」3-4

 中野孝次著『ローマの哲人 セネカの言葉』 岩波書店 2003 年

 

仕事の価値

 仏師の松本明慶先生は「俺は夢の中でも仕事をしている。そこで浮かんだアイデアを起きてから、彫って形にする」と、先日、静岡伊勢丹の松本明慶仏像彫刻展の会場で私に言われた。敬老会主催者は、敬老会の企画を仕事としてこなしたのだろうか。利権に縛られて演歌ショーをずるずると続けているのではないだろうか。

 仕事とは、「事」に「仕える」と書く。寝ても覚めても仕事を考えていると、素晴らしいアイデアが生まれてくるようだ。いい加減に「事」に仕えるから、アイデアが生まれない。それでは、やっつけ仕事では、感動は生まれない。却って高齢者の迷惑になっているのではないか。高齢者の大事な残り時間を強奪していなのか。

 

仕事とは

 仕事とは付加価値を生む営みである。敬老会の余興の演歌ショーが、殆どの高齢者に拒否されている現状では、主催者だけの自己満足の「作業」になっている。仕事は相手に喜んでもらって、なんぼである。私は、後世の人が価値を認めてくれるような「仕事」を目指している。仕事は己の自己満足の為ではないのだ。

 

改善案

 高齢者は、仲間と残った人生時間を語りあう場を提供すべきと思う。式次第が終わったら、お弁当を皆で食べて団らんをする場を提供する。昔の人生の戦友と語り合う場を提供するのが良いと思う。主催者側には、手間はかかるが、費用は発生しない。その昔は、敬老会で、そういう設営がされていたと聞く。それが面倒なので、主催者側の都合で止めになってしまったようだ。

 だから現状は、敬老会対象者の1割強しか、参加しないのだ。改善が望まれる。

 

2019-09-29   久志能幾研究所通信No.1352  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年9月22日 (日)

大垣の地価下落は、大垣市長の無能経営が原因

市長の使命

 リーダ(社長、市長)の使命は、任された組織(企業、都市)の価値を上げること。組織(都市)の価値は下記で評価される。その評価値が減れば、付加価値も下がる。その評価は、企業では株価であり、都市では基準地価である。それは万人が評価する神のような評価である。いわば商売の神様からの通信簿である。己と言う人間も、その組織の経営のやり方で、世間から評価される。

 

組織の価値

 各都市の19年基準地価が発表された(2019年9月20日)。中部圏の主要な都市の中で、大垣市だけが地価下落である。他の主要都市はリニア景気で全て上昇である。大垣市長・小川敏氏の経営能力がない為である。それが、神の声として公開された。要は50年前のテストの成績(記憶力)が良かっただけで、経営能力のない人が大垣市の市長で君臨したため、大垣市が没落した。この50年で経済の価値観が変貌したのだから、現代に必要とされるトップの能力項目も変わった。

小川敏氏は市長として経営能力なし

 小川敏氏は時代に取り残された旧態依然たる化石のような人物である。その人物が市長の座に18年も居座るから、大垣市民が巻き添えで被害を受けた。地価が半分に暴落した。大垣市経済が没落した。子供たちへの教育投資が県下最低レベルとなった。それに対して小川敏市長は、都市の経営能力がなく、なす術がない。なにせ18年間も、連続で地価が下がり続けているが、間違った手を打ち続け、その悪手の反省もせず、それを恥じず、諫言を退け、市長の座に居座っている。

 

基準地価2年連続上昇、中部圏で上昇、下落の2局化

 岐阜市や多治見市、中津川市など利便性が良い都市の地価が上昇した。それに対して、大垣市だけは、18年間、連続で下落である。大垣市長の都市経営の無能さが数値に現れている。

 名古屋圏では、商業地が3.8%、名古屋市は7.5%、知立市は3.8%、刈谷市は3.4%、高山市は4.5%、の上昇である。大垣市だけが下落である。

大垣市の地価推移(2019年、2018年)

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上図は今年と昨年の基準地価。単位:一㎡当たり千円、2019年9月20日、日本経済新聞より

自分の価値

 人間を人間たらしめる要素として、本質的要素と付属的要素がある。本質的要素とは、徳性である。徳性とは、明るさ、清さ、人を愛す、人に尽くす、恩に報いる、誠実、正直、勤勉である。付属的要素とは、徳性の発露を助ける要素で、知識、知能、技能である。(安岡正篤著『人物を修める』より)

 付随的価値である知識力が高いだけで、若い時に自惚れて人生を歩むと、その後の人間的な成長が出来ない。いくら記憶力が良くても、高学歴でも、それは経営能力とは別の能力である。

 人は学び続けなければ、人間でなくなってしまう。学び続けないと、人間は、本質的な動物のレベルに堕ちてしまう。安岡正篤師の言葉である。人前でギネス水饅頭の共食いを自慢する人間に落ちぶれる。それは爬虫類の脳に支配された動物の行為である。だから全国で笑いものになる。

 大垣市長の小川敏氏は、付随的な要素の記憶力は良くても、人間として本質的な要素が劣ると言えるのではないか。人間的な学びをしていないのではないか。小川敏市長は18年間も市長に居座って、大垣市を没落させた。それを認識もせず、責任も感じず、18年間も無様な姿をさらしたのだから、残りの任期2年間で挽回など夢の夢。

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   「修身」のテキストより

 

企業価値の評価項目

 収益性

 安定性 

 将来性

 給与 

 働きやすさ

 

都市の価値の評価項目

 観光の魅力度

 工業の生産額(生産地としての魅力)

 商業の売上高(商売の魅力)

 住居の魅力(利便性)

 子育ての魅力

 小学中学校の教育体制

 日本遺産の魅力

 スポーツの魅力

 芸術の魅力

 グルメの魅力

  大垣市は全ての項目で落第となった。小川敏市政以前は良かった。

 

自分と言う「人間組織」の評価項目

 本質的要素 心の徳性

 付随的要素 知識、知能

 体の健康要素

  五臓六腑の支配者が己

  五臓六腑を作る37兆個の細胞の支配者が己

 心の健康要素

 

大垣市の地価推移(2001年以降)

 2001年の地価を100として2018年の地価は

  (公示地価、基準地価の総平均)2001年より小川敏氏が市長就任

 大垣市  49.5

 岐阜市  64.4

 一宮市  75.0

 名古屋市 145.1

 大府市  90.2

 刈谷市  107.2

 安城市  99.0

 岡崎市  94.3

 

        大垣市地価平均    前年比  変動率

2001年[平成13年]   12万4222円/m2  -7.98%  下落

2002年[平成14年]   10万8425円/m2  -10.10%  下落

2003年[平成15年]   9万6470円/m2   -9.65%  下落

2004年[平成16年]   8万3482円/m2   -8.56%  下落

2005年[平成17年]   7万3836円/m2    -7.04%  下落

2006年[平成18年]   7万2277円/m2    -4.20%  下落 

2007年[平成19年]   6万8535円/m2   -1.85%  下落

2008年[平成20年]   6万9942円/m2   -0.16%  下落

2009年[平成21年]   7万1687円/m2   -1.40%  下落

2010年[平成22年]   6万7237円/m2   -2.82%  下落

2011年[平成23年]   6万5702円/m2    -2.36%  下落

2012年[平成24年]   6万3941円/m2    -2.41%  下落

2013年[平成25年]   6万3216円/m2    -2.13%  下落

2014年[平成26年]   6万1898円/m2    -1.31%  下落

2015年[平成27年]   6万1495円/m2   -0.78%  下落

2016年[平成28年]   6万0585円/m2    -0.57%  下落

2017年[平成29年]   6万0692円/m2    -0.50%  下落

2018年[平成30年]   6万1540円/m2    -0.39%  下落

2019年[令和元年]    6万2036円/m2     -0.47% 下落

 大垣市の公示地価・基準地価マップ・坪単価 - 土地代データより 

 ※変動率は、各地点の変動率の平均となります。(平均地価の変動率ではありません)

  https://tochidai.info/gifu/ogaki/  

 

 

大垣市の経済の没落

 小川敏市長が、自己満足の無能な作業を18年間も続けるので、

 大垣市の平均地価が50.2%減った。

 大垣市の人口密度が58.3%減った。

 小売商店数は35.7%も減った。

 (2018年には46.7%も減ったと推定(回帰分析))

 小売商店従業員は30.4%が消えた。

 (2018年には39.8%が消えたと推定(回帰分析))

 教育・学習支援の従業員の58.8%が消えた。(8年間で)

 小売業商品販売額が16.6%減った。

 (2018年には21.7%も減ったと推定(回帰分析))

  (以上は2001年~2014年 大垣商工会議所のデータ)

20190821

各市の教育費比較

 大垣市の教育は県下最低レベル

          一人当り予算   児童生徒数 

         千円  大垣100で   人

 多治見市    735    158    8,862  

 岐阜市     529    114    32,074  

 可児市     517    111    8,352   

 大垣市     465    100    14,400  

 各務ヶ原市   445     96    12,525   

 刈谷市(愛知県)918    197    11,120  

 

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 大垣市の救世主よ、出でて大垣を救いたまえ。

 

2019-09-22   久志能幾研究所通信No.1345 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年9月20日 (金)

「あいち航空ミュージアム」は人生を語らず

 県営名古屋空港にある、昔の名古屋空港のターミナルを改装して作られ航空ミュージアムである。2階のエントランスから入場するとすぐ、レオナルド・ダ・ヴィンチが設計したヘリコプターが出迎えてくれる。趣向を凝らしたのはよいが、その造りはクラフトマンシップに溢れてはいない。安っぽい感じがするのが残念だ。その後、世界の名機100 機の1/25スケールのソリッドモデルの展示である。1階に8機の実物機の展示がある。

 全体を通して、飛行機マニアの私をワクワクさせてくれる感じがない雰囲気が残念である。

Dsc06743s   あいち航空ミュージアム

Dsc06657s   レオナルド・ダ・ヴィンチが設計したヘリコプター

Dsc06658s 世界の名機100 機の1/25スケールのソリッドモデル

Dsc06661s   一階の全容

博物館の魅力度

 中部圏に4つある航空博物館の中で、もう一度、行きたいという気にさせてくれない博物館であった。何か魅力が少ない。

 セントレアの「フライト・オブ・ドリームズ」なら、建屋の上階からB787を見下ろしながらコーヒを飲んだり、食事をしたりする楽しみがある。ショップで飛行機のパーツを探す楽しみがあった。シアトルの街を模したレストランで食事の楽しみもある。

 「岐阜かがみがはら航空宇宙博物館」は展示に工夫があり、再度行きたいという気になる。飛燕も敬意が払われて展示されている。

 「MRJ ミュージアム」は金と手間がかかっていた。(見学記は次回に掲載予定)

 ところが「あいち航空ミュージアム」は広さ、展示機、喫茶店、ショップ等が全て中途半端である。

 

展示の工夫の欠如

 2階の通路からYS11を撮影しようとすると、2階通路外に設置された照明装置の部分が機種の頭部にその影が入ってしまい、写真が台無しになる。もう少し飛行機マニアの写真撮影を考慮した機器の配置を考えるべきだと思う。何も考えていないお役所的な展示スペースの配置である。そこで最初に違和感を覚えた。

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 YS11 照明装置の部分が撮影の邪魔

 

博物館での物語

 博物館は、博物館の商品(展示品)を並べればよいものではない。博物館の展示にもストーリが必要とされる。博物館も書籍と同じで、伝達目的と、その伝達手法、ストーリが必要とされる。博物館を見学に来た人に何を伝えるのか、訴えるのかが問われる。この「あいち航空ミュージアム」はそれが希薄で、ただ飛行機を並べただけという印象を受ける。

 その片隅に人目をはばかるようにゼロ戦が置いてある。そのゼロ戦の技術の何がすごいのか、それが博物館として「記述(展示)」されていない。

そのストーリは、

 「こんにちは。ようこそ。これがレオナルド・ダ・ビンチのヘリコプターですそれがどうした? その次の話は? 段落欠如!) これが名機100機の1/25スケールの模型です。一階は実物のヘリです。隅に置かれたのは日陰者のゼロ戦です。後は日本初の旅客機YS11、三菱重工が作ったビジネス機MU2を展示しました。ついでにお土産を買ってヨ。さようなら。というが如くである。

 で、何が言いたいのだ? と疑問を呈したくなる。この博物館を設計した人の思考回路に疑問を感じる。

 

人生ストーリ

 人生で出会う物語にはストーリがある。そこで言いたい結論があるはずだ。そのストーリに論理性、物語性、結論がなければ、その違和感を覚えて、一度、立ち止まるべきなのだ。論理性のないストーリ-は破綻する。そういう意識が人生の危機管理ともなる。私が人生で出逢う事象には、そのストーリー性を常に考えている。

 

展示機

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2019-09-20   久志能幾研究所通信No.1343 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年9月10日 (火)

講演「やれる理由こそが着想を生む。」

 今日、日経ホール(東京大手町)で、「はやぶさ」のプロジェクトリーダの川口淳一郎氏の講演を聞いて感銘を受けた。そのエッセンスを紹介する。

 

シンポジウム Smart Work経営 日本の挑戦

基調講演「やれる理由こそが着想を生む。」

はやぶさ式思考法

講師 川口淳一郎氏(宇宙航空研究開発機構(JAXA)シニアフェロー)

2019年9月10日 日経ホール(東京大手町)

 

 「はやぶさ」は、2003年5月9日に宇宙科学研究所(ISAS)が打ち上げた小惑星探査機である。イオンエンジンの実証試験を行いながら2005年夏にアポロ群の小惑星イトカワに到達し、その表面を観測してサンプル採集を試みた後、2010年6月13日、60億 kmの旅を終え、地球に大気圏再突入した。地球重力圏外にある天体の固体表面に着陸してサンプルを採取して、地球に帰還するという偉業を、世界で初めて成功した。

 

歴史

 時に1969年、アメリカNASAは月面着陸に成功。1970年、日本はやって人工衛星「おおすみ」の打ち上げに成功したが、当時の宇宙開発研究者はどうやったらいいかを悩んでいた。我々は何をすべきか。このままアメリカソ連の後追いをするだけでいいのか、と。

 後追いの開発、それは、リスクの少ない、批判を浴びない選択である。

 我が国の宇宙開発の先が見えなかった。議論をして、その結果、「小さい天体から試料を持って帰ってくること」を目標に決めた。小天体こそ、宇宙誕生の痕跡を残している。それを解析すれば、その宇宙誕生の未知のベールを剥がすことが出来るのだ。1985年のこと。

 

NASAの後追い

 2016年9月8日、アメリカはNASA版「はやぶさ」打ち上げた。日本に遅れること13年である。NASAも「小天体こそ、宇宙誕生の痕跡を残している」ことに気が付き、その計画を実施した。「はやぶさ」とそっくりである。

 

心から始まる

 「全ては心から始まる。体はそれに付いてくる」

 サーシャパメン 全米全豪を制した大坂なおみのコーチのアドバイス

 サーシャパメンはメンタルで大阪なおみを支えた。

 京セラの稲盛和夫氏は『全ては心からはじまる、心におわる』という本を出している。

 

伝統の力とは何か

 駅伝競走にように、そのメンバーが変わってもよい。その実力は環境が育てる。環境が育てた自信である。

 自分達がやらねば、やれる自信を持つ事が伝統の力である。

 

 思うこと: 小川敏市長は、黙って実質的に事業仕分けのように、子供達の教育予算をカットして、子供一人当たりの教育費を県下最低レベルにしてしまった。だから小川敏市長は、大垣の伝統まで抹殺しようとしている。環境が大垣市の未来を支える子供を育てるのだ。その大垣の子供達の未来が危ないのだ。小川敏市長を廃して大垣を変えなくては、大垣が滅びる。

 

親方師弟関係

 JAXAの先輩には変人が多かった。ひどい言い方で皮肉を言われたことが多い。しかしその本意は、無知の知を知れ、であった。本当の力は、自分で獲得したものだけである。教えてもらったことは、実力ではない。

 その獲得手法は、親方師弟関係である。親方は、決して弟子に教えない。弟子は親方の背中越しに、親方の技術を盗む。盗んだものは決して忘れない。そのためには親方が常に現場にいることが大事。ISO9000では、ドキュメントを残せばよいと書いてある。しかしそれでは、本当の実力はつかない。現場で親方から盗んでこそ、実力が付く。

 

智者見於未萌

 「見えるものは、皆、過去のもの」 川口氏の師 長友教授の言葉

 愚者闇於成事、智者見於未萌

 愚者は成事に闇く、智者は未萌に見る  『戦国策』

 意味は、「愚者は形になってもきがつかない。智者は未萌を見る。」だから長友教授は、若い人に、その芽を探して歩かねばならないと常々言っていた。

 

価値ある国を作る

 米国エンリコ・フェルミ研究所で荷電粒子を加速する巨大な加速機を作った時、「この機械で、国を守れるか。何の価値もないではないか」と反対派の議員がかみついた。「しかしこの機械で、守るべき価値ある国を作ることができる」とプロジェクト責任者のロバート・ウィルソンは反論した。

 これは民主党の事業仕分けと全く同じ考えである。(民主党に国を任せたら、国が亡ぶと私(小田)は思う。)国民が自国の未来に自信を持てなくなったら国はおしまいである。その自信を付けるのが大きな国のプロジェクトである。国民が夢を見れなくなったら、飯も食えなくなるのだ。あの国はコピーしか作れない国だと思われたら、おしまいである。

 民主党の時代、「はやぶさ2」の予算が事業仕分けで半年間、凍結された。「はやぶさ2」はその間、国から見放されて宇宙空間を飛んでいた。幸い、半年後に政権交代があり、予算が復活した。その間、民間企業がその運営を支えてくれた。

 

人財育成

 自分がシニアになって思うのは、ジュニアには自分を超えて成長して欲しい、ということ。人財育成の重要性を感じる。

 

ポリシーの大事さ

 欧米は、1000年、2000年に渡る異文化との戦いで、ポリシー(戦略)が大事だと分かってきた。

 日本人は出来ること(得意なこと。戦術)をやる方が楽なのだ。作ってからどうするかを考えているから、欧米に支配される。

 

未来への道を

 ピラミッドの土台作りに一生をかけるより、尖った高い塔を先に立てる挑戦に取り組んで欲しい。そうすれば回りが出来てくる。

 「人が夢を造るのではない。夢が人生をつくるのだ」大谷翔平

 不完全でも新たなページを開かないと、新たな世界は開けない。

 超変人の集まりが川口淳一郎氏の先輩達であった「こうすればできる」という思想をJAXAで糸川博士から受け継いだ。

 全てはやれる理由を見つけて、挑戦しない限り、成果は得られない。

 我々は自信を持って、取り組めばよい。他国を模範にする必要はない。

 新しいプロジェクトには、レシピは不要である。自分で考えるべきだ。

 若い人には、やれる理由をみつけて挑戦して欲しい。それで新しい日本の未来を作って欲しいと願っている。

 

2019-09-10   久志能幾研究所通信No.1334  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年9月 3日 (火)

志天王とは ― 魂の叫び

 佛の世界にも仏界の中枢の四方を護る四天王がおわします。四天王とは、持国天、増長天、広目天、多聞天である。その仏の世界を凝縮した自分と言うご本尊を護る佛が守り佛である。

039a0676s   高野山 中門 ‎2015‎年‎4‎月‎25‎日撮影

039a0694s  高野山の中門を護る広目天  松本明慶大仏師作

039a0695s   高野山の中門を護る持国天  松本明慶大仏師作

私の守り佛

 私の人生の四方を文殊菩薩、普賢菩薩、観音菩薩、虚空蔵菩薩が守っている。そのうち、虚空蔵菩薩が私の守り佛である。

 この仏像は、松本明慶先生が高野山の四天王像の納佛が終わってから、製作をしていただいた。私の家の宝である。

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4k8a04251s  虚空蔵菩薩座像  松本明慶大仏師作

 

生ある万物は欲を持つ

 「欲」とは、生あるものが「谷」に蹴落とされても「欠」けないものである。最大なる欲が生存欲である。宇宙にも沸様にも欲がある。宇宙にも理にそった順法という欲がある。人間の理念が作り出した佛様にも、人を救いたいという欲がある。欲のなくなったとき、それは無機質なものに変わり、死を迎える。

 人として欲がある以上は、できるだけ大きな欲を持ちたいものだ。金儲け、性欲、食欲、権力欲、名誉欲などの小さな欲ではなく、人類に貢献するような大きな欲を持ちたいもの。その大きな欲こそが「志」である。志なき人は、単に生存欲のみの畜生の存在でしかない。

 

大きな欲

 「欲箭清浄句」と般若理趣経にある「宇宙を生かし、宇宙を生み出してきたほどの大きな欲を持って生きよ」と説かれる。薄汚れた小さな欲ではなく、世の中を良くしていこう、充実して生きようという大欲を持てという。そうすれば自ずと清浄になっていくはずだと。

 

経済とは

 「経済」はもともと仏教用語であり、「経世済民」のことである。「経」とは全ての人が助かる真理を束ねた紐のことである。「済」とは「救う」ことである。つまり「経済」とは世の中の人を救うために沸が行う活動である。要は「みんなが仲良くご飯を食べられる仕組み」の意味である。経済観念の無き企業経営は戯れである。理念なき金儲け活動は、畜生の餌漁りである。

 

経済無視の小川敏市政

 小川敏市政のように己の名誉欲だけで、18年間の無為無策で、大垣経済を衰退させ、大垣の地価を半分に暴落させ、大垣駅前商店街を消滅寸前にさせ、百貨店ヤナゲンをこの8月31日に閉店に追い込み、大垣の商業人口の8,800人の職を奪ったのは、「経世済民」に反しており、大垣市長として落第である。

 

志天王

 志天王とは、人が誰でも持っている沸性である。それの存在に気がつけば生き方が変わる。佛はどこにもいない、己の内におわします。自分の「魂(オニ)」が志天王である。「鬼」が「云う」と書いて魂である。自分の魂の叫びに耳を傾けよう。お陀仏教は、志天王が事業広報部長である。

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 「魂(オニ)」 松本明慶大仏師作

 

志天王シリーズ

 自分が、その志天王になった気で、我が半生記を綴ったエッセイを、本ブログのカテゴリー「志天王」シリーズに掲載している。ご参照ください。

 l1_吾が人生の師天王

 l2_志天王が観る世界

 l3_書天王が描く世界

 l4_詞天王が詠う老計・死計

 

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  我が家の仏壇に納めるため馬場恵峰先生に書いて頂いた般若心経

 

2019-09-03   久志能幾研究所通信No.1327  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2019年8月30日 (金)

私の行動8原則 「一期一会磨墨全智」

1 時間は命として管理する。

  命とは自分が一生の間に使える時間の総量。

2 健康を管理する。

  健康でなければ、何事も成就できない。

  体も心も健やかである事。

  死んでもいいが、健康が大事。

  生死は神仏の管轄、健康管理は己の責任。

3 ご縁を大事にする。(ご縁は管理はできない)

  自分の幸せはご縁が運んでくれる。

  舞い込むご縁の「縁相」を見抜く力をつけるため精進する。

  縁は良きも悪きも変装してやってくる。誠意で接すること。

  相手の対応を見れば、化けの皮が観える。

4 努力よりも選択を重視して決断する。(優先順位を重視)

  間違った道でいくら努力をしても幸せになれない。

  オカルト教団に走って、13階段に上った人もいる。

  何に「人モノ金情報」を投入するか選択・決断する。

5 現地現物で、本質に迫れ。

  Go and See for Yourself to Thoroughly Understand the Situation.

6 他への貢献を大事にせよ。

  与えたものが10年後に自分に返ってくる。

  利己だけの人生は、獣の生き方。

7 自分の強みを活動の中心に据える。

  己は万能ではない。それをわきまえ、強みを活用する。

  強みを強化すれば、弱点は人間味となる。それが愛嬌だ。

  完全無欠の人間を目指すとは神を目指すこと。

8 目に見えないものに感謝する。

  今、自分があるのは、ご先祖、神仏、天、自然のお陰である。

  それに感謝しない人は、傲慢である。

  そういう人は、自分とは縁がない人として遠ざける。

 

一期一会磨墨全智

 今、自分がなんとか生きて生活できているのは、上の8つの原則を守ってきたからだと思う。60余年間の人生で、現地現物で確認した結果として、そんなにも間違った選択はなかったと思う。この原則は、今まで接した師や著書で得た言葉を参考に、作る上げた私の原則である。

 私も、山あり谷ありの人生であったが、そこから得た60余年間の経験を一言で表すと「一期一会磨墨全智」である。つまり一期一会で得たご縁と智慧をフル活用して人生を全うする、である。墨とは己自身である。磨とは硯という社会に自分自身を磨墨して、その経験から得た智慧を全うする、である。これも馬場恵峰先生とのご縁で生まれた言葉である。

P10504321s 馬場恵峰書画

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2019-08-30   久志能幾研究所通信No.1322 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年8月25日 (日)

道元禅師との仮想対話 切に生きる

弟子――「市長の行政で、なぜ発展する街と大垣市のように衰退する街が生まれるのですか」

道元――発展する街は、市長が努力をしているからだ。

弟子――努力をする市長としない市長がいるのは何故ですか。

道元――努力する市長は志があるからだ。

弟子――なぜ志のある市長とない市長が生じるのですか。

道元――志のある市長は、市長には任期があり、何時かは人として死ぬことを知っているからだ。志のない市長は、人間が必ず死ぬことを、本当の意味で知らない。その差である。大垣市の歴代市長が連続で現役死を遂げていることに、目を背けているからだ。永遠に市長の座にいられると思っているからだ。

 

 「道を得ることは、根の利鈍にはよらず、人々皆、法を悟るべきなり。精進と懈怠とによりて、得道の遅速あり。進怠の不同は、志の至ると至らざるとなり。志の至らざることは、無常を思わざる故なり。念々に死去す。畢竟じて且くも留まらず。暫く存ぜる間、時光を空しくすごすことなかれ」『正法眼蔵随門記』

現代語訳:(道を得るかどうかは、生まれつきの利発さや愚かさによるものではない。修行する人は皆必ず悟りに達することができる。ただ一所懸命になって精進して市長道に邁進する人と、怠けて安易な方法に走る人との間には、当然早い遅いの差が生じる。精進するか怠けるかは、志が切実かどうかの違いによる。志が切実でないのは、人生が無常を思わないからだ。人は刻々と死につつある。こうして生きている時間を大切にして、自分を磨いていかなければならない)

 「命は光陰に移されて暫らくもとどめが難し、紅顔いずくへか去りにし尋ねんとするに蹝跡なし。」『修証義 第一章』

 

切に生きる

 切に生きるとは、ひたすらに生きる、である。今ここの一瞬一瞬をひたむきに生きる。小我を忘れ、何かに懸命に打ち込む。その時、生は本然の輝きを放つ。

 志のある市長は、一過性の宴のギネス水饅頭の早食いで有頂天にならない。ひたすら市民の為に働くのだ。

 

市長道

 市民税を無駄遣いしないのが正しい市長道である。小川敏市長は、市制100周年記念行事で散財して、予算3億円余が、実際は3億5千万円ほどになり、大垣市の財政に5千万円程の穴を空けたようだ。予算の使用用途は、市長が強欲で作った条令でマル秘扱いなので、不明だが、状況証拠と推定値での話である。市役所の各部に経費節約、外部業者への支払い停止等の大号令をかけて、大混乱のようだ。小川敏市長の節約との号令とは大違いの無駄遣いの尻ぬぐいである。

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 馬場恵峰卒寿記念写経書展写真集「報恩道書写行集」久志能幾研究所刊より

 

2019-08-25   久志能幾研究所通信No.1317  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2019年8月24日 (土)

「自己チェックリスト」という仏様(5/5)

---時間---

人生というものは、チェス・ゲームのようなもの。

  その対戦相手は時間である。

  もし貴方がためらっていたら、相手はどんどん先に進んでしまう。

  あなたの対戦相手は決して優柔不断でないのだ。

即断即決   決断が遅くないか、優柔不断でないか?

春風秋雨  

  前倒しの取り組み 

  → 今できること,できる状況になったことは即実行

  見切り発車する先見性を。競争社会ではスピードが最優先。

  今日では遅い。敵は昨日済ませている。

  今日でも遅いのに明日では・・・

  判断ミスと思ったら、直ぐ修正すれば良い。

   決断を出さなければ、修正も出来ない。

  決断した内容の70%程が当たっていれば、皆は付いてきてくれる。

  その決断は、スピードが必要か? 傲慢でないか? 待つか?

  我慢も一つの決断。

 

徐害省事*4

  一利を興すは一害を除くに如ず、一事を生むは一事を省くに如ず

  全部自分で背負込まなかったか?

  物事の絶対量には限界あり。部下に任せられないか?

  仕事時間中に、余分なこと、考えで惑わされなかったか?

  (上司に雑談へのスキを見せなかったか?)

死金、死時間を使わなかったか?

今日、新しい「時間を稼ぐアイデア」を出したか? 

莫妄想  

  考えても仕方のないことを考えかはしなかったか? 時間の無駄

  約束の時間と、時間のけじめを大切にしたか?

時間とは一分いくらで売れる貴重な商品。

  仕事、時間の見切り基準を持っているか?

  無駄時間を作っていないか?

  だらだらした居残りは、労働ではない。

自分の価値観を。起床時間の変動はなかったか?

相談事は解決策をもって、行ったか?

疑問点があればすぐ聞き返したか? あとで聞くのは時間の無駄。

部下の注意はその場でしたか?

  後からでは意味がない。見逃しが組織をだらけさせる

重要な仕事でなく、安易な仕事から手を着けていないか?

  問題を先送り、嫌なこと、抵抗ある状況から逃げなかったか?

  この状況が鍛練の元。

  飛び込みの仕事の重要度を冷静に判断できか?

  自分の今やっている仕事が最優先 

    部下の指導もする。この件が分からない人が多過ぎる。

  机の上の資料は即日決裁したか?

  一時に一事をやり通したか?  次の日に残さない

  午前中の貴重な時間を資料、本を読むような安易な事で使わなかったか?

文書は従来の2倍、人の2倍の時間かけてチェックする。

 (急ぎなら尚更チェックを)

  自分の書類は人より2倍間違いが多いと認識せよ。

人より早く歩いたか?

  追い抜かれたら抜き返す(時間節約、ダイエット,老化防止のため)

メモはこまめに。電話をかける時もメモしてから

整理整頓  乱雑は凶を呼ぶ

再発防止  同じミスを繰り返すほど時間の無駄はない。

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  馬場恵峰書

 

2019-08-24   久志能幾研究所通信No.1314  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

「自己チェックリスト」という仏様(4/5)

---謙虚---

謙虚さと笑いがあったか?

 謙虚しすぎると萎縮する。人生に勢いは必要だが行き過ぎは傲慢だ。 

現場主義

  五感の経験が直感力を高める。

  1日に一度は現場に。意識して何を観るかを考える。

上司,部下の陰口・厭味・愚痴・ぼやきを言ってないか?

  厭味を言う人間は2流

負け戦は誰でも反省する。勝ち戦の時にこそ反省を。

 なにか至らなかったことがあるはず。

 1日に1通の反省書を。記録に残すこと。

自慢話をしたり、褒めることを暗に強制しなかったか?

  自慢が謙虚を駆逐する。

何故か? 何故か? 何故か? 本当にそうか?

 思い込みは無いか?  再確認を

公私の区別が下へのシメシとなっているか?

 鬼神に対してやましいことをするなかれ

誰かに批判されたか?

  批判されて初めてプロの仕事。褒められるのはヒヨコ。*2

読書したら同じ時間だけ考えたか?

  思考なき読書は「洗脳」と同じ。

自分の立場と自尊心を混同するな。

人生とは、障害と困難の克服なのだ。

自分の弱さを知るには、失敗は正確な物差しとなる。

失敗は自分の弱さを正す機会だ。

本気でやっていると誰かが助けてくれる。

 

---その他---

叱るべきときに,叱っているか?

  好き嫌いで人を区別していないか?

  感情を込めなくては叱れない

自分自身の体の管理が出来ているか?

  特に酒に対して自制心は(酒は頭に悪い)

発表

 準備が自信をつけ、練習が自信を大きくし、場数が自信を持たせる。

  継続が自信を作り上げる。

成果は仲間と分かちあえ。

 

注記)*1:米長邦雄著『人間における勝負の研究』参照  *3:添付資料10-4 参照

   *2:添付資料10-3 参照    *4:耶律楚材   *5:川上哲治

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   松本明慶大仏師作 聖観音菩薩

     観音様の眼で観る事

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2019-08-24   久志能幾研究所通信No.1313  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。