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2020年7月28日 (火)

普賢菩薩と文殊菩薩の教え  大垣の末路

 普賢菩薩は文殊菩薩と共に釈迦如来の両脇侍として、尊ばれてきた。仏教を信仰し、精進に努める誓いと行いを求めて努力をし、信仰者を守護してくださる。普賢菩薩は象に座しておられる。象は地上の動物の中で一番大きな生物で、力を象徴している。象は大力を持ち何者にも動じず、菩提(悟り)に運んでくれる徳を持っている。

 文殊菩薩は釈迦如来の両脇侍として、大乗仏教の上頭とされる。三人よれば文殊の智慧というにように、文殊菩薩は智慧を象徴するみほとけである。経軌によると文殊菩薩は清らかな心を持つ童子の姿とすることが記されている。

 また文殊五尊像は、獅子(威厳を象徴)に座した文殊菩薩とその従者たちが、海を渡って飛来する情景を表し、中国山西五台山はその聖地として巡礼者の信仰を集めてきた。

 以上、松本明慶著『慈 大仏師松本明慶作品集』(2004年 小学館)を引用・編集。

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  松本明慶大仏師作 普賢菩薩  文殊菩薩

 

AI

 菩薩界には智慧を象徴する佛はおわしますが、知識を象徴する仏様はいない。知識が欲しければ、コンピューターで検索すればよい。その昔は辞書であった。それがコンピューターになっただけだ。今流行りのAIも、所詮、今までの知識を基に条件分岐と多変量解析、回帰分析で出した答えを応用しただけである。AIも人間の智慧には勝てない。AIには、愛も智慧もない。AIも、知識以上の智慧は出てこない。

 

知恵の象徴

 普賢菩薩も文殊菩薩も智慧の仏様であるが、その表現が興味深い。文殊菩薩は、右手に宝刀、左手に法典の巻物を握っている。それに対して普賢菩薩は合掌をしている。

 

 世の中は陰陽である。仁王さんの名で親しまれている金剛力士は、開口の阿形像と、口を結んだ吽形の二体から構成されている。それは陰陽を表している。

 同じように陰陽を表して、文殊菩薩と普賢菩薩は、片や宝刀、法典巻物を持ち、片や何も持たない。片や右足を組み、片や左足を組む。文殊菩薩を運ぶ獅子は目をカッと明け、普賢菩薩を運ぶ象は目を薄めに明けている。

 これは文殊菩薩が世の中の智慧を表しているのに対して、普賢菩薩は自ら湧き出る知恵を表している。両方があって、初めて真の智慧である。二佛が釈迦如来の脇侍として、左右を固めている。世の智慧と自らの智慧を使って、菩薩行を勤めよとの教えである。自分だけではダメなのだ。他人任せでもダメなのだ。

 

日本経営者の下劣伝

 大垣市長の小川敏のように、自分は東大出で賢いと自惚れて、人の意見を全く聞かないから、前職の伊藤忠商事でも排斥されたのだろう。だから日本の超一流の会社を辞めて、地方の超零細の家業を継がざるを得なくなったのだろう。その会社もいまだ超零細のままである。HPで従業員数や会社規模さえ公開していない状態だ。小川敏はその反省もせず、そんな傲慢な姿勢で大垣市を支配したから、大垣は没落した。小川敏を盲信した罰である。

 ソニーも東大出の社長が増えると、ソニーは創業の精神が薄れ没落していった。だからウォークマンを生んだソニーからは、iPodもiPhoneも生まれなかった。ジョブズはソニーから学んだのだ。ソニーの歴代社長は経営者失格である。ストリンガー元社長は、グローバル経済拝金主義に染まって、アイボの開発を止めさせ、ソニーの独創性の芽を殺した。そしてソニーを没落させた。

 日本産業界は、そんな大企業の社長が跋扈しているので、衰退の一途である。また大企業の不祥事が絶えない。知識に偏重した経営で、失敗したのだ。

 

知識に偏してしないか

 現代の学校教育は、どうしても知識に偏している。そうして、人間の徳といいますか、愛情というものが教えられていない。悪く言えば、“知恵ある動物”をどんどん育てている。だから間違ったら怖い。何をするか分からん。こういうことが一面に言えるのやないかと思う。

 昔はどうかといえば、昔も今もたいして変わらないと思いますけれども、昔は、人間として何が正しいかというとがまず先に教えられた。そうして人間の道といいますか、そういうことが分かってきた。そのうえにいろんな知識が必要である。知識が分かったら、その知識をもって、お互いのためになることを知りあうというようになったんです。

   『松下幸之助発言集4  全41巻』p226   PHP

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   馬場恵峰書

 

2020-07-28 久志能幾研究所通信 1681 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年7月27日 (月)

今週の推奨銘柄  大垣株は売り

カラ売り推奨銘柄

 憂言放言組織 大垣市株式会社(社長 小川敏(東大卒))  

 

買い推奨銘柄

 有志企業 福岡市株式会社(社長 高島宗一郎)

 福岡市政と大垣市政を比較し、絶望の極み - 久志能幾研究所通信

 http://yukioodaii.blog.enjoy.jp/blog/2019/03/post-7588.html

 

すでに起こった未来

 大垣の現在の没落の状態は、未来の大垣の兆

 それが「大垣未来ビジョン」の末路

 

推奨理由 

 現在、アメリカの年間成長率は3%、欧州が2%、日本が1%である。大垣市の小川敏市政この20年間の成長率はマイナス1%である。今後、日本は先進国に比較して相対的に衰退すると予想される。大垣は更に暴落すると予想される。

 都市の公示地価がその都市の成長度を神の啓示の如く表している。大垣市は、小川敏が市長に就任して、19年間で半分以下に暴落した。

 日本のこの30年間が、「失われた30年」と言われる原因は、日本と大垣が下記の状態であるからだ。

 市民として、日本国民として、どげんかせなにゃならぬ。

 

ダイバーシティ(多様性)が向上しなかった。

 日本はベンチャー企業を育てなかった。

 新しい取り組みを、政府と既得業者が潰した。

 いまだ親方日の丸の企業が跋扈している。

 大垣は既存企業の既得権が横行して、新しい店が生まれない。

  規制が多くて自由な経済活動ができなかった。

 利権がらみの政策が横行した。

 自分は目を広くしているだろうか?

 

女性の地位が向上しなかった。

 消費の7割は女性が握っている。

 高齢の古い頭の経営者では、市場動向が理解できない。

 だからGAFAやユニコーン企業(尖った企業)が日本に生まれない。

 

教育費をケチった

 日本は教育後進国になった。

 日本は大学、大学院への進学が、OECD中で平均以下(7ポント下)

 政府の教育費がOECD中で最下位。

 子供への教育投資費は、将来の年収に影響する。

 大垣市の児童生徒一人当たりに教育費は県下最低。

  大垣市の教育費は、刈谷市のそれの半分である。

 小川敏はその子供への教育予算を喰った。その金を自分達の給与に回した。

 大垣市役所の年収は県下一高い。大垣市の教職員の年間給与は岐阜市より200万円低い。

 自分は自分の成長のために金をかけているだろうか?

 

少子高齢化が激化

 サラリーマンの給与がこの30年間、下がりっぱなし。

 国民の給与が年々下がっていく国が、栄えた例は歴史にない。

 派遣社員や外人労働者を採用して、新しい雇用を創出しなかった。

 社員は将来が不安で結婚も子供も作れない。

 自分は挑戦を大事にしているか?

  私は47歳で科学工業英語1級に合格した。

  挑戦して3年かかった。

  私は還暦から国家資格試験に挑戦した。

  私は65歳で、久志能幾研究所を立ち上げた。

 

企業は人減らしばかりで、人を大事にしなかった。

 REO重視のグローバル経済主義経営の影響である。

 成果主義重視で、目先の利益ばかり追う経営に終始。

 目先の利益を追求して、未来への投資をしなくなった。

 人こそが10のモノを100にも1000にも創造してくれる。

 自分は人を大事にしているだろうか?

 

組織はその長の人格以上に成長しない

 日本の首相が頻繁に変わり、それも経済音痴ばかりであった。

 政界のクリーン度が下がった。(先進国中で平均以下)

  不正の横行

 社長のレベルが下れでsがった。

 日本企業の社長が利権と名誉欲で社長の座に執着、下品になった。

  東芝、日産、東電、ジェイアール西日本、三菱自動車

  小川敏は市長の座に執着して市政を澱ませた。

 

トップが古い経営に終始

  福岡市の高島市長は古い政治を捨てた。それで高度成長できた。

  日本と大垣は古い政治へ執着して衰退した。

  

新しい投資をしなくなった

 災害の多い日本国土に防災の投資は不可欠。

 それを「仕分け・節約」と称して予算を削るから、洪水等の災害が絶えない。

 大垣の小川敏は防災に金をケチるから、基幹道路が頻繁に水没する。

 自分は危機管理として身の回りに投資をしているだろうか?

  自分の成長のため、本やPCや研修に金を使っているだろうか?

  人生で最大の投資先は、自分自身。

 

挑戦しなくなった

  一番でなければ、ビリも同然。

  一番でなくてもよいと考えると、妥協が生まれる。

  一番を目指さないから、新しいことが生まれない。

  Sonyが没落して、appleが成長する。

  自分は志を高くして生きているだろうか?

 

国民の政治への無関心

 無関心のため、政治に腐敗が横行しても国民が怒らない。汚職議員・利権議員を当選させてしまう。小川敏は小賢しい細工で、無投票当選に持ち込み、5選・19年間の独裁政治を謳歌している。それで大垣は没落した。

 国会議員が、中国と裏でつながり、激安の製品輸入を許し、国内産業を壊滅させた。マスコミがグローバル経済主義・拝金主義の影響を受けて、正しい報道をしなくなった。 

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2020-07-27 久志能幾研究所通信 1680 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年7月22日 (水)

書評「死という最後の未来」

石原慎太郎・曽根綾子著 玄冬舎 1500円(2020年6月20日初版)

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 死という未知を学ぶ

 私はこの本を読んで、生きる勇気を貰った。死に対して達観できて、勇気を持って人生の収穫期を生きる勇気を得た。死の直前は、人生舞台の幕が下りる寸前のクライマックスである。カーテンコールを期待して最後の頑張りをしよう。良く死ぬために、よく生きる。そういう勇気をこの本からもらった。

 曽根さんは、自然界に身を置くと、その営みに感化されて、春夏秋冬の自然の営みで、人間もそのサイクルで老い、死ぬのが納得できるという。人間は自然界の中の小さな存在だ。今の現代人はそれを忘れている。

 久しぶりに読後感の良い本に出合えた。文中に示唆に富む言葉を多く見付けた。それを下記に記す。

                    2020年7月21日読破

 

 

石原 ホーキング博士は40年前の講演会で「高度な文明を持った星は、自然の循環が狂って、宇宙時間でいうと瞬間的に滅びます」と言った。彼の言う宇宙時間の瞬間的とは、100年である。

 ホーキング博士は永遠性を肯定的に説いた人で、そういうふうに語った哲学者もいない。それと同じことを、お釈迦様も法華経も説いている。(p117)

 

延命治療はやらない

曽根 人生の最期でやってはいけないこと。点滴・胃瘻、気管切開、酸素吸入。(p159)

 

 私の母も脳梗塞で、半年間、意識もなくベッドで延命治療を受けた。自分で呼吸ができないので、酸素吸入である。そばで見ていて残酷だと思った。自分なら早く死なせて欲しいと思う。付き添いの家族が不幸である。

 

曽根 人間の一生は「永遠の前の一瞬」。(p162)

曽根 本当の友情というのは、相手の健康や幸せを望むこと。(P169)

曽根 私の場合は何も残したくはないですけれど、棺に入った時に、誰か胸元に「ミッション・コンプリート」と書いた紙をおいてくれないかしら、と思いますね。(P178)

石原 織田信長が桶狭間の戦いに出かける前に、一差し舞ったのは「敦盛」。「人間五十年、下天の内を比べれば、夢まぼろしの如くなり。一度性を受け、滅せぬ者のあるべきか。これぞ菩薩の種ならむ、これぞ菩薩の種ならむ。死のは一定、しのぶ草には何をしようぞ、一定かたりをこすよの」

 人は、誰か死んだ後、なんだかんだと勝手なことを言うけど、全くおこがましい、ちゃんちゃらおかしいと信長は軽蔑しているんです。(P171)

 

曽根 寿命は、聖書の中で「ヘリキア」という言葉で出てくる。ギリシア語で、意味は3つある。それは寿命、その職業に適した年齢、背丈である。どれも自分の自由にならない。命の長さは神様が決めること。(P183)

石原 大自然の中では、誰も頼れない。そいう環境に身を置かないと脳幹を鍛えられない。今の若者は、辛いことを避けて経験しないから、脳幹が鍛えられいない。今の若者は、スマホに氾濫している情報を過剰に摂取しているから、本能が衰える。頭にはどっさり実がなっているが、支えなければ肝心の幹がやせているから、なにかあると簡単にポキンと折れてしまう。(P199)

 

曽根 やはり食が大事ですから。あとはリンパマッサージ。これは定期的にやって、血流をよくしています。目を使う仕事ですし、頭皮も全部揉んでもらうんです。気持ちがいいですよ。頭蓋骨の中の血流をよくすることも重要ですから。(P203)

曽根 私は50歳になった時から、寝る前に「3秒の感謝」というものを始めた。「今日までありがとうございました」と言うんです。もしその夜中に死んだとしても、けじめをつけたことになるでしょう。死ぬことは良い制度だと思います。

 だって、「あなた自由にやりなさい」とずっと生きていたら、どこでやめたらいいかわからないじゃないですか(笑)。(P205)

 私は寝る前に、仏壇の前で仏様とご先祖に感謝をしてから眠りにつく。私は曽根さんと同じことをしている。それがけじめになっていることを教えて頂いた。

 私は馬場恵峰師の教えに従って、朝は希望を抱いて起き、夜は感謝で眠りにつく。

曽根 人は、社会貢献することが大切。年老いて、誰しも外見がどんどん衰えていきます。その人を輝かせるのは「徳」だけなんです。社会にほんの少しの奉仕もしようと思わない人は、「徳」がないのです。

 古代ギリシア語の「徳」という言葉には、卓越という意味もある。奉仕に興味がない人は、卓越もしていない。

 「受けるよりは与えるほうが幸いである」(P207)

 現代の日本社会は、貰うことばかりに狂騒している。利他の心が失われてしまった。今の日本人は心の修養が出来ていないのだ。修身の教育が必要だ。

曽根 人の役に立てるということは、自分自身の希望になる。自分にも光を与えられるということなんでしょう。(P213)

曽根 私たちは、こと中年以降は、弱っている人たちや助けを必要とする人たちの存在を、絶えず意識して生きることが必要だと思いますよ。運命を嘆いてみたり、文句ばかり言っているような人は、誰かに与えるとか差し出すとか、心に寄り添うということがまったくないように見受けられますね。(P130)

 私は嘆きばかりしていたり、未来の話をしない人とは縁を遠ざけるように心がけている。その言葉の影響を一番多く受けるのは、本人自身なのに、その人はそれに気が付いていない。そんな人と付き合っては、自分の人生のフィナーレを穢すことになる。私は少しでも、皆さんのためになる情報を提供しようと取り組んでいる。

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2020-07-22 久志能幾研究所通信 1675 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2020年7月21日 (火)

安全無視・驕りの「大垣ガス」と闘う

 2012年に大垣ガスが、自宅の工事で、非安全な工事と非常識な対応をして、私は56万円(付帯設備を入れれば100万円近い)の損害を受け、泣き寝入りをして、2014年にこの事件を仮に収束させた。

 私がこの事件を記載する目的は、大垣市民の命の問題であるからだ。今の大垣ガスの体質では、大事故が起こる恐れがある。事故が起きてからでは遅い。

 

「仕事」と「労働」の違い

 「仕事」とは「事」に「仕える」と書く。仕事を顧客と思い、頭を使って、それに仕えることで自分を磨くための修行とするのが仕事である。

 「労働」とは、体を使って骨折りをすることである。苦しむ、疲れるの意味に転し、いたわるとの意味になる。金目当てで働き、やっつけ作業でするのが「労働」である。単なる奴隷の労働で心がこもっていない。

 2012年11月、大垣ガスは自宅のガス配管工事で、それを「仕事」ではなく「労働」で処理をした。このガス配管工事は、台所の床下が白アリに侵されたので、全面的に床を取り換え、新規にガス配管を敷設し、同時に床下換気扇を取り付ける工事をするために行った。

1p1030018s  白アリに食われた台所の床下 2012年10月13日

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   白アリに食われた柱

    大垣ガスの企業体質も白蟻に喰われて、ボロボロである。

 

不具合発生

 2012年11月、大垣ガスが家の側面にガス配管を施設したが、それが床下換気扇を取り付ける場所を塞ぐ工事になってしまった。それでは、当初の工事に目的の床下換気扇を取り付けることができないので、大垣ガスに苦情を言ったが、それがとんでもない対応をされた。そこから私の闘いが始まった。

 

3   床下換気扇が取り付けられない状況    2012年11月

4dsc04466s  ガス配管撤去。床下換気扇設置    2014年7月15日

 

大垣ガスとの対話

 工事について大垣ガスに連絡すると、大垣ガスの取締役北島和明と課長高木淳史がやってきたが、話がかみ合わず、話がこじれて進まない。ガス事業は、地域で独占事業で競合がないので、会社の態度は横暴である。

 課長・高木淳史曰く、「お客様の希望としてなら修正工事をします。(その工事費を支払え)」である。私は切れて、論語の言葉を持ち出したら「論語とは論文の言葉ですか?」と返されたので、言葉を失った。

 私は取締役北島和明に、大垣ガスの会社理念を教えろと攻めたら、彼曰く「大垣ガスの会社理念はお客様に公開していません」である。それで呆れて、議論を打ち切って、二人を追い返した。

 

社長宛手紙も握りつぶし

 後日、大垣ガスの営業から菓子折りが送られてきた。下心が見え見えだったので、それをクロネコヤマトの宅急便で大垣ガスの社長・石井成一様宛に、手紙と経営理念資料を付けて送り返した(2013年1月21日)。その後、何の沙汰もない。取締役北島和明が社長室担当なので、社長に届く前に、握りつぶしたようだ。

 

窓口でたらいまわし

 大垣ガスの工事が不備なので、大垣ガスへの工事費56万円の支払いを止めた。それから消費者相談窓口や市役所に相談しても、たらい回しをされて埒が明かない。知人からは近くの弁護士に相談することを提案されたが、そこは共産党の弁護士なので、止めた。

 

2年間の膠着状態

 その後、床下換気扇の取り付け工事ができないまま、その膠着状態で2年程が過ぎた。2年後、別工事で大垣ガスの担当者が自宅に来たので、前の高木淳史は課長のままかと聞いたら、そのままだという。これはアカンと思い、ガス撤去をしてオール電化にする決断した。

 2014年7月15日うら盆の日、ガス配管を撤去し、台所のガス漏れ検知器を取り外し、ガスレンジを片付けた。そのガス配管の撤去工事も、大垣ガスは、安全の基本がなっていなかった。ガス撤去が正解だと納得した。

 2014年7月15日午前中にガス配管の撤去を行い、午後から、床下換気扇を取り付けた。8月のお盆にはガス給湯器を撤去して、1年9カ月間に及んだ大垣ガスとの戦いが終った。大垣ガスとの戦いを仮の終結とした。

 

56万円をドブに捨てた

 当時、私は久志能幾研究所を立ち上げたばかりで、後から、工事費の踏み倒しをしたと後ろ指を指されるのは、看板に傷がつくと思い、56万円の工事費を黙って払う決断をした。久志能幾研究所は2012年1月5日、創業である。状況が変われば、対処するつもりであった。当面は、当方に分がないので引き下がった。56万円をドブに捨てた。泣き寝入りである。しかし命には代えられない。

 

危機管理

 オール電化にするとは、今使っているガス給湯器(まだ3年の使用)、ガスストーブ3台、ガスレンジ(まだ新品同様で12万円)を捨てることを意味する。

 不安全工事をする会社とその経営陣がいる大垣ガスを信用できなくなったので、そのままガスを使うと危機管理上で、己の命の危険があり、ガスを捨てオール電化にする決断ができた。

 

労働の対価

 今回の大垣ガスがやった「労働」で、私は、ガス給湯器設置、ガスレンジとガス配管工事等を、全て捨てることにした。ガス会社にとっては、金は入るが空しい。顧客から金を払ってでも商品を捨てたいと思われては、会社も末である。付加価値のない仕事は仕事ではない。やった仕事が長く顧客に使われてこそ、付加価値のある仕事である。ガス会社のトップは仕事の本質を理解していないようだ。これでは会社は衰退する。組織は頭から腐っていく。若い人に仕事の付加価値を教えないと、会社に未来はない。社員が成長しないのに、会社の成長、存続はありえない。

 

2020年の闘い

 2020年7月、町内で大垣ガスの工事(古い配管の更新)が始まった。その案内状、工事の立て看板、工事状況を観察すると、当時と全く姿勢が変わっていないことが確認できた「お上として工事をやってやるのだ、下々どもよ、黙って従え」の姿勢である。これでは、町内住民の命が危ない。手抜き工事でガス漏れでも起これば大災害である。

 私は、工事が始まる前日に、連合自治会長と自治会長役員と一緒に、このままでは町内の住民の命が危ないと、大垣市役所に大垣ガスの工事差し止めの陳情に行った。

 大垣市として、問題があれば大垣ガスに厳重注意をするとの回答であった。

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事件1「法定外公共物占使用許可に係わる申出書」

 工事の始まる1か月ほど前に、自治会長宅所に、工事の役所への申請書として表記書類にハンコを押せと、大垣ガスがやってきた。

 その文面中で「上記の申出に伴い協議しました」とあり、それにサインと押印をせよという文面に、自治会長は非常識さを感じた。彼は、まだ住民と協議もせず、納得もしていないのに、押印はできないと拒否をした。

 更に大垣ガスの呆れた言い分は、「それを住民に説明して回覧せよ」である。なぜ大垣ガスの利用をしていない人も多いのに、自治会長がなぜ大垣ガスのためにその労力を使わねばならぬのかと疑問を呈した。

 公共の道路を己の金儲けのために使っておいて、それの申請になぜ自治会長の押印が必要かと問い詰めたら、「無しでも役所の申請は出来る」と言う。人を馬鹿にしている。

 

事件2 工事の案内状

 大垣ガスの工事の案内状は「こういう日時で工事をやるから従え」の上からの通達文である。同時に別会社が近くで水道工事を行ったが、「工事のお願い」として案内が回ってきた。大垣ガスと大違いである。

 

事件3 工事の案内状に個人情報

 その工事の案内状に自治会長の個人情報が記載されていた。彼は苦情を言って、それを差し替えさせた。

事件4 工事看板に連絡先担当者名無し

 2020年7月3日、工事表示看板に担当者名がなく、単に会社名しか書いていない。同時期、近くでやっている水道工事の看板には、工事担当責任者の携帯電話が記載されている。それと比較すると、大垣ガスの安全作業の基本が全くできていないことが分かる。事故が起きたら、大垣ガスの代表に連絡して、たらいまわしで、やっと担当者に連絡がいくのだ。市民を馬鹿にしている。非常連絡網の体制がないようだ。苦情を言ったら慌てて看板を修正したが、その正式の報告も無く、今後、どうするかのチェック体制の報告も無い。苦情を言うと、それだけを対処療法でやるだけの企業体質である。次の工事現場では、元の木阿弥になるのだろう。

 私がそれを指摘して、慌てて担当者名と緊急連絡網の用紙を掲示した。言われなけrばやらないなんて、他の工事現場もそのレベルは推して知るべしである。

  その緊急連絡網の用紙も小さな文字で書いてあり、読んで欲しくないとの意思表示のようであった。それも記載年月日が曖昧で(2020年1月作成と表記)、作成者名も上司の承認印さえない。これでは裁判になったら負ける。

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 2020‎年‎7‎月‎3‎日、‏‎9:33  看板の表示が不適切

P1130847s  緊急連絡先の表示  落第の書き方    2020‎年‎7‎月‎14‎日、‏‎14:13撮影

事件5 騒音のまき散らし

 2020年7月9日、道路を掘ってガス管を取り換える工事をするとき、コンクリートをカッターで切る金属音が響き渡った。工事案内には、そんな騒音が出ることは一切、記載がない。閑静な住宅地で高周波の騒音は暴力である。

 また、道路を掘ってガス管を取り換える工事をするとき、梅雨時で掘った溝に水が溜まる。それを排水ポンプで一日中、排水をしていた。それもガソリン発電機を回して、大騒音を長時間立てている。回りは静かな住宅地なのだ。デイサービスの施設もすぐ側である。

 排水ポンプは100ボルトの電動モータ駆動である。近くで電気を借りれば、ガソリン発電機の騒音を出さなくてすむ。しかし殿様商売の大垣ガスは、そんな配慮はなく、無頓着である。そういう殿様商売を数十年に亘ったやってきた。

 

事件6

 私は我慢できずその苦情を、大垣市役所経由で出したら、大垣ガスは昼休みだけガソリン発電機を止める段取りをした。その騒音が住民に迷惑をかけている意識が全くないことが判明した。

 それも大垣市役所経由で正式に苦情を通達しているのに、その対応策に報告が当日も、翌日もない。市民を馬鹿にしている。

 

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 騒音のまき散らしのガソリンエンジン発電機  2020年7月9日

事件7

 それで再度、大垣市役所経由で苦情を言ったら、翌日、やっと近くの家から電気を借りて、騒音を無くす段取りとなった。曰く、「お昼だけ、静かにすればよいと思った」である。大垣ガスは、住民の事を考える意識がないのだ。

  責任者は、「今後再発させません」と私に約束した。

 

事件8

 ところが、その責任者が約束した舌の乾かきもしない2020年7月14日またガソリン発電機を回して、大騒音を長時間立てて工事を始めた。見ると、ガソリン発電機の周りに騒音防止のカバーを設置したのだが、そのカバーの上側が解放状態で、騒音防止に全く効果がない。大垣ガスは、格好だけやっている素振りを見せればよいと思っている。これから推定するに、格好だけ安全作業の振りをしている。住民の命が危ないのだ。

 大垣ガスは、口先だけの仕事である。ますます信用が出来なくなった。

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 防音効果が全くないカバー 2020年7月14日

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事件9 

 2020年7月14日、私が、大垣ガスに直接、電話をして噛みついて、やっと責任者がやってきた。情けないことだ。これがトヨタなら、役員の首が飛ぶ。その再発防止をどうするかが文書で示されなかった。担当責任者が口頭で説明して頭を下げただけだ。なぜ再発防止の書類がないか。

 また別の町内で工事をやれば、同じ問題を起こすのだろう。大垣ガスは、ガス事故で死亡事故が起きないと目が覚めないのだろう。その時は、大垣ガスは倒産である。

事件10

 なにせこの時代、まだ大垣ガスには危機管理室がない。その意識のない組織に、言うだけ無駄である。

 

それは誰の問題ですか? 誰の課題ですか?

 自宅の床下換気扇が取り付かないのは、大垣ガスには小さな問題である。しかし私には、両親が苦労をして建てた家を白蟻から守るという大きな課題である。その課題も金を払い、ガス配管を撤去し、オール電化にすれば全て解決する。ガス設備に要した費用約56万円を捨てた。

 しかし真の課題は、解決しない。企業としての「顧客の創造」という最大の課題が失われた。それは、That’s not my bissiness. である。10年後に困るのは大垣ガスで、私の課題ではない。大垣ガスは長期衰退モードに入り、ゆで蛙現象に陥ることである。反面教師として、貴重な教材が手に入った。

 

2020-07-20 久志能幾研究所通信 1672 小田泰仙

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著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年7月18日 (土)

洗頭零吾 宇宙眺めて 夢離陸

セントレア 宇宙眺めて 夢離陸

 

 2020年7月16日、半年ぶりにセントレアに行き、頭を空っぽにして展望台で大空を眺めながら、夢を見てきた。時には広い場所で、大空が見える場所で、人のいない静かな場所に、身を置かないと、良き発想も生まれない。家に閉じこもっていてはダメなのだ。

 そのついでに、飛行機の写真を撮った。先日、望遠レンズのテレコン1.4倍を入手したのでその試撮りも目的である。残念なことは、国際線の飛行機が全く飛んでいない。

 

大空は宇宙に通じる

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 馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」久志能幾研究所刊

   2018年10月31日書

 大空は宇宙に通じている。「宇」とは限りなく大きなもの。「宙」とは限りなく長い時間の流れ。共に見極められるものではない。頭を空にして、己の心を俯瞰すると、心に宇も宙も感じられる。現世の俗な争いと比較すると、なんと愚かな些細なことで大騒ぎをしているかが分かる。世には些細な財産争いで大騒ぎをしている事件が頻発である。その真理が分かれば、何事も達観できる。己の心が宇宙なのだ。

 己の命が生まれた確率は、一億円の宝くじが連続で百万回当たると同じ確立である。連綿と続く命の連鎖で、己はご先祖の代表として、現代を生かされている。その命の役割は何かを考えると、おちおち寝てなどいられない。だから私は昼寝を欠かさない(?)。

 

使命達成のため、大きな夢を見る

 大脳生理学では、「人間の脳は、決めた目標までしか頑張らない」という性質がある。だから夢を見るなら、できる限り大きな夢を見るべきなのだ。一生かかっても実現できないような大きな夢を持つべきだ。夢は棒ほど願って針ほど叶う。だから私は、ダメもとで大きな夢を見るようにしている。

 人が1億円稼ぎたいと思うなら、私は10億円稼ごうという気持ちにしている。トヨタ生産方式を作った大野耐一は、「物事を10倍で考えよ、費用を10分の1にせよ」と部下を叱咤激励した。そうして彼は大田舎のトヨタを世界のトヨタに育てた。

 

夢をみるとは生きること

 夢を見ることは人間にだけ許された霊力である。動物は夢など見ない。しかし今の若い人を観ていると、夢を見ることなどないとしか思えない。ましてや還暦を過ぎた人間は、会社人生でエネルギーを吸い取られ、抜け殻のようになった人が多い。まるで飼いならされた家畜か奴隷である。私は、そんな社畜のような生き方をしたくないと、今まで生きてきた。それで今の私がある。

 夢を見るとは、人生に責任をもつことだ。おちおち死んでなんかおられない。

 

ドリームリフターを撮る

 2015年からセントレアに通い出してから、今回初めてドリームリフターの飛行姿を撮影できた。ドリームリフターは、三菱重工で製作したB-787の胴体部品等をシアトルのボーイング社に運ぶための輸送機である。この機は夢をシアトルに運んで、現地で夢の組み立て工場に渡して、任務が終わって無事に日本に帰ってきたところである。

 長年、夢を追ってきて、今回初めてドリームリフター(夢の離陸機)を撮影できたことは、象徴的である。嬉しくなった。私の夢もドリームリフターで運ぶことにした。夢の実現には、相応の設備が必要だ。

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2020-07-18 久志能幾研究所通信 1670 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年7月15日 (水)

親が詐欺師に騙される事件の真因

 最近、老人が詐欺師に騙される事件が頻発してる。時に1985年、豊田商事事件が起こり、全国で2000億円の被害が出た事件があった。その会長の永田一雄が報道陣の目の前で刺殺された。衝撃の事件であった。今でも、品を変え手を変えてその種の詐欺事件が頻発している。

 

真因

 皆さんも、その被害者が自分の親だとして、家族として、何故そうなったかの真の原因を考えて欲しい。騙されたのは表面的な事象である。

 真の原因は、騙された老人が寂しかったため、それに詐欺師に付け込まれた、である。騙されても、親身に話を聞いてくれたというだけで、老人は幸せであったのだ。

 老いた親の子供なら、親として自分の子供に「おばあちゃん、大丈夫?」「お変わりはないですか」と言うように躾がなければなるまい。それがないと、老親は情けないと怒るものだ。その不満がつり積もって、息子には財産をやりたくないと思うようにもなる。詐欺師が付け込むスキを与えるのだ。

 だれがそう追い込んだのか。家族として考えてみるべきだ。被害者の老人を責めても、無意味である。お互い不幸になるだけだ。肉親の憎しみは普通より激しくなる。地獄の争いになるだけだ。

 どんな理不尽なことがあっても、子供にとって親は大事な人なのだ。そう思って接しないと、憎しみだけが増長する。親は無償の愛を子供に注いでくれていた。世界の何処にもいない大事な人である。老いた親の幸せを考えるのが子供の責務である。

 

私の母

 私も厳しい母が煙たくて、就職は三河の企業にして大垣の母の元から逃げ出した。それでも1週間に一度は、刈谷から大垣の実家に帰って顔を見せていた。

 30年前、母が倒れて大垣市民病院に入院した。私は休日以外に、平日の日は週に2,3回は仕事が終わってから大垣市民病院に顔を見るために通った。深夜の走行で片道80キロ、2時間、往復で4時間の距離である。病院に見舞いに行っても、脳梗塞で倒れた意識にない母の顔を見るのは辛いことだ。

 それでも母は私には大事な人なので、車を飛ばして頻繁に通った。制限速度40キロの堤防上の道を120キロで飛ばすのだ。堤防の上の道だから見通しが良く、信号がないから飛ばせた。取り締まりが強化された現在なら則、捕まって免停や免許取り消しである。もう30年も前のことだから時効として白状する。

202007122   今は取り締まりが厳しい 中日新聞 2020年7月12日

この世の地獄

 時に俺は何をやっているのか、このまま少しハンドルを切って橋のコンクリートの壁に激突すれば、死んで楽になれるのにと思ったことが、何回もあった。地獄はあの世にはない。今の現実に負けるのが地獄なのだ。しかし、母を看護している父を思うとそれもできなかった。

 結局、母は8月初旬に入院して、すぐ意識がなくなり、半年後の12月初旬に眠るように息を引き取った。父が泣いた姿を見たのは初めてであった。母が死んだのに、泣けない己が情けなかった。

 30年経って、当時、意識のない母は分からなかったかもしれないが、母を思って刈谷から大垣まで車を飛ばして見舞いに行って良かったと思う。そうでないと、今頃後悔しているだろう。

 今、親が健在で、その面倒を見ている友を見ると羨ましい。親がいるだけで、どれだけ幸せかは、親が死んでやっとわかることだ。親が死んだ後では遅いのだ。

 

Img_64111s   馬場恵峰書 2006年

2020-07-15 久志能幾研究所通信 1666 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年7月14日 (火)

私は占い師

 一番確実な未来予知の方法は、未来自体を造りだしてしまうことである。  (ピーター・ドラッカー)

 

 未来を予測するとは、暗夜の田舎の道を無灯灯で、バックミラーを見ながら一人で走るようなものだ。一番確実な未来予知の方法は、未来自体を造りだしてしまうことである。

 Trying to predict the future is like trying to drive alone a country road at night with no lights while looking out the back window. The best way to predict the future is to create it.

  スティーブ・モリヤマ著『ユダヤ人 成功者たちに密かに伝わる魔法の言葉』

 

占いの遍歴

 一時期(40年ほど前)、私は人生に悩み、占いに凝ったこともあった。それで数十万円を散財した。世には腐るほど多くの占いの種類がある。どれを信じていいか、占う必要がある?

 オウム真理教の麻原教祖がその拡販手口を真似した雛形が、阿含宗である。その中部地区の支部に出向き、桐山教祖の説法も聞いたことがある。その教団の占い書も読み漁った。途中でそのいかさまに気が付き、引き返した。

 天中殺にもハマり、東京まで行き、時の和泉宗章にも占ってもらったことがある。占い料が当時半年待ちの30分間で2万円である。天中殺は四柱推命の変形であり、相応には当たった。

 それより当たる占いは人相占い、手相占いである。だから私は人間ウォッチが趣味である。事件がありその犯人や当事者の顔写真が新聞に載ると、それを検証してデータとして保管している。顔はその人の全てを表している。

 その後、仕事が死ぬほど忙しくなり、占いのことなど忘れてしまった。要は、仕事に真剣に向かってなかったので、占いの道に嵌ってしまったのだ。

 

占いとは

 本来、占いとは、人生の裏道に咲く仇花である。お釈迦様は占いなどされなかった。お釈迦様は、あの世が有るともないとも言われなかった。地獄や極楽などの話しは後世の創作である。

 名君といわれた中国の王様は、専属の占い師を高給で雇っていたが、ついぞその占いを使ったことがなかったという。その治世は平穏太平であった。

 もともと仏教では信徒の勧誘は禁止されている。それはキリスト教でも同じである。新興宗教団体が信徒獲得で血なまこになっているが、本来は禁止である。信徒を勧誘する教団はいかさまである。その信徒獲得の拡販材料が「占い」である。相手を占いで不安にさせて教団に引きずり込む手口である。

 

馬場恵峰先生との出逢い

 占いでは人生問題は解決せず、仕事に没頭して解決した。ところが職場で昇格して部下ができ、今度は指導力の問題で悩むことになる「行くぞ!」と全力で突っ走っていて、ふと後ろを振り返ると、誰も付いて来てないのだ。それから各種のセミナーや講演会を回った。その過程で、2006年に馬場恵峰先生に出会い、しばらくして本物の師に巡り合ったと分かった。本物の師に出会えたのは、人生に悩み本物を求めてさまよい歩いたからだ。求めなければ、何事も手に入らない。

 そこで教えられたのは、自分の人生は自分で切り開くことである。人生で降りかかる事件や苦難は、自分を育ててくれるために仏様が段取りしたことだと、最近になって悟った。占いのレベルではないのだ。

 仏様の真意を悟り、自分の人生を切り開き、新しい人生を創ればよいのだ。人に占ってもらう必要はない。

 

「天之機緘不測」(菜根譚)

 天が人間に与える運命のからくりは、人知では到底はかり知ることはできまい。「だからこそ心機一転、日々大切に、年々歳々、生き活かされる人生を大切に、余生を正しく生きよ」と恵峰師は力説される。

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2020-07-14 久志能幾研究所通信 1665 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2020年7月13日 (月)

なぜ偉くならねばならないか

 職位が上がるとより大きな仕事ができるから。

 世のために働くなら、より大きな仕事をした方が社会に貢献できる。

 偉くなると、それにつれて付き合う人もレベルが上がり、自ずと自分の人格も上がるから。

 大きな仕事をこなせば、それを肥やしに、より成長できるから。

 成長せず、現状維持でいいとは衰退していることだ。周りはハングリー精神で急成長をしている。現状維持は、相対的に没落である。自分は良いが、日本全体が、成長著しいアジア諸国から置いてきぼりを食らう。子孫が貧乏になってしまう。それを避ける為、偉くなる努力をしなければならない。

 

 今の若者は偉くなりたいという欲がない。現代は、上司の働き方の辛さを見て、管理職にはなりたくないという若者が増えた。それは親の教育が間違っていたのだ。それは上の人が、仕事の意味を正しく教えていないからだ。後ろ姿で、その意味を教えていないからだ。拝金主義の経営の為、今の管理職が、奴隷精神の管理監督者に成り下がっているためだ。だから日本の失われた30年が、いまだに続く。

 若者よ、IT武器で戦え。老人よ、魂の弾を覇気なき若者に撃て。戦わない国は、亡びる。最大の敵は、自分の怠け心。

 

我を亡ぼす者は我  安岡正篤

 「我を亡ぼす者は我なり。人、自ら亡ぼさずんば、誰か能く之を亡ぼさん。」(呻吟語)

  偉くなるとは、自己革新である。自分が変わらなければ、世の中を変えられない。変わらなければ、自滅への道を進むこと。

 自己革新も自己没落も、我の責任である。原因も結果も、自分自身にある。ローマを亡ぼしたのはローマである。日本の高度成長を生んだのも、失われた30年を生んだのも日本自身である。

 健康で戦える人生を送れるかどうかは、自分の健康管理にかかっている。自分が病気になったのも、自分の怠惰心である。

 

Img_57271s    馬場恵峰書  

 2011年4月2日、東日本大震災の後、馬場恵峰先生宅を初めて訪問して、本書をお土産として頂いた。思い出の書である。

 この時に、齋藤明彦社長が、浄土ヶ浜の海水で、恵峰先生に追悼の書を揮毫して頂くため、訪問された。偶然私は、その場に同席した。浄土ヶ浜の海水には、津波で犠牲になられた精霊がまだ漂っていた。

2020-07-13 久志能幾研究所通信 1664 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2020年7月12日 (日)

コロナより怖しい「病」の「気」

40年来の友と縁を切る

 

 その友とは45年近い付き合いである。最近、終活をしていて、その毒気(病の気)に嫌気がさし、縁を切ることにした。こちらから明確に縁を切るのではなく、相手から連絡が来なければ、自然と疎遠になるという段取りである。

 その原因は、友が会話中に多くの「病の気」を発散していて、当方までその悪影響を受けていると感じたためである。そのせいか、なにか自分自身も最近不調な日が続いていた。

 彼は病気がちで、電話で話すと、話題がいつも病気の話になってしまう。私も気の毒になって、友を慰めるため、つい自分の癌手術後の養生の経過を悪く伝えるようになった。彼の手前、私が元気では気が引けるのだ。だから会話が暗くなる。

 それもお互いの傷口を舐め合うと快感なのだ。それは麻薬で、快感だけれど段々と元気の元を減少させている。それで病気が治るわけではない。逆なのだ。それに気が付いた。それこそが、自分を駄目な人間だと自己暗示をかけているのだ。

 私は、彼に体に悪い食事や生活習慣について健康管理の話をするのだが、彼は私の健康管理とは真逆の食生活を送っている。彼は助言した当初はそれを守るのだが、すぐ元も木阿弥になってしまう。それでは体調が良くなるはずがない。だから時々、その助言をするのが虚しくなる。

 彼は70歳を超えて、まだ家のローンが残っているので、定年延長の契約社員で週に4日、会社に行っている。話の最初は、70歳越えで体力がなくなり、一日の勤務で疲れた、疲れたとの話ばかりである。お小遣いを嫁さんに牛耳られているので、電話代の管理が厳しいようで、彼からの電話は全く来ない。あるのは無料のショートメールだけ。私は携帯でかけ放題の契約をしているので、電話は私から毎日かけている。そうしないと会話は続かない。

 

「気」とは

 会話で、悪い気を受けると、こちらまで悪い気の影響を受けてしまう。相手の話が前向きで建設的な話題なら良いが、愚痴っぽい話ばかりでは、辛い。私も相手に気を使って、それに合わせるので、会話が自然と暗くなる。自分が元気でも、相手に合わせて、つい自分も病気がちの素振りを見せてしまう。

 自分の弱気な言葉を一番聞かされるのは、自分自身である。だから自分の口から、後ろ向きの言葉は絶対に使ってはならない。言葉には言霊といって霊が宿っている。その言葉の影響を受けるのは、自分自身である。

 「人生は思った通りになる」とは、中村天風の言葉である。逆も真なりで、自分は調子が悪いと思い、病気のことばかり思えば、現実に病気になってしまう。その言葉は潜在意識に働きかける。それほどに潜在意識は人間の行動と体を支配する。潜在意識の電流は、毎秒30万キロの速度で、体の全神経を駆け巡る。それはコロナ菌より怖しい影響を心に与える。

 

私の再発防止

 私は病気になっても、決して他人に弱音を吐くまいと決めた。弱音を吐いて問題が解決するわけではない。それは、お涙頂戴の曳かれ者の弱音である。病気になっても、カラ元気でいいから、元気なそぶりを見せることにした。そうしないと、コロナ菌以上の悪い影響を周りにまき散らす加害者になってしまう。その最大の被害者は自分自身である。

 

日本の景気政策

 日本の景気が悪いが、悪いのは政府が景気を良くする「気」がないからだ。役人根性で、自分達の利権維持ばかりの政策を実行するから、景気がよくなるはずがない。

 増税をすれば景気が悪くなることが明白なのに、消費税10%へ増税である。世界から政策を笑われている。マスコミは特例で、消費税の増税が免除だから、この件をマスコミは全く反対しない。だから私はマスコミを信用していない。

 この不況の真っ最中、役人はレジ袋の有料化等で、景気を悪くする原因をばらまいている。要は、役人の利権最優先で、景気を良くする「気」がないのだ。だからこの30年間の失われた時間が生まれた。老人は将来が不安で金を使わない。企業は内部留保に躍起で、社員の給与を上げない。グローバル経済主義で安い労働力の外人を雇い、日本の雇用を守らない。グローバル経済主義企業は、奴隷のような賃金で作った製品を日本にばらまいている。その分、日本の雇用が無くなっている。これでは景気が良くなるはずがない。

 日本が減税をして、国内需要を喚起して、若者の給与を上げれば、景気問題はすぐ解決する。なぜドイツが減税をして、日本が増税なのか。

 

2020-07-12 久志能幾研究所通信 1663 小田泰仙

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2020年7月 9日 (木)

自分の成長戦略を立てる

何のために成長戦略を立てるのか。

 

 自分の成長が嬉しいから、成長戦略を立てる。

 学んで人になるために。

  人は動物で生まれて、学んで人になる。

  人は学ばないと、宿命的な存在(畜生)に堕ちる。 

 世のために尽くせる人間になるため。そうでない人は畜生である。

   人間とは人と人の間で生かされる存在。

 成長のための無駄な戦いを無くす(略する)ために。

  師の選択、戦友の選択に情熱をこめよ。

  師の選択が人生の戦いの天王山。3年かけて師を探せ。

 

目的達成のため

 何を得るか利益(りやく)を明確にするため。

  利益とは仏が人々に与える恵み。

  利益とは仏の教えに従うことによって得る幸福。

  いくらお金を稼いでも、あの世には持って行けない。

 人生の五福を得るため。

   五福とは、長寿、富む、健康、道徳を好む、天寿を全う、である。

 人生で一番多く時間をかけるのが仕事である。その仕事を回すため。

   その仕事がうまく行かなかったら、人生は不幸せである。

 

危機管理として

 人生航路を行く船(己の体)を安全に運ぶため。

 未来への道には危険がいっぱい。それを避けるため。

  志を高くして、慎重に暗夜を進む。そのために戦略が必用だ。

  無駄な航路に迷わないために、選択と果断が必用。

 戦いで自分を助けてくれるモノ(武器)を選別するため。

  欲しいモノが、将来自分を助けてくれるか、慎重に考えよう。

  私はそれでレクサスを手放す決断をした。

 人生の修羅場で弾を撃つ場合、どの方面に弾(金・労力)を撃つか撃たないかを決めるのが戦略である。自分の持つ弾が無尽蔵にあるわけではない。命も、日々一刻一刻と尽きていく。だから私は「時間創出1001の磨僕智」を創った。時間は命なのだ。

  人として使える日は精々21,900日(20歳から80歳までで)しかない。

  睡眠等の生活必用時間を除けば、使える時間は実質7,300日分しかない。

  目標に向かって進む時、後ろからヒタヒタと死が追いかけてくる。

  死を前提にしないから、計画が挫折する。

  いまだかって死ななかった人はいない。

 

良く死ぬため

 死に臨んで、後悔しないため。

 人生のやるべきことを明確にするため。

  よく生きた人生は、よく働いた一日のように安らかな眠りを誘う。

 何のために生きるかを明確にするため。

 生きている間に全力投球。後は野となれ山となれ。

 

4k8a9380s   馬場恵峰書   2017年

2020-07-09 久志能幾研究所通信 1660 小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。