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2022年6月12日 (日)

女を泣かすな 私の金銭哲学

 

お金は女性名詞である。お金に対しては、女性と接するように扱わないと、お金に愛してもらえない。女性を泣かして幸せは掴めない。

 お金を活かしてあげ、自分の所から出て行くお金は感謝の念で送り出してあげよう。そうすればお金が世の中で活躍し、友達のお金を連れて帰ってきてくれる。そんなお金の使い方をしよう。

 

カネが出来たら自分の成長のために使え。

 自分の人格以上にカネはやってこない。悪銭身に付かず、である。

 悪いことに使うのでなければ、金は何とかなる。

金が無いという理由をつけて、機会を失うな。

 機会とはご縁である。そのご縁を大事にしよう。

 カネが無いのではない。カネを作るための知恵と意思を出さなかったのだ。

 カネが寄ってこないのは、おカネさんに嫌われたのだ。

 全て因果応報である。

 

カネを作るためには無駄遣いをするな。

 自分の一部となって、人生を助けてくれるモノにカネを使え。

 

能率アップ、時間創造、機会創出のためにカネを使え。

  時間はカネで買える。付加価値の低い役務はカネで解決せよ。

 

一番高いモノを買え。一生使えるものを買え。

  高いものには創造者の汗と魂が籠っている。

  それが自分の一部となって、人生を助けてくれる。

 

カネは時間(命)を全うするための道具として使え。

 道具は使いこなせ。カネを遺して死んでも、誰のためにもならない。

 

時間(命)を活かして使え。時間が命を創造する。

 そのために生き金を使え。死に金とはお金を泣かすこと。

 

お金は女性名詞である。女を泣かして、幸せにはなれない。

  お金を活かし、お金に喜んでもらえ。

 

お金にも神仏が宿る。

 その使い方次第で、恩返しもあれば、罰当たりもある。

 お金の使い方が人格に現れる。

 「宿」るとは「家」に「人」が「百」人も居ると書く。

 お金の使い方も千差万別である。人と違うカネの使い方を創造しよう。

 人並みの使い方では、人並みにしかお金は集まらない。

お金を使うから、お金が入ってくる。

 お金とは経験を獲得するための料金である。

 経済とは消費である。消費なきところに、成長はない。

 お金を使わないからお金持ちになれないのだ。

 

お金は目的を持ち、感謝して貯めよ。

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 馬場恵峰書

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2022-06-12  久志能幾研究所通信 2405号  小田泰仙

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著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2022年6月11日 (土)

変わらない人が滅び、化石となる

 

 イノベーションが無いと、恐竜のように滅亡して化石となる。変わるとは、イノベーションである。人はノベーションで成長する。この世界では、強い種が生き延びるのではない。その環境に適応した種が生き延びる。その適応過程がイノベーションである。過酷な環境に遭遇して、自らがイノベーションで自分自身を変えた人が生き延びる。変わらなければ、滅亡して化石となる。

 

自分の意識をイノベーション

稚心を去る ── 去稚心

 「稚心」に害があるのは、それを除かない限り、士気がまったく奮わないからだ。いつまでも腰抜けから脱却できず、一人前の人間にはなれない。だからこそ私は思う。「幼き心を捨て去ること」こそが、武士の道に入る第一歩なのだ。

      橋本左内著『啓発録』より

 自分の稚気を捨て、自立すること、自身の意識改革こそがイノベーションである。

 

KK問題

 エリートと呼ばれ、今までちやほやされた人は、その試練をスルーしてきた。しかし実社会では、下駄ばきをさせられれば、途中まではそこそこ出世できるが、修羅場でそのアラが露見して、社会から淘汰される。今、話題のKK息子がその典型である。彼はフォーラム大学留学の4千万円を他人に出させて遊んでいたから、危機意識がなくNY弁護士試験に受からない。

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自分の体をイノベーション

 日本人男性の平均寿命は81歳だが、健康寿命は72歳である。死までの9年間は、寝たきりや病院通いで、今までのような豊かな生活を送れない人が大半である。

 今までの怠惰な生活習慣では、9年間の暗黒な終末生活が待っている。自分の生活習慣、食生活、意識をイノベーションして、死の直前まで、健康な生活を送る段取りをするべきなのだ。その警告として、自分がガンになったことを感謝している。今、生活の全てを見直して、残り人生を充実したものにする機会を与えて頂いた。これから心して生きていきたいとその生活改革を実行している。

 

企業をイノベーション

 人は会社に入ると、人事葛藤で壁にぶつかり、淘汰される。できる人はその時、イノベーションで自分自身を変革し成長する。その人を淘汰しようとした側が、別の勢力に襲われ、なすすべもなく淘汰される。

 企業は社外の企業との技術開発競争で壁にぶつかり、開発力を強めて競争に打ち勝つ努力をする。その時、変わる力のない企業は淘汰される。

 

 独占に胡坐をかいたゼロックスは没落した。フィルム技術に固執したコダックは倒産した。大型車のガソリン食いのアメ車に拘ったGМは、省エネの時代に逆行して倒産した。

 

 

トヨタの業務改革

 ド田舎企業のトヨタが、奥田社長で変身した。トヨタは世界に先立ってプリウスを開発し、赤いクラウンを発売して、今まで敬遠していたF1への参加も決めた。彼は超保守的なトヨタを変えた。それでトヨタは、世界一の自動車会社になった。

 奥田氏が平の時、彼はあまりに他と異質で、上司が煙たがり、フィリピンに飛ばされた。しかし豊田章一郎がマニラを訪問した時、彼は奥田氏の才能を認め、「マニラでこんなやつがくすぶっているのか。本社の人事は何をしているんだ」とまで言ったという。奥田氏は後にトヨタの社長になり、トヨタの変革を進めた。

 親会社のトヨタが業務改革を進めるで、関連会社が一斉に業務改革を進めることになった。私もその「とばっちり?」で、前職の業務改革に取り組むことになった。

 当時、日産は胡坐をかいており、内部権力争いに終始していた。そのツケで、後にゴーンに骨までしゃぶられることになる。

 

大垣行政という恐竜

 トヨタがこのイノベーションを断行した同時期、小川敏氏は東大を出て、伊藤忠に入り、なぜかそこを辞めて、大垣に帰った。東大出ということで大垣財界でちやほやされていた。そのおり偶然、現職の市長の急死が起こり、彼は2000年に大垣市長に祭り上げられた。エリート育ちの小川敏氏は、旧態依然たる政治に終始した。彼は、威張るだけで、行政のイノベーションが出来ず、その大垣市を20年かけて没落させた。トヨタとまるで逆であった。

 

 その対照的な例が、福岡市である。福岡市は、高島宗一郎氏が市長に就任して福岡市行政をイノベーションした。8年後には、福岡市は5年連続で税収が過去最高を更新した。人口増加率も東京を抜いて全国一となった。

 今の石田仁政権も、前政権の小川敏の旧態依然たる政治姿勢を守り続けている。イノベーションには全く無縁の政治である。カネがないからと、「ゴミ袋有料化」という媚名の下で、増税で市民からカネを巻き上げようとしている。カネがないなら節約や無駄を排除して経費を浮かせればよりのだが、化石のような政治家にはそれが出来ない。利権のしがらみで身動きできないのだ。恐竜にはそんな知恵はないのだ。

 次の選挙では、石田仁市長と近沢正議員を当選させてはならない。奴らは大垣市のイノベーションの妨害者なのだ。市民の敵なのだ。

 

中国脅威論・狂夷論

 中国がこの30年間、経済成長できたのは、技術の盗用、奴隷労働、ジェノサイド、国際法無視、中国共産党の独裁政治があったからだ。これは狂った政治である。

 技術を盗めば、最新技術を簡単に入手できる。だからカネがかかり、労力のいる技術開発など、アホらしくてやってこなかった。だから中国でイノベーションなど、起こるはずがない。

 中国脅威論が横行するが、恐れる必要はない。イノベーションのできない恐竜は、自滅するしかない。それは宇宙根源の理である。

 

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 馬場恵峰書

2022-06-11  久志能幾研究所通信 2404号  小田泰仙

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著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2022年6月 2日 (木)

護健派の「トヨタ式 健法苦情」、人生憲法9条 

 

 健康とは、体と心が正常運転している状態である。

 変えることが正常な経営である。変えないから行き詰まり、破綻する。周りの環境は激変しているのだ。

 周りの環境変化に合わせて、自分を変えないから人生が変わらない。強いものが生き延びるのではない。環境にいち早く適応した種が生き延びる。それをダーウィンが200年前に言っている。

 以下、自論の「自分の城を護る健康法」を紹介する。

 憲法改正をしないから、日本が変わらない。米軍から押し付けられた憲法を後生大事に75年間も固執するから、中韓ロに舐められ、国を危機に陥れる。学校でいじめ問題が起きるのは、いじめっ子と戦わないからだ。毅然として戦えば、相手はひるむ。プロレスラーに喧嘩を売るバカはいない。国の回りは山賊強盗と同じムジナばかりだ。人の領土を勝手に盗んで、居直っている。取り交わした条約を破り、嘘を言って日本国を陥れている。凶器(核)を誇示して、家の回りをうろうろ(領空侵犯)している。自分の城は自分で守れ。もう子供じゃねえんだ。

 

健法苦情、人生憲法9条

1 意食道元を守れ

  道元さまは、日頃の行動が全て修行であると指導された。

 体で食うな、自分の意志で食を決めよ。テレビのCMに踊らされるから、過食して、毒を食らう。それで日本人の2人に一人がガンにかかる。

 

2 悪魔に体を売るな

 自分の体は自分で守れ(自分の城は自分で守れ)。

 男は母の胎内から外に出れば7人の敵がいる。

  敵は成果主義者である。相手に毒を食わせる量で出世が決まるので、金儲けのため必死である。敵の本性は、羊の皮を被った狼である(マスコミ、食品メーカ、医療業界、等)。

 

3 自衛隊を強化せよ

  自分の自衛隊とは、自己免疫細胞である。暴飲暴食を止め、添加物だらけの毒食を控え、充分な睡眠、運動を心がければ、自己免疫力は上がる。真の敵は、自制心のない己である。免疫細胞が、がんや疫病から自分を守ってくれる。医師が守ってくれるわけではない。

 

4 毒を喰らうな

  酒、タバコ、スィーツ、薬、飽食は毒

  美味しいものには毒(添加物、農薬)がある。

 

5 アンドンを点けて、ラインを止めろ

 病気は佛からの啓示と思え。それは生産ラインのアンドンと同じ。病気になったら、仏様が私の体を案じてアンドンを点けたのだ。今の生活スタイルに何か異常があると教えてくれたのだ。勇気をもって人生生産ラインを止めて、原因を探して治療に専念せよ、である。

 因果応報である。病気になったら、その原因が必ずある。その真因を探してそれを潰せ。対処療法では病気が再発する。なんでも元を断たなきゃダメなのよ。

 

 アンドンとは、工場におけるベルトコンベアなどを用いた強制駆動型生産ラインの生産状態報告システム。トヨタ生産方式の要素の一つである。語源は行灯に由来する。

 

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富士通のPC工場、勝利の方程式は「トヨタ生産方式+ICT活用」より

https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/1310/17/news013_3.html

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6 体は3ヶ月で入れ替えよ

  食材が自分の体を作る。安い食材に注意をせよ。安いものにはワケがある。農薬まみれ、添加物まみれの食材が人生を潰す。

 

7 カンバン方式、ジャストインタイムで

  ジャストインタイムで食を取れ。必要な時、必要な量を、必要なだけ取る。その時まで、ライン停止(断食)である。理想は、10時から18時までの生産食事活動8時間とその後の16時間断食である。

 生産計画に反して食べるから、余剰品が不良在庫(お腹の贅肉)となる。それががんや生活習慣病の原因となる。がんも基本的に生活習慣病である。

 

8 5S: 生理、性頓、清掃、清潔、躾

  ヒトは人間である前に動物である。その生理に従って生きよ。

  性頓で、何時までも若い男の子、女の子であれ。色気を無くしたら、人間は終わりである。動物は基本的に生殖を終えれば、すぐに死ぬ。

 人生で無駄なものを整理整頓清掃して、身の回りを清潔にせよ。身の回りだけでなく、心の5Sが必要。「人、モノ、カネ、情報、時間」の5Sをせよ。思い出の品まで断捨離しては、人生は終わりだ。断捨離はカネを出せば業者がやってくれる。間違った断捨離をするな。

 モノで部屋が狭くなれば、モノを捨てるのも一手段である。しかし、広い部屋を手に入れるのも、もう一つの手である。人のやらないこと(それを手に入れること)に努力をしろ。そこに新たな人生が生まれる。人生を創るとは、良き記憶を貯める事だ。思い出の品こそが人生を刻んだ記録である。

 人生の美学は、自分の体の所作の優美さである。身体が美しいと書いて「躾」である。

 

9 智慧、賢さ、慈愛を使え

 生きるとは智慧、賢さ、慈愛を使った人生劇場である。

 奪うより与える方が幸せである。与えるという幸せを感じないと長生きなどできない。人から奪って集めた金は醜悪である。そういう欲望に染まった人間は、知識はあっても賢さがない。カネへの飢餓欲に支配され、戦争を起こす。戦争は守銭奴が起こしている。利他少欲でいけば争いはない。

 他人と闘うな。そんな闘いをすれば人から恨みを買う。他人とは、自分を試すため、仏様が遣わした役者である。その役が終われば、目の前から消える。人生を教えてくれる役者と思え。

 自分と闘え。昨日の自分を今日の自分は超えよ。死ぬまでが人生舞台である。己が死んでも後世の人が感動する仕事を遺せ。人が感じれば、動き出す。それが感動だ。

 

 

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文殊菩薩 松本明慶大仏師作

知恵を教えてくれる仏様

 

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普賢菩薩 松本明慶大仏師作

賢さを教えてくれる仏様

 

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虚空蔵菩薩 松本明慶大仏師作

慈悲を教えてくれる仏様

 

2022-06-01  久志能幾研究所通信 2396号  小田泰仙

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2022年5月25日 (水)

金儲け 儲かりまっせ 投資セミナー勧誘 

 

 今朝(2022年5月25日、09:25)、某金融会社から電話がかかってきた。何事かと聞けば、投資セミナーへの勧誘ダイレクト電話である。演題が「インフレに備える資産なんじゃら.... 」のセミナーである。なんでもオンラインシステムのセミナーで、今日の10:00が申し込み期限だそうだ。どうも定員が集まらないので、私の処まで(多分上司命令で)電話勧誘をしてきたようだ。私にまで電話とは、恥も外聞もないようだ。

 

 この種のセミナーは投資会社の調査部の管理職が1時間ほど解説をするが、文書にすればA4一枚の内容である。要点を聞けば5分である。それを1時間もかけて聞くなど時間の無駄である。テレビの番組でも1時間番組で、本で読めば5分で終わる内容である。だから私はこの種のセミナーには出ない。

 

私の投資哲学

 投資をするなら、自分自身への投資(勉強)が人生最大の投資である。自分の人格以上には決して儲からない。チャート分析や財務分析は、表面的で小手先の道具であって、それで大金持ちになった人など聞いたことがない。その道具で小金を稼いでも、直ぐ身上を潰すのが落ちである。

 

ホリエモン道

 「此の世では金で何でも買える」と豪語していたホリエモンも最後は法律違反で沈没した。彼は頭はいいが、小賢しいだけである。利己主義で世の毒である。その結果、彼の仕業で多くの投資家が自ら命を絶っている。彼は今もってその反省はないようだ。彼には人徳がないのだ。だから私は彼の本を絶対に読まないし、彼の記事も読まない。

 

松下電器道

 当時の若い頃の松下幸之助社長は、丁稚たちに「松下電器は何をつくっている会社か」と聞かれたら、「松下電器は人を作っています」と答えるように指導したという。

 会社もその社長の人格以上には成長しない。

 どんな仕事でも、その人の人格以上の仕事はできない。

 仏像を売るデパート営業マンでも、彼の人格以上には仏像は売れない。

 だから人格をあげないと何もできない。

 

オダブツ教

 いくら金儲けの悪知恵を得ても、それを賢く選択する力がなければ、金儲けはできない。慈悲(人徳)が無ければ、金を抱えて地獄に落ちるだけだ。金は貯めるために有るのではない。世の事業を成就するためにあるのだ。此の世では万人が自分を見ている。誤魔化しはできない。だれよりも自分自身という佛が見守っている。

 そのために、智慧と賢さと慈悲の心を養うべし。そうすればお金は後から追いかけてくる。金を追うから、金が逃げていく。

 

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 虚空蔵菩薩像 松本明慶大仏師作

 

 

2022-05-25  久志能幾研究所通信 2390号  小田泰仙

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2022年5月22日 (日)

生生流転 色男 病になれば 力なし

 

 どんなに若くて体力があっても、金があっても、何時かは老い、死んでいく。どんな色男でも、病気では力が出ない。色男とは、色んな事に好奇心を持って人生を取り組む人のこと。般若心経の「色即是空」の「色」とはこの世の雑念・仕事・生命である。その「色」が無くなったら、人生は終わりである。どんなに好奇心があり、金があっても、体力・気力が無くなれば、この世から消えていくのが定めである。だから金より体力である。

 

 体力が無くなる最大の原因の一つが、病気になること。老いても体力が無くなるが、ある程度は気力で補える。だからこそ、死んでもいいが、病気になってはダメなのだ。死は自分では管理できない神仏の世界だが、健康は自分の管轄範囲である。

 

 5月18日に愛知県がんセンターに行ってきたが、その出口で「生生流転」の像を見て、生きていく意味を改めて思った。がんにならなくても、生命も何時かは死を迎える。死があるから生がある。その死は生生流転の一過程である。それは宇宙の流れの一つの工程である。

 

 嫁姑問題でお互いに憎み合っても、会社生活でいがみ合っても、時間が経てば大した話ではなくってくる。年功序列で姑も先に死んでいく。上司も先に死んでいく。嫌な奴ほどバチがあたり先に死ぬ。

 絶対的権力を握った毛沢東やスターリンは数千万人を殺したと言われるが、それでも、彼らも老い、死んでいった。少し長生きしたが、それも宇宙時間から言えば誤差範囲である。所詮、仏の掌の上で躍らせれている人間の所行である。そう思うと何事も大したことではない。だからこそ人間として、自分が正しいと信じることを続ければよい。自分という神を、納得させればよいだけだ。

 

 人は土から生まれて、土に戻る。そして星になる。その土でできた星もいつかは老化して惑星爆発で消える。その爆発したかけらが集まって新星が出来る。そこに新たな命が生まれる。人間の一生など宇宙の営みに比べれば一瞬である。諸行無常である。だからこそ、今の命を大事に生きたいと改めて覚悟した。 

 

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 生生流転 山本眞輔作 愛知県がんセンターにて 

 

2022-05-22  久志能幾研究所通信 2388号  小田泰仙

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2022年5月10日 (火)

ご縁の特別列車に飛び乗り、PCに狂う

 

 ご縁の特別列車が来たら、迷わず飛び乗るべし。その列車は早からず、遅からずやってくる。「天之機緘不測」(菜根譚)、天が人間に与える運命の時刻表は、人知では到底はかり知ることはできない。だからこそ、日々大切に、来るご縁を大切に、生き活かされる人生を全力で生きたい。

 天の定める時刻表は人知には及ばない。天網恢恢疎にして漏らさず。これは良き意味にも悪い意味とも解釈し、よき行いは何時かは天が拾ってくれると信じている。悪は天が裁いてくれると信じて生きたい。

 

 しかし日頃、志や夢を明確に抱いていないと、その列車の到着が見えない。その列車は銀河鉄道夢電車だ。それはまるで流れ星のようだ。それが見えたら直ぐ飛び乗らないと、銀河鉄道夢電車は発車してしまう。

 

 その電車が霊柩車に見えることもあるかもしれない。しかし、それを拒否せず、まず来た電車に乗らないと、次の夢電車には乗り継げない。敢えて霊柩車や満員電車に乗らねばならぬこともある。それが人生だ。私はそう思って、奴隷のような宮仕え生活を耐えた時期もある。それが20年後の花開き、それに感謝したこともある。奴隷の時代は、私の修行の時代と解釈すれば、その分、大きく成長できたとプラス思考で生きていける。

 

 その運命の電車が来ても、その電車に乗るには、乗車券という金が要る。その金を日頃から貯めておかねば電車に乗れない。だから日頃の節約精神が大事である。決断力を日頃から養わねば、飛び乗る事も出来ぬ。

 

パソコンに狂う

 1984年頃、当時年収が500万円ほどのとき、定価400万円のパソコン(10 Mのハードディスク付き。実質オフコン)を趣味の領域で買った。それは当時会社で業務用に使われていたオフコンである。追加で購入したハードディスクが40M(40Gではありません)で100万円もしたのには、目が飛び出た。また5インチ1Mのフロッピーディスクが1枚で2000円であった。今なら40Mのメモリなど千円以下だ。

 技術の進歩が、決して幸せをもたらせてくれるわけではない。それほど技術革新が激しい時代を我々は生きてきた。当時、こんな高額のものをよくも買ったものだと、当時の私の狂気に呆れている。しかしそれは正解であったと今は解釈している。

 今は全く使わないが、そのパソコンを捨てる勇気がなく、今は私の技術遺産、衝動買い遺産として、玄関に展示している。それを見る度、自分の暴挙を懐かしく思い出して、勇気を貰っている。

 

 当時、パソコンの主流であったPC9801に5メガのハードディスク付きモデル(PC9801M4)が新発売された。それが40万円ほどであった。パソコンとオフコンの差は歴然としていた。PC9801は1ジョブだが、オフコンは今のwindow10と同じマルチタスクで、裏で別の仕事をしてくれた。それを好きで使いこなし、コンピュータの勉強に励んだ。普通の家庭用のPCのBASIC言語とオフコンの構造化BASIC言語とは、次元の違う世界で私を楽しませてくれた。この構造化BASIC言語にはFORTRANとCOBOLの機能も含まれていて、言語スキルも身に付いた。

 

 その当時、私はプログラム作りに熱中し、それがその後の仕事に役立ち、業務改善のBASICプログラムを作って仕事に役立てた。また後年、それを活用して、SQCの本に掲載され、その本が日経図書賞を受賞した。儲かりはしなかったが、何事にも代えがたい経験と必要なものは高額でも買ってしまう度胸が付けられた。

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  富士通 9450Ⅱ

 

特別列車に飛び乗り

 最近は、身近の大垣行政の傍若無人ぶりを見逃さず、その現象を冷静に観察してきて、それを他市や他国の状況を研究することで、多くの学びがあった。それも私が経営の勉強や統計学の勉強の「電車」に飛び乗った経験があるからだ。

 私は大垣市小川電車に乗せられて、その暴走運転ぶりで、多くの学びをさせてくれた。感謝である。

 英語の勉強では、テクニカルライティングのミシガン大学の夏季セミナーに科学工業英語1級の資格がないと参加できないと思い込んでいた。しかし金を用意すれば参加できることが分かり、100万円の自費で参加した。その後、それを機に猛勉強して、49歳で科学工業英語1級に合格できた。当時でも全国で累計350人しか合格者が存在いない超難関試験であった。英検1級合格者が数万人もいる世界とは別世界である。試験では、論理構成がないとTOEIC900点を取っている英語達者でも合格しない。

 その経験が後年の仕事で大いに役立った。あの時、電車に飛び乗らなかったら、英語検定試験への挑戦も無く、合格も無かった。その後の世界での展開も無かった。 

 経営の勉強では、ご縁があり、松下幸之助経営塾に出会い100万円の受講料を使った。別の経営の勉強では計300万円程を使った。良き学びの電車であった。それで馬場恵峰先生との出会いもできた。電車に飛び乗ったおかげである。あの時、来た電車に飛び乗らなかったら、馬場恵峰先生からの学びはなかった。馬場恵峰先生は私の永遠の人生の師である。

 

 

2022-05-10 久志能幾研究所通信 2381号  小田泰仙

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2022年5月 5日 (木)

ガンになったことに感謝

 

 2018年12月25日に河村義子先生ががんで亡くなり、私はそれで胸騒ぎを覚え、2019年1月初にがんの検診を受けた。それで私にガンが見つかり、愛知県がんセンターで2月12日に手術を受けた。自覚症状がなかったため、発見が遅れ、手遅れ寸前であった。手遅れ前に見つかり、仏様に感謝である。

 

 宇宙根源の原則では、宇宙の中はプラス・マイナスでゼロである。マイナスが大きければ、プラスも大きい。今回、癌になって人生の大きなマイナスを受けた。しかしそれに応じた大きな恩恵を受けて、今はがんになったことを感謝である。

 

がんになって命(時間)の有限性を再認識

 がんの自覚症状がなく、発見されたときは、ステージが進んでいて、余命宣告までされた。5年後の生存率は51.3%で、同じ病状の人の半分が死ぬ状態であった。

それでいつまでもあると持っていた命の有限性を再確認させられた。時間の大切さは常々意識していたが、それが更に強固になった。

 

自分の人生を考え直す時間

 愛知がんセンターの病室で、約1か月間、静かに考える時間を持てたことは、長い人生で良いことであった。病室はテレビも完備であったが、一度も電源を入れなかった。ひたすら読書をして過ごした。娑婆に居ると、回りの雑音に迷わされて、静かに考えることが少ない。

 

 弾の飛びかう生死の境の戦地では、俗世間のスキャンダルにも関心が向かない。窓の外からの眺めで、目の前には天白区の広大な墓地が広がっている。考えてしまう。

 

 がんになったため、人生の後始末も事前に出来て良かったと思う。戒名の拝受、葬儀の段取り、葬儀のお金の支払い、戒名の墓誌への刻字も済ませた。さあ後は死ぬだけとなると、覚悟が出来る。人は生れ、成長し、老い、病気になって死んでいく。それだけである。それ以外に、自分のやってきたことを残せれば、万々歳である。

 

回りの人の人格の真贋が露見

 がんになって周りの人の対応で、その人間性が露見して、人間観察の良き経験をした。その後の付き合い方を考え直すことが出来て、今後の人生を有意義に過ごせそうだ。そのため無為な付き合いをしなくてよい。

 それで縁を切った親戚や仲間もいる。人さまざまな対応に、人間模様を見るようで、よき人間観察の勉強になった。

 

 人は何になるために生きているか。人は「人に成る」ために生きて精進をしている。成人式とは「人」に成ったお祝いである。しかしそれは単に物理的に18歳になったから、「成人」というだけで、人間として、本当の「人」に成ったのではない。それが人の生死の境目の対応でその真偽が露見する。

 

 がんになり生死をさ迷い、入院生活をがんセンターで過ごすとは、人生の戦争なのだ。戦争の時、助けてくれなかったら、敵である。それは渡部昇一先生の言葉だ。 

 

地獄はあの世ではなく此の世にあり

 私はがんになっても、「ああこの人体部分が故障してしまった」と考えて、そんなにも焦ることはなかった。しかし故障なら、その対処と、その原因と再発防止をすればよい。その過程で日本のがんの実態を調べることが出来たのは幸いだった。自分が当事者にならないと、そこまで真剣にがんの研究をしなかっただろう。

 

 ある意味、地獄を見ることになったが、冷静に周りを見て、地獄とはあの世ではなく、この世の状況にパニックになることだと再確認した。

 30年前、母が脳梗塞になり、20年前、父がガンになり、その時の対応で地獄を見た。自分が癌になり、以前に地獄をみてきたので、今回はそれを正視して冷静であった。両親がそれを教えてくれたようだ。

 

狂った食生活、狂った生活習慣

 癌になった原因を調査して、その原因が、「狂った食生活、狂った生活習慣」であることを、南雲吉則先生と船戸先生から教えてもらった。原因が分かれば、対策は容易である。がんにならなければ、心筋梗塞、脳梗塞や別の病気でもっと早く死んでいたと思う。ガンになり、がんを研究することで、健康管理を見直して、長生きをできそうだ。

 今までのがん対策が、対処療法ばかりであって、日本人のガンが増加している原因だと確信した。もっと早くわかっていれば、父をがんで無くすことはなかったのにと、後悔である。

 その対処療法で、金儲けをしている軍団を知ることができた。日本人の劣化を見た。それは日本人社会の劣化を示す指標であった。

 

病院の真偽が露見した

 がんになって、がんの標準治療しかしない病院と真因を探してその対策をする病院の差を発見した。良き知見ができてよかった。

 対処療法で、逆に命を縮める抗がん剤治療を、担当医師と喧嘩別れをしてまで拒否をした。医師からは「抗がん剤治療をしないと命の保証はしない」と言われたが、よく拒否をしたと自分を褒めてやりたい。

 唯々諾々と医師の言うままにならない自分を発見して、良かったと思う。それも父の手術で、医師の言うまま決断した失敗があってのこと。亡き父が私の命を救ってくれた。

 

Img_63871s 馬場恵峰書

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2022-05-04 久志能幾研究所通信 2378号  小田泰仙

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2022年4月26日 (火)

「宇宙根源能理経」に学ぶ(5) 易、占い、運命

 

占い

 決断に迷った時、占や、易、教祖のご神託とかに決断を託すことがある。一国の指導者さえ自分で決断をできないこともある。それを無責任にも神に託すのだ。

 一国の王の元には必ず占い師や神事を行う神官がいた。その神官に軍事を占わせて、兵卒を率いて戦いに挑んだのは常識である。一番、それを信じていないのは、一国の将軍である。そんなことを信じるほど、ふやけた頭では、数多く歴戦を戦って将軍になどなれない。占いは部下を信じさせるために使う方便なのだ。

 古代中国の有名な名君は、高給で占い師を雇って身辺に置いておいたが、生涯一度もその占い師を使ったことがなかったという。国は名君に平穏に統治された。それが正しい占いの使いかたである。

 

 占いは「売れない新興宗教団体」の販売促進ツールなのだ。それに騙されてはならない。お釈迦様は占いで教えを広めようとしたことはない。またあの世があるとも、ないとも言われず、ただ「精進せよ」とだけ言われて寂滅された。

易経 

 『易経』は、古代中国の書物。著者は伏羲とされている。商の時代から蓄積された卜辞を集大成したものとして易経は成立した。 『卜』が動物である亀の甲羅や牛や鹿の肩甲骨に入ったヒビの形から占うものであるのに対して、『筮』(めどき/めどぎ)は植物である『蓍』の茎の本数を用いた占いである。 現代では、哲学書としての易経と占術のテキストとしての易経が、一部重なりながらも別のものとなっている。中心思想は、陰陽二つの元素の対立と統合により、森羅万象の変化法則を説く。

 

 なぜ『易』という名なのか、古来から様々な説が唱えられてきた。ただし、「易」という語がもっぱら「変化」を意味し、また占いというもの自体が過去・現在・未来へと変化流転していくものを捉えようとするものであることから、何らかの点で “変化” と関連すると考える人が多い。

 

 有名なものに「易」という字が蜥蜴に由来するという “蜥蜴説” があり、蜥蜴が肌の色を変化させることに由来するという。

 

 また、「易」の字が「日」と「月」から構成されるとする “日月説” があり、太陽と太陰(月)で陰陽を代表させているとする説もあり、太陽や月、星の運行から運命を読みとる占星術に由来すると考える人もいる。

 この項、wikipediaより(2022/4/26)

 

 

人間の進化

 人は過ちをしながら、学んで成長する。人は60にして59の過ちを知り、善に向かい進む。人は還暦にならなければ分からないことがある。古希にならねば分からぬことがある。それまでの過ちを知れば、それを正して進めばよい。その間違いを犯さないと分からない。決して無駄な過ちではない。

 それが過ちであったと気が付かず、そのまま無為に過ごし、死を迎えるよりは、はるかによい。死の直前でもその過ちが正せたのだ。

 

 科学技術は発達したが、人間の精神レベルは2000年前とあまり変わらない。むしろ科学技術に頼り過ぎて劣った面さえある。昔は筮竹で占ったが、現代は科学技術の先端技術で、AIで占う。AIと言ってもその中身は、統計と回帰分析の応用である。しかしそれでも当たらない。その確率は昔と変わらない。

 

 所詮、人間様の行動など当てにならない。一人に狂人が動けば、戦争などあっという間に起きる。ウクライナ侵攻をAIが予想したとは聞いていない。

 

選択・決断

 人生でぶつかる案件は、A案とB案が49対51の稟議案件なのだ。その選択と決断をするのが、社長、国王、指導者である。どちらがいいかなど、神様でも分からない。だから腹をくくって取り組むしかない。

 気力が運命を上回れば、鬼神さえも退く。物事に断固たる決意で取り組めば、49対51の差はどうにでもなる。人間界で起きる事象の成否は、全て心の強さが決める。世の中を良くしようとするエネルギーがあれば、ものごとは進化する。物事は良く成るように進化発展している。それをそっと後ろから押すだけである。

 しかし、その逆も真なりで、その気が無ければ、選択に誤り、運命に逆行して衰退するしかない。

 

運命とは

 心に弱きが出た時、占いや人に頼ろうとする。その時は、そんなものに頼らず、籠ることだ。心を落ち着けてから決断すればよい。心が正しくなれば、正しい決断ができる。心がこの世で一番大きな宇宙である。それが宇宙根源の理である。

 運命とは大河の流れのようなものだ。大筋の流れは見えるが、それが占いの全てである。それは占わなくても、常識で見える。運命の定めで、全てで決まっているなら、努力も人為的工作もいらない。その流れを変えるのが、人の意思である。その意思は心が作る。

 「運」とは、長い坂道を車に荷物を乗せて押して上る様を表した象形文字である。その車には自分の命を乗せているのだ。

 何事にも一生挑戦し続ければ、心も強くなる。それが運命を拓く力となる。

 

 

2022-04-26 久志能幾研究所通信 2371号  小田泰仙

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2022年4月25日 (月)

「宇宙根源能理経」に学ぶ(4) KK息子は分不相応

 

 万物は常に変化する。その変化は分に応じて起きる。その変化を良きものにするために、その分の格を上げるべきだ。上がった格に応じて、変化は起きる。分を上げるとは、人格の向上、教養の向上、つまり学んで人間性を上げる、である。

 自然界でも、ライオンならライオンとして生態系の中で生きて、蟻は蟻として生きている。人間だけが生態系や秩序を過剰に侵略して生きている。秩序を無視して分不相応に振舞うから、地球温暖化、戦争、人間関係の軋轢が起きるのだ。

 

 実力がないと、分不相応で、その変化は逆に身を傷める害となる。人生の三大不幸の一つは、「若くして高台に上る」である。

 スペースシャトルを打ち上げるロケットだって、3段式ロケットで、順番に機体の速度を上げて、地球の引力を脱して宇宙空間に突入する。一段目のロケットだけでその任務が全うされるわけではない。

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下駄ばき人生 

 エリートとして人生経験がないのに、ゲタを履かせてもらって、チヤホヤされて高台に上っても、その土台は砂上の楼閣である。裏口入学で、その地位を確保しても、何時かは化けの皮が剥がれる。KK息子でも、その化けの皮が剥がれかかっている。

真の成果

 成功が成果ではない。成功にたどり着くまでの経験が真の成果なのだ。涙と血の汗が宝なのだ。だから失敗も経験として大きな成果である。その失敗の過程で多くの智慧を得たのだ。

 私を踏み台にして高台に上った前職の時の若造でも、KK息子の例でもそれを見れば、それはよくわかる。彼らには、実践の宝の蓄積がない。

 

 成果がなかったということは、無意味だったということではない。例えば恋愛に成功しなかったということが、無駄だったとか、心を痛めただけだったいうことの意味しているのではない。なぜならば、その苦悩の中で人はたくさんのものを得るからだ。苦悩があるから成熟する。苦悩したからこそ、新たに成長できる。喪失、艱難、苦悩は、人に豊かなものを与えてくれるのだ。

   フランクル『死と愛』

P10600161s

 馬場恵峰書

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2022-04-25 久志能幾研究所通信 2370号  小田泰仙

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2022年4月24日 (日)

「宇宙根源能理経」に学ぶ(3) 幾に慎む

 

 事物も言行も必ず「きっかけ」がある。この幾(機会、前兆、きざし)の啓示に触れたら、状況の変化を嗅ぎ分け行動を慎むがよい。物事は微から顕にいたるきっかけを大切にすれば、大事には至らない。

 

穢れのきざし

 MM息子、MM子問題でも、その騒動のきざしを察知していて、事前に行動を慎んでいれば、こんな大騒ぎにはならなかっただろう。それを予見できなかった管理監督者の責任だ。立場を忘れて、自由教育の名で放置した因果である。きざしを分かっていて、それを止められなかった971庁の職務怠慢である。職を賭けて日本を守る気概ある官僚が日本に居なくなったのも原因だ。日本人の精神が劣化した兆しである。

 その決断ができなかった為、NYでの警備費で年間8億も血税を秘密裏に投入する羽目になり、恥を世界にさらした。公金への穢れである。

 

 先日、さるお方が伊勢神宮に行かれ、神聖な鳥居をくぐられた。しかし、まだご尊父の喪中である。穢れを伊勢神宮に持ち込んではならないのに、それが断行された。今後の日本で起きる象徴の大波乱の幾だと観察した。

 

冬のきざし

 私の母からは、「自分の親の死は、人生での最大の不幸。その時期は身を慎め」と教えられた。その母が亡くなった直後、私は突然、職場を異動させられた。私が仕事で失敗をしたわけではない。エリートと称される新入社員の厚遇のための工作のようだ。不本意な異動であったが、何も言わず受け入れた。一サラリーマンでは、人事異動に抵抗などできない。その年は、身を慎んで行動を制限した。それが喪に服することのようだ。それで災難から逃れられる。

 

 その結果、逆にサイコパスな上司の元から逃れられて、その後の運が開けていった。塞翁が馬である。人生は春夏秋冬で、冬の時もある。その時は、身を慎めばよい。天が傘をさせと言っている。雨が降れば傘をさせばよい。濡れて、黙って涙を拭えばよい。

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 馬場恵峰書

 

2022-04-24 久志能幾研究所通信 2369号  小田泰仙

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