ma_人生経営・会社経営 Feed

2022年6月25日 (土)

「絶対儲かる必勝法」の裏側

 

 この世は一寸先が闇である。分からないものを分かろうとしても無駄である。此の世で、どの分野のことでも必勝法など存在しない。ましてや、人生の必勝法など存在しない。

 

 だから「コレ内緒の話しアルネ、貴方だけ、絶対儲かる必勝法」と売り付けてくる輩を信用してはいけない。「これに入会すれば、貴方だけ教祖様が救ってくれる」などの手口も同様である。

 他から見ればバカと思われる話でも、それを信じて数十万人の信者が教団にカネを貢ぎ、数百億円規模の教団本殿があちこちで建造されている。それが今の新興宗教の世界で起きている現実である。どの教団を見ても、荘厳な巨額の本殿ばかりである。日本の人口は1.26億人なのに、宗教の信者数は1.82億人も存在する。その業界の主要10社 宗教法人の市場規模は、7兆円とも言われる。 日本では、宗教は第6次産業である。

 

新興宗教団体への勧誘騒動

 10年程前、私もその種の新興宗教団体に勧誘されたことがある。私が真面目な経営研究会で知り合った人からの勧誘である。その人は、ある会社の社長で、その会の元会長であった。彼の前歴と彼の話とその人柄を信じて、それなら試しに入ってみるか、ダメならすぐ退会すれば、という気になった。

 「貴方は選ばれたのです。選ばれた人だけが、幸せになれるのです」が殺し文句であった。要は、この世とあの世での必勝法である。

 入会金は38万円。3日間の秘儀の入会儀式があるとのこと。私は入会前に、ネットでそのインチキぶりと危険性を知って、即座に入会を拒否した。

 その教団は、高度なIT技術もあり、教団に都合の悪いネット情報を改ざんする部隊まで配備されていた。だからWikipediaの情報も書き換えられていた。

 その教団本部の建設費を信徒数で割ると、一人当たり1千万円のお布施が集められていた。その集め方もまともではなかった。

 そして退会しようとしても、地域の信徒が大勢押しかけてきて「退会すれば無間地獄に落ちるぞ」と家の回りで大騒ぎをするそうだ。やってくる信徒たちもその脅迫行動を一緒に取らないと、同じ目に逢わされるので必死である。

 その教団は、教団本部の建設用地確保のため、建設予定地の村の村長を襲撃させたという噂もあるような危ない教団であった。

 この必勝法は、売る方の論理で、買い手の論理ではないのだ。そんなうまい話が、この世にあるわけがない。

 

人生の必勝法

 人として正しい生き方をして、日々を精進して生きる。日々起こる現実に、冷静に向きあい、経験を生かして対処する。それしか、人生を勝利に導けない。自分を守って下さる仏様は、自分の心の中に居られる。

 

宗教とは

 「宗教」とは、「ウ冠」が自分の家、「示」が神事の意味で、「自分の家の教え(家訓)」という意味である。だから自分こそが、親の教えを守る教祖である。他の宗教に頼る必要はない。

 

 私はおだ仏教の教祖である。信徒は私一人だけで十分である。おだ仏教の本殿は、私の身体である。自分の体を大事に祭っている。だから自分の体の5S(整理整頓清潔清掃)を欠かさない。それが人生の修行である。自分の体を大事にせず、幸せにはなれない。生かされている自分を無心に最大限に活かして生きる。まずそこから生きることは始る。

 

 つい最近、自分の体の保守管理をさぼったので、がんになってしまった。佛さまは良く見ておられる。因果応報である。仏様の同業者?の「天」様も言っている。「天網恢恢疎にして漏らさず」である。

自分を信じて、自分の道を正しく歩む。それが人生の必勝法だ。

4k8a02411s

 馬場恵峰書

.

2022-06-25  久志能幾研究所通信 2416号  小田泰仙

「久志能」 で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2022年6月24日 (金)

人生の癌検診、社長の責務、変化に気づく姿勢 

 

 私は、「自分有限会社」社長である。その運営体の責任者である。その行動に全責任がある。自分の体の不調に気が付いたら、自分で判断せず、病院に行くことだ。病気には医師という専門家に任せるべきだ。社長としの自分の役目は、ある兆しに気が付いたら、声を上げることだけだ。

 

がん検診

 私は元技術者で、がん専門医ではない。3年前、私にはがんの自覚症状などは全くなかった。ところが2018年12月25日、私のピアノの河村義子先生が突然、がんで亡くなられた。この事件で、変化の兆しを感じ、胸騒ぎを覚えて翌年早々がん検診を受けた。それでがんが見つかった。その兆しに気が付いてよかったと、今更ながら仏様に感謝している。あと半年発見が遅れていれば、手遅れであった。運命の兆しに気付くのも、一つの能力であると感じた。万物は声なき経を唱えている

 

社長の責務

 ある兆し(今までと違う現象)があり、その後に深刻な事件が起きてから、大慌てでドタバタするのは、社長として無能な証しだ。社長としてやるべきことは、「おかしい」と声を上げることだ。

 事件の解決は、専門家に任せればよい。専門知識ない社長の自分では無理である。問題点の解決は大した話ではない。たんなるテクニカルな問題である。

 

 人から行動を批判されたら、それは自分の行動が社会倫理に反していて、自分の人間的劣化の兆しなのだ。自分の行動を反省しないと、人格に癌細胞が増殖して、社会的に孤立する事態となる。

 

 前現の大垣市長も、市民から批判されたら、それを天の声として受け止めないと、天罰を受ける。だから、前市長は大垣市に20年間君臨してもその反省も改善もしなかったから、大垣市の価値が半分以下に没落した。大垣市の公示地価の20年間の下落の傾向は、神からの審判であった。だから前市長は、6選を諦めざるを得なかった。神の見えざる手の差配である。

 今回、石田仁市長が、ゴミ袋有料化で進めている増税は、行政としての長の傲慢さの兆しである。大垣市の行政組織に癌細胞が増殖している兆しである。市民として阻止しなければならぬ。

 石田仁市長もゴミ袋有料化推進委員会の委員長・近沢正議員も大垣市政のがん細胞なのだ。コロナ禍で経済体力が弱った大垣市民を、増税という悪政で蝕む市民の敵なのだ。

 

 会社で顧客からのクレームが増えたら、それに対して社長がその原因調査をするように指示すべきなのだ。それを悪い情報は上に上げない体制となっていると、倒産に至る事態となる。タカタ、雪印、日産、三菱電機、三菱自動車の不正事件は、その典型的な事件であった。

Img_63981s 馬場恵峰書

 

2022-06-23  久志能幾研究所通信 2414号  小田泰仙

「久志能」 で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2022年6月22日 (水)

なぜ数学はできにくいのか、なぜ書が上手くならないか

 

 数学ができるできないは、頭の良し悪しよりも、数学に接した量で決まります。(数学の出来る子は、ヒマがあれば、数学をしています。だから、出来るのです。)多くの「解き方」を知っているから、解けるのです。

     津川博義著『世界最速「超」記憶法』(P196)

 

『切に思うことは必ずとぐるなり

 強き敵 深き色 重き宝なれども

 切に思う心 ふかければ 必ず方便も 出で来る様あるべし』

   道元禅師『正法眼蔵随聞記』

 

 これは数学に限らず、経済学でも、芸術でも、語学でも、人生の全てのことに通じる。どれだけそれが好きになり、どれだけ切望するか、それにどれだけ多く接するかで、そのレベルが決まる。

 出来るまでやる。一日も欠かさず続ける。凡人の我々に出来ることは、それしかない。それを一事一心一念道という。

 

 下世話な話で、米国の乞食は日本人より英語がうまい。その理由は、彼らは日本人より、多く英語の会話環境に接しているからだ。しかし英語がうまいのと、英語で論理的に話せるのとは、別である。それには系統だった教育が必要だ。

 TOEIC900点の英語猛者でも、書類の作成に論理構成の必要な科学工業検定試験(TEP)1級は受からない。それには論理構成の系統だった勉強が必要だから。それもそれにどれだけ多く接したかだ。

 強烈に切望さえすれば、美人でも、権力者の座でもなんでも手に入る。しかし、それで幸せになれるかどうかは、別問題である。不純な目的なら、不幸になるのが世の定めである。それに見合った財力、体力、徳力がないと、それで地獄に落ちる羽目となる。美女から毎夜攻められたら困らない?

 

 馬場恵峰先生は、6歳から書道を始めて、94歳までそれを続けられた。師は6歳までも、家のあちこちに飾られた書を見て育ったようだ。それは6歳の時の書を見ても、上手すぎて呆れる。つまり書に接した量が半端でなかっただけだ。

P1040528s

 馬場恵峰書 小学校1年生時

P1040531s 馬場恵峰書 中学校2年生、3年生時

4k8a16161s

 馬場恵峰書 92歳

   書道では、同じ形では書かない。「一」の変化に注目

.

2022-06-22  久志能幾研究所通信 2413号  小田泰仙

「久志能」 で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2022年6月21日 (火)

58年分『航空情報』保管、断捨離拒否、商売外道

 

 私のお宝は、58年分の『航空情報』という航空関係の月刊誌である。10冊ほどの欠品は有るが、1965年から現在まで58年間のバックナンバーとして揃えてある。これは私の人生と一緒に歩んできた雑誌で、自分の歴史でもある。私の戦友としての大事なお宝である。いまさら捨てられず、定期購読も中止できない。幸い、保管スペースを確保したから、今からも大切に保管していきたい。

 58年間の雑誌のバックナンバーの分量は、書棚の7セルに納まっている。その全長は、幅76cm×7セル= 5.32mである。

 

空間財産

 空間も財産である。その空間を確保するとは、財産の増加である。今流行の断捨離など、ガキの行動である。何故、自分の歴史をゴミ箱に捨てて楽しいのか。断捨離と5S(整理整頓清潔躾)とは、別物である。断捨離をせざるを得なかった原因は、今までの空間蓄財能力と5S能力が欠如していたのだ。モノを保管するスペースを創出するのも、蓄財能力である。

 

人生とは想い出の記憶

 人生とは想い出の集積なのだ。愛する人と一緒に過ごした思い出まで忘れてしまっては、認知症である。それでは、自分の人生は無いことになってしまう。その思い出の品こそが、自分の人生なのだ。その思い出の品を整理整頓して保管するのが、自分の人生の歴史だと思う。間違った断捨離はすべきではない。

.

欠品の痛み

 このバックナンバーの内、2002年に3冊分が欠品である。後の7冊は、バックナンバーを過去に溯って集めていたが、出版元で在庫切れになって手に入らなかったためである。

 その3冊の欠品の原因は、父が亡くなり、そのドタバタの対応で入手を失念してしまったためである。すぐ注文すればよかったが、何故かそのままになってしまい、今にして後悔している。

 大垣駅前商店街の書店から、『航空情報』を30年来、買っていた。私が三河地区に就職してからは、父に頼んでその書店から買ってもらっていた。それで実家にその『航空情報』を蔵書として保管していた。ところが父が倒れたため、その書店から買えなくなった。その書店は、その後、取り置きしてた『航空情報』を出版元に返品してしまった。父の葬儀の後、後始末でその件に気が付いた時は遅かった。その時、再度、バックナンバーとして注文すればよかったのだが、私は気が滅入っていて、できない状況であった。

 その時の書店の対応が、商売道に反していると感じ、その書店との付き合いを止めた。30年間も継続して『航空情報』を購読したのに、単に1か月買いに来ないからと、出版元に返品してしまった商売のやり方に疑問を感じたのだ。

 その後、その書店は、売上が減ってきたようで、『航空情報』の定期購読再開を打診してきた。私は拒否をした。その時期は、大垣駅前商店街の衰退と時期が一致している。

 58年分の『航空情報』に欠品があることも、その時の自分の人生の黒歴史を表している。そこを見ると、父の死とその時の自分の心境を思い出してしまう。その時の書店の対応に不満があり、その書店との定期購読の取引を止めた。その書店も今はない。大垣駅前商店街の衰退と同時である。バックナンバーがないことと書店が閉店になったことも黒歴史なのだ。そこにもドラマがあり、獲得した知恵がある。

 

P1090036s1

書棚に7セル分の『航空情報』、幅76cm×7=全長 5.32m

P1090037s

 『航空情報』最新号

.

2022-06-21  久志能幾研究所通信 2412号  小田泰仙

「久志能」 で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2022年6月17日 (金)

青い鳥を求めて、地雷の道を歩む

「青い鳥を右手に掲げ、目標手帖を左手に持ち、信念忍耐の守り佛・お釈迦様を背負い、楓の木を探すため地雷が埋まった道を歩く」

 

 イタリアのバイオリン職人が、ストラディバリウスを超えるバイオリンを作ろうと、材料の楓の木を探し求めた話のドキュメンタリービデオを見た。彼はその楓の木を探して4年、念願の楓の木に辿りついた。その楓の木は、戦乱の続いた欧州の山中にあり、その山は地雷が数多く残されていて立ち入り禁止であった。彼はその探し求めた木でバイオリンを製作したという話である。

 先日、日本から出品されたバイオリンの名器「ストラディバリウス」がニューヨークでの競売で、1534万ドル(約20億6千万円)で落札された。このストラディバリウスのバイオリンは、「カレーハウスCoCo壱番屋」の創業者、宗次徳二氏が2007年から所有していた。

 それほどに、ストラディバリウスのバイオリンは価値がある。その価値は当時の楓の木の材質の良さから来るらしい。

 

楓の木を探して

 バイオリン職人がストラディバリウスを超えるバイオリンを作るのは夢である。バイオリン職人が抱く青い鳥である。人生で青い鳥を追い続けることは人生を豊かにしてくれるが、熱中しすぎると回りの危険が見えなくなり、人生の地雷を踏む危険がある。人生は一寸先が闇である。先の先は見通せるが、目先は全く見えないのが人生だ。明日にも南海トラフ巨大地震や首都直下地震が起こるやも知れぬ。火事や事故が起きるかもしれない。

 

人生必勝法

 人生で必勝法などない。人は裸で生まれて、裸で死んでいく。何が起きても、生きていく気力があればよい。焼け野原にほっぽり出されても、カネを作る能力さえあれば、裸一貫でやっていける。あとは地道に人としてやるべきことを継続するだけである。

 

焼け野原から

 太平洋戦争で焼け野原になった日本を復興したご先祖を思い出そう。私の両親も裸一貫から立ち直った。母は新円切り替えで実家が無一文になった。父は戦後、国際法違反のシベリア抑留の災難に遭い、2年間の抑留生活から命からがら生還できた。それで今の私がある。父の弟(私の叔父)はシベリアの土になった。私の従弟は父の顔を知らない。

 焼け野原から立ちあがるのに必要なのは、カネではなく、夢と目標とそれを成し遂げる信念・忍耐力である。

 

 お釈迦様も一時期、弟子が総て去ってしまうという試練に見舞われた。そこでお釈迦様は、山に籠って断食修行をされた。それで悟りを得て真の仏教を創られた。凡人の我々は、信念・忍耐力のお釈迦様のツメの垢にあずかるため、お釈迦様を守り佛にしよう。

 

夢の実現

 夢は、その目的を明確にして、その達成期日を決めないと、実現しない。いくら立派な目標や計画を立てても、それを地道に成し遂げる実行力がないと、達成されない。実行力は、信念や忍耐力の裏付けがないと、絵に描いた餅になる。それらが全てそろって、はじめて青い鳥が手に入る。

 その夢の実現の為、いくら努力をしても一寸先は闇である。人生の一瞬先は闇である。明日の事さえ分からない。明日大地震が来るかもしれない。しかし10年後の姿は予見できる。人はそれに向かって愚直に精進するしか、夢の実現はできない。

 夢を見ないと、その努力さえしないのが人間だ。だから青い鳥は探し続けないとダメ。

 

 先日、200坪の土地を見付けた。これで音楽ホールを作るという夢に一歩近づいた。千里の道も一歩からである。

 

Scan01941s 

 松本明慶大佛師作 出山釈迦

 『道 第二巻』大佛師 松本明慶 作品集 より

     松本明慶佛像彫刻美術館刊

 本図は松本明慶佛像彫刻美術館の掲載許可を得ています。

 

 

4k8a93811s

馬場恵峰書

 

2022-06-17  久志能幾研究所通信 2408号  小田泰仙

「久志能」 で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

2022年6月12日 (日)

女を泣かすな 私の金銭哲学

 

お金は女性名詞である。お金に対しては、女性と接するように扱わないと、お金に愛してもらえない。女性を泣かして幸せは掴めない。

 お金を活かしてあげ、自分の所から出て行くお金は感謝の念で送り出してあげよう。そうすればお金が世の中で活躍し、友達のお金を連れて帰ってきてくれる。そんなお金の使い方をしよう。

 

カネが出来たら自分の成長のために使え。

 自分の人格以上にカネはやってこない。悪銭身に付かず、である。

 悪いことに使うのでなければ、金は何とかなる。

金が無いという理由をつけて、機会を失うな。

 機会とはご縁である。そのご縁を大事にしよう。

 カネが無いのではない。カネを作るための知恵と意思を出さなかったのだ。

 カネが寄ってこないのは、おカネさんに嫌われたのだ。

 全て因果応報である。

 

カネを作るためには無駄遣いをするな。

 自分の一部となって、人生を助けてくれるモノにカネを使え。

 

能率アップ、時間創造、機会創出のためにカネを使え。

  時間はカネで買える。付加価値の低い役務はカネで解決せよ。

 

一番高いモノを買え。一生使えるものを買え。

  高いものには創造者の汗と魂が籠っている。

  それが自分の一部となって、人生を助けてくれる。

 

カネは時間(命)を全うするための道具として使え。

 道具は使いこなせ。カネを遺して死んでも、誰のためにもならない。

 

時間(命)を活かして使え。時間が命を創造する。

 そのために生き金を使え。死に金とはお金を泣かすこと。

 

お金は女性名詞である。女を泣かして、幸せにはなれない。

  お金を活かし、お金に喜んでもらえ。

 

お金にも神仏が宿る。

 その使い方次第で、恩返しもあれば、罰当たりもある。

 お金の使い方が人格に現れる。

 「宿」るとは「家」に「人」が「百」人も居ると書く。

 お金の使い方も千差万別である。人と違うカネの使い方を創造しよう。

 人並みの使い方では、人並みにしかお金は集まらない。

お金を使うから、お金が入ってくる。

 お金とは経験を獲得するための料金である。

 経済とは消費である。消費なきところに、成長はない。

 お金を使わないからお金持ちになれないのだ。

 

お金は目的を持ち、感謝して貯めよ。

Img_63871s

 馬場恵峰書

.

2022-06-12  久志能幾研究所通信 2405号  小田泰仙

「久志能」 で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2022年6月11日 (土)

変わらない人が滅び、化石となる

 

 イノベーションが無いと、恐竜のように滅亡して化石となる。変わるとは、イノベーションである。人はノベーションで成長する。この世界では、強い種が生き延びるのではない。その環境に適応した種が生き延びる。その適応過程がイノベーションである。過酷な環境に遭遇して、自らがイノベーションで自分自身を変えた人が生き延びる。変わらなければ、滅亡して化石となる。

 

自分の意識をイノベーション

稚心を去る ── 去稚心

 「稚心」に害があるのは、それを除かない限り、士気がまったく奮わないからだ。いつまでも腰抜けから脱却できず、一人前の人間にはなれない。だからこそ私は思う。「幼き心を捨て去ること」こそが、武士の道に入る第一歩なのだ。

      橋本左内著『啓発録』より

 自分の稚気を捨て、自立すること、自身の意識改革こそがイノベーションである。

 

KK問題

 エリートと呼ばれ、今までちやほやされた人は、その試練をスルーしてきた。しかし実社会では、下駄ばきをさせられれば、途中まではそこそこ出世できるが、修羅場でそのアラが露見して、社会から淘汰される。今、話題のKK息子がその典型である。彼はフォーラム大学留学の4千万円を他人に出させて遊んでいたから、危機意識がなくNY弁護士試験に受からない。

.

自分の体をイノベーション

 日本人男性の平均寿命は81歳だが、健康寿命は72歳である。死までの9年間は、寝たきりや病院通いで、今までのような豊かな生活を送れない人が大半である。

 今までの怠惰な生活習慣では、9年間の暗黒な終末生活が待っている。自分の生活習慣、食生活、意識をイノベーションして、死の直前まで、健康な生活を送る段取りをするべきなのだ。その警告として、自分がガンになったことを感謝している。今、生活の全てを見直して、残り人生を充実したものにする機会を与えて頂いた。これから心して生きていきたいとその生活改革を実行している。

 

企業をイノベーション

 人は会社に入ると、人事葛藤で壁にぶつかり、淘汰される。できる人はその時、イノベーションで自分自身を変革し成長する。その人を淘汰しようとした側が、別の勢力に襲われ、なすすべもなく淘汰される。

 企業は社外の企業との技術開発競争で壁にぶつかり、開発力を強めて競争に打ち勝つ努力をする。その時、変わる力のない企業は淘汰される。

 

 独占に胡坐をかいたゼロックスは没落した。フィルム技術に固執したコダックは倒産した。大型車のガソリン食いのアメ車に拘ったGМは、省エネの時代に逆行して倒産した。

 

 

トヨタの業務改革

 ド田舎企業のトヨタが、奥田社長で変身した。トヨタは世界に先立ってプリウスを開発し、赤いクラウンを発売して、今まで敬遠していたF1への参加も決めた。彼は超保守的なトヨタを変えた。それでトヨタは、世界一の自動車会社になった。

 奥田氏が平の時、彼はあまりに他と異質で、上司が煙たがり、フィリピンに飛ばされた。しかし豊田章一郎がマニラを訪問した時、彼は奥田氏の才能を認め、「マニラでこんなやつがくすぶっているのか。本社の人事は何をしているんだ」とまで言ったという。奥田氏は後にトヨタの社長になり、トヨタの変革を進めた。

 親会社のトヨタが業務改革を進めるで、関連会社が一斉に業務改革を進めることになった。私もその「とばっちり?」で、前職の業務改革に取り組むことになった。

 当時、日産は胡坐をかいており、内部権力争いに終始していた。そのツケで、後にゴーンに骨までしゃぶられることになる。

 

大垣行政という恐竜

 トヨタがこのイノベーションを断行した同時期、小川敏氏は東大を出て、伊藤忠に入り、なぜかそこを辞めて、大垣に帰った。東大出ということで大垣財界でちやほやされていた。そのおり偶然、現職の市長の急死が起こり、彼は2000年に大垣市長に祭り上げられた。エリート育ちの小川敏氏は、旧態依然たる政治に終始した。彼は、威張るだけで、行政のイノベーションが出来ず、その大垣市を20年かけて没落させた。トヨタとまるで逆であった。

 

 その対照的な例が、福岡市である。福岡市は、高島宗一郎氏が市長に就任して福岡市行政をイノベーションした。8年後には、福岡市は5年連続で税収が過去最高を更新した。人口増加率も東京を抜いて全国一となった。

 今の石田仁政権も、前政権の小川敏の旧態依然たる政治姿勢を守り続けている。イノベーションには全く無縁の政治である。カネがないからと、「ゴミ袋有料化」という媚名の下で、増税で市民からカネを巻き上げようとしている。カネがないなら節約や無駄を排除して経費を浮かせればよりのだが、化石のような政治家にはそれが出来ない。利権のしがらみで身動きできないのだ。恐竜にはそんな知恵はないのだ。

 次の選挙では、石田仁市長と近沢正議員を当選させてはならない。奴らは大垣市のイノベーションの妨害者なのだ。市民の敵なのだ。

 

中国脅威論・狂夷論

 中国がこの30年間、経済成長できたのは、技術の盗用、奴隷労働、ジェノサイド、国際法無視、中国共産党の独裁政治があったからだ。これは狂った政治である。

 技術を盗めば、最新技術を簡単に入手できる。だからカネがかかり、労力のいる技術開発など、アホらしくてやってこなかった。だから中国でイノベーションなど、起こるはずがない。

 中国脅威論が横行するが、恐れる必要はない。イノベーションのできない恐竜は、自滅するしかない。それは宇宙根源の理である。

 

4k8a22171s

 馬場恵峰書

2022-06-11  久志能幾研究所通信 2404号  小田泰仙

「久志能」 で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2022年6月 2日 (木)

護健派の「トヨタ式 健法苦情」、人生憲法9条 

 

 健康とは、体と心が正常運転している状態である。

 変えることが正常な経営である。変えないから行き詰まり、破綻する。周りの環境は激変しているのだ。

 周りの環境変化に合わせて、自分を変えないから人生が変わらない。強いものが生き延びるのではない。環境にいち早く適応した種が生き延びる。それをダーウィンが200年前に言っている。

 以下、自論の「自分の城を護る健康法」を紹介する。

 憲法改正をしないから、日本が変わらない。米軍から押し付けられた憲法を後生大事に75年間も固執するから、中韓ロに舐められ、国を危機に陥れる。学校でいじめ問題が起きるのは、いじめっ子と戦わないからだ。毅然として戦えば、相手はひるむ。プロレスラーに喧嘩を売るバカはいない。国の回りは山賊強盗と同じムジナばかりだ。人の領土を勝手に盗んで、居直っている。取り交わした条約を破り、嘘を言って日本国を陥れている。凶器(核)を誇示して、家の回りをうろうろ(領空侵犯)している。自分の城は自分で守れ。もう子供じゃねえんだ。

 

健法苦情、人生憲法9条

1 意食道元を守れ

  道元さまは、日頃の行動が全て修行であると指導された。

 体で食うな、自分の意志で食を決めよ。テレビのCMに踊らされるから、過食して、毒を食らう。それで日本人の2人に一人がガンにかかる。

 

2 悪魔に体を売るな

 自分の体は自分で守れ(自分の城は自分で守れ)。

 男は母の胎内から外に出れば7人の敵がいる。

  敵は成果主義者である。相手に毒を食わせる量で出世が決まるので、金儲けのため必死である。敵の本性は、羊の皮を被った狼である(マスコミ、食品メーカ、医療業界、等)。

 

3 自衛隊を強化せよ

  自分の自衛隊とは、自己免疫細胞である。暴飲暴食を止め、添加物だらけの毒食を控え、充分な睡眠、運動を心がければ、自己免疫力は上がる。真の敵は、自制心のない己である。免疫細胞が、がんや疫病から自分を守ってくれる。医師が守ってくれるわけではない。

 

4 毒を喰らうな

  酒、タバコ、スィーツ、薬、飽食は毒

  美味しいものには毒(添加物、農薬)がある。

 

5 アンドンを点けて、ラインを止めろ

 病気は佛からの啓示と思え。それは生産ラインのアンドンと同じ。病気になったら、仏様が私の体を案じてアンドンを点けたのだ。今の生活スタイルに何か異常があると教えてくれたのだ。勇気をもって人生生産ラインを止めて、原因を探して治療に専念せよ、である。

 因果応報である。病気になったら、その原因が必ずある。その真因を探してそれを潰せ。対処療法では病気が再発する。なんでも元を断たなきゃダメなのよ。

 

 アンドンとは、工場におけるベルトコンベアなどを用いた強制駆動型生産ラインの生産状態報告システム。トヨタ生産方式の要素の一つである。語源は行灯に由来する。

 

Photo

富士通のPC工場、勝利の方程式は「トヨタ生産方式+ICT活用」より

https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/1310/17/news013_3.html

.

6 体は3ヶ月で入れ替えよ

  食材が自分の体を作る。安い食材に注意をせよ。安いものにはワケがある。農薬まみれ、添加物まみれの食材が人生を潰す。

 

7 カンバン方式、ジャストインタイムで

  ジャストインタイムで食を取れ。必要な時、必要な量を、必要なだけ取る。その時まで、ライン停止(断食)である。理想は、10時から18時までの生産食事活動8時間とその後の16時間断食である。

 生産計画に反して食べるから、余剰品が不良在庫(お腹の贅肉)となる。それががんや生活習慣病の原因となる。がんも基本的に生活習慣病である。

 

8 5S: 生理、性頓、清掃、清潔、躾

  ヒトは人間である前に動物である。その生理に従って生きよ。

  性頓で、何時までも若い男の子、女の子であれ。色気を無くしたら、人間は終わりである。動物は基本的に生殖を終えれば、すぐに死ぬ。

 人生で無駄なものを整理整頓清掃して、身の回りを清潔にせよ。身の回りだけでなく、心の5Sが必要。「人、モノ、カネ、情報、時間」の5Sをせよ。思い出の品まで断捨離しては、人生は終わりだ。断捨離はカネを出せば業者がやってくれる。間違った断捨離をするな。

 モノで部屋が狭くなれば、モノを捨てるのも一手段である。しかし、広い部屋を手に入れるのも、もう一つの手である。人のやらないこと(それを手に入れること)に努力をしろ。そこに新たな人生が生まれる。人生を創るとは、良き記憶を貯める事だ。思い出の品こそが人生を刻んだ記録である。

 人生の美学は、自分の体の所作の優美さである。身体が美しいと書いて「躾」である。

 

9 智慧、賢さ、慈愛を使え

 生きるとは智慧、賢さ、慈愛を使った人生劇場である。

 奪うより与える方が幸せである。与えるという幸せを感じないと長生きなどできない。人から奪って集めた金は醜悪である。そういう欲望に染まった人間は、知識はあっても賢さがない。カネへの飢餓欲に支配され、戦争を起こす。戦争は守銭奴が起こしている。利他少欲でいけば争いはない。

 他人と闘うな。そんな闘いをすれば人から恨みを買う。他人とは、自分を試すため、仏様が遣わした役者である。その役が終われば、目の前から消える。人生を教えてくれる役者と思え。

 自分と闘え。昨日の自分を今日の自分は超えよ。死ぬまでが人生舞台である。己が死んでも後世の人が感動する仕事を遺せ。人が感じれば、動き出す。それが感動だ。

 

 

Dsc065732s  

文殊菩薩 松本明慶大仏師作

知恵を教えてくれる仏様

 

Dsc065661s

普賢菩薩 松本明慶大仏師作

賢さを教えてくれる仏様

 

4k8a04291s  

虚空蔵菩薩 松本明慶大仏師作

慈悲を教えてくれる仏様

 

2022-06-01  久志能幾研究所通信 2396号  小田泰仙

「久志能」 で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2022年5月25日 (水)

金儲け 儲かりまっせ 投資セミナー勧誘 

 

 今朝(2022年5月25日、09:25)、某金融会社から電話がかかってきた。何事かと聞けば、投資セミナーへの勧誘ダイレクト電話である。演題が「インフレに備える資産なんじゃら.... 」のセミナーである。なんでもオンラインシステムのセミナーで、今日の10:00が申し込み期限だそうだ。どうも定員が集まらないので、私の処まで(多分上司命令で)電話勧誘をしてきたようだ。私にまで電話とは、恥も外聞もないようだ。

 

 この種のセミナーは投資会社の調査部の管理職が1時間ほど解説をするが、文書にすればA4一枚の内容である。要点を聞けば5分である。それを1時間もかけて聞くなど時間の無駄である。テレビの番組でも1時間番組で、本で読めば5分で終わる内容である。だから私はこの種のセミナーには出ない。

 

私の投資哲学

 投資をするなら、自分自身への投資(勉強)が人生最大の投資である。自分の人格以上には決して儲からない。チャート分析や財務分析は、表面的で小手先の道具であって、それで大金持ちになった人など聞いたことがない。その道具で小金を稼いでも、直ぐ身上を潰すのが落ちである。

 

ホリエモン道

 「此の世では金で何でも買える」と豪語していたホリエモンも最後は法律違反で沈没した。彼は頭はいいが、小賢しいだけである。利己主義で世の毒である。その結果、彼の仕業で多くの投資家が自ら命を絶っている。彼は今もってその反省はないようだ。彼には人徳がないのだ。だから私は彼の本を絶対に読まないし、彼の記事も読まない。

 

松下電器道

 当時の若い頃の松下幸之助社長は、丁稚たちに「松下電器は何をつくっている会社か」と聞かれたら、「松下電器は人を作っています」と答えるように指導したという。

 会社もその社長の人格以上には成長しない。

 どんな仕事でも、その人の人格以上の仕事はできない。

 仏像を売るデパート営業マンでも、彼の人格以上には仏像は売れない。

 だから人格をあげないと何もできない。

 

オダブツ教

 いくら金儲けの悪知恵を得ても、それを賢く選択する力がなければ、金儲けはできない。慈悲(人徳)が無ければ、金を抱えて地獄に落ちるだけだ。金は貯めるために有るのではない。世の事業を成就するためにあるのだ。此の世では万人が自分を見ている。誤魔化しはできない。だれよりも自分自身という佛が見守っている。

 そのために、智慧と賢さと慈悲の心を養うべし。そうすればお金は後から追いかけてくる。金を追うから、金が逃げていく。

 

4k8a04291s

 虚空蔵菩薩像 松本明慶大仏師作

 

 

2022-05-25  久志能幾研究所通信 2390号  小田泰仙

「久志能」 で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2022年5月22日 (日)

生生流転 色男 病になれば 力なし

 

 どんなに若くて体力があっても、金があっても、何時かは老い、死んでいく。どんな色男でも、病気では力が出ない。色男とは、色んな事に好奇心を持って人生を取り組む人のこと。般若心経の「色即是空」の「色」とはこの世の雑念・仕事・生命である。その「色」が無くなったら、人生は終わりである。どんなに好奇心があり、金があっても、体力・気力が無くなれば、この世から消えていくのが定めである。だから金より体力である。

 

 体力が無くなる最大の原因の一つが、病気になること。老いても体力が無くなるが、ある程度は気力で補える。だからこそ、死んでもいいが、病気になってはダメなのだ。死は自分では管理できない神仏の世界だが、健康は自分の管轄範囲である。

 

 5月18日に愛知県がんセンターに行ってきたが、その出口で「生生流転」の像を見て、生きていく意味を改めて思った。がんにならなくても、生命も何時かは死を迎える。死があるから生がある。その死は生生流転の一過程である。それは宇宙の流れの一つの工程である。

 

 嫁姑問題でお互いに憎み合っても、会社生活でいがみ合っても、時間が経てば大した話ではなくってくる。年功序列で姑も先に死んでいく。上司も先に死んでいく。嫌な奴ほどバチがあたり先に死ぬ。

 絶対的権力を握った毛沢東やスターリンは数千万人を殺したと言われるが、それでも、彼らも老い、死んでいった。少し長生きしたが、それも宇宙時間から言えば誤差範囲である。所詮、仏の掌の上で躍らせれている人間の所行である。そう思うと何事も大したことではない。だからこそ人間として、自分が正しいと信じることを続ければよい。自分という神を、納得させればよいだけだ。

 

 人は土から生まれて、土に戻る。そして星になる。その土でできた星もいつかは老化して惑星爆発で消える。その爆発したかけらが集まって新星が出来る。そこに新たな命が生まれる。人間の一生など宇宙の営みに比べれば一瞬である。諸行無常である。だからこそ、今の命を大事に生きたいと改めて覚悟した。 

 

P1120272s

P1120436s

P1120267s

 生生流転 山本眞輔作 愛知県がんセンターにて 

 

2022-05-22  久志能幾研究所通信 2388号  小田泰仙

「久志能」 で検索

著作権の関係で、無断引用を禁止します。