2017年8月 5日 (土)

インプラント 24(感性)

3.24 何かオカシイと感じる感性  経営とは芸術

 経営者は決断の対象について、少しおかしいと感じたら、対象をよく聞き、ノイズをしっかり観察して、しっかり匂いを観てその怪しさ感じなければならない。それが危機管理でもある。そのチョッとおかしい先に多くの疑惑点(ゴキブリ、シロアリ、危険)が隠れている。家庭でゴキブリが1匹見えたら、家の中には100匹のゴキブリがいるといわれる。料亭の女将は客の靴や身なりや些細な仕草で客の本質を見抜くという。本質はどう隠しても、見るべき人が見れば、おかしいと感じるもの。

 自宅の床の土台が少しおかしいと思って業者に調べてもらったら、大量のシロアリが巣くっていて、風呂場、台所の床、座敷の床、土台が食われていた。そのため各室の床を全面取替えとなったのは、2012年10月のことであった。少し気づくのが遅すぎた。私は家の維持運営の経営者としては失格であった。

 

此岸から見て、彼岸から見て、時代を超えて見て

 高い視点、下からの視点、向こうからの視点、歴史からの視点で物事をみると、ベールに覆われている本質が見えてくる。だからこそ、経営者は成長して、高い見識からチョッとした差やシグナルを感知して判断をすべし。小人(ことな)では、大人(おとな)の見方ができない。

 横山大観は「画家は音を絵にできなければ一人前ではない」と言った。多くの社員・家族を抱える経営者は、芸術家のレベルで経営をすべきである。聞こない現象、見えない音を稟議書に反映しなければいけない。社長は並みの社員ではないのである。

 

インプラントは何かおかしい

 インプラント特集の雑誌や書籍中での医院紹介では、医院の手術室、設備の素晴らしさ、待合室の立派さを前面に出して客寄せをしている。雑誌に掲載されている医院がみな同じパターンである。親から頂いた体に異物を埋入させる手術は、内科外科の病院で行う手術とは、明らかに異質な手術である。

 

「当院の設備は立派で、待合室も患者さまにとって心地よくホテルのロビーのような雰囲気です。是非、当院でのインプラント手術をお勧めします」等の客寄せ広告は、病院として何かおかしい。

 

素朴な疑問

 どうやって、年収582万円で設備投資1億円もの費用を回収するのか?

 どうやって、年収582万円で教育投資6,000万円を回収するのか?

 どんな家庭が、年間学費1,000万円を6年間連続で出費できるのか?

 なぜ、頭の悪い歯科医の言いなりになるのか?(失礼)

 そんな歯科医師に命を預けていいのか?

有名歯科大学の学納金

 有名歯科大学の平均学納金(6年間)は3,000万円である。東京での下宿生活には月20万円は必要。歯学部で子息を卒業させた知人の情報では、私立歯科大学では学納金以外に2,000万円は別途必要という。合計すると、私立歯学大学を卒業するには6年間で6千万円近いお金が必要。

    1位  東京歯科大学   31,900万円

   10位 北海道医療大学  28,600万円

   17位 松本歯科大学   18,680万円

   (医歯専門予備校メルリックス学院の情報)

 

インプラントの設備投資

 インプラントの開業設備には億の金がかかる。誰が負担するのか?

 インプラント用専用手術室  数千万円

 3D撮影CT装置      数千万円

 口腔外吸引装置       数百万円

 生命兆候モニター      数百万円

 マイクロスコープ      数百万円、数千万円?

 豪華な待合室        数百万円

 インプラント研修      数百万円

 

歯科医の収入

 歯科医の平均年収は582万円である(週刊ダイヤモンド2012/2/11号)

 開業医の歯科医に退職金はない。

 

歯科医の学力

 大学受験での歯学部の偏差値は、医学部のそれよりはるかに低い。医師会と歯科医の会合は別で、医師と歯科医は別世界である。国家試験合格率が3割の歯科大学での卒業生は、どうやって元を取るのだろう?

 私立大学医学部の偏差値は73~62 (医歯専門予備校メルリックス学院の情報)

 私立大学歯学部の偏差値は53~40 (医師会と歯科医会とは別の組織)

  1位 東京歯科大学  偏差値 53

  4位 日本大学      偏差値 49.5

  10位 福岡歯科大学 偏差値 46

  15位 鶴見大学   偏差値 45

  17位 奥羽大学    偏差値 40

 

国家試験合格率

 1位 東京歯科大学   97.4%

 5位 愛知学院大学      77.8%

 10位 朝日大学     65.3%

 15位 奥羽大学      56.9%

 17位 松本歯科大学   32.8%

 

図1 台所の床下 ぼろぼろになった外部を取り払った状態

   アリに食われて約1/5にまで細くなった台所のネタ

図2 大人(おとな)と小人(ことな)の差

 

2017-08-05

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2017年8月 4日 (金)

340a. お世話になったら倍返し

 自分では何もできない。自分でそれをやろうとすると、その何倍もの時間とお金がかかる。それを助けてくれた、お世話になった、そのお礼を惜しんでは、バチがあたる。犬でも飼い主の恩は忘れない。それを感じないのは犬畜生にも劣る。ご恩に報いるとは、相手がかけた時間に敬意を表すること。自分の商売上の顧客の心を掴む練習をすること。中途半端にお礼をするから、お礼の成果が出ない。相手が感激すれば、そのお返しが10年後に4倍になって仏様が返してくれる。10年後でなければ、息子の代に返ってくる。ご縁を下さる人は、皆福の神。感謝の念を込めて合掌して、その人の平安をお祈りしよう。人生で一番多く恩を受けた方は、両親。せめて仏前に手を合わそう。

 

貧乏神の選別

 忘恩の人とは、己のために投入してくれた時間に、考えが及ばない思慮の浅い人だ。それに気が回らないようでは、仕事上でお客様の心を掴めるはずがない。そんな人は商売上で貧乏神である。そんな目で回りをみれば、貧乏神が見つかる。そんな貧乏神とは縁切りをしよう。授けた恩は忘れよう。それは投資である。投資とは1000人に出して、3人が返してくれればオンの字である。それで付き合いう人の本性が分かれば安いもの。その分、人を見る眼が養われた。自分の眼を養うにも、お金がかかるのです。はした金で、貧乏神が見つかり、縁切りが出来きれば、今後の人生の無駄な投資コストが削減できる。私はそうやって、多くの忘恩の輩を切ってきた。それで今の私がある。よき人に囲まれてこそ、人生の花が咲く。人はいつも仏さまから試されている。人からお世話を受けたら、それは貴方への縁切り評価試験かもしれない。

 

仇の討ちかた

 受けた仇は忘れよう。その悪縁から離れよう。仇を取るのにもお金と時間がかかる。時間の無駄の最たるもの。仇を取ってあだ花は咲かせても、実は取れない。その時間を己の成長のために時間を投入して、相手を見返そう。仇討ちは神様にお任せしよう。天網恢恢疎にして漏らさず。それが神様のお仕事だ。神様のお仕事に越権行為はいけません。

 『時間創出1001の磨墨智』より

 

2017-08-04

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書天王の教え

 高野山中門に立つ四天王像は、邪悪が聖地へ侵入するのを防ぐ守り佛である。その門をくぐると、上から睨む四天王の目に己の邪心を見透かされそうである。霊界入山前に、身体検査として睨んでもらうのも一修行である。自分の魂という聖地に入り込もうとする邪鬼を、四天王の目で精査しよう。

 四方向の一角を守る広目天は筆と巻物を持ち、入門するものを睨む。私は広目天を「書天王」と勝手に呼んでいる。人は書くことで、刀以上の武器を手に入れる。書かなければ身に付かない、覚えられない、人に伝えられない。筆で一文字一文字を写経として書いていくことで、般若心経が皮膚を通して体に沁み込んでいくのを感じる。腕力なき人でも、文書は自分を守り攻める武器となる。広い目で古今東西の世界を見て、人心物事の本質を見極める。その力が生きていく能力となる。

 動の姿で槍を持ち南方を護る増長天の守護神に対して、広目天は巻物(書類)で西方を護る守護神として造像されることが多い。仏堂内では、ご本尊に向かって左後方に安置するのが原則である。その姿には様々な表現があるが、日本では一般に革製の甲冑を身に着けた唐代の武将風の姿で表される。筆と巻物を持った姿で作られる。

 

図1 松本明慶先生作  広目天  高野山  2015年10月8日撮影

 

2017-08-04

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仏像の著作権は松本明慶師にあります。

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90. You make it happen.

 米映画『WORKING GIRL』でメラニーグリフィスが演じた、下積みから這い上がろうと必死の模索をするキャリアウーマンのテスに、やり手の上司キャサリン(Sigourney Weaver)が下記の助言をする。「自分が時間を作るんだ」という意識づけに、私が大事にしている言葉です。個人主義社会、成果主義社会、アングロサクソン系社会(アリメカ)では自分で行動を起こさないと、誰も助けてくれない。待っていている間に時間は無為に過ぎていく。

 You don't get anywhere in this world by waiting for what you want to come to you. You make it happen. Only then... do we get what we deserve.

KATHARINE (acted by Sigourney Weaver) from Working Girl"

 女優のSigourney Weaverは、NBCの重役の娘さんである。彼女は映画『エイリアン』シリーズの主人公で有名である。私は彼女の『エイリアンⅡ』の戦う母親像に魅了された。

『時間創出1001の磨墨智』より

 

2017-08-04

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インプラント 23(論理的解釈)

3.23 論理的解釈

 日本の歯科大学で、インプラントの講座があるのは4校のみである(2007年現在)。そのせいか、インプラントの講習は米国の大学に行って受講する場合が多いようだ。私の担当医も米国で研修を受けて、そのことを誇らしげにガイドブックに記載している。その理由は、米国での需要の関係と日本で正式に認知されていない事情による。そのせいで、日本では大学関係からではなく、開業医の世界からインプラントが始まった。医療関係でこういう例は珍しいようだ。

米国事情

 米国では、肥満と悪い歯並びが出世に大きく影響するため、特に審美観の関係でインプラント技術が発達した。10年後の健康の問題より、今の金儲けのために、美観が重要である価値観が横行している。これはグローバル競争の影響である。グローバル競争での価値基準はマネーであり、日本のそれとは異質である。それが日本の大学は、インプラント講座校が4校のみであることで、マネー偏重の思想には汚染されていないといえる。

 インプラント絶賛の洗脳本では、日本の大学にインプラント講座があるのは4校のみであると嘆いている。見る価値観によって、その数値の意味づけが大きく異なる。インプラント教に染まった著者だからこそ、嘆くのだろう。こんな本の意見に騙されてはいけない。自分の頭で何が正しいかを見極めないと、自分の体の経営はできない。これは人生観の問題でもある。

下記の事実をどう解釈するか?

 日本の歯科医のインプラント実施は3%のみ。

 日本の大学に、インプラント講座があるのは4校のみ。

 インプラントは健康保険が適用外(国は医療とは認めていない)。

 米国は、悪い歯並びでは出世に響くのでインプラントが流行

 

価値観の差

ニーチェの言葉There is no facts, only interpretention.

「世の中に真実などはない,あるのは解釈の違いのみ」

 その人の価値観による見方で、正逆反対の結論に至る。価値観とは、その人の人生観である。インプラント自体は1960年代に開発されたが、現在の本格的なインプラント技術が完成して日本にも本格的に導入されたのは、2000年代に入ってからである。これはまだ10年余しか経っていない新技術である。インプラントを装着して、体への影響は死ぬまで数十年にも及ぶ。つまり、長期間にわたる体への影響のデータがなく、安全性の検証が終わっていない。現在は、治療側・機器製造メーカ側が数多くのデータを欲しいがために患者はモルモット扱いをされているようだ。それ故、インプラント専門医はインプラントを過度に推奨していると推定される。私は、この状況であえて危険な手術を受けるに値するか、リスク管理上で慎重な対応が必要と判断した。

 

図1 6M2Qは後藤悦夫先生が唱えた説である。

 全ての事象は6M2Qで構成されている。6M2Qとは、human,time,room,material,money,method,quality,quantiyである。その二つの事象がぶつかり合って事件が起きる。それをどう解釈するかは、個人の人生観や国の価値観による。ハーレムでスリの被害に会えば、盗られた方がバカで、取った方は「よくやった」をハーレムの住民から褒められる。

 図2 ミシガン大学セミナーOBのテクニカルライティングの勉強会

    後藤先生が講師   東京外国語センター名古屋(丸善ビル)にて

    2004年12月11日

 

2017-08-04

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御礼 5000回の閲覧回数

皆様のお陰で2017年8月3日のブログ開設70日目に、閲覧回数が5,000回を超えました。一日当たりの平均閲覧回数は、72回です。ありがとうございました。これからも、価値ある情報を提供していきます。

小田泰仙

2017年8月 3日 (木)

590.カウントダウン

自分の近くで時限爆弾のチクタクが響く

 人生・仕事の危機管理とは、爆発(信用金庫崩壊)までのカウントダウンの秒読みが聞こえるかどうかだ。危機意識に対する感性の低い人には、この秒読みが聞こえない。仕事を始めれば、自動的に危機状態へのカウントダウンが始まる。また決断を引き延ばしていると、いつの間にか最終カウントダウンの状態に陥る。人生では、いかに早くそのカンウトダウンに気づいて、いつリセットボタンを押すかが問われている。

 そして危機に気づかず、リセットボタンを押せなかった人が、年間32,863人(1998年)も自らの命を絶っている。前年度は24,391人だったのに。今はそんな厳しい時代である。2015年でも24,025人が人生のリセットボタンを押している。

 ◆◆◆カウントダウン3

 上司はやさしい人だ。部下の育成を願い、色々と注意や叱責をしてくれる。そして3回目迄は許してくれる。でも仏の顔も3度まで。1回目の「督促」は要注意なのだ。「残りはあと2回ですよ」と。2回目になるとイライラした怒りなのである。「あと一回で爆発ですよ」と。3回目は爆発して、もう「この件に関してはダメ!」との烙印を押すのだ。仏が鬼に変貌する。そう、もう4回目は無いのだ。仕事が他の人に回るのである。リストラの危機である。上司は何回言っても判らない人、言っても仕方のない人には何も言わない。そうしないと、組織全体が危機に陥りるのだ。

 ◆◆カウントダウン2

 自動車メーカーはもっと厳しい。1回目の品質問題か納入問題を起こして、キチントした再発防止を打たず、2回目の問題を再発させると、自動的に納入停止で、最悪の場合は取引停止である。そうなれば倒産である。なにせ、自動車部品の生産ラインは他には転用がきかない。トヨタへの納品が出来ないから、他のメーカーに納めるなどは出来ないのだ。でもそういう厳しさが有るからこそ、トヨタグループ全体としては、なんとか勝ち組みに入っている。

 その納品も必ず、二社発注体制で、片方の会社が問題を起こせば、自動的にもう一社の方に注文が行く。エアバック問題を起こしたタカタの社長は、このカウントダウンの音を聞く能力がなかった。そしてタカタは2017年6月に経営破綻をして、連結従業員50,530人(単独962人)を路頭に迷わせた。

◆カウントダウン1

 怒鳴るお客様は親切である。きちんと間違いを指摘してくれるから。その店が好きで、なんとか改善してほしいと思っているのからである。文句を言うのが当たり前と思われる米国でも(マーケッテッング調査による)、クレームを言う客はたったの5%である。

 でも真のお客様はもっと厳しい。お客様はお店に来て、一回の不愉快さを感じると、もう来てくれない。95%の客は黙って、何も言わず去って行く。それが一番冷酷である。そういった危機感を持って仕事を遂行しないと、仕事が無くなる。店が潰れる。会社が社会的制裁を受ける。

 ・カウントダウン0/今ここ

 しかし運命の女神はもっともっと冷たく厳しい。あの時、あの状況、あの人達との巡り合わせは2度と来ない。今その時に全力を投入しないと、やり残しで悔いが残る。失った時間,チャンスは二度と帰って来ない。しかし積極的に運命と対面する人には女神は優しいのだ。行動するから新しい局面が展開する。

 決断しない、行動をしない、優柔不断に引き延ばす、こんな行動では、全て悪魔にカウントダウンのスイッチを押させる行為なのである。決断しない、それは決断しなければない項目が目前にあるはず。判っていても、できない。行動しない、頭では行動しなければ思いながらも、動かない、動けない。それこそ悪魔にカウントダウンの時計を弄ばせること。すべて自己の選択の結果である。決断しないという選択をしている。決断をしない人には運命は冷酷なのだ。その件に決断しなくて、結果に対して泣き言を言う人は、子供なのである。自分の決断に責任が取れないのですから。決断をしなかったという、選択をしている。

 しかし、本物の時限爆弾と違い、人生での危機は、その状況に気づきそれをリカバーする気になれば、遅い速いは別にして、リカバーの手段は無限にある。それが唯一の救いである。それさえ気づかない人が絶望して命を絶つのだ。

 一期一会とは危機管理の言葉です。人生に、もう一度の機会などはないとの危機感が必要である。悪魔は黙ってカウントダウンのスタートボタンを押す。心耳を澄ませば、あなたの頭上でカンウトダウンが聞こえるはず。それは何のカウントダウン?

 懐かしい思い出

 以前の上司で、トヨタから出向されたO部長には、この件で厳しく指導された。「3回督促して、上司の要求に応えられない時は、もうその件ではダメ!」との烙印を押される、とはその時の指導であった。「これで3回目ですよ。小田さんって、そんな情けない人だったんですか」と言われたことが多々あった。それはなんと辛く情けないことであったことか。言い方は優しいが、心にグサッと突き刺さるような厳しさがあった。でもこの厳しさはトヨタでは当たり前で、私にはかなり甘い指導であったようだ。O部長が受けた指導はそんな生半可なものではない。そういう人財がトヨタを支えている。だからトヨタは生き残っている。

 「リーダーとは厳しく、嫌われてなんぼの世界、それが組織を生き残らせる条件」と割り切れば、人を厳しく教育するのに抵抗はない。なまじっか人に好かれようとするから、人を指導できなくなる。組織とてやるべきことが出来なくなる。自分が甘くては,人を指導できない。組織の業務改革はできない。

 入社以来、数多くの上司が私の前を通り過ぎていった。優しい上司や冷酷な上司は記憶に薄いのだが、厳しく指導をしてくれた上司ほど記憶に残り、厳しさを教えて頂いた熱意にありがたさを感じる。人は、何も言われなくなったら、おしまいなのだ。その状態に早く気づくのが危機管理である。(2003年7月3日初稿)

 『時間創出1001の磨墨智』より

 

2017-08-03

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38.時間の戦略

 戦略とは「何をしないか=(略)」を選択すること。全てに手を出していては、時間がいくらあっても足らない。世界の敵には勝てない。テクニカルライティングでは、何を書かないか、何を最初に書くかが問われる。上司にとって、どのメールを見ないかが、一番大事な戦略である。部下は、その中で、上司の上げた書類(報告書、稟議書)を、早い時期に読んでもらう戦略が必要となる。無駄な戦いを略する為に、5年後のあるべき終末を想定して、それに沿って仕事をする。

 

社長になったら、何をするかではなく、何をしないかを考える。

貴方より優秀な部下が、実務は全てをやってくれる。

社長の退任時にどうあるべきか、そのために止めるべきことは何か?

社長の貴方が動けば部下は育たない。部下の成長の機会を奪ってはダメ。

リーダーになったら、何を捨てて、何をしないかである。

組織のベクトルを合わせる為、何をしないか、である。

定年になったら、何をするかではなく、何をしないかを考えること。

時間があるからと、あれもこれもとするから、何もできない。

自己との戦いを止めよ。

自己と話し合い、己の体と協業せよ。

己の体が上げている悲鳴を聴け。悲鳴を無くすために、何をしないかである。

 

『時間創出1001の磨墨智』より

 

2017-08-03

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誘導弾文書で賞金100万円を射る(改定)

F= m・α      : ニュートン力学の力

E=m・ v 2 /2    : 運動のエネルギー

 上記はあらゆる物質の力、運動エネルギーを表す式である。これはあくまで物質の持つ力、エネルギーを表す式であるが、自然現象だけでなく、他の技術現象、社会現象、文学芸術作品、文書にも当てはまる式だと考える。

 この式を科学技術英語、論文に例えれば、質量mはその書類の内容に相当し、加速度αは文章の修辞、論理構成、展開方法、魅力度に当てはまると考えられる。文書が他人へのコミュニケーション(情報伝達)である以上、その訴えたい事項、伝えたい内容の力は上記二つの要素の積であると考えた。これを考慮していない書類は、えはしたが、相手の心にしていない文書である。

 文書が持つエネルギー

 コミュニケーションとしての文書は、その内容と修辞のありかたで、その文書の持つ力とエネルギーが全く異なる。いくら内容が優れていても、その記述方法(修辞法・論理構成)がお粗末では、著者の意図が、オーディエンス(読者)に届いても、心までは達しない。またいくらその修辞法が優れていても、内容が薄っぺらでは、その相手の心に響かない。文書として、この両者のバランスの重要さを上記の式は示している。

 例えて表現すれば、己の思いを込めた矢を射る時、科学的手法(テクニカルライティング)の技術を最大限に駆使してその文書の威力を高め、標的のど真ん中に命中するように、矢が飛ぶ軌道精度を高める、である。

 私は社内の教育講座で、早稲田大学教授・篠田義明先生の科学工業英語(テクニカルライティング)に初めて接して、強烈な衝撃を受けた。篠田教授のような説得力ある、論理的な講義は初めてで、思わず引き込まれてしまった。それ以来、約30年間弱にわたり、私の仕事のバックグラウンドとして学び続けることになる。ミシガン大学でのセミナーにも2回受講し、会社勤めの間もこの手法を学びつつ、部下や新人教育の講座でも指導をすることになった。このご縁で科学工業英語検定試験1級(30年間で総計500人弱しか合格しない)にも合格して、自信をもって仕事をすることもできた。私はこの学びで、ビジネス戦争で戦うための文書という武器を手に入れた。

懸賞論文で最優秀賞受賞

 このスキルを活用して、前職の「会社創立50周年記念論文」募集に応募して、160通中で最優秀賞に選ばれた。最優秀賞を標的として「ターゲット書類」を射った経緯が上記である。この副賞として欧州国際工作機械見本市(EMOショー)見学と、フランス、イギリスの博物館見学(稟議費用100万円)の機会を得た。これも科学工業英語の日本の第一人者の先生から直接薫陶を受けたのが最大の勝因である。そのご縁で英語の神様の後藤悦夫先生とのご縁ができ、ますます私の英語力、文章力のスキルアップの支えとなった。後藤悦夫先生は若いころ、手術のため2日間だけ英語に接しなかったことがあるが、それ以外50年間、毎日英語に接して勉強をしてこられた。ミシガン大学夏季セミナーにも自費で10回も参加されているミシガン大学夏季セミナーにも自費で10回も参加されている(総費用約1千万円)。前職の会社でも篠田先生の後任として、10年間程この科学工業英語講座で教えて頂いた。

 断定的な言い方の好き嫌い

 篠田教授の講義は、断定的、論理的で大変分かりやすいと私は感じたが、人によっては、ハッキリと言いすぎ、押しつけがましいとの感じた人も多くいた。そのため、篠田教授の評価は好き嫌いで極端に分かれる。面白い現象である。世の中を象徴しているようだ。嫌いな人は、日本の波風を立てない温厚な世渡りをして、欧米式の白黒を明確にする社会に合わない人が多かった。それを思うと、私の文書は、先生の影響で欧米的の白黒の明白なキツイ文書のため、皆さんから煙たがれたので、出世に響いたかもしれない。前職の会社は温情的なのは良いが、ぬるま湯的、決断の先延ばしが常のスタイルであった。そのため、世の中のエゲツナイ金儲け主義に徹しきれず、グローバル経済主義の荒波に押し流され、65年の歴史に幕を閉じた。

 エピソード

 面白いエピソードとして、私がこの懸賞論文の優勝を自分で予言したとされた。私も社の技術広報誌の編集委員で、応募論文を審査員の一人として担当分の論文を審査した。私の書いた論文と比較すると、審査した論文は格段の格差があり、文書品質が落ちるのである。これで、自分の論文の上位入選を確信した。それを編集委員会の懇親会の場で、話したら、私が優勝を予言したとして有名になってしまった。それほどに、皆さんは文書の論理構成を学んでいないので、論文として体裁がなっていなかった。

 後日談

 この論文のテーマは「人財育成への設備投資」であった。この論文の受賞後、きっと社長や役員からヒアリングなどがあり、社内教育システムが改善されるものと期待していた。そのヒアリングが全くなかった。幸いなことに教育部が科学工業英語の教育システムを充実させた。それは感謝である。

 後日、「会社創立50周年記念式典」があり、永年勤続者、業務での功績者、等の表彰があり、そのあと祝賀パーティとなった。その場で社長が通ってきたが、私の酒で赤くなった顔を見て「やあ、君の顔はいい顔色だね」と言ったきり向うに行ってしまった。直前の式典で、論文最優秀の表彰状を手渡した私を忘れている。この件で、今の会社の限界を悟った。この会社の行く末を心配したが、20年後にその危惧が当たった。ターゲット文書で、相手の心臓に命中させても、相手が不感症だと、いくら良い弾を撃っても効果がないことを悟った。世の中はうまくいかないもの。

 「会社は人財育成が大事だと、どの経営者も口を酸っぱくして言うが、現実にそれを実行する会社は稀である」とドラッカーも達観してその経営書で記述している。教育費は、予算削減の時、真っ先に削減される。それを論文で訴えたが、現実は変わらないことを、この式典で思い知らされた。しかたがないので、後年、自分が技術管理部署の課長に異動になってから、自分で技術部の教育システムを構築して、それを実行・運営した。自分でも7講座程を持って、自ら新入社員教育、中堅社員教育を陣頭で教えた。

 会社が合併してから、新会社の役員・部長が私の技術者教育講座内容に干渉してきて、「技術以外の余分なこと(金にならないこと)は(時間の無駄だから)教えるな」。「会社の歴史」、「修身」、「交通安全の科学」などの講座が中止に追い込まれた。拝金主義、成果主義の氾濫である。旧の会社で4年間続けた講座である。吸収合併された身で、強くは反論できず、宮仕えの身で吸収合併された方の辛さを味わった。周りを見ても、教育など自分の成果にならないので、誰も助けてくれない。大手銀行の吸収合併で、吸収されたほうの管理職の悲哀がマスコミを賑わしていた頃である。保身の知恵はあったので、逆らって飛ばされるような愚は避けた。出来る範囲で、やれることを実行して、教育講座の運営を中心にビジネス文書の書き方の講座に集中して、新人教育を進めた。

 図1 ターゲットを文書で射る

図2 ビジネス戦争の武器は文書

 

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開眼後の四天王像を拝観

 松下幸之助経営塾のOB会が、高野山開創1200年祭の期間中に高野山で開催されるご縁があり、2015年4月24日、開眼後の四天王像を撮影する目的も兼ねて泊り込みで高野山にでかけた。

 高野山では松下幸之助翁が定宿にしていた西禅院に宿泊した。住職さんのご挨拶後、「今なら、時間的に御本蔵の薬師如来様が拝めるので是非ご参拝と」との話しがあり、急遽予定を変更して、金堂の薬師如来座像(高村光雲作)を拝観した。80年前に建立されたが、秘仏として今まで誰も見たことがないとのこと。今回、高野山開創1200年を記念して、初めてご開帳となった。次のご開帳は何時になるか未定で、多分、50年後だろうという。現高野山管主でさえも見たことのない秘仏である。今回の拝観で、僧侶の皆様も涙を流して喜ばれたという。今回よきご縁に出会えて幸いであった。当然、写真撮影は禁止です。

 翌日、6時半からの朝の勤行にも参加をしてすがすがしい気持ちとなった。その前に、早朝の人気のない再建された中門で、開眼後の四天王像を拝観した。前回、納佛前に松本工房で見た四天王であるが、晴れ舞台の威容という感じで、素晴らしい迫力の四天王である。惜しむらくは、足下の邪鬼が、柵が邪魔してよく拝観できない。松本工房での撮影はよきご縁であった。

 

図1 西禅寺  

図2 再建された中門  高野山  2015年4月25日06:05 

図3 開眼した増長天(大佛師松本明慶作) 2015年4月25日

図3 開眼した広目天(大佛師松本明慶作) 2015年4月25日

 

2017-08-03

久志能幾研究所 小田泰仙  HP: https://yukioodaii.wixsite.com/mysite

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