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2024年8月

2024年8月15日 (木)

運命のからくり舞台で主役を演じる

      

「天之機緘不測」(菜根譚)

 天が人間に与える運命のからくりは、人知では到底はかり知ることはできまい。縁なき衆生と縁が出来たのも、それと縁が切れたのも、からくり舞台上の一コマである。それは天が与えた運命で、人は如何ともできない。人は天が書いたシナリオ通りに演ずるしかない。

 人は人生劇場で縁技をしている。その縁は、人の小手先でいかようにもなる。だから縁「技」である。人生を大手を振って歩くには、そんな小手先の技などでは、左右されない確固たる信念を持つべき。

 

円なき囚人と縁が出来たのも(詐欺師はカネがない)、

首無き人と圓が出来たのも(詐欺師は借金で首が回らない)、

艶なき狂女と宴ができたのも(100人に一人はサイコパス)、

心なき人と炎が出来たのも(冷酷な狂人はゾンビ並み)、

統一狂会と宴が出来たのも(信徒獲得のノルマに支配される)、

太陽光パネル狂と炎じたのも(拝金至上主義に犯されている)、

郵便ポストが赤いのも、全て自分のせいである。

これらを縁起という。

 

赤い郵便ポスト理論

 昔、自分が頑張って勉強して東大に入っていれば、官僚になれたはず。そして郵政次官になれば、郵便ポストの赤い色を変えられる。そうできなかったのは、自分の努力が足りなかったから。だから自分が悪いのだ。

 

縁起が全て

 お釈迦様はこの世の全ては縁起に始ると仰せだ。その人の本質的存在性ではなく、縁起が全てである。その人がどんな良い本質を持っていても、育てる親が泥棒では、優秀な泥棒に育ってしまう。

 どんな善良な人でも、ナチスの支配下のアウシュビッツ収容所で働かされれば、ユダヤ人をガス室の送る役目を平然と行う。その看守は、家に帰れば、善良な父親で、日曜日ごとに教会に行く敬虔なキリスト教徒である。縁起とい観点でいえば、その看守が選挙で、ナチス党に投票したことに起因する縁である。

 

 そういう行動を集約して故事として伝わってきたのが「孟母三遷の教え」である。子供の教育には環境が大事として「孟母三遷の教え」ができた。氏より育ちである。それこそ縁起の基本である。

 

 だからこそ縁ある人との縁を大切にして、日々大切にして、生き活かされる人生を大切に正しく生きよう。

 

現実社会の鏡

 人間の持つ多様性の能力が限度を超え、人生・生命観の実相、人間と動物を分ける生命の実相が、時代の喧騒の中で忘れられようとしている。

 世には拝金至上主義が蔓延し、日本古来のお天道様の思想が無くなり、正しい縁の付き合いが絶えようとしている。

 

ゾンビの徘徊

 現代人は、テレビ・スマホに代表される虚構上に舞う華やかな虚像に惑わされて、人間として大切なことを忘れている。縁なき衆生が詐欺の金儲けに狂騒している現代である。縁なき精神的幽霊がゾンビのように徘徊している。

 だからこそ狂った時代の風潮に惑わされず、縁なき衆生の妨害に負けず、人間としての歩みを、一歩一歩しっかりと踏みるべきだ。

 

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2024-08-15  久志能幾研究所通信 2906号  小田泰仙

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2024年8月14日 (水)

縁がないという縁 vs 縁ありて花開く縁

 

 2015年、私は自家のお墓を改建した。その時、遠くの親戚から改建を反対された。ご先祖のお墓を改建することが、縁遠い親戚と軋轢を生むことになるとは想定外であった。良いことをしているはずなのにとの想いがある。それでその親戚とは断縁状態になって、私だけでお墓を改建した。結果オーライであった。

 

 現代は、煩わしい縁を切りたいと、墓じまいが流行?である。2022年度、墓じまいは全国で15万1076件(前年度比3万2101件増)に上り、過去最多となった。

 それなのに、お墓を改建するとは異端児であるようだ。正しいことをしているから、後ろめたさはなかった。

 

縁がないという

 住職様からは、「その親戚とは縁がないという縁」があった。無理にその縁と争わないほうが良い」と助言された。だからそっとその縁を遠ざけた。

 お釈迦様でも「縁なき衆生は度し難し」と言われる。お釈迦様でも縁なき衆生には、お手上げである。一般の人には、「その人とは縁がないという縁」を変えることはできない。縁とは縁起であり、そういう縁となった原因があり、その結果を凡人が変えることはできない。縁は自然現象と同じで、何処からか訪れて、何れかに去っていく。人はそれをただ受け入れるだけである。人智の及ぶところではない。

 お釈迦様も、「全ては縁起による。その人の肯定的な存在性はなく、あくまで縁起である」といわる。(妙法蓮華経 方便品第2)

 来るものは拒まず、去るものを追わず、である。

 

 今回のお墓の改建で、馬場恵峰先生から下記の軸をお祝いとして頂いた。縁があれば、その人とそのご縁を大事に育てて、花を咲かせればよい。良き学びであった。

 

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2024-08-14  久志能幾研究所通信 2905号  小田泰仙

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カテゴリー追加、先祖をたずねて三千里

 

 カテゴリー「I7-先祖をたずねて三千里」を追加します。

 これは私のご先祖探しの物語です。

 「I2-志天王が観る世界」の集約版です。

 

2024-08-14  久志能幾研究所通信 2904号  小田泰仙

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2024年8月13日 (火)

式年遷計、ヘルスメーター、難解虎怖自震対策

 

 先日、船戸クリニックで、船戸博子先生より漢方の診察を受けた受けた。その前に、業務用ヘルスメーターに乗って体重を測定したら、筋肉量、骨量、肉体年齢が測定値として出てきて驚いた。よく考えたら、今の技術なら当たり前のことで、自分が今使っているヘルスメーターは約20年前の製品であることに気が付いた。

 

更新

 それで現状のヘルスメーターに特に不満はなかったが、筋肉量、骨量を測定したくて、ヘルスメーターを買い替えた。

 筋肉量は、ガン予防に重要な要素である。筋肉ががんの発生を防いでくれる。

 最近、加齢による体力低下の現象がでてきたと感じたので、骨量の測定を現状把握として必要と感じた。

 

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 左が今までのヘルスメーター(2006年製)、右が今回購入(2024年製)

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あれども見えず

 情けないことに、ヘルスメーターを買い替えてから、今まで使っていたヘルスメーターにもその機能が付いていたことに気が付いた。今まで、その機能に意識がないから、あれども見えず、であった。

 人は見たいものしか見ていない(ジュリアス・シーザー)。

 自分の認知機能の良き反省材料となった。

 

 ヘルスメーターを更新してみたら、やはり最新のヘルスメーターは見やすいし、機能が向上をしていた。測定精度も向上していた。電子機器は最低でも20年、できれば10年くらいで買い替えるのが良いようだ。

 

南海トラフ大地震の発生時期予想

 南海トラフ大地震の発生時期の予想は難しいようだ。地震予知のため、今まで数兆円を使っても全く予知が出来ていない。いまだかって、地震の予知ができたことはない。地震予知を研究しますと予算を分捕って、結果として地震予知が全く出来ないのに、誰も責任を取らない。どうもこの予算は官僚の利権となっているようだ。その責任追及のため、国民は選挙に行き裏金議員を落とすべきだ。棄権をするから日本の政治が劣化するのだ。

 

自身への激震予想

 同じように、自分に激震を与える病気(心筋梗塞、脳梗塞等)の発症時期予想は難解である。しかし体の状態を日々測定して、観測していれば、その危険性をある程度は予知できる。

 私は日々、体重、体脂肪率等をこの10年程、毎日記録している。危機管理の基本である。その測定機器の測定精度は重要である。だから時期を見て機器の更新は必要だ。

 

体重計の式年遷宮

 伊勢神宮では20年毎に、全ての社、祭礼道具をつくり直す。それで伝統、技術を後世に伝えている。

 同じ様にご神体のような自身の状態を測定するヘルスメーターも、寿命があり、10年ほどで更新すべきと悟った。ヘルスメーターも生老病死である。今回はよき意識改革ともなった。 

 

 

2024-08-13  久志能幾研究所通信 2903号  小田泰仙

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2024年8月12日 (月)

太陽光発電、お天道様に恥ずかしい

 

太陽光発電の議論が貧困

 ネット記事でも、業界の議論でも、儲かるかどうかの視点だけで議論が沸騰している。「電気代が高騰している現在、太陽光パネルを付けないのは、愚かだ」とまで主張している住宅専門家のYouTuberまで出現している。住宅メーカの営業マンは、「絶対にお得だ」太陽光パネル狂教団に入信したかの如く、太陽光発電の住宅を売りまくっている。

 何時から日本人はこんなに愚かで、守銭奴のようなったのか。自分事しか考えない浅ましい餓鬼にでもなったのか、恥ずかしくなった。お天道が見ているという教えはどこにいった。

 

地球が悲鳴をあげている

 この種の輩どもは地球という母なる大地の「健康」を無視している。地球だって生き物で生老病死である。過度に痛めつければ、地球も病気になり、滅んでしまう。贅沢三昧の人間が、日本の自然を破壊し、地球の自然を破壊している。

 それを象徴するように、アマゾンの森林破壊が加速している。毎分サッカー場の面積の1.5倍が消滅している。(CNN 2019.07.04 )

 アマゾンは二酸化炭素の吸収・貯蔵や生活環境の保全機能などの多面的な機能を持っている。それを人類は自分の快楽のため、それを破壊続けている。現在、その再生力を上回る環境破壊をして、地球を病気に追いやっている。

 

 中共は、ウイグル族を抹殺しようと、人権無視、強制労働、臓器摘出のやりたい放題である。公害を垂れ流し、自然も破壊している。その隣国から太陽光パネルを生産しているのが日本の住宅メーカである。儲かるとして、日本の守銭奴が、そのパネルを輸入している。それを組みこみ、日本製の太陽光発電装置だとして、販売をしている。

 日本政府の利権まみれの議員は、「中共はウイグル族からの臓器摘出、強制労働と断定」して、国連は非難決議をした。それをK党の反対で、日本は非難決議が出来なかった。日本人として恥ずかしい。住宅メーカも同罪である。

 「対中決議案、公明幹部の意向で「非難」削除 今国会採決も見送り」(産経 2021/12/19 )

 

人類の消費が地球の再生能力を上回る

 米国などの先進国が、贅沢な暮らしを続けると、地球の自然再生能力が枯渇する。その閾値を、1989年頃に超えた。だから温暖化が急激に進んで、日本の夏も殺人的な暑さになった。それなのに、太陽光パネルの生産は、それに輪をかけている。電気自動車も同じく、却って地球の資源を無駄遣いする。それは悪魔のサイクルである。

 欧米と中国で電気自動車が推進されたのは、トヨタ潰しが目的で、地球環境を考えたわけではない。

 

 

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 人類は、地球が再生しているエネルギー以上に、無駄に資源を消費している。

 人類は、1989年頃から、地球の自然が再生しているエネルギー以上を消費するようになった。それから都市の温暖化が始まった。

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 真の「持続可能な社会」とは、どうあるべきかを考えるべきだ。

 上記資料は「これからの社会と地域コミュニティの重要性」から抜粋

 これは7月13日、大垣市が開催した研修会で、渋沢寿一氏(渋沢栄一氏のひ孫)が説明された資料。

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矛盾のシステム

 そもそも太陽光発電は補助金がないと成り立たない欠陥システムである。だから地球には少しも優しくない。その補助金は、一般国民から強引に盗っている「再生エネルギー賦課金」の税金からである。

 

巧妙な仕掛け

 我家では年間3万円余の「再生エネルギー付加金」を強奪されている。日本中の家庭はみな同じである。知らぬが佛でなく、知らないのは愚か者である。無知は人生を貧乏にする。政府と電力会社は、国民が気が付かないように、集金の仕組みを変えた。電気代の内訳を知りたければ、電力会社に申請して毎月100円の郵便代を別途負担しないと、電気料金の内訳が届かない。なにかおかしい。こちらは客で、請求書まで金を盗られるとは、異常だ。

 

なぜ補助金?

 太陽光発電が地球にやさしいなら、なぜ税金から補助せねばならぬのか。矛盾だらけである。自然エネルギーは不安定だから、その補助の電源を電力会社は確保せねば成り立たない。特に気候が不安定な日本では、合理的なシステムではない。それが矛盾である。

 

中国製が8割?

 太陽光パネルの材料は8割が中国産である。太陽光発電装置が日本製でも、パネルは中国製である。日本や先進国では公害規制が厳しく、製造しても採算が沸ないので、公害規制が緩い中国で生産する。そうなると中国製に価格面で負けて、先進国各国は撤退を余儀なくされた。中共はウイグル族の強制労働で、人件費ゼロである。それでは先進国が勝てるわけがない。

 だから太陽光発電装置が日本製でも、パネルだけは中国製である。日本のテレビが日本製でも、液晶パネルは外国製であるのと同じである。

 税金で再生エネルギー付加金が全家庭から強制時に徴収される、その間で、中間搾取が発生し、頭の黒い鼠がチュウ―チュウ―である。

 太陽光発電は、当初キロ40円の売価であったが、現在は16円である。いまから太陽光発電システムを入れても、売電も採算が合わず、減価償却を合わせると、20年間の収支でも、トントンか赤字である。

 

2024-08-12  久志能幾研究所通信 2902号  小田泰仙

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2024年8月11日 (日)

先祖をたずねて三千里、25年目の氷解、北尾春圃へ

 

 私はご先祖を探しで、全国を走り回り、25年間がすぎた。先日、新聞記事から、偶然、300年前のご先祖が見つかった。私は彦根で生まれたので、一番古いご先祖は彦根にいると思っていた。1950年、私の父が大垣に転勤となり、私は1歳の時、大垣市に移住した。

 しかし一番古いご先祖は地元の大垣にいた。そのご先祖は江戸時代の戸田藩藩医北尾春圃(1659—1741)であった。彼は万治元年に美濃国多芸郡室原村に生まれた。彼の父・玄甫はその名から曲直瀬流の医家らしい。春圃は父から医術を学んだ。

 

 2015年に私が自家のお墓を改建した時に判明したことは、「小田家の分かっている最古のご先祖は北尾道仙で、大垣で生まれ、彦根で1734年に亡くなった。墓石に「黄鶴北尾道仙の墓」と彫られていた」までである。それ以上は不明であった。

 

再調査 

 今回の再調査で判明したことは、北尾道仙は大垣藩の藩医・北尾春圃の三男であったこと。彼の名は、将来、家を出て医師としてやっていくために、医師にふさわしい名前を父は付けたようだ。当時の習慣で、家は長男が次ぐものだから。実際、次男の春倫も家を出て、京都に行き、建仁寺に葬られたとある。

 道仙は父の元で、医学を学んでいた。1711年に朝鮮通信使が大垣に宿泊した時、父と長男、次男、三男の道仙の一家が総動員で、通信使の医師と面談をしたという。当時、朝鮮の医学は進んでいたようだ。

 

新聞記事からのお導き

 北尾春圃を知るきっかけとなったのは、新聞記事「名医・北尾春圃の功績をたたえる」(中日新聞 2024年6月26日)であった。それによると、北尾春圃の顕彰法要が6月23日に養老町室原の福源寺で営まれた。1711年、北尾春圃は、当時の医術の先進地であった朝鮮から通信使が訪れ、大垣に宿泊した際、通信使に随行する医官と会談したとある。

 探していた北尾道仙は大垣で生まれ、1734年に彦根で亡くなったことまでは分かっていた。時代と名前の符合があい、再調査を始めるきっかけとなった。

 

2024-08-11  久志能幾研究所通信 2901号  小田泰仙

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2024年8月 9日 (金)

ご先祖探し、三千里の道中で出会った仏様たち 

 

 私は300年前のご先祖に辿り着くのに、三千里の道のりと25年の歳月を要した。その途中で、多くの仏様から貴重な教えを頂いた。その仏様の一人が、青山俊董師である。

 

 叔母の北尾自孝和尚(京都市祇園「東景寺」)は、愛知専門尼僧堂で青山俊董師から指導を受けて尼僧になった。青山俊董師は、称号「大教師」を曹洞宗では初めて尼僧として授与された。偉いお方である。

 私は北尾自孝和尚から青山俊董師のサイン本を多く頂いた。

 私はその本を何回も熟読して、生きるとは、仏教とは、を多く学んだ。馬場恵峰先生が講義で言われたことと重なって、その教えが自然と頭に入ってきて、自分の血と肉になった。

 青山俊董著『『典座教訓』講話』(1995年初版)などは、何回読んだか分からないほど熟読した。印象に残った文をB5カードにも書き写した。道元禅師のいう「生活のすべてが修行である。第一に食事作りは仏道修行そのもの」という考えがすとんと腑に落ちた。

 青山俊董師の講演テープは、通勤途上の車中で、何回も聞き、その教えは、体に染み込んでいる。感謝である。

 青山俊董師からは、三千里の道草で多くの智慧を授かった。青山俊董師に会うのにも25年の歳月が必要であった。

 

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青山俊董師との出会い

 2019年、私は東京のセミナー(致知出版社主催)で青山俊董師にお会いできると思い、セミナーに申し込んだ。しかし、その後、私にがんが見つかり、入院手術することになり、それが叶わなかった。その時は、まだご縁が熟していなかったようだ。

 

大興寺での法話会

 この春(2024年3月10日)、岐阜県揖斐川町の大興寺での法話会で、私は青山俊董師に初めてお目にかかることが出来た。青山俊董師は御歳91歳である。元気なうちにお会いできて幸せであった。特別に別室でお会いして、お話をさせていただいた。感謝である。

 青山俊董師とお会いできたのは、長年の疑問点解決の始まりの啓示であったようだ。

 

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2024-08-09  久志能幾研究所通信 2900号  小田泰仙

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2024年8月 8日 (木)

人生のお宝と幸福

幸と福

幸せは自分で創るもの

 創るものだから血みどろの闘いが必要だ。

 小さな幸せを多く積み重ねていく生き方こそ、賢者の生き方だ。

 効率ばかり、金儲けばかり考えている生き方は、餓鬼の生き方だ。

 

福は神仏からの授かりもの

 それはご先祖が血みどろの闘いで勝ち得たお宝で、それの恩恵はご先祖が創ったお宝の利子である。

 裕福だった家が2代目で潰れるのは、幸を作らず、福だけを浪費して喰い潰すからだ。

 漢字の「福」とは、神への捧げものを置く台を象形文字で現した「ネ」、捧げものを表した旁からなる象形文字である。

 神さまが分け与えてくれるものは酒である。福という漢字は酒さかだるをそれぞれ意味し、二ふたつを合あわせて作つくられている。神さまに捧ささげた酒を自分の酒だるにいただく(神福)ことを福とした。

  だから「福」という漢字には「神さまから授さずかる助け」という意味もある。

 

 

幸福とは

 幸福とはご先祖と自分が作り出すお宝の五重塔である。第一階は世のなかの無数の佛たち、第二階はご先祖、第三階は自分、第四階は子孫である。第五階は来世の佛の世界である。

 

人生のお宝とは

 人生でのお宝とは、ヒルティによれば普通の思慮ある人が手に入れることができるもので、下記の項目だという。

 

  道徳の高い人格、高い精神的な教養、愛の精神、誠実ある性格、仕事の能力、仕事の楽しみ、健康な肉体、幸せな家庭、少数の友人、少々の財産、である。

 

私の考えるお宝

 私が考えるお宝とは、上記に追加して、「今日の用」、「今日行く所」、「天命としての仕事」と死生観である。

 

「きょうよう」と「きょういく」がお宝

 「起きたけど、寝るまで特に用もなし」では認知症へまっしぐらである。お陰さまで、私は自治会長としての仕事があるから、ボケている暇がない。

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天命

 天命としての仕事は、お金儲けではない。生計をたてるために稼ぐための労働は、金をもらわねばならぬ。しかし仕事はお金のためではない。仕事とは、経験を得るため、思い出を作るため、自分の成長のため、世間への報恩感謝の行為である。

 

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死生観 

 死生観とは、何時死んでもよいと、今を精一杯生きようとする覚悟である。それこそが生きることを意味化させるお宝である。それが有れば、いつ死んでも悔いのない。どんなことが起きても、無敵の護身の宝刀である。

 

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2024-08-08  久志能幾研究所通信 2899号  小田泰仙

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2024年8月 7日 (水)

太陽光パネル住宅の誤謬、オウム真理教と同じ道、努力より選択

 

人生では、努力よりも選択が大事である。

 知識の量より、賢さが大切である。知識よりも、合理的に論理的に賢く選択することが大事。世の中の流行に騙されると、地獄を見る。政府が推奨していることが全て正しい訳ではない。政府だって頻繁に間違いを犯している。つい最近も、間違った利上げで、史上最大の株価暴落があった。東大を出た優秀な(忖度が得意)官僚が、その時期を間違えたのだ。

 太陽光発電もその間違いの典型である。その裏に議員の利権が隠れている。官僚の頭にあるのは、天下り先の心配だけである。

 最近になって、やっと電気自動車の嘘が分かってきた。電気自動車はガソリン車より、地球環境を汚している。

 選択を間違えると、オウム真理教信徒の末路のようになる。

 間違った道でいくら努力をしても、末路は絞首刑である。

 犯罪を犯さなくても、間違った道で努力をしては、最後は自分で自分の首を締める。

 住宅会社の選択、住宅のタイプの選択、販売員の選択が重要である。

 彼らの目的は金儲けで、地球環境保護ではない。

 

高山市の古民家に1泊

 先日(7月26日)で高山市の古民家に1泊した。高山市でも日中は30度以上で、岐阜、大垣とそんなにも最高気温は変わらない。朝晩が少し涼しい程度である。

 その家はエアコンなし、扇風機もなしであった。その家の2階の屋根裏みたいな部屋で寝たが、エアコン、扇風機なしで寝ることが出来た。そこで住宅メーカの選択の間違い(ボタンの掛け違い)に気が付いた。

 

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 屋根裏の部屋  ここで就寝

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    高山市の古民家

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鉄骨の全館空調ハウス

 日本で鉄骨の家を作るのはボタンの掛け違いである。鉄骨住宅は日本の風土に合わない建築手法である。

 鉄骨の家は、夏は暑く、冬は寒い。それは鉄と木材の熱伝達率の違いがあるからだ。鉄は木材の400倍の伝達率である。

 また鉄骨住宅は、構造的に気密性を上げるのが難しく、気密性を現すC値を1以下にはすることが難しい。木造住宅ならC値が1以下にすることは容易で、高断熱・高気密住宅にしやすい。その分、光熱費を抑えることが出来る。

 だから鉄骨の家では、断熱材と多く使い、気密性を上げるため、余分の資源を使わねばならぬ。だからコストアップになる。更に全館空調システムを入れねばならぬ。

 だから総合的に、鉄骨住宅は、木造住宅よりも光熱費が高くなる。

 だから全館空調システムを入れるなら、太陽光発電で電気代を抑えねばならぬ。だから鉄骨住宅は、太陽光発電の採用に一直線の選択である。それは最初の選択が間違いだったのだ。

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家電量販店の意見

 家電量販店の懇意の店員に確認すると、彼は太陽光発電を勧めないと言う。住宅メーカと真逆の意見である。20年間の電気代で節約できた金額では、太陽光発電装置の減価償却が出来ず、却って赤字になると言う。太陽光パネルは、時間経過で効率が下がって行く。20年経つと更新せねばならぬ。太陽光発電を入れると、重いので、その分、家の鉄骨ををそれに耐える構造にせねばならぬ。それも見えないコストアップである。

 

 鉄骨住宅は、自然の風を入れる構造の自然と一体感のある家にはならない。それは最初の選択が間違っていたのだ。

 間違った考えで、全世界の人が家を作れば、地球の自然再生力が足りなくなり、地球があと2つないと、この世界が成り立たない。

 鉄骨住宅と太陽光発電は、部分最適の家と手段で、全体最適ではない。

 

 太陽光発電は、50円安い野菜を求めて、500円の野菜を10キロも遠くのスーパーに買い出しに行くようなものだ。確かに安く買えたが、ガソリン代、維持費、人件費、時間のロスを考え売るとトータルでは少しも節約になっていない。それと同じである。

 太陽光パネル販売の目的は、住宅メーカの売り上げアップで、地球環境など知ったことではないのだ。彼らは拝金教の信徒である。

 

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 人類は、地球が再生しているエネルギー以上に、無駄に資源を消費している。

 人類は、1989年頃から、地球の自然が再生しているエネルギー以上を消費するようになった。それから都市の温暖化が始まった。

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 真の「持続可能な社会」とは、どうあるべきかを考えるべきだ。

 上記資料は「これからの社会と地域コミュニティの重要性」から抜粋

 これは7月13日、大垣市が開催した研修会で、渋沢寿一氏(渋沢栄一氏のひ孫)が説明された資料である。
 

2024-08-07  久志能幾研究所通信 2898号  小田泰仙

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腐乱す、血染めの仏国旗、自由平等博愛の欺瞞

 

フランスの自由平等博愛

 今回のパリオリンピックで、不祥事が噴出している。それは単に、フランス人の本性が表れただけである。日本人が憧れるフランスの華やかさの陰には凄惨な殺戮がある。日本人のフランス観はお花畑状態である。現実を直視しよう。歴史を直視しよう。

 

 フランス国旗の三色の意味である自由平等博愛は、あくまで白人で、同じ考え方の人間にだけに限られた人権尊重の精神である。

 第二次世界大戦でのアジア地区では、フランス人はイギリス人と同様に、現地人や日本兵を人間扱いせず、残虐の限りを尽くした。

 

殺戮の背景

 それは、ヨーロッパが動物を飼育して屠殺してその肉を食べなければ、生きて行けなかった自然環境に起因している。ヨーロッパは、豊かな実りあるアジア農耕社会とは違う。小麦の生産性は、お米に10分の一以下である。ヨーロッパの寒い環境では、お米は収穫できない。ヨーロッパでは、小麦生産だけでは、民族が生きて行けないので、家畜を飼育して屠殺せねば、生きていけない。その屠殺は日常的に行われていた。

 だから人間でも思想が違えば家畜と同じ扱いで殺すことに罪悪感がない。ましてキリスト教会で異教徒の殺害は、神が認めた正しい行為とされていた。ローマ教皇が認めている行為である。

 しかし日本では農耕用の馬や牛でさえ家族扱いである。その殺傷などとんでもない、である。思想が違うのだ。

 だからフランス革命時、平気で多くの思想の違う人を断頭台の送る狂気があった。日本人なら罪悪感でそこまでの残虐性は出ない。

 

植民地支配

 フランスは今でもニューカレドニア島で実質的な植民地支配をしている。 

 ニューカレドニア島はこの世の楽園と呼ばれているが、大多数の現地人は貧困にあえいでいる。フランス政府は、それを救済する処置を全くしてこなかった。フランス政府にとって、現地人は人間ではないのだ。人権はないのだ。だから少し歯向かうと、簡単に射殺される。

 人口の半分近くを占める現地人はフランスからの独立を望んでいる。しかし、現地人は、学校に行けず、高学歴がないため、欧州の企業に就職もできず、貧しいままである。

 フランスの息のかかった政府は、選挙制度を改悪して、ニューカレドニアの独立運動を阻止しようとたくらんでいる。だから頻繁に暴動が起きて、その鎮圧にマクロン大統領が現地入りするほどである。楽園として過ごしているのは、移民したフランス系欧州人だけである。特にフランスは中華思想があるから、それが増長して激しくなっている。

 

アフリカの植民地

 フランスは、今でも旧植民地のアフリカ諸国で通貨発行権を行使して、アフリカ諸国の経済発展を阻害している。旧植民地のアフリカ諸国では、ウランが取れるので、それを手放すわけにはいかないので、フランスは実質的な植民地支配を止めない。

 

フランス革命

 「真のフランス革命」は1789年に始まり1848年のヨーロッパ革命で終わった。 その間約60年に亘り 200万人に及ぶ尊い命が失われた。

 パリで革命裁判所が設置された1793年4月から94年6月10日までに、1251人が処刑されたのに対し、審理を経ない略式判決が許された6月11日から7月27日、(テルミドール9日)までの僅か47日間で、パリの断頭台は1376名の血を吸い込んだ。

 恐怖政治のために反革命容疑で逮捕拘束された者は約50万人、死刑の宣告を受けて処刑されたものは約1万6千人、それに内戦地域で裁判なしで殺された者の数を含めれば約4万人にのぼるとみられる。

 

 日本人の全てに生き物や自然物に佛が宿るという思想は、一神教にはない。一神教では、敵か味方しか選択肢がない。それを踏まえて、世界情勢を見ないと、日本が滅亡の危機に晒される。イスラエルとアラブの争いに妥協点はない。だから2000年間も争いが続いている。日本人ももっと世界の現実を直視しよう。

 近隣諸国は、虎視眈々と日本を侵略しようと狙っている。世界は日本のようにお花畑ではないのだ。お花畑思想だから、非武装中立、非核三原則など戯言をほざく政党が跋扈する。日本人もそんなにバカではないので、それを唱えた社会党は消滅した。その後継の社民党も、現在、国会議員は1名で、絶滅寸前である。

 

 

2024-08-06  久志能幾研究所通信 2897号  小田泰仙

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