腐乱す、血染めの仏国旗、自由平等博愛の欺瞞
フランスの自由平等博愛
今回のパリオリンピックで、不祥事が噴出している。それは単に、フランス人の本性が表れただけである。日本人が憧れるフランスの華やかさの陰には凄惨な殺戮がある。日本人のフランス観はお花畑状態である。現実を直視しよう。歴史を直視しよう。
フランス国旗の三色の意味である自由平等博愛は、あくまで白人で、同じ考え方の人間にだけに限られた人権尊重の精神である。
第二次世界大戦でのアジア地区では、フランス人はイギリス人と同様に、現地人や日本兵を人間扱いせず、残虐の限りを尽くした。
殺戮の背景
それは、ヨーロッパが動物を飼育して屠殺してその肉を食べなければ、生きて行けなかった自然環境に起因している。ヨーロッパは、豊かな実りあるアジア農耕社会とは違う。小麦の生産性は、お米に10分の一以下である。ヨーロッパの寒い環境では、お米は収穫できない。ヨーロッパでは、小麦生産だけでは、民族が生きて行けないので、家畜を飼育して屠殺せねば、生きていけない。その屠殺は日常的に行われていた。
だから人間でも思想が違えば家畜と同じ扱いで殺すことに罪悪感がない。ましてキリスト教会で異教徒の殺害は、神が認めた正しい行為とされていた。ローマ教皇が認めている行為である。
しかし日本では農耕用の馬や牛でさえ家族扱いである。その殺傷などとんでもない、である。思想が違うのだ。
だからフランス革命時、平気で多くの思想の違う人を断頭台の送る狂気があった。日本人なら罪悪感でそこまでの残虐性は出ない。
植民地支配
フランスは今でもニューカレドニア島で実質的な植民地支配をしている。
ニューカレドニア島はこの世の楽園と呼ばれているが、大多数の現地人は貧困にあえいでいる。フランス政府は、それを救済する処置を全くしてこなかった。フランス政府にとって、現地人は人間ではないのだ。人権はないのだ。だから少し歯向かうと、簡単に射殺される。
人口の半分近くを占める現地人はフランスからの独立を望んでいる。しかし、現地人は、学校に行けず、高学歴がないため、欧州の企業に就職もできず、貧しいままである。
フランスの息のかかった政府は、選挙制度を改悪して、ニューカレドニアの独立運動を阻止しようとたくらんでいる。だから頻繁に暴動が起きて、その鎮圧にマクロン大統領が現地入りするほどである。楽園として過ごしているのは、移民したフランス系欧州人だけである。特にフランスは中華思想があるから、それが増長して激しくなっている。
アフリカの植民地
フランスは、今でも旧植民地のアフリカ諸国で通貨発行権を行使して、アフリカ諸国の経済発展を阻害している。旧植民地のアフリカ諸国では、ウランが取れるので、それを手放すわけにはいかないので、フランスは実質的な植民地支配を止めない。
フランス革命
「真のフランス革命」は1789年に始まり1848年のヨーロッパ革命で終わった。 その間約60年に亘り 200万人に及ぶ尊い命が失われた。
パリで革命裁判所が設置された1793年4月から94年6月10日までに、1251人が処刑されたのに対し、審理を経ない略式判決が許された6月11日から7月27日、(テルミドール9日)までの僅か47日間で、パリの断頭台は1376名の血を吸い込んだ。
恐怖政治のために反革命容疑で逮捕拘束された者は約50万人、死刑の宣告を受けて処刑されたものは約1万6千人、それに内戦地域で裁判なしで殺された者の数を含めれば約4万人にのぼるとみられる。
日本人の全てに生き物や自然物に佛が宿るという思想は、一神教にはない。一神教では、敵か味方しか選択肢がない。それを踏まえて、世界情勢を見ないと、日本が滅亡の危機に晒される。イスラエルとアラブの争いに妥協点はない。だから2000年間も争いが続いている。日本人ももっと世界の現実を直視しよう。
近隣諸国は、虎視眈々と日本を侵略しようと狙っている。世界は日本のようにお花畑ではないのだ。お花畑思想だから、非武装中立、非核三原則など戯言をほざく政党が跋扈する。日本人もそんなにバカではないので、それを唱えた社会党は消滅した。その後継の社民党も、現在、国会議員は1名で、絶滅寸前である。
2024-08-06 久志能幾研究所通信 2897号 小田泰仙
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