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2022年8月

2022年8月10日 (水)

「働きかた改革」よりも「死にかた改革」

 

「私は死ぬために(行動し)、諸君は生きながらえるために(正論を唱える人間に死刑さえも宣告する)。もっとも両者のうちのいずれが、いっそう良き運命に出会えるか、それは神より外に誰も知る者がない。」

(久保勉訳『ソクラテスの弁明』岩波文庫

 死刑を宣告されたソクラテスはそう言って、毒杯を仰いで死んだ。

 朱記は著者。

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  Wikipedia 「ソクラテスの死」より

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「働きかた改革」

 政府は「働きかた改革」を推進している。しかしそれは血迷った政策だ。厚生労働省の役人は、「働きかた改革」の目的を、■働き手を増やすこと、■出生率の上昇、■労働生産性の向上と捉えている。

 下記は政府の働きかた改革のパンフレット

000474499.pdfをダウンロード

 つまり経済的な末梢的目的のための「働きかた改革」であって、人間の幸せを考えた本当の「働きかた改革」ではない。政府はその結果が思わしくないので、移民政策で逃げ道を探っている。

 日本人の幸せを政府は、増税、移民、がん増加原因の放置、医療費激増の放置、コロナ対策のデタラメで台無しにしている。すべて官僚の利権を確保するための働きかた改革である。

 

政府高官のああ勘違い

 政府官僚は、「少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少」、「働く人のニーズの多様化」の課題には、投資や改革による生産性向上と就業機会の拡大や働く環境の改革が必要だと考えて、多様な働き方を選択可能にして、成長と分配の好循環を構築し、働く人が将来の展望を持てるようにする、と綺麗ごとを述べている。

 

 この政策が実情にあわないから、また政策が間違っているから、全く成果が上がらない。しかし政府は間違いを認めず(高級官僚は自分の出世に響くから絶対に間違いを認めない)、だから政府はやけくそで、移民政策に逃げ道を求めている。

 その結果は、この30年間が雇用の減少と賃金の下落である。この30年間の日本の経済成長率はゼロである。誰が見ても政府の政策が間違っている。

 

洗脳

 「人は何のために働くのか」が曖昧のままだから、厚生労働省の「働きかた改革」のキャチコピーに騙されるのだ。「改革」とさえ言えば、国民を洗脳できると高級官僚は安易に考えている。

 人は何のために働くか。なんの為なら命を捧げてその仕事に一生を捧げることが出来るか、を明確にすべきである。日々、糧を得るためにだけ働くなら、犬畜生と変わらない。霊長類の頂点に立つ人間なら、その日暮らしでは情けない。

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 労働とは

 仏教では、ただひたすら働くことが説かれる。佛になるための修行である。 働くとは、利他行である。自分自身の我欲からの解脱である。

 欧米の考えでは、労働は神から与えられた苦業で、カネが出来れば早期引退が理想である。後の余生は遊んで暮らしたい、である。日本人は欧米とは価値観が違うのだ。特に米国はグローバル経済主義が蔓延してから、いかに楽をして他人からカネを巻きあげるかに血道を上げている。

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何のために

 もっとまじめに、何のために死ぬかを考えよう。そうすれば働きかたが変わる。人が生きるとは、何のために死ぬかが目的で、働きかたは、単なる一手段なのだ。その目的が明確なら、生涯現役で働ける。何のために死ぬかの意識がないから、定年退職後には、粗大ゴミ、ぬれ落ち葉、終わった人、徘徊老人、認知症になるのだ。

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 馬場恵峰書、文責は小田泰仙

 

2022-08-010   久志能幾研究所通信 2458  小田泰仙

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2022年8月 9日 (火)

虫歯菌の書かざる経を聴く

 

 30分早く寝て、30分早く起きて、30分以上の運動をして、30品目以上の食品を、一口30回以上噛んで食べて、30分以上誰かとお喋りすれば、病気知らずである。

 よく噛めば唾液量は1日、1500mlである。よく噛むと、脳への血行がよくなります。顔の表情がしっかりするので、若々しい元気そうな顔になります。

 『30回噛む食事の効用』鷲埼誠 2006.12.06

  (朱記は著者の追記)

 

虫歯発覚

 今日は歯科医院で4本の虫歯が発見された。定期的に歯医者に行っているのショックである。歯医者さんは、「この場所は前からはよく見えないし、磨きにくいし、歯間ブラシも入らないので、虫歯になっても致しかたない。早期に発見して治療するしかない。早期に発見できて幸いと思うしかない」であった。確かに、レントゲン写真を撮らないと発見できない場所であった。

 

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 虫歯のレントゲン写真 2022年8月9日18:00

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虫歯の原因

 私の今まで調べたことから理解したことは、この虫歯の主原因は、私の唾液量の減少である。私は間食も少なく、清涼飲料水もこの20年間飲んだことがない。ポテチも絶対に食べない。それでも虫歯にやられた。

 実質的に歯磨きでは虫歯予防の効果は少ない。今まで私に虫歯が無かったのは、私が若く、歯が丈夫であったからだ。

 

 しかし若い時(20代)に比べれば、高齢になると唾液量が若い頃の7分の1になる。唾液こそが傷んだ歯を修復してくれる。それが加齢で、その効果が少なくなったので虫歯になりやすくなったと納得した。

 対策として上記のように、一口30回よく噛んで、お喋りを30分間して唾液の量を増やすのがよい。おしゃべりする相手がいなければ、朗読でもよいだろう。定年退職をすると、当然、人と話す機会が減り、唾液の量も減る。だから誰でもいいから、30分以上のおしゃべりが必要だ。認知症防止にも効果があるだろう。



四運を一景に競う(道元禅師) 虫歯予防 - 久志能幾研究所通信

http://yukioodaii.blog.enjoy.jp › blog › 2022/07

 

書かざる経

 虫歯菌は佛様の化身である。唾液量が減ったことを教えてくれた。その減った分だけ、免疫力が減ったことを教えてくれたのだ。高齢者は免疫力が低下しているから、コロナ菌にも相応の注意をしなければいけないよ、と教えてくれた。その分、もっと体力を付けなさいとの助言である。万物は書かざる経を唱えて、メッセージを発している。その声を聞き逃さないようにしよう。虫歯菌も人類と200万年間を共生してきた仲間である。

 

色もなく香のなく つねに天地(あめつち)

書かざる経を繰り返しつつ

             二宮尊徳

 

2022-08-09   久志能幾研究所通信 2457  小田泰仙

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ソニーα7RⅣで昇龍を撮る

 

 今回、後藤さんの工房で木彫の龍を撮影して、いろんなノウハウを獲得した。そのカメラの設定値は、絞り11固定、iso感度を自動応答にして(最大12,800まで)、シャッタースピード1/30で、手持ち撮影すれば、奥までピントが合って、画像にノイズも乗らないで撮影できる、である。画素数6100万の高密度で、常用感度12,800でノイズを気にせず撮影できるなんて、夢のようだ。

 カメラの画素数は6100万画素(9505× 6336)で、1ファイル41メガバイトである。今回は様子見でrawデータは止めにした。

 撮影した工房内は暗く、撮影には不向きな環境である。それでもソニーα7RⅣはなんなく仕事をこなしてくれた。50年前にブルーエンジェルスが名古屋空港に来たときの撮影は、感度ASA400の(当時の)高感度フィルムであったことを思い出すと、今の時代で最先端のカメラを駆使できる幸せを感じる。

 

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バランス重視

 問題は、カメラの技術進歩が速すぎて、データ容量の拡大スピードに周辺機器の進歩が追いつていないことだ。CPUが遅いパソコンでは、大容量のデータを扱うのが辛い。またカメラ店での印画でも、プリンターが600dpiだから、普通のサイズの印画では、画素数の大きさの差が目えない。

 最新のカメラで画素数が一億のカメラも手が届く時代となった。しかし、それを使いこなすには、周辺機器を全て買い直さないと使い物にならない。なにごともバランスが必要だ。

 

ハイスペック不要

 政治家や実業家でも、高学歴のハイスペックを誇っている人もいる。それは単にその昔、ペーパーテストのための記憶力だけが良かっただけで、人間的に優れているわけではない。革新を続けていたソニーも、東大出の役員が増えたら、心の病になる社員が激増したという。そして業界のモルモットと言われ、革新的製品を出し続けて来たソニーの社風は、並みの会社並みに堕ちた。あのストリンガー社長がアイボの開発を止めさせた。ソニー没落の始まりであった。人間として優秀とは何かを考えさせられる事例である。

 

昇龍とは

 上に立つ人は、何も才能で突出していなくても、当たり前に人の痛みや悲しみを理解できる人でよい。仕事は部下がやってくれるのだ。その環境創りが出来る人であれば良い。人々は干ばつになると弁財天に雨乞いをお願いする。弁財天の頭に鎮座する龍が、雨を降らすのではない。龍は雨雲の神様を動かして、雨を降らせるのだ。要は龍は天気運行会社の社長である。

 上に立つ人に必要なのは、才能ではなく、会社の夢を実現させたいという情熱である。情熱から生まれる上昇気流である。その実現のために龍は黙って部下を眺めるだけだ。その情熱が龍のように上昇気流を社内に巻き起こす。昔のソニーにはそれがあった。今のソニーにはそれがない。

 私は、自分有限会社の社長として、ソニーを他山の石として自省している。

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 彫刻師後藤大地氏作  後藤さんの工房にて

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2022-08-08   久志能幾研究所通信 2456  小田泰仙

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2022年8月 7日 (日)

日本人8割が洗脳され、思考停止で死の海に暴走中

まるでネズミが集団で暴走し、海に向かって突撃する有様だ。

早く洗脳から解脱しないと日本は滅亡である。

 

ガンの洗脳

 政府、マスコミ、企業からの洗脳で、間違った食生活、狂った生活習慣を強いられ、日本人の2人に一人ががんになっている。

 CMの規制がないので、マスコミは「毒物」の宣伝に余念がない。それが重要な収入源だからである。そのため75歳以上は4人に一人が認知症になり、国民の2割が糖尿病になっている。全て食品メーカ、マスコミの洗脳のためだ。

 

 その癌の原因と推定される食品添加物、防腐剤、発癌性物質の規制が先進国では最も甘い。日本は欧米の10倍以上の数が認可されている。官僚が利権に洗脳されているからだ。

 マスコミの社員も食品メーカの社員も、成果主義に追われ、目先の売り上げで責められていて、その食品が国民の健康にどれだけ害があるかは、関知しない。売ることが最優先である。成果主義の洗脳の効果である。

 

 がんはその原因を除去しないと、がんを外科手術で治しても、真の原因を除去しないと再発する。多くの日本人は先端医療、抗がん剤でガンが治ると洗脳されている。

 

新型コロナ洗脳

 政府、マスコミからの洗脳で、日本人の大半が致死率0.34%の新型コロナに怯えさせられている。がんは致死率38%である。国民はそれから洗脳され、目を逸らさせられている。それで経済が異常に停滞して、貧困化と経済の死に向かって突撃である。

 新型コロナを5類にせず、2類のままにしている官僚は、利権にまみれているから、国民全体の経済など知ったことではない。利権者たちは、新型コロナを2類のままなら、補助金で潤うのだ。だから4回もワクチンを接種しても、感染拡大が収まらない。政府の政策がおかしいと思わないのは、政府に洗脳されて思考停止となっている。

 

 それが結果として経済が停滞し、日本が没落して、自分達の首を絞めることには考えが及ばない。つまり全員が集団となって死の海に向かって驀進しているのだ。

 

テレビの洗脳

 テレビでは繰り返し繰り返し、食べ物の宣伝ばかりである。痴呆的なタレントが愚劣な話題(不倫、恋愛、皇室批判)を持ち上げで、視聴者に考えさせない洗脳を行っている。

 日本が危機状態でも、それから目を逸らさせ、考えさせない仕掛けをしている。日本にとって大事な事件が起きても、タレントの不倫報道で、その大事なニュースが葬られる。これが日本沈没の仕掛けである。それで日本人が洗脳され、全員で死の海に突撃である。

 マスコミには、媚中派社員が多いという情報がある。だからマスコミは、中国の都合の悪い情報は流さない。中日新聞は、名古屋市長河村氏の南京事件の意見広告を掲載拒否したという前科がある。

 

グローバル経済教の洗脳

 日本経済はこの30年間、停滞したままだ。その原因を国民はグローバル経済が浸透して、日本経済の競争力がなくなったと「洗脳」されてきた。

 しかしその実態は、増税と政治の無能化で、正しい経済政策をしてこなかったのが原因である。米国はトランプ大統領が減税して好景気を招いた。それを今はバイデンが増税でぶち壊している。だから米国も不景気になった。日本は、この30年間、増税を繰り返し景気が悪くなる一方である。景気が悪いのは外国のためせいではなく、身内の官僚の悪政のためなのだ。マスコミは特別減税対象にしてもらったから、増税に反対しない。マスコミは洗脳の主犯でもある。

 

中国の脅威はないという洗脳

 媚中議員、媚中マスコミの洗脳工作のせいで、日本国民は中国からの脅威に不感症になってしまった。

 中国は虎視眈々と日本を狙っている。連日、尖閣諸島近辺への領海侵犯を繰り返している。8月4日には、中国はEEZ(=排他的経済水域海)にミサイルを撃ち込んだ。まるで人を刃物で脅している様である。岸田政権は抗議もしない。岸田政権はオツムがお花畑である。媚中議員が内閣を仕切っているので、この有様である。

 チベットは50年前に中国に占領され、約20%の国民が殺された。日本に換算すれば2000万人が殺されたのだ。今はウイグル族の100万人以上の成年が強制収容所に入れられ、強制労働で殺されたり、臓器を摘出されている。だから中国に行けば3日でドナーが見つかる。

 国際的に先進国は人権侵害で中国に対して非難決議をしているが、日本だけは、媚中派議員と媚中派マスコミの洗脳工作で、それが叶わない。それに何の非難も行動もしないのが、洗脳された日本国民である。せめて媚中派議員への投票をやめるべきだ。しかし洗脳された有権者は、先の選挙でまた媚中議員に投票した。

 

統一教会の洗脳

 媚韓議員から洗脳で、日本政府は韓国に弱腰であった。統一教会に洗脳され、騙された信者は、500億円を貢いでいた。それが海外に金を送金していた。そうやって日本が没落していった。盗られた竹島は今だ返ってこない。媚韓議員や媚韓マスコミが日本を沈没させる。

 

 旧統一教会の被害に詳しい弁護士の紀藤正樹氏が日本の献金の実態を解説した。旧統一教会系の会員は日本の信者が世界の半分を占めると言われ「その献金額は大体550億~600億円とされている。その額は世界統一教会の献金額の半分以上で、総額の6割~7割を占めるのではないか」と見解を語った。

東スポーツ 2022年8月7日

https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/4333304/

 

共産党の洗脳

 共産党の党是は、他の政党の存在を認めない。それは憲法違反である。政権を取れば、天皇を廃止するのが党是である。土地の個人所有を認められない。宗教の自由も認められない。それは中国共産党を見れば一目瞭然である。だからほとんどの先進国では、共産党の設立自体が認められていない。日本だけ異常なのだ。

 共産党が日本で存在するのは、共産党に洗脳されたのだ。現在、日本共産党を支持しているのは、60歳台以上である。学生時代に共産党に洗脳されて、今だその洗脳が融けていないのだ。洗脳は恐ろしい。

 

共産主義の犠牲者

 『平成9年(1997)にフランスで刊行された「共産主義黒書」は、共産主義の犯罪を厳しく検証しています。編者ステファン・クルトワによると、共産主義による犠牲者は、8,000万人から1億人にのぼるとされます。この数字は、ヒトラー・ナチズムによる犠牲者数とされる2,500万人を軽く上回ります。

クルトワは同書において、共産主義体制により殺害された犠牲者数の国・地域別の一覧を提示しています。それによると、

 ソ連      2,000万人

 中国      6,500万人

 ベトナム     100万人

 北朝鮮      200万人

 カンボジア    200万人

 東欧       100万人

 ラテンアメリカ   15万人

 アフリカ     170万人

 アフガニスタン  150万人

 コミンテルンと権力を握っていない共産党 約1万人

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 総計       約1億人

https://ameblo.jp/ghostripon/entry-10274395398.html

 

2022-08-07   久志能幾研究所通信 2455  小田泰仙

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日本は「乳がん生産工場」、癌を大増産、製薬会社はぼろ儲け

 

 日本は世界でも有数の「乳がん生産工場」だ。今の日本は悪魔のサイクルに陥っている。まるで日本人が黒ネズミ集団となり、おぼれ死ぬため海へ向かって集団暴走しているようだ。政府もマスコミも企業も狂っている。誰もその狂気を止めない。

 

 乳がん薬の投与対象が増えて、第一三共の時価総額が7兆円を超えたとのニュースがあった。私はこのニュースに違和感を覚えた。

第一三共、「時価総額7兆円」支える乳がん薬の底力 | 医薬品・バイオ | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net) https://toyokeizai.net/articles/-/606059A

 

 この状況は、乳がんの増加で投薬対象が増えて、例年より沢山食べられると多く実った柿の木の下で、猿が舌なめずりしている様である。その陰で母親が乳がんで死んで、子供が悲しむことには、猿は全く気にしていない。

 病気を治すより、病気にならない対策が最優先なのだ。それが今の日本では無視されている。

 

がんの激増

 乳がんはこの40年間で4倍に増えた。それは乳がんだけでなく、他の癌も同じである。同時に日本の医療費総額がこの40年間で10兆円から43兆円に4倍も増えた。この間、日本の全人口は1億人から1億2千万人に2割増えただけだ。しかしその間で医療費が4倍に増えたのだから、がんが4分の1になるか減るなら納得できるのに、それが逆に4倍に激増したのである。

 

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  働き盛りの女性に乳がんが激増(日経ビジネス 2016年2月8日号)

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対処療法全盛

 マスコミや政府は抗がん剤、新薬開発、最先端医療現場、病床の増加の報道に余念がない。しかし、がんの真因とその対策は全く報道しない。がんは生活習慣病である。生活習慣を直さないと絶対に治らない。夢の抗がん剤を使ってがんを治しても、生活習慣を正さないと再発する。がんの真の原因を除去しないから、がんが再発して当然である。しかし製薬会社やがんの原因となる添加物満載の食品の宣伝規制には、全く手を付けない。ガンの原因のストレス減少には、グローバル経済下での競争が激化しているので、手つかずである。

 

乳がん生産工場でがんを大増産

 つまり食品メーカは、がんになる危険性のある食品の宣伝を氾濫させ、金儲けに忙しい。官僚は利権に溺れて添加物の認可で忙しい。日本で認可された添加物数は欧米の10倍以上である。企業は金儲け、成果主義で社員を精神的にも生活習慣でも追い詰めている。それでガンが激増している。

 それで日本人がガンになれば、「がん生産工場」の標準コースとして、最先端医療の駆使、抗がん剤の投与で金儲けである。真の原因を除去しないので、がんは再発する。だから関係機関は、また金儲けができる。

 がんの原因である生活習慣を正すと、この乳がん生産工場の生産システムが機能しないので(儲からないので)、マスコミはそれには積極的に言及しない。冒頭のニュースのように、抗がん剤で金儲けの話ばかりである。これでは、がんは減らず、増えて当然である。日本人全員が死に向かって暴走している。悪魔のサイクルである。

 

なんでも元を断たなきゃダメなのよ。

病気を治す努力よりも、病気にならない努力をすべきだ。

事故の後始末を頑張るより、事故を起こさない取り組みが大事だ。

 

 

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馬場恵峰書「佐藤一斎「言志四録」五十一選訓集」久志能幾研究所刊

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2022-08-06   久志能幾研究所通信 2454  小田泰仙

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2022年8月 5日 (金)

福力と芸力を呼ぶ龍に出会う

 

 山路先生から連絡を受け、木彫の龍の撮影に行ってきた。山路先生の仲間の彫刻師後藤大地さんが全長3mの龍を彫り上げたので、撮影をして欲しいとの依頼である。ソニーα7m4と三脚を担いで後藤さんの工房に撮影に出かけた。

 

 その素晴らしい姿に見とれた。後藤さんの話では、この龍を彫り上げるのに3ヶ月を要したという。これから、対の龍を彫る段取りで、8月中に仕上げるとのこと。その時は、正式に再度、撮影をする予定である。今回は彼の工房内の撮影で、少々勝手が悪かった。高性能シフトレンズと三脚の出番はなかった。

 

架空の存在を現実化

 龍は架空の動物である。それを実在の動物のように彫るのは高度な技術だ。明治時代の名彫刻家も、実在の動物の彫刻は素晴らしかった。しかし架空の動物の作品は見れたものではないと松本明慶さんが言っておられた。それは仏様の彫刻でも同じだ。その先生の作品で、仏様の腕や足の配置で、実際に立ったらバランスがおかしい作品が多かった。しかし名声があるとそれを無視されて高値で仏像が取引される。だからこそ、自分の目で見て、納得できる作品を見極めるべきだという。

 

弁財天

 私は、今計画中の猫ホールのロビーに弁財天様を芸の神様として飾り、その上に後藤さんの龍を置くのも夢である。弁財天と龍は合うのだ。弁財天は五穀豊穣や雨ごいを司る神様だ。その弁財天の頭には農耕神・宇賀神(髭を生やした翁で、体は白蛇体)が乗っている。その翁は龍の化身である。

 弁財天の起源は古代インドの聖河サラスパティーを神格化した女神である。水の神、豊穣を司る神として信仰を集めた。後年には、弁舌・音楽・福徳・福財の神としても信仰された。箕面公園の龍安寺には、弁財天の銅像があり、近くの宝塚のタカラジェンヌ達が芸の向上の祈願で、よくお参りに来る。その箕面公園内の研修所で馬場恵峰先生の講義を聞いた日が懐かしい。そのご縁で、弁財天が芸の神様であることを知った。

 

心技体と経営力

 まだ実現していない夢を見る事は、その完成した姿をどれだけ想像して創り上げられるかで、その実現度が変わってくる。夢の実現のためには、夢を見るだけでなく、現実的に肉付けをする技量が必要とされるのだ。それが経験であり知見で、総合的な見識力である。無から有を生じさせるには、心技体の総合力が必要だ。そのための修行が必要だ。それが芸事の基本である。

 経営も芸術である。自分の人生経営で、芸力を発揮して、これからの人生を作り上げていきたい。既製品の人生ではつまらない。

 

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 彫刻師後藤大地さん 後藤さんの工房にて

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 対になる龍の素材、壁にその概略図

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 後藤大地さんが「龍の造形大賞2021」で入賞した作品

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 日本最初の弁財天像 タカラジェンヌのお参りが絶えない

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 龍安寺 箕面公園   2010‎年‎11‎月‎27‎日撮影

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 松本明慶大仏師作 弁財天 『大仏師 松本明慶 作品集』(小学館)より

 松本明慶仏像彫刻美術館の掲載許可は得ています。 

 

2022-08-05   久志能幾研究所通信 2453  小田泰仙

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2022年8月 4日 (木)

どんな選択も2分で決断

 

 決断に迷うのは、自分の残り時間を考えないからだ。還暦を過ぎたら、あと何回、その決断をできるというか。あと何回、除夜の鐘を聞けるのか? 日本人男性の平均健康寿命は72歳である。人間は還暦を迎えれば、死へのカウントダウンが始まる。人生百歳時代と囃されても、平均健康寿命72歳は現実の姿である。

 

 百歳以上まで生きられるのは、日本の総人口126,146,000人中で86,010人である(2021年)。つまり約1,466人中で、たった一人だけである。それも病気持ちが大半である。高齢で病院通いになれば、大きな決断などできなくなる。寝たきりになれば、決断は介護者に全てお任せである。胃瘻でもされ、ベッドに縛り付けられた日には、自分で死ぬこともままならぬ。75歳にもなれば4人に一人は認知症である。2人に一人はガンになり、6人に一人は糖尿病になる。その原因は、自分が生活習慣、食生活でしてきた誤った選択と決断である。

 

決断

 「決」とは堤防を切り裂く様を表した象形文字だ。「断」とは斧で迷いを断ち切る様を表した象形である。だから一方を選べば、もう一方は捨てるしかない。それを曖昧にして玉虫色の選択をするから、魑魅魍魎の世界に巻き込まれる。

 

 憲法解釈を曖昧にして、自衛隊を継子扱いするから、防衛政策で玉虫色の選択をして平和ボケになる。だから、竹島を奪われ、北方4島を奪われ、尖閣諸島に連日の領海侵犯を受ける。そして沖縄が狙われる。

 

迷い

 「迷」うとは、十字路(しんにゅう)で8方向(米)のどこに行くかを決めないこと。つまり生きる指針、志、生きる目的、クライテリア、が明確でないから迷うのだ。自分の北極星が見えていないのだ。それが明確なら、それに関係ない雑事などは簡単に決めて本業に邁進できる。迷うから、成果が上がらない。

 

20回の決断

 人は一日に平均20回の決断をする。小さい決断なら、コーヒにするか紅茶かといった些細な決断や、昼飯でレストランのメニューで迷うことは多い。その決断に2分で済ませても、一日に2分×20回で40分も消費している。それを迷って決断までの時間を伸ばしても、何の付加価値も生まない。人生の残り時間の無駄遣いである。一日40分でも、1年間で243時間、10年で2433時間である。決断に迷えば、より多くの時間が失われる。それだけ寿命が短くなる。それが2分以内で決断できれば、本業に集中できた人生が豊かになる。

 

 また大きな問題でも即断はしなくてもよいから、早い時期に決断をしないとその旬の時を失う。先延ばしが一番良くない。

 

 決断を問われる案件は、どうせ大した問題ではない。迷う案件は、何方を選んでも、結果は大勢に影響がない。それより決断をした後の実行の内容である。一番の悪は、決断をしない事。優柔不断にそれを先延ばしすることだ。先延ばしした時間は戻ってこない。

 自分有限会社の社長の自分が迷えば、家族がその分、迷惑する。まず決めること。そこから人生が始る。

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時間の浪費    p 35

 その原因はどこにあるのか? 君たちはあたかも自分は永久に生きられるかのように今を生きていて、自分のいのちの脆さに思い致すことは決してない。いかに多くの時間がすでに過ぎ去ったかを意識しない。時間なぞ無尽蔵にあるもののように君たちは時間を浪費している。そうやって君たちがどこの誰かに、あるいは何らかの事に与えているその日が、実は君たちの最後の日であるかもしれないのに。死すべき者のように君たちは全てを怖れ、不死の者であるかのようにすべてを得ようとしているのだ。

    セネカ「人生の短さについて」3-4(中野孝次訳)

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 馬場恵峰書

 

2022-08-04   久志能幾研究所通信 2452  小田泰仙

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2022年8月 3日 (水)

日月易流

 

仕事(本業)以外に自分は何が出来るか

一 学んで来たか、また学び続けているか

二 良き師・友に学びつづける道歩め

三 仕事外のリーダーになる学びを

四 人間らしくの良志求を考えた事ありますか

五 三ム道ダラリに心して生きるべし

   89歳翁 恵峰考

   2016年4月14日 知己塾にて

 

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 書類を整理していたら、上記の書を見付けた。この言葉を噛みしめている。

 定年を迎えてから、いつの間にか干支・十干が変わり(易)、月日が流れた。自分は本業以外で何が出来るか、それを考え続けた日々であった。

 

過去現在未来

 今更、過去のことをクヨクヨしても始まらない。未来の事はガタガタしまい。どうせ長くはないのだ。いつかはお迎えがくる。恵峰先生は先に逝ってしまわれた。日本人男性の健康平均寿命は72.68歳(2019年厚生省発表)だ。平均健康寿命から言えば、私が元気に動き回れるのもあと僅かだ。日本人男性の平均寿命は81.41歳だが、健康平均寿命はそれより9年も短い。

 だからこそ、今の動ける間に、よく見て、よく聞いて、よく考えて、後悔なきように行動すべきだ。真の師を探すべきだ。しかしそんな良き師はなかなか見つからない。だから、当時わざわざ九州まで月一で飛んでいた。行っていなければ、今は後悔だろう。

 

 馬場恵峰先生に師事して良かったと思う。歳月は人を待たず、馬場恵峰先生が2021年1月1日に亡くなられて、早や1年半が過ぎた。九州に行きたくても、今はその師がいない。良い時に九州に通った。

 

長崎便廃止

 いつも九州の先生宅を訪問し、夜に知己塾を聞き、その翌日、先生の書を撮影した。その後、夜のANA便で長崎空港から出発して岐路についた。その日々が懐かしい。今は先生もいないし、コロナ禍で長崎空港と中部空港間の夜の便が廃止になっている。時は流れ、世は無常である。

 今のうち、生きているうち、今ここ、今なすべきことを為せ、である。

 

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  馬場恵峰先生 2016年4月14日 知己塾にて

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 長崎空港 中部空港行きANA便  2016年4月15日 夜

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2022-08-03   久志能幾研究所通信 2451  小田泰仙

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2022年8月 2日 (火)

ちゃぶ台返しは佛様の情け

 

 何ごとも自分の意志で動く、とだけ考えていると、事があったとき動揺しやすい。自分の意志を超えたものにも目を向けて生きたい。

     松下幸之助著『人生心得帖』 p50

 

 この歳になり分かったことは、過去の辛い出来事は「佛様のちゃぶ台返し」である、である。どんなに努力をしてきても、辛い出来事(ちゃぶ台返し)を経験すると、それがすべてオシャカとなる。それが人生の転機となり、そこで頑張れば、逆に人生が好転したことを20年後に分かるのだ。

 ちゃぶ台返しがあっても、腐らず今まで通りの精進を続けると、何時しか、そのちゃぶ台返しが、人生の序列がオールリセットとなり、出直しに導いてくれた。人生でやり直しはできないが、出直しは出来るのだ。

 

 「情け」とは「心」が「青い」と書く。佛様も茶目っ気があり、たまに若気を発揮する。佛様は完全無欠の神様ではなく、人が精進して就任した位である。まだまだ人間味がある。

 

 

東大安田講堂事件

 1968年から始まった東大紛争で、全共闘が闘争継続を主張して安田講堂等校舎の占拠・封鎖を続けた。1969年1月18日から19日にかけて、警視庁の出動要請を受けた機動隊が、安田講堂の封鎖解除と共闘派学生の大量検挙を行った。その騒動のため、1969年の東大入試が中止となった。

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 その影響の入試ドミノ倒し現象で、私は国立大学受験の全てを失敗し、滑り止めの私学に入った。そんな影響も受けず、有名大学に入学できた優秀な人を羨ましく思った。

 私は必死に受験勉強をしてきたが、来年も大学入試がどうなるか不明と脅され、父の定年の関係で、私学に行くことを受け入れた。

 このちゃぶ台返しが無ければ、当時の私のそこそこの学力で、二期校の国立大学に入学し、そこそこの成績で卒業しただろう。しかし周りは二期校とはいえ、国立大学に入学できた優秀な学生ばかりである。その成績では、そこそこの企業にしか就職できなかっただろう。多分、母の意向で地元の企業に就職したと思う。

 それが、世の中で、生まれた才能に支配された序列のままの世界で生きることになる。それが東大入試中止で、ちゃぶ台返しが起きた。

 

 また「あの大学紛争は何だったんだ」との思いは今もある。学生の本分は勉学である。それを放棄して、大学紛争に没頭するなどお花畑のオツムである。

 

大学生活

 私は大学入試の失敗の悔しさがあり、大学では真面目に勉強をした。当時の私学では、多くの仲間が遊んでいた。また私学では学園紛争は無縁で、ノンポリが殆どであった。その中で一番を取るのは、大学入試より簡単であった。当時の大学入試はレッドオーシャン(血まみれの海)であったが、大学の中はブルーオーシャンであった。その甲斐あって、特待生を獲得し、卒業時は総代として卒業証書を受け取った。そのため、トヨタ系の会社も推薦で入社できた。おかげで世界を相手に仕事が出来た。大学で特待生であったことは、その後の部署配置にもよい影響をもたらした。お陰でやりがいのある仕事に恵まれた。

 しかし、その十字架のせいで、辞めたいと何回も思ったが、それが出来なかった。それが長い会社生活には幸いした。お陰で定年まで勤めることが出来た。それも佛様のちゃぶ台返しのお陰である。

 

 

2022-08-02   久志能幾研究所通信 2450  小田泰仙

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2022年8月 1日 (月)

炎天下の車内に放置された子供の救助

 

 最近、親に炎天下の車内に放置された子供が熱射病で死亡した事故のニュースを良く目にする。先日も、その件でそれに気が付いた自動車整備会社の人が、開錠して救い出したとの美談が報道されていた。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/f2da766b27cc28d63d7f2872e6f0fc1c71d4fd43

炎天下でドアがロックされた車、中には乳幼児2人…5分で解錠した男性「みんなで救った命」(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

 

 プロでも施錠された車の鍵をあけるのに、10分程度はかかるようだ。それより、緊急事態なのだから窓ラスを割ればよいのだ。それなら1分で済む。何で車を大事にして開錠するのだ。子供の命がかかっているのだ。窓ガラスなど壊しても安いモノだ。

 しかし、普通の工具では簡単に窓ガラスは割れない。だから非常用の脱出ハンマーが必要である。各自が自分の車に装備していれば、簡単に対応が可能である。

 

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 2000年に取り付けた脱出ハンマー。

 このハンマーを取り外し、次の車に取り付けて、今も現役だ。これは一生モノだ。

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久志能幾研究所通信: 引き上げられた死体には手が …

yukioodaii.blog.enjoy.jp/blog/2017/06/post-922e.html

 本件は、2003年に起きた車の水没事故の教訓として、本ブログで2017年に車搭載のハンマーを啓蒙活動として記載した。本来、この工具は自動車メーカーが標準装備をすべきであるが、今だされていない。情けないことだ。最近は車の電気関係の装置の増加で、車の火災が増えている。だからこそこのハンマーが必要なのだ。

 

 AutoinsuranceEZ.comは、米国家運輸安全委員会(NTSB)、米運輸統計局(BTS)、リコール情報サイトRecalls.govから自動車火災やリコールに関するデータを集計。火災の発生件数などを調べたところ、販売台数10万台あたりの火災発生件数は、HVが3474.5件、ガソリンエンジン車が1529.9件、EVが25.1件だった。単純な発生件数は、ガソリンエンジン車が19万9533件、HVが1万6051件、EVが52件。

 目立つEVの火災事故だが、販売10万台あたりの火災件数はHVが最悪--次いでガソリン車 - CNET Japan

 

2022-08-01   久志能幾研究所通信 2449  小田泰仙

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