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2024年10月17日 (木)

鮒ずしが善玉菌を育成し、がんと闘う

 

 鮒ずしは滋賀県民しか食べられない? 他県の人は、鮒ずしは食べ慣れなれていないから、食べる気にもなれないだろう。その味と匂いは強烈である。食べられる人は勇気がある? 

 鮒ずしを食べるには、ナマコや生ガキを初めて食べるのと同じ勇気がいるようだ。

 

60年ぶりの再会

 先日(10月11日)、彦根に知人の病気見舞いに行ったとき、何か思いついて(天啓?)、昼飯を食べたお店で鮒ずしをお持ち帰りにしてもらった。10切れほどで2,000円である。60年ぶりに鮒ずしを食した。食べても、そんなに美味しいとは思わないが、薬と思って食べれば、相応のおいしさがある。酒の肴には絶妙な味と言われる食品である。私が小さい頃は、病気でもないと食べさせてもらえなかった。

 

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 白い部分はお米が発酵したもの。これを通は食べない。 

 これで2000円。

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 滋賀県人は熱いご飯に鮒ずしを「おかず」に、「うまい美味い」と言って食べるそうだ。その後、それのお茶漬けにするのが定番のようだ。私もそのように食べてみたが、とても「うまい美味い」とは思わず、自分はもう滋賀県人ではないと思い知った。

  

末後の鮒ずし

 23年前(2000年)、入院している父が亡くなる直前、鮒ずしを食べたいと言うので、彦根まで買い出しに行った記憶がよみがえった。親戚に案内してもらって、彦根の鮒ずし造りの本家で買ってきた。良き親孝行だったと思う。滋賀県人にはそんな懐かしい食品である。

 今回は、私のDNAがこれを食べるように導いたようだ。体に良い食品は頭ではなく、腸が決めて、脳に食欲の指示をするようだ。腸は脳より頭が良いようだ。健康は腸が決める。食欲は腸が決める。

 

腸内細菌

 腸内には細菌がおよそ1000種類、100兆個も生息していることが知られている。個人差があるが、多い人は1200兆個もの腸内細菌がいる。その腸内細菌の重さは、平均的に3~5㎏である。体の健康には、腸内にビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が占める割合を増やすことが重要である。善玉菌を増やすオリゴ糖や食物繊維を十分にとって、同居人である腸内細菌と協同して健康を作ることで命を守る。

 106人の健康な日本人男女を含む12カ国861人の腸内フローラをメタゲノム解析したら、日本人はビフィズス菌の比率が平均17.9%を占め、欧・米・中国等の人と比較すると突出して高いことがわかった。

 その腸内フローラは母から子へと15,000年間にわたり、日本人の子孫に受け継がれてきた。それは他の民族でも同じである。

 このように民族によって、腸内に住む腸内細菌の種類が異なる。日本人はこの15,000年間も小麦のグルテンや乳製品を食べてこなかった。だから15,000年間をかけて培われた日本人の腸内細菌には、それに対して耐性がない。グルテンに対して、日本人の8割がその耐性がない。欧米人ではその耐性が無い人の割合はせいぜい1~2%である。

 だから日本人がこの70年間ほどで小麦、植物油、乳製品、砂糖を摂る食生活に激変させると、15,000年間も生きてきた腸内細菌が反乱を起こす。それが、がんやアトピー等の病気の発症である。

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がんが少ない県
 
 最もがん死亡率が低い県は19年連続で長野県である。 三重県、滋賀県、福井県と続いている。(2015/10/21)
 この結果は、長野県は発酵保存食から、滋賀県が鮒ずしから、善玉菌の腸内細菌を他県より多く摂っていることに因果関係があるだろう。

 だから滋賀県では、病気の時に鮒ずしを薬として食べてきた。長い間の経験から得た智慧で、それが腸内環境の改善に効果があると分かっていたのだろう。

 鮒ずしで、それを食することが出来るどうかも、県民性が出るようだ。

 ご先祖から受け継いだ腸内細菌の歴史を踏まえて食生活を見直そう。

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滋賀県人と鮒ずし

 私は小さい頃から、鮒ずしを食べていたので抵抗はない。しかし中学生時代には、食べなくなった。今でも強いて食べたいと食欲はわかない。

 彦根では、鮒ずしはお祭りのときや祝い事の時、病気になった時しか食べさせてもらえない。特に今は取れる鮒が激減して、鮒ずしは超高級品である。良品の一匹なら1万円、2万円が必要だ。

 滋賀県の人が東京の知人に鮒ずしを贈ったら、相手は、腐っていると思い、捨ててしまったという逸話もある。それほどに強烈な匂いと味ではある。鮒ずしは、日本最古のなれずしである。

 

歴史

 なれずしはタイの北部から中国雲南省にかけての地域に起源を持ち、弥生時代に稲作が中国から伝わったのと同じルートでもたらされたものとされている。

 冷蔵庫などなかった古代に動物性タンパク質を保存するための知恵として生まれた。魚介や獣肉、野菜や山菜を飯に漬け、重石をして数日から数か月、あるいは数年間も乳酸発酵させる。雑菌の繁殖を抑えると同時に発酵を促すため、日本酒が加えられることもある[4]。乳酸発酵作用によって酸っぱくなり、pHの低下により雑菌の繁殖を抑えつつタンパク質の分解に伴うアミノ酸系エキス成分により、うま味が増加する。

 この項、wikipedia より

 

 

2024-10-17  久志能幾研究所通信 2961号  小田泰仙

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著作権の関係で、無断引用を禁止します。

 

 

2024年10月16日 (水)

私の自衛隊にバズーカ砲を整備、児玉一造の教え

 

 ディジュリドゥとはオーストラリア大陸の先住民アボリジニ人が使う世界最古の楽器である。シロアリに食われて筒状になったユーカリの木から作られる。一見すると、バズーカ砲のような形状である。

 

 音を出す方法は、管の一端に口を当てて唇を振動させる。口当てに口を付け、息を吹き込みながら唇を震わせ、口や筒の中に共鳴させて音を出す。循環式呼吸で、息を吐きながら鼻から息を吸う。それで腹式呼吸となるため、瞑想状態、脳波への影響等で体に良い影響があるという。体温も上がると言う。その音は体が持つ共振周波数やその倍音と共鳴して、頭脳に何らかの良い影響があるようだ。

 実際の音は、YouTube で「ディジュリドゥ」で検索して聞いてみてください。

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このディジュリドゥに出会った経緯は、久志能幾研究所通信で

薬膳の洗礼(4)縁起、脳幹を揺さぶられる

 

 

 アボリジニ人は儀式にこの楽器を使っていた。神聖な楽器である。現地では女性が吹くことは厳禁である。師はイルカを呼び寄せるのに、この音が効果あるとのことで興味を持ったようだ。

 クリニック徳(名古屋)等の東洋医学の病院でも、ディジュリドゥを使った治療をしているし、ネットでもその医療効果の紹介がされている記事が多い。

 

 ディジュリドゥを吹くと、腹式呼吸で体温が上がる。私がこの楽器に興味を抱いた最大の点である。ガン予防で自身の自衛隊である免疫力を上げるには、体温を上げることが最優先だ。体温が1度上がると、免疫力は5~6倍になる。それがオダ仏教の教祖を守る自衛隊(免疫酵素)の環境を良くすることになる。これが我が自衛隊がバズーカ砲を導入した経緯である。

 

 ディジュリドゥ奏者の方に話を聞き、船戸博子先生(船戸クリニック)がこの楽器をその師と患者さんと一緒に3年間も続けている実績も、これを信用して導入した要因である。

 やはり自分の目で視て、自分で体験して、状況を完全に把握する。トヨタ生産システムでいう「現地現物」である。

 

 2回目の体験で、師の推奨の3本の中から1本のディジュリドゥを選定して入手した。価格は20万円弱。師の使っているのは40~50万円とのこと。中国製なら数万円で手に入るが、本物でないので、すぐ飽きるからダメという。自然モノなので、制作本数が少なく、なかなか手に入らないようだ。この楽器に出会ったのもご縁である。

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 師の使っているディジュリドゥ

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 自宅に導入したディジュリドゥ

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 トヨタの中興の祖・石田退三の上司である児玉一造は、石田退三に次のように指導した。

 「何でも悪いことに使う金でなければ、あとからそいつは何とでもなる。金のことでトヤカク考えていて、やらねばならぬことの時期を失すなぞ、おおよそ馬鹿げている。」

    石田退三著『トヨタ語録』WAC    p175

 今の私の緊急要件は、自分の免疫力を上げること。トヨタ生産システム運用の基本は健康である。企業も健康でないと、良い製品が生み出せない、利益が出せない。

 自分の体は自分有限会社の工場である。その工場の生産性を上げねばならぬ。そのために体温を上げる事が必要だ。企業の体温は、その活動量と開発力の維持である。だからディジュリドゥの導入である。

 

 

2024-10-16  久志能幾研究所通信 2960号  小田泰仙

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2024年10月 6日 (日)

日本がん対協会「がん征圧月間」(3)呪い「がんを防ぐための新12か条」

 

国立がんセンターの推奨の「がんを防ぐための新12ヶ条」は、がん発生を増長させる手段である。それには医療業界の呪い(拝金主義)が籠っている。

 日本では国民の多くがガンにならないと、医療業界が成り行かない体制となっている。根本方針は、生かさず殺さず。治さず殺さず。下医は真のがん対策を患者に教えない。医師自身も知らないこともある。

 だから日本では対処療法の医療が主流である。それは下医の仕事。下医の方針は、がん検診でカネをむしり取れ、である。しかし検診でがんが見つかるようでは、遅いのだ。がん検診はがんの征圧手段ではない。

  日本での保健医療の最大の問題点は、がんを防ぐよう医療をしても、保険診療では一銭の報酬も出ない。だからまず日本人をガンにしてから、対処療法の治療で稼ぐ、である。

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下記の12か条は、嘘ではないが、真の対策ではない。

がんを防ぐための新12ヶ条(国立がん研究センター)

1条 タバコを吸わない

2条 他人のタバコの煙を避ける 

3条 お酒はほどほどに

4条 バランスの良い食事を

5条 塩辛い食物は控えめに

6条 野菜や果物は不足にならないように

7条 適度に運動を

8条 適切な体重維持

9条 ウイルスや細菌の感染予防と治療

10条 定期的ながん検診を

11条 身体の異常に気づいたら、すぐに受診を

12条 正しいがん情報を得る

 

12s

  日本対がん協会や国立がん研究センターのご推薦内容

 

シンデレラの「醜い姉妹」ノイズ

1条 タバコを吸わない

2条 他人のタバコの煙を避ける 

 

 タバコは確かにガンの原因だが、日本ではタバコは1/7になっているのに、肺がんは7倍になっている。だからタバコ以外にガンの原因がある。それを国立がんセンターは、12か条の中で冒頭に述べるという手法で真実を覆い隠している。これをシンデレラの「醜い姉妹」ノイズという。

 

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      成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)

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「醜い姉妹」

 イギリスの心理学者ジェームズ・リーゾンは「醜い姉妹」というおもしろい概念を提唱しています。童話『シンデレラ』では、真夜中にガラスの靴を落としていったシンデレラを、王子様が捜して回りますが、とうとうシンデレラ宅にたどり着いた時も、「醜い姉妹」たちがガラスの靴の持ち主は自分たちだと言い張ります。

 つまり、目当ての物を探し当てようとしているのに、「醜い姉妹」が邪魔をしている。「醜い姉妹」とは「記憶の混乱」です。試験前に、一生懸命にたくさんの項目を覚えて行っても、たくさん覚えた記憶がノイズになって、試験で答えるべき項目を思い出せなくする。似たような項目は、さらなる混乱を引き起こします。これが「醜い姉妹」です。

 

3条 お酒はほどほどに

 

 お酒もがんの要因ではあるが、第三位で警告する内容ではない。もっと大きな原因がある。それを国立がんセンターは、ノイズ情報で胡麻化している。

 

  テクニカルライティング的な手法では、大事なことを最初に重要な順で述べて、読者に意図を伝える。その観点から検証すると、第1条から第4条まで言っていることは的が外れている。邪悪な意図が明確に透けて見える。

 

4条 バランスの良い食事を

 

 バランスの良い食事とは曖昧過ぎる。国立がんセンターはマクガバンレポートの内容はガン無視である。米国が食事を日本風、地中海風に変えるのを推奨しているのに、日本はその逆で、欧米化である。それがガン激増の真因である。

 日本人は戦後、4毒(小麦、植物油、乳製品、砂糖:吉野敏明医師のYouTubeを参照)を摂ることを米国進駐軍に強要された。それこそが、ガンが激増した真因である。

 

 下記は日本人が油脂(植物油)を摂らされてきたデータである。

 (1935年のデータは全油脂のデータなので、植物油だけの値ではない)

 これを見ると、植物油の消費が戦後激増している。ガンの発生増加率と比例である。

 私は1970年ころ(20歳ころ)、胆石症になった。1977年に胆のう摘出手術を受けた。当時、脂っこいものが大好きであった。そういう社会の脂っこい食生活の風潮であった。

 

 アメリカでは、がんに死亡率の増加とトランス脂肪酸を含む植物油の消費量の増加がほぼ一致しているというデータが報告されている。

 ポテトチップスの作る際、油でジャガイモを揚げるとアクリルアミドが発生する。これは国際ガン研究機関で、発がん性物質と認定されている。

(山田豊文著『病気がイヤなら「油」を変えなさい!』より)

 

日本人の油脂(植物油)量の変化

 1935年 年間5.5㎏(全カロリーの6%)

 1965年     6.3㎏(            8%)

 2121年   13.9㎏(    15%)

 

5条 塩辛い食物は控えめに

 

 油はこびりつくと落ちないが、塩分は体の自浄作用で排出される。これががんの真因ではない。

 

久志能幾研究所通信: 減塩する人は、洗脳されやすく、殺されやすい (enjoy.jp)

http://yukioodaii.blog.enjoy.jp/blog/2022/06/post-c82a.html

 

6条 野菜や果物は不足にならないように

  これは一部正解だが、甘い果物は糖分が多く、その取り過ぎが、がんを誘発する。がんの好物は甘いものである。

7条 適度に運動を

 これは正解

8条 適切な体重維持

 これも正解

9条 ウイルスや細菌の感染予防と治療

 ガンはウイルスが原因ではない。惚けた対策である。

10条 定期的ながん検診

 これが国立がんセンターの本音。検診では、がんは防げない。愚かすぎる。

11条 身体の異常に気づいたら、すぐに受診を

 当たり前。異常になっては手遅れ。未病で発見するのが、上医。

12条 正しいがん情報を

 国立がんセンターが正しい情報を発信していない。

 

 

2024-10-06  久志能幾研究所通信 2956号  小田泰仙

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2024年10月 4日 (金)

日本がん対協会「がん征圧月間」(2)検査工程は無駄

 

 医師は上医、中医、下医に分類される。上医はいまだ病まざる状態の病を治し、中医は病まんとするものの病を治し、下医はすでに病みたる病を治す。

 下医は対処療法のみである。未病で病を防ぐ上医こそ本物の医者である。

 

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 某紙の全面広告 (2024年9月)
      企画・製作/G新聞社営業局

  協力/G県健康福祉部保健医療課 

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 この日本対がん協会の広告(G新聞社編集)での内容は、下医以下の言い分である。この広告の真の目的は、がん検診の推進で、ガンにならない方法の推進ではない。がんを正しく治す方法の推進でもない。多くの人が、がん検診を受けて、早くがんを見つけて、治療をしましょう(そうすれば医療機関は儲かる)、という医療関係機関からの宣伝である。

 日本対がん協会は、正しいガン予防策を隠蔽して広報している。誤ったがん対策で、多くの人ががんになってくれれば、またがん検診を受けてくれれば、それでがんを見つけたら、その治療で儲かる。またがんの恐怖を煽り、がん保険に加入してくれれば儲かる、である。がんの原因物質の食品メーカには被害が及ばないように気を使っている。なにせ相手はお得意様の大スポンサーなのだ。

 そういう広報活動を66年間もしてきて、その結果が、日本対がん協会発足当時よりも、がんが4.3倍になった、である。

 

 この広告で表明している「がんを防ぐための新12か条」ではがんは防げない。それは66年間の冷酷な日本人がん死のデータが証明している。

 

 この「がんを防ぐための新12か条」の内容は、1970年代後半にアメリカ上院議員マクガバン氏が連邦政府と議会に提出した一連のマクガバンレポートの提案内容をガン無視している。つまり日本ではがんになる状態を無視・放置している(利権のため)。これが国立がん研究センターのがん予防活動の実態である。だから先進国中、日本だけがガンが激増している。

 

久志能幾研究所通信

がん真因:欧米減少、日本激増、マクガバンレポート

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12s

  日本対がん協会や国立がん研究センターのご推薦内容

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 日本対がん協会や国立がん研究センターは、早期発見には「がん検診」をと力説するが、もっと大事なことは、がんにならない方法(生活習慣、食事習慣)である。日本対がん協会はそれをぼかしてスルーしている。マクガバンレポートでも乳製品が乳がんの原因だと断定しているが、それはスルーである。国内の食品メーカとの利権問題であろう。

 

検査工程は無駄、がん検診も同じ

 トヨタ生産システムは、検査工程は無駄な工程と定義している。製品は工程で作り込み、後工程に不良品を流さない、が原則である。後工程はお客様なのだ。後工程に不慮品を流すと手直し(治療)が発生する。トヨタ生産システムでは、検査工程(がん検診)では付加価値を生まないとして、不良品を出さない生産工程を組む(がんにならない生活習慣、食生活)。それが真のがん対策である。

 だから、日本がん対協会が推進するがん検診は無駄な医療である。まずがんにならない生活をする。そこから始めないと、日本のがんは減らない。

  

 累計閲覧総数  460,217 (10月5日現在)

2024-10-04  久志能幾研究所通信 2955号  小田泰仙

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2024年10月 3日 (木)

日本がん対協会「がん征圧月間」(1)連戦連敗

 

 公益財団法人・日本がん対協会は、大本営発表のようながん防止策を広報し続けている。それはまるでB29に竹槍で対抗しようとするようなものだ。

 “9月は「がん征圧月間」”という表現は、「鬼畜米英を征圧」の精神論と同じものである。表面的には、この団体はがんを悪の権現のように敵視し、撲滅を推進している。

 

 しかしその結果は66年間、連戦連敗の全敗である。日本対がん協会が設立された1958年と比較して、現在(2023年)は、がん死が4.3倍となっている。それはがんを征圧しようとして、創業以来、連続66年間も連戦連敗で、無条件降伏となった状態である。それは日米戦争より酷い。そんな協会の大本営発表を信じていれば、殺される。私も殺されかかった。

(2023年のがん死亡者数は、 382,492 人)

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 某紙の全面広告 (2024年9月)
      企画・製作/G新聞社営業局

  協力/G県健康福祉部保健医療課 

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 現在、日本で毎年38万人ものがん死が出るとは、太平洋戦争の戦線を2倍に拡大して戦闘を継続していると同じである。太平洋戦争では、その15年間、毎年平均20.7万人の死者であったが、それでも今のガン死の約半分であった。

 昭和30年代(1955年 - 1964年)以降、日本における交通事故死者数の水準が日清戦争での日本側の戦死者数(2年間で17,282人)を上回る勢いで増加した。年間1万人以上の交通事故死者が出て大騒ぎとなった。

 現在、年間38 万人もガン死が出ていてもマスコミはそれほど騒がない。

 何故?

 それは、マスコミがガン発症の原因食品の広告でカネ儲けして、ガン死の原因の片棒を担いでいるいるから後ろめたいから。

 

太平洋戦争での日本人の死者

 15年にわたる戦争で、日本人の軍人軍属などの戦死230万人、民間人の国外での死亡30万人、国内での空襲等による死者50万人以上、合計310万人以上(1963年の厚生省発表)である。

 

 旧日本軍の大本営は、連戦連敗なのに、戦法を全く変えず、精神論に執着し、万歳突撃を繰り返し、日本兵を玉砕を強い、日本を敗戦に導いた。

 その大本営とそっくり同じ行動が「日本対がん協会」である。先進国中、日本だけがガンが激増している。政府も日本対がん協会は無為無策である。

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 日本対がん協会は1958年(昭和33年)8月、「がん撲滅」を目指して設立された。設立当時、がんによる死者は今の4分の1の年間8万8000人ほどでした。

 がんはわが国の死因第1位となり、2016年まで36年連続で死因のトップになった。2016年のがん死者は37万2986人に達し、3人に1人ががんで亡くなっている。(日本対がん協会のHPより)

 

 西洋医学は、対処療法が主で、なぜがんになったかの原因追及よりも、がんに対する対処慮法を優先する。それは下医の仕事である。

 日本がん対協会はがんをまるでウイルスのような扱いをしている。がんを外から来るウイルスと扱っている。がんは我々の分身なのだ。がんを作り出したのは、己なのだ。彼らには第三者意識で、その自分が作り出したという自覚が欠けている。

 

 この公益財団法人・日本がん対協会は病院、官僚、新聞社、マスコミ、製薬会社、医療機器会社、医療機関の天下り先のようだ。評議員にアグネス・チャンまでいて、利権・腐敗の匂いがプンプンである。ガンが簡単に治っては困り、その関係の金儲けが続けられないと思っている集団でもあるようだ。だから効果のないご神託を垂れ流し、66年間も続けている。まるで宗教団体である。

 

公益社団法人と公益財団法人

 公益社団法人は、一定の目的をもとに集まった人と組織から成り立ち、営利目的ではない活動を行う法人です。

 対して公益財団法人は、一定の目的のもとに拠出された「財産」の集まりで、公益を目的として管理運用される組織です。

 

 がんの真因を見付けないとがんは治らなし、再発する。トヨタ式生産方式の「何故なぜを5回を繰り返そう」。

 

日本対がん協会とは、

 日本対がん協会は1958年(昭和33年)8月、がんの早期発見や早期治療、生活習慣の改善によって、「がん撲滅」を目指そうという趣旨で設立されました。その前年の日本癌学会総会での提唱がきっかけとなり、朝日新聞社が創立80周年記念事業として支援し、設立の運びになったものです。その後もさまざまな団体、企業、個人の草の根の支援が、協会の活動を全面的に支えています。

 設立当時、がんによる死者は今の4分の1の年間8万8000人ほどでした。国立がんセンターができる4年前で、国が本格的ながん対策に乗り出す「夜明け前」の時代でした。

 残念ながら、その後、がんによる死者は増え続け、1981(昭和56)年、わが国の死因第1位となり、2016年まで36年連続で死因のトップになっています。16年のがん死者は37万2986人に達し、3人に1人ががんで亡くなる時代になっています。

 日本対がん協会は、がんを早期発見、早期治療するため、15年までの累計では、全国の日本対がん協会グループの検診団体で延べ3億6000万人以上の方にがん検診を実施し、41万879のがんを見つけ、早期発見・早期治療によるがん死の防止に努めています。

 また、がん予防にはがん検診だけでなく生活習慣の改善がきわめて重要です。タバコは肺がんだけでなく多くのがんの誘因や原因とされています。協会は「禁煙の勧め」など、がん予防の啓発活動にも力を入れ、「がん征圧」に向けて大きな成果を上げています。

https://www.jcancer.jp/about_japan_cancer_society/%E7%B5%84%E7%B9%94%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81

 日本対がん協会のHPより

 

      

2024-10-03  久志能幾研究所通信 2954号  小田泰仙

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2024年9月29日 (日)

がん真因:欧米減少、日本激増、マクガバンレポート

 

 先進国中で、日本だけガンが激増している。その真因は、日本が太平洋戦争で、敗戦したため、占領政策で日本の食料環境が激変させられたためである。

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 愛知県がんセンターの資料

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 日本人の食料環境は1万3千年にわたって変わらず続いていた。それを敗戦により、米国の利権によって激変させられた。今まで食べていなかった4毒(小麦、乳製品、植物油、砂糖)を強制的に食べさせられるようになった。

 1945年当時、米国では小麦が5兆円分も余剰になっていた。その小麦(ニューヨーク湾の船上に貯蔵)を、無理やり日本人に食べさせて消費させようとした。アメリカは戦勝国だから、やりたい放題である。それで学校給食がコメからパンに変え、牛乳が飲まされるようになった。実際はアメリカで牛乳からバターを作るため脂肪分を抜いてカスになった廃棄物(ゴミ)の脱脂粉乳が小学校生に飲ませられた。

 飲まないと先生に怒られた。これがまずいのだ(私も飲まされた!😿 実感)。

 

70年後

 それが原因で、戦後70年経った現在、がんは全体で5倍、乳がんは4倍、肺がんは7倍、糖尿病は50倍となった。(タバコは7分の一に減っているのに、肺がんは7倍に激増。だからタバコはガンの原因の一つだが、真因ではない)

 今まで無かったアトピー、花粉症、認知症、癲癇等の奇病が激増した。

 私が御幼少の頃の50年前は、ガンも認知症もアトピーも花粉症もほとんど聞かなかった。

 病気に発症率に劇的な変化があれば、劇的な環境変化があったはずだ。それが戦後の食生活の激変に原因があると考えるのがまともな技術者、科学者である。利権に染まった輩は、別の原因を探して生贄にする。例えば、タバコ、塩、酒、コメ等。

 

マクガバンレポートの背景

 第二次世界大戦後、米国は医療費の激増により、国庫財政が危機に瀕していた。フォード大統領はこのままではアメリカ人が病み、国が滅んでしまうと頭を痛め、その対策としてマクガバンに調査を命じた。その調査対策報告書が、マクガバンレポートである。

 レポートでは、ハンバーガー、ステーキ、アイスクリーム、炭酸飲料など、アメリカの典型的な食事を否定した。これらの食事は肉食中心で偏っており、がんや心臓病、脳卒中などの「食源病」の発症を引き起こすと警告した。この種の疾患は薬物治療では解決できず、食事の改善が必要だとしている。

 皮肉にも、それが原因でマクガバン議員は、精肉業界、乳製品業界に恨まれて、選挙で負けた。正義が利権に負けた。利権を持つ輩は金と権力を持っている。敵に回すと手ごわい。

 

 米国はそれに基づき対策を施し、がんは減って行った。

 それに対して、日本はそれとは逆に欧米風の食事に変えて行き、結果として米国の病状が出てきて、日本滅亡の危機となっている。なにせ当時6兆円だった医療費が現在は43兆円を超えている。人口が7倍に増えたわけではない。異常である。以上には必ず原因がある。敵から毒を盛られた形の日本では、ガンや奇病が激増した。この毒が日本でガンが激増した真因である。

 

小麦、乳製品、植物油、砂糖の毒(吉野敏明医師のYouTubeより)

 この4製品は依存性があり、脳神経を犯し、中毒となる。

 小麦にはグルテンが含まれる。日本人は戦後までパンを食べてこなかった。日本人の8割はグルテン不耐性である。欧米でもグルテン不耐性の人はいるが、1~1.5%ほどである。グルテンが免疫を破壊して、ガンや神経細胞を壊して、認知症、花粉症、アレルギーを引き起こす。

 欧米人は1万年以上、小麦を食べてきたので、民族的にその耐性がある。日本人は1万年以上、小麦を食べてこなかったので、民族的にその耐性がない。食べれば病気になる。

 

 乳製品には、毒がある。牛乳はあくまで牛の子供の食料である。大人が摂取すると毒になる。それをマクガバンレポートでは指摘している。そもそも日本人は、戦後まで乳製品と摂らなかった。だから女性の乳がんが4倍に増えた。

 日本人の歯型を見ても、肉食動物ではない。それが欧米人との違いである。

 

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      日経ビジネス2016-0208号より

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 江戸時代は砂糖はご禁制で、将軍様しか食せなかった。沖縄で取れるサトウキビは幕府の管轄で、輸出で外貨獲得の貴重品で庶民にはご禁制品である。庶民は口にできない。それで江戸時代は庶民は健康であった。

 

 江戸の大火(文化3年(1806))があり、それ以降、幕府より油の禁止令が出て、日本人は油を使わなくなった。

 

マクガバンレポートの要約

マクガバンレポートで挙げられている改善目標

  1. 肥満を避けるため、消費熱量と同じだけの熱量しか摂取しない。肥満になれば、摂取を減らし消費を増やすこと
  2. 複合炭水化物および「天然に存在する」糖分の摂取量を総摂取量の約28%から48%に増加させること
  3. 精糖および加工糖の摂取と約45%減らし、総摂取量のの10%とすること
  4. 全脂肪摂取熱量を、総摂取量の40%から30%に減らすこと
  5. 飽和脂肪酸の摂取量を総摂取量の約10%減らすこと。ポリ不飽和脂肪とモノ不飽和脂肪の摂取バランスをとり、それぞれが総摂取量の約10%になるようにすること

(飽和脂肪酸は乳製品や肉などの動物性脂肪や、パーム油などの食物油脂に多く含まれている傾)

  1. コレステロール摂取を1日300mgにまで減らすこと
  2. ナトリウムの摂取を制限するため、食塩の摂取を1日5gに減らすこと


 これらの食事内容の改善により、がんの発病も、がんによる死亡も20%減少し、心臓病は25%減少、糖尿病は50%も減少すると推計学的予測もされている。

 

シェアシマinfo | 【解説】マクガバンレポートとは【食品業界用語】 (shareshima.com)

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2024-09-28  久志能幾研究所通信 2951号  小田泰仙

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2024年9月16日 (月)

薬膳の洗礼(4)縁起、脳幹を揺さぶられる

 

ディジュリデュとの出会い

 2024年9月11日、ディジュリデュ演奏家の小坂師が石川県から養老の船戸クリニックの統合医療センタに来て、演奏をされた。それは私が薬膳宿泊を終え、チェックアウトする朝であった。朝食会場で、博子先生がこの音色を是非聞いて欲しいと言われるので、しぶしぶ?会場に出向いた。

 小坂師は脳梗塞を患い、左上肢が動かずに身体障害者2級だったが、ディジュリデュを吹いているうちに、手足が動くようになって救われたという。

 現在、船戸クリニックでもその検証をするため研究をしているとか。月一の頻度で小坂師が養老を訪れると言う。その日がたまたま、私のチェックアウト日であったというご縁である。

 

ディジェリデュ概要

 ディジェリデュはオーストラリア大陸の先住民アボリジニの金管楽器で、シロアリに食われて筒状になったユーカリの木から作られている。1000年以上前に、アボリジニがディジュリドゥを作ったとされる。文献が存在しないので証明ができないが「世界最古の管楽器」の一つと推察される。

Photo

   wikipediaより抜粋編集

 

 ディジェリデュの音はYouTubeで検索すると多く出てくるので、そちらで。

 

ディジュリデュの健康への効果

 ディジュリドゥはアボリジニーにとって神聖な楽器で、精霊と交信をする儀式で使われてきた。また儀式のみならず病気や怪我の際に音を患部に当て、今で言う低周波治療のような使われ方もされていた。

 

 ディジュリドゥを吹くことにより脳幹にまで振動が届き、脳幹が活性するという論文でもディジュリデュの健康効果は報告されている。
Int J Environ Res Public Health. 2019 Sep; 16(18): 3443.Published online 2019 Sep 17.

 この論文は、「Didgeridoo 健康増進法は気分、精神的ストレス、自律神経系の安定性を改善する。」という題名である。自律神経にも効果があるようだ。

 音色は演奏者の唇の振動によって生まれ、幅広い倍音を持つ音が出る。この楽器の演奏がとてもむずかしいのは、循環呼吸によって途切れることなく音を出し続けなければならないからだ。

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循環呼吸

 ディジュリドゥの演奏には循環呼吸(あるいは連続呼吸)が使われる。この技法を使えば、演奏者は鼻から息を吸いながら口の中にためた空気を吐き出すことによって、途切れなく音を出し続けることができる。音色は演奏者の唇の振動によって生まれ、幅広い倍音を持つ音を出します。

 私が試した限りでは、唇を振動させて、案外簡単に音は出せた。ただし、循環呼吸ができないと、演奏は長くは続けられない。この楽器の演奏がむずかしいのは、循環呼吸によって途切れることなく音を出し続けなければならないからだ。それが健康に良いのだろう。

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脳への影響

 ディジュリドゥを吹いたとき、ディジュリデュの放つ周波数が頭蓋内、内臓に響き渡ることで、体内の細胞がその周波数で整っていくという感覚があるという。私はそこまでは体感できていない。
 そして、腹式呼吸をすることにより頭の感覚が鋭くなり、宇宙空間に繋がるとういう。その時の脳波は7.8Hzを意図的に出せたときの脳の感覚に近いという。脳波に7.8Hzが出現し始めて、さらに脳がシューマン共振と共鳴して、宇宙のエネルギーと同調し始めるという説である。

 

 これは口から出される音を増幅する孤独で内省的な楽器なので、だれもが独自の方法で吹くことになる。まるで自分自身の声を、脳に直接振動を与えながら、、聴いているような状態となる。その「ほとんど神秘的ななにか」こそが、この楽器の魅力かもしれない。それが今、私が興味を抱いた点である。

 特に脳の活性化には、大いに興味を注がれる。なにせ最近、加齢により、「物忘れが良くなってきた」ので、それを悪くしたい。

 しかし物忘れが良くなるのは、良いことではある。昔の嫌なことをすべて覚えていては、自殺を考えてしまう。失敗談を全て覚えていては、命がいくらあっても足りない。人は忘れるから良いのだ。だから覚えきれないほど、多くの失敗をしよう。失敗から、それを反省して、智慧が付き、人生を前進させるエネルギーが生まれる。

 小坂師と博子先生が、ディジュリドゥで合奏を始めたのにびっくりである。楽譜もなく、ジャズのアドリブ演奏と同じで、ぴったりと演奏があっているのが不思議である。これは治療なのだと納得した。

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体温への影響

 複式呼吸をすることで、体温が上がるという。体温が上がると、がんにかかりにくくなる。ガンになる人は、多くは低体温の人である。私も体温を上げようと取り組んでいるが、なかなか上がらない。この楽器はそれを助けてくれそうである。

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ディジュリドゥの位置付け

 アーネムランドのアボリジニ社会ではディジュリドゥは男性が生み出した楽器とされ、原則として女性が演奏することがない。ディジュリドゥは神聖な儀式にも、日々の暮らしの中でも使われている。伝統的な楽器として使用している部族では、女性が神聖な儀式でこの楽器を吹くことはできず、主に男性の通過儀礼で演奏される。部族によっては女性がディジュリドゥを使うことは絶対的に禁止されている。性的なイメージを連想するからだろう。

 

 船戸クリニックでは女性患者が多い。私が見学した当日、来院してこの演奏の訓練に来ていたのは全て女性であった。

 

名前の由来

 ディジュリドゥという名前の由来も様々な説があり、オーストラリアに入植した白人がその音を聞いて「ディジュリドゥ」と聞こえたからという説が有力視されている。

 他の説としては、英語が理解できないアボリジニーが白人に「Where did you get it?」とディジュリドゥを指差して言われて、アボリジニーが訳もわからず「ディジュリドゥ」と反唱した言葉を白人が勘違いしたとも言われている。

 

 この日の出会いは、ご縁であった。不思議なご縁であった。仏教では、これを縁起という。出会った縁をどう扱うかで、人生が変わる。

 今回のご縁も、私が船戸博子先生の講演を聞いて、漢方診察を受けようと決めたことで生じたご縁である。

 

 2024-09-16  久志能幾研究所通信 2942号  小田泰仙

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2024年9月14日 (土)

薬膳の洗礼(3)気の癒し、東洋医学

 

命の輝き

 朝、カーテン越しの柔らかい朝日で目が覚める。目が覚めと枕元にぬいぐるみの熊?が、朝のご挨拶である。

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 ここで一番感激したのは、窓辺に植えてある薬草の葉が朝日を浴びて、葉の上の朝露がキラキラと輝いていたこと。命の輝きを目にした思いである。こんな感覚を覚えたのは、初めてである。

 

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 人は気で動いている。気は食事の気と太陽の気から体に入ってくる。当然、食事を摂らないと、気の補充が無くなるので死である。太陽を浴びないと、生気がなくなる。気が無くなると死である。

 元気、景気、天気、陰気、陽気、気質、この世は全て気で出来ている。

 

西洋医学と東洋医学

 西洋医学は目に見えるものを対象とする。それに対して東洋医学は目に見えない「気」を対象とする。だから西洋医学は、検査で悪い結果が出ないと何も始まらない。症状が目に見えるようになると、かなり進行している。それでは遅いのだ。それが西洋医学の限界である。

 

科学とは

 「科」とは「禾」偏と「斗」からなる象形文字である。禾は稲である。「斗」とは穀物を計る升である。つまり範囲を限定して、その中にあるものをつぶさに調べる方法論である。その「斗」によって、全体との関りを切ってしまうことだ。

 西洋医学は科学である。科学は分類である。物事を計って、ものごとを分類して、細部までに分解して追及する。西洋医学はその部分を治療する。だから、細部の癌を見極め、攻撃の治療をする。結果がんは治りました。しかし患者は死にました、となる。木を見て森を見ずである。それに対して東洋医学は全体から入る。この人の気はどうなっているか、から診察に入るである。

 

 西洋医学の医師に、「なにか調子が悪い」と訴えても、何もしてくれない。東洋医学は、体の異常の気配(未病状態)で治療を開始する。顔色、手相、舌、脈を診て判断する。東洋医学は、体が未病状態で治療を出来る。

 

言葉との出会い

 今回、出会った言葉で一番印象に残ったのは「病気のふりをしてはだめ」である。博子先生がある患者に「いつまで、病気のふりをしているの?」と言ったという。それが妙に納得して腑に落ちた。

 

 病気が治っているのに、弱いふりをして「私は病気だ」とお情けちょうだいで言うと、本当に病気の「気」を大きく受けて、病気が治らない。嘘でもいいから「元気だ」というべきだ。言霊、言気の問題だ。言葉を発して、一番多く影響を受けるのは、自分自身だ。それが言気で、言霊である。だから否定的な言葉を吐いてはならない。人に言葉を吐いても、その言葉を一番最初に一番大きく影響を受けるのは自分自身である。

 

 

 

2024-09-13  久志能幾研究所通信 2941号  小田泰仙

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2024年9月13日 (金)

薬膳の洗礼(2)心食の癒路

 

 2泊3日の滞在中、受ける講座(受けなくても可)は下記の6回、合計4時間と食事時間以外は、自由時間であるので、部屋でゆっくりと過ごせる。

 私はノートPCでのお仕事と人生計画やメモ資料の見直しで忙しかった?

 私から仕事を取ったら死んでしまう?

 

 朝の白湯(これは講座でなく、井戸端会議)が30分、2回

 朝の整体体操、      2回、各30分

 体ほぐし (オプション) 1回、1時間

 ピラティス(オプション) 1回、1時間

 

朝のねこがま

 朝7時から、薬草の庭の中にある「ねこがま」で、白湯を楽しむコースである。白湯に薬草を一葉、入れてもらい、その香りを楽しむ。その香りが口に広がる。

 「ねこがま」とは、猫の形の釜である。「猫がま」で沸かした白湯を、宿泊客と講師を交えての井戸端会議風で、世間話に花が咲く場である。今は「猫かま」は引退で、横にあるおくどさんでお湯を沸かしている。

 今日は、ファションの話で盛り上がった。(7名の女性と私。男性は私だけ)

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 白湯を作ってくれるおじさん

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 ねこがま

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 テーブルを囲んで井戸端会議
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朝の体整え

 7時30分から30分ほど、整体の体操がある。

 体を目覚めさせてから、朝食である。

 

朝食

 フナクリ食堂で、個人別に特別の薬膳朝食が用意される。(一膳2,500円)

 

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 朝食のコース料理で、メインディッシュ

  卵は薬草畑にある鶏小屋の鶏が生んだ

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身体ほぐし

 オプションメニューだが、癒し治療コースの一環として、体ほぐしが1時間コースで組み込まれている。私は今まで、マサージは受けたことはない。今回、初めて約1時間、体をほぐしてもらった。気持ちが良くて20分ほど寝入ってしまった。

 

鍼のコースもあるが、これはパスした。

 

1日目の夜、みんなでごはん

 博子先生が献立のメニューを、一人一人に合わせた薬膳料理のコース料理である。一膳、5千円の豪華な薬膳である。

 トチの一枚板テーブルを囲んでの食事である。ランプの炎が雰囲気を醸し出す。

 今日は女性4名、男性は私だけの食事会であった。

 この食事だけを目的に参加されている方も見える。今日の参加者は、東京、四国、群馬県からの方も見えた。この施設のファンがかなり多く見えるようだ。

 

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夢の実現

 この夜の話題の一つ。東京の女性参加者(経営者)の話題で、50年前の男性アイドル(A)のディナーショーが実現しそうとの話で沸騰した。彼女は50年来の彼の追っかけだった。Aのマネージャーとの交渉でやっと予定が合い、彼女主催のAディナーショーが実現できるとのこと。それは大坂Rホテルが会場で、参加者150人、参加費は10万円とのこと。(私も参加しようかと思いきや、値段を聞いて引いた。既にチケットは完売とのこと。驚嘆!)

 Aを呼ぶのにかかる費用が1400万円とのこと。内訳は、Aを呼ぶのに800万円で、プラスおつきに600万円がかかるという。彼女の預金のかなりをはたいて実現にこぎつけたという。それも50年に及ぶ夢の実現のため。

 私とは、世界があまりに違うと引いてしまった。しかし夢のある良い話である。若い時から50年間も夢を見続けて、Aディナーショー実現にこぎつけた。

 女性のファンパワー(今はオバサンパワー?)は素晴らしい。貴方は、ほんとに元癌患者ですか? 夢があれば癌など、どっかに飛んでいく。そのパワーと大きな夢があったから、がんを治せたようだ。がんを治すのは医師ではない。がんを治すのは患者自身だ。どんな病気も、患者自身が病気を治す気がないと治せない。

 ただし、いくらがんを治そうと精神力の気合や根性だけでは、がんは治せない。正しい知識と正しい食生活・生活習慣があっての治療である。

 今回、この薬膳治療に参加して、良い話を聞けて良かった。

 

 もう一人の群馬の方(女性の経営者)は、この施設と薬膳料理と博子先生にほれ込んで、近所にアパートを借りて、群馬と養老をトンボ帰りのように往復して、随時参加されているとか。

 

 世の中には凄い患者がいると目が覚めた。その他、会話が盛り上がり楽しかった。やはり、犬も歩けば棒に当たる、である。足を使って出歩けば、色んな話に出会える。それもご縁である。動かないとご縁には出会えない。

 

ピラティス(オプション)、約一時間。

 ピラティスとは、ドイツ人看護師のジョセフ・H・ピラティス氏が、第一次大戦で負傷した兵士のリハビリのために開発したエクササイズである。体の深層部にあるインナーマッスルを強化し、体全体のバランスを整えることで、背筋が伸びた美しい姿勢、しなやかで自由自在に動く肉体など、理想的な体と健康に導く手法である。

 ヨガとピラティスには共通点はあるが、本質に違いがある。心が疲弊しがちな方や自然治癒効果を高めたい方にはリラックス効果があるヨガが推奨される。姿勢の改善や身体能力のアップを目指す方には体幹を鍛えられるピラティスがおすすめ。

 私は、ピラティスは初体験であったが、効果がありそうである。もっと研究をしたくなり、本で勉強をしようと思う。

 

2日目の「みんなでごはん」

 2日目は、博子先生の東洋医学と西欧医学の違いについての30分間の講義があり、その一環として風水、四柱推命、薬膳の話があった。その後、一人一人にあったパーソナル薬膳指導が30分である。合計で約一時間。今日の参加者は、私ともう一人で2名。

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    博子先生の薬膳指導
 

 その後、夕食会で病気の話が盛り上がった。今日は参加者3名である。当然、全員がんの経験者である。病気になってからの人生観変化とか、人生の楽しさに目が覚めたとかの話になり、自分の人生を見直す良い機会となった。

 この癒し体験は病みつきになり、常連になりそうだ。

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 ホタテ貝のムニュエル

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 取れたてのアユP1170070s

 マッタケご飯

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2024-09-13 久志能幾研究所通信 2940号  小田泰仙

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2024年9月12日 (木)

薬膳の洗礼(1)別荘CAMPO宿泊、癒しの体験

 

 船戸クリニック(養老町)で船戸博子先生の漢方指導で、敷地内にあるVilla CAMPO(「別荘-漢方」の意味)で2泊3日の薬膳体験宿泊をした。いままでの宿泊とは別世界であった。正式の薬膳の体験は初めての洗礼だ。

 

船戸クリニック|漢方治療 (funacli.jp)

 

 9月9日、船戸博子先生から漢方診察を受けてから、「別荘-漢方」にチェックインした。部屋名は「ローズマリー」で、部屋でくつろいでいると目の前の窓越しにフランス印象画で見たような南欧調の建屋と薬草畑の風景が目に飛び込んできた。目の前は薬草の畑である。片隅に鶏小屋もある。おくどさんの「ねこがま」もある。

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  一番右側(赤い戸の部屋)に宿泊

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 庭側からの眺め、目の前は薬草畑、向う側の赤い屋根の建屋がロッジ

 ロッジは居間が6畳ほど、寝る部場所が4畳ほど、流し部、クローゼット部で合計12畳ほどのワンルームである。トイレ、浴室、玄関間を入れて15畳ほどのロッジである。まさに別荘という感じで、落ち着く雰囲気である。ホテルでくつろぐのとは、違った趣がある。ホテルでは裸足では過ごせないが、このロッジでは裸足も可である。テレビが部屋にないのも良い。テレビの貸し出しはあるようだ。WiFiが完備されているので問題なし。私はノートPCを持ち込んで、お仕事である。他にも本や資料を大量に持ち込んだ。

 

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 居間

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 居間の横側が寝るスペース

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 居間からの眺め

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 目の前に、南欧風の風景が広がる

  (目の前は薬草畑と向う側は医療センター)

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 流しと冷蔵庫

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 お風呂



 ここは心を癒す施設である。船戸博子先生が、このロッジを風水の原則に則って建てられた。確かに、宿泊して今までになく気が安らぐ。

 

ビジネスと癒しの違い

 以前に高級ホテルのスィーツルームに泊まったことがある。確かにすばらしい部屋ではあるが、今回の別荘に比べると、建屋の価値観が全く異なり、居心地が全く違う。スィーツルームは身構えて泊まる礼服のイメージである。構えないとスィーツルームには泊まれない。大金持ちでないので、スィーツルームだから元を取ろうと言う気になる。紋付き袴で(革靴とスーツで)過ごすのと、裸足と部屋着で暮らすとの違いである。

 宮仕えが終わった身には、気軽に泊まれる癒しの里がよい。

 費用は、2泊3日で、総計約6万円余。夕食は各5,000円、朝食は各2,500円を含め、各オプションを含めての金額である。これには、博子先生の個人別薬膳指導料も入ってである。これは治療と考えると妥当な金額であると思う。

 下記は船戸クリニックからの請求明細

  3日間の食事代     25,000円 税込み    (昼食費は別)

   2泊3日の宿泊費   32,000円 税込み

 病気になれば多額の費用が掛かる。私がガンセンターに入院した時、差額ベッド代は一日32,000円であった。その病気にならないようにお金をかけるのが、正しいお金の使い方だ。それで病気になることが4分の1になれば、大正解である。

 

2024-09-12  久志能幾研究所通信 2939号  小田泰仙

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