泣きながら 命を守る タイヤ君
2022年10月12日、午前11時頃、私は片側2車線の準国道扱いの道を時速50キロで走っていて衝突事故寸前の状況になった。私が走行中に、認知症者の運転と思しき車が、右横道から一旦停止もせず、優先道路の走行車の確認もせず、私の車の直前を横切って、一方通行の裏道へ走り去った。相手は私の車が走ってくるのを認知していない。私は慌ててパニックブレーキをかけ、間一髪で衝突を避けることが出来た。
衝突寸前でパニックブレーキをかけ、停止できた状態
2022年10月12日、10:51
相手は一旦停止をせず横から突っ込んできて、一方通行の裏道へ走り去った。
場所は、大垣スイトピアセンターの南側の信号のない交差点
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歴史のIF
もし私が制限速度以上で走り、また私がテストドライバーのパニックブレーキ訓練(約25年前)を受けておらず、普通の運転技量なら、事故になっていただろう。
神仏の加護
事故を回避できたのは、神仏のご加護と思った。この前日に伊勢神宮に参拝したので、そのご利益と解釈した。神仏を信じるとは、心に余裕が生れ、咄嗟の行動に落ち着いて対処できる利点がある。金儲けのガリガリ亡者では、何事の行動にも余裕がないだろう。だから信仰の薄い者は、ミスや事故を起こしやすい。そういう輩は感謝の念が薄いからだ。
事故寸前状況の分析
私は、冷静に事態をドライブレコーダーの画像から分析した。翌日の10月13日、警察にドライブレコーダーのデータを持参して、相談をした。また翌翌日の10月14日、現地を再走行して確認をした。また相手の車の経路も走って、状況をシミュレーションして確認して、分析を行った。
法律の壁に頓挫
私は、この相手がまた同じような運転を繰り返し、他の人に危害が及ぶ危険性があると判断した。それで再発防止として、相手を特定して、警察から注意勧告をして欲しいと思い、翌日、データを持って警察に出向いて、大垣警察の署員にその説明した。
署員は状況を理解はしてくれたが、事故になっていないし、その相手に交通違反切符を切る状況ではないと判断して、「事故にならなくてよかったね」で終わってしまった。
ドライブレコーダーに写った画像から車両ナンバーは95%の確率で断定できたが、現行法律では、正面からの全面画像ではないし、車の所有者が乗っていたかの特定ができないので、それ以上の追及は難しいとのこと。車の特定でき、ナンバーもほぼ特定できているのに、情けない対応である。それが現在のお役所仕事の限界である。
事故を起こしてからではなく、その前に処置をするのが危機管理であるが、今のお役所体制ではその対応は難しいようだ。ストーカ行為でも、実際の殺人事件が起きないと、警察は動かない。今回もそれと同じことのようだ。
その記録をブログに残して、皆さんに注意を喚起するしかないようだ。そう思い、この記事を書いている。
原因
私は、この事故寸前のヒヤリ事例を道路設計のミスと断定した。いつかは、この場所でまたヒヤリ事例が起き、300回に一回の割合で、死亡事故が起きるだろう。ハインリッヒの法則である。現地には「事故多発」との注意喚起の看板も立っていた。
その件の道路改善案は後日のブログで報告します。
相手車の進行方向からの眺め
私は川を挟んだ向う側の車線を右方向に走行しての事件である。
「事故多発」の看板がある。赤の回転灯まで設置されている。危ない場所なのだ。しかし、私が走行した道路からは、この看板は見えない。注意喚起が不十分である。
相手車からの視界は、川上の土手が盛り上がっており、走行してくる車が見えにくくなっている。だからこそ一旦停止が必要だが、今回はその一旦停止がされなかった。
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再発防止
警察や国に道路の改善工事を求めるには時間がかかるので、それまで自分でできる身を守るための方策を考えた。
1 この道を走らない。
この道は信号も少なく快適に走れるので、いつも使っていたが、道路に欠陥があることが判明したので、今後はこの道の走行を控えて、別のルートを走ることにした。
美味しいものには毒がある。美しい花にはトゲがある。快適な道にも命を脅かす危険があった。交通安全の基本は、君子危きに近寄らず、である。
〔事故発生件数〕=〔走行時の事故率〕×〔走行距離〕
どんなに注意しても一定の距離を走ると、上記の式の確率で事故は発生する。その対策として、自分の運転技量を上げ、この事故率の数値を小さくするのと、事故率の小さな道を選び、走行距離を少なくして事故の確率を少なくすることが、交通事故防止の最善の手段である。
この道は2012年12月5日、先の天皇皇后両陛下が大垣に行幸啓された時、使われた道である。そこで私は写真撮影もした。そんな道だから私にはこだわりがあり、よくこの道を使っていた。しかしそこに怖ろしい危険が潜んでいた。
先導の皇宮警察白バイと先導車
スイトピアセンター・学習館の西側にて 2012年12月5日(著者撮影)
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2 パニックブレーキの定期的訓練を実施
今回はなんとかパニックブレーキで回避できたが、そのブレーキの踏み方がイマイチであったと反省した。それで衝突寸前のギリギリ停止となっていた。それで、今後は年に一回か2回のパニックブレーキ訓練をすることにした。その実施チェック表を車に積むことにした。火災訓練でも、会社では年に2回ほどやっている。車の運転での最優先事項は自分の命を守ることだ。年に2回ほど実施するのが妥当だろう。
女とタイヤを泣かす
ただし一度パニックブレーキを踏み、タイヤを派手に泣かすとタイヤが0.1ミリほど摩耗する。その費用をタイヤ価格から換算すると、一回で約500円である。金がかかっても命には変えられない。それで命を守る訓練ができればヨシである。タイヤと女を泣かせるとカネがかかるのだ。必要なら泣いてもらう?しかない。
2022-10-14 久志能幾研究所通信 2515 小田泰仙
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