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2022年10月16日 (日)

パニックブレーキ稽古のご作法

 

 車の衝突事故とは、突然の爆発火災と同じである。その火事を消すには消火器が必要である。消火器の使い方にも訓練が必要なように、交通事故を防ぐためパニックブレーキ使用にも、その訓練が必要である。咄嗟には体が動かない。事前訓練が必要である。

 

 日本では年間約43万件(2018年)の事故が起きている。どんなに注意をしても、車を動かせば、何時かは必ず事故となる。また貰い事故もある。日本では平均で13年に一度、交通事故は起きる。そうやって保険金は決められている。その時のために定期的な事故防止訓練(パニックブレーキ訓練)が必要である。芸事の習得には訓練が必要である。極楽運転道という芸事のご作法として、パニックブレーキ訓練をしよう。

 極楽運転道とは人生経営である。持てる資源を最大限に使い、最大の利益(りやく・安全)を確保しよう。利益とは仏語で、仏の力によって授かる恵みである。自分を益するのを功徳、他を益するのを利益とよんで、自利と利他を分けることもある。

 

事故の確率

 宝くじの1等の本数は、1000万本に4本と言われており、その確率は1,000万回に4回。これに対して人身事故、物損事故を起こす確率は、1万回に一度(万が一)と推定される。一日15 kmの距離を2回乗るとすると、13年に1度の確率となる。つまり、13年に一度の間隔で43万円の出費を強いられるとの確率・統計上の試算である。だからその確率を減らす対策が、事故を減らすことにんる。

 下記は1990年のデータで、少し古いが、現在でも430,601件(2018年)の交通事故が起きている。

 

             事故別保険金支払い額 

   事故内容       保険金支払い概算(1990年度)

 

 死亡事故(   11,000件)約3,500 億円( 3,180万円/件)

 人身事故(   890,000件)約8,500 億円(  96万円/件)

 物損事故(約2,000,000件)約8,600 億円(  43万円/件)

 

 

パニックブレーキ訓練

 合掌して感謝する。

  この車に乗れること、訓練できるご縁を神仏・ご先祖に感謝。

  健康でなければ訓練もできない。 

 回りを整理整頓する。

  急ブレーキで、椅子上に置いた品物がすっ飛んで行かないように。

 シートに正しく座る

 シートベルトをかける

 ハンドルを10時、14時の位置に持つ

 見通しの良い道で、交通量が途絶えた時を選ぶ

 走り始めてどこでブレーキをかけるか決めておく。

 ハザードランプを付ける。

 走り始めて一定速になったら、思いっきりブレーキペダルを踏む。

  タイヤがロックするまでブレーキペダルを踏む。

  床が抜ける勢いでブレーキペダルを踏む。

  いつも優しくブレーキをかけていると、これが出来ない。

  タイヤが鳴かなければ、不十分な踏み方である。

 ブレーキを踏んで、何処までで止ったかを記憶しておく

 これを年に1,2回実施する。

 生きて訓練できたことに感謝して合掌。

  タイヤ君もタイヤロックによる高温摩擦で、0.1mmも体を焼いて、命を守るための働いてくれた。タイヤ君には、そのタイヤを開発した技術者の魂が籠っている。無機物のタイヤだって、命があるのだ。

 

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 馬場恵峰書

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2022-10-16  久志能幾研究所通信 2516  小田泰仙

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