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2021年9月

2021年9月 9日 (木)

がんの原因と不都合な真因、シャーロックホームズの推理

 

 がんが日本人を継続的に毎年約37万人も殺す。新型コロナが殺す人数どころではない。新型コロナは過渡的にこの2年間で約1.5万人を殺したに過ぎない。多くに人が新型コロナの脅威に、マスコミの扇情的報道で目を奪われていた。その陰で、がんの死亡事件が忘れられている。日本人への最大の脅威はがん死である。

 

 40年前は、ガン死など身近で話題にならなかった。この40年でがんは4倍に増えた。だからこの40年の生活の変化の中に癌の原因がある。単純に考えれば、その原因追及は簡単である。しかし、それが明白になると、不都合になる人(利権者)が大勢いるから、対策を曖昧にしている。確信犯である。その状態でこの40年が過ぎた。その結果、毎年37万人の日本人が、癌の真因を故意に放置されたのが原因で、無為に殺されている。私ももう少しで殺されそうになった。

 

シャーロックホームズの推理

 ある変化があり、その事象前はがんの発生が無く、その事象を蔓延させた後にがんが大量に発生したら、それががんの原因だ。単純明快な探偵シャーロックホームズの推理である。

 

がんの原因

 がんの原因の1/3は煙草である。1/3は食事である。残り1/3は狂った生活習慣が原因である。

 癌にならないためには、癌になる食品を避ける、煙草を吸わない、狂った生活を改める。たったそれだけである。

 

タバコ

 タバコと食品は、政府と食品業界とマスコミの責任が大きく影響している。タバコががんの大きな要因であるのが明白になったのに、政府は禁止をしない。政府の怠慢である。それは国会議員が喫煙者であるから、禁煙に対する法案に反対するからだ。喫煙者を当選させる有権者の責任でもある。

 

狂った食生活

 日本の厚生労働省が許可した添加物、農薬の種類は約350種、米国は133種、フランスは64種、イギリス21種と先進国中で日本が異常に多くなっている。

 日本人は一人当たり年間で4キロもの農薬や添加物を飲まされている。癌にならないのが、不思議だ。

 40年前は、添加物もグルメ番組も、食べ放題のお店も、外食産業も少なかった。食の欧米化が進んだ。国立がんセンターの調査によれば、パン食等の欧米化の食事が、がん増加の原因だとの発表をしている。

 それの規制ができないは、各省の役人が利権に縛られて、国民の命など眼中にないからだ。

 

狂った生活習慣

 以前は年功序列で、今のような成果主義、グローバル経済主義も蔓延していなかった。それがこの30年間で急速に蔓延して、ストレス社会に激変した。ストレスこそガンの大きな原因である。要は日本人が拝金主義に染まり、目の色を変えて、健康を度外視して金儲けに走り出した。日本人が狂った生活を送るようになった。運動もする時間を削り、家族も放置して、過労死になるまで働くように仕向けられた。それのストレスが、がんの原因である。 

 

2021-09-09   久志能幾研究所通信 2145  小田泰仙

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2021年9月 7日 (火)

福禄寿の法(4) 安物買いをせず

 

 豊かで福のある人生を送るためには、安物を買うのはご法度である。安物にはワケがある。安物には製作者の魂が籠っていない。激安品は奴隷労働で雑な作りである。激安製品は、買った本人も安いからとつい粗雑に使う。だから早く壊れて、また買わねばならぬ。安物に囲まれて生活すると、薫習として心までが貧しくなる。安物買いの銭失いである。

 

モノつくりの現場

 私は技術者として、企画、研究開発、設計、生技開発、製造、教育部門で38年間働いたから、モノづくりでの安物の意味がよくわかる。品質保証をして、安全安心な製品を造るには、相応の人モノ金が必要で、相応の価格となる。

 特に車の部品開発・製造では、そのプロセス如何で人の命に影響を及ぼすので、その品質保証は必須である。そのためにその確認試験をするテストコースも必要となる。最低100億円程の投資が必要である。それを投資しても、一銭の儲けもでない。それどころかその維持管理費で莫大な金がいる。しかしそれがないと世界の自動車部品業界で戦えない。前職の会社も規模5千人の「中小零細企業」の時は、その投資が出来なかった。自動車部品業界では、規模5千人の会社は「中小零細企業」である。私も企画部門で、テストコース建設を計画したが実現しなかった。ない袖は振れない。いわば年収400万円の生活で1000万円の金食い虫の別宅試験場を作るような状況だ。それが実現したのは、二つの会社が合併してからであった。売上高1兆円規模の会社でないと、テストコースも造れないのが自動車業界の現実である。

 

命と向き合う

 部品のコストダウンの取り組みにしても、その変更に関する設計審査、コストダウン会議を何度も行い、その度ごとに4時間も5時間も激論を戦わせることも度々である。たった一つも部品のシールの締め代を決めるにも、上下限品を作り、その耐久試験をしてからでないと採用されない。そういう泥臭い取り組みをして自動車部品2万点の部品が作られている。

 その体験から見て自動車価格は安いと思う。それぞれの正規工程を怠るとリコール問題が出て、役員の首が飛ぶ。下手をすれば業務上過失致死罪にも問われる。だから自動車部品の開発は剣なのだ。

 エアバッグの死亡事故を起こし、その原因追及を蔑ろにしたタカタが、倒産したのは当然の結果である。リコール問題で対応を誤った三菱自動車が経営を迷走させているのは、経営の基軸があやふやであるからだ。りにって、カルロス・ゴーンの傘下になるなど、狂気の沙汰であった。その後の顛末は予想されていた。

 

「真」とは

 真は、人間の体から首を刎ねた形の象形文字である。その昔、戦いの後、討ち取った敵の数を数える時、正確に数えるため、首を刎ねた体の数で確認した。それが「真」である。

Dsc00976s   馬場恵峰書

激安製品

 激安製品は、そのご正道の開発プロセスでどこかが欠落している。ハイテク製品の開発には、膨大な技術開発費が必要で、それが製品の価格に大きな比重を占めるのに、安く販売できるのは、技術を不法に盗んだとしか言えない。それを知っていて購入するのは、自分達で自分の国を壊すことになる。

 今の安い輸入製品は、ウイグル族の人権を壊して生産された産物である。工業製品しかり、臓器移植しかりである。中国での臓器移植にかかる費用は、日本や欧米の費用に比べて劇安という。しかし安いものにはワケがある。

 高いモノを大事に長く使うこと。モノにも魂が宿っている。モノを大事にしよう。それが自分の運勢をよくする。

 安いものを買っていると、その労働賃金に日本の給与水準が追従してしまい、日本が貧乏になっていく。日本の現実は、この30年間、日本人給与の減少傾向が止まらない。日本はどこかでボタンをかけ間違い、日本経済が負のスパイラル降下に陥ったのだ。

 

福禄寿

 人生で一番大事なものは、自分の体である。それを支えるのは食事で、食費を削るために安い食材を食べていては、人生を削る事になる。食事はエネルギー補給だけが目的ではない。自分の体を作っているのだ。

 人生で大事なことは、自分の人生生活を支えるモノを大事にすること。それをケチっては、人生が崩壊する。それでは福禄寿にならない。

 人生を豊かにするために少し余分にお金を払おう。

 

2021-09-07   久志能幾研究所通信 2144  小田泰仙

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2021年9月 6日 (月)

福禄寿の法(3) 私の顔相占い、動く墓石を観察

 

動くお墓

 墓標のような風体で世間を歩くべからず。

  顔を見れば、どれだけ苦労、学問をしたかが、顔の刻みでわかる。

 体を見れば、怠慢、飽食で過ごしてきた過去が、刻まれている。

 話し方を聞けば、どれだけ脳を鍛えてきたか、露見する。

 話しの内容を見れば、教養が滲みている。

 何を育ててきたかが、脳の溝に刻まれている。

 それが話に出てくるから、隠しようがない。

 態度を見れば、どれだけ教養を養ってきたかが分かる。

 顔に家の書棚が透けてみる。

 

玄関に骸骨(がいこつ)

 顔は人生の客を迎える玄関である。それなのに、偉そうに見せるため苦味走った顔を晒していては、まるで骸骨を玄関先にぶら下げるようなものだ。まるで動く墓石である。福沢諭吉翁は「学問のすすめ」で、その件を警告する。それでは人は寄ってこないし、人生を拓けない。笑顔のない顔はゾンビの人生である。福は笑顔からである。

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 私は馬場恵峰先生の「笑い」の字にほれ込んだ。象形文字として笑いをそのまま素直に表現した形である。

 

私の顔相占い

 顔にはその人の思想、歴史が刻まれている。それを見て、付き合い方を考えることは、自分の福禄寿を向上させてくれる。自分の人生の危機管理にもなる。

 人の顔を見て鑑定するうえで、ほうれい線は一つの判断基準である。ほうれい線とは、鼻から両側の口先に伸びた皮膚の線を言う。この線のハッキリ具合で、その人の歴史が分かる。

 ほうれい線は、多くの場合、40歳代になるとハッキリとしてくる。ほうれい線が明瞭にくっきり出ている人は、仕事が正確緻密にできる。仕事運がよく、天職に就き、やりがいのある仕事に携わる。反面、厳しいところもあるため、付き合いづらい面もある。

 それに対して、 40代になってもほうれい線がぼやっとハッキリしない人は、地に足が付かない生き方で、責任感もあまりないようだ。ある意味自由奔放に生きているようだ。

 ほうれい線が出来るかどうかは、人に会って笑顔を見せるとか、顔の表情を変化させる筋肉訓練をして来なかったためだと私は推察する。要は使わない器官は退化するである。ほうれい線の薄い人は笑顔を作る筋肉を使わなかったのだ。人に対して冷たかったのだ。

 

顔の責任を持て

 リンカーン大統領が、推薦されたある人の採用を断った。その理由は、顔が気に食わなかったという。リンカーンは「40過ぎたら顔に責任を持て」といったのは意味深長である。顔に人格と生きざまの全てが出る。

 

趣味は人間ウォッチング

 私の趣味は人間ウォッチングである。事件がありマスコミを賑わすと、その顔写真をファイルしてデータベース化している。それで顔をじっくりと眺めて、事件と顔を記憶にとどめる。長年、それを続けてきた。それから得られる感性が、私の人を見る目を養ってきた。それで得はないが、損をさせる人物や危険人物の感知はできた。君子危うきに近寄らず、である。

 

2021-09-06   久志能幾研究所通信 2143  小田泰仙

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2021年9月 5日 (日)

福禄寿の法(2) 印鑑は0番目のご神体

 

 印鑑には上下の目印を付けないこと。自分の名を刻んだ印鑑は自分自身の象徴である。それに目印を付けるとは、自分の身に傷をつけるのと同じである。目印がないため印鑑の上下をしっかり確認して、慎重に押す習慣となるからよいのだ。

 そんな焦って印を押してどうするの? 押印は慎重にしよう。ハンコ一つで人さえも殺せる。法務大臣の押印で、死刑執行がされるのだ。印に上下に目印がないのは、安易な押印を避けるための先人の知恵である。

 印鑑は自分の城を守るご神体である。幸せを守るため、「禄(財産)」を脅かすものに最大の注意が必要だ。

 

保証人

 昨年、偶然のめぐり合わせで別宅の事務所が手に入った。それは仏様の導きとしか思えない。神様仏様ご先祖様に感謝である。その事件は前所有者が、保証人として印を押したために起きた。その相手の会社が倒産して、前持ち主はその家を手放さざるを得なくなった。その家の建設費、リフォーム工事費を計算すると、二束三文で手放したようだ。家に限らず、どんな物件でも売る時は二束三文である。

 だからモノを買うなら、それと心中する覚悟で買うべきだ。その物件が自分の一部となって、己の人生を助けてくれるのかを考えて買うべきだ。保証人になるなら、「相手を見極め、自分の身のほどを考えた上、相手と心中してもよい」と考えないと印を押してはダメである。

 

借金の保証人を頼まれたら

 先人の知恵で、借金や保証人を請われたら、相応のお金を進呈して断った方がよい。その金は返ってこないものとして贈呈すればよい。相手の債務を全て被るよりもましである。

 私は借金が嫌いで、ローンも組んだことがない(ボーナス払い、クレジットは別)。いつもニコニコ現金払いである。今までの高額商品購入は、全て現金一括払いである。今回の別宅も現金一括払いである。本当はローンにしたかったが、無職の高齢者に金を貸してくれる銀行はない。だから資金繰りが大変であった。それが現実だ。だから自分の城は自分で守る。

 

保証人なしの決断

 トヨタの中興の祖であった石田退三氏は親戚の児玉一造氏から、「悪いことに使うのでなければ、金は何とかなる。金を惜しんで、時期を失することほど愚かなことはない」と教えられた。氏はその教えを守って、ケチに徹して経営を進めたが、貧乏な(当時)トヨタに不相応な大きな設備投資をしてトヨタを大きくした。トヨタの経営は、小さな無駄を地道に省くことを継続して(カイゼン)、金を溜め、大きな投資をする、である。

 私は今回の別宅を買うにあたって、その教えを信じて決断した。要は「無駄を省いて贅沢を」である。だから後悔はしていない。

 

恵峰先生の借金

 馬場恵峰先生も保証人を頼まれたことが数多った。しかし、それをほとんど断ったようだ。断ったのが正しい道であった。恵峰先生に保証人を頼みに来た人の殆どが破産しているという。金のない馬場恵峰先生に保証人を頼みに来るのがおかしい。

 馬場恵峰先生は日中文化資料館を建てるため、60歳の時、1億円の借金をされた。実家の家屋敷を担保にいれ、生命保険をかけて銀行から金を借りた。それを24年かけて返済をされた。完済時は84歳である。今では銀行はこんな融資はしないという。それだけ馬場恵峰先生には徳があった。仏様が応援した。またその返済の苦労を知っているから、敢えて保証人の印を押さなかったのだろう。

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2021-09-05   久志能幾研究所通信 2142  小田泰仙

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2021年9月 4日 (土)

福禄寿の法(1) 表札は0番目の墓標

 

 表札とは、人生の本陣で掲げる錦の御旗である。錦の御旗として、正しい表札を掲げよう。自分の名前とは、両親がこういう人間になって欲しいと願って付けた名前であり、出世して欲しいと願って付けた名前だ。だから表札に字を彫ってはいけない。それは墓石と同じである。墓の字は、本人が死んだからもう変わることがない。だから名前を石に彫る。碑文も過去のことで変わらないから、永遠に変わらないことを石に字で刻む。

 

出世

 人が生きていれば、名前も変わる。名前が変わるとは出世である。だから表札に名前を墨で書くのがよい。彫らなければ、印刷でも構わない。歴史を見ても、出世して名前を変えた有名人は多い。名前を変えたから出世したともいえる。斎藤道三も名前を何回も変えた。それで京都の一介の油売りが美濃の国の主に上り詰めた。要は国を盗んだ。それは司馬遼太郎著『国盗り物語』に詳しい。お魚だって、名前が変わるのは、出世魚である。ブリは出世魚の代表である。

 「出世」とは仏語で、仏が衆生を救うためこの世に現れること。

 

ブリの出世

 ブリの呼び名は成長に合わせて、次のように変わる。

 モジャコ、ワカシ、ワカナゴ、ツバス、イナダ、ハマチ、フクラギ、ワラサ、メジロ、ブリ

 

出世としての雅号、芸名、戒名

 人生で名前を変えるのが、出世である。それが戒名しかないのは情けない。せめて会社を辞めて第二の人生を歩むとき、雅号を持って新しい道を歩もう。

 雅号や第二の名で世の為に尽くすことは、仏が衆生を救うためこの世に現れることと同じである。私は馬場恵峰先生に出会い、雅号を頂いたのは幸せであった。

 

街の表札

 街中を見て回って、石の表札に刻印してある玄関を見ると、墓を玄関に据えているように見えて気の毒になる。

 当家も昔は、石塀に埋め込まれた石の表札に、字が刻印してあった。リフォームした折、塀を取り除き、馬場恵峰先生に揮毫をして頂いた木の表札に変えた。何か人生が変わった。

 その表札の字は、伊勢神宮の御神水で磨墨した墨で書いて頂いた。そのお水は、伊勢神宮の雅楽殿の水場で手に入れた。還暦後に、この歳まで生かせてもらったお礼の奉納をしたときに手に入れた。

 

2021-09-03   久志能幾研究所通信 2141  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。

2021年9月 3日 (金)

がん治療で迷走鬼になる: 担当医との闘い

 

 私が2年半前にがんの手術を受けた。その治療で6人の対戦医師がいた。その闘いでは、彼らのがんへの戦法が総て違っていた。私は誰を信じて癌に向き合えばよいか、それが最大の問題であった。

 

がんと共生

 がんの治療で、最大の間違いは「がんと闘う」ことである。闘うというから病気が治らない。今までの生活スタイルが、がんを発生させた原因である。原因と対策を考えないと、病気は治らない。がんは一過性のデキモノではない。「一つの生き物として生き方が間違っていた」と自身の細胞ががんと言う形で教えてくれている。それを直さない限り、ガンを切除しても、別の場所に再発するだけだ。闘うべきは、自分の間違った食生活、生活習慣である。

 それを教えてくれた恩人と「闘う」というのが間違っている。闘病生活とは、間違った言い方である。「がんと共生」が正しい付き合い方なのだ。それを指摘しない医師は味方ではない。だから薬もサプリメントも抗がん剤も、全て不要である。

 

入院の意味

 なぜ一般の病気が入院すれば治るか? それは入院で規則正しい生活を強いられて、暴飲暴食をなくして、内臓が休息できて、自己修復力で不調が治るのだ。医師は治療などしない。治すのは自分である。

 

父のがん死からの学び

 2001年、父に癌が見つかり、父の主治医が「切れば治ります」というので、それを信じて父の手術を託した。確かに胃癌は全適して治ったが、半年後、肝臓に転移をして、その半年後に逝ってしまった。結果的に高齢の父を手術で苦しめただけになってしまい、後悔している。手術をしなければ、数年は生きていたはずだ。

 父の手術の半年後、担当医師より、父のレントゲン写真を見せられた。その肝臓には。多くのがんの斑点が多くできていて、手術では手の施しようがない現状を思い知らされた。私は父への肝臓手術を拒否した。抗がん剤治療も拒否をした。そうしたら医師は「やることがないので、大垣市民病院を出ていけ」である。

 病院として、治療をしない患者を法律的に入院させたままにできないという。現代医療制度の矛盾を感じた出来事である。「切れば治る」と言ったから手術を承認したではないかと言っても後の祭りである。85歳の高齢の父に、胃の全摘手術を許したのは間違いであったと思う。大慌てで父を別の終末病院に入れた。

 

医師の言葉

 父の癌の手術をしてから、担当医師は「何も生活スタイルを変えなくてもよい」と言った。私は愚かにもそれを信じた。それと同じ言葉を、私も20年後に自分の手術後に聞かされた。外科医は切るだけが仕事、再発防止は外科医の仕事ではないと割り切っているのだ。それを信じた私が愚かであった。

 がんが出来たのだから、発生原因を特定して、それに対して対策を打たなければ、再発は必然なのだ。それを父が死をもって教えてくれたのだ。それが頭にあり、自分が癌になってから、癌関係の本を読み漁り、医者を探しまくった。横浜市、名古屋市、養老町、久留米市と計6人の医師と向きあった。

 私は抗がん剤治療を拒否したので、抗がん剤処方の薬物医師とはけんか別れである。

 担当医師からは、標準治療(手術後の抗がん剤治療を含む)を受けないと、命の保証はしないと脅された。

 A医師とB医師のサプリメントの考えが違い、一方は飲め、もう一人は飲んではダメと処方が違う。

 ある医師の指導で高額の血液検査を受け、その結果に基づきあるサプリメントを飲んだら、肝臓がやられてしまった。別の医師の指示で、直ぐそのサプリメントの服用を止めた。それで肝臓は復調した。医師だって、どのサプリメントがその患者に効くかは、処方しないと分からない。それを思い知った。

 再発防止の治療でビタミンC療法を受けたが、別の医師からは、ビタミンC療法は古いので今はビタミンDだと否定された。

 私のがん手術の大前提として、地元の大垣市民病院の選択は、拒否した。ある人から「大垣市民病院は野戦病院だから」と愛知県がんセンターを勧められた。20年前の父のがん手術の苦い経験もあり、大垣市民病院は避けた。

 

選択の決定は自分

 私は何を信じればよいか、自分の経験智を使い、それを選択するしかない。情報がいくら多くあっても(文殊の知恵)、それを賢く選択する能力が求められる。ネット情報は、玉石混交である。調べると逆に迷いが多くなる。文殊の知恵でも、6人も知恵者が言うなら、どれを選択すればよいのか。

 頼るべきは、巨人、大鵬、文殊菩薩様、普賢菩薩様、である。

 癌専門医が癌になる確率は、一般市民のそれと同じである。癌専門医だって癌がわからないのだ。だから自分が、癌専門医に負けない癌知識を持つことだ。自分の主治医は、自分である。

 

 下図は、私の病気回復祈願として納佛された文殊菩薩像、普賢菩薩像(松本明慶大仏師作作)

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2021-09-03   久志能幾研究所通信 2140  小田泰仙

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2021年9月 2日 (木)

ガンは新型コロナより53倍も恐しい

 

 新型コロナで年間7000人が亡くなる。がんでは、日本人の半分が罹患し、年間で376,425人(2019年)が亡くなる。がんは新型コロナより約53倍も死亡率が高く、恐ろしい。40年前は、がんは話題にならなかった。しかし最近、日本人の二人に一人が癌になり、死因の30%ががんであることが一時話題となった。しかし、最近ではマスコミで全く話題にならない。最近は、マスコミは新型コロナの恐怖を煽る記事ばかりである。異常である。

 

 新型コロナの感染者は、年間で約68万人で、死亡者は年間約7千人。致死率1%である。(日本国内)

 感染者 2年間で 1,369,091人(2021年8月28日現在)

 死亡者 2年間で   15,768人(2021年8月28日現在)

 

 がんには年間980,856人(2018年)が罹り、376,425人(2019年)が死亡。致死38%である。(日本国内)

 インフルエンザで毎年1万人が死亡。

 日本国内で新型コロナに137万人ちかくが感染した。その状態で政府はワクチン一本槍の弾である。感染者ゼロにするなどという政府の作戦は、自然界の生の営みの理を無視した絵にかいた餅である。昔の陸軍の万歳突撃となんら変わらない。あるのは玉砕のみ。

 

真因

 しかしそれに関して、マスコミは口を閉ざす。なぜか? その感染爆発の過剰報道のやましさの原因をマスコミも政府も担いでいるからだ。新型コロナで恐怖を煽った方が、テレビ視聴率が上がり、週刊誌が売れるからだ。

 太平洋戦争末期も、マスコミは特攻を軍神に祭り上げて賞賛した。特攻を始めれば、負け戦は明白なのに、それには口をつぐむ。当時のマスコミは、事件を派手に持ち上げて、新聞が売れればよかったのだ。今もその体質は変わらない。

 政府も新型コロナは外国から来た疫病として、その原因については追及されないので、もっと重要な要件の追求から逃れられる。例えば日本国の存在を脅かす中国の侵害とその対策のお粗末さに対して国民の目を逸らせられる。

 また不適正で過剰な医療体制での金の使い道の追求から逃れられる。現在、年間43兆円もの金が医療費に散財されている。税収は60兆円しかないのに、だ。その多くが過剰な医療での金の無駄遣いである。

 

診療拒否

 コロナに罹っても、自宅療養と言うペテンみたいな名の診療拒否である。大病院は、コロナ患者用のベッド設置で、一床あたり月に900万円を国から支給される。ベッドが未使用でもお金は支払われる。それなら診療拒否が儲かるので、結果は新型コロナ患者受け入れ拒否である。また新型コロナを2類のままにしておけば、この補助金制度が維持され、利益が確保される。だから大学病院はインフルエンザ級の5類への変更に反対している。だから診療できる病院が限定され、医療関係がひっ迫して、診療拒否がなくならない。これが医療崩壊の実体だ。

 

無駄な医療

 コロナ禍で、国民の多くが医療機関に行くのを控えたので、無駄の医療が無くなり、医療費が1兆円以上も下がった(2020年3月)。

2006年に財政破綻した夕張市では、その影響で市の医療機関が無くなってしまったが、逆に市民の死亡率は下がったという。要は無駄な医療が多かったのだ。

 

憲法違反

 この時期、野党は臨時国会開催を請求したが、菅総理は拒否である。これは憲法違反である。菅は自身のエゴのため、憲法違反まで犯して保身に汲々である。週刊誌のタイトルにある「菅総理、錯乱」という表現は的を得ている。

 

マスコミと政府の扇情操作に騙されないようにしよう。

母の教え「政府の言うことを信じるな」

 

2021-09-02   久志能幾研究所通信 2139  小田泰仙

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2021年9月 1日 (水)

菅内閣のコロナ対策は、八甲田山雪中行軍遭難事故と同じ

 

 1902年1月23日、八甲田山雪中行軍遭難事故が起きた。大日本帝国陸軍第八師団が雪中行軍中に遭難し、訓練参加者210人中、199名が死亡した。世界山岳史上から見ても最大級の惨事であった。

 これが起きた原因は、旧陸軍の精神論最優先体質、引き返すのは軍人として恥の思想、メンツの問題、危機管理不足、リーダーシップの欠如、である。

 現在の菅内閣の新型コロナ対策への運営姿勢は、旧日本陸軍の体質そのものである。楽観的見通しで八甲田山の雪中行軍訓練に出かけた陸軍体質と同じである。

 気象条件が変わっても、そのまま行軍を続けたのは、オリンピック開催を強行したいためのメンツの問題と同じである。旧陸軍は、行軍中、何度も判断ミスを繰り返したが、最初の方針を変えず、行進行動と目的地を変えなかった。雪中行軍の目的は訓練であるが、問題が起きるとそれは指導者のメンツの問題になって迷走した。それは、陸軍が精神論で固められて、間違いをするはずがないと自負していたためだ。

 

コロナ禍中の強行行軍

 菅内閣は、前例を踏襲して、方針を変えるのは恥だと思っているようだ。菅内閣は、コロナ禍が勢いを増し、感染爆発が起き、デルタ株までが出始めたのに、日本のメンツを重んじて、国民の命の安全を忘れ、そのままオリンピック開催を強行した。それで感染爆発が起きた。

 それでも感染爆発とオリンピック開催は関係ないと、丸山五輪相は菅総理に忖度して、否定して威張る有様だ。科学的な見地でモノを話せないのは、旧陸軍の精神論最優先と同じである。それでパラリンピックまで継続強行開催である。ますます感染が広がった。

 途中で状況が変わっても、反省もせず、最初に決めた方針に固執する様は、旧帝国陸軍の体質と何ら変わらない。「欲しがりません勝つまでは」が、今は「感染爆発が収まるまで、外出自粛」である。それが突き進んで、前回は、太平洋戦争の敗戦とつながった。今回は、日本経済が、世界の他国に敗戦である。

 

行く末

 今は菅総理の「お導き」で、日本は地獄への道を邁進している。その姿は、遭難し、直立したまま仮死状態で発見された後藤房之助伍長の像と重なる。菅総理は、相変わらずワクチン接種だけを唱え、感染者に自宅療養を強い、原稿も棒読みばかり、原爆慰霊式の原稿読み飛ばし、思考停止したような姿である。まさに菅総理の姿と後藤房之助伍長の像が重なる。

 

対策

 お願いだから、感染爆発事故が起きた原因分析と、再発防止をして欲しい。その真因を解明して欲しい。日本はソレをしないから、この失われた30年が過ぎた。いつから日本人はこんなに愚かになったのか。

 今の国民にできることは、明確なノーを選挙で示すこと。それには菅義偉と二階俊博を議員から落選させるしかない。それくらいしないと日本は変わらない。

 

2021-09-01   久志能幾研究所通信 2138  小田泰仙

著作権の関係で、無断引用を禁止します。