2025年1月11日 (土)

佛の顔も三度まで、お風呂の温度も3度まで

 

 今までお風呂の温度は40℃で、「ぬるめのお風呂に浸かってゆっくりすれば安眠できる」と聞いていたので、そのようにしていた。

 しかし吉野敏明先生のYouTubeで、先生は訓練をして、短時間であるが50℃近い温度のお風呂に入って、その後、水風呂に入る(水を浴びる?)と広言された。お風呂の後、水を浴びることは、私も長年やっている。これは自律神経の活性化に効果がある。

 人間の体温が1度上がると、免疫力が30%上昇するという(石原結實医師の情報)。癌細胞は39℃で死滅する。だから肺結核の人に癌患者はいない。肺結核の人は微熱で体温が高いからだ。

 その免疫力も高齢になると低下する。だから80歳を超えると全員ががんになる。それを少しでも防ぐために体温を上げるのだ。

 

 

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 フナクリ通信 2024.11.12月号より

久志能幾研究所通信  80歳で全員が癌になる、宿命、生老病死

 

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お風呂を3度上げる

 それを受けて、私のお風呂を3度上げて、43℃にした。一度に3度は過激なので1か月程かけて、徐々に風呂温度を40℃から43℃に上げた。

 それ以上は様子を見ながらにする予定である。

 それで、最近は体温が上昇したことを実感する。今から数か月間のデータを取って報告予定です。

 私は、朝晩の体温測定を欠かさない。

 

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2025-01-07  久志能幾研究所通信 2987号  小田泰仙

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2025年1月 8日 (水)

居酒屋では烏龍茶を飲まない、毒入りかと疑心暗鬼

 

 現在、亀田製菓がネット上で炎上している。原因は、インド出身の社長が移民を推奨した言動が話題になり、その過程で、亀田製菓の製品が中国産のコメを使い、中国で製造していることが露見した。それで、亀田製菓の「かきの種」を国産だと信じて食べていた人たちが激怒している。それで亀田製菓の製品に対する不買運動が起こり、亀田製菓が苦境に陥っている。自業自得である。

 

宴会での事件

 先日、宴会があり、そこで酒を飲まない私はウーロン茶を注文して飲んでいた。そこの居酒屋は手抜きのサービスで、飲み放題であるので、店員がウーロン茶の2ℓのペットボトルごと、テーブルに置いて「逝った」。そこで何気なくそのラベルと見たら、「業務用 ウーロン茶」原材料:烏龍茶(中国福建省)と印字されており、仰天した。販売者はサントリーフーズ㈱、で製造者名は印字されいない。一見、サントリーの販売製品なので、日本で製造していると信じていたが、実態は中国産のようだ。

 それが分かっていれば、こんなウーロン茶など注文しない。

 

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 それで毒が入っているわけではないが、50年間にわたり、反日教育の洗脳を受けている中国人の従業員や茶葉生産者が何か毒でも入れたかと、疑心暗鬼になるのは、まともな人間の正常な行動だ。

 その悪い事例が、2008年に起きた殺虫剤入りの毒餃子事件である。忘れるわけにはいかない。

 本件は、私が当時、勤務していた奈良の会社で、研究開発部の同僚が被害に遭って、かなりひどい状態になったと、忘年会の席で本人から聞いた。証拠の餃子の容器を捨ててしまったので、届け出ができなかったという。

 その後も反日行動無罪と言って、この種の事件が絶えない。中国のネット上では、この種の犯人は英雄扱いだ。だから中国産は信用できないと、私は確信している。

 一度失ったビジネスの信用は、割れたガラスコップと同じで元にはもどらない。          

 

 

「ビジネスは壊れやすい花瓶に似ている。

 無傷であればこそ美しいが、一度割れると二度と元の形には戻らない。」

    Business is like a fragile vase - beautiful in one piece, but once broken,    damn hard to put back together again to its original form.

   “Letters of a businessman to his son" by G.KINGSLEY WARD

 

再発防止

 居酒屋では通常は、コップでウーロン茶が提供されるので、どんなウーロン茶かは不明である。その実態は、業務用では、経費削減のため安い中国産の材料が使用されている。だから今後、居酒屋での宴会時の飲み物は水ですませようと決意した。

 それともご禁制のビールの方がましかもしれない。ただし、アルコールは少量でも、発癌性物質です。

 

中国製冷凍餃子中毒事件

2007年12月下旬から2008年1月にかけて、中華人民共和国の河北省食品輸出入集団天洋食品工場(以下「天洋食品」)が製造し、日本たばこ産業 (JT) の子会社であるジェイティフーズが輸入、日本生活協同組合連合そ会が販売した冷凍餃子を食べた、千葉県と兵庫県在住の10人が健康被害を受けた事件[1][2]。

原因は、冷凍餃子に有機リン系殺虫剤のメタミドホスが含まれていたことであったが、毒物混入が中国での製造段階か、日本への輸入後に行われたかをめぐって日中両国の見解が対立し、外交問題にまで発展した。2010年に同社の中国人元従業員が、同社内で冷凍餃子にメタミドホスを混入させたとして中国当局に逮捕され、2014年に無期懲役の判決を受けた[3][4]。この事件は日本国内で大きな社会問題となり、中国産食品の安全性が問われることとなった。

  この項、wikipedia より

 

 

 

2025-01-07  久志能幾研究所通信 2986号  小田泰仙

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2025年1月 7日 (火)

大晦日、神社かがり火のご奉仕、火の道を学ぶ

 

 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 年末年始は、諸般の都合でブログの更新が疎かになりまして、恐縮です。これから従来通りのペースで更新いたします。

 

神社で大晦日・新年のご奉仕

 大晦日に常葉神社の氏子総代に誘われて常葉神社の大晦日・新年のお手伝いに行った。まあ2時間ほど付き合えばよいかと安易に考えて参上した。ところが大晦日の21時から元旦の4時まで、立ちつめで付き合う羽目になり、流石に疲労困憊となった。しかし今回の体験で、氏子さんたちのご苦労が分かり、良い経験をしたと思う。氏子さん達に感謝である。

 

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 新年の準備が整った常葉神社  21:07

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 かがり火にやっと火が付いた  21:17

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 助っ人も来て、2つのかがり火に火が付いた。  22:38

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 早々に参拝に見えた人達  本殿からかがり火を見



 かがり火のお守りの途中で、新年0時から常葉神社の新年の儀にも参列出来た。厳かな気になり、よき年の門出を迎えられた。0時前後から神社に初詣の参拝しに来た人々を迎えて、清々しい気持ちになった。

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 新年の儀   2025/1/1 00:00

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 初詣の人々

 

 体力の限界を感じて、かがり火のお守りを朝4時に切り上げた。その後、大垣大神宮、八幡神社に参拝して、徒歩で帰路についた。帰宅したのは朝4時20分である。例年、元旦の八幡神社は大混雑で本殿までたどり着くのに、数十分を要する。しかし、今回の元旦の朝では、さすが朝4時だと、人が殆どいなくて、入り口の鳥居から。そのまま素通り状態で本殿まで行けて、拍子抜けである。

 

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  常盤神社の隣の大垣城      01:40

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 2時になるとさすがに参拝者は途絶えた

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 常葉神社の横の大垣大神宮  朝4時

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 八幡神社 04:02


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  八幡神社 04:03

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 帰宅したら招き猫ちゃんがお出迎え



かがり火のお守り

 薪をくべて燃やす行為は、なぜか童心に帰って熱中させるものがある。そのため延々7時間も、立ち通しで、かがり火にお守りをすることになった。その過程で多くの学びがあった。

 

火の道

 かがり火を盛大に燃やすには、火の道を知らねばならぬ。今回、かがり火の担当をして、先輩から学んだ要点である。

 火の道を見極めないと、かがり火は正しく燃えない。かがり火の鉄枠の下から上への火の道を確保して、火が下から上に走るように薪を鉄枠の中に置く。それに合わせて、薪を立てて入れる。そうすれば火の道に沿って、薪が下から上にうまく燃える。

 

 寝ているコップにいくら水を注いでも、コップに水はたまらない。それと同じだ。まず志(コップ)を立てないと、いくら精力を注いでも無駄である。そこに人生の道を発見した。かがり火も同じで、薪は立てて入れねばダメだ。かがり火は、人生を教えてくれた。

 

 また寝ている大きな薪でも、下かのネタ火の勢いが強くなると、燃える。だから燃える環境が必要だ。一人では燃えにくいが、全員がその気になれば大きなプロジェクトを達成できる。それと同じだ。

 

2025-01-07  久志能幾研究所通信 2985号  小田泰仙

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2024年12月22日 (日)

80歳で全員が癌になる、宿命、生老病死

 

 人の体には、約37兆個の細胞から出来ていて、毎日、1~2%(約1兆個)の細胞が入れ替わっている。皮膚、髪の毛、血液、骨等の細胞は、毎日入れ替わっている。新しく生まれる細胞と死ぬ細胞数のバランスが取れていて、全体の調和が成り立っている。その均衡を破るのがん細胞である。がん細胞は止めどもなく増殖をして人の命を奪う。

 

 新しく生まれる細胞は、DNAが正確にコピーされて、再生される。しかし約1兆個も毎日、遺伝子がコピーされるとコピーミスも出る。その数は一日、約5000個である。その5000個の不良コピーミスの細胞を体の免疫細胞が殺している。それで健康が維持されている。

 そのコピーミスの確率は0.0000005パーセントである。しかし殺しきれなかったコピーミス細胞ががん細胞に成長する。

 

人は生老病死

 人は加齢とともに免疫力が低下する。免疫細胞も生老病死である。免疫力とがん細胞の力が65歳前後で均衡し、それ以降は、ガンの増殖能力が上回り、免疫細胞が出来たがん細胞の全てを殺せなくなる。取りこぼしで、生き延びるがん細胞が出てきて、それが15年後にガンに成長してガンが発症する。

 生れたがん細胞の大きさは約0.3μmである。それが眼に見える大きさ(約1mm)に成長するのに細胞が29回増殖する必要がある。29回増殖すると536,870,912(約5億倍)の大きさになる。それには約15年かかる。だから80歳になると、殆どの人はガンになる。その前に別の病気で亡くなる人が大半なので、がんは顕在化しないだけである。老人医療専門医の和田秀樹博士は、高齢の老人を病理解剖すると、全員がんが出来ているという。

 

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 フナクリ通信 2024.11.12月号より

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 我々に出来ることは、免疫力を下げない生活をすること。つまり規則正しい生活、正しい食生活を送る。与えられた命を全うするような生活をする、である。

 命が生まれる確率は、1億円の宝くじが連続100万回当たると同じである。生まれた命も絶妙なバランスで生かされている。そんな命を頂いたのだ。命を大事に扱おう。

  

2024-12-22  久志能幾研究所通信 2984号  小田泰仙

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2024年12月15日 (日)

病魔との戦い(3) 和歌山ドンファンは他山の石、智慧なき人が殺される

 

ドンファンは他山の石

 2018年5月、和歌山のドンファンと呼ばれた和歌山県野崎幸助氏(当時77)が自宅で急性覚醒剤中毒が原因で死亡した。殺人事件として、裁判が行われている。その行方は混沌としている。

 彼はカネ儲けの才覚はあったようだが、智慧がなかったので殺された(と私は思う)。この50年間、当初の20年間、日本人は高度成長期にエコノミックアニマルとまで揶揄されて働いた。まるでカネに取りつかれた様で、まるで和歌山のドンファンの性の行動と同じである。それで知性なき経済大国にはなった。

 現在、その日本が没落している。その原因は、日本人に智慧がないからのようである。現在でも年間37万人が癌で無為に殺されている。その原因を調べず、その闘いを対処慮法で処理している。まるで竹やりでB29を撃ち落とそうとするようなものだ。それで太平洋戦争のころの約2倍の病死(戦死者)数である。それで医療費に43兆円も使っている。カネに飢えた政治家が政策を誤っているからだ日本没落の真因は日本の政治家を智慧なく選んだから、である。これでは和歌山のドンファンと同じである。

 

久志能幾研究所通信: 四毒汚染列島、年間37万人が毒殺される、食育と修身

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智慧なき人が殺される

 日本医学教と日本政治教、マスコミ教を盲進すると殺される。智慧を使って、医師と治療方法、旧態依然たる政治、オールドメディアと決別しよう。現在の日本では、その効用を悪用して金儲けする輩が跋扈している。

 

科学とは

 科学の「科」とは、秤のことである。「科」とは、禾偏に「斗(はかり)」で構成される。つまり科学とは物事を細かく計って、調べる学問である。細部に細部に分解して、それを極める。医学でも細部を極めて部位ごとの研究をして、その部位を治す。それが現代西洋医学である。木を見て森を見ずの結果として、患部の病気は治りました。しかし患者は死にました、である。

 西洋医学は現象だけを見て、その因を見ない傾向がある。その方が儲かるからだ。考えが安易で、智慧がないのだ。

 東洋医学はその逆で、全体から病気を見ている。

 

ワクチン問題

 ワクチン問題、抗がん剤問題、高齢者治療、対処療法のみの治療、原因無視治療、等と問題は山積みである。医師と国家とマスコミを盲信すれば、殺される。それを防ぐのが智慧である。

 

 この世は闇世界である。闇夜の中、何処に行って良いかそれを示すのが佛の智慧である。人生の闇路を照らし、間違いない方向を指示してくれるのが、佛の智慧である。その佛の本性は自身の中に備わっている。心の声を聴こう。

 

智慧

 「『選び分ける』とは、是非善悪を選び分けるのである。何が真であり何が偽であるか、なすべきは何で、なしてならぬものは何か、それを選び分けるのが「慧」である。そしてそれが深まって『ああかもしれぬ』というためらいが、きっぱりと捨てられる、その決断が「智」である。」

 「選び分けのない決断は独断に過ぎぬであろうし、決断のない選び分けは、彷徨以上の何物でもあるまい」(太田久紀著『「唯識」の読み方』大法輪閣)

 

ワクチン回避

 新型コロナ禍全盛時、私はガン手術後の療養中で、体力低下、免疫力低下があったので、新型コロナワクチンを打つのを避けた。

 その代わり、免疫力をあげる取り組みをした。人混みを避け、帰宅後はうがいをして、靴底、手足を洗い、ウイルスの侵入を防いだ。朝晩、お風呂に肩までしっかりと浸かった。入浴後、水シャワーを浴びて、自律神経を活性化させた。

 免疫力を低下させる4毒(小麦、植物油、乳製品、甘いもの)を避けていた。

 規則正しい生活、正しい食生活を送り、免疫力の低下を防いだ。それは大村智博士も力説されている当たり前の対策である。お陰でコロナには感染しなかった。

 

ワクチンの死亡事故

 今になって、ワクチン接種での死亡事故の隠蔽工作が露見している。最近になってワクチン接種で被害者が700名を超えるとの報道があった。小林製薬の紅麹サプリメントで数人の死亡事故(後日、計81名の死亡)があった時、あれだけ報道が過熱したのに、3月末で、コロナワクチンでの死亡認定数が523人になってもあまり問題とせず報道しなかったのはなぜか。

 

死亡事故隠蔽

 当時、紅麹サプリメント問題の報道一色で、ワクチン死亡事故を隠したとしか思えない。現在までに700人を超えるワクチン死亡事故は、いままで報道はほどんどなし(報道規制?)である。まさに医療業界とマスコミに利権ワクチンが注射され、マスコミが機能不全となったようだ。だから日本のマスコミは信用できない。政府とマスコミを信用したら、殺される。

 

自然死の異常増加

 泉大津市の秘書広報課のYouTube情報として、「日本の年間死亡者数が異常に増えている」というデータが掲示されている。それによるとワクチン接種が始ってから年間10万人程の異常死が増えている。異常死だから、ワクチン事故とはみなされないようだが、関係ないとも言えまい。

 

 魑魅魍魎が跋扈する現代社会を生き抜くためには、自分の智慧を使って考えよう。そうでないと殺される。

 50年前(1970年代)は6兆円であった医療費が、現在は43兆円を超えている。そのカネの大半が米国に流れているという。それも政府と官僚がグルになってやっている。それを吉野敏明先生は、その問題点を指摘しておられる。

 医療費が激増した分、異常で亡くなった人(殺された?)が増えたということだ。この50年間で、自律神経症患者が70倍、糖尿病が50倍、癌患者が5倍と激増である。

 

 

 

2024-12-14  久志能幾研究所通信 2983号  小田泰仙

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2024年12月12日 (木)

冥土行き人生列車、蒸気機関車に引っ張られて夢の旅

 

 人生は運命の列車に乗って旅するようなもの寝ていても、人生劇場の寝台車両で目的地(死)に運ばれていく。起きている間は、舞台車両に異動して、人生演劇を続ける。

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 青山俊董著『もう一人の私への旅』(彌生書房刊)より

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 その目的地が極楽か地獄かは、着いてみないと分からない。まだ見ぬ世界を考えるより、今の舞台車両で最高の演技をすることを考えよう。

 

 そんな舞台では、うまく立ち回って演技をしようと思わないことだ。今の実力で、良い舞台に、良い道具で、良い環境で、真剣に全力で演技をする。そうすれば、歴史に残る仕事が出来る。

 

 良い舞台とは、よい社会(会社、組織、街、家族)である。そうでなければ、良い社会になるように、改善をしよう。演技する前に改革が必要だ。よい舞台は自分で作り上げる。

 良い道具とは、自分の培ってきた知識、智慧、芸、能力(論理力、読み書きパソコン、外国語能力、交渉力等)である。道具を磨かないと、良い演技はできない。

 良い環境とは、自分を支えてくれる組織、人脈である。ご縁を大事にして、その環境を整えよう。

 経営者にも求められる最大の資質が、「真摯さ」である。それは特別の能力ではない。ドラッカーでもそれを力説している。

 

 人生列車に乗っていると、窓に風景が列車の速度にあわせて流れていく。窓の直ぐそばの景色は凄い速度で流れていく。どんな悲惨な事件でも、当事者には悲劇であるが、遠くから眺めれば、喜劇の風景となる。遠くの山々の景色はゆったりと流れていく。目先で起きる事件や事象とは、窓の直ぐそばの景色の変化である。そんなことに一喜一憂するより、遠くのゆっくり流れる景色を眺めて、どこに列車は向かっているかを考えたい。

 

 一時的な病気、事故、損害、左遷は、近くの窓際の風景である。そんなことに左右されず、遠くの景色を見て人生を送りたい。

 

 その列車に乗ったのは、一期一会である。二度とない時刻表で運行されている。自分だけの専用特別列車である。その専用列車を大事にしよう。それも日本初、平和な時代発の豪華列車である。ご先祖の中には、食堂車もなく、極寒のシベリア地獄行きの列車に乗せられた方もおられる。それも片道切符であった。今の自分の幸せを確認しよう。合掌。

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 60年前の蒸気機関車に試乗

 先日、大井川鉄道で、60年前の機関車に試乗した。試乗した蒸気機関車の列車は昭和10年~20年ごろ製造された車両である。

  この車両は、私が10歳ころ、乗った記憶がある国鉄の車両である。懐かしさで一杯であった。たしかに、この60年間いつの間にか、古希駅まで運ばれてきてしまった・・・・もうじき終着駅である。どんな旅もいつかは終わる。

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  昭和10年~20年ごろ製造された車両

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 蒸気機関車は正しい燃料をくべないと、故障して一時停止である。

 人間様も間違った食生活で、病気になり、戦線離脱である。

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 目の前を流れていく風景よりも、遠くの風景(世の中の流れ)を眺めよう。

 窓をあければ蒸気機関車の煙が入ってくる。窓が閉めっきりの現代列車とは趣が異なる。

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 どんな席でも天からの指定席である。拒否はできない。

 (この大井川鉄道では、全席指定席である。)

 
 

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 人生で棚上げした荷物はないだろうか、忘れているとそのまま終着駅に行ってしまう。

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2024-12-12  久志能幾研究所通信 2982号  小田泰仙

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2024年12月11日 (水)

病魔との戦い(2) 智慧なき人が殺される(抗がん剤)

 

 この世は闇世界である。人生の闇路を照らし、間違いない方向を指示してくれるのが、佛の智慧である。その智慧を人は生まれながらに身に着けている。それなのに、自分で考えず、似非知識に頼ると、命のあるべき道を迷う。

 

渡り鳥の智慧

 ある実験で、渡り鳥をプラネタリウムに連れて行き、空に写す星座を南半球の状態にすると、渡り鳥は怯えてしまい、その場で動かなくなるそうだ。自分の居る位置が分からなくなり、恐怖心を抱くようだ。

 それで写す星座を北半球の状態の変えると、渡り鳥はすくっと立ち上がて、今にも飛び立とうとするという。それが本能(命が持っている智慧)である。何な異常だと感じる力が佛から頂く智慧である。

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西洋医学の限界

 素直に考えると、抗がん剤は何か本能的に寒気がする。もともと、抗がん剤は毒ガスから製造された薬品である。

 大事な体を無思考で、医師に預ける危険性を認識したい。私は、23年前、父のがんの手術を医師に全面委任して、取り返しのつかない失敗をした。医師は「切れば治る」と断言した。当時の私は医師を信じるしかなかった。手術をしななければ、高齢でガンの進行は遅く、父はあと5年は生きたはずだ。今思うのは、85歳の高齢の父に手術は非常識であった。今なら手術はしないのが常識だろう。

 しかし医師は切りたがるのだ。そして「癌部は摘出して治りました。しかし患者は死にました」である。智慧がない人が受ける残酷な末路であった。

 西洋医学は分類して分類して解明し、その細部だけを治療する。しかし人間の組織は全体が繋がっている。一部だけ直せば、それで全体が良くなるわけではない。

 父は死をもって「医師を全面信用してはならない」と教えてくれた。

 

智慧

 「『えらび分ける』とは、是非善悪を選び分けるのである。何が真であり何が偽であるか、なすべきは何で、なしてならぬものは何か、それを選び分けるのが「慧」である。そしてそれが深まって『ああかもしれぬ』というためらいが、きっぱりと捨てられる、その決断が「智」である。」

 「えらび分けのない決断は独断にすぎぬであろうし、決断のないえらび分けは、彷徨以上の何物でもあるまい」(太田久紀『「唯識」の読み方』大法輪閣)

 

抗がん剤

 癌患者はガンでは死なない。ガンの影響で、免疫力が低下した状態で、外からウイルスが入ってきて、肺炎等を併発させて死に至る。その免疫力を下げる元凶が抗がん剤である。抗がん剤はがん細胞だけでなく、正常な組織も破壊する。それで免疫力が低下する。若い免疫力がある人なら良いが、老いたがん患者に抗がん剤を打つことは、死を早めるだけである。

 抗がん剤を打っても癌が治るわけではない。ガンになった原因を除去していないから、治らない。元を断っていないので、再発する。

 私は抗がん剤の弊害を知っていたので、ガンの摘出手術後の標準治療である抗がん剤治療を拒否した。

 薬剤医師からは「抗がん剤治療を受けないと命の保証はしない」と脅されたが、断固拒否をした。薬剤医師とけんか別れである。その結果、5年後の今も生きている。

 

 大きな病院では、「私は検査する人、私は手術をする人、私は薬を入れる人」と各治療で、役割分担が決まっている。しかし患者の全体を見ていないようだ。全体の標準治療方法は、病院の方針で決まっており、末端の医師はそれから逸脱することが許されない。自分は智慧を持った自分専用の医師である。そう自覚して、自分への治療方針を監査しよう。

 

 抗がん剤を打つと、髪の毛が抜ける。人間の体は、命に係わる毒物が入ってきたので、非常事態と認識して、命に関係ない組織を捨て始める。その第一が髪の毛である。いわば嵐に遭遇した船が、難破を避けるため、余分な積み荷をできるだけ海に捨てるのと同じ危機状態である。だから抗がん剤使用が、正しい治療ではないと私は考えた。私は智慧で、抗がん剤治療を拒否の決断をした。

 

 

2024-12-11  久志能幾研究所通信 2981号  小田泰仙

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2024年12月10日 (火)

病魔との戦い(1) 痴に働けば風邪が立つ

医術に掉させば流される。

智慧なき人が殺される。

とかくこの世は病み深い。

 

 先日より風邪をひき、5日ほど寝込んでしまった。風邪を引いたのは、30年ぶりである。今回、病気と治療と現状の医療体制を真剣に考えた。

 

 今回も風邪をひいても医者にかからず、自分の免疫力で治した。それが少し長引いたのが想定外であった。加齢で免疫力が落ちている現実を思い知った。コロナ禍で外出の機会が減って体力が低下した影響であろう。

 

 医者でも風邪の治療は曖昧だ。風邪の治療薬が開発できれば、ノーベル賞だと言われるくらいである。町の医院に行っても、解熱剤、咳止め、栄養剤くらいしかくれない。

 

 風邪を治す基本は、体を温かくして、栄養を摂り、安静にして睡眠をしっかりとる。それしか治す手段はない。

 そして4毒(小麦、植物油、乳製品、甘いもの)は免疫力を下げるので、禁止である。病気中だからと、お見舞いの甘いものを食べてはダメである。

 私は上記の療養を実施したが、加齢により免疫力が下がっており、それが想定外に長引いた。それが今回の新しい知見であった。いわば人体実験の一つの新しいデータを得られた。

 

免疫力向上の私の取り組み

 今まで私は免疫力を上げる取り組みをしてきたが、免疫力にも生老病死があるようだ。今回、回復に時間がかかったのは、私の加齢により免疫力が低下してきたのが原因だ。そのため来襲した風邪ウイルスの駆除に時間がかかった。

 それでその対処を考えた。無病・不老不死は不可能だが、少しでも現象を抑えることは可能である。それが智慧である。

 

智慧

 「『えらび分ける』とは、是非善悪を選び分けるのである。何が真であり何が偽であるか、なすべきは何で、なしてならぬものは何か、それを選び分けるのが「慧」である。そしてそれが深まって『ああかもしれぬ』というためらいが、きっぱりと捨てられる、その決断が「智」である。」

 「えらび分けのない決断は独断にすぎぬであろうし、決断のないえらび分けは、彷徨以上の何物でもあるまい」(太田久紀著『「唯識」の読み方』大法輪閣)

 

痴に働けば風邪が立つ

 風邪を引いて、痴呆的な対処法では、風邪という病いが盛んになる。風邪を引いて熱が出るのは、内部抗体のインターフェロンがウイルスの侵入を検知して、IgD,IgEという免疫グロブリンが未知のウイルスと戦う。

 免疫グロブリンとは、異物が体内に入った時に排除するように働く「抗体」の機能を持つタンパク質である。血液や体液の中に存在し、病原体の働きを止める大きな役割を担っている。

 それでウイルスを検知して、抗体を出す。その情報で自分の中枢が指令を出して体温を上げる。体温が上がると、白血球の活動能力が60パーセント向上する。それで侵入したウイルスと戦う能力を上げている。

 ウイルスが入ってきったから熱が出たのではない。自分の中枢が体熱を上げる指令を出している。自衛隊は、私という存在を無視して、勝手に迎撃部隊が出動している。私の理性の左脳に相談していては、間に合わない。国の防衛する自衛隊と同じである。いわば領空侵犯に対するスクランブル発進である。

 

医術に掉させば流される。

 それを現代西洋医術では、対処療法として解熱剤を使い、体熱を下げる。それでは、白血球の活動が阻害され、ウイルスの攻撃に負けて、風邪が発症する。

 鼻水や痰はウイルスと戦った白血球とウイルスの死骸である。鼻水や咳は外来異物を体外に出す行動である。下痢は外来毒物を外に出すための現象である。それを現代医術の咳止め薬で止めれば、毒物が体内に滞留して、風邪や病気の治りは遅くなる。

 算術医術では、医師や薬メーカだけが儲かる。医師は治療をするが、治させるわけではない。病気を治すには、智慧と努力が必要だ。

 まず自分の免疫体系の知識を持つことだ。無知では医師と薬剤メーカと国家に騙される。

 自分の体の自衛隊(免疫構成)を理解しよう。

 反社勢力(自分という社会に反する組織)と戦おう。

 

 下記の情報を参考にしました。

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 YouTube  吉野敏明チャンネル(12月9日)  より

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2024-12-10  久志能幾研究所通信 2980号  小田泰仙

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2024年12月 6日 (金)

いかなる組織にも関わる「最も重要な5つの質問」

 

 ドラッカーは次の5つの質問を経営者にぶつける。私はそれを見て、どう答えるかを考えた。私は、自分人生有限会社の社長である。

 

1 我々のミッションとは何か

2 我々の顧客は誰か

3 顧客にとっての価値とは何か

4 我々にとって成果とは何か

5 我々の計画は何か

 

 自分の中には、性格の異なる自分が心の中に存在する。ある時は「やれやれ」後ろから背中を押し、ある時は、「そんなことは止めておけ」と後ろに引っ張る自分がいる。まるで自転車でブレーキを目いっぱいかけながら、ペダルを踏むようなものだ。そういう愚かな人生を多くの人は送っている。場面によって、風見鶏のように、正義を振り回す自分、姑息な主張する自分がいる。まるで蝙蝠(コウモリ)だ。自分の性格は一つではない。自分は八面相を持った複雑系人間なのだ。そういう多くの性格を持った自分という組織が、世間体を気にして我儘な自分を抑えて、自分人生有限会社を経営している。

 

第一の質問、ミッションとは天命、使命だから、いつも考えてきたこ

とだから、回答は明確だ。

 

第2の質問、「自分の人生での顧客は誰か」という質問への返答は難しい。私はその返答に窮してしまった。数日考えて、出した答えが下記である。

 

宮仕え時代

 「顧客」とは基本的に商業店舗や商業施設を利用する“消費者”のことを指す。つまりお客様で、我々の会社を贔屓にしてくれて、お金(我々が生きる術)を落としてくれる存在である。会社勤めの頃は、顧客とは自社の販売先である。

 

 しかし宮仕えの時の真の顧客とは、自分の勤めている会社である。そのため、自分の能力を高く売りたいため、自己宣伝をしたり、ライバルを蹴落としたり、上司に媚びを売りまくったりしてサラリーマン生活を送っている。

 

自立前

 就職前の期間は、親が全面的に保護してくれていた。特に母親は、自分の命を削ってまでして我が子を育てる。親は、自分を贔屓にしてくれて、生活の全てを面倒見てくれる最高のお客様である。世界にこれ以上のお客様はいない。だから子供は親の関心を引こうと、大抵は親に逆らわない。

 親は子に対価を求めない。親という顧客を大事にしてこなかったツケが老いた身を襲う。親が最大の顧客であったと気付くのは、親が死去した後である。

 それを昔の人は「親孝行 したいときに 親はなし」である。

 

老年期

 老年期の顧客とは、ご先祖である。自分が生まれるのに、13代前にさかのぼれば、4096人の親がいる。一人でも欠ければ、自分は生れていない。

 自分はその家系の最終ランナーとして、この世で代表として戦っている。

 一つの命が生まれる確率は、1億円の宝くじが連続で100万回当たるのと同じ確率である(村上和雄筑波大学名誉教授)。

 その命をご先祖は、自分を贔屓にして生んでくれた。その価値は数百億円である。ご先祖こそ最大の顧客である。ご先祖に恥ずかしくない生き方をする。それが自分人生有限会社の使命である。

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2024-12-06  久志能幾研究所通信 2978号  小田泰仙

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2024年12月 4日 (水)

乳がん 聖母と師別 子弟泣く

クリスマス 美味なケーキで がんになる

 

 私は、クリスマスケーキを全く食べない。昔はたまに買っていたが、10年ほど前から、「ケーキは毒」との認識で、全く食べていない。毒あるものを食べれば病気になる。末路は死である。

 若い女性はクリームの乗ったケーキが大好きである。しかしその末路は乳がんである。若い女性の乳がんが激増中である。50年間に比べて5倍である。そうなれば子供を置いて旅立たねばならぬ。

 2018年12月25日、河村義子先生が亡くなられた。突然の訃報で弟子たちは茫然自失である。まさにクリスマスの日に亡くなられた。その遠因は、先生が10年前に乳がんを患われた病歴にあるようだ。

 河村義子先生の戒名は、「聖観院教音義愛大姉」である。クリスマスの日に亡くなられたので院号が「聖観院」と素晴らしい名前である。その名の通り、佛の眼で弟子を見つめ、音楽を愛し、子供を愛し、音楽を教えることで世に尽くして、使命を全うして旅立たれた。新型コロナ騒動の前に旅立たれたのが、せめてもの幸いである。

 私は葬儀後、胸騒ぎを覚え、検診を受けたら、がんが見つかった。かなり進行していて、後数か月発見が遅れれば、手遅れとなる処だった。先生の死が、私の命を救ってくれた。

 

啓蒙活動

 映画『みとりし』の最後の物語は、若い母親が3人の子どもを残して旅立つ実話であった。この場面は何度見ても目頭が熱くなる。

 2022年、町内で発生した孤独死腐乱事故を無くすために始めた「みとりし講演会&上映会」ではある。しかし私は、正しい看取りをする前に、がん(特に乳がん)にならない対策の啓蒙活動が必要と痛感して、この記事を書いている。

 

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 「みとりし講演会&上映会」 2024年11月7日  木戸町多目的ホールで

  乳がんの妻を看取る場面

久志能幾研究所通信:「みとりし講演会 生と死」、GHQの呪いで乳癌激増

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  日経ビジネス2016-0208号-働き盛り乳癌

 

 ケーキには4毒(小麦、植物油、乳製品、甘いもの)がてんこ盛りである。更に食品添加物もてんこ盛りである。

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小麦の毒

 小麦にはグルテンという毒が入っている。そのグルテンが血液中の白血球にあるTNFα(腫瘍壊死因子)の機能を攪乱させる。免疫機能が正常な人では、体内で細菌やウイルスなどによる感染を防ぎ、腫瘍細胞(がん細胞)が発生した場合に排除する働きをする。しかしグルテンがその免疫細胞(腫瘍壊死因子)を攪乱させ、各種の病気を発症させる。

 本来、間違って出来たがん細胞を殺す役目がTNTαにあるが、それが攪乱され、本来のがん細胞を攻撃せず、神経を攻撃したりする。それで癌、アトピー、花粉症、クローン病、リュウマチ等を発症する。

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植物油の毒 

 植物油は体内で消化の過程で、アセトアルデヒドに変化する。それが神経細胞を傷め、がんを誘発する。アセトアルデヒドは発癌性物質である。アセトアルデヒドはコンロの黒い汚れ、換気扇にこびりついた黒い油汚れである。

 その油が神経細胞の絶縁体(脂肪)を溶かし、神経を傷める。その絶縁体が溶ければ、神経の電気信号が漏電する。だからリュウマチ、花粉症、飛蚊症、扁桃腺炎等の神経に関係した病気を発症させる。

 日本人が、小麦と植物油を摂り始めて、この50年でがんは5倍、糖尿病は50倍に増えた。自律神経失調症は70倍に増えた。その原因は4毒(小麦、植物油、乳製品、甘いもの)の摂取が激増したためだ。

 それが原因で、私も5年前にがんになった。一時は危なかった。

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乳製品の毒 

 乳製品にはエストロゲンが含まれ、牛の子供の成長を促進させる。動物は生れたら早く成長して自立しないと、肉食動物に食べられてしまう。牛などは、生まれて数時間で立ち上がり、動くことができる。人間の赤児と大違いである。だから牛の乳には、成長促進剤としてエストロゲンが入っている。それを草食動物の大人が摂取すると、過剰成長をさせ、癌細胞まで増長させ、乳がん、前立腺がんを引き起こす。

 

 牛乳に含まれるタンパク質の約80%を占めるカゼインは、腸を傷つける。カゼインが未消化で腸に送り込まれ、腸に炎症を起こすことで腸粘膜のつながりが悪くなりバリアが破綻し腸に穴が開く。そして本来体内に入るべきでない物質が血液中に入り込んでしまう。腸内免疫が狂ってしまう。カゼインは、発癌性物質である。

 

欧米人は日本人とは別の人種 

 欧米人は、なぜ小麦や乳製品を食べても問題ないか。それは小麦や乳製品を食べて病気になる人が死に絶えて、それに抵抗力があった人種だけが生き延びたからだ。欧米人でもグルテンフリーでない人は数パーセントは存在する。

 

 だから戦後、小麦、乳製品に抵抗力のない日本人が乳製品を摂るようになって、乳がんが5倍になった。

 

甘いものの毒

 糖分を過剰に摂取すると、カラダを主に構成しているタンパク質と結びついて、体内に最終糖化産物AGEs(Advanced Glycation Endproducts)が生成される。それが人の老化を促進さる。老化すると免疫力が低下して、些細なことで発症する。

 

 甘いものを食べると血糖値が上がり、それで膵臓からインシュリンが出て、血糖値が下がる。しかし、それで血糖値が下がり過ぎるので、肝臓からグルカゴンが出て、血糖値を上げる。その過程で、血糖値が乱高下して、血管内部に穴が開き、血管内部が傷つく。その傷にかさぶたが出来て、傷口をふさぐ。それの繰り返しでかさぶたが蓄積してプラークとなり、血管内径を細める。細くなった血管では血が流れにくいので、血圧を上げるように自律神経が働く。それが高血圧症である。その結末は、脳梗塞、心筋梗塞である。そうでなければその末路はガンである。

 

 ケーキ、チョコレート、パン等は噛まなくても、食べれてしまい胃まで直行である。しかし噛まないで胃に来た食物には唾液のアミラーゼが含まれていないため、胃をそのまま通過する。そのため、すい臓と十二指腸に負担をかける。だから膵臓を傷め、糖尿病第一種になってしまう。またケーキやチョコレートは高カロリーなので、長年、それを食べていると、胃が小さくなる。つまり使わない器官は退化である。

噛まずに消化器系に食物が入ってくると、血糖値が乱高下する。それがすい臓を痛めて、すい臓がんや全身の癌の原因となる。

 

 砂糖の糖は、爬虫類の脳に影響を及ぼす。そこでドパーミンが出て、依存症になる。麻薬と同じである。脳の前頭前野に影響を及ぼし、正常に考えることができなくなる。いくら砂糖が悪いと分かっても、中毒になるとそれが自制できなくなる。麻薬と同じ症状で、脳が壊れたのだ。

 砂糖依存症は、脳が爬虫類に退化したのだ。

 同じドパーミンが出て快楽を感じるのは、知的な興奮を得る良質な刺激であって欲しい。それが人間だけが持つ新哺乳類の脳です。

 

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  新入社員教育資料「修身」より (著者作 2005年)

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砂糖消費量の変化

 江戸時代の人口は約3,400万人で、現代の人口は約1億2千万人。

 江戸時代、オランダ船による砂糖の輸入のピークは宝暦9年(1759)の約1375トンであった(出島オランダ商館の帳簿による)。オランダ船による砂糖の輸入は、年間500トン~1000トンで、唐船による輸入をあわせると1500トン~2000トンであった。

 令和3年度(10月~翌9月)の砂糖の消費量は、175万6000トンである(前年度比0.6%増)。

 

 以上から計算すると、日本人一人当たりの砂糖消費量は、

  江戸時代  0.059㎏/人

  現代   146.000㎏/人  

 つまり現代人は江戸時代の2470倍の砂糖を摂っている。それも年々増加傾向である。

 

 

2024-12-04  久志能幾研究所通信 2978号  小田泰仙

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